JPH05132794A - 電気Al−Zn合金めつき鋼板およびその製造法 - Google Patents

電気Al−Zn合金めつき鋼板およびその製造法

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JPH05132794A
JPH05132794A JP32250691A JP32250691A JPH05132794A JP H05132794 A JPH05132794 A JP H05132794A JP 32250691 A JP32250691 A JP 32250691A JP 32250691 A JP32250691 A JP 32250691A JP H05132794 A JPH05132794 A JP H05132794A
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steel sheet
alloy
chloride
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plated steel
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JP32250691A
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Takeshi Shimizu
剛 清水
Masayoshi Tadano
政義 多々納
Yukio Uchida
幸夫 内田
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D3/00Electroplating: Baths therefor
    • C25D3/66Electroplating: Baths therefor from melts

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リン酸塩処理性に優れた電気Al−Zn合金
めっき鋼板を提供する。 【構成】 Al−Zn合金めっき鋼板をZn含有率が
3.0〜30mass%で、めっき層中にZnが均一に分散
した電気Al−Zn合金めっき鋼板にするとともに、そ
の製造を(A)アルカリ金属塩化物−塩化アルミニウム
−塩化亜鉛からなる溶融塩浴または(B)塩化アルミニ
ウム−有機系窒素含有オニウム塩化物−塩化亜鉛からな
る溶融塩浴で、各浴中のZn/Alの比率が質量比で
0.0015〜0.03である浴中に鋼板を浸漬して、電
流密度0.5kA/m2以上で電解し、Zn含有率が3.
0〜30mass%のAl−Zn合金をめっきすることによ
り行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【001】
【産業上の利用分野】本発明は、リン酸塩処理性に優れ
た電気Al−Zn合金めっき鋼板、詳しくは、亜鉛の均
一分散によりリン酸塩処理性を向上させた電気Al−Z
n合金めっき鋼板およびその製造法に関する。
【002】
【従来技術】一般に、めっき鋼板は、多くの場合、最終
的には塗装されて使用されるので、めっき層の耐食性と
ともに、塗装性が重要である。めっき鋼板に塗装を施す
場合、塗装前処理を施すが、この塗装前処理は、塗膜密
着性や塗装後耐食性に大きな影響を与える。近年、自動
車車体用鋼板として、従来の冷延鋼板の代わりにFe含
有率8〜13mass%のZn−Fe合金やNi含有率11
〜13mass%のZn−Ni合金などの亜鉛系合金電気め
っき鋼板が使用されているが、これは、めっき層が薄目
付けで良好な耐食性を発揮するほかに、リン酸塩処理性
にも優れているからである。
【003】ところで、めっき鋼板は、亜鉛系合金めっき
鋼板よりアルミニウム系合金めっき鋼板の方が耐食性に
優れているが、アルミニウム系合金めっき鋼板にリン酸
塩処理性を付与するには、亜鉛を含有させて、Al−Z
n合金にする必要がある。このAl−Zn合金めっき鋼
板は、亜鉛系合金めっき鋼板のように、電気めっき法で
製造するのは困難であるので、従来より溶融金属めっき
法により製造されている。
【004】
【発明が解決しようとする課題】溶融Al−Zn合金め
っき鋼板は、Al含有率が高い程耐食性が良好である
が、Al含有率が高いと、Al−Zn二元系状態図に示
されるように、めっき層の凝固過程で亜鉛の著しい偏析
が起こり、めっき層表面にAl含有率の高い部位とZn
含有率の高い部位とが混在した状態になる。このため、
リン酸塩処理を施した場合、亜鉛含有率の高い部位にし
かリン酸塩結晶が析出せず、塗装性が劣るという問題が
あった。
【005】本発明は、上記の問題に鑑み、めっき層中の
Zn含有率が低くても良好なリン酸塩処理性を有し、か
つ、耐食性にも優れたAl−Zn合金めっき鋼板および
その製造法を提供するものである。
【006】
【課題を解決するための手段】本発明は、Al−Zn合
金めっき鋼板をZn含有率が3.0〜30mass%で、め
っき層中にZnが均一に分散した電気Al−Zn合金め
っき鋼板にするとともに、その製造を(A)アルカリ金
属塩化物−塩化アルミニウム−塩化亜鉛からなる溶融塩
浴または(B)塩化アルミニウム−有機系窒素含有オニ
ウム塩化物−塩化亜鉛からなる溶融塩浴で、各浴中のZ
n/Alの比率が質量比で0.0015〜0.03である
浴中に鋼板を浸漬して、電流密度0.5kA/m2以上で
電解し、Zn含有率が3.0〜30mass%のAl−Zn
合金をめっきすることにより行うようにした。
【007】
【作用】本発明の電気Al−Zn合金めっき鋼板で、め
っき層中のZn含有率を3.0〜30mass%に限定した
のは、3.0mass%より低いと、リン酸塩処理を施して
も緻密で均一なリン酸塩結晶が析出せず、30mass%よ
り高いと、耐食性が低下してしまうからである。
【008】上記のようなめっき鋼板は、溶融塩浴により
電気めっきすれば得られる。一般に、電気アルミニウム
めっきは、水溶液系めっき浴による電解では不可能であ
るが、アルカリ金属塩化物と塩化アルミニウムとからな
る溶融塩浴または塩化アルミニウムと有機系窒素含有オ
ニウム塩化物とからなる溶融塩浴を用いれば可能であ
る。本発明では、これらの各溶融塩浴に塩化亜鉛を添加
することによりめっき層中にZnが均一に分散した電気
Al−Zn合金めっき鋼板の製造を可能にしたのであ
る。なお、後者の溶融塩浴にはアルカリ金属塩化物を添
加することも可能である。
【009】溶融塩浴のアルカリ金属塩化物としては、L
iCl、KCl、NaClなどの1種または2種以上を
使用すればよく、また、有機系窒素含有オニウム塩化物
としては、アルキルイミダゾリウムクロライド、アルキ
ルピリジニウムクロライドなどの1種または2種以上を
使用すればよい。
【010】アルカリ金属塩化物−塩化アルミニウム−塩
化亜鉛からなる溶融塩浴の場合、融点が90〜200℃
と若干高いが、塩化アルミニウム−有機系窒素含有オニ
ウム塩化物−塩化亜鉛からなる溶融塩浴の場合は、融点
が60℃以下である。これらの溶融塩浴で亜鉛を析出さ
せるには、浴中Zn/Alの比率を質量比で0.001
5〜0.03の範囲に、また、電流密度を0.5kA/m
2以上にして電解する必要がある。これらの範囲は、亜
鉛電析が拡散律速となる範囲で、Zn/Alの比率およ
び電流密度が前記範囲より外れると、めっき層中のZn
含有率が3.0〜30mass%のAl−Zn合金を工業的
に安定してめっきできない。
【011】
【実施例】
実施例1 常法により電解脱脂、酸洗を施した冷延鋼板に次の条件
で電解活性化処理、電気Al−Zn合金めっきを施し
て、めっき膜厚が5μmの電気Al−Zn合金めっき鋼
板を製造した。めっき層中のZn含有率を第1表に示
す。
【012】 (1)電解活性化処理 (浴組成) エチルメチルイミダゾリウムクロライド 507g/l 塩化アルミニウム 865g/l (処理条件) 浴温 80℃ 電流密度 0.3kA/m2 処理時間 15秒
【013】 (2)電気Al−Zn合金めっき (浴組成) エチルメチルイミダゾリウムクロライド 507g/l 塩化アルミニウム 865g/l 塩化亜鉛 0.1〜15g/l (めっき条件) 浴温 80℃ めっき液流速 0.8m/s 電流密度 0.2〜6.0kA/m2
【014】
【第1表】
【015】実施例2 常法により電解脱脂、酸洗を施した冷延鋼板に次の条件
でNiストライクめっき、電気Al−Zn合金めっきを
施して、めっき膜厚が5μmの電気Al−Zn合金めっ
き鋼板を製造した。また、比較材として、脱脂済みの冷
延鋼板を700℃の30%H2−N2雰囲気で30秒間還
元加熱処理して、大気に曝すことなく同じガス雰囲気中
にあるめっき浴[浴組成:Al−(23.5%)Zn−
(3%)Si、浴温:620℃]に浸漬して、引き上
げ、めっき厚みを15μmにした溶融Al−Zn合金め
っき鋼板を製造した。めっき層中のZn含有率を第2表
に示す。
【016】 (1)Niストライクめっき (浴組成) 硫酸ニッケル 280g/l 塩化ニッケル 45g/l ホウ酸 40g/l (めっき条件) 浴温 60℃ 電流密度 0.5kA/m2
【017】 (2)電気Al−Zn合金めっき (浴組成) 塩化ナトリウム 294g/l 塩化カリウム 153g/l 塩化アルミニウム 1154g/l 塩化亜鉛 1.5〜15g/l (めっき条件) 浴温 230℃ めっき液流速 1.0m/s 電流密度 0.2〜6.0kA/m2
【018】
【第2表】
【019】実施例3 実施例1および2で製造した電気Al−Zn合金めっき
鋼板のリン酸塩処理性、耐食性を調査した。その結果を
第3表、第4表に示す。また、図1にめっき層中のZn
含有率がリン酸塩処理性および裸耐食性に及ぼす影響を
示す。
【020】(1)リン酸塩処理性 めっき鋼板を40℃の脱脂液[日本ペイント(株)製、
リドリン1089]に15秒間浸漬して脱脂した後、4
0℃のリン酸塩処理液[日本ペイント(株)製、SD5
000]に2分間浸漬してリン酸塩処理を施して、10
00倍のSEM観察によりリン酸塩結晶の析出形態を観
察し、以下の3水準で評価した。 ○ 緻密で均一なリン酸塩結晶が析出 △ 粗く不均一なリン酸塩結晶が析出 × リン酸塩結晶がほとんど析出せず
【021】(2)裸耐食性 めっき鋼板を塩水噴霧試験(JIS Z 2371)に
供し、赤錆が5%発生するまでの時間を測定し、200
時間以上を○、100〜200時間未満を△、100時
間未満を×で評価した。
【022】(3)塗装後耐食性 リン酸塩処理しためっき鋼板にカチオン型電着塗料[日
本ペイント(株)製、パワ−トップU80]を20μm
塗装して、クロスカットを入れた後、塩水噴霧試験を4
0日間実施し、塗膜ふくれ幅を測定した。
【023】
【第3表】
【024】
【第4表】
【025】
【発明の効果】以上のように、本発明の電気Al−Zn
合金めっき鋼板は、リン酸塩処理性に優れている。ま
た、本発明の電気めっき法によれば、このようなめっき
鋼板を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気Al−Zn合金めっき鋼板のめっき層中の
Zn含有率とリン酸塩処理性および裸耐食性の関係を示
すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Zn含有率が3.0〜30mass%で、
    めっき層中にZnが均一に分散した電気Al−Zn合金
    めっき鋼板。
  2. 【請求項2】 (A)アルカリ金属塩化物−塩化アル
    ミニウム−塩化亜鉛からなる溶融塩浴または(B)塩化
    アルミニウム−有機系窒素含有オニウム塩化物−塩化亜
    鉛からなる溶融塩浴で、各浴中のZn/Alの比率が質
    量比で0.0015〜0.03である浴中に鋼板を浸漬し
    て、電流密度0.5kA/m2以上で電解し、Zn含有率
    が3.0〜30mass%のAl−Zn合金をめっきするこ
    とを特徴とする電気Al−Zn合金めっき鋼板の製造
    法。
JP32250691A 1991-11-11 1991-11-11 電気Al−Zn合金めつき鋼板およびその製造法 Withdrawn JPH05132794A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1993010282A1 (en) 1993-05-27

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