JPH0513257U - 寝室ユニツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クローゼットの下部空間を有効利用し、ここ
に移動式のベッドを収納して室内空間を可及的に大きく
する。 【構成】 室内床面より床面３を高くしたクローゼット
１の下部に移動式のベッドＢを収納可能とする。このベ
ッドＢの下面にキャスター１０を備える。そしてクロー
ゼット１とベッドＢの間にスライドレール１２を配設し
てベッドＢを移動可能とし、かつベッドＢの化粧板及び
背板９をベッドＢ本体より大とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はクローゼット下部空間を利用してベッドを収納可能とした寝室ユニッ トに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

衣服・帽子・その他の衣料を整理して収納するものとして居間と別にクローゼ ットを設け、また寝室にはベッドを据える家庭が増している。このクローゼット は所要の大きさを有する空間を、寝室その他の居室に隣接して配設して構成され る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしベッドを備えた寝室にさらにクローゼットをも設けるにはかなりのスペ ースを要するものとなる。地価高騰等により建坪にも制限があり、寝室はただ寝 るだけ、クローゼットは単に衣類の収納と着替えを行うだけとなり、寝室やクロ ーゼットの有効空間を大きくするには限度がある。また一般にクローゼットには 棚やハンガーレールを設け、各種の衣類が整理して多量に収納できるようになし ているが、クローゼットの高さ方向には空間が生じ、これがデッドスペースとな っている。

【０００４】 本考案は従来デッドスペースとなりやすいクローゼットの下部空間を有効利用 し、ここに移動式のベッドを収納して室内空間を可及的に大きくするようになす ことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を達成するためになしたもので、室内床面より床面を高くし たクローゼットの下部に移動式のベッドを収納可能とすると共に、このベッドの 下面にキャスターを備え、かつクローゼットとベッド間にスライドレールを配設 してベッドを移動可能とし、かつベッドの化粧板及び背板をベッド本体より大と したことを要旨とする。

【０００６】

【作 用】

クローゼットの床面を高くし、その下部に移動式のベッドを収納可能とする。 このベッドにはキャスターとガイドレールとを備えているため、ベッドのクロー ゼット下部への出し入れはスムーズに行えると共に寝室用床面にレールが露出さ れず、ベッド収納時、室内空間を大きくすることができる。さらにベッドの装飾 板・背板をベッドより大きくしているので、ベッドに寝具を掛けた状態で収納で きる。

【０００７】

【実施例】

以下本考案を図示の実施例にもとづいて説明する。 図において１は所要の容積・大きさを有するクローゼットで、このクローゼッ ト１内には仕切板・棚板・ハンガーレール等を配置し、クローゼット内に多種類 の衣料等が整理して収納できるようになすと共に着替えをできる空間をも備える と共に、このクローゼット１は所定の居室内に据え置くか、または寝室等の所定 居室に隣接して配置され、このクローゼット１には出入口２を設け、クローゼッ ト１内に出入れを可能とする。この出入口２には必要に応じて扉が設けられる。

【０００８】 クローゼット１の床面積は少なくともベッドＢが一台または二台収納できる以 上とし、クローゼット１に床３を設ける。このクローゼット床３は室内の床４よ りも高くしてクローゼット床３と床４との間に寝具を配設した状態のベッドＢを 収納可能なようにしてクローゼット床高を定め、出入口２の下端はこのクローゼ ット床３の床面と同等もしくはそれより少し高くなるようにし、室内側には必要 に応じ、一段または二段の踏台５を配設することもある。

【０００９】 クローゼット１の側板すなわちベッドＢを収納する側の側板で、クローゼット 床３と床４との間にベッドＢより少し大きなベッド収納口６を穿設し、必要に応 じてはこのベッド収納口の上端内面に段を形成し、これによりベッド背板を当接 してベッドがクローゼットよりみだりに抜け出ないようにすることもある。また このベッド収納口６の上方位置にはこのクローゼットの側板がビルトイン方式の ヘッドボードとしても使用できるようにくぼみ７を形成することもある。

【００１０】 ベッドＢはベッド収納時、クローゼットのベッド収納口６を閉鎖するようにベ ッド足端側に化粧板（装飾板）８、頭部側に背板９をそれぞれベッドＢより一廻 り大きくして一体とする。これはベッドＢ上にマット、毛布または布団等を敷設 した状態でクローゼット下部に出し入れできるようにして背板・化粧板の大きさ を適当に定めると共に下底面には複数のキャスター１０をベッドが安定して軽快 に移動できるようにして設ける。

【００１１】 またベッドＢがクローゼット床下のクローゼット内とこれに隣接する寝室等の 居室床４間を予め定められた位置で規制されて移動するようにクローゼット床下 内にはガイドレール１１を敷設し、ベッド側に伸縮式のスライドレール１２の固 定側を設け、このスライドレール１２の可動側に設けたガイドローラ１３を前記 ガイドレール上に転動可能にして支持せしめるもので、このスライドレール部を 図２、図３に示す。

【００１２】 ベッドＢの上部にはマットまたは畳床等所望の部材を載置し、この上に敷布団 、敷布掛布団、毛布等を敷くか、この布団の最上面位置もベッド収納口６の上端 縁及び化粧板・背板の上端より下方位置となるようにして予めベッド収納口の開 口高さや化粧板の高さが定められ、またこの化粧板８の表にはベッドの出し入れ が容易に行えるように把手１４が設けられている。

【００１３】

【考案の効果】

本発明寝室用ユニットは室内床面より床面を高くしたクローゼットの下部に移 動式のベッドを収納可能とすると共に、このベッドの下面にキャスターを備え、 かつクローゼットとベッド間にスライドレールを配設してベッドを移動可能とし 、かつベッドの化粧板及び背板をベッド本体より大としたため、ベッドをクロー ゼット内に収納すれば居室側に大きな空間が生じ、比較的小さな部屋でもベッド ルームを広く、しかも多目的に使用できる。またベッドに布団を敷いた状態で出 し入れできるので、布団の出し入れが不用となり、ベッドメーキングが簡易とな り、さらに室内側にレールが露出しないので、ベッド収納時、室内がスッキリと し、レールにつまづいたりごみがたまって可動不能になるなとを未然に防止でき る利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】ベッドを引き出した状態の本発明の外観実施例
図である。

【図２】同断面図である。

【図３】同正面図である。

【符号の説明】

１ クローゼット ３ クローゼット床 ６ ベッド収納口 ９ 背板 １０ キャスター １１ ガイドレール １２ スライドレール １３ ガイドローラ Ｂ ベッド

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 室内床面より床面を高くしたクローゼッ
   トの下部に移動式のベッドを収納可能とすると共に、こ
   のベッドの下面にキャスターを備え、かつクローゼット
   とベッド間にスライドレールを配設してベッドを移動可
   能とし、かつベッドの化粧板及び背板をベッド本体より
   大とした寝室ユニット。