JPH0434831Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は病院などの施設において、ベツト側に
配置される床頭台に関するものである。

（従来の技術） 病院などの施設では、入院患者のためのベツト
数を出来るだけ確保するために、病院における１
人当りの占有空間は可及的に決められている。し
かし、そこでの入院生活のために必要な見廻り品
などを収容する床頭台は各ベツト宛、用意されて
いる。一方、食事などの目的で一時的に使用する
テーブルも、各ベツト宛、必要であるが、これに
テレビなどを置いて利用する以外、これをベツト
側に置いては、回診時などの邪魔になる。

（考案が解決しようとする課題） そこで、空間的に余裕のない病院では、上記テ
ーブルを、使用時以外、廊下などに出して置くな
ど処置がとられているが、食事の都度、これを病
室に運び込むなどの面倒があり、また、廊下の通
行の妨げとなる。

（考案の目的） 本考案は、上記事情にもとづいてなされたもの
で、実質的に収納空間を決めることがなく、しか
も上述のテーブルを取り込むことができるように
工夫した床頭台を提供しようとするものである。

（課題を解決するための手段） このため、本考案では、図示の実施例でも明ら
かにしたように、下部に扉４付きの収納部５を有
する床頭台において、上記下部収納部５の底板５
ｂ下に所定高さの空〓８を形成し、また、該底板
５ｂの前縁５ｃと扉４内面との間に所定奥行きの
空〓９を形成すると共に、上記空〓８，９に収納
される側面視がＬ字形の支持脚１２および上記下
部収納部５の頂部５ａに沿う卓板１３を具備した
テーブル１１を出し入れ自在に上記下部収納部５
に収納している。

（作用） このような構成では、たとえ、下部収納部５に
上記テーブル１１を収納しても、その内部空間は
実質的に有効利用でき、床頭台としての役目をは
たすことができる上、上記テーブル１１は不使用
時、この下部収納部５に収納することで、病院内
空間を占有することがなく、ベツト側を広く開放
できるという利益をうることになる。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を図面を参照して具体
的に説明する。図において、符号１は床頭台であ
り、上部に観音開きの扉２を有する収納部３を、
また下部に同じく扉４を有する収納部それぞれ備
えており、中間部には、前面を開放した物品の置
き棚６が構成されている。とくに、この実施例で
は、上記下部収納部５の頂部５ａには抽出し７が
設けられている。

上記下部収納部５の底板５ｂは、床面から所定
高さｈだけ上側に位置して設けられていて、その
下に空〓８を形成している。また、上記底板５ｂ
の前縁５ｃの両側には切欠きが形成してあり、扉
４の内面と奥行きＬの寸法で空〓９を形成してい
る。

また、上記下部収納部５の頂部５ａにも、上記
抽出し７を含めて、前縁両側に切欠き１０が形成
してある。

一方、上記収納部５に収納されるテーブル１１
は上記空〓８に挿入される平面視がコ字形の水平
は支持部１２ａと該支持部１２ａの前縁から立ち
上る支柱部１２ｂとよりなる支持脚１２を具備
し、該支持脚１２の上端に卓板１３を取付けたも
のであり、上記支持脚１２は側面視がＬ字形とな
るように構成されている。

なお、この実施例では、上記支柱部１２ｂはグ
リツプ手段１４を介して、伸縮できるテレスコピ
カルな嵌合パイプ構造になつている。また、支持
部１２ａにはキヤスター１５が取付けられてい
る。

このような構成では、扉４を開放した状態（第
２図参照）でテーブル１１を床頭台１に対して出
し入れすることができる。すなわち、正面からテ
ーブル１１を床頭台１に向けて押し込むと、支持
部１２ａは、キヤスター１５と共に空〓８内に入
り込み、支柱部１２ｂは底板５ｂに形成した空〓
９に納まり、また、この実施例では、切欠き１０
を介して上方に突き抜けた状態で、卓板１３が下
部収納部５の頂部５ａに沿つてその上側に導入さ
れる。このため、たとえば図示のようにテレビ
TVを卓板１３上に置いたまま、置き棚６の部分
へ上記テレビTVを受け入れることができる。

なお、第５図に示すよに、支柱部１２ｂを短く
して、卓板１３が抽出し７の下側に沿つて収納部
５の内側に入るようにしてもよい。また収納部５
内には、他に、折り畳み小椅子、冷蔵庫等を収納
することができる。尚、下部収納部５のみの構成
としてもよく、下部収納部５上に、置き棚６若し
くは上部収納部３を着脱自在に載置する構成とし
ても良い。

本考案は以上詳述したようになり、下部収納部
の収納空間を実質的に狭めることなく、テーブル
を床頭台に対して出し入れすることができるの
で、ベツト側での空間を広く自由に利用でき、テ
ーブルのために不便な思いをすることがなくなる
という実用上の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の使用態様の外観
図、第２図は要部を示す斜視図、第３図および第
４図は床頭台に対するテーブルの出し入れの状況
を示す一部縦断側面図、第５図は別の使用態様を
示す一部縦断側面図である。 １……床頭台、２……扉、３……収納部、４…
…扉、５……収納部、５ａ……頂部、５ｂ……底
板、６……置き棚、７……抽出し、８……空〓、
９……空〓、１０……切欠き、１１……テーブ
ル、１２……支持脚、１２ａ……支持部、１２ｂ
……支持部、１３……卓板、１４……グリツプ手
段、１５……キヤスター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下部に扉付きの収納部を有する床頭台におい
   て、上記下部収納部の底板下に所定高さの空〓を
   形成し、また、該底板の前縁と扉内面との間に所
   定奥行きの空〓を形成すると共に、上記空〓に収
   納される側面視がＬ字形の支持脚および上記下部
   収納部の頂部に沿う卓板を具備したテーブルを出
   し入れ自在に上記下部収納部に収納していること
   を特徴とする床頭台。