JPS6314685Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、二人分の蒲団を収納するのみ適した
蒲団だんすに関するものである。

従来技術 従来、蒲団は押入れ、専用蒲団だんす、長持な
どに収納されてきたが、最近の住居空間及び日常
生活の様式を考えると奥行90cmを基準とした収納
は不可能となつてきており、またダブル幅の寝具
の使用にあつては都合よく収納できる収納庫はな
く、部屋に積みあげて放置されることも多かつ
た。また、蒲団の種類も従来の重い組蒲団から軽
い羊毛蒲団や羽毛蒲団に変化してきており、蒲団
のたたみ方も変える必要がある。

考案の目的 本考案は、現代の日常生活の様式に適した蒲団
だんす、特にシンル及びダブル幅に関係なく二人
分の蒲団を無駄なく収納することのできる蒲団だ
んすを提供することを目的とする。

考案の構成 本考案の蒲団だんすは、前面に開口した箱体か
らなるものであつて、箱体の高さが180〜200cm、
幅が90〜110cm、奥行が55〜70cmであり、底板か
ら上方130〜140cmの位置に棚が設けられており、
箱体の底板上に収納箱が出し入れ可能に収納され
ているものである。この収納箱は前記箱体の内法
に適合する幅及び奥行を有し、その前面に幅方向
に並んで２個の開口部を有し、高さが箱体の幅の
３／５以下に形成される。

箱体には前面に両開きの扉が取付けられるのが
一般的であるが、必要に応じて片開きの扉やアコ
ーデオンカーテンなどが取付けられてもよい。

箱体内に納められる収納箱は、間に仕切をした
１個の容器からなるものであつても、また、独立
した２個の容器からなるものであつてもよい。い
ずれにしても、この収納箱は出し入れ可能に形成
されているので、箱体内に収納する蒲団の種類に
よつて、箱体の底板上に横長に収納しても、縦長
に収納してもよい。収納箱の高さは箱体の幅の1/
２〜2/5であるのが好ましく、また収納箱の２個の
開口部は同一形状であるのが使い易い。

本考案の蒲団だんすでは、幅が蒲団のシングル
幅に合わせて形成されており、また底板から棚ま
での距離が蒲団のダブル幅に合わせて形成されて
いるため、後の実施例で詳述するようにシングル
幅の寝具も、ダブル幅の寝具も無駄なく、きちん
と収納できるものである。更に、蒲団だんすの奥
行も狭く、マンシヨンなどの部屋に置いても家具
の一つとして扱い易いものである。

実施例 図面に本考案の蒲団だんすの一例を示す。

このたんすは、高さ190cm、幅100cm、奥行60cm
の箱体１に両開きの扉７が取付けられたものであ
る（第１図参照）。箱体１には下端から８cm上に
25mm厚の底板２が取付けられており、底板２から
135cm上に棚３が設けられている。また、底板２
上には箱体１の内法に適合した高さ43cm、幅94
cm、奥行55cmの中央に仕切８を有する収納箱６が
置かれている（第２図参照）。

このたんすには、例えば第２図の如く、収納箱
６を横向きにして、シングル幅（以下Ｓと述べ
る）の敷蒲団Ａ１と敷バツトＢ１をそれぞれ２組
を収納箱６と棚３の間に入れ、収納箱６の２個の
開口部４，５に掛蒲団Ｃ１と枕Ｅをそれぞれ２組
づつ入れることによつて、Ｓ寝具２組がきちんと
収納できる。

また、ダブル幅（以下Ｗと述べる）の寝具の収
納にあつては、第３図の如く収納箱６を立て、そ
の横に敷蒲団Ａ２と敷バツトＢ２を立てて入れ、
収納箱６の上に掛蒲団Ｃ２を入れ、棚３上に肌蒲
団Ｄ２と２組の枕Ｅを入れることによつて、形良
く収納でき、しかも収納箱６は空間として他の物
品の収納に使用できる。

更に、第４図の如く収納箱６を取出し、Ｗ寝具
１組とＳ寝具１組を一緒に収納したり、第５図の
如く、収納箱を立てて一組のＳ寝具を収納し、残
りの空間を、他の収納場所として効率よく利用す
ることもできる。

なお、第５図の例の如き利用法において、空間
を有効に利用するためには、第６図の如く収納箱
６を立てた状態で、丁度その上に位置する場所に
箱体１に着脱可能な棚９を設けるのが好ましい。

本考案において収納箱６が箱体１の内法に適合
する幅a₂及び奥行b₂を有するとは、収納箱６の幅
a₁及び奥行b₁がそれぞれ箱体１内幅a₁及び奥行b₁
より若干小さく形成され、横にした状態で、箱体
１の底板２上に適合性よく収納できる大きさであ
ることを示す（第７図及び第８図参照）。

考案の効果 本考案の蒲団だんすは、室内に置いて使用しや
すく、シングル幅及びダブル幅に関係なく２人分
の寝具を形良く収納できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案のたんすの一例を示す斜視
図、第２図〜第５図はそれぞれ第１図のたんすの
使用状態を示す扉のない正面図、第６図は第１図
のたんすの変形例を示す扉のない正面図、第７図
は第１図のたんすの横断面図、第８図は第１図の
たんすで使用する収納箱の斜視図である。 １……箱体、２……底板、３，９……棚、４，
５……開口部、６……収納箱、７……扉、８……
仕切、Ａ１，Ａ２……敷蒲団、Ｂ１，Ｂ２……敷
バツト、Ｃ１，Ｃ２……掛蒲団、Ｄ１，Ｄ２……
肌蒲団、Ｅ……枕。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 前面に開口した箱体１からなるものであつ
   て、箱体１の高さが180〜200cm、幅が90〜110
   cm、奥行が55〜70cmであり、底板２から上方
   130〜140cmの位置に棚３が設けられており、か
   つ箱体１の底板２上に収納箱６が出し入れ可能
   に収納されているものであり、上記収納箱６が
   箱体１の内法に適合する幅a₂及び奥行b₂を有
   し、その前面に幅a₂方向に並んで２個の開口部
   ４，５を有し、高さｃが箱体１の幅の3/5以下
   であることを特徴とする蒲団だんす。 (2) 箱体１の前面に両開きの扉７が取付けられて
   いる実用新案登録請求の範囲第１項記載の蒲団
   だんす。 (3) 収納箱６の高さｃが箱体１の幅1/2〜2/5であ
   る実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項記
   載の蒲団だんす。 (4) 収納箱６が独立した２個の容器からなる実用
   新案登録請求の範囲第１項〜第３項いずれか１
   項記載の蒲団だんす。 (5) 収納箱６の開口部４，５が同一形状をなす実
   用新案登録請求の範囲第１項〜第４項いずれか
   １項記載の蒲団だんす。