JPH0513253U - アームレスト装置 - Google Patents

アームレスト装置

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JPH0513253U
JPH0513253U JP4741191U JP4741191U JPH0513253U JP H0513253 U JPH0513253 U JP H0513253U JP 4741191 U JP4741191 U JP 4741191U JP 4741191 U JP4741191 U JP 4741191U JP H0513253 U JPH0513253 U JP H0513253U
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armrest
spring
armrest frame
frame
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進 八田
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Tachi S Co Ltd
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Tachi S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用等座席のアームレストをワンタッチ操
作で迅速かつ確実に所望の傾斜角度に無段階的に調整す
る。 【構成】 アームレストフレーム6を、ブレーキドラム
16とスプリング21の摩擦抵抗力を利用した摩擦ブレ
ーキ装置15によって下方向への回動をロックし、この
ロック機構を押しボタン35による操作機構28を操作
することでロック解除機構24によってロック解除し、
アームレストフレーム6の下方向への回動を行えるよう
にした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、車両等の座席に備えられるアームレスト装置に関し、詳しくはア ームレストを無段階的に上下方向へ角度変更可能に調整できるようにしたアーム レスト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両等の座席においては、乗員が姿勢を楽に保つことができるように肘を乗せ るためのアームレスト装置を備えたものがある。近年、この車両等の座席のアー ムレスト装置においては、乗員の体形あるいは好みに応じて角度変更可能に自由 に調整できるようにしたものが実用化されている。
【0003】 従来、この種のアームレスト装置としては、例えば本出願人が先に「実公平1 −39478号公報」に開示したものがある。すなわち、このアームレスト装置 は、シートバックの側部に上下方向に回動自在に取付けられたアームレスト本体 を螺子機構によって回動動作させることにより、アームレスト本体の傾斜角度を 無段階的に調整するようにしたものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のアームレスト装置は、アームレスト本体の傾斜角度調整 機構として螺子機構を用いているため、アームレスト本体を所望の傾斜角度に設 定するための操作に手数を要し、調整操作の迅速性に欠け、また、アームレスト 本体の角度調整範囲が狭いため、乗員によっては体格、好みに合った傾斜角度が 得られない等の不具合があった。
【0005】 また、本出願人は、上述した手数を要する螺子機構により傾斜角度調整を行う アームレスト装置の不具合な点を解消するために、ドラムとこのドラムの内周に 圧接されるスプリングとからなる摩擦ブレーキ装置を用い、操作レバーの引き上 げ操作を行うことでアームレスト本体を任意の傾斜角度に設定できるようにした 無段階調整のアームレスト装置を「実開平1−161652号」で提案している 。しかし、この摩擦ブレーキ装置を用いるアームレスト装置は部品点数が多く、 コスト高になる不具合があり、また、操作においても操作レバーの引き上げ動作 とアームレスト本体自体の起伏回動動作の二動作を行うので操作性にやや難点が あった。
【0006】 この考案は、上述したこれらアームレスト装置をさらに改良し、ワンタッチ操 作によりアームレストを迅速かつ確実に所望の傾斜角度に調整できるようにした アームレスト装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するためこの考案に係るアームレスト装置は、車両等の座 席のシートフレーム側部に取付けられたアームレストが無段階的に上下方向へ角 度変更可能に調整できるようにしたアームレスト装置において、シートフレーム 側部に横方向へ植設された支持軸に対してフレーム基端部を支承部として上下方 向へ回動可能に支持されるアームレストフレームと、支持軸に同心的に固設され るブレーキドラムと、このブレーキドラムの内周面に圧接され、一端が上記アー ムレストフレーム側に係合されるコイル状のスプリングとを有し、これらブレー キドラムとスプリングとの摩擦抵抗力を利用してアームレストフレームの回動を ロックする摩擦ブレーキ機構と、アームレストフレームに固設され、スプリング の一端に対して、アームレストフレームの下方への回動時はスプリングの拡開方 向に係合されるロック操作部と、アームレストフレームの上方への回動時はスプ リングの収縮方向に係合される回動操作部とを有する操作部材と、摩擦ブレーキ 機構の近傍に配置され、上記スプリングの他端に係合される操作ピンを一端に突 設された回動部材と、この回動部材を操作ピンがスプリングの他端から常時離隔 される方向へ付勢させている付勢部材と、回動部材の他端に連結されたロッドを 介して連動可能でアームレストの前端面に前後方向に移動可能に備えた押しボタ ンとを有し、押しボタンの押圧操作によりロッドを介して回動部材を回動させ、 操作ピンをスプリングの他端に係合させアームレストフレームの下方への回動を 可能とするロック解除操作機構と、から構成したものである。
【0008】
【作用】
上述したこの考案におけるアームレスト装置は次のように動作する。すなわち 、アームレストフレームをその支持軸を支承部として上方向へ回動操作すると、 アームレストフレームに固設した操作部材の回動操作部が摩擦ブレーキ装置のス プリングの一端部と係合し、スプリングを収縮方向へ弾性変形させてスプリング とブレーキドラムとの摩擦抵抗によるブレーキが解除されアームレストフレーム が上方向へ自由に回動でき起立状態となる。
【0009】 このアームレストフレームの起立状態から押しボタンを押圧操作すると、ロッ ドを介してロック解除操作機構の回動部材が回動し、その操作ピンがスプリング の他端部に係合され、ボタンの押圧状態のままアームレストフレームを下方へ回 動操作することで、スプリングを収縮方向へ弾性変形し、このためスプリングの ブレーキドラムとの摩擦抵抗によるブレーキが解除されてアームレストフレーム が下方向へ自由に回動できる。
【0010】 そして、アームレストフレームの下方向への回動操作時に押しボタンの押圧操 作を解除すると、付勢部材のばね力で回動部材の操作ピンがスプリング他端部か ら脱離してスプリングは収縮方向への弾性変形力が解除されるので、拡開状態に 復元されてスプリングとブレーキドラム内周との間において摩擦抵抗力によりブ レーキ操作し、この状態でスプリングの一端に操作部材のロック操作部が係合し 、従ってアームレストフレームはこれ以上の下方への回動が阻止されてその傾斜 角度でロックされる。なお、この状態でアームレストは大荷重が加わることによ り、これ以上下方へ回動しようとしても操作部材のロック操作部がスプリングの 一端を強く押圧することになるので、スプリングが更に拡開される状態となって ブレーキドラムの内周面に強く圧接されて一層強いブレーキ作用となり、完全に ロック保持される。このようにして、アームレストフレームすなわち、アームレ ストは不使用時に起立保持されるとともに、使用時は水平位置から上下方向に任 意傾斜位置に無段階的にロック保持される。
【0011】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1は車両例えば自動車 の座席に本考案におけるアームレスト装置を適用した傾斜図を示す。座席全体を Sとして示し、Scはシートクッション、Sbはリクライニング式などのシート バックで、このシートバックSbの一側部下方にアームレスト装置1が備えられ ている。また、図2は図1のアームレスト装置1のA−A線断面図、図3はアー ムレスト装置1を構成する各部材をそれぞれ分解して示した斜視図である。
【0012】 各図において、2はシートバックSbの枠組みを構成するシートバックフレー ムで、このシートバックフレーム2の一側辺部に溶接等により固設された支持ブ ラケット3に支持軸4が横方向へ略水平状に植設され、この支持軸4にアームレ スト5がその基端部を支承部として上下方向へ回動自在に支持されている。すな わち、アームレスト5はその保形体としてのアームレストフレーム6が外側面側 が解放する筐体状の本体部6aと、この本体部6aの解放側に図示しないねじに より閉止する蓋体部6bとから構成されている。この本体部6aにはその内側面 の基端部に拡径軸孔7を形成し、この軸孔7の内側に中心軸方向に支持軸4とほ ぼ同径の内径を有する短管8が貫通固設されたブラケット9を、その外周に一体 的に形成した複数の脚片9aを介して取付けてあり、また、蓋体部6bの外側面 の基端部には短管8と連通する軸孔10が穿設されている。
【0013】 このように構成されるアームレストフレーム6は、支持軸4に拡径軸孔7側か らブラケット9に固設した短管8を嵌挿して挿着し、蓋体部6bの軸孔10から 突き出る支持軸4の先端部にブッシュ11、回り止めワッシャ12およびスプリ ングワッシャ13の順に嵌挿し軸先端部のねじ部4aにナット14を螺合し締め 付けることにより支持軸4に上下方向に回動自在に軸支される。
【0014】 そしてこのように構成されたアームレストフレーム6には、アームレスト5を シートバックSbに対して任意の傾斜角度でロックするための摩擦ブレーキ装置 15が備えられている。この摩擦ブレーキ装置15は、例えば自動車のウインド レキュレータ等に適用されている摩擦ブレーキ機構と同様に構成されるもので、 次のように構成される。16はブラケット9の脚片9aの内側へ収容される外径 を有する有底円筒状のブレーキドラムで、このブレーキドラム16はアームレス トフレーム6内に収容された状態で底部中心に設けた軸孔16aを支持軸4に挿 通され、そして底部外面に突設された2本の固定ねじピン17,17を支持ブラ ケット18に設けた支持孔18a,18aに通し、各々の先端部にワッシャ19 を介してナット20で締付けることによって固定してある。一方、ブレーキドラ ム16内には、両端末部に係止部21aおよび21bをそれぞれ内径側へ折曲形 成した捩りコイルスプリング21が収容され、このコイルスプリング21の有す る拡開弾性力によってブレーキドラム16の内周面に密着して圧接されている。 また、捩りコイルスプリング21の中心を通る支持軸4には、捩りコイルスプリ ング21の位置決めのためのブッシュ22が挿着されている。ブラケット9の内 面底部には操作部材23がねじ固着され、操作部材23から突設したロック操作 部となる第1の操作爪23aと回動操作部となる第2の操作爪23bとが捩りコ イルスプリング21の一方の端末の係止部21aを挟持するように配置されてい る。
【0015】 この操作部材23は、ブラケット9を介してアームレストフレーム本体部6a に支持されているので、図2に示すようにアームレストフレーム6を支承部を回 転中心として反時計方向の回動、つまりアームレストフレーム6を下方向へ回動 しようとすると、操作部材23の第1の操作爪23aによって捩りコイルスプリ ング21の一方の係止部21aを反時計方向側へ押圧して、捩りコイルスプリン グ21を押し広げる方向に弾性変形されることになり、このため捩りコイルスプ リング21とブレーキドラム16の内周面との摩擦抵抗力が大きくなってアーム レストフレーム6の下方への回動が阻止される如く作用する。一方、アームレス トフレーム6の時計方向の回動、つまりアームレストフレーム6を上方向への回 動は、操作部材23の第2の操作爪23bが捩りコイルスプリング21の係止部 21aを時計方向側へ押圧し、捩りコイルスプリング21を収縮する方向に弾性 変形されることになり、従って捩りコイルスプリング21はブレーキドラム16 の内周面から離れて摩擦抵抗力が解消され、アームレストフレーム6の上方向の 回動が自由に行える。すなわち、上述した操作部材23は、アームレストフレー ム6の下方向への回動がロックされる反面、アームレストフレーム6の上方向へ の回動時にはロックが解除される作用が得られる。
【0016】 かくして、上述したように構成される摩擦ブレーキ装置15に対応してアーム レストフレーム6の下方向へのロックを解除し、アームレスト6の下方向への回 動を可能にするためのロック解除操作機構が備えられている。このロック解除操 作機構はロック解除機構24と、後述するボタン操作機構から構成されている。 すなわち、ロック解除機構24はアームレスト6の蓋体部6bに回動部材として の略L字形状からなるベルクランク25がその折曲部を軸ピン26で回動自在に 支承され、このベルクランク25の回動動作によってその一端部に取付けられた 操作ピン27が捩りコイルスプリング21の他方の係止部21bの内側に係脱す るようになっている。例えば図2の仮想線で示すように操作ピン27が捩りコイ ルスプリング21の係止部21bへ係入されている状態において、アームレスト 6を下方向へ回動すると、操作ピン27によって捩りコイルスプリング21の係 止部21bが反時計方向側へ押圧され、捩りコイルスプリング21を収縮する方 向に弾性変形されることになり、このため捩りコイルスプリング21はブレーキ ドラム16の内周面から離れて摩擦抵抗力が解消されてアームレストフレーム6 の下方向への回動が行える。なお、ロック解除機構24において、操作ピン27 が捩りコイルスプリング21の係止部21bへ係入されたロック解除動作時にあ っては、操作ピン27と捩りコイルスプリング21の係止部21bとの間隙S0 は、操作部材23の操作爪23aと捩りコイルスプリング21の係止部21aと の間隙S1 より小さく設定されている。
【0017】 一方、ロック解除機構24の操作ピン27を捩りコイルスプリング21の係止 部21bに係脱する動作はボタン操作機構28によって行われる。このボタン操 作機構28は次のように構成される。すなわち、操作ピン27を設けているベル クランク25の他端にはグリップ29を介してロッド30の基端部が連結され、 ロッド30はアームレストフレーム6内を長手方向に延びており、アームレスト フレームの蓋体部6bに図示しないねじで取付けた支持片31に挿通されて摺動 自在に保持されている。また、アームレストフレーム6の先端部端面に形成した 開口部32に筐体33をそのフランジ33aが開口部周縁に係合するようにして 装着し、筐体33の底部を支持片31にねじ34により固定してある。更に筐体 33内には押しボタン35が収容され、この押しボタン35は筐体33との間に 介挿したリターンスプリング36の弾発力で外方へばね付勢されていると共に、 押しボタン35は、その側面に設けた係止爪37を筐体33の内面に設けた係合 爪38に係合して筐体33からの抜け出しを防止している。そしてロッド30の 先端部は筐体33を貫通し押しボタン35の底部に当接している。なお、39は ベルクランク25をロック方向すなわち操作ピン27を捩しコイルスプリング2 1の係止部21bから離隔する方向へばね付勢している捩しばねで、この捩しば ね39の他端がアームレストフレーム蓋体部6bにピン41で支持されている。 40はベルクランク25をロック方向への回動範囲を規制しているストッパーピ ンで、アームレストフレーム蓋体部6bにピン41で支持されている。40はベ ルクランク25をロック方向への回動範囲を規制しているストッパーピンで、ア ームレストフレーム蓋体部6bに支持されている。
【0018】 このように構成されたボタン操作機構28は、押しボタン35の押圧前は捩し ばね39のばね力によってベルクランク25を反時計方向へ引き寄せており、こ れによってベルクランク25はその一端部に支持されている操作ピン27が捩り コイルスプリング21の係止部21bから脱離し、ロック状態に回動している。 ここで、押しボタン35をリターンスプリング36のばね力に抗して押圧すると 、ロッド30が押し出されベルクランク25が捩しばね39のばね力に抗して軸 ピン26を中心として時計方向へ回動し操作ピン27が捩りコイルスプリング2 1の係止部21bへ係合し、ロック解除状態となる。
【0019】 次に以上のように構成されたアームレスト装置の動作を図2を参照して説明す る。 今、図の実線位置のようにアームレストフレーム6が略水平に倒伏され通常の 使用位置で、かつ押しボタン35が押されていない通常位置にあってロック解除 機構24の操作ピン27が捩りコイルスプリング21の係止部21bから脱離し ている状態にあるときには、アームレストフレーム6を下方向へ回動させようと すると、操作部材23の第1の操作爪23aが捩りコイルスプリング21の一方 の係止部21aを反時計方向側へ押圧して捩りコイルスプリング21を押し開げ る方向へ弾性変形する。このため上述した如く捩りコイルスプリング21とブレ ーキドラム16の内周面との摩擦抵抗力によってアームレストフレーム6の下方 向への回動がロックされる状態となってシートクッションへの着座者の腕を支持 し、着座者は楽な姿勢を取ることができる。なお、アームレストフレーム6のロ ック状態において、アームレストフレーム6を押し下げる大きな荷重が加わった としても、操作部材23の第1の操作爪23aが係止爪21aを押圧して捩りコ イルスプリング21が更に拡開されてブレーキドラム16の内周面に強く圧接さ れて一層強いブレーキ作用が得られロック状態が保持される。
【0020】 上述した着座状態から着座者が離席のため、アームレストフレーム6を上方向 へ回動操作すると、このアームレストフレーム6と共に操作部材23も一体に回 動するので、操作部材23の第2の操作爪23bが捩りコイルスプリング21の 係止部21aを時計方向側へ押圧し、捩りコイルスプリング21を収縮する方向 へ弾性変形させ、この結果、上述した如く捩りコイルスプリング21はブレーキ ドラム16の内周面から離れて摩擦抵抗力が解消され、従ってアームレストフレ ーム6は上方向への回動が自由に行える。そしてアームレストフレーム6を仮想 線で示した所定の起立位置まで回動させそのまま停止すると、操作部材23によ る捩りコイルスプリング21の押圧による収縮作用が解消されるので、捩りコイ ルスプリング21はそれ自体の拡開弾発力によって復元してブレーキドラム16 の内周面に圧接し、アームレストフレーム6は起立位置でロックされる。
【0021】 そしてこの起立状態からアームレストフレーム6を再び使用位置に戻す操作は 、押しボタン35を押圧することによってロッド30が前進し、これに連動して ロック解除機構24のベルクランク25が軸ピン26を支点として仮想線で示す ように時計方向へ回動し、この結果、ベルクランク25の一端部に設けた操作ピ ン27が捩りコイルスプリング21の係止部21b内に係合してロック解除状態 となる。そして押しボタン35の押圧状態のまま、アームレストフレーム6を下 方向へ回動操作すると、このアームレストフレーム6と共にロック解除機構24 の操作ピン27も一体に回動するので、操作ピン27によって捩りコイルスプリ ング21の係止部21bが反時計方向側へ押圧され、捩りコイルスプリング21 を収縮する方向へ弾性変形され、このため捩りコイルスプリング21はブレーキ ドラム16の内周面から離れて摩擦抵抗力が解消されてアームレストフレーム6 の下方向への回動が自由に行える。なお、上述したように操作ピン27が捩りコ イルスプリング21の係止部21b内へ係合したロック解除状態において、操作 ピン27と捩りコイルスプリング21の係止部21bとの間隙S0 が操作部材2 3の第1の操作爪23aと捩りコイルスプリング21の一方の係止部21aとの 間隙S1 より小さく設定されているので、上述したアームレストフレーム6の下 方向への回動操作時に、先に操作ピン27が捩りコイルスプリング21の係止部 21bを押圧して捩りコイルスプリング21を収縮作用するようになるため、操 作部材23の第1の操作爪23aが捩りコイルスプリング21の係止部21aを 押圧して当該コイルスプリングを押し開げて摩擦抵抗力を発生させるようなこと がなく、従ってアームレストフレーム6の下方への回動を阻害するようなことも ない。
【0022】 かくして、アームレストフレーム6は下方向への自由な回動によってこれを倒 伏回動し、その後、押しボタン35の押圧操作を解除すると、捩しばね39の復 元力でベルクランク25が軸ピン26を支点として反時計方向へ回動して操作ピ ン27が捩りコイルスプリング21の係止部21bから脱離すると共にロッド3 0も押し戻され、またリターンスプリング36の復元力によって押しボタン35 は押し戻されてボタン押圧前の位置に復帰する。従って捩りコイルスプリング2 1は、それ自体の拡開弾発力によって復元してブレーキドラム16の内周面に圧 接し、アームレストフレーム6が図2の実線で示した倒伏位置でロックされる。
【0023】 また、前述したアームレストフレーム6の通常使用位置から起立回動させる動 作の途中で、その起立回動操作を停止させると、操作部材23による捩りコイル スプリング21の係止部21aへの押圧が解除され、捩りコイルスプリング21 はそれ自体の拡開復元力によってブレーキドラム16へ圧接されてアームレスト フレーム6をその位置でロックすることができる。
【0024】 以上のようにこの考案におけるアームレスト装置は、アームレストフレーム6 のロック機構として、ブレーキドラム16の内周面に圧接される捩りコイルスプ リング21の摩擦抵抗力を利用した摩擦ブレーキ装置15による無段階ロック動 作と、アームレストに腕を支持している状態のまま、指先で押しボタン35を押 圧操作するだけのいわゆるワンタッチ動作によってロックを解除し、その後はア ームレストフレーム6の所望の傾斜角度に迅速かつ正確に位置調整できる共に、 アームレストの回動位置に関係なく如何なる傾斜角度においても確実にロックす ることができる。すなわち、アームレストの角度調整可能範囲が広く、多様な着 座姿勢に対応することが可能となり、また、アームレスト不使用時には簡単に起 立位置に収納することができる。
【0025】 なお、この考案は、上述しかつ図面に示した実施例に限定するものでなく、こ の考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、捩り コイルスプリング21の係止部21aを押圧操作する操作部材23は、実施例で はブラケット9内に支持した場合について説明したが、アームレストフレーム6 と一体に回動できるものであればよく、従ってアームレストフレーム6に直接取 付けてもよい。 また、ロック解除機構24において、回動部材としてベルクランク25を用い たが、支点軸を中心として回動できるものであればその他の部材であってもよい 。 さらに、ロック解除機構24を回動操作する操作機構28としては、実施例に 示した構成に限定するものでなく、押しボタン35を操作することでロック解除 機構24が回動できる構成であればよい。 また、ブレーキドラム16と捩りコイルスプリング21との摩擦抵抗力を高め るために、ブレーキドラム16の内周面を粗面仕上げしたり、あるいは粗面加工 した部材を取付けることで、より一層、摩擦ブレーキ効果を得ることができる。 また、この考案におけるアームレスト装置は、実施例では自動車の座席に適用 した例について説明したが、その他、車両用に限らず各種座席のアームレスト装 置として広く用いることができる。
【0026】
【考案の効果】
以上説明したようにこの考案によるアームレスト装置は、ブレーキドラムの内 周面に圧接されるスプリングの摩擦抵抗力を利用した摩擦ブレーキ装置によって アームレストフレームの下方向への回動をロックし、このロックを押しボタン式 の操作機構を操作することでロック解除機構によってロック解除するように構成 したので、アームレストに腕を支持した状態で指先で押しボタンを押圧操作した ままアームレストフレームを下方へ回動させる一動作いわゆるワンタッチ操作の 極めて簡単な動作でアームレストフレームを所望の傾斜角度に迅速かつ正確に調 整することができ、しかもアームレストフレームの調整可能範囲も広く、アーム レストの不使用時には簡単に起立位置へ収納することができる等、実用性の高い アームレスト装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例におけるアームレスト装置の車両用座席
に取付けた斜視図である。
【図2】図1のA−A線におけるアームレスト装置の断
面図である。
【図3】実施例におけるアームレスト装置を構成する各
部材の分解斜視図である。
【符号の説明】 1 アームレスト装置 2 シートバックフレーム 3 支持ブラケット 4 支持軸 4a ねじ部 5 アームレスト 6 アームレストフレーム 6a 本体部 6b 蓋体部 7 拡径軸孔 8 短管 9 ブラケット 11 ブッシュ 12 ワッシャ 13 スプリングワッシャ 14 ナット 15 摩擦ブレーキ装置 16 ブレーキドラム 17 固定ねじピン 20 ナット 21 捩りコイルスプリング 21a,21b 係止部 22 ブッシュ 23 操作部材 23a 第1の操作爪(ロック操作部) 23b 第2の操作爪(回動操作部) 24 ロック解除機構 25 ベルクランク(回動部材) 26 軸ピン 27 操作ピン 28 ボタン操作機構 30 ロッド 31 支持片 33 筐体 35 押しボタン 36 リターンスプリング 37 係止爪 38 係合爪 39 捩しばね 40 ストッパーピン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両等の座席のシートフレーム側部に取
    付けられたアームレストが無段階的に上下方向へ角度変
    更可能に調整できるようにしたアームレスト装置におい
    て、 上記シートフレーム側部に横方向へ植設された支持軸に
    対してフレーム基端部を支承部として上下方向へ回動可
    能に支持されるアームレストフレームと、 上記支持軸に同心的に固設されるブレーキドラムと、こ
    のブレーキドラムの内周面に圧接され、一端が上記アー
    ムレストフレーム側に係合されるコイル状のスプリング
    とを有し、これら上記ブレーキドラムとスプリングとの
    摩擦抵抗力を利用して上記アームレストフレームの回動
    をロックする摩擦ブレーキ機構と、 上記アームレストフレームに固設され、上記スプリング
    の一端に対して、上記アームレストフレームの下方への
    回動時は上記スプリングの拡開方向に係合されるロック
    操作部と、上記アームレストフレームの上方への回動時
    は上記スプリングの収縮方向に係合される回動操作部と
    を有する操作部材と、 上記摩擦ブレーキ機構の近傍に配置され、上記スプリン
    グの他端に係合される操作ピンが一端に突設された回動
    部材と、この回動部材を上記操作ピンが上記スプリング
    の他端から常時離隔される方向へ付勢させる付勢部材
    と、上記回動部材の他端に連結されたロッドを介して連
    動可能で上記アームレストの前端面に前後方向に移動可
    能に備えた押しボタンとを有し、上記押しボタンの押圧
    操作によりロッドを介して回動部材を回動させ、上記操
    作ピンを上記スプリングの他端に係合させ上記アームレ
    ストフレームの下方への回動を可能とするロック解除操
    作機構と、 から構成したことを特徴とするアームレスト装置。
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CN112622723A (zh) * 2020-12-04 2021-04-09 佛吉亚(南京)汽车部件系统有限公司 一种可任意悬停的中控扶手机构

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