JPH0513245A - 磁束漏洩防止用ボビン - Google Patents

磁束漏洩防止用ボビン

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Publication number
JPH0513245A
JPH0513245A JP3161402A JP16140291A JPH0513245A JP H0513245 A JPH0513245 A JP H0513245A JP 3161402 A JP3161402 A JP 3161402A JP 16140291 A JP16140291 A JP 16140291A JP H0513245 A JPH0513245 A JP H0513245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
magnetic flux
magnetic core
gap
magnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP3161402A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Naito
昭 内藤
Masatake Tsukada
正剛 塚田
Shoichi Yoshiyama
正一 吉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP3161402A priority Critical patent/JPH0513245A/ja
Publication of JPH0513245A publication Critical patent/JPH0513245A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ギャップ付の磁心から発生する漏洩磁束によ
って生じる磁心に装着されるボビン巻線の発熱を防ぐ。 【構成】 ギャップ2a,2bを有する磁心1に装着す
るボビン5の材料に、高抵抗・高透磁率材料Mを用いる
とともに、ボビン5の内側中央部に、前記磁心1のギャ
ップ2bと同じ厚みの仕切板5aを設けることを特徴と
している。 【効果】 ギャップ付磁心に装着されるボビンの巻線に
渦電流を発生させる漏洩磁束を抑制して巻線自身の温度
上昇を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種電子機器におけ
るギャップを有する磁心を用いるチョークコイルなどの
ボビンに適用する磁束漏洩防止用ボビンに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のギャップ付磁心を用いたチ
ョークコイルの一例を示す要部構成斜視図、図6は上記
従来例の磁束の分布を示す説明図である。図5および図
6において、1は一対のコア1a,1bを対向させた磁
心であり、この磁心1のコア1aと1bの間にギャップ
2a,2bを備えている。3は巻線4を捲回するプラス
チックなどの絶縁材料で形成されたボビンである。
【0003】以上の構成において、ボビン3に捲回され
た巻線4に交流電流を流すと、巻線4に垂直方向に磁束
を生じ、この磁束は磁心1即ちコア1aと1bのなかを
通り磁心1とギャップ2a,2bに磁気エネルギとして
蓄えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例は以上のように
構成されているので、巻線4に交流電流を流して交流磁
界による励振を行うと、ギャップ付の磁心1からの漏洩
磁束により巻線4内に渦電流が発生し、この渦電流によ
って巻線4自体が発熱するという問題があった。
【0005】この発明は以上のような従来例の問題点を
解決するためになされたもので、磁束が巻線捲回部分に
漏洩するのを防止することができる磁束漏洩防止用ボビ
ンの提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、この発明に係
る磁束漏洩防止用ボビンは、ギャップを有する磁心に装
着するボビンにおいて、このボビン材料に高抵抗・高透
磁率材料を用いるとともに、前記ボビンの内側中央部
に、前記磁心のギャップと同じ厚みの仕切板を設けると
ともに、また、ギャップを有する磁心に装着するボビン
において、このボビンの内側部に高抵抗・高透磁率材料
の被覆を設け、更に、前記ボビン材料として、フェライ
ト粉体とプラスチック材料および少量の添加材とを用
い、かつその組成がフェライト粉体の含有率70重量%
以上のプラスチックフェライト組成材料を用いることに
より、前記の目的を達成しようとするものである。
【0007】
【作用】以上のような構成としたこの発明に係る磁束漏
洩防止用ボビンは、ボビン自体が高抵抗・高透磁率材料
で形成されるとともに、このボビンの内側中央部に仕切
板を設け、また、ボビンの内側部すべてに高抵抗・高透
磁率材料を被覆することによって、ギャップ付の磁心か
らの漏洩磁気が巻線に到達するのを抑制して、渦電流の
発生による巻線の温度上昇が防止される。
【0008】また、ギャップに介在させた高抵抗・高透
磁率の仕切板により、ボビンの位置決めが容易かつ確実
となるだけでなく、ギャップ内に生ずる漏洩磁束が閉塞
され、磁心の発熱が防止される。
【0009】
【実施例】この発明の一実施例を図に基づいて説明す
る。 (構成)図1はこの発明の一実施例の磁束漏洩防止用ボ
ビンを装着したギャップ付の磁心の要部構成斜視図、図
2は実施例の磁束漏洩防止用ボビンの外観斜視図、図3
は実施例の磁束の分布を示す説明図である。なお、従来
例と同一または相当部分は同一符号で表わす。
【0010】図1ないし図3において、5は一例として
高抵抗・高透磁材料MであるNi−Zn系フェライトの
焼成粉砕粉70重量%以上即ち、77.4重量%とプラ
スチック材料であるエポキシ樹脂とを十分混合したもの
をプレス型で成形した磁束漏洩防止用ボビン(以下ボビ
ンという。)であり、5aはボビン5の磁心挿入穴(以
下挿入穴という。)5bの中央部にギャップ2bの寸法
と同等の厚さで設けられた仕切板である。5cはボビン
5の巻枠部である。
【0011】(動作)以上の構成に基づいて動作を説明
する。図3において、先ず、ボビン5の挿入穴5bの両
側から磁心1のコア1aと1bを向い合せに挿入して、
それぞれのコア1a,1bの先端を仕切板5aに当接さ
せることにより、ボビン5とコア1a,1bとが位置決
めされる。この時仕切板5aの厚さはギャップ2bと等
しい寸法に形成されているので、この仕切板5aの厚み
とギャップ2bが同寸法となる。
【0012】次に、巻線4に交流電流Cが通電される
と、高抵抗・高透磁率の仕切板5aを介して磁心1内に
磁束mが効果的に導かれる。この時、ギャップ2bから
漏洩する磁束maもボビン5を形成する高抵抗・高透磁
率の巻枠部5c内を通り、外側への磁束maの漏洩が防
止される。これによって、漏洩磁束maによる巻線4内
の渦電流の発生が防止され、巻線4の渦電流による発熱
を防止するのみならず、磁束の殆どが仕切板5a内を通
り磁気抵抗が減少するのでコア1a,1bの発熱も合せ
て防止できる。
【0013】因に、上記ボビン5に巻線100ターン捲
回し、また、コア1a,1b間に2mmのギャップを設け
て図1の如くボビンを配設し、交流電源として200
V,16KHzの矩形波を入力したところ、従来のプラ
スチック製ボビンより巻線の温度上昇が6℃程度低下
し、温度上昇率に換算して25%ダウンの結果が得られ
た。
【0014】次に、この発明の他の実施例を図4の磁束
の分布説明図に基づいて説明する。なお、図中上記実施
例と同一または相当部分は同一符号で表わす。図4にお
いて、5Aはボビンであり、5dはボビン5Aの内側面
に高抵抗・高透磁率材料の塗布もしくは貼り付け、嵌合
などによって形成された被覆である。以上の構成におい
て、磁束漏洩防止動作は上記実施例に準ずるので、詳細
の説明を省略する。
【0015】なお、この実施例においては、被覆5dの
材料としてNi−Zn系フェライト焼成粉砕粉70重量
%とプラスチック材料であるエポキシ樹脂をよく混合
し、ペースト状とした塗料をプラスチック製ボビンの内
側面に塗布して被覆を形成した。このボビン5Aに10
0ターンの巻線4を捲回し、コア1aと1bに2mmのギ
ャップを設け、交流電流として200V,16KHzの
矩形波を入力したところ、従来のプラスチックボビンよ
り巻線の温度上昇が3℃程度低下し、温度上昇率として
10%ダウンの結果が得られた。
【0016】以上のように、この発明によれば、漏洩磁
束によって生ずる巻線の発熱を防止できるだけでなく磁
心の発熱も合せて防止することができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ギャップを有する磁心に装着するボビンを高抵抗・
高透磁率材料で形成するとともに、ボビン内側中央部に
前記ギャップと同じ厚みの仕切板を設け、また、絶縁材
料のボビン内側に高抵抗・高透磁率材料による被覆を設
けたので、磁束が巻線捲回部分へ漏洩するのを防止で
き、これによって、漏洩磁束によって生じる渦電流によ
る巻線の発熱が防止できるだけでなく、磁心の発熱も合
せて防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の磁束漏洩防止用ボビンを
装着したギャップ付の磁心の要部構成斜視図である。
【図2】実施例の磁束漏洩防止用ボビンの外観斜視図で
ある。
【図3】実施例の磁束の分布を示す説明図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す磁束漏洩防止用ボ
ビンの磁束の分布を示す説明図である。
【図5】従来例のボビンを装着したギャップ付の磁心の
要部構成斜視図である。
【図6】上記従来例の磁束の分布を示す説明図である。
【符号の説明】
1 磁心 2a,2b ギャップ 5,5A 磁束漏洩防止用ボビン 5a 仕切板 5d 被覆 M 高抵抗・高透磁率材料 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギャップを有する磁心に装着するボビン
    において、このボビン材料に高抵抗・高透磁率材料を用
    いるとともに、前記ボビンの内側中央部に、前記磁心の
    ギャップと同じ厚みの仕切板を設けることを特徴とする
    磁束漏洩防止用ボビン。
  2. 【請求項2】 ギャップを有する磁心に装着するボビン
    において、このボビンの内側部に高抵抗・高透磁率材料
    の被覆を設けたことを特徴とする磁束漏洩防止用ボビ
    ン。
  3. 【請求項3】 前記ボビン材料として、フェライト粉体
    とプラスチック材料および少量の添加材とを用い、かつ
    その組成がフェライト粉体の含有率70重量%以上のプ
    ラスチックフェライト組成材料を用いることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の磁束漏洩防止用ボビ
    ン。
JP3161402A 1991-07-02 1991-07-02 磁束漏洩防止用ボビン Pending JPH0513245A (ja)

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JP3161402A JPH0513245A (ja) 1991-07-02 1991-07-02 磁束漏洩防止用ボビン

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JPH0513245A true JPH0513245A (ja) 1993-01-22

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JP3161402A Pending JPH0513245A (ja) 1991-07-02 1991-07-02 磁束漏洩防止用ボビン

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JP (1) JPH0513245A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006202922A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Tamura Seisakusho Co Ltd リアクトル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006202922A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Tamura Seisakusho Co Ltd リアクトル

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