JPH0320078B2 - - Google Patents
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- JPH0320078B2 JPH0320078B2 JP58071815A JP7181583A JPH0320078B2 JP H0320078 B2 JPH0320078 B2 JP H0320078B2 JP 58071815 A JP58071815 A JP 58071815A JP 7181583 A JP7181583 A JP 7181583A JP H0320078 B2 JPH0320078 B2 JP H0320078B2
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- alternating current
- shielding effect
- magnetic material
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Landscapes
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Description
本発明は、高い磁気遮蔽効果を得る磁気シール
ド装置に関するものである。 従来磁気遮蔽装置の構造としては、高い比透磁
率を有する軟磁性材料で遮蔽すべく物体や空間を
包むことが行なわれている。軟磁性材料として
は、機械加工性の観点から鉄、珪素鋼板、パーマ
ロイなどの金属軟磁性材料がよく用いられる。 ところで静磁界の磁気遮蔽効果の見積式は磁気
シールド装置の代表的な形状、例えば球穀につい
ては従来から知られている。すなわち第1図に示
す如く、内半径r1、厚みdの球穀に外部から静磁
界H0を印加した場合の遮蔽効果は S=Ho/Hi=1+2/3・μ・d/r となる。但し、Hi=内部静磁界、μ=軟磁性材
料の比透磁率を示す。従つて、内半径rを一定と
して考えた場合、高い遮蔽効果を得るためには、 高い比透磁率の材料を使用すること、 材料の厚みを増すこと、 多層シールドにすることが必要となる。 しかし、これらの対策はいずれも磁気シールド
装置の体積を増大せしめ、ひいては高価な材料を
用いることになつてしまう欠点がある。 本発明はかかる点に鑑み、金属軟磁性材料に低
周波交流電流を加えることにより、磁気遮蔽効果
の高いこの種装置を供することを主たる目的とす
る。 以下本発明の一実施例について図面を参照しな
がら詳細に説明する。 第2図は磁性材料の磁気性能を評価するために
使用される環状の試料を使用した構成図である。
1は環状コアを示し、これは外径45mm、内径33
mm、厚さ0.3mmの寸法としたニツケル78%残り鉄
で構成された金属磁性材料である。そして環状コ
ア1に1次側及び2次側の巻線2,3を施し、し
かもコア1には直接銅線4を第2図に示す如く、
交流源5を介して接続している。 そして直流ヒステリシス自動記録計を使用し、
材料のヒステリシスループを測定すると第3図の
如くなる。すなわち、軟磁性材料に交流電流を通
じることにより、ヒステリシスループの幅が小さ
くなり、結局、比透磁率が改善されていることが
わかる。 この現象は次のように推察される。即ち第4図
に示す如く、交流通電前のヒステリシスループA
の状態から交流通電による材料に誘起されるマイ
ナーループBが発生するため、交流通電中のヒス
テリシスループCは、ヒステリシスループAより
保磁力が減衰する。換言すれば、金属軟磁性材料
に交流電流を通電すると材料自体に交流磁束φaa
が生じ、外部からコイルなどで加えられた静磁化
力により生ずる磁束をφdとするとφa+φdの如
く、加算されたようになり、見掛上材料の比透磁
率が増大したものと推察される。 前記試料(材質:78Niパーマロイ、板厚:0.2
mm、ia:50Hz)をガルバノメータで測定すると表
の如くになる。
ド装置に関するものである。 従来磁気遮蔽装置の構造としては、高い比透磁
率を有する軟磁性材料で遮蔽すべく物体や空間を
包むことが行なわれている。軟磁性材料として
は、機械加工性の観点から鉄、珪素鋼板、パーマ
ロイなどの金属軟磁性材料がよく用いられる。 ところで静磁界の磁気遮蔽効果の見積式は磁気
シールド装置の代表的な形状、例えば球穀につい
ては従来から知られている。すなわち第1図に示
す如く、内半径r1、厚みdの球穀に外部から静磁
界H0を印加した場合の遮蔽効果は S=Ho/Hi=1+2/3・μ・d/r となる。但し、Hi=内部静磁界、μ=軟磁性材
料の比透磁率を示す。従つて、内半径rを一定と
して考えた場合、高い遮蔽効果を得るためには、 高い比透磁率の材料を使用すること、 材料の厚みを増すこと、 多層シールドにすることが必要となる。 しかし、これらの対策はいずれも磁気シールド
装置の体積を増大せしめ、ひいては高価な材料を
用いることになつてしまう欠点がある。 本発明はかかる点に鑑み、金属軟磁性材料に低
周波交流電流を加えることにより、磁気遮蔽効果
の高いこの種装置を供することを主たる目的とす
る。 以下本発明の一実施例について図面を参照しな
がら詳細に説明する。 第2図は磁性材料の磁気性能を評価するために
使用される環状の試料を使用した構成図である。
1は環状コアを示し、これは外径45mm、内径33
mm、厚さ0.3mmの寸法としたニツケル78%残り鉄
で構成された金属磁性材料である。そして環状コ
ア1に1次側及び2次側の巻線2,3を施し、し
かもコア1には直接銅線4を第2図に示す如く、
交流源5を介して接続している。 そして直流ヒステリシス自動記録計を使用し、
材料のヒステリシスループを測定すると第3図の
如くなる。すなわち、軟磁性材料に交流電流を通
じることにより、ヒステリシスループの幅が小さ
くなり、結局、比透磁率が改善されていることが
わかる。 この現象は次のように推察される。即ち第4図
に示す如く、交流通電前のヒステリシスループA
の状態から交流通電による材料に誘起されるマイ
ナーループBが発生するため、交流通電中のヒス
テリシスループCは、ヒステリシスループAより
保磁力が減衰する。換言すれば、金属軟磁性材料
に交流電流を通電すると材料自体に交流磁束φaa
が生じ、外部からコイルなどで加えられた静磁化
力により生ずる磁束をφdとするとφa+φdの如
く、加算されたようになり、見掛上材料の比透磁
率が増大したものと推察される。 前記試料(材質:78Niパーマロイ、板厚:0.2
mm、ia:50Hz)をガルバノメータで測定すると表
の如くになる。
【表】
コア1に電流を流したものは初透磁率μiは大き
くなつており、遮蔽効果Sが大となることが理解
できる。 次に交流電流の増減と遮蔽効果との関係を検討
するため、第5図に示す如く、78Niパーマロイ
で構成した(直径150mm、長さ350mm)円筒磁気シ
ールドケース6の径方向外部からコイルにて静磁
界Ho=200mGを加え、Hoを0200mGと切り
換えオン、オフし200mGの磁界変化させた場合
の円筒ケース内の磁界変化Hiを測定したのが第
6図である。従つて、遮蔽効果は、一定の値まで
交流電流を増加することにより増加するが、一定
の値を越えても増加しないことが理解される。 以上述べた如く本発明によれば、高い比透磁率
を有する金属軟磁性材料で構成された磁気シール
ド装置において、金属軟磁性材料自体に低周波の
交流電流を流して磁気遮蔽するので、簡単な構成
を付加するだけで大幅に材料の比透磁率及び直流
磁界更には50Hz程度の低周波交流磁界に対する磁
気遮蔽効果を5倍近くも改善することができる。 尚、本発明は軟磁性材円筒を多層にしても同様
の効果が得られることはもちろんである。また本
発明は具体的用途を問わない磁気シールド装置で
あるが、本発明による比透磁率の改善は金属軟磁
性材料を使用した電磁石、トランスヨークなどあ
らゆる部品装置に適用して小型化及び性能改善に
も有効であることはあきらかである。
くなつており、遮蔽効果Sが大となることが理解
できる。 次に交流電流の増減と遮蔽効果との関係を検討
するため、第5図に示す如く、78Niパーマロイ
で構成した(直径150mm、長さ350mm)円筒磁気シ
ールドケース6の径方向外部からコイルにて静磁
界Ho=200mGを加え、Hoを0200mGと切り
換えオン、オフし200mGの磁界変化させた場合
の円筒ケース内の磁界変化Hiを測定したのが第
6図である。従つて、遮蔽効果は、一定の値まで
交流電流を増加することにより増加するが、一定
の値を越えても増加しないことが理解される。 以上述べた如く本発明によれば、高い比透磁率
を有する金属軟磁性材料で構成された磁気シール
ド装置において、金属軟磁性材料自体に低周波の
交流電流を流して磁気遮蔽するので、簡単な構成
を付加するだけで大幅に材料の比透磁率及び直流
磁界更には50Hz程度の低周波交流磁界に対する磁
気遮蔽効果を5倍近くも改善することができる。 尚、本発明は軟磁性材円筒を多層にしても同様
の効果が得られることはもちろんである。また本
発明は具体的用途を問わない磁気シールド装置で
あるが、本発明による比透磁率の改善は金属軟磁
性材料を使用した電磁石、トランスヨークなどあ
らゆる部品装置に適用して小型化及び性能改善に
も有効であることはあきらかである。
第1図は磁気遮蔽効果の説明に供する構造図、
第2図は本発明の説明に供する構成図、第3図は
金属軟磁性材料に交流電流を加えた場合のヒステ
リシス曲線図である。第4図は同じくヒステリシ
ス曲線の模式図、第5図は薄板円筒状金属軟磁性
材料に交流電源を加えた構成図、第6図は円筒ケ
ース内の磁界変化の測定線図である。 1……金属軟磁性材料、2……一次巻線、3…
…二次巻線、4……導線、5……交流電源、6…
…円筒磁気シールドケース。
第2図は本発明の説明に供する構成図、第3図は
金属軟磁性材料に交流電流を加えた場合のヒステ
リシス曲線図である。第4図は同じくヒステリシ
ス曲線の模式図、第5図は薄板円筒状金属軟磁性
材料に交流電源を加えた構成図、第6図は円筒ケ
ース内の磁界変化の測定線図である。 1……金属軟磁性材料、2……一次巻線、3…
…二次巻線、4……導線、5……交流電源、6…
…円筒磁気シールドケース。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 高い比透磁率を有する金属軟磁性材料で構成
された磁気シールド装置において、金属軟磁性材
料自体に低周波の交流電流を流して磁気遮蔽する
ことを特徴とする磁気シールド装置。 2 上記金属軟磁性材料は薄板円筒体とした特許
請求の範囲第1項記載の磁気シールド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7181583A JPS59197197A (ja) | 1983-04-22 | 1983-04-22 | 磁気シ−ルド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7181583A JPS59197197A (ja) | 1983-04-22 | 1983-04-22 | 磁気シ−ルド装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59197197A JPS59197197A (ja) | 1984-11-08 |
JPH0320078B2 true JPH0320078B2 (ja) | 1991-03-18 |
Family
ID=13471428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7181583A Granted JPS59197197A (ja) | 1983-04-22 | 1983-04-22 | 磁気シ−ルド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59197197A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03296299A (ja) * | 1990-04-16 | 1991-12-26 | Nippon Steel Corp | 磁気シールド体の設計方法 |
JP3344486B2 (ja) * | 1991-01-22 | 2002-11-11 | 三洋電機株式会社 | アルカリ乾電池用無汞化亜鉛合金粉末の製造方法 |
JP3215446B2 (ja) * | 1991-03-12 | 2001-10-09 | 三洋電機株式会社 | 亜鉛アルカリ電池 |
JP3215447B2 (ja) * | 1991-03-12 | 2001-10-09 | 三洋電機株式会社 | 亜鉛アルカリ電池 |
JP3215448B2 (ja) * | 1991-03-12 | 2001-10-09 | 三洋電機株式会社 | 亜鉛アルカリ電池 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59193099A (ja) * | 1983-04-18 | 1984-11-01 | 日本電信電話株式会社 | 磁気しやへい装置 |
-
1983
- 1983-04-22 JP JP7181583A patent/JPS59197197A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59193099A (ja) * | 1983-04-18 | 1984-11-01 | 日本電信電話株式会社 | 磁気しやへい装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59197197A (ja) | 1984-11-08 |
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