JPH0648823Y2 - 差動トランス - Google Patents

差動トランス

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JPH0648823Y2
JPH0648823Y2 JP1987097702U JP9770287U JPH0648823Y2 JP H0648823 Y2 JPH0648823 Y2 JP H0648823Y2 JP 1987097702 U JP1987097702 U JP 1987097702U JP 9770287 U JP9770287 U JP 9770287U JP H0648823 Y2 JPH0648823 Y2 JP H0648823Y2
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JP
Japan
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magnetic
differential transformer
magnetic material
coils
differential
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JP1987097702U
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JPS645424U (ja
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太郎 星野
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Insulating Of Coils (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、機械的変位量をこれに比例した電気信号とし
て検出する差動トランスに関する。
〔従来の技術〕
差動トランスは、第5図(A)に示したコイル部10と、
(B)に示したこのコイル部10に挿入される可動部12と
からなっている。可動部12は、丸棒状のコア14とこのコ
ア14の端部に連結した差動ロッド16とから構成されてい
る。コア14は、軟鉄,フェライト,パーマロイなどの磁
性体からなり、差動ロッド16はステンレス鋼などの非磁
性体からなっている。そして、作動ロッド16は、一般に
螺着,溶接または圧入などの方法により、コア14に連結
してある。
一方、コイル部10は、第6図に示されるようにベークラ
イト,エボナイト等の絶縁材からなるボビン18にコイル
20,22が巻回してある。コイル20,22は、それぞれ一次巻
線と二次巻線とからなり、これら一次巻線と二次巻線と
は、直列的にまたは層状にボビン18に巻回してある。コ
イル20,22は、軟鉄などの磁性体のパイプ24中に挿入さ
れる。パイプ24は、コイル20,22の機械的保護を図ると
ともに、磁路を形成して一次巻線のクオリティーQを高
め、感度の向上と外部磁界の影響を低減している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上記した従来の差動トランスは、予め形成した
パイプ26内にコイル20,22が巻回してあるボビン18を圧
入しているため、コイル20,22とパイプ24との間に空隙2
6が生じ、磁気抵抗が高くなって磁路全体の透磁率を低
下させ、特性(直線性)を悪化させる原因となる。ま
た、コイル20,22とパイプ24との間の空隙は、差動トラ
ンスの個々によっても異なり、差動トランスの性能のバ
ラツキの原因ともなる。しかも、パイプ24は、一般に肉
厚が1mm以上あり、うず電流損失が発生して直線性が低
下する欠点があった。
本考案は、前記従来技術の欠点を解消するためになされ
たもので、うず電流損失を減少させ、直線性を向上する
ことができる差動トランスを提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案は、コイル部を具え
た差動トランスにおいて、上記コイル部の周面に細い帯
状の磁性材を、前記差動トランスの軸線に沿って相互に
接触しないように所定の間隔を隔てて配設したことを特
徴とする差動トランスである。
〔作用〕
上記の如く構成した本考案は、コイルを覆った磁気シー
ルドを、差動トランスの軸線に沿った細い帯状の磁性材
をもって構成することにより、磁気シールドにおけるう
ず電流損失を大幅に低減することができ、差動トランス
の直線性が向上する。
〔実施例〕
本考案に係る差動トランスの好ましい実施例を、添付図
面に従って詳説する。
第1図は、本考案の実施例に係る差動トランスのコイル
部の斜視図である。
第1図において、ボビン18には、前記従来例において述
べた如くコイル20,22が巻回してあり(第6図参照)、
このコイル20,22の周囲に細い帯状の磁性材28がボビン1
8の軸線に沿って配置され、磁気遮蔽部30が形成されて
いる。磁性材28は、鉄アモルファスやパーマロイなどの
薄膜からなっており、第2図に示すように、例えばポリ
エチレンなどの非磁性の樹脂フィルム32の片側面に、相
互に接触しないように所定の間隔を隔てて貼着してあ
る。磁気遮蔽部30を形成するため磁性材28を貼着した樹
脂フィルム32の巻回数は、1〜2回でよい。
一方、コア14は、第3図に示した如く差動ロッド16に設
けられた巻芯部34の周囲に、第2図に示した樹脂フィル
ム32が巻回してあり、樹脂フィルム32に貼着した磁性材
28が軸方向に整列した磁路部36が形成されている。樹脂
フィルム32の巻回数は、磁性材28により構成された磁路
部36の断面積が、差動トランスの特性を得るのに必要な
値となる回数であって、一般には一次巻線に使用電圧、
周波数を供給したときに、磁路部36が飽和磁束密度とな
る断面積が得られる回数である。
なお、巻芯部34と作動ロッド16とは、ステンレス鋼や樹
脂などの非磁性体により構成されている。また、第3図
に示した符号38,40は、磁路部36の寸法精度,位置精度
を得るためのストッパである。
上記の如く構成した磁気遮蔽部30と磁路部36とは、第4
図に示すように一次巻線に通電されたときに生ずる磁束
Φが通る磁路の一部を構成し、磁束Φのほとんどが磁気
遮蔽部30と磁路部36とを通る。しかし、これら磁気遮蔽
部30と磁路部36とは、軸方向に沿った複数の細い帯状の
磁性材28により構成されているため、うず電流損失をほ
とんど生ずることがなく、直線性を向上することができ
るばかりでなく、数10KHzの高周波に対しても適用する
ことができる。また、磁気遮蔽部30は、薄膜からなる細
い帯状の磁性材28により構成されているため、コイル2
0,22に密着して設けることができ、コイル20,22との空
隙が減少して直線性を改善できる。さらに、磁気特性の
優れた磁性材を少量使用するだけで磁気遮蔽部30とコア
14の磁路部36とを形成できるため、差動トランス全体の
小型,軽量化を図ることができる。
〔考案の効果〕
以上に説明した如く、本考案によれば、コイル周囲の磁
気遮蔽を細い帯状の磁性材をもって構成したことによ
り、うず電流損失を低減でき、直線性を向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る差動トランスのコイル部
の斜視図、第2図は磁性材を貼着した樹脂フィルムの正
面図、第3図は実施例に係る差動トランスのコアの断面
図、第4図は実施例の差動トランスにおける磁束線図、
第5図(A),(B)は従来の差動トランスのコイル部
と可動部との斜視図、第6図は従来の差動トランスの断
面図である。 10……コイル部、14……コア、28……磁性材、 30……磁気遮蔽部、36……磁路部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイル部を具えた差動トランスにおいて、
    上記コイル部の周面に細い帯状の磁性材を、前記差動ト
    ランスの軸線に沿って相互に接触しないように所定の間
    隔を隔てて配設したことを特徴とする差動トランス。
JP1987097702U 1987-06-25 1987-06-25 差動トランス Expired - Lifetime JPH0648823Y2 (ja)

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JP1987097702U JPH0648823Y2 (ja) 1987-06-25 1987-06-25 差動トランス

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JPS645424U JPS645424U (ja) 1989-01-12
JPH0648823Y2 true JPH0648823Y2 (ja) 1994-12-12

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4915286A (ja) * 1972-04-04 1974-02-09

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61157320U (ja) * 1985-03-22 1986-09-30

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JPS4915286A (ja) * 1972-04-04 1974-02-09

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JPS645424U (ja) 1989-01-12

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