JPH0729755A - コモンモードチョークコイル - Google Patents

コモンモードチョークコイル

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JPH0729755A
JPH0729755A JP19791293A JP19791293A JPH0729755A JP H0729755 A JPH0729755 A JP H0729755A JP 19791293 A JP19791293 A JP 19791293A JP 19791293 A JP19791293 A JP 19791293A JP H0729755 A JPH0729755 A JP H0729755A
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JP
Japan
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common mode
mode choke
coil
choke coil
wound
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Application number
JP19791293A
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English (en)
Inventor
Takayuki Ishimoto
隆幸 石本
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TOP DENSHI KK
Original Assignee
TOP DENSHI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 漏洩磁束の小さいコモンモードチョークコイ
ルを得る。 【構成】 コモンモードチョークコイルにおいて、両ラ
インのコイルがバイファイラ巻で構成され、該バイファ
イラ巻の一方のコイルをコモンモードチョークコイルの
一方のラインのコイルとし、該バイファイラ巻のもう一
方のコイルをコモンモードチョークコイルのもう一方の
ラインのコイルとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コモンモードチョーク
コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ノイズ除去素子の1つとしてコモンモー
ドチョークコイルがある。このコモンモードチョークコ
イルは、各種電子機器の電源ラインに組込まれ侵入ノイ
ズ、又は発生ノイズを除去している。このコモンモード
チョークコイルの従来例の斜視図を図9、図10に、等
価回路図を図11に示す。この図9に示す従来例は、リ
ング状の磁心を用いたものであり、そのリング状磁心を
絶縁ケースに収納し、2つのコイル32、33が巻か
れ、その2つのコイル32、33の間に仕切板31があ
る。また、図10に示す従来例は、EE型の磁心を用い
たものであり、一対のE型磁心34、35を用い、コイ
ル36、37の巻かれたボビン38に一対のE型磁心3
4、35を挿入して構成され、コイル36、37の間に
は仕切板39が配置されている。このコモンモードチョ
ークコイルに使用される磁心の材質としては、一般的に
安価なフェライトが用いられ、最近ではアモルファス、
ファインメット等の付加価値の高い材質も使用されるよ
うになった。また、コモンモードチョークコイルに使用
される磁心の形状は、主にリング、EE,UUなどが使
用されている。このコモンモードチョークコイルは、2
つのコイルが互いの磁束がぶつかり合うように巻かれ、
ノイズを除去するものであるが、2つのコイル間から漏
洩磁束を生じていた。特に、モニター用ディスプレイ、
ハイビジョンテレビなどに用いられるコモンモードチョ
ークコイルでは、数mH〜数十mHのインダクタンスが
必要とされているが、リング状の磁心を用いたも場合、
高インダクタンスを得られる一方、漏洩磁束によりブラ
ウン管に像ブレが発生するため、取り付け位置などを考
慮して使用する必要があり、またEE,UU等の分割磁
心形状を用いる場合は、コイルにシールドを施すことに
より磁心からの磁束洩れを低減しているが、インダクタ
ンスが小さいため、2個或は3個を直列に接続して高い
インダクタンスを得ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のコモンモードチ
ョークコイルは、前記に述べたように漏洩磁束による周
辺回路部品への影響を最小限にとどめるための対策が必
要となっていた。しかも回路設計段階で漏洩磁束対策を
行なっても必ずしも万全ではないため、機器組み立て後
の最終段階で再対策を講じているのが実体であった。本
発明は、上記のことに鑑みて漏洩磁束の発生源であるコ
モンモードチョークコイルの構造を変更し、漏洩磁束の
低減を図った新規な構造のコモンモードチョークコイル
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、コモンモード
チョークコイルにおいて、両ラインのコイルがバイファ
イラ巻で構成され、該バイファイラ巻の一方のコイルを
コモンモードチョークコイルの一方のラインのコイルと
し、該バイファイラ巻のもう一方のコイルをコモンモー
ドチョークコイルのもう一方のラインのコイルとしたコ
モンモードチョークコイルである。また本発明は、コモ
ンモードチョークコイルにおいて、一方のラインのコイ
ルを一層目に巻回し、もう一方のラインのコイルを二層
目に巻回したコモンモードチョークコイルである。また
本発明は、前記コモンモードチョークコイルの磁心材料
がフェライト、アモルファス、ファインメットから選ば
れているものであり、また、前記コモンモードチョーク
コイルの両ラインの少なくとも一方のラインは3層絶縁
電線が使用されているコモンモードチョークコイルであ
る。
【0006】
【作用】従来のコモンモードチョークコイルは、絶縁の
ための仕切りがあり、その仕切りの両側に各ラインのコ
イルが巻き分けられていた。そのため、洩れ磁束がコイ
ル間の磁心部分より発生していた。本発明は、磁心全体
をコイルで覆う巻線構造がトロイダルコイルの漏洩磁束
低減に有効な手段となることから、コモンモードチョー
クコイルのコイルをバイファイラ巻とし、磁心全体にコ
イルが配置されるように構成し、漏洩磁束の低減を可能
としたものである。また本発明は、コモンモードチョー
クコイルのコイルを二層構造とし、該バイファイラ巻の
一方のコイルをコモンモードチョークコイルの一方のラ
インのコイルとし、該バイファイラ巻のもう一方のコイ
ルをコモンモードチョークコイルのもう一方のラインの
コイルとして、コイルを磁心全体に配置し、漏洩磁束の
低減を可能としたものである。また、従来の仕切りを無
くし、磁心全体にコイルを構成した場合に問題となる電
源ラインに於ける安全上の数kVの耐電圧は、耐電圧性
に優れた3層絶縁電線にとり安全対策が可能となった。
【0007】
【実施例】高透磁率材のファインメットのリボンをリン
グ状に巻いて、外径25mm、内径15mm、高さ12.5m
mの巻磁心を形成し、絶縁ケースに収納し、φ0.8mm
の線材を用いてバイファイラ巻により30ターン巻き、
コモンモードチョークコイルを構成した。この実施例の
模式図を図1に示す。この実施例では、バイファイラ巻
の一方のコイル1をコモンモードチョークコイルの一方
のコイルとし、バイファイラ巻のもう一方のコイル2を
コモンモードチョークコイルのもう一方のコイルとして
いる。また、線材の1本は3層絶縁電線を用い、もう1
本はUEW線を用いた。この実施例と図9の従来例との
漏洩磁束の測定結果を図2に示す。磁心及び巻数は同一
とした。この実施例と従来例との漏洩磁束の測定評価回
路図を図3、図4に示す。この測定では、それぞれのコ
イルに3.3Aの通電を行ない、コイル側面よりガウス
メーター3を用いて、徐々に距離を離しながら漏洩磁束
を測定した。この図2から明らかなように、本発明のコ
モンモードチョークコイルは、漏洩磁束が極めて小さい
ことがわかる。また、この実施例と従来例のインピーダ
ンスの周波数特性を図5に示す。この図5に示すよう
に、本実施例は高周波まで高いインピーダンスを有して
いることがわかる。また、本発明に係わる別の実施例の
模式図を図6に示す。この実施例は、Mn―Zn系フェ
ライトからなり、外枠46mm×30mm、内枠34mm×1
8mm、高さ7.5mmとなる一対のUU型磁心6、7を用
い、ボビン(図示してない)にφ0.8mmの線材を用い
バイファイラ巻きのコイルを18ターン施し、バイファ
イラ巻の一方のコイル4をコモンモードチョークコイル
の一方のコイルとし、バイファイラ巻のもう一方のコイ
ル5をコモンモードチョークコイルのもう一方のコイル
としていた。また、線材の1本は3層絶縁電線を用い、
もう1本はUEW線を用いた。この実施例と図10の従
来例との漏洩インダクタンスの周波数特性を図7に示
す。この図7に示すように、本発明の実施例は、極めて
漏洩インダクタンスが低いことがわかる。また本発明に
係わる別の実施例の模式図を図8に示す。この実施例
は、リング状の磁心を用い、3層絶縁電線を用いて1層
目にコイル8を巻き、2層目にUEW線を用いてコイル
9を巻いたものである。上記実施例で示すように、コモ
ンモードチョークコイルのコイルをバイファイラ巻き、
又は1層目と2層目に分けて巻くことにより、漏洩磁束
が極めて小さいコモンモードチョークコイルを得ること
ができた。また、少なくとも一方の電線を3層絶縁電線
とすることにより、コイル間の絶縁を確保することがで
きる。また、磁心材料としては、フェライト、アモルフ
ァス、ファインメットをもちいることができ、磁心形状
も上記実施例に限定されるものではない。
【0008】
【発明の効果】本発明により、コモンモードチョークコ
イルの漏洩磁束を大幅に低減することができ、漏洩磁束
対策、及び取り付け位置の配慮等の必要がなくなり、ま
たリング形状で使用されるアモルファス、ファインメッ
トを用いたコモンモードチョクコイルの使用が可能とな
り、このアモルファス、ファインメットの透磁率が高い
と云う利点によりコモンモードチョークコイルの小型化
も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の模式図である。
【図2】本発明の実施例と従来例の漏洩磁束のグラフで
ある。
【図3】本発明の実施例の漏洩磁束の測定回路図であ
る。
【図4】従来例の漏洩磁束の測定回路図である。
【図5】本発明の実施例と従来例のインピーダンスの周
波数特性である。
【図6】本発明に係わる別の実施例の模式図である。
【図7】本発明の実施例と従来例の漏洩インダクタンス
の周波数特性である。
【図8】本発明に係わる更に別の実施例の模式図であ
る。
【図9】従来例の斜視図である。
【図10】別の従来例の斜視図である。
【図11】コモンモードチョークコイルの等価回路図で
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コモンモードチョークコイルにおいて、
    両ラインのコイルがバイファイラ巻で構成され、該バイ
    ファイラ巻の一方のコイルをコモンモードチョークコイ
    ルの一方のラインのコイルとし、該バイファイラ巻のも
    う一方のコイルをコモンモードチョークコイルのもう一
    方のラインのコイルとしたことを特徴とするコモンモー
    ドチョークコイル。
  2. 【請求項2】 コモンモードチョークコイルにおいて、
    一方のラインのコイルを一層目に巻回し、もう一方のラ
    インのコイルを二層目に巻回したことを特徴とするコモ
    ンモードチョークコイル。
  3. 【請求項3】 特許請求の範囲請求項1及び請求項2に
    おいて、前記コモンモードチョークコイルの磁心材料が
    フェライト、アモルファス、ファインメットから選ばれ
    ていることを特徴とするコモンモードチョークコイル。
  4. 【請求項4】 特許請求の範囲請求項1及び請求項2に
    おいて、前記コモンモードチョークコイルの両ラインの
    少なくとも一方のラインは3層絶縁電線が使用されてい
    ることを特徴とするコモンモードチョークコイル。
JP19791293A 1993-07-14 1993-07-14 コモンモードチョークコイル Pending JPH0729755A (ja)

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