JPH05131898A

JPH05131898A - 洗車機

Info

Publication number: JPH05131898A
Application number: JP32103891A
Authority: JP
Inventors: Makoto Kaneko; 眞金児; Masanaga Yoshikawa; 正永吉川; Mitsuharu Wada; 光春和田; Hikari Suyama; 光須山
Original assignee: MK Seiko Co Ltd
Current assignee: MK Seiko Co Ltd
Priority date: 1991-11-08
Filing date: 1991-11-08
Publication date: 1993-05-28

Abstract

(57)【要約】【目的】洗車機本体もしくは自動車の走行に伴い自動
車車体を自動洗浄するタイプの洗車機において、洗車機
本体もしくは自動車の走行速度が違っても一定範囲の洗
浄効果が得られ、高速走行時と低速走行時との液剤消費
量の差を縮小して、液剤の無駄をなくす。【構成】洗車機本体もしくは自動車の走行速度の変化
に応じて、散布される液剤の流量を変えるように制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】洗車機本体もしくは自動車の走行
に伴い自動車車体を自動洗浄するタイプの洗車機に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の洗車機として、例えば、
洗車機本体が自動車を跨ぐように往復走行する門型洗車
機や、トンネル状の洗車機内をコンベヤにより自動車を
通過させる連続式洗車機が知られている。こうした洗車
機は、洗剤・ワックス等の液剤を散布する手段を備え、
客の希望に応じた各種洗車サービスを提供できるよう構
成されている。また、こうした洗車機として、洗車機本
体や自動車の走行速度を可変する手段を備え、客の希望
や店の方針に応じて洗車時間を加減できるにしたものが
知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、使用される
液剤の流量は流量調節弁等により予め調節され、洗車中
は定量の液剤散布が継続されるため、走行速度が低いと
多量の液剤が使用され、走行速度が高いと使用される液
剤は少なくなる。このため、低速での洗車と高速での洗
車では使用され液剤の量が異なり、洗浄効果やワックス
のかかり具合に差が生じて、洗車性能が一定しない不都
合があった。また、高速洗車において十分な洗浄効果や
ワックス効果を上げられるように流量を調節をすると、
低速洗車時には不必要に多量の液剤を消費してしまう無
駄が生じていた。

【０００４】従って、この発明の課題とするところは、
走行速度の高低に応じて液剤の流量を可変し、常に一定
範囲の洗浄効果が得られると共に、高速時と低速時との
液剤消費量の差を縮小し前記無駄の解消ができないか、
という点にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、洗車機本体
もしくは自動車の走行速度を可変する手段と、自動車車
体に向けて液剤を散布する手段と、開弁して散布手段へ
液剤を供給する弁装置と、前記走行速度に応じて前記弁
装置の時間当たりの開弁率を変えるよう制御する手段と
を備えて、簡単な構成で上記課題の解決をはかったもの
である。

【０００６】

【実施例】図１は本発明実施例の構成説明図である。１
は洗車機本体もしくは自動車を走行させるモータを可変
速制御するインバータで、制御部１０からの信号に応じ
てモータの回転を８段階に変化させる。すなわちＲ０〜
Ｒ７の８段階で、Ｒ０(走行停止)＞Ｒ１＞Ｒ２‥‥＞Ｒ
７なる関係にある。２・３は液剤散布ノズルで、洗浄水
槽４よりポンプ５を介して圧送される洗浄水に液剤タン
ク６・７に貯えた液剤原液を混入させた希釈液を放出す
る。８・９は液剤の流量を調節する流量調節弁、１０・
１１は液剤管路を開閉する電磁弁、１２・１３は液剤混
合器、１４・１５はポンプ５から混合器１２・１３へ至
る洗浄水管路を開閉する電磁弁である。液剤タンク６に
は洗剤液が貯えられ、ポンプ５駆動に伴い電磁弁１０を
開弁させると、散布ノズル２より洗剤水が放出される。
また、液剤タンク７にはワックス液が貯えられ、ポンプ
５駆動に伴い電磁弁１１を開弁させると、散布ノズル３
よりワックス水が放出される。

【０００７】制御部２０は、マイクロコンピュータを含
み、操作パネル２１における操作入力に応じてインバー
タ１および電磁弁１０・１１をはじめとする洗車機各部
の制御を行う。この制御部２０には、電磁弁１０・１１
を開閉操作することにより液剤の流量を調節する流量制
御部２０ａが設けられている。流量制御部２０ａでは所
定の開閉周期Ｔｏ(例えば１秒)のうち開弁タイマＴで与
える時間だけ電磁弁１０・１１を開弁させるよう制御す
る。すなわち、図２に示されるように、電磁弁１０・１
１は一定周期毎に開閉が繰り返され、各周期の開弁時間
Ｔにより液剤流量の増減が調節される。なお、開弁時間
Ｔは前記インバータ１において可変される走行速度Ｒ１
〜Ｒ７に応じて設定され、高速である程時間Ｔは長く、
低速である程時間Ｔは短くなる。

【０００８】操作パネル２１には、所定の洗車コースＡ
・Ｂのうちから希望のコースを選択するコース選択キー
２２、選択したコースを希望の洗車速度で開始させる速
度設定機能を備えたスタートキー２３を備えている。コ
ース選択キー２２においてコースＡが選択されると、洗
剤水放出を伴う洗浄工程を含んだ洗車が実行され、一方
コースＢが選択されると、洗剤水放出を伴う洗浄工程と
ワックス水放出を伴うワックス工程とを含む洗車が実行
される。

【０００９】図３はスタートキー２３が押されたときの
制御部２０の処理動作を示すフローチャートである。ス
タートキー２３のいずれかのキーが押されると、まず洗
車中かそれとも洗車開始前かを確認する(１)。洗車開始
前で「標準」のキーが押されていると(２)、インバータ
１に速度データを与えるメモリＲＲに、前記８段階の速
度のうち標準速度Ｒ４を示す速度データをセットする
(３)。「高速」キーが押されていると(４)、メモリＲＲ
へ速度Ｒ６に相当するデータをセットし(５)、「低速」
キーが押されていると(４)、メモリＲＲへ速度Ｒ２に相
当するデータをセットする(６)。こうして走行速度が設
定されると、コース選択キー２２で選択されたコースの
洗車を設定通りの速度で開始するよう開始処理する
(７)。

【００１０】ステップ(１)で洗車中と判断され「標準」
キーが押されていると(８)、走行速度のセット値ＲＲは
標準速度Ｒ４に戻される(９)。「高速」キーが押されて
いると(10)、設定されている走行速度ＲＲを１段階高速
側にステップアップし(11)、「低速」キーが押されてい
ると(11)、走行速度ＲＲを１段階落とす(12)。

【００１１】最後に、設定された走行速度ＲＲに応じて
前記開弁時間Ｔをセットして(13)、リタンする。ここで
開弁時間Ｔは、制御部２０のＲＯＭに書き込まれたテー
ブルに応じて設定され、このテーブルには走行速度Ｒ１
〜Ｒ７に対応する開弁時間のデータが予め用意されてい
る。開弁時間Ｔは、走行速度ＲＲに比例して長くなる
が、液剤それぞれの使用濃度を考慮し、散布ノズル２・
３から放出される液剤希釈水が有効に作用できる範囲の
濃度となるよう考慮して設定されなければならない。

【００１２】こうして設定された走行速度ＲＲは、洗車
が開始し洗車機本体または自動車を走行させるタイミン
グになるとインバータ１へ出力され、設定通りの速度で
走行することになる。また、開弁時間Ｔは流量制御部２
０ａに与えられ、液剤散布のタイミングになると一定周
期Ｔｏ毎に開弁時間Ｔだけ電磁弁１０・１１を開くよう
制御する。

【００１３】この実施例は以上のように構成され、スタ
ートキー２３における選択入力に応じて走行速度が設定
され、急ぎの客には高速で洗車し、汚れた車は低速でじ
っくり洗うといったように使い分けができる。洗車中に
スタートキーを押せば、走行速度を標準値に戻したり１
段階刻みに速度の増減ができ、きめ細かい速度選択がで
きる。また、こうして設定される走行速度に応じて電磁
弁１０・１１の開弁率を可変し、液剤の流量を加減でき
る。

【００１４】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、種々の実施態様が考えられる。例えば、
流量制御部２０ａで与える開閉制御を、電磁弁１０・１
１でなく洗浄水管路側の電磁弁１４・１５を所定周期で
開閉制御するようにしても良い。こうすれば、液剤流量
と共に洗浄水の流量も変化するため、散布ノズル２・３
より放出される液剤水の濃度をほぼ一定に保つことがで
きる。

【００１５】以下その他の実施態様を幾つか紹介する。
図４は他の実施例の要部説明図で、液剤散布ノズル３へ
至る洗浄水管路の混合器１３の上流を分岐し混合器１３
下流へ連通するバイパス管路３１を備えている。バイパ
ス管路３１には電磁弁３２を備え、流量制御部２０ａに
より開閉される。ここで、走行速度が比較的高い場合
は、電磁弁３２を閉じて管路の洗浄水が全て混合器１３
を通過するようにし、十分な液剤流出を行う。一方、走
行速度が比較的低い場合は、電磁弁３２を開き洗浄水の
一部を混合器１３を介することなくバイパスさせて、液
剤流量を減らすことができる。

【００１６】このように走行速度に応じて２段階に液剤
の流量が調節でき、走行速度が高低２段階に可変するタ
イプの洗車機に好適である。この実施例では先に説明し
た実施例に比べバイパス管路３１および電磁弁３２が追
加設備として必要になるが、先のように電磁弁を小きざ
みに開閉制御する必要がないので、耐久性能が良く電磁
弁も安価なもので良い。

【００１７】図５は別の実施例の構成説明図で、ポンプ
５をインバータ回路４１を介して駆動する点で図１の実
施例と異なる。制御部２０では走行速度の上昇に比例し
てインバータ４１によりポンプ能力を上げるよう動作
し、これに伴い洗浄水管路の洗浄水流速が高くなり混合
器１２・１３における液剤吸入量も増加する。この実施
例では、走行速度の高低に応じて液剤および洗浄水の流
量が変化することになるので、先に説明した実施例に比
べて散布される液剤水の濃度の変動が少なく、使用濃度
の設定がシビアな液剤を使用する場合に適している。ま
た、高速で洗車する場合には液剤散布圧が上昇し洗浄効
果の向上が期待でき、本発明の課題とする低速時との洗
浄効果の差を補償することが可能になる。

【００１８】

【発明の効果】以上説明した通りこの発明によれば、走
行速度に応じて液剤の流量を変えるので、高速走行時に
は液剤流量を増やして十分な洗浄効果をもたらし、低速
走行時には液剤流量を減らして液剤の無駄をなくすこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例の構成説明図である。

【図２】実施例要部の動作を示すタイムチャート図であ
る。

【図３】実施例の動作要部を示すフローチャート図であ
る。

【図４】他の実施例の要部構成説明図である。

【図５】他の実施例の構成説明図である。

【符号の説明】

１走行速度可変手段たるインバータ２・３液剤散布手段たる液剤散布ノズル１０・１１流量可変手段として動作する電磁弁２０制御手段たる制御部２０ａ流量可変手段として機能する流量制御部３２流量可変手段として動作する電磁弁４１流量可変手段として動作するインバータ

フロントページの続き (72)発明者須山光長野県更埴市大字雨宮1825番地エムケー精工株式会社商品開発研究所内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】洗車機本体もしくは自動車の走行に伴い
自動車車体を自動洗浄するタイプの洗車機において、洗
車機本体もしくは自動車の走行速度を可変する手段と、
自動車車体に向けて液剤を散布する手段と、散布手段へ
の液剤の流量を可変する手段と、前記走行速度に応じて
前記液剤流量を変えるよう制御する手段と、を備えたこ
とを特徴とする洗車機。