JPH0512984Y2 - - Google Patents

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JPH0512984Y2
JPH0512984Y2 JP1986114365U JP11436586U JPH0512984Y2 JP H0512984 Y2 JPH0512984 Y2 JP H0512984Y2 JP 1986114365 U JP1986114365 U JP 1986114365U JP 11436586 U JP11436586 U JP 11436586U JP H0512984 Y2 JPH0512984 Y2 JP H0512984Y2
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coil
cancel
flyback transformer
bobbin
core
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JP1986114365U
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、巻線で発生する外部漏れ磁束を減
少させるようにしたフライバツクトランスに関す
る。
〈従来の技術〉 一般に、フライバツクトランスにおいては、コ
アに巻装されたコイルにより駆動直流電流が流れ
るが、これによる直流磁化飽和を防ぐため、従来
は第7図に示すように、一対のコ字状のコア31
a,31bをコイル32が巻装されたボビン33
に装設し、コア31a,31bの合わせ目に2つ
のコアギヤツプ34a,34bをコイルの巻線側
とコイル巻線のない側との両方に均等に入れてい
た。
一方、フライバツクトランスでは、巻線のない
側のコアの磁気抵抗がギヤツプの分だけ大きくな
り、巻線で発生する磁束の一部が空間へ出るよう
になつており、この漏れ磁束を減少させる方法と
して、(1)漏れ磁束に鎖交させたシヨートリングを
設け、シヨートリングに誘起起電力による電流を
流してその磁束により、漏れ磁束を減少させる方
法、(2)フライバツクトランス全体をシールドケー
スで覆う磁気シールドの方法がある。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら、この様な従来の漏れ磁束を減少
させる前述の第(1)の方法では、シヨートリングを
設けるため構造が複雑になり、第(2)の方法では全
体をシールドで覆うため形状が大形化するという
欠点があつた。
本考案は、外部への漏れ磁束を減少させるよう
にしたフライバツクトランスを提供することを目
的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 この目的を達成するため、この考案は次のよう
な構成をしている。すなわち、この考案に係るフ
ライバツクトランスは、磁路を形成するコアと、
そのコアに巻装した主コイルと、その主コイルの
近傍に配置した空芯のキヤンセルコイルとを有す
る。キヤンセルコイルは主コイルとB電源との間
に接続されるとともに、主コイルと同軸上に配置
され、主コイルから同軸方向に発生する漏れ磁束
を打消す機能を果たす。
〈実施例〉 以下、本考案フライバツクトランスの一実施例
を図面を用いて詳細に説明する。
第1図は、この考案のフライバツクトランスの
一部を切欠した側面図であり、図において、1は
合成樹脂からなる低圧ボビンで、低圧ボビン1は
低圧コイル2を巻装する本体3の一方の端部にコ
アガイド枠4を形成すると共に、コイル端末部を
接続する複数のピン端子5が植設された端子取付
部6を形成して構成されている。7は合成樹脂か
らなる高圧ボビンで、高圧コイル8を巻装して低
圧ボビン1の本体3の外側に装設されている。9
はコアで、一対のコ字状コア9a,9bより構成
され、低圧ボビン1の本体3の内側及びコアガイ
ド枠4に配設されると共に、低圧ボビン1の端子
取付部6側に設けられる金属製の固定板10と、
略コ字形のコア固定用ビス11と、ビス11に取
着されるナツト12a,12bとによつて締付け
られて、低圧ボビン1に固定される。13は合成
樹脂からなるキヤンセルボビンで、キヤンセルコ
イル14を巻装して、低圧コイル2及び高圧コイ
ル8の上方にそれらと同軸上に配置されるよう
に、キヤンセルボビン14から延出する3本の足
15を介してプリント基板等の基板16に固着し
ている。そして、キヤンセルボビン13に巻装し
たキヤンセルコイル14は、水平出力TrとB電
源との間に接続された低圧コイル2のB電源側、
すなわち低圧コイル2とB電源との間に、直列に
接続されている。そして、フライバツクトランス
はピン端子5及び固定板10に形成された基板挿
入突起17をプリント基板等の基板16の所定位
置に設けられた穴に挿入して、基板16の上に固
定するものである。
なお、キヤンセルコイル14を、水平出力Tr
と低圧コイル2との間ではなく、低圧コイル2と
B電源との間に接続したのは、次の理由による。
すなわち、水平出力Trと低圧コイル2との間に
キヤンセルコイル14を接続すると、この部分に
は例えば1KVppといつた交流電圧が印加されて
いるため、キヤンセルコイル14がアース電極に
接近すると、キヤンセルコイル14が高い交流電
圧の電極となり、キヤンセルコイル14とアース
電極の間に交流の放充電電流(交流コロナの発生
を伴う場合もある)が流れるおそれがある。そし
て、この放充電電流が流れると、キヤンセルコイ
ル14の絶縁被覆が劣化したり、不要ノイズが発
生したりするといつた不都合生じる。これに対
し、低圧コイル2とB電源との間は直流電圧レベ
ルであるため、この部分にキヤンセルコイル14
を接続しても上記不都合を生じないので、この部
分にキヤンセルコイル14を接続したのである。
第2図は、この考案のフライバツクトランスを
構成するキヤンセルコイル14の接続及び配置を
示す接続配置図である。フライバツクトランスの
B電源〜水平出力Trのコレクタ巻線で発生する
外部漏れ磁束を減少させるために、B電源とフラ
イバツクトランスの低圧コイル2のB電源用端子
の間に空芯のキヤンセルコイル14を直列に入れ
て接続し、それをフライバツクトランスの低圧コ
イル2、高圧コイル8と同軸上に配置する。フラ
イバツクトランスの低圧コイル2とキヤンセルコ
イル14はそれぞれが生ずる磁束が常に逆になる
ような巻線方向、電流方向とする。
第3図は、この考案のフライバツクトランスを
構成する低圧ボビン1の端子取付部6側から見た
斜視図、第4図はキヤンセルボビン13を示す斜
視図である。第3図において、低圧ボビン1の端
子取付部6側に一体に形成されたコアガイド枠4
の対向する側壁18a,18b内側の略中央部に
は、それぞれ平行した複数条、例えば、2条の突
条部19a,19bが形成されている。突条部1
9a,19bは、その先端がコアガイド枠4内部
に配設されるコア表面と当接するものである。ま
た、第4図において、キヤンセルボビン13は偏
平円筒状に形成し、その円周上にキヤンセルコイ
ルが巻装可能なように溝が形成され、3本の足1
5が下方に延出している。
斯かる構成のフライバツクトランスにおいて、
低圧コイル2を低圧ボビン1の本体3外側に巻装
し、その外側に高圧コイル8を巻装した高圧ボビ
ン7を装設した低圧ボビン1の本体3内側及びコ
アガイド枠4部分にコア9a,9bを嵌装する。
次に、低圧ボビン1のコアガイド枠4に固定板1
0を取付ける。そして、コア9a,9bの外周に
コア固定用ビスを嵌め、コア固定用ビス11の両
端に形成されたネジ部分を固定板10のビス穴2
0,21に挿通してナツト12a,12bによつ
て締付けて固定する。その後、これらをプリント
基板16に取付け、さらに、キヤンセルコイル1
4を巻装したキヤンセルボビン13の3本の足1
5を基板16の所定箇所の穴に挿入し、接着剤で
端子取付部6に固定する。その後、低圧コイル
2、高圧コイル8、キヤンセルコイル14の各端
末部をピン端子5の所定箇所に半田接続して、フ
ライバツクトランスを構成するものである。
尚、本考案のフライバツクトランスは、第5図
に示すように、キヤンセルコイル14をプリント
基板16上に取着することによつても実現するこ
とができる。この場合は、基板14に取り付ける
ための長い3本の足を必要としないため、キヤン
セルボビン13の形状を全体として小さくするこ
とができ、取り扱いが簡単になる。勿論、キヤン
セルボビンを介さず、基板16上に直接キヤンセ
ルコイル14を巻回取着しても良い。ここで、第
1図〜第4図と同一部分については同一符号を付
し、その説明を省略する。また、本考案フライバ
ツクトランスの一実施例においては、一対のコ字
状コアを、固定板、コア固定用ビス、ナツトを用
いて締付けるものについて述べたが、第6図に示
すように、略U字状のスプリング片SPを用いて
一対のコ字状コアを締付けても良いものである。
さらに、キヤンセルコイルを取付けるためのキヤ
ンセルボビンの構成も実施例の形状に限定され
ず、キヤンセルコイルが主コイルと同軸上に配置
されるものであれば適宜に変形・変更ができるも
のである。
〈考案の効果〉 以上詳細に説明したように、本考案のフライバ
ツクトランスは、トランス本体から出る漏れ磁束
を打消す方向に磁束を発生するキヤンセルコイル
を有しているため、簡単に外部への漏れ磁束を減
少することができ、そのため、漏れ磁束が影響す
る距離範囲を小さくすることができ、磁気妨害を
少なくすることができる。また、キヤンセルコイ
ルを、水平出力Trと低圧コイルとの間ではなく
低圧コイルとB電源との間に接続しているため、
キヤンセルコイルとアース電極との間に交流の放
充電電流(交流コロナの発生を伴う場合もある)
が流れることがなく、キヤンセルコイルの絶縁被
覆が劣化したり、不要ノイズが発生したりするこ
とがない。さらに、単に空芯のキヤンセルコイル
を付加するのみであるから、元のフライバツクト
ランスに特別な加工を施さずに実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案フライバツクトランスの一実施
例に於ける一部を切欠した側面図、第2図は同じ
くキヤンセルコイルの接続配置図、第3図は低圧
ボビンの端子取付部側から見た斜視図、第4図は
本考案フライバツクトランスの一実施例における
キヤンセルコイルを取付けるためのキヤンセルボ
ビンの斜視図、第5図は本考案フライバツクトラ
ンスの他の実施例におけるキヤンセルコイルの取
付状態を示す斜視図、第6図は本考案の他の実施
例におけるコア締付け具の斜視図、第7図は従来
のフライバツクトランスにおける一部を切欠した
側面図である。 1……低圧ボビン、2……低圧コイル、4……
コアガイド枠、5……ピン端子、6……端子取付
部、8……高圧コイル、9a,9b……コア、1
3……キヤンセルボビン、14……キヤンセルコ
イル、15……足。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コアに主コイルを巻装したフライバツクトラン
    スにおいて、前記主コイルとB電源との間に電気
    的に接続され、かつ前記主コイルと同軸上に配置
    され、主コイルから同軸方向に発生する漏れ磁束
    を打消す空芯のキヤンセルコイルを備えたことを
    特徴とするフライバツクトランス。
JP1986114365U 1986-07-25 1986-07-25 Expired - Lifetime JPH0512984Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986114365U JPH0512984Y2 (ja) 1986-07-25 1986-07-25

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986114365U JPH0512984Y2 (ja) 1986-07-25 1986-07-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6320416U JPS6320416U (ja) 1988-02-10
JPH0512984Y2 true JPH0512984Y2 (ja) 1993-04-06

Family

ID=30997038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986114365U Expired - Lifetime JPH0512984Y2 (ja) 1986-07-25 1986-07-25

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49125820A (ja) * 1973-04-04 1974-12-02

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49125820A (ja) * 1973-04-04 1974-12-02

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JPS6320416U (ja) 1988-02-10

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