JPH0512910U - 位置決め制御回路 - Google Patents

位置決め制御回路

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JPH0512910U
JPH0512910U JP9156491U JP9156491U JPH0512910U JP H0512910 U JPH0512910 U JP H0512910U JP 9156491 U JP9156491 U JP 9156491U JP 9156491 U JP9156491 U JP 9156491U JP H0512910 U JPH0512910 U JP H0512910U
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徹 伊藤
猛 田中
廣一 津田
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウインドガラスなどの対象物を目標位置に正
確に位置決め微調整すること。 【構成】 モータ10を正転、逆転駆動することによ
り、対象物を位置決め制御する位置決め制御回路であ
る。この回路は、前記モータ10の正転および逆転を指
示する切替えスイッチ12と、前記モータ10の通電回
路に直列に接続され通電電流を抑制する抵抗体32と、
前記モータ10の駆動開始から1秒経過後に前記抵抗体
10のバイパス回路を形成し通電電流の抑制を解除する
抑制解除回路40とを含む。そして、モータ10の起動
時に、約1秒回転数を抑制してモータの立上げを行うこ
とにより、切替えスイッチ12による対象物の位置決め
微調整を正確に行なえるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はモータを用いた位置決め制御回路、特にモータを正転、逆転駆動する ことにより対象物を位置決め制御する位置決め制御回路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日モータは各種対象物の位置決め制御用に幅広く用いられており、例えば自 動車用のウインドガラスの昇降、シートの位置決め、バックミラーのミラー角制 御およびその他の分野に広く用いられている。
【0003】 図5には、自動車用のウインドガラス昇降に用いられる従来の位置決め制御回 路の一例が示されている。この位置決め制御回路は、ウインドガラス昇降用のモ ータ10と、このモータの正転・逆転駆動させる切替えスイッチ12とを含む。 この切替えスイッチ12は、正転スイッチ14、停止スイッチ16、逆転スイッ チ18を有し、通常は停止スイッチ16がオンしモータ10の両端を接地してし ている。そして、正転スイッチ14をオンすると、停止スイッチ16、逆転スイ ッチ18が自動的にオフされモータ10の両端にバッテリー20の全電圧を印加 しこれを正転駆動させ、また逆転スイッチ18をオンすると、停止スイッチ16 、正転スイッチ14が自動的にオフされモータ10の両端に逆電圧を印加しモー タ10の逆転駆動を行うよう構成されている。
【0004】 従って、ウインドガラスを閉める場合には、正転スイッチ14をオンしモータ 10を正転駆動すればよく、またウインドガラスを開ける場合には、逆転スイッ チ18をオンし、モータ10を逆転駆動させればよい。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来の位置決め制御回路は、正転スイッチ14、逆転スイッチ18を オンすると、モータ10の両端にバッテリー20の全電圧が印加され、モータ1 0の回転数は急激に立ち上がる。
【0006】 従って、ウインドガラスを目標位置に位置決めする場合、例えば雨が入らない ようにウインドガラスを僅かに開けた状態に位置決めしようとしても、ウインド ガラスの昇降速度が速すぎ、位置決め微調整を行うことが難しいという問題があ った。
【0007】 例えば、図6に示すよう、正転スイッチ14をオンし、ウインドガラスを目標 位置へ位置決めする場合を想定する。この場合、ウインドガラスが目標位置に近 付くと、操作者は正転スイッチ14をオフしモータ10を停止させるが、通常ウ インドガラスの昇降速度は比較的速いため、ウインドガラスを正確に目標位置に 停止させることは難しく、多くの場合は目標位置より行き過ぎるか、目標位置に 到達しない状態でモータ10を停止させてしまう。このような場合に、正転スイ ッチ14、逆転スイッチ18を短時間ずつ操作しながら、ウインドガラスを目標 位置に位置合わせしようとする。
【0008】 しかし、従来の回路ではスイッチ14、18をオンする度にウインドガラスを 最大速度で移動させるようモータ10が回転駆動されるため、その微細な位置調 整が難しく、微調整を行うときに、ウインドガラスが目標位置より行き過ぎたり して、位置調整を何回もやり直す必要が多いという問題があった。
【0009】 このような問題を解決するため、モータ10に流れる電流をPWM制御し、モ ータ回転数を制御することも考えられる。しかしこのようにすると、スイッチン グ用の半導体素子、発振器などの複雑な電子回路が必要となり、コストが高くな るという問題が生ずる。
【0010】 本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、 モータを正転、逆転駆動し、ウインドガラスなどの対象物を目標位置に簡単な操 作で正確に位置決め微調整することのできる位置決め制御回路を提供することに ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本考案は、 モータを正転、逆転駆動することにより、対象物を位置決め制御する位置決め 制御回路において、 前記モータの正転および逆転を指示する切替えスイッチと、 前記モータの通電回路に直列に接続され通電電流を抑制する抵抗型の電流抑制 手段と、 前記モータの駆動開始から所定の短時間経過した後、前記電流抑制手段のバイ パス回路を形成し通電電流の抑制を解除する抑制解除手段と、 を含むことを特徴とする。
【0012】
【作用】
本考案によれば、切替えスイッチを用いてモータを正転または逆転駆動させる と、このモータの通電回路に直列に接続された電流抑制手段により通電電流が抑 制され、モータ回転数が低回転に制御される。
【0013】 そして、モータ起動後、所定の短時間が経過すると、前記電流抑制手段のバイ パス回路が形成され、モータ通電電流の抑制が解除され、モータは通常の回転数 で駆動されることになる。
【0014】 このように、本考案によれば、モータ起動時に、所定の短時間、回転数を抑制 してモータの立上げを行うことにより、その間、対象物の移動が緩やかに行われ ることになり、目標位置に到達した対象物の位置決め微調整を容易に行うことが 可能となる。
【0015】
【実施例】
次に本考案の好適な実施例を図面に基づき詳細に説明する。なお、図5に示す 従来例と対応する部材には同一符号を付しその説明は省略する。
【0016】 第1実施例 図1には、本考案に係る位置決め制御回路の好適な第1実施例が示され、本実 施例においてモータ10は正転、逆転駆動することにより、図示しないウインド ガラスを昇降制御するものである。
【0017】 この位置決め制御回路は、正転スイッチ14または逆転スイッチ18を選択的 にオンしモータ10を正転または逆転駆動する際、このモータ10の回転数を2 段階に切替制御する2段階切替回路30を備えている。
【0018】 この2段階切替回路30は、電流抑制手段として機能する抵抗体32と、前記 抵抗体32のバイパス回路を形成する抑制解除回路40とを含む。
【0019】 前記抵抗体32は、モータ10の通電回路に直列に接続され、通電電流を抑制 するよう構成されている。
【0020】 また、前記抑制解除回路40は、第1のリレー42、第2のリレー44および スイッチング回路部46とを有する。前記第1のリレー42は、その第1の常開 接点(通常はオフ、励磁されたときオンする接点)42aが抵抗体32と並列に 接続され、抵抗体32のバイパス回路を形成している。前記第2のリレー44は 、第1および第2の常開接点44a、44bと、第1の常閉接点(通常はオン、 励磁されたときオフする接点)44cとを有する。そして、第2の常開接点44 bは、モータ10の通電回路に直列に接続され、第1の常閉接点44cはモータ 10の一端側をアースするように接続されている。前記第1の常開接点44aは 、その一端がバッテリー20のプラス側に接続され、他端が第1のリレー42の 励磁コイル42bの一端側に接続されると共に、抵抗R1を介してトランジスタ 48のベースに接続されている。
【0021】 また、前記スイッチング回路部46は、スイッチングトランジスタ48と、こ のトランジスタ48を駆動するコンデンサCおよび抵抗R1,R2 からなるタイマ ー回路部47とを含む。前記トランジスタ48は、第1のリレー42の励磁コイ ル42bと直列に接続され、タイマー回路部47の充電が進みベース電圧が所定 基準値以上となったときにオンし、コイル42bを通電励磁するよう構成されて いる。
【0022】 本実施例は以上の構成からなり、次にその作用を説明する。
【0023】 図2には、本実施例の位置決め制御回路を用いて、対象物であるウインドガラ スを目標位置に制御する場合の動作が示されている。
【0024】 まず、ウインドガラスを目標位置に移動させるため、モータ10を正転駆動す る場合を想定する。この場合には正転スイッチ14をオンする。
【0025】 これにより、で示す矢印方向に電流が流れ、第2のリレー44の励磁コイル 44dが通電励磁され、この結果、第1および第2の常開接点44a、44bが オンし、第1の常閉接点44cがオフ制御される。
【0026】 前記第2の常開接点44bのオン動作により、バッテリー20とモータ10と の間には抵抗体32を介しての通電回路が形成され、で示す矢印方向に電流が 流れ、モータ10が正転駆動を開始する。このときの通電電流は、抵抗体32に より抑制されるため、モータ10の回転数は低速回転に制御され、ウインドガラ スはゆっくり上昇することになる。
【0027】 これと同時に、第1の常開接点44aのオンにより、コンデンサCおよび抵抗 R1 ,R2 からなるタイマー回路部47の充電が開始され、トランジスタ48の ベース電圧が次第に上昇する。そして、所定の短時間(実施例では約1秒程度) 経過した後トランジスタ48がオンされ、第1のリレー42の励磁コイル42b に電流が矢印方向に流れ、これを通電励磁する。これにより、第1のリレー4 2の常開接点42aがオンし、抵抗体32の両端を短絡するため、モータ10の 通電電流は矢印方向に流れ、通電電流の抑制状態が解除される。これにより、 モータ10の回転数は上昇し、ウインドガラスは上昇スピードを増大し、目標位 置に向け速やかに移動する。
【0028】 そして、ウインドガラスが目標位置付近に到達した時点で、正転スイッチ14 をオフする。このとき、ウインドガラスの移動スピードは比較的速いため、ウイ ンドガラスは目標位置に正確に停止することは少なく、図2に示すよう目標位置 を上回ったり、またその手前で停止したりする。
【0029】 例えばウインドガラスが目標位置を越えて停止した場合には、逆転スイッチ1 8をオンすると、正転スイッチ14をオンする場合と同様な手順でモータ10の 通電回路が形成され、モータ10は逆転を開始する。
【0030】 このとき、モータ10に流れる電流は、抵抗体32により制御され、モータ1 0は低速回転するため、ウインドガラスも目標位置に向かってゆっくりと移動し 、位置決め微調整を正確に行なうことができる。
【0031】 このようにして、本実施例によれば、モータ10の起動時に、所定の短時間モ ータ10が低速で回転し、その後、通常回転数に回転数を上昇するようにしてい るので、目標位置付近におけるウインドガラスの位置決め微調整を正確に行い、 従来のように何度も位置決め微調整を繰り返えすという繁雑さを回避できる。
【0032】 なお、モータ10の起動から、トランジスタ48をオンするまでの時間は、本 実施例では約1秒程度に設定しているが、位置決め制御する対象物が異なる場合 には、その対象物に合わせてこの時間を設定すればよい。
【0033】 また、図1に示す実施例では、切替えスイッチ12をオフした直後は、トラン ジスタ48のベースに接続したコンデンサCに電荷が残っているため、この電荷 が充分放電されるまでの短時間、切替えスイッチ12を再度オンすることは好ま しくない。
【0034】 図3は、このような問題を解決した本実施例の位置決め制御回路の変形例を示 すものである。
【0035】 この変形例では、第1のリレー42に第2、第3の常開接点42c、42dを 設け、これら各常開接点42c、42dの一端側をアースし、他端側をそれぞれ トランジスタ48のベースおよびエミッタに接続している。
【0036】 これにより、トランジスタ48がオンし、第1のリレー42が通電励磁される と、各常開接点42a、42c、42dがそれぞれオンする。そして、第3の常 開接点42dのオン動作により、矢印で示す方向に電流が流れ励磁コイル42 bは励磁状態に自己保持されることになる。さらに、第2の常開接点42cのオ ン動作により、トランジスタ48のベースが接地され、コンデンサCの電荷は瞬 時に放電される。
【0037】 このように、この変形例では、第1のリレー42が励磁状態に一旦制御される と、この第1のリレー42は励磁状態に自己保持され、しかも次回の切替えスイ ッチ12の操作に備え、コンデンサCを強制的に放電する。このため、モータ1 0を一旦停止しても、図1に示す実施例のようにコンデンサCの放電を待つこと なくこれを再駆動することが可能となるため、その使い勝手がより良好なものと なる。
【0038】 第2実施例 図4には、本考案にかかる位置決め制御回路の好適な第2実施例が示されてい る。
【0039】 本実施例において、抑制解除回路40は、抵抗体32と直列に接続された形状 記憶合金バネ50と、この合金バネ50の一端側への移動を規制するストッパ5 4と、前記合金バネ50の他端側への伸張によりオンする接点52と、第1のリ レー56と、第2のリレー58とを含む。
【0040】 前記第1のリレー56は、第1および第2の常開接点56a、56bを有する 。第1の常開接点56aは、抵抗体32および形状記憶合金バネ50の直列回路 と並列に接続され、抵抗体32のバイパス回路を構成している。前記第2の常開 接点56bは、接点52と並列に接続され、励磁コイル56cの自己保持回路を 形成している。
【0041】 前記第2のリレー58は、第1の常閉接点58aと、第1の常開接点58bを 有する。前記第1の常閉接点58aは、モータ10の一端を接地するように接続 され、第1の常開接点58bはモータ10の通電回路に直列に接続されており、 さらにその励磁コイル58cは正転スイッチ14または逆転スイッチ18がオン されたとき、ただちに通電励磁されるよう、その励磁回路が構成されている。
【0042】 以上の構成とすることにより、正転スイッチ14または逆転スイッチ18をオ ンすると、前記第1実施例と同様に、モータ10は所定の短時間低速で回転駆動 され、その後通常速度で回転駆動されることになる。
【0043】 例えば、正転スイッチ14をオンすると、で示す矢印方向に電流が通電され 、第2のリレー58が通電励磁され、モータ10の一端を接地する第1の常閉接 点58aがオフされ、第1の常開接点58bがオンされるため、モータ10の通 電回路が形成されることになる。
【0044】 これにより、モータ10には、で示す矢印方向に電流が通電され、モータ1 0は正転駆動される。このとき、通電電流は抵抗体32により抑制されるため、 モータ10は低速で回転し、ウインドガラスなどの対象物をゆっくりと移動させ る。このとき、形状記憶合金バネ50も通電されるため、その発熱により所定の 短時間(実施例では1秒程度)経過後、この形状記憶合金バネ50は予め記憶さ れていた形状に戻り、全体が伸張して接点52をオンする。
【0045】 これにより、第1のリレー56の励磁コイル56に矢印で示すよう励磁電流 が通電され、第1および第2の常開接点56a、56bがオンされる。
【0046】 この第2の常開接点56bのオン動作により、矢印で示す方向に電流が通電 され、第1のリレー56の自己保持回路が形成されるため、第1のリレー56は 接点52のオン・オフに関わりなく接点56a、56bのオン状態を継続するこ とになる。
【0047】 さらに、前記第1の常開接点56aのオン動作により抵抗体32および形状記 憶合金バネ50の直列回路が短絡され、モータ10には矢印で示す方向に電流 が流れるため、抵抗体32による通電電流の抑制状態が解除され、モータ10の 回転数は通常回転数に上昇することになる。
【0048】 なお、このとき形状記憶合金バネ50への通電が停止され、このバネ50は冷 却収縮するため、接点52がオフすることになる。しかし、前述したように、第 1のリレー56は、第2の常開接点56bにより自己保持回路を形成しているた め、接点52のオフ動作に関わりなくモータ10は通常の回転数で駆動され続け ることになる。
【0049】 このように、本実施例によれば、正転スイッチ14または逆転スイッチ18を オンすると、モータ10は所定の短時間低速で回転駆動され、その後通常の回転 数に上昇するため、前記第1実施例と同様、ウインドガラスが目標位置付近に到 達したときの位置決め微調整を容易に行うことが可能となる。
【0050】 第3実施例 図7には、本考案にかかる位置決め制御回路の好適な第3実施例が示されてい る。
【0051】 本実施例の位置決め制御回路は、前記第1実施例の回路に比べ、次の2つの特 徴を有する。
【0052】 第1の特徴は、スイッチング回路46の構成である。実施例では、トランジス タ48のかわりに、トランジスタ481,482の2段増幅を用い、トランジス タ482のベース電流を大幅に減少させる構成とした。これにより、タイマー回 路47のコンデンサCの値を大幅に小さくでき、この結果、抵抗R1 を流れる電 流を大幅に小さくすることができる。
【0053】 また、本実施例の第2の特徴は、切替えスイッチ12と2段階切替え回路30 との間の結線を簡素化する構成としたことにある。すなわち、前記第1実施例で は、モータ10を正転および逆転駆動するため、モータ10の通電電流をそのま ま2段階切替回路30に活用できなかった。そのため、リレー44には、切替え スイッチ12からの2本の出口線以外に、バッテリー20から直接プラス極性お よびマイナス極性の結線を接続しなければならなかった。このことは、切替えス イッチ12と2段階切替回路30との間の配線が複雑となり、特に車両などでは 、スイッチとコントロール出力部との配線の取回しが複雑となり、実装上好まし くない。これに対して本実施例では、制御回路60を設け、切替えスイッチ12 の出力部の2本の出口線の出力を整流し、2段階切替回路30に供給したもので ある。これにより、2段階切替回路30の入力側と出力側は、それぞれ配線が2 本ずつになり、配線の大幅な簡素化を実現できる。これにより、2段階切替回路 30をモータ10の一部に組込むことも可能となる。
【0054】 なお、本実施例において、実際に使用した部品の数値として、R1 は2MΩ、 Cは2μF、トランジスタは最大コレクタ電流が500mA、hfeは80レベル で、作動時間は0.7〜1秒程度であった。
【0055】 第4実施例 図8には、本考案にかかる位置決め制御回路の好適な第4実施例が示されてい る。
【0056】 上述した各実施例では、正転スイッチ14及び逆転スイッチ18とモータ10 の間に2段階切替回路30を設けていたのに対し、本実施例では、正転スイッチ 14及び逆転スイッチ18とバッテリー20の間に2段階切替回路30を設けた 点に特徴がある。これにより、本実施例では、複数個あるモータ10−1,10 −2,・・・に対し、1つの2段階切替回路30を用いて位置決め制御を行うも のである。
【0057】 モータ10−1は、その一方端が正転スイッチ14−1に、他方端が逆転スイ ッチ18−1にそれぞれ接続されている。正転スイッチ14−1は、無操作時に はモータ10−1の一方端をアースに接続した状態にあり、操作時にはモータ1 0−1の一方端を2段階切替回路30を介してバッテリー20に接続する。逆転 スイッチ18−1は、無操作時にはモータ10−1の他方端をアースに接続した 状態にあり、操作時にはモータ10−1の他方端を2段階切替回路30を介して バッテリー20に接続する。従って、正転スイッチ14−1または逆転スイッチ 18−1を選択的に操作することにより、モータ10−1を正転または逆転駆動 することができる。同様に、正転スイッチ14−2および逆転スイッチ18−2 等を選択的に操作することにより、他のモータ10−2等を正転または逆転駆動 することができる。
【0058】 2段階切替回路30が抵抗体32と抑制解除回路40を含むことは、前記第1 実施例等と同じである。
【0059】 前記抵抗体32は、その一方端がバッテリー20のプラス側に接続され、他方 端が後述する第2のリレー70の励磁コイル70bを介して正転スイッチ14− 1および逆転スイッチ18−1等に接続されて、通電電流を抑制するように構成 されている。
【0060】 また、前記抑制解除回路40は、第1のリレー42、第2のリレー70および スイッチング回路部46とを有する。前記第1のリレー42は、抵抗体32と並 列に接続されて抵抗体32のバイパス回路を形成する第1の常閉接点42aと、 一方端が第2のリレー70の第1の常開接点70aを介してアースされ、他方端 がトランジスタ62のエミッタに接続された第2の常開接点42cとを有する。
【0061】 また、前記スイッチング回路部46は、スイッチングトランジスタ62と、こ のトランジスタ62を駆動するコンデンサCおよび抵抗R2からなるタイマー回 路47とを含む。前記トランジスタ62のエミッタは第1のリレー42の励磁コ イル42bを介してバッテリー20のプラス側に接続されており、コレクタはア ースされている。また、ベースはコンデンサCを介してアースされているととも に抵抗R2を介して抵抗体32の一方端(モータ10−1側)に接続されている 。前記トランジスタ62は、タイマー回路47の放電が進みベース電圧が所定基 準値以下となったときにオンし、第1のリレー42の励磁コイル42bに通電す るようになっている。
【0062】 本実施例は以上の構成からなり、次にその作用を説明する。
【0063】 コンデンサCは、モータ10−1等を駆動していないときは、抵抗R2および 抵抗体32を介してバッテリー20のプラス側に接続されているため、充電され た状態にある。この状態において、例えば、モータ10−1を正転駆動するため に正転スイッチ14−1をオンした場合を考える。
【0064】 これにより、で示す矢印方向に電流が流れ、モータ10−1が正転駆動を開 始する。このときの通電電流は、抵抗体32により抑制されるため、モータ10 −1の回転数は低速回転に制御される。また、このとき第2のリレー70の第1 の常開接点70aがオンとなる。
【0065】 これと同時に、で示す矢印方向に電流が流れ、コンデンサCおよび抵抗R2 からなるタイマー回路47の放電が開始され、トランジスタ62のベース電圧が 次第に低下する。そして、所定の短時間経過した後トランジスタ62がオンされ 、第1のリレー42の励磁コイル42bに電流が矢印の方向に流れ、これを通 電励磁する。これにより、第1のリレー42の常開接点42aがオンし、抵抗体 32の両端を短絡するため、モータ10−1の通電電流は矢印方向に流れ、通 電電流の抑制状態が解除される。また、同時に常開接点42cもオンし、励磁コ イル42bは励磁状態に自己保持されることになる。さらに、第1の常開接点4 2aおよび抵抗R2を介してコンデンサCがバッテリー20のプラス側に接続さ れ、コンデンサCの充電が行われる。
【0066】 以上は、正転スイッチ14−1をオンした場合について説明したが、他の正転 スイッチ14−2等をオンした場合や逆転スイッチ18−1等をオンした場合で あっても全く同様である。
【0067】 このように、本実施例によれば、正転スイッチ14−1等または逆転スイッチ 18−1等をオンすることにより、オンしたスイッチに対応するいずれかのモー タ10は所定の短時間低速で回転駆動され、その後通常の回転数に上昇するため 、上述した各実施例同様、ウインドガラスが目標位置付近に到達したときの位置 決め微調整を容易に行うことが可能となる。
【0068】 また、本実施例の位置決め制御回路によれば、複数個のモータ10に対して1 個の2段階切替回路30で対応でき、大幅な部品点数の低減を実現することがで きる。一方、1個の2段階切替回路30で位置決め制御を行っているため、2個 以上のモータ10を同時に駆動して微調整をすることはできなくなるが、一人の 運転者が同時に2個以上のモータ10の微調整を行うことはほとんどないため、 実用的には本実施例の位置決め制御回路で充分である。
【0069】 さらに、本実施例の位置決め制御回路では、バッテリー20のプラス側と2段 階切替回路30の間および2段階切替回路30と切替えスイッチ(正転スイッチ 14および逆転スイッチ18)の間を1本の接続線で結線するだけでよく、配線 の大幅な簡略化が可能となる。これは、2段階切替回路30の後段(モータ10 側)に切替えスイッチ14,18を設けたため、バッテリー20と2段階切替回 路30との結線を行う際に、前記第1実施例のように、極性反転用の結線をする 必要がなくなり、しかもバッテリー20のマイナス側の結線としてボディアース を利用することができたことによるものである。
【0070】 なお、複数個のモータ10を個別にしかも同時に位置決め制御したい場合は、 本実施例の位置決め制御回路を各モータに対応させて切替えスイッチの前段に設 けるようにしてもよい。この場合は、2段階切替回路30の数は上述した第1実 施例等と変わらないが、配線を簡略化できる効果に変わりはない。
【0071】 第5実施例 図9,図10には、本考案にかかる位置決め制御回路の好適な第5実施例が示 されている。
【0072】 本実施例の特徴は、抵抗体32として、負特性を有する抵抗素子を用いたこと にある。
【0073】 すなわち、前記第1実施例では、抵抗体32として図9の(1)の特性曲線で 示すように、温度に対し大きな変化のない抵抗を用いている。この場合、モータ 10の起動時におけるモータ電流の変化や、ウィンドガラスなどの対象物の移動 位置は、図10において(1)で示すように急激に変化する。これに対し、本実 施例では、抵抗体32が図9において(2)の特性曲線で示すよう、温度に対し 負の抵抗係数を有する。したがって、モータ10の起動時における作用は、図1 0において(2)の特性曲線で示すよう、滑らかなものとなる。すなわち、モー タ10の通電初期には抵抗体32の抵抗値が大きいため、通電電流が小さく抑え られ、モータの回転速度も小さい。ところが、通電とともに抵抗体32は発熱に より温度が上昇し、抵抗値が徐々に下がるため、通電電流は滑かに上昇してくる 。したがって、2段階切替時点での電圧の変化は小さくなり、その切替えは滑ら かに行われるため、本実施例を例えばシートなどの位置決め用に用いた場合には 、高級感を醸し出すことが可能となる。
【0074】 なお、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内 で各種の変形実施が可能である。
【0075】 例えば、前記実施例では、本考案をウインドガラスなどの対象物の位置決め用 に用いる場合を例にとり説明したが、本考案はこれに限らず、これ以外の各種対 象物の位置決め制御用に用いることが可能である。
【0076】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、対象物の位置決めに用いるモータの回 転数を、その起動時には所定の短時間ゆっくりと制御し、その後は通常回転数で 駆動するよう制御するため、目標位置付近における対象物の位置決め微調整を容 易にかつ正確に行うことが可能となる。
【0077】 特に、本考案によれば、このような位置決め微調整に用いる回路を、PWM制 御などを行う電子回路を用いるのではなく、抵抗型の電流抑制手段を用いて行う ため、回路全体を簡単かつ安価なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の位置決め制御回路の好適な第1実施例
の回路図である。
【図2】図1に示す回路の動作を示すタイミングチャー
ト図である。
【図3】図1に示す回路の変形例の回路図である。
【図4】本考案の位置決め制御回路の好適な第2実施例
の回路図である。
【図5】従来の位置決め制御回路図である。
【図6】図5に示す回路の動作を示すタイミングチャー
ト図である。
【図7】本考案の位置決め制御回路の好適な第3実施例
の回路図である。
【図8】本考案の位置決め制御回路の好適な第4実施例
の回路図である。
【図9】本考案の位置決め制御回路の好適な第5実施例
に用いられる抵抗体の温度特性の説明図である。
【図10】本考案の好適な第5実施例の動作を示す説明
図である。
【符号の説明】
10 モータ 12 切替えスイッチ 14 正転スイッチ 16 停止スイッチ 18 逆転スイッチ 32 抵抗体 40 抑制解除回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 津田 廣一 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ株式会 社内

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータを正転、逆転駆動することによ
    り、対象物を位置決め制御する位置決め制御回路におい
    て、 前記モータの正転および逆転を指示する切替えスイッチ
    と、 前記モータの通電回路に直列に接続され通電電流を抑制
    する抵抗型の電流抑制手段と、 前記モータの駆動開始から所定の短時間経過した後、前
    記電流抑制手段のバイパス回路を形成し通電電流の抑制
    を解除する抑制解除手段と、 を含むことを特徴とする位置決め制御回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記抵抗型の電流抑制手段は、負特性を有する抵抗素子
    であることを特徴とする位置決め制御回路。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記切替えスイッチと前記モータとの間に前記電流抑制
    手段を直列に接続することを特徴とする位置決め制御回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記モータに電力を供給する電源と前記切替えスイッチ
    との間に前記電流抑制手段を直列に接続することを特徴
    とする位置決め制御回路。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記モータおよび対応する前記切替えスイッチを複数組
    設け、各組の切替えスイッチを共通の前記電流抑制手段
    に接続することを特徴とする位置決め制御回路。
JP9156491U 1991-05-30 1991-10-09 位置決め制御回路 Withdrawn JPH0512910U (ja)

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JP3-48751 1991-05-30
JP4875191 1991-05-30
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