JPH05128430A - 磁気ヘツド - Google Patents
磁気ヘツドInfo
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- JPH05128430A JPH05128430A JP28639391A JP28639391A JPH05128430A JP H05128430 A JPH05128430 A JP H05128430A JP 28639391 A JP28639391 A JP 28639391A JP 28639391 A JP28639391 A JP 28639391A JP H05128430 A JPH05128430 A JP H05128430A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸化物磁性材料と金属磁性薄膜との耐磨耗性
の違いによる偏磨耗を抑制してスペーシングロスを低減
し、再生出力特性の向上をはかる。 【構成】 少なくとも一方の磁気コア半体１１及び１２
が酸化物磁性材料部１及び２と金属磁性薄膜３及び４に
より構成され、且つ巻線溝５を有する一対の磁気コア半
体１１及び１２が衝き合わされ、この金属磁性薄膜３及
び４の衝き合わせ面３Ｓ及び４Ｓにより磁気ギャップｇ
が形成されて成る磁気ヘッドであって、この磁気ギャッ
プｇを構成するギャップ衝き合わせ面３Ｓ及び４Ｓの金
属磁性薄膜３及び４の厚さｔと、巻線溝５内の金属磁性
薄膜３及び４の厚さａとの関係を、０＜ｔ＜ａに選定し
て構成する。
の違いによる偏磨耗を抑制してスペーシングロスを低減
し、再生出力特性の向上をはかる。 【構成】 少なくとも一方の磁気コア半体１１及び１２
が酸化物磁性材料部１及び２と金属磁性薄膜３及び４に
より構成され、且つ巻線溝５を有する一対の磁気コア半
体１１及び１２が衝き合わされ、この金属磁性薄膜３及
び４の衝き合わせ面３Ｓ及び４Ｓにより磁気ギャップｇ
が形成されて成る磁気ヘッドであって、この磁気ギャッ
プｇを構成するギャップ衝き合わせ面３Ｓ及び４Ｓの金
属磁性薄膜３及び４の厚さｔと、巻線溝５内の金属磁性
薄膜３及び４の厚さａとの関係を、０＜ｔ＜ａに選定し
て構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッド特に例えば
いわゆるメタルテープ等の高保磁力記録媒体に対する記
録再生に好適な、磁気ギャップを挟んで高透磁率の金属
薄膜を介して磁気コアを相対向させるいわゆるメタル・
イン・ギャップ構成の磁気ヘッドに係わる。
いわゆるメタルテープ等の高保磁力記録媒体に対する記
録再生に好適な、磁気ギャップを挟んで高透磁率の金属
薄膜を介して磁気コアを相対向させるいわゆるメタル・
イン・ギャップ構成の磁気ヘッドに係わる。
【０００２】
【従来の技術】近年ＶＴＲ（ビデオテープレコーダー）
等の磁気記録再生装置において、高画質化等を目的とし
て情報信号の短波長記録化が進められており、これに伴
い磁性粉として強磁性金属粉末を用いたいわゆるメタル
テープや、ベースフィルム上に強磁性金属材料を直接被
着した蒸着テープ等の高保磁力の磁気記録媒体が使用さ
れつつあり、この高保磁力の磁気記録媒体に用いて好適
な磁気ヘッドとして、磁性コアの磁気ギャップを構成す
る部分が金属磁性薄膜より成る磁気ヘッドが提案されて
いる。
等の磁気記録再生装置において、高画質化等を目的とし
て情報信号の短波長記録化が進められており、これに伴
い磁性粉として強磁性金属粉末を用いたいわゆるメタル
テープや、ベースフィルム上に強磁性金属材料を直接被
着した蒸着テープ等の高保磁力の磁気記録媒体が使用さ
れつつあり、この高保磁力の磁気記録媒体に用いて好適
な磁気ヘッドとして、磁性コアの磁気ギャップを構成す
る部分が金属磁性薄膜より成る磁気ヘッドが提案されて
いる。
【０００３】このような磁気ヘッドの一例を図２の略線
的拡大斜視図を参照して説明する。この場合図２に示す
ように、磁気ギャップｇを境として左右別々に作成され
た一対の磁気コア半体１１及び１２が衝き合わされて接
合一体化されて成るものである。
的拡大斜視図を参照して説明する。この場合図２に示す
ように、磁気ギャップｇを境として左右別々に作成され
た一対の磁気コア半体１１及び１２が衝き合わされて接
合一体化されて成るものである。
【０００４】この磁気コア半体１１及び１２は、フェラ
イト等の酸化物磁性材料部１及び２により補助コア部が
構成され、この酸化物磁性材料部１及び２の磁気記録媒
体との対接面７となるフロント側からバック側に至るま
で、高飽和磁束密度を有するＦｅＡｌＳｉ系材料やＦｅ
ＧａＳｉ系材料等より成る金属磁性薄膜３及び４が被着
形成されて成る。そしてこれら金属磁性薄膜３及び４が
ガラス等のギャップスペーサ（図示せず）を介して衝き
合わされて磁気ギャップｇが構成される。この場合各磁
気コア半体１１及び１２に、コイルを巻装するための巻
線溝５が設けられて成る。
イト等の酸化物磁性材料部１及び２により補助コア部が
構成され、この酸化物磁性材料部１及び２の磁気記録媒
体との対接面７となるフロント側からバック側に至るま
で、高飽和磁束密度を有するＦｅＡｌＳｉ系材料やＦｅ
ＧａＳｉ系材料等より成る金属磁性薄膜３及び４が被着
形成されて成る。そしてこれら金属磁性薄膜３及び４が
ガラス等のギャップスペーサ（図示せず）を介して衝き
合わされて磁気ギャップｇが構成される。この場合各磁
気コア半体１１及び１２に、コイルを巻装するための巻
線溝５が設けられて成る。
【０００５】このように高飽和磁束密度の金属磁性薄膜
３及び４により磁気ギャップｇが形成される磁気ヘッド
を用いる場合は、磁気ギャップｇから発生する磁界強度
が大となるため、メタルテープ等の高保磁力磁気記録媒
体に対して良好に記録を行うことができる。
３及び４により磁気ギャップｇが形成される磁気ヘッド
を用いる場合は、磁気ギャップｇから発生する磁界強度
が大となるため、メタルテープ等の高保磁力磁気記録媒
体に対して良好に記録を行うことができる。
【０００６】このような磁気ヘッドにおいては、上述し
た酸化物磁性材料部１及び２と、金属磁性薄膜３及び４
との耐磨耗性の違いから偏磨耗が生じ、図３に磁気記録
媒体との対接面近傍の略線的拡大斜視図を示すように、
金属磁性薄膜３及び４の磨耗量が大となって偏磨耗量即
ち深さｄの凹部１７が形成され、磁気記録媒体とのスペ
ーシングが生じてスペーシングロスによる記録再生出力
の低下等の不都合を招来していた。
た酸化物磁性材料部１及び２と、金属磁性薄膜３及び４
との耐磨耗性の違いから偏磨耗が生じ、図３に磁気記録
媒体との対接面近傍の略線的拡大斜視図を示すように、
金属磁性薄膜３及び４の磨耗量が大となって偏磨耗量即
ち深さｄの凹部１７が形成され、磁気記録媒体とのスペ
ーシングが生じてスペーシングロスによる記録再生出力
の低下等の不都合を招来していた。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したよ
うな酸化物磁性材料部と金属磁性薄膜との耐磨耗性の違
いによる偏磨耗を抑制してスペーシングロスを低減し、
出力特性の向上をはかる。
うな酸化物磁性材料部と金属磁性薄膜との耐磨耗性の違
いによる偏磨耗を抑制してスペーシングロスを低減し、
出力特性の向上をはかる。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明磁気ヘッドの一例
の略線的拡大斜視図を図１に示す。本発明は図１に示す
ように、少なくとも一方の磁気コア半体１１及び１２が
酸化物磁性材料部１及び２と金属磁性薄膜３及び４によ
り構成され、且つ巻線溝５を有する一対の磁気コア半体
１１及び１２が衝き合わされ、この金属磁性薄膜３及び
４の衝き合わせ面３Ｓ及び４Ｓにより磁気ギャップｇが
形成されて成る磁気ヘッドであって、この磁気ギャップ
ｇを構成するギャップ衝き合わせ面３Ｓ及び４Ｓの金属
磁性薄膜３及び４の厚さｔと、巻線溝５内の金属磁性薄
膜３及び４の厚さａとの関係を、０＜ｔ＜ａに選定して
構成する。
の略線的拡大斜視図を図１に示す。本発明は図１に示す
ように、少なくとも一方の磁気コア半体１１及び１２が
酸化物磁性材料部１及び２と金属磁性薄膜３及び４によ
り構成され、且つ巻線溝５を有する一対の磁気コア半体
１１及び１２が衝き合わされ、この金属磁性薄膜３及び
４の衝き合わせ面３Ｓ及び４Ｓにより磁気ギャップｇが
形成されて成る磁気ヘッドであって、この磁気ギャップ
ｇを構成するギャップ衝き合わせ面３Ｓ及び４Ｓの金属
磁性薄膜３及び４の厚さｔと、巻線溝５内の金属磁性薄
膜３及び４の厚さａとの関係を、０＜ｔ＜ａに選定して
構成する。
【０００９】或いは本発明の他の一においては、上述の
の磁気ヘッドにおいて、ギャップ衝き合わせ面３Ｓ及び
４Ｓの金属磁性薄膜３及び４の厚さｔと、巻線溝５内の
金属磁性薄膜の厚さａとの関係を、２μｍ≦ｔ＜ａに選
定して構成する。
の磁気ヘッドにおいて、ギャップ衝き合わせ面３Ｓ及び
４Ｓの金属磁性薄膜３及び４の厚さｔと、巻線溝５内の
金属磁性薄膜の厚さａとの関係を、２μｍ≦ｔ＜ａに選
定して構成する。
【００１０】また本発明の他の一においては、更にこの
磁気ヘッドにおいて、上述した巻線溝５内の金属磁性薄
膜３及び４の厚さａを、ａ≦２０μｍに選定して構成す
る。
磁気ヘッドにおいて、上述した巻線溝５内の金属磁性薄
膜３及び４の厚さａを、ａ≦２０μｍに選定して構成す
る。
【００１１】
【作用】上述したように、本発明磁気ヘッドにおいて
は、金属磁性薄膜３及び４のギャップ衝き合わせ面３ｓ
及び４ｓにおける厚さｔと巻線溝５内の厚さａとの関係
を０＜ｔ＜ａに、即ち厚さｔを厚さａに比して小とする
ものである。つまり、従来の磁気ヘッドにおいてはｔ＝
ａとして構成していたものであるが、本発明磁気ヘッド
においては、ギャップ衝き合わせ面３ｓ及び４ｓでの金
属磁性薄膜３及び４の厚さｔを充分に小さくするもので
あり、このようにすることによって、この金属磁性薄膜
３及び４の磁気記録媒体との対接面７に臨む対接面積を
小とするものである。従って、磁気記録媒体の摺動によ
る磨耗量が実質的に抑制されることとなって、偏磨耗量
が減少し、磁気記録媒体のスペーシング量を低減化する
ことができることとなる。
は、金属磁性薄膜３及び４のギャップ衝き合わせ面３ｓ
及び４ｓにおける厚さｔと巻線溝５内の厚さａとの関係
を０＜ｔ＜ａに、即ち厚さｔを厚さａに比して小とする
ものである。つまり、従来の磁気ヘッドにおいてはｔ＝
ａとして構成していたものであるが、本発明磁気ヘッド
においては、ギャップ衝き合わせ面３ｓ及び４ｓでの金
属磁性薄膜３及び４の厚さｔを充分に小さくするもので
あり、このようにすることによって、この金属磁性薄膜
３及び４の磁気記録媒体との対接面７に臨む対接面積を
小とするものである。従って、磁気記録媒体の摺動によ
る磨耗量が実質的に抑制されることとなって、偏磨耗量
が減少し、磁気記録媒体のスペーシング量を低減化する
ことができることとなる。
【００１２】また、本発明の他の一においては、このよ
うな磁気ヘッドにおいて、金属磁性薄膜３及び４のギャ
ップ衝き合わせ面３Ｓ及び４Ｓにおける厚さｔを、２μ
ｍ以上とするものであるが、このように、巻線溝５内の
厚さａに比して小とするも、ある程度の厚さを保持して
構成することによって、低周波数帯域での記録特性の劣
化を回避することができる。
うな磁気ヘッドにおいて、金属磁性薄膜３及び４のギャ
ップ衝き合わせ面３Ｓ及び４Ｓにおける厚さｔを、２μ
ｍ以上とするものであるが、このように、巻線溝５内の
厚さａに比して小とするも、ある程度の厚さを保持して
構成することによって、低周波数帯域での記録特性の劣
化を回避することができる。
【００１３】また、巻線溝５における厚さａを２０μｍ
以下とすることによって、内部応力による溝５からの剥
がれを回避することができる。
以下とすることによって、内部応力による溝５からの剥
がれを回避することができる。
【００１４】
【実施例】以下図１を参照して本発明磁気ヘッドの一例
を詳細に説明する。この例においては、磁気ギャップｇ
を境として左右別々に作製された一対の磁気コア半体１
１及び１２が衝き合わされて接合一体化されて磁気ヘッ
ドが構成されて成る。この磁気コア半体１１及び１２
は、それぞれフェライト等より成る酸化物磁性材料部１
及び２により構成され、この酸化物磁性材料部１及び２
の磁気記録媒体との対接面７となるフロント側からバッ
ク側に至るまで、高飽和磁束密度を有する例えばＣｏＺ
ｒ系アモルファス材料より成る金属磁性薄膜３及び４が
被着形成されて成り、これら金属磁性薄膜３及び４がガ
ラス等のギャップスペーサ（図示せず）を介して衝き合
わせて磁気ギャップｇを構成して本発明磁気ヘッドが形
成されて成る。この場合各磁気コア半体１１及び１２
に、コイルを巻装するための巻線溝５が設けられて成
る。
を詳細に説明する。この例においては、磁気ギャップｇ
を境として左右別々に作製された一対の磁気コア半体１
１及び１２が衝き合わされて接合一体化されて磁気ヘッ
ドが構成されて成る。この磁気コア半体１１及び１２
は、それぞれフェライト等より成る酸化物磁性材料部１
及び２により構成され、この酸化物磁性材料部１及び２
の磁気記録媒体との対接面７となるフロント側からバッ
ク側に至るまで、高飽和磁束密度を有する例えばＣｏＺ
ｒ系アモルファス材料より成る金属磁性薄膜３及び４が
被着形成されて成り、これら金属磁性薄膜３及び４がガ
ラス等のギャップスペーサ（図示せず）を介して衝き合
わせて磁気ギャップｇを構成して本発明磁気ヘッドが形
成されて成る。この場合各磁気コア半体１１及び１２
に、コイルを巻装するための巻線溝５が設けられて成
る。
【００１５】金属磁性薄膜３及び４の高飽和磁束密度の
材料としては、上述のＣｏＺｒ系アモルファス材料の
他、例えばＦｅＡｌＳｉ系結晶材料やＦｅＧａＳｉ系結
晶材料、ＦｅＮ系、ＦｅＣ系微結晶材料、またはＣｏＮ
ｂ系アモルファス材料等を用いることができる。
材料としては、上述のＣｏＺｒ系アモルファス材料の
他、例えばＦｅＡｌＳｉ系結晶材料やＦｅＧａＳｉ系結
晶材料、ＦｅＮ系、ＦｅＣ系微結晶材料、またはＣｏＮ
ｂ系アモルファス材料等を用いることができる。
【００１６】そしてこの本発明磁気ヘッドにおいては、
金属磁性薄膜３及び４のギャップ衝き合わせ面３Ｓ及び
４Ｓにおける厚さｔを３μｍ、巻線溝５における厚さａ
を６μｍとして被着形成した。
金属磁性薄膜３及び４のギャップ衝き合わせ面３Ｓ及び
４Ｓにおける厚さｔを３μｍ、巻線溝５における厚さａ
を６μｍとして被着形成した。
【００１７】この場合の偏磨耗量と、７ＭＨｚ及び１２
ＭＨｚの各周波数帯域における再生特性について測定し
た結果を実施例として表１に示す。また、比較例とし
て、図２において説明した磁気ヘッドにおいて、金属磁
性薄膜３及び４の各厚さｔ及びａを共に６μｍとした場
合の測定結果を同様に表１に示す。
ＭＨｚの各周波数帯域における再生特性について測定し
た結果を実施例として表１に示す。また、比較例とし
て、図２において説明した磁気ヘッドにおいて、金属磁
性薄膜３及び４の各厚さｔ及びａを共に６μｍとした場
合の測定結果を同様に表１に示す。
【００１８】
【表１】
【００１９】この場合偏磨耗量の測定は、各ヘッドを通
常のビデオ装置（BETACAM SP：商品名）に搭載し、塵埃
雰囲気中で８時間連続走行後、表面形状測定器によって
摺動面段差を測定して行った。また、再生特性の測定に
は、保磁力１４００〔Ｏｅ〕のメタルテープを使用し、
磁気テープと磁気ヘッドとの相対速度を６．９ｍ／ｓｅ
ｃに設定して再生出力を測定した。この磁気テープに対
する記録は、ＴＳＳ（Tilted Sendust Sputter）型構成
のメタル・イン・ギャップ型磁気ヘッドを用いて行っ
た。
常のビデオ装置（BETACAM SP：商品名）に搭載し、塵埃
雰囲気中で８時間連続走行後、表面形状測定器によって
摺動面段差を測定して行った。また、再生特性の測定に
は、保磁力１４００〔Ｏｅ〕のメタルテープを使用し、
磁気テープと磁気ヘッドとの相対速度を６．９ｍ／ｓｅ
ｃに設定して再生出力を測定した。この磁気テープに対
する記録は、ＴＳＳ（Tilted Sendust Sputter）型構成
のメタル・イン・ギャップ型磁気ヘッドを用いて行っ
た。
【００２０】表１からわかるように、本発明磁気ヘッド
においては、偏磨耗量を従来の例えば１／２程度に抑制
することができ、これによりスペーシングロスを低減し
て、＋０．３〜０．４ｄＢ程度の再生出力の向上をはか
ることができた。
においては、偏磨耗量を従来の例えば１／２程度に抑制
することができ、これによりスペーシングロスを低減し
て、＋０．３〜０．４ｄＢ程度の再生出力の向上をはか
ることができた。
【００２１】また、この場合ギャップ衝き合わせ面３Ｓ
及び４Ｓにおける厚さｔを２μｍ以上としたので、低周
波数帯域での記録特性の劣化を惹き起こすことなく、良
好な記録特性を得ることができた。
及び４Ｓにおける厚さｔを２μｍ以上としたので、低周
波数帯域での記録特性の劣化を惹き起こすことなく、良
好な記録特性を得ることができた。
【００２２】更にまた、巻線溝５における金属磁性薄膜
３及び４の厚さａを２０μｍ以下としたので、内部応力
による剥がれを生じることがなく、従って不良品の発生
を回避して、歩留りの向上をはかることができた。
３及び４の厚さａを２０μｍ以下としたので、内部応力
による剥がれを生じることがなく、従って不良品の発生
を回避して、歩留りの向上をはかることができた。
【００２３】尚、本発明磁気ヘッドは上述の材料、構成
に限ることなく、本発明構成を逸脱しない範囲でその他
種々の材料構成を採ることができる。
に限ることなく、本発明構成を逸脱しない範囲でその他
種々の材料構成を採ることができる。
【００２４】
【発明の効果】上述したように、本発明磁気ヘッドによ
れば、磁気ギャップｇを構成するギャップ衝き合わせ面
３Ｓ及び４Ｓにおける金属磁性薄膜３及び４の厚さｔを
充分小とすることによって、偏磨耗量を低減し、これに
よってスペーシングロスを抑制して出力特性の向上をは
かることができる。
れば、磁気ギャップｇを構成するギャップ衝き合わせ面
３Ｓ及び４Ｓにおける金属磁性薄膜３及び４の厚さｔを
充分小とすることによって、偏磨耗量を低減し、これに
よってスペーシングロスを抑制して出力特性の向上をは
かることができる。
【００２５】また、上述の金属磁性薄膜３及び４の厚さ
ｔを２μｍ以上とすることによって、低周波数帯域にお
ける記録特性の劣化を回避することができる。
ｔを２μｍ以上とすることによって、低周波数帯域にお
ける記録特性の劣化を回避することができる。
【００２６】更に、巻線溝５における金属磁性薄膜３及
び４の厚さａを２０μｍ以下とすることによって、ここ
における内部応力による剥がれを回避して、不良品の発
生を抑制し、歩留りの向上をはかることができる。
び４の厚さａを２０μｍ以下とすることによって、ここ
における内部応力による剥がれを回避して、不良品の発
生を抑制し、歩留りの向上をはかることができる。
【図１】本発明磁気ヘッドの一例の略線的拡大斜視図で
ある。
ある。
【図２】従来の磁気ヘッドの一例の略線的拡大斜視図で
ある。
ある。
【図３】従来の磁気ヘッドの一例の要部拡大斜視図であ
る。
る。
１ 酸化物磁性材料 ２ 酸化物磁性材料 ３ 金属磁性薄膜 ４ 金属磁性薄膜 ３Ｓ ギャップ衝き合わせ面 ４Ｓ ギャップ衝き合わせ面 ５ 巻線溝 １１ 磁気コア半体 １２ 磁気コア半体
【手続補正書】
【提出日】平成４年１月１６日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００４
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００４】この磁気コア半体１１及び１２は、フェラ
イト等の酸化物磁性材料部１及び２により補助コア部が
構成され、この酸化物磁性材料部１及び２の磁気記録媒
体との対接面７となるフロント側からバック側に至るま
で、高飽和磁束密度を有するＦｅＡｌＳｉ系材料やＦｅ
ＧａＳｉ系材料等より成る金属磁性薄膜３及び４が被着
形成されて成る。そしてこれら金属磁性薄膜３及び４が
ＳｉＯ2 等のギャップスペーサ（図示せず）を介して衝
き合わされて磁気ギャップｇが構成される。この場合各
磁気コア半体１１及び１２に、コイルを巻装するための
巻線溝５が設けられて成る。
イト等の酸化物磁性材料部１及び２により補助コア部が
構成され、この酸化物磁性材料部１及び２の磁気記録媒
体との対接面７となるフロント側からバック側に至るま
で、高飽和磁束密度を有するＦｅＡｌＳｉ系材料やＦｅ
ＧａＳｉ系材料等より成る金属磁性薄膜３及び４が被着
形成されて成る。そしてこれら金属磁性薄膜３及び４が
ＳｉＯ2 等のギャップスペーサ（図示せず）を介して衝
き合わされて磁気ギャップｇが構成される。この場合各
磁気コア半体１１及び１２に、コイルを巻装するための
巻線溝５が設けられて成る。
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００９
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００９】或いは本発明の他の一においては、上述の
磁気ヘッドにおいて、ギャップ衝き合わせ面３Ｓ及び４
Ｓの金属磁性薄膜３及び４の厚さｔと、巻線溝５内の金
属磁性薄膜の厚さａとの関係を、２μｍ≦ｔ＜ａに選定
して構成する。
磁気ヘッドにおいて、ギャップ衝き合わせ面３Ｓ及び４
Ｓの金属磁性薄膜３及び４の厚さｔと、巻線溝５内の金
属磁性薄膜の厚さａとの関係を、２μｍ≦ｔ＜ａに選定
して構成する。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１１
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１１】
【作用】上述したように、本発明磁気ヘッドにおいて
は、金属磁性薄膜３及び４のギャップ衝き合わせ面３ｓ
及び４ｓにおける厚さｔと巻線溝５内の厚さａとの関係
を０＜ｔ＜ａに、即ち厚さｔを厚さａに比して小とする
ものである。つまり、従来の磁気ヘッドにおいてはｔ＝
ａとして構成していたものであるが、本発明磁気ヘッド
においては、ギャップ衝き合わせ面３ｓ及び４ｓでの金
属磁性薄膜３及び４の厚さｔを充分に小さくするもので
あり、このようにすることによって、この金属磁性薄膜
３及び４の磁気記録媒体との対接面７に臨む対接面積を
小とするものである。従って、磁気記録媒体の摺動によ
る磨耗量が実質的に抑制されることとなって、偏磨耗量
が減少し、磁気記録媒体とのスペーシング量を低減化す
ることができることとなる。
は、金属磁性薄膜３及び４のギャップ衝き合わせ面３ｓ
及び４ｓにおける厚さｔと巻線溝５内の厚さａとの関係
を０＜ｔ＜ａに、即ち厚さｔを厚さａに比して小とする
ものである。つまり、従来の磁気ヘッドにおいてはｔ＝
ａとして構成していたものであるが、本発明磁気ヘッド
においては、ギャップ衝き合わせ面３ｓ及び４ｓでの金
属磁性薄膜３及び４の厚さｔを充分に小さくするもので
あり、このようにすることによって、この金属磁性薄膜
３及び４の磁気記録媒体との対接面７に臨む対接面積を
小とするものである。従って、磁気記録媒体の摺動によ
る磨耗量が実質的に抑制されることとなって、偏磨耗量
が減少し、磁気記録媒体とのスペーシング量を低減化す
ることができることとなる。
【手続補正４】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１４
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１４】
【実施例】以下図１を参照して本発明磁気ヘッドの一例
を詳細に説明する。この例においては、磁気ギャップｇ
を境として左右別々に作製された一対の磁気コア半体１
１及び１２が衝き合わされて接合一体化されて磁気ヘッ
ドが構成されて成る。この磁気コア半体１１及び１２
は、それぞれフェライト等より成る酸化物磁性材料部１
及び２により構成され、この酸化物磁性材料部１及び２
の磁気記録媒体との対接面７となるフロント側からバッ
ク側に至るまで、高飽和磁束密度を有する例えばＣｏＺ
ｒ系アモルファス材料より成る金属磁性薄膜３及び４が
被着形成されて成り、これら金属磁性薄膜３及び４がＳ
ｉＯ2 等のギャップスペーサ（図示せず）を介して衝き
合わせて磁気ギャップｇを構成して本発明磁気ヘッドが
形成されて成る。この場合各磁気コア半体１１及び１２
に、コイルを巻装するための巻線溝５が設けられて成
る。
を詳細に説明する。この例においては、磁気ギャップｇ
を境として左右別々に作製された一対の磁気コア半体１
１及び１２が衝き合わされて接合一体化されて磁気ヘッ
ドが構成されて成る。この磁気コア半体１１及び１２
は、それぞれフェライト等より成る酸化物磁性材料部１
及び２により構成され、この酸化物磁性材料部１及び２
の磁気記録媒体との対接面７となるフロント側からバッ
ク側に至るまで、高飽和磁束密度を有する例えばＣｏＺ
ｒ系アモルファス材料より成る金属磁性薄膜３及び４が
被着形成されて成り、これら金属磁性薄膜３及び４がＳ
ｉＯ2 等のギャップスペーサ（図示せず）を介して衝き
合わせて磁気ギャップｇを構成して本発明磁気ヘッドが
形成されて成る。この場合各磁気コア半体１１及び１２
に、コイルを巻装するための巻線溝５が設けられて成
る。
【手続補正５】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１８
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１８】
【表１】
【手続補正６】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００２０
【補正方法】変更
【補正内容】
【００２０】表１からわかるように、本発明磁気ヘッド
においては、偏磨耗量を従来の例えば２／３程度に抑制
することができ、これによりスペーシングロスを低減し
て、＋０．７〜０．９ｄＢ程度の再生出力の向上をはか
ることができた。 ─────────────────────────────────────────────────────
においては、偏磨耗量を従来の例えば２／３程度に抑制
することができ、これによりスペーシングロスを低減し
て、＋０．７〜０．９ｄＢ程度の再生出力の向上をはか
ることができた。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成４年１月１６日
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図１
【補正方法】変更
【補正内容】
【図１】
Claims (3)
- 【請求項１】 少なくとも一方の磁気コア半体が酸化物
磁性材料部と金属磁性薄膜により構成され、且つ巻線溝
を有する一対の磁気コア半体が衝き合わされ、上記金属
磁性薄膜の衝き合わせ面により磁気ギャップが形成され
て成る磁気ヘッドであって、 上記磁気ギャップを構成するギャップ衝き合わせ面の上
記金属磁性薄膜の厚さｔと、上記巻線溝内の上記金属磁
性薄膜の厚さａとの関係が、 ０＜ｔ＜ａ に選定されたことを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項２】 上記請求項１に記載の磁気ヘッドにおい
て、上記ギャップ衝き合わせ面の上記金属磁性薄膜の厚
さｔと、上記巻線溝内の上記金属磁性薄膜の厚さａとの
関係が、 ２μｍ≦ｔ＜ａ に選定されたことを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項３】 上記請求項２に記載の磁気ヘッドにおい
て、上記巻線溝内の上記金属磁性薄膜の厚さａが、 ａ≦２０μｍ に選定されたことを特徴とする磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28639391A JPH05128430A (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 磁気ヘツド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28639391A JPH05128430A (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 磁気ヘツド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05128430A true JPH05128430A (ja) | 1993-05-25 |
Family
ID=17703823
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28639391A Pending JPH05128430A (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 磁気ヘツド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05128430A (ja) |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP28639391A patent/JPH05128430A/ja active Pending
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