JPH05127052A - 耐熱光フアイバ - Google Patents

耐熱光フアイバ

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JPH05127052A
JPH05127052A JP3286422A JP28642291A JPH05127052A JP H05127052 A JPH05127052 A JP H05127052A JP 3286422 A JP3286422 A JP 3286422A JP 28642291 A JP28642291 A JP 28642291A JP H05127052 A JPH05127052 A JP H05127052A
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JP
Japan
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optical fiber
polyimide
coating
layer
heat
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JP3286422A
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Takeshi Okubo
豪 大窪
Toshihide Tokunaga
利秀 徳永
Yoshinori Kurosawa
芳宣 黒沢
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  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱光ファイバの強度向上を図る。 【構成】 光ファイバ2の外周部第1層目にポリイミド
から成る被覆8が、第2層目にポリチタノカルボシラン
を主成分とする熱硬化性樹脂から成る被覆9が施されて
いることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は石英ガラスや多成分ガラ
スから成る光ファイバに耐熱性被覆を施した耐熱光ファ
イバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】耐熱光ファイバとしては、ポリチタノカ
ルボシランを主成分とする熱硬化性樹脂を光ファイバの
ガラス表面に被覆(被覆厚約10μm)したものが一般
に知られている。上記熱硬化性樹脂を被覆する際には、
塗膜の高強度化を図る目的で、フィラとして無機系の物
質を重量比1:1で混合させている。この無機系の物質
には酸化チタン、マグネシア、ジルコニア、石英等が用
いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の耐熱光
ファイバは、熱硬化性樹脂の塗膜形成時に、樹脂に混入
された上記無機系の物質がファイバ表面を加傷してしま
うため、初期強度(引張り強度)が2〜3gと低強度で
あり、またばらつきも大きく、実線路へ布設するときや
高温域での使用時に断線する虞があった。
【0004】本発明の目的は、前記した従来技術の欠点
を解消し、高強度な耐熱光ファイバを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の耐熱光ファイバにおいては、光ファイバの
外周部第1層目にポリイミドから成る被覆が、第2層目
にポリチタノカルボシランを主成分とする熱硬化性樹脂
から成る被覆が施されている。
【0006】また、上記光ファイバの表面にはアモルフ
ァスカ−ボン層が形成されていることが望ましい。
【0007】
【作用】光ファイバにポリイミドから成る被覆を施した
後、ポリチタノカルボシランを主成分とする熱硬化性樹
脂から成る被覆を施すことにより、熱硬化性樹脂の塗膜
形成時に、樹脂に混入されている上記無機系の物質によ
ってファイバ表面が加傷されるのを防止し、耐熱光ファ
イバの初期強度向上、高温域での強度向上を図ることが
できる。また、光ファイバ表面をカ−ボンコ−ティング
処理しておくことにより、耐水性、耐水素性の向上を図
ることができる。
【0008】なお、ポリイミドの被覆厚は60μm未満
とする。ポリイミドはヤング率が200kg/mm2
上と高く、被覆厚が60μmを越えると伝達損失が急激
に増加するためである。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。
【0010】耐熱光ファイバの製造ラインの一例を図2
に示す。線引炉1で外径125μmに線引きした1.3
μm帯SM型ファイバ2の表面に、ダイ3-1にてポリイ
ミドを塗布した後、焼付乾燥炉4-1で焼付硬化を行い、
膜厚4mmのポリイミド層を形成した。このポリイミド
層表面にさらにダイ3-2にてポリイミドを塗布し、焼付
乾燥炉4-2で焼付硬化を行い、ファイバ外径を140μ
mとした後、ダイ5にてポリチタノカルボシランを主成
分とする熱硬化性被覆材を塗布し、焼付乾燥炉5で焼付
硬化を行い、最終的にファイバ外径を150μmとした
後、ファイバを巻き取った。このファイバの断面構造を
図1に示す。光ファイバ2の外周部第1層目にはポリイ
ミドから成る被覆8が、第2層目にはポリチタノカルボ
シランを主成分とする熱硬化性樹脂から成る被覆9が施
されている。なお、ポリチタノカルボシランを主成分と
する被覆材にはフィラとしてジルコニアを配合した。
【0011】上記工程により製造したファイバの初期強
度をゲ−ジ長5m,サンプル数n=30で引張試験によ
り評価した。その結果を図3に示す。本発明品の平均強
度は5.9kgfと従来品に比べ3〜4kgf向上して
いることがわかる。また、初期伝達損失は、0.36d
b/kmであった。さらに、600℃の不活性雰囲気中
に30分放置後、曲げ試験により強度を調べたところ、
強度劣化はまったく見られなかった。
【0012】他の実施例として、表面にアモルファスカ
−ボン層が形成されているファイバ素線に、ポリイミド
から成る被覆8と、ポリチタノカルボシランを主成分と
する熱硬化性樹脂から成る被覆9とを施した耐熱光ファ
イバの断面構造を図4に示す。ファイバ素線2表面をア
モルファスカ−ボン層10でコ−ティングしたことによ
り、耐水、耐水素性の向上が見られた。
【0013】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、耐熱光フ
ァイバの初期強度並びに高温域での強度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示す耐熱光ファイバの製造ラインの一例
を示す図である。
【図3】図2の工程により製造した耐熱光ファイバの引
張試験による評価結果を示す図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 光ファイバ 8 ポリイミドから成る被覆 9 ポリチタノカルボシランを主成分とする熱硬化性樹
脂から成る被覆 10 アモルファスカ−ボン層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバの外周部第1層目にポリイミ
    ドから成る被覆が、第2層目にポリチタノカルボシラン
    を主成分とする熱硬化性樹脂から成る被覆が施されてい
    ることを特徴とする耐熱光ファイバ。
  2. 【請求項2】 上記光ファイバ表面にアモルファスカ−
    ボン層が形成されている請求項1記載の耐熱光ファイ
    バ。
JP3286422A 1991-10-31 1991-10-31 耐熱光ファイバ Expired - Fee Related JP2701621B2 (ja)

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