JPH0512701B2 - - Google Patents

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JPH0512701B2
JPH0512701B2 JP1101519A JP10151989A JPH0512701B2 JP H0512701 B2 JPH0512701 B2 JP H0512701B2 JP 1101519 A JP1101519 A JP 1101519A JP 10151989 A JP10151989 A JP 10151989A JP H0512701 B2 JPH0512701 B2 JP H0512701B2
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JP
Japan
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photoreceptor
charge generating
charge
copper phthalocyanine
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JP1101519A
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Chuan Tsuai Rii
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KOGYO GIJUTSU KENKYUIN
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KOGYO GIJUTSU KENKYUIN
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  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
発明の背景 1938年にC.Carlsonが(ギリシア語で「乾式複
写法(dry writing)」を意味する)ゼログラフイ
ー(Xerography)を発明して以来、この技術を
利用する新たな機器、例えばゼロツクスコピー
機、レーザープリンター及び光学式プリンター
は、文書を複写する上で安価で便利、且つ敏速な
サービスを提供し、オフイスオートメーシヨンの
中で重要な役割をもつようになつた。 ゼログラフイー技術の中心は、光に暴露される
前には電気的絶縁性を示すが、暴露後は導電性を
示す光学素子であるフオトレセプタ
(photoreceptor)にある。ゼログラフイー方法は
主に5つのステツプ、即ち(1)充電、(2)光放電、(3)
像転送、(4)現像及び(5)クリーニングから成る。品
質の高い印刷像を得るためには、フオトレセプタ
は高い飽和帯電電位、低い暗伝導性、及び速い光
伝導性(即ち高感度)を有する必要がある。 フオトレセプタは無機性のものと有機性のもの
とに分類することができる。生産コストが低く、
非毒性であり、しかも可撓性が高いことから、有
機フオトレセプタ(OPC)は無機フオトレセプ
タにとつて代わり、工業的利用フオトレセプタに
おいて一躍有名となつた。 フオトレセプタの構造は、(1)単層タイプ、(2)機
能的分割ラミネートタイプ、及び(3)微細結晶分布
タイプに分類できる。機能的分割ラミネート層タ
イプは、電荷生成層(CGL)と電荷転送層
(CTL)とを別々に包含し、それぞれの層に対す
る材料の選択にとても融通がきくので、最も好ま
しい。CGL若しくはCTLにおける特性及び要件
は、それぞれ独立して希望通りに調整され得る。
この種のフオトレセプタは現存のフオトレセプタ
のなかでは主流を占める。 機能的分割ラミネートタイプフオトレセプタは
一般的に、伝導性支持体、電荷生成層及び電荷転
送層から成る。伝導性支持体と電荷生成層との間
に必要によつては障壁層を挿入してもよい。この
種のフオトレセプタを製造するには、電荷生成材
料及びポリマー結合剤から成る電荷生成層を伝導
性支持体上に塗布し、次いで、電荷転送材料及び
他のポリマー結合剤から成る電荷転送層を塗布す
る。 レーザープリンター用の光源のなかでは、ヘリ
ウム若しくはネオンレーザーは波長633nmを有
し、半導体レーザー(例えばヒ素アルミニウムガ
リウムレーザー)は波長780nm若しくはそれ以
上を有する。このような波長をもつ光源は通常
「近赤外線」光と分類される。半導体レーザーは
最も小さい構造物にも導入され得るし、信頼性が
高く、高速で作動できるために、最も一般的に使
用されている。半導体レーザーを鑑みれば、半導
体レーザープリンターのOPCに使用される電荷
生成材料は、780nm若しくはそれ以上の波長に
対して高い感度を示さねばならない。 米国特許第4426434号明細書は、近赤外線波長
の範囲内の光に優れた感度を示すOPCを製造す
るために、伝導性支持体にクロロアルミニウムフ
タロシアニン若しくはクロロアルミニウムモノク
ロロフタロシアニンを真空蒸着し、溶剤蒸気で処
理する、OPC製造方法を開示している。しかし
ながら該方法は、高価な装置が必要であり、しか
も非常に長い処理時間を要する真空蒸着のステツ
プを含むので、コストは極めて高くなり、該方法
の実施はほとんど実用性がない。 米国特許第3824099号明細書は、スクアリリウ
ムピグメント(squarylium pigment)が近赤外
線範囲の波長に高感度を示すことを開示してい
る。スクアリリウムピグメントは通常、スクアリ
ン酸(squaric acid)1当量とN,N−ジアルキ
ルアニリン誘導体2当量とを共沸溶剤中で反応さ
せる「酸ルート(acid route)」によつて調製さ
れる。合成反応は全く単純で収率も高い。しかし
ながら、この方法によつて合成されたスクアリリ
ウムは、フオトレセプタのための電荷生成材料と
して使用した場合に、暗伝導性が高く且つ飽和帯
電電位が低い。これら2つの欠点の影響を最小に
するためには電荷生成層の厚みを非常に薄くせね
ばならないが、かかる厚みでは、フオトレセプタ
の入射光を吸収する能力は小さくなつて多量の入
射光が反射し、その結果激しい干渉が起こり、印
刷される像若しくは文字の品質及び分解能は極め
て劣化する。 銅フタロシアニンピグメントは着色価
(coloration value)、耐光性、耐熱性及び耐薬品
性が高く、非毒性でもあつて、緑−青ピグメント
として一般に使用されている。このピグメント
は、8つの結晶形、即ちα−,β−,ε−,γ
−,δ−,π−,ρ−,χ−で存在することが公
知であるが、α−,β−及びε−が最も一般的で
ある。銅フタロシアニンピグメントは、感光材料
としての使用に関して長い間研究されているが、
感度が低いために、工業的利用の段階までは至つ
ていない。 発明の概要 以上から本発明の目的は、感度が高く、暗伝導
性が低く、且つ飽和帯電電位が高い電荷生成材料
を提供することである。 本発明の別の目的は、電子写真用のラミネート
タイプフオトレセプタに使用するための、感度が
高く、暗伝導性が低く、且つ飽和帯電電位が高い
電荷生成材料を提供することである。 本発明の更に別の目的は、本発明の電荷生成材
料でできた電荷生成層を含むラミネートフオトレ
セプタを提供することである。 本発明は広義には、伝導性支持体と、前記伝導
性支持体上に塗布された電荷生成層と、前記電荷
生成層上に塗布された電荷転送層とから成るラミ
ネートタイプフオトレセプタであつて、前記電荷
生成層がポリマー結合剤と、銅フタロシアニンピ
グメント及びスクアリリウムピグメントを特定の
相対比で含む混合物を粉砕することによつて製造
される誘導α型電荷生成材料とから成るフオトレ
セプタを包含する。 発明の詳細 結晶構造を誘導α型に変換するために、銅フタ
ロシアニンピグメント及びスクアリリウムピグメ
ントを特定の相対比で含む混合物を粉砕すること
によつて調製された誘導α型結晶構造の電荷生成
材料でできたフオトレセプタは予期せずして、暗
伝導性が低く、飽和帯電電位が高く、且つ近赤外
線光に対して高感度を示すことが認知された。 本発明の個々の素子を詳細に説明する。 「銅フタロシアニン」とは通常、フタロニトリ
ルを塩化第一銅と一緒に加熱することで生成でき
る式C32H16N8Cuの明青色ピグメントを指す。こ
のピグメントは「Pigment Blue 15」と指称さ
れることも多い。本発明に使用する銅フタロシア
ニンピグメントは市場から直接購入することがで
き、更に精製する必要がないので利用コストを大
幅に削減することができる。前記したように銅フ
タロシアニンピグメントには少なくとも8つの異
なる結晶構造があるが、本発明に好ましい結晶構
造はα型及びε型のものである。銅フタロシアニ
ンの具体例には、BASF Co.製のHeleigen Blue
L6700及びToyo Ink Co.製のLionon Blue ESが
ある。 スクアリリウムピグメントは通常、米国特許出
願第3617270号、第3824099号、第4175956号、第
4486520号及び第4508803号に記載のような酸ルー
トで調製される。これは、単純な方法及び装置で
実施され得、反応時間も短く、収率も高い。従つ
てスクアリリウムピグメントは極めて安価であつ
て、容易に入手できる。本発明に使用する好まし
いスクアリリウムピグメントは、構造式() [式中、Xはヒドロキシ、水素若しくはC1-5
ルキル、好ましくはヒドロキシ、水素若しくはメ
チルである] で表される。 式()のスクアリリウムは、式() のスクアリン酸1当量を、式() のN,N−ジメチルアニリン誘導体2当量と共沸
溶剤中で反応させることによつて調製できる。共
沸溶剤の具体例はトルアン及びn−ブタノールで
ある。 本発明の電荷生成材料を製造するためには、銅
フタロシアニンピグメント及びスクアリリウムピ
グメントを重量比100:3〜100:30、好ましくは
100:5〜100:20で混合し、次いで、この混合物
を粉砕して「誘導α型」電荷生成材料に変換す
る。「誘導α型」電荷生成材料は、Bragg角(2θ
±0.2度)6.8°,15.5°,25.3°,26.8°,27.4°,28
.7°,
31.5°及び32.8°で強い回折線を生じるX線回折パ
ターンを示す。誘導α型電荷生成材料への変換は
X線回折分析器によつて検出することができる。
本発明に使用される微粉砕機は、例えばボールミ
ル、サンドミル、アトリツター、ロールミル若し
くは超微粉砕機であるが、ステンレススチール粉
砕ビーズを備えたボールミルが好ましい。 前記したような、電荷生成材料の結合剤として
使用し得るポリマー結合剤には、ポリエステル、
ポリビニルブチラール、ポリカーボネート、ポリ
アミド、酢酸酪酸セルロース、フエノール樹脂及
びフエノキシ樹脂が含まれる。 本発明のフオトレセプタの電荷生成層は、前記
のように調製した電荷生成材料とポリマー結合剤
とを適当な比で分散微粉砕機によつて混合し、得
られた混合物を伝導性支持体上に塗布し、この塗
膜をオーブン中の高温の空気によつて乾燥するこ
とで調製される。電荷生成材料とポリマー結合剤
との重量比は好ましくは3:1〜1:3である。
電荷生成層の乾燥後の厚さは0.1〜1.0g/m2であ
るのが好ましい。適した分散微粉砕機には、例え
ば超微粉砕機、ボールミル及びサンドミルが含ま
れる。電荷生成層を塗布するのに適した方法は、
例えばナイフ塗布、吹付け塗り、漬け塗り及び
Meyer−Bar塗布である。 フオトレセプタを製造するためには、上記電荷
生成層を塗布した伝導性支持体に更に電荷転送層
を塗布する必要がある。電荷転送層は、電荷転送
材料を別のポリマー結合剤に溶解し、得られた混
合物を電荷生成層上に塗布し、その塗膜を乾燥す
ることにより製造される。一般的に使用される電
荷転送材料は、例えば、p−ジエチルアミノベン
ズアルデヒド−N,N−ジフエニルヒドラゾン、
p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N−α−
ナフチル−N−フエニルヒドラゾンのごときヒド
ラゾン化合物、1−フエニル−3−(p−ジエチ
ルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフ
エニル)ピラゾリンのごときピラゾリン化合物、
及びビス(4−ジエチルアミノ−2−メチルフエ
ニル)−フエニルメタンのごときトリアリールメ
タンである。 電荷転送材料と一緒に使用するのに適したポリ
マー結合剤には、例えば、ポリスチレン、スチレ
ン−アクリロニトリルコポリマー、アクリル樹
脂、スチレン−MMAコポリマー、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、フエノー
ル樹脂及びフエノキシ樹脂が含まれる。電荷転送
層を塗布するのに適した方法には、例えば、ナイ
フ塗布、吹付塗り、漬け塗り、Meyer−Bar塗布
及び流し塗りがある。 電荷転送材料とそれに関係するポリマー結合剤
との重量比は3:1〜1:3が好ましく、電荷転
送層の乾燥後の厚さは10〜30μmであるのが好ま
しい。 更に好ましい具体例においては、伝導性支持体
から電荷生成層へ電子が逆に侵入するのを防止す
るために、伝導性支持体と電荷生成層との間に障
壁層を挿入してもよい。このように障壁層に使用
するのに適した材料は例えば、ポリアミド、ポリ
ビニルアルコール、カゼイン、ニトロセルロース
及びメチルセルロースである。接着層の厚さは通
常0.1〜3.0μmである。 前記したように、本発明は、感度が高く、暗伝
導性が低く、しかも高い飽和帯電電位があるフオ
トレセプタを製造するための、便利で低コストな
方法を提供する。従来は実用化が困難であつた2
つの電荷生成材料を組み合わせると、予期せずし
て、そのいずれの成分も単独では実現できなかつ
た優れた光伝導特性を発揮する。この結果は有機
光伝導性材料の分野においてめつたに見ることが
できない。 本発明のフオトレセプタは、例えばコピー機、
レーザープリンター、フアクシミリ機、及び電子
写真技術を使用する他の光学式プリンターに幅広
い用途が見いだされる。 いかなる操作理論に制約されずとも、本発明の
電荷生成材料は以下のように機能することが理解
される。第1図は、本発明の「誘導α型」電荷生
成材料のX線回折グラフである。第2図は、通常
のα型銅フタロシアニンのX線回折グラフであ
る。これら2つのグラフを比較すると判るよう
に、本発明の誘導α型電荷生成材料の主ピークの
回折角(2θ)位置はα型銅フタロシアニンのそれ
と非常に類似する。しかし、結晶構造はより粗
い。この現象は恐らく、機械的粉砕操作において
銅フタロシアニンの結晶構造を変換させるときに
スクアリリウムが銅フタロシアニンの結晶構造中
に浸透し、このことで結晶構造が密に配置される
のが妨げられるからである。得られた結晶構造
が、本発明が暗絶縁、飽和帯電電位及び感度を向
上させる主な要因であると考えられる。更に、か
かる結晶構造は、加工には望ましい優れた分散性
を提供し得る。 本発明を理解する上での助けとなるように以下
に実施例を与えるが、これらの実施例は本発明の
範囲を制限しないものと解釈されたい。特に記述
がない限り、全ての部及びパーセンテージは重量
によるものである。 実施例 電荷生成材料の調製 銅フタロシアニン50gと、表に示した種類及
び量のスクアリリウム化合物とを、粉砕ビーズと
してステンレススチールビーズを使用してボール
ミル中で48時間粉砕した。
【表】 実施例1:本発明のフオトレセプタの調製 導電性支持体上の障壁塗膜層の調製 表に挙げた組成の障壁層を厚さ0.2mmのアル
ミニウムプレート上に浸け塗り法によつて塗布
し、オーブン内80℃の高温空気中で乾燥し、アル
ミニウム支持体上に厚さ1.0g/m2の障壁層を得
た。
【表】 支持体上の電荷生成塗膜層の調製 表の電荷生成材料、ポリマー結合剤及び溶剤
を混合し、サンドミルによつて約20分間分散し
た。次いで、得られた混合物を障壁層に塗布し、
オーブン内80℃の高温空気中で約30分間乾燥し、
厚さ約0.3g/m2の電荷生成層を得た。
【表】 の電荷転送材料10g、スチレン−メチルメタクリ
レートコポリマー結合剤(Seitetsu Chemical
(日本)製MS200)15g、及びトルエン80gの混
合物を電荷生成層上にMeyer−Bar法によつて塗
布し、オーブン内100℃の高温空気中で60分間乾
燥し、厚さ約20μmの電荷転送層を得た。 得られた有機フオトレセプタを、Kawaguchi
Electric(日本)製のElectrostatic Paper
Analyzer Model EPA−8100によつてテストし
た。コロナ充電を−5.0kVに、コロナ充電速度を
5m/分にセツトした。サンプルの初期表面電位
をV0として記録し、10秒間の暗崩壊(dark
decay)後の表面電位をV10として記録した。本
発明者らは暗崩壊速度(DDR)を(V0
V10)/V0と定義した。次いでサンプルを強度5
ルツクスのタングステン光源に暴露すると、表面
電位が低下し始めた。表面電位がV10の半分に低
下するまで(半崩壊暴露)に消費された光エネル
ギーを計算してE1/2(ルツクス・秒)として記録
した。また、光源を波長780nmの光源と置き換
えて、同じ過程及び条件を繰り返した。表面電位
がV10の半分に低下するまでに消費された光エネ
ルギーを計算し、E780 1/2(μJ/cm2)として記録した

この結果は、以下の実施例から得られた他のデー
タとともに表に示す。 実施例 2: 材料(1)に代えて誘導α型電荷生成材料(2)を使用
して、実施例1の方法及び条件を繰り返した。こ
の結果は表に示す通りである。 実施例 3: 材料(1)に代えて誘導α型電荷生成材料(3)を使用
して、実施例1の方法及び条件を繰り返した。こ
の結果は表に示す通りである。 実施例 4: 材料(1)に代えて誘導α型電荷生成材料(4)を使用
して、実施例1の方法及び条件を繰り返した。こ
の結果は表に示す通りである。 実施例 5: 材料(1)に代えて誘導α型電荷生成材料(5)を使用
して、実施例1の方法及び条件を繰り返した。こ
の結果は表に示す通りである。 実施例 6: 材料(1)に代えて誘導α型電荷生成材料(6)を使用
して、実施例1の方法及び条件を繰り返した。こ
の結果は表に示す通りである。 比較例 A: 誘導α型電荷生成材料(1)に代えてε型銅フタロ
シアニンを使用して、実施例1の方法及び条件を
繰り返した。この結果は表の通りである。 比較例 B: 誘導α型電荷生成材料(1)に代えてα型銅フタロ
シアニンを使用して、実施例1の方法及び条件を
繰り返した。この結果は表の通りである。 比較例 C: 誘導α型電荷生成材料(1)に代えてヒドロキシス
クアリリウムを使用して、実施例1の方法及び条
件を繰り返した。この結果は表の通りである。 比較例 D: 誘導α型電荷生成材料(1)に代えてε型銅フタロ
シアニン及びヒドロキシスクアリリウムを重量比
10:1で含む混合物を使用して、実施例1の方法
及び条件を繰り返した。この結果は表の通りで
ある。 比較例 E: 誘導α型電荷生成材料(1)に代えてα型銅フタロ
シアニン及びヒドロキシスクアリリウムを重量比
10:1で含む混合物を使用して、実施例1の方法
及び条件を繰り返した。この結果は表の通りで
ある。 実施例 7: 電荷転送材料を式 の電荷転送材料に置き換えて実施例1の方法及び
条件を繰り返した。この結果は表の通りであ
る。 実施例 8: 電荷転送材料を式 のピロリン系電荷転送材料に置き換えて実施例1
の方法及び条件を繰り返した。この結果は表の
通りである。 実施例 9: 電荷転送材料を式 の電荷転送材料に置き換えて実施例1の方法及び
条件を繰り返した。この結果は表の通りであ
る。 実施例 10: 電荷転送材料を式 のトリアリールメタン系電荷転送材料に置き換え
て実施例1の方法及び条件を繰り返した。この結
果は表の通りである。
【表】
【表】 て検出不可能
実施例1〜10の結果を比較例A〜Eの結果と比
較すると判るように、市場から直接入手可能な銅
フタロシアニンピグメントと、酸ルートによつて
便宜的に合成し得るスクアリリウムとを使用する
本発明のフオトレセプタは、飽和帯電電位が高く
暗伝導性が低いのみでなく、可視光線及び近赤外
線光両方に高い感度を示す。2つの通常は有効で
ない電荷生成材料を組み合わせるとフオトレセプ
タのための予想外に優れた電荷生成材料を形成し
得る。 本発明を限定的な具体例を示して説明したが、
本発明の変更例(そのなかには上記したものもあ
る)は当業者には容易に実施され得ることを理解
されたい。従つて本発明者らは、添付の特許請求
の範囲が本明細書中に記述した変更例及び本発明
の真の主旨及び範囲にある他の全ての変更例を包
含するものとみなす。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の「誘導α型」電荷生成材料の
X線回折グラフであり、第2図は通常のα型銅フ
タロシアニンのX線回折グラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 伝導性支持体と、前記伝導性支持体上に塗布
    された電荷生成層と、前記電荷生成層上に塗布さ
    れた電荷転送層とから成るフオトレセプタであつ
    て、前記電荷生成層がポリマー結合剤と、銅フタ
    ロシアニンピグメント及びスクアリリウムピグメ
    ントを重量比100:3〜100:30で含む混合物を粉
    砕することによつて調製される誘導α型電荷生成
    材料とから成るフオトレセプタ。 2 前記銅フタロシアニンピグメントと前記スク
    アリリウムピグメントとの相対比が100:5〜
    100:20である請求項1に記載のフオトレセプタ。 3 前記銅フタロシアニンピグメントがα型結晶
    構造若しくはε型結晶構造である請求項1に記載
    のフオトレセプタ。 4 前記スクアリリウムを式() [式中、Xはヒドロキシ、水素若しくはC1-5
    ルキルである] の化合物から選択する請求項1に記載のフオトレ
    セプタ。 5 Xがヒドロキシ、水素若しくはメチルである
    請求項4に記載のフオトレセプタ。 6 前記ポリマー結合剤を、ポリエステル、ポリ
    ビニルブチラール、ポリカーボネート、ポリアミ
    ド、酢酸酪酸セルロース、フエノール樹脂及びフ
    エノキシ樹脂から選択する請求項1に記載のフオ
    トレセプタ。 7 前記電荷生成材料と前記ポリマー結合剤との
    重量比が1:3〜3:1である請求項1に記載の
    フオトレセプタ。 8 前記粉砕に使用する微粉砕機を、ボールミ
    ル、サンドミル、アトリツター、ロールミル若し
    くは超微粉砕機から選択する請求項1に記載のフ
    オトレセプタ。 9 前記微粉機が、ステンレス粉砕ビーズを備え
    たボールミルである請求項8に記載のフオトレセ
    プタ。
JP10151989A 1989-04-20 1989-04-20 電子写真用有機フォトレセプタ Granted JPH02294653A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5965852A (ja) * 1982-09-07 1984-04-14 ゼロツクス・コ−ポレ−シヨン 光応答性積層体
JPS59208555A (ja) * 1983-04-25 1984-11-26 ゼロツクス・コ−ポレ−シヨン 被覆型感光装置

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