JPH0512629A - 複合型薄膜ヘツド - Google Patents
複合型薄膜ヘツドInfo
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- JPH0512629A JPH0512629A JP16594291A JP16594291A JPH0512629A JP H0512629 A JPH0512629 A JP H0512629A JP 16594291 A JP16594291 A JP 16594291A JP 16594291 A JP16594291 A JP 16594291A JP H0512629 A JPH0512629 A JP H0512629A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 MR/Ind複合型の薄膜ヘッドにおいて、
再生出力の変動を抑制し、再生出力の向上をはかる。 【構成】 磁気抵抗効果(MR)素子1を有して成る薄
膜磁気抵抗効果型再生ヘッドと、誘導型薄膜記録ヘッド
との積層構造による複合型薄膜ヘッドにおいて、薄膜磁
気抵抗効果型再生ヘッドの一点鎖線mで示すトラックの
中心と、誘導型薄膜記録ヘッドの一点鎖線iで示すトラ
ックの中心とをずらして構成し、この中心をずらす方向
を、複合型薄膜ヘッドを搭載するスライダーのレール方
向が記録媒体の記録トラック方向と最も大きく角度を有
する方向に対応させる。
再生出力の変動を抑制し、再生出力の向上をはかる。 【構成】 磁気抵抗効果(MR)素子1を有して成る薄
膜磁気抵抗効果型再生ヘッドと、誘導型薄膜記録ヘッド
との積層構造による複合型薄膜ヘッドにおいて、薄膜磁
気抵抗効果型再生ヘッドの一点鎖線mで示すトラックの
中心と、誘導型薄膜記録ヘッドの一点鎖線iで示すトラ
ックの中心とをずらして構成し、この中心をずらす方向
を、複合型薄膜ヘッドを搭載するスライダーのレール方
向が記録媒体の記録トラック方向と最も大きく角度を有
する方向に対応させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気抵抗効果(MR)
素子を用いたMR型ヘッドと誘導型ヘッドとの一体型ヘ
ッドを構成する複合型薄膜ヘッドに係わる。
素子を用いたMR型ヘッドと誘導型ヘッドとの一体型ヘ
ッドを構成する複合型薄膜ヘッドに係わる。
【0002】
【従来の技術】各種の磁気ヘッド、例えばハードディス
クドライブの磁気記録再生ヘッドの再生磁気ヘッドとし
て、短波長感度に優れたMR型磁気ヘッドが用いられる
方向にあり、記録を従来の誘導(インダクティブ、In
d)型ヘッドを用いて行い、再生をMR型ヘッドで行う
一体型のヘッドが種々提案されている。このようなMR
/Ind型の複合型薄膜ヘッドの一例を図3の略線的拡
大断面図に示す。
クドライブの磁気記録再生ヘッドの再生磁気ヘッドとし
て、短波長感度に優れたMR型磁気ヘッドが用いられる
方向にあり、記録を従来の誘導(インダクティブ、In
d)型ヘッドを用いて行い、再生をMR型ヘッドで行う
一体型のヘッドが種々提案されている。このようなMR
/Ind型の複合型薄膜ヘッドの一例を図3の略線的拡
大断面図に示す。
【0003】この場合、例えば浮上型スライダー等自
体、或いはこれに取着される基体6上に、磁気記録媒体
との対接ないしは対向面、即ちABS面(AirBearing Su
rface) 7に臨んで前方端部間に、MR素子1を挟んで
MR素子1のシールドを成す第1及び第2の磁性層3及
び4が積層され、この上に、記録時の磁気ギャップを構
成する非磁性の絶縁層8と第3の磁性層5が、同様にA
BS面7に臨んで積層される。また2は、第2及び第3
の磁性層4及び5の、例えば各後方部の互いの磁気的結
合部を巡るように渦巻き状パターンに形成されたヘッド
巻線を示し、この第2及び第3の磁性層4及び5によっ
て、記録ヘッドが構成される。
体、或いはこれに取着される基体6上に、磁気記録媒体
との対接ないしは対向面、即ちABS面(AirBearing Su
rface) 7に臨んで前方端部間に、MR素子1を挟んで
MR素子1のシールドを成す第1及び第2の磁性層3及
び4が積層され、この上に、記録時の磁気ギャップを構
成する非磁性の絶縁層8と第3の磁性層5が、同様にA
BS面7に臨んで積層される。また2は、第2及び第3
の磁性層4及び5の、例えば各後方部の互いの磁気的結
合部を巡るように渦巻き状パターンに形成されたヘッド
巻線を示し、この第2及び第3の磁性層4及び5によっ
て、記録ヘッドが構成される。
【0004】MR素子1は、そのABS面7に対接する
側に先端電極15が設けられ、他端には後端電極16が
設けられて、ABS面7に対接又は対向する記録媒体か
らの信号磁界を検出するようになされる。18はMR素
子1にバイアス磁界を与えるためのバイアス導体であ
る。
側に先端電極15が設けられ、他端には後端電極16が
設けられて、ABS面7に対接又は対向する記録媒体か
らの信号磁界を検出するようになされる。18はMR素
子1にバイアス磁界を与えるためのバイアス導体であ
る。
【0005】このようにして、第1及び第2の磁性層3
及び4間にMR素子1が配置されたいわゆるシールド型
構成を有するMR型磁気ヘッドが構成されると共に、第
2及び第3の磁性層4及び5より成る磁路にヘッド巻線
2が巻装されたインダクティブ型磁気ヘッドが構成され
る。この場合、第2の磁性層4は、再生時にはMR素子
1のシールド体として、記録時には誘導用コアとして機
能する。
及び4間にMR素子1が配置されたいわゆるシールド型
構成を有するMR型磁気ヘッドが構成されると共に、第
2及び第3の磁性層4及び5より成る磁路にヘッド巻線
2が巻装されたインダクティブ型磁気ヘッドが構成され
る。この場合、第2の磁性層4は、再生時にはMR素子
1のシールド体として、記録時には誘導用コアとして機
能する。
【0006】このような構成による従来のMR/Ind
型磁気ヘッドは、図4にABS面7側からみた模式的正
面図を示すように、MR型磁気ヘッドのトラック幅を規
定するMR素子1の幅と、誘導型磁気ヘッドのトラック
幅を規定する第3の磁性層5の幅とを、図4において一
点鎖線cで示すように、それぞれのトラック幅方向に関
する中心位置が一致するように形成される。また各ヘッ
ドのギャップの中心位置の間隔dは、通常4μm程度と
される。
型磁気ヘッドは、図4にABS面7側からみた模式的正
面図を示すように、MR型磁気ヘッドのトラック幅を規
定するMR素子1の幅と、誘導型磁気ヘッドのトラック
幅を規定する第3の磁性層5の幅とを、図4において一
点鎖線cで示すように、それぞれのトラック幅方向に関
する中心位置が一致するように形成される。また各ヘッ
ドのギャップの中心位置の間隔dは、通常4μm程度と
される。
【0007】この複合型薄膜ヘッドの記録再生態様を示
す模式的上面図を図5に示す。図5において、31は例
えば浮上型スライダーで、記録媒体32と対向する側の
面に磁気ヘッド(図示せず)が搭載され、記録媒体32
の回転によって発生する空気流によって、記録トラック
上に所要の浮上量をもって浮上するようになされる。そ
してこのスライダー31は、記録媒体32の外部、例え
ばその最内周トラックの接線方向に延長した固定位置に
その一端が固定され、所要のアクチュエータによってこ
の固定位置を支点として記録媒体32の表面上を回動自
在に動くようになされたジンバル33の先端部に固定さ
れる。
す模式的上面図を図5に示す。図5において、31は例
えば浮上型スライダーで、記録媒体32と対向する側の
面に磁気ヘッド(図示せず)が搭載され、記録媒体32
の回転によって発生する空気流によって、記録トラック
上に所要の浮上量をもって浮上するようになされる。そ
してこのスライダー31は、記録媒体32の外部、例え
ばその最内周トラックの接線方向に延長した固定位置に
その一端が固定され、所要のアクチュエータによってこ
の固定位置を支点として記録媒体32の表面上を回動自
在に動くようになされたジンバル33の先端部に固定さ
れる。
【0008】このような回動型のアクチュエータを用い
て記録再生を行う場合、その内周側と外周側において薄
膜ヘッドと記録トラックの延長する接線方向とのなす角
度(以下スキュー角という)が0°から20°程度まで
変動する。例えばスキュー角が20°の場合を図6の模
式的上面図に示す。この場合一点鎖線aで示す記録トラ
ック34の中心線と、一点鎖線cで示す記録再生ヘッド
の中心線とのなす角度がαとなり、また記録ヘッドのギ
ャップ中心とMR素子1の中心との距離をdとすると、
再生ヘッド即ちMR素子1のトラック幅方向に関しての
中心と記録トラック34のトラック幅方向に関しての中
心とが実質的にd×sinαのずれを生じる。
て記録再生を行う場合、その内周側と外周側において薄
膜ヘッドと記録トラックの延長する接線方向とのなす角
度(以下スキュー角という)が0°から20°程度まで
変動する。例えばスキュー角が20°の場合を図6の模
式的上面図に示す。この場合一点鎖線aで示す記録トラ
ック34の中心線と、一点鎖線cで示す記録再生ヘッド
の中心線とのなす角度がαとなり、また記録ヘッドのギ
ャップ中心とMR素子1の中心との距離をdとすると、
再生ヘッド即ちMR素子1のトラック幅方向に関しての
中心と記録トラック34のトラック幅方向に関しての中
心とが実質的にd×sinαのずれを生じる。
【0009】このように従来の複合型薄膜ヘッドではト
ラック中心誤差が生じることから、記録媒体32の内周
側と外周側とにおいて再生出力が変動してしまうという
問題があった。このため再生出力の変動量を補償する補
償回路を必要とする等、回路構成が複雑となるという不
都合が生じていた。またこの不都合を回避するためにM
R素子1の幅を小として、これを常に記録トラック34
上に位置するようになす場合は、再生出力の低下を招く
という問題があった。
ラック中心誤差が生じることから、記録媒体32の内周
側と外周側とにおいて再生出力が変動してしまうという
問題があった。このため再生出力の変動量を補償する補
償回路を必要とする等、回路構成が複雑となるという不
都合が生じていた。またこの不都合を回避するためにM
R素子1の幅を小として、これを常に記録トラック34
上に位置するようになす場合は、再生出力の低下を招く
という問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したよ
うなMR/Ind複合型の薄膜ヘッドにおいて、再生出
力の向上をはかる。
うなMR/Ind複合型の薄膜ヘッドにおいて、再生出
力の向上をはかる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による複合型薄膜
ヘッドの一例の模式的正面図を図1に示す。本発明は、
図1に示すように、磁気抵抗効果(MR)素子1を有し
て成る薄膜磁気抵抗効果型再生ヘッドと、誘導型薄膜記
録ヘッドとの積層構造による複合型薄膜ヘッドにおい
て、薄膜磁気抵抗効果型再生ヘッドの一点鎖線mで示す
トラックの中心と、誘導型薄膜記録ヘッドの一点鎖線i
で示すトラックの中心とをずらして構成し、この中心を
ずらす方向を、複合型薄膜ヘッドを搭載するスライダー
のレール方向が記録媒体の記録トラック方向と最も大き
く角度を有する方向に対応させる。
ヘッドの一例の模式的正面図を図1に示す。本発明は、
図1に示すように、磁気抵抗効果(MR)素子1を有し
て成る薄膜磁気抵抗効果型再生ヘッドと、誘導型薄膜記
録ヘッドとの積層構造による複合型薄膜ヘッドにおい
て、薄膜磁気抵抗効果型再生ヘッドの一点鎖線mで示す
トラックの中心と、誘導型薄膜記録ヘッドの一点鎖線i
で示すトラックの中心とをずらして構成し、この中心を
ずらす方向を、複合型薄膜ヘッドを搭載するスライダー
のレール方向が記録媒体の記録トラック方向と最も大き
く角度を有する方向に対応させる。
【0012】
【作用】上述したように、本発明複合型薄膜ヘッドにお
いては、MR素子1によって構成する再生ヘッドと、誘
導型記録ヘッドとの中心をずらして構成するものである
が、このような構成とするために再生ヘッドのトラック
幅を大とすることができて、再生出力の向上をはかるこ
とができた。これは次に述べる理由に因る。
いては、MR素子1によって構成する再生ヘッドと、誘
導型記録ヘッドとの中心をずらして構成するものである
が、このような構成とするために再生ヘッドのトラック
幅を大とすることができて、再生出力の向上をはかるこ
とができた。これは次に述べる理由に因る。
【0013】一例として、図5において説明したよう
に、複合型薄膜ヘッド搭載するスライダーが、回動型の
アクチュエータによって記録媒体上に例えば内周側から
外周側に移動する場合を、その記録媒体側からみた薄膜
ヘッドの模式的正面図を示す図2を参照して説明する。
図においてはスライダーを最外周側に位置させ、スキュ
ー角が最大となったときの記録トラックの位置を破線3
4で示す。この場合、記録トラック34の一点鎖線aで
示す中心線が、記録ヘッドの一点鎖線iで示す中心線に
対してスキュー角αをもって傾くこととなる。
に、複合型薄膜ヘッド搭載するスライダーが、回動型の
アクチュエータによって記録媒体上に例えば内周側から
外周側に移動する場合を、その記録媒体側からみた薄膜
ヘッドの模式的正面図を示す図2を参照して説明する。
図においてはスライダーを最外周側に位置させ、スキュ
ー角が最大となったときの記録トラックの位置を破線3
4で示す。この場合、記録トラック34の一点鎖線aで
示す中心線が、記録ヘッドの一点鎖線iで示す中心線に
対してスキュー角αをもって傾くこととなる。
【0014】記録トラックの記録する領域に対して、常
に再生ヘッドのトラックがその領域内に位置するように
なすためには、記録ヘッドのギャップとMR素子1との
間隔をdとすると、これらMR素子1及び各磁性層3,
4及び5等を積層する方向と直交する方向に関して、L
s=d×tanαのずれ量をもって第3の磁性層5とM
R素子1とを位置させることが必要となる。即ち、記録
ヘッドと再生ヘッドとの中心を合わせた場合は、このず
れ量Lsを左右に設けるために記録ヘッドと再生ヘッド
とのトラック幅の差は2Lsとなってしまう。
に再生ヘッドのトラックがその領域内に位置するように
なすためには、記録ヘッドのギャップとMR素子1との
間隔をdとすると、これらMR素子1及び各磁性層3,
4及び5等を積層する方向と直交する方向に関して、L
s=d×tanαのずれ量をもって第3の磁性層5とM
R素子1とを位置させることが必要となる。即ち、記録
ヘッドと再生ヘッドとの中心を合わせた場合は、このず
れ量Lsを左右に設けるために記録ヘッドと再生ヘッド
とのトラック幅の差は2Lsとなってしまう。
【0015】通常の例えばハードディスクドライブ装置
においては、このスキュー角は最大で20°程度、また
複合型薄膜ヘッドでは各ヘッド間距離dは約4μm程度
であり、上述のLsは約1.4μmとなる。従って従来
の構成による複合型薄膜ヘッドにおいては、記録ヘッド
のトラック幅に比して再生ヘッドのトラック幅を2.8
μm小さくする必要が生じて、再生出力の低下を招く恐
れがあるが、本発明によれば各ヘッドの中心位置をずら
す構成を採り、かつそのずらす方向をスキュー角が最大
となる方向に対応させるため、記録ヘッドのトラック幅
と再生ヘッドのトラック幅との差を比較的小さく1.4
μm程度に抑えることができる。
においては、このスキュー角は最大で20°程度、また
複合型薄膜ヘッドでは各ヘッド間距離dは約4μm程度
であり、上述のLsは約1.4μmとなる。従って従来
の構成による複合型薄膜ヘッドにおいては、記録ヘッド
のトラック幅に比して再生ヘッドのトラック幅を2.8
μm小さくする必要が生じて、再生出力の低下を招く恐
れがあるが、本発明によれば各ヘッドの中心位置をずら
す構成を採り、かつそのずらす方向をスキュー角が最大
となる方向に対応させるため、記録ヘッドのトラック幅
と再生ヘッドのトラック幅との差を比較的小さく1.4
μm程度に抑えることができる。
【0016】このため本発明によれば、複合型薄膜ヘッ
ドにおいて、記録ヘッドによる記録領域上に確実に再生
ヘッドを位置させることができて再生出力の変動を抑制
することができると共に、トラック幅の差を小とするこ
とにより再生出力の向上をはかることができる。
ドにおいて、記録ヘッドによる記録領域上に確実に再生
ヘッドを位置させることができて再生出力の変動を抑制
することができると共に、トラック幅の差を小とするこ
とにより再生出力の向上をはかることができる。
【0017】
【実施例】以下本発明による複合型薄膜ヘッドの一例を
その要部を示す図1及び図2の模式的正面図を参照して
詳細に説明する。この場合、図3において説明したIn
d型記録ヘッドとMR型再生ヘッドとの磁気ギャップを
それぞれ独別に設ける複合型薄膜ヘッドの例を示す。
その要部を示す図1及び図2の模式的正面図を参照して
詳細に説明する。この場合、図3において説明したIn
d型記録ヘッドとMR型再生ヘッドとの磁気ギャップを
それぞれ独別に設ける複合型薄膜ヘッドの例を示す。
【0018】図1において、6は例えば図5で前述した
浮上型スライダー等自体、或いはこれに取着される基体
で、磁気記録媒体との対接ないしは対向面となるABS
面7に臨んで、再生ヘッドのシールド体を構成する第1
及び第2の磁性層3及び4が積層され、この磁性層3及
び4に挟まれるように、MR薄膜より成るMR素子1
と、バイアス導体18とが非磁性の絶縁層8を介して配
置されて、MR型再生ヘッドが構成される。
浮上型スライダー等自体、或いはこれに取着される基体
で、磁気記録媒体との対接ないしは対向面となるABS
面7に臨んで、再生ヘッドのシールド体を構成する第1
及び第2の磁性層3及び4が積層され、この磁性層3及
び4に挟まれるように、MR薄膜より成るMR素子1
と、バイアス導体18とが非磁性の絶縁層8を介して配
置されて、MR型再生ヘッドが構成される。
【0019】このバイアス導体18は、MR素子1に所
要の向きの磁化状態を与えて、その磁気抵抗特性が優れ
た直線性と高い感度を示す特性領域で動作するように、
このMR素子1を横切るように配置される。尚、図3に
おいて説明したように、ABS面7に臨んで先端電極
(図示せず)と、これの後方に後端電極(図示せず)と
がMR素子1の前後に配置され、各電極間への通電によ
ってMR素子1のABS面7側から後方側に電流が通電
されるようになす。またMR素子1の静電気破壊を防止
するために例えばこの先端電極と一方のシールド体例え
ば第2の磁性層4とが所要の導電層(図示せず)によっ
て短絡される。
要の向きの磁化状態を与えて、その磁気抵抗特性が優れ
た直線性と高い感度を示す特性領域で動作するように、
このMR素子1を横切るように配置される。尚、図3に
おいて説明したように、ABS面7に臨んで先端電極
(図示せず)と、これの後方に後端電極(図示せず)と
がMR素子1の前後に配置され、各電極間への通電によ
ってMR素子1のABS面7側から後方側に電流が通電
されるようになす。またMR素子1の静電気破壊を防止
するために例えばこの先端電極と一方のシールド体例え
ば第2の磁性層4とが所要の導電層(図示せず)によっ
て短絡される。
【0020】そして第2の磁性層4の外側即ちMR素子
1が設けられる側とは反対側には、非磁性の絶縁層8を
介して第3の磁性層5が積層されて成る。これら第2及
び第3の磁性層4及び5の間には、前述の図7において
説明した例と同様に、このABS面7から離間する各後
方部間の互いに磁気的に結合する部分を巡るように、渦
巻き状のパターンにヘッド巻線(図示せず)が形成され
て成る。
1が設けられる側とは反対側には、非磁性の絶縁層8を
介して第3の磁性層5が積層されて成る。これら第2及
び第3の磁性層4及び5の間には、前述の図7において
説明した例と同様に、このABS面7から離間する各後
方部間の互いに磁気的に結合する部分を巡るように、渦
巻き状のパターンにヘッド巻線(図示せず)が形成され
て成る。
【0021】このようにして、第1及び第2の磁性層3
及び4間にMR素子1が配置されたいわゆるシールド型
構成を有するMR型磁気ヘッドが構成されると共に、第
2及び第3の薄膜磁気コア4及び5より成る磁路にヘッ
ド巻線が巻装されたInd型磁気ヘッドが構成される。
及び4間にMR素子1が配置されたいわゆるシールド型
構成を有するMR型磁気ヘッドが構成されると共に、第
2及び第3の薄膜磁気コア4及び5より成る磁路にヘッ
ド巻線が巻装されたInd型磁気ヘッドが構成される。
【0022】このとき一点鎖線mで示すMR素子1のト
ラック幅方向に関する中心線と、一点鎖線iで示す記録
ヘッドのトラック幅方向に関する中心線とを所要の距離
Lcをもってずらして構成する。
ラック幅方向に関する中心線と、一点鎖線iで示す記録
ヘッドのトラック幅方向に関する中心線とを所要の距離
Lcをもってずらして構成する。
【0023】このような構成によるMR/Ind複合型
薄膜ヘッドを図5において説明した浮上型スライダーに
搭載し、例えばディスク状の記録媒体上を移動させて記
録再生を行う場合、図2に示すように、記録トラック3
4の延長する方向とヘッドとの成すスキュー角αが最大
となったときにも記録トラックの記録する領域に対し
て、常に再生ヘッドのトラックがその領域内に位置する
ように距離Lsを設定する。またこのとき、MR素子1
の一端例えば図1において左端と、第3の磁性層5の左
端とを同一線上に位置するように合せ、他端例えばこの
場合右端を距離Lsをもってずらすようになす。即ちこ
の場合上述の中心間距離LcはLs/2となる。
薄膜ヘッドを図5において説明した浮上型スライダーに
搭載し、例えばディスク状の記録媒体上を移動させて記
録再生を行う場合、図2に示すように、記録トラック3
4の延長する方向とヘッドとの成すスキュー角αが最大
となったときにも記録トラックの記録する領域に対し
て、常に再生ヘッドのトラックがその領域内に位置する
ように距離Lsを設定する。またこのとき、MR素子1
の一端例えば図1において左端と、第3の磁性層5の左
端とを同一線上に位置するように合せ、他端例えばこの
場合右端を距離Lsをもってずらすようになす。即ちこ
の場合上述の中心間距離LcはLs/2となる。
【0024】この場合、記録ヘッドの磁気ギャップとM
R素子1の厚さ方向に関するそれぞれの中心位置間の距
離をdとすると、各磁性層5およびMR素子1の右端
は、d×tanα=Lsのずれ量をもたせればよいこと
となり、第3の磁性層5に比して、MR素子1の幅はL
sだけ小であればよく、dを4μm、αを20°とする
と、Lsは4×tan(20°)≒1.4μmの差とな
る。この場合、MR素子1の左右に1.4μmのずれ量
を設定して、2×1.4=2.8μmの差をもって再生
トラック幅を小とする場合に比して、再生トラック幅を
1.4μm大きくすることができることとなる。
R素子1の厚さ方向に関するそれぞれの中心位置間の距
離をdとすると、各磁性層5およびMR素子1の右端
は、d×tanα=Lsのずれ量をもたせればよいこと
となり、第3の磁性層5に比して、MR素子1の幅はL
sだけ小であればよく、dを4μm、αを20°とする
と、Lsは4×tan(20°)≒1.4μmの差とな
る。この場合、MR素子1の左右に1.4μmのずれ量
を設定して、2×1.4=2.8μmの差をもって再生
トラック幅を小とする場合に比して、再生トラック幅を
1.4μm大きくすることができることとなる。
【0025】このように、本発明においては記録ヘッド
と再生ヘッドの中心をずらす構造としたために、確実に
記録ヘッドの記録する領域内に再生ヘッドを位置させる
ようになすことができて、再生出力の変動を抑制するこ
とができると共に、各ヘッドのトラック幅の差を小とす
ることができ、再生ヘッドのトラック幅を充分大とする
ことができて、再生出力の増大化をはかることができ
る。
と再生ヘッドの中心をずらす構造としたために、確実に
記録ヘッドの記録する領域内に再生ヘッドを位置させる
ようになすことができて、再生出力の変動を抑制するこ
とができると共に、各ヘッドのトラック幅の差を小とす
ることができ、再生ヘッドのトラック幅を充分大とする
ことができて、再生出力の増大化をはかることができ
る。
【0026】また上述したように本発明によれば再生ヘ
ッドと記録ヘッドとのトラック幅との差を1.4μm程
度に抑制することができるものであるが、特に高記録密
度の記録媒体に対して記録再生を行う場合、その記録ト
ラック幅が小であるため、この数値はきわめて重要な意
味をもつ。即ち記録媒体を高トラック密度化したときに
MR薄膜再生ヘッドのトラック幅を多少とも大きくとれ
ることを意味することとなり、従って再生出力の低減化
を抑制でき、再生特性の向上をはかることができる。
ッドと記録ヘッドとのトラック幅との差を1.4μm程
度に抑制することができるものであるが、特に高記録密
度の記録媒体に対して記録再生を行う場合、その記録ト
ラック幅が小であるため、この数値はきわめて重要な意
味をもつ。即ち記録媒体を高トラック密度化したときに
MR薄膜再生ヘッドのトラック幅を多少とも大きくとれ
ることを意味することとなり、従って再生出力の低減化
を抑制でき、再生特性の向上をはかることができる。
【0027】尚、本発明は上述の記録再生態様を採る場
合に限ることなく、その他例えば回動型アクチュエータ
を用いて、スライダーを最内周側に位置させたときにス
キュー角αが0°未満の例えば−5°程度となる場合に
も適用することができる。この場合は、MR素子1の左
右に位置ずれ量を設定する必要があるが、この場合は例
えば最外周側におけるスキュー角が20°より小となる
ので、このときの位置ずれ量Lsを小とすることができ
ることとなり、結果的に再生トラック幅と記録トラック
幅との差を最小に抑えることができて、再生出力の向上
をはかることができる。
合に限ることなく、その他例えば回動型アクチュエータ
を用いて、スライダーを最内周側に位置させたときにス
キュー角αが0°未満の例えば−5°程度となる場合に
も適用することができる。この場合は、MR素子1の左
右に位置ずれ量を設定する必要があるが、この場合は例
えば最外周側におけるスキュー角が20°より小となる
ので、このときの位置ずれ量Lsを小とすることができ
ることとなり、結果的に再生トラック幅と記録トラック
幅との差を最小に抑えることができて、再生出力の向上
をはかることができる。
【0028】更にまた、本発明は上述の構成による複合
型薄膜ヘッドに限らず、その他種々のヘッドに適用する
ことができる。
型薄膜ヘッドに限らず、その他種々のヘッドに適用する
ことができる。
【0029】
【発明の効果】上述したように本発明複合型薄膜ヘッド
によれば、記録ヘッドと再生ヘッドとの中心をずらす構
成とするため、記録ヘッドによる記録媒体の記録領域上
に確実に再生ヘッドを位置させることができて再生出力
の変動を抑制することができ、更に再生ヘッドのトラッ
ク幅を比較的大とすることにより再生出力の増大化をは
かることができる。
によれば、記録ヘッドと再生ヘッドとの中心をずらす構
成とするため、記録ヘッドによる記録媒体の記録領域上
に確実に再生ヘッドを位置させることができて再生出力
の変動を抑制することができ、更に再生ヘッドのトラッ
ク幅を比較的大とすることにより再生出力の増大化をは
かることができる。
【図1】本発明複合型薄膜ヘッドの一例の要部の模式的
正面図である。
正面図である。
【図2】本発明複合型薄膜ヘッドの一例の要部の模式的
正面図である。
正面図である。
【図3】複合型薄膜ヘッドの一例の略線的拡大断面図で
ある。
ある。
【図4】従来の複合型薄膜ヘッドの一例の要部の模式的
正面図である。
正面図である。
【図5】複合型薄膜ヘッドの記録再生態様を示す略線的
拡大上面図である。
拡大上面図である。
【図6】従来の複合型薄膜ヘッドの一例の要部の模式的
正面図である。
正面図である。
1 MR素子 2 ヘッド巻線 3 第1の磁性層 4 第2の磁性層 5 第3の磁性層 6 基体 7 ABS面 8 絶縁層
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 磁気抵抗効果素子を有して成る薄膜磁気
抵抗効果型再生ヘッドと、誘導型薄膜記録ヘッドとの積
層構造による複合型薄膜ヘッドにおいて、上記薄膜磁気
抵抗効果型再生ヘッドのトラックの中心と、上記誘導型
薄膜記録ヘッドのトラックの中心とがずらして構成さ
れ、上記中心をずらす方向が、上記複合型薄膜ヘッドを
搭載するスライダーのレール方向が記録媒体の記録トラ
ック方向と最も大きく角度を有する方向に対応して成る
ことを特徴とする複合型薄膜ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16594291A JPH0512629A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 複合型薄膜ヘツド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16594291A JPH0512629A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 複合型薄膜ヘツド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0512629A true JPH0512629A (ja) | 1993-01-22 |
Family
ID=15821948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16594291A Pending JPH0512629A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 複合型薄膜ヘツド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0512629A (ja) |
-
1991
- 1991-07-05 JP JP16594291A patent/JPH0512629A/ja active Pending
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