JP3520094B2 - 薄膜磁気ヘッド及び磁気ディスク装置 - Google Patents

薄膜磁気ヘッド及び磁気ディスク装置

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JP3520094B2
JP3520094B2 JP29371392A JP29371392A JP3520094B2 JP 3520094 B2 JP3520094 B2 JP 3520094B2 JP 29371392 A JP29371392 A JP 29371392A JP 29371392 A JP29371392 A JP 29371392A JP 3520094 B2 JP3520094 B2 JP 3520094B2
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magnetic head
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜磁気ヘッド及び磁
気ディスク装置に関し、更に詳しくは、磁気抵抗効果素
子(以下MR素子と称する)を読み出し素子とし、誘導
型磁気変換素子を書き込み素子として用いた薄膜磁気ヘ
ッドの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薄膜磁気ヘッドとしては、誘導型
薄膜磁気変換素子を読み書き素子として使用したものが
最もよく知られている。誘導型薄膜磁気変換素子を用い
た薄膜磁気ヘッドにおいて、高い読み出し出力を得るに
は、磁気ディスクと磁気ヘッドとの間の相対速度を上げ
るか、または、コイルのターン数を増大させる必要があ
る。しかし、磁気ディスクが小型化される傾向にあるた
め、相対速度の高速化による読み出し出力の増大は実情
に合わない。また、コイルのターン数増大による読み出
し出力は、コイルのインダクタンス及び直流抵抗値の増
大を招き、高周波特性を悪化させ、高速読み出しに適応
できなくなる。かかる問題点を解決する手段として、読
み出し素子をMR素子によって構成し、誘導型薄膜磁気
変換素子は書込み専用として用いるようにした技術が提
案されている。公知技術文献としては、例えば特公昭5
9−35088号公報、特公昭64ー1846号公報等
がある。
【0003】これらの公知文献に示された薄膜磁気ヘッ
ドは、読み出し素子の上に書き込み素子を積層した構造
となっている。読み出し素子は、2つの磁気シールド膜
と、MR素子とを含み、MR素子が磁気シールド膜間の
電気絶縁層中に配置されている。磁気シールド膜は、読
み出し動作時にMR素子が外部磁界の影響、特に、現在
読み出している磁化反転遷移領域とは異なる他の磁化反
転遷移領域から生じる磁界の影響を受けるのを遮断する
ために設けられたもので、その全面にわってほぼ均一な
膜厚を有している。書き込み素子は、読み出し素子の上
に絶縁膜を介して積層して設けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、この種
の薄膜磁気ヘッドは、MR素子に備えられた磁気シール
ド膜が、全面にわってほぼ均一な膜厚を有し、その上に
書き込み素子を積層してあるので、MR素子と書き込み
素子との間の間隔を、磁気シールド膜の厚みによって定
まる寸法以下には小さくできない。磁気シールド膜の厚
みを決定する重要な要因の一つに、磁気シールド膜の飽
和磁束密度Bsがあり、磁気シールド膜は飽和磁束密度
Bsによって定まる厚み以下には薄くすることができな
い。具体的には、従来の磁気シールド膜は、飽和磁束密
度Bsが8(kGauss)程度のパーマロイ膜によって構
成されており、外部磁界、特に他の磁化反転遷移領域か
ら生じる磁界による磁気飽和を回避するために、3μm
以上の膜厚が必要である。
【0005】上述のMR素子と書き込み素子との間に生
じる間隔のため、特に、ロータリ・アクチュエータ式位
置決め装置を用いた場合、MR素子と書き込み素子との
間で、トラック幅方向の位置ずれを生じる。トラック幅
方向の位置ずれによるトラックズレを吸収する手段とし
て、通常、記録トラック幅を再生トラック幅よりも広く
とり、位置ズレを生じても再生トラックが常に記録トラ
ック内をトレースするようになっている。このため、ト
ラック.ロスが大きくなり、磁気ディスク上での記録密
度が低下する。従来薄膜磁気ヘッドにおいて、トラッ
ク.ロス幅は3.3μm以上になる。上述した公知文献
には、このような問題を解決する手段が開示されていな
い。
【0006】そこで、本発明の第1の課題は、トラッ
ク.ロスを減少させ、高記録密度を達成し得る薄膜磁気
ヘッド及び磁気ディスク装置を提供することである。
【0007】本発明の第2の課題は、オーバライト特
性及び再生パルス半値幅特性を犠牲にすることなく、ト
ラック.ロスを減少させ、高記録密度を達成し得る薄膜
磁気ヘッド及び磁気ディスク装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した第1及び第2の
課題は、本件の特許請求の範囲請求項1乃至4の発明に
より解決される。
【0009】
【0010】
【作用】読み出し素子は、MR素子を含んでいるから、
誘導型素子の場合と異なって、インダクタンスが小さ
く、高周波特性が悪化しない。
【0011】磁気シールド膜は読み出し素子と書き込み
素子との間に設けられているから、MR素子の読み出し
動作時に、外部磁界の影響、特に、他の磁化反転遷移領
域から生じる磁界の影響を受けるのを遮断し、再生パル
ス半値幅PW50の悪化を防止できる。
【0012】磁気シールド膜は、飽和磁束密度Bsが
( k Gauss)以上であるから、磁気シールド膜の膜厚を
従来よりも著しく薄くできる。一般的な薄膜磁気ヘッド
を例にとると、従来、3μm以上必要であった磁気シー
ルド膜の膜厚を、3μm未満の範囲に設定できる。この
ため、書き込み素子とMR素子との間の間隔が縮小さ
れ、ロータリ・アクチュエータ式位置決め装置によって
駆動した場合、スキュー角の大きくなる領域において、
書き込み素子とMR素子との間のトラック幅方向のずれ
が縮小し、トラック.ロスが減少し、高密度記録が可能
になる。また、スキュー角を大きくしても、トラック幅
方向のずれが少なくて済むので、最大スキュー角を大き
くできる。このため、最大スキュー角が大きくなる傾向
にある小型の磁気ディスク装置に対応し得るようにな
る。
【0013】第2の課題解決手段において、書き込み素
子は、下部磁性膜と、上部磁性膜と、コイル膜とを有
し、下部磁性膜及び上部磁性膜は、先端が書き込みギャ
ップを構成し、後方が互いに結合されて磁気回路を構成
しており、コイル膜は下部磁性膜及び上部磁性膜の後方
結合部をうず巻き状に回るように配置されているから、
書き込み能力の高い誘導型の書き込み素子を有する薄膜
磁気ヘッドが得られる。
【0014】下部磁性膜は、飽和磁束密度Bsが16
(kGauss)以上であるから、下部磁性膜の膜厚を従来
よりも著しく薄くできる。一般的な薄膜磁気ヘッドを例
にとると、従来、3μm以上必要であった下部磁性膜及
び磁気シールド膜の膜厚を、3μm未満の範囲に設定で
きる。このため、書き込み素子とMR素子との間の間隔
が縮小され、ロータリ・アクチュエータ式位置決め装置
によって駆動した場合、スキュー角の大きくなる領域に
おいて、書き込み素子とMR素子との間のトラック幅方
向のずれが縮小し、トラック.ロスが減少し、高密度記
録が可能になる。また、スキュー角を大きくしても、ト
ラック幅方向のずれが少なくて済むので、最大スキュー
角を大きくできる。このため、最大スキュー角が大きく
なる傾向にある小型の磁気ディスク装置に対応し得るよ
うになる。
【0015】飽和磁束密度Bsが16(kGauss)以上
であって、膜厚が1μm以上であれば3μm未満でも、
オーバーライト特性を充分に満たすことができるととも
に、再生パルス半値幅PW50の悪化を防止できる。
【0016】
【実施例】図1は本発明に係る薄膜磁気ヘッドの断面
図、図2は本発明に係る薄膜磁気ヘッドの磁極配置を示
す拡大図である。1はスライダ、2は読み出し素子、3
は書き込み素子である。
【0017】スライダ1はセラミック構造体でなる基体
部分10を有し、媒体対向面側が高度の平面度を有する
空気ベアリング面101となっている。aは媒体の走行
方向を示す。
【0018】読み出し素子2は、下部磁気シールド膜2
1と、上部磁気シールド膜22と、MR素子23とを含
み、スライダ1の上に設けられている。
【0019】下部磁気シールド膜21は基体部分10の
上にほぼ均一な膜厚となるように形成され、上部磁気シ
ールド膜22は下部磁気シールド膜21から電気絶縁層
11の膜厚による間隔を隔てて積層されている。これら
の下部磁気シールド膜21及び上部磁気シールド膜22
のうち、上部磁気シールド膜22は読み出し素子2と書
き込み素子3との間に設けられており、飽和磁束密度B
sが16(kGauss)以上である。上部磁気シールド膜
22のために適した磁性材料はCo−Fe系磁性材料で
ある。下部磁気シールド膜21は上部磁気シールド膜2
2と同一の材料または例えばパーマロイなどの他の磁性
材料によって構成できる。従来、上部磁気シールド膜2
2は、飽和磁束密度Bsが8(kGauss)程度のパーマ
ロイ膜によって構成されており、磁気飽和を回避するた
め3μm以上の膜厚が必要であった。本発明において
は、上部磁気シールド膜22は飽和磁束密度Bsが16
(kGauss)以上であり、その膜厚d22(図2参照)
を従来よりも著しく薄くできる。一般的な薄膜磁気ヘッ
ドでは、従来、3μm以上必要であった上部磁気シール
ド膜厚d22を3μm未満に設定できる。これは、書き
込み素子3と読み出し素子2との間の間隔d1(図2参
照)を、従来よりも、2μm以上小さくできることを意
味する。
【0020】MR素子23は、下部磁気シールド膜21
と上部磁気シールド膜22との間の電気絶縁膜11の内
部に埋設されている。MR素子23はNi−Fe、Ni
−Co等の強磁性薄膜材料を用いた薄膜であり、図2に
図示するように、導体膜24ー25間に配置されてい
る。導体膜24、25は間隔を隔ててほぼ平行に横並び
に配置され、空気ベアリング面101側に位置する間隔
がトラック幅を規定している。電気絶縁膜11はAl2
3またはSiO2等によって構成されている。読み出し
動作において、導体膜24、25を通してMR素子23
にセンス電流を流すと共に、磁気ディスク(図示しな
い)の磁界の変化を、MR素子23の電気抵抗値の変化
として検出する。MR素子23には、導体膜24、25
を通してセンス電流を流す他、入力磁界に対して直線性
のよい検出信号を得るため、バイアス磁界が加えられ
る。バイアス磁界を発生する手段として、MR素子23
に直接にバイアス導体膜を成膜し、バイアス導体膜に流
す電流による発生磁界を利用してバイアスを加えるシャ
ントバイアス方式、MR素子23からマグネティク・セ
パレーション・レイヤー(MSL)によって分離されて
配置されたソフト・アジェースント・レイヤー(SA
L)から発生する磁界を利用するソフト・フィルム・バ
イアス方法、MR素子23に近接して薄膜永久磁石を配
置し、薄膜永久磁石の発生磁界を利用するマグネットバ
イアス方式等が知られている。そして、磁気ディスクの
磁界の変化を、MR素子23の電気抵抗値の変化として
検出する。
【0021】書き込み素子3は、下部磁性膜31、上部
磁性膜32、コイル膜33、アルミナ等でなるギャップ
膜34、ノボラック樹脂等の有機樹脂で構成された絶縁
膜35及び保護膜36などを有して、読み出し素子2の
上に積層されている。12はAl23またはSiO2
の電気絶縁膜であり、書き込み素子3はこの電気絶縁膜
12の上に積層されている。
【0022】下部磁性膜31及び上部磁性膜32の先端
部は微小厚みのギャップ膜34を隔てて対向するポール
部P1、P2となっており、ポール部P1、P2におい
て書き込みを行なう。下部磁性膜31及び上部磁性膜3
2のヨーク部であり、ポール部P1、P2とは反対側に
あるバックギャップ部において、磁気回路を完成するよ
うに互いに結合されている。絶縁膜35の上に、ヨーク
部の結合部のまわりを渦巻状にまわるように、コイル膜
33を形成してある。
【0023】図2を参照すると、ロータリ・アクチュエ
ータ式位置決め装置を用いた場合において、MR素子2
3と書き込み素子3との間におけるトラック幅方向の位
置ずれによるトラックズレを吸収する手段として、下部
磁性膜31及び上部磁性膜32による記録トラック幅T
Wを、MR素子23を用いた読み出し素子2の再生トラ
ック幅TRよりも広くとり、位置ズレを生じても再生ト
ラックが常に記録トラック内をトレースするようになっ
ている。TLは記録トラック幅TWと再生トラック幅T
Rとの間に差を持たせたことによって生じるトラック.
ロス幅、△Tはトラック.マージン、G1は書き込み変
換ギャップである。
【0024】最大スキュー角を20度に設定した場合に
おいて、再生トラック幅TRを3μmとしたとき、記録
トラック幅TWは5.8μmでよく、トラック.ロス幅
TLは1.8μmになる。従来は、再生トラック幅TR
を3μmとした場合、7.7μmの記録トラック幅TW
が必要になり、3.3μmのトラック.ロス幅TLを生
じていた。従って、本発明によれば、トラック.ロス幅
TLを従来の約半分近くまで縮小できる。
【0025】実施例において、下部磁性膜31も飽和磁
束密度Bsが16(kGauss)以上である磁性材料によ
って構成されている。従来、下部磁性膜31は、飽和磁
束密度Bsが8(kGauss)程度のパーマロイ膜によっ
て構成されており、必要なオーバーライト特性(O/W
<−30dB)を確保するため、3μm以上の膜厚が必
要であった。実施例における下部磁性膜31は飽和磁束
密度Bsが16(kGauss)以上であり、その膜厚d3
1を3μm未満に設定しても、必要なオーバーライト特
性(O/W<−30dB)を確保できる。下部磁性膜3
1のために適した磁性材料はCo−Fe系磁性材料であ
る。上部磁性膜32は下部磁性膜31と同一の材料また
は例えばパーマロイなどの他の磁性材料によって構成で
きる。
【0026】図1及び図2に示した薄膜磁気ヘッドは、
上部磁気シールド膜22のみならず、下部磁性膜31も
飽和磁束密度Bsが16(kGauss)以上の磁性材料で
構成されているから、上部磁気シールド膜22及び下部
磁性膜31の両者を、膜厚d22、d31が1μm程度
になるように薄膜化できる。このため、書き込み素子3
と読み出し素子2との間の間隔d1が一層小さくでき
る。具体的には、従来は9μm程度必要であった間隔d
1を5μm程度まで縮小できる。
【0027】図3は本発明に係る薄膜磁気ヘッドの別の
実施例を示す断面図、図4は図3に示した薄膜磁気ヘッ
ドの磁極配置を示す拡大図である。図において、図1及
び図2と同一の参照符号は同一性ある構成部分を示して
いる。この実施例では、下部磁性膜31が上部磁気シー
ルド膜として兼用されている。下部磁性膜31は飽和磁
束密度Bsが16(kGauss)以上である磁性材料によ
って構成され、1μm程度の膜厚d31となっている。
図4を参照すると、最大スキュー角を20度に設定し、
再生トラック幅TRを3μmに選定した場合、記録トラ
ック幅TWは4.7μmで済み、トラック.ロス幅TL
は0.7μmに縮小できる。従来は、再生トラック幅T
Rを本発明の実施例と同じ3μmとした場合、5.4μ
mの記録トラック幅TWが必要であり、1.4μmのト
ラック.ロス幅TLを生じていた。従って、本発明によ
ればトラック.ロス幅TLを従来の約半分近くまで縮小
できる。上部磁性膜32は膜厚が3μmに設定されてい
る。
【0028】上述のように、本発明に係る薄膜磁気ヘッ
ドは、読み出し素子2がMR素子23を含んでいるか
ら、誘導型素子の場合と異なって、インダクタンス値が
小さく、高周波特性が悪化しない。
【0029】上部磁気シールド膜22が読み出し素子2
と書き込み素子3との間に設けられているから、MR素
子23が、その読み出し動作時に、外部磁界の影響、特
に、他の磁化反転遷移領域から生じる磁界の影響を受け
るのを遮断できる。このため、再生パルス半値幅PW5
0の悪化を防止できる。
【0030】上部磁気シールド膜を兼用する下部磁性膜
31は、飽和磁束密度Bsが16(kGauss)以上であ
るから、上部磁気シールド膜として兼用される下部磁性
膜31の膜厚を、例えば1μm程度に設定できる。この
ため、書き込み素子3とMR素子23との間の間隔が縮
小され、ロータリ・アクチュエータ式位置決め装置によ
って駆動した場合、スキュー角の大きくなる領域におい
て、書き込み素子3とMR素子23の間のトラック幅方
向のずれが縮小し、トラック.ロスが減少し、高密度記
録が可能になる。また、スキュー角を大きくしても、ト
ラック幅方向のずれが少なくて済むので、最大スキュー
角を大きくできる。このため、最大スキュー角が大きく
なる傾向にある小型の磁気ディスク装置に対応し得るよ
うになる。
【0031】飽和磁束密度Bsが16( k Gauss)以上の
場合、膜厚が3μm満でも1μm以上あればオーバーラ
イト特性を充分に満たすことができるとともに、再生パ
ルス半値幅PW50の悪化を防止できる。
【0032】図5は本発明に係る磁気ディスク装置を示
す図である。4は位置決め装置、5は磁気ディスクであ
り、図示しない回転駆動機構により、矢印aの方向に回
転駆動される。6は周知のヘッド支持装置である。位置
決め装置4は、ロータリ・アクチュエータ式であり、ヘ
ッド支持装置6の一端側を支持し磁気ディスク5の面上
で所定角度で、矢印b1またはb2の方向に駆動する。
それによって、所定のトラックにおいて、磁気ディスク
5への書き込み及び読み出しが行なわれる。
【0033】図6は磁気ヘッド装置の正面部分断面図、
図7は同じく底面部分断面図である。ヘッド支持装置6
は、金属薄板でなる支持体61の長手方向の一端にある
自由端に、同じく金属薄板でなる可撓体62を取付け、
この可撓体62の下面に薄膜磁気ヘッド7を取付けた構
造となっていて、磁気ディスク5に薄膜磁気ヘッド7を
押付ける荷重力を与える。図示の可撓体62は、支持体
61の長手方向軸線O2と略平行して伸びる2つの外側
枠部621、622と、支持体61から離れた端におい
て外側枠部621、622を連結する横枠623と、横
枠623の略中央部から外側枠部621、622に略平
行するように延びていて先端を自由端とした舌状片62
4とを有して構成され、横枠623のある方向とは反対
側の一端を、支持体61の自由端付近に溶接等の手段に
よって取付けてある。
【0034】可撓体62の舌状片624の上面には、例
えば半球状の荷重用突起625が設けられていて、この
荷重用突起625により、支持体61の自由端から舌状
片624へ荷重力を伝えるようにしてある。
【0035】舌状片624の下面に薄膜磁気ヘッド7を
接着等の手段によって取付けてある。薄膜磁気ヘッド7
は、スライダ51及び磁気変換素子52を有し、磁気変
換素子52がスライダ51の長さ方向の1側端面に設け
られており、長さ方向がヘッド支持装置6の長手方向に
一致するように、磁気ヘッド支持装置6に取付けられて
いる。本発明に適用可能なヘッド支持装置6は、上記実
施例に限らない。これまで提案され、またはこれから提
案されることのあるヘッド支持装置を、広く適用でき
る。
【0036】図8は図5に示した磁気ディスク装置の動
作を説明する図である。読み書き動作において、薄膜磁
気ヘッド7を支持するヘッド支持装置6がロータリ・ア
クチュエータ式位置決め装置4によりピポット中心O1
を中心にして、矢印b1、b2の方向にスイングするご
とく駆動される。磁気ディスク5上の薄膜磁気ヘッド7
の位置は、通常、スキュー角によって表現される。図示
の場合、薄膜磁気ヘッド7が磁気ディスク5の最内周に
位置する時をスキュー角=0となるように設定し、外周
側にスキューするようになっているので、ヘッド支持装
置6の回転角度がスキュー角に対応する。
【0037】図9は図5の磁気ディスク装置に図1及び
図2に示した本発明に係る薄膜磁気ヘッドを組み合わせ
た場合におけるスキュー角=0の時の記録トラックと再
生トラックとの関係を示す図、図10は図5の磁気ディ
スク装置に図1及び図2に示した薄膜磁気ヘッドを組み
合わせた場合におけるスキュー角=20度の時の記録ト
ラックWと再生トラックRとの関係を示す図である。ロ
ータリ・アクチュエータ式位置決め装置を用いた場合、
前述したように、MR素子23と書き込み素子3との間
に生じる間隔のため、MR素子23と書き込み素子3と
の間で、トラック幅方向の位置ずれを生じる。ここで、
本発明においては、上部磁気シールド膜22は、飽和磁
束密度Bsが16(kGauss)以上であるから、従来、
3μm以上必要であった上部磁気シールド膜厚d22
を、3μm未満に設定できる。このため、書き込み素子
3とMR素子23との間の間隔d1が縮小され、スキュ
ー角を増大させた場合でも、書き込み素子3とMR素子
23との間のトラック幅方向のずれが小さくて済む。図
1に示した薄膜磁気ヘッドでは、図2に示した如く、ト
ラック.ロス幅TLを従来の約半分の1.8μmに設定
した場合でも、図6のスキュー角=0から、図7のスキ
ュー角=20度のまで、必要なオフ.トラック.マージ
ンを確保できる。
【0038】図11は図5の磁気ディスク装置に図3及
び図4に示した本発明に係る薄膜磁気ヘッドを組み合わ
せた場合におけるスキュー角=0の時の記録トラックと
再生トラックとの関係を示す図、図12は図5の磁気デ
ィスク装置に図3及び図4に示した本発明に係る薄膜磁
気ヘッドを組み合わせた場合におけるスキュー角=20
度の時の記録トラックと再生トラックとの関係を示す図
である。図3に示した共有型薄膜磁気ヘッドでは、図4
に示した如く、トラック.ロス幅TLを従来の約半分の
0.7μmに設定した場合でも、図11のスキュー角=
0から、図12のスキュー角=20度のまで、必要なオ
フ.トラック.マージンを確保できる。このため、高密
度記録が可能になる。
【0039】また、スキュー角を大きくしても、トラッ
ク幅方向のずれが少なくて済むので、最大スキュー角を
大きくできる。このため、小型の磁気ディスク装置に対
応し得るようになる。
【0040】飽和磁束密度Bsが10(kGauss)以上で
あって、膜厚1μm程度の膜厚を有する下部磁性膜31
は、オーバライト特性を充分に満たすことができる。
図13は下部磁極厚とオーバライト特性を示す図であ
る。飽和磁束密度16(kGauss)のCo−Fe系磁性材
料によって下部磁性膜31を構成した場合、膜厚1μm
程度まで薄くしても実用上要求される−30dB程度の
オーバライト特性を確保できる。これに対して、従来
のパーマロイ膜によって構成した場合には、3μm以上
の膜厚とすることが必要である。
【0041】更に、上部磁気シールド膜22を飽和磁束
密度16(kGauss)の磁性材料によって構成した場合
には、膜厚を1μm程度としても、再生パルス半値幅P
W50の悪化を防止できる。図14は上部磁気シールド
膜厚−再生パルス半値幅特性を示す図である。
【0042】図15はオーバライト特性(O/W<−
30dB)を確保するのに必要な飽和磁束密度−下部磁
極膜厚特性を示す図である。Ni−Fe系磁性材料、C
o−Nb−Zr系磁性材料、Co−Fe系磁性材料及び
FeN系磁性材料が選択され、各磁性材料毎の飽和磁束
密度−下部磁極膜厚特性が図示されている。Co−Nb
−Zr系磁性材料、Co−Fe系磁性材料及びFeN系
磁性材料は1μm程度の膜厚で、充分なオーバライト
特性を確保できる。従って、Co−Nb−Zr系磁性材
料、Co−Fe系磁性材料及びFeN系磁性材料が使用
できる。
【0043】図示は、面内記録再生用磁気ヘッドである
が、垂直磁気記録再生用磁気ヘッド等であってもよい。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果が得られる。 (a)読み出し素子は、MR素子を含んでいるから、誘
導型素子の場合の異なって、インダクタンス値が小さ
く、高周波特性が悪化しない。 (b)書き込み素子は、読み出し素子の上に設けられて
おり、磁気シールド膜は読み出し素子と書き込み素子と
の間に設けられているから、MR素子の読み出し動作時
に、外部磁界の影響、特に、他の磁化反転遷移領域から
生じる磁界の影響を受けるのを遮断し、再生パルス半値
幅PW50の悪化を防止した薄膜磁気ヘッド及び磁気デ
ィスク装置を提供できる。 (c)磁気シールド膜は、飽和磁束密度Bsが16(k G
auss)以上であるから、書き込み素子とMR素子との間
の間隔を縮小し、ロータリ・アクチュエータ式位置決め
装置によって駆動した場合、スキュー角の大きくなる領
域において、書き込み素子とMR素子との間のトラック
幅方向のずれを縮小し、トラック.ロスを減少させ、高
密度記録記録対応を図った薄膜磁気ヘッドを提供でき
る。 (d)スキュー角を大きくしても、トラック幅方向のず
れが少なくて済む。このため、最大スキュー角を大きく
し、小型の磁気ディスク装置に対応し得る薄膜磁気ヘッ
ド及び磁気ディスク装置を提供できる。 (e)書き込み素子は、下部磁性膜と、上部磁性膜と、
コイル膜とを有し、下部磁性膜及び上部磁性膜は、先端
が書き込みギャップを構成し、後方が互いに結合されて
磁気回路を構成しており、コイル膜は下部磁性膜及び上
部磁性膜の後方結合部をうず巻き状に回るように配置さ
れているから、書き込み能力の高い誘導型の書き込み素
子を有する薄膜磁気ヘッド及び磁気ディスク装置が得ら
れる。 (f)下部磁性膜及び磁気シールド膜の少なくとも一方
は、飽和磁束密度Bsが10(kGauss)以上であるか
ら、書き込み素子とMR素子との間の間隔を縮小し、ロ
ータリ・アクチュエータ式位置決め装置によって駆動し
た場合、スキュー角の大きくなる領域において、書き込
み素子とMR素子との間のトラック幅方向のずれを縮小
し、トラック.ロスを減少させ、高密度記録記録対応を
図った薄膜磁気ヘッド及び磁気ディスク装置を提供でき
る。 (g)飽和磁束密度Bsが16(kGauss)以上の場合、
膜厚が1μm以上であれば3μm未満であっても、オー
バーライト特性を充分に満たすことができるとともに、
再生パルス半値幅PW50の悪化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄膜磁気ヘッドをモデル化して示
す断面図である。
【図2】図1に示した薄膜磁気ヘッドの磁極配置を示す
拡大図である。
【図3】本発明に係る薄膜磁気ヘッドの別の例をモデル
化して示す断面図である。
【図4】図3に示した本発明に係る薄膜磁気ヘッドの磁
極配置を示す拡大図である。
【図5】本発明に係る薄膜磁気ヘッドを用いた磁気ディ
スク装置を示す図である。
【図6】図5に示した磁気ディスク装置を構成する磁気
ヘッド装置の正面部分断面図である。
【図7】図5に示した磁気ディスク装置を構成する磁気
ヘッド装置の底面部分断面図である。
【図8】図5に示した磁気ディスク装置の動作を説明す
る図である
【図9】図5の磁気ディスク装置に図1及び図2に示し
た本発明に係る薄膜磁気ヘッドを組み合わせた場合にお
けるスキュー角=0の時の記録トラックと再生トラック
との関係を示す図である。
【図10】図5の磁気ディスク装置に図1及び図2に示
した本発明に係る薄膜磁気ヘッドを組み合わせた場合に
おけるスキュー角=20度の時の記録トラックと再生ト
ラックとの関係を示す図である。
【図11】図5の磁気ディスク装置に図3及び図4に示
した本発明に係る薄膜磁気ヘッドを組み合わせた場合に
おけるスキュー角=0の時の記録トラックと再生トラッ
クとの関係を示す図である。
【図12】図5の磁気ディスク装置に図3及び図4に示
した本発明に係る薄膜磁気ヘッドを組み合わせた場合に
おけるスキュー角=20度の時の記録トラックと再生ト
ラックとの関係を示す図である。
【図13】下部磁極膜厚−オーバライト特性を示す図で
ある。
【図14】上部磁気シールド膜厚−再生パルス半値幅特
性を示す図である。
【図15】飽和磁束密度−下部磁極膜厚特性を示す図で
ある。
【符号の説明】 1 スライダ 2 読み出し素子 21 下部磁気シールド膜 22 上部磁気シールド膜 23 MR素子 3 書き込み素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠浦 治 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 テ ィーディーケイ株式会社内 (72)発明者 松崎 幹男 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 テ ィーディーケイ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−257412(JP,A) 特開 平2−208812(JP,A) 特開 平4−65102(JP,A) 特開 平4−157607(JP,A) 特開 平4−163707(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スライダと、読み出し素子と、書き込み素
    子と、磁気シールド膜とを有する薄膜磁気ヘッドであっ
    て、 前記読み出し素子は、磁気抵抗効果素子からなり、前記
    スライダ上に設けられており、 前記書き込み素子は、下部磁性膜と、上部磁性膜と、コ
    イル膜とを有し、前記読み出し素子の上に設けられてお
    り、 前記下部磁性膜及び上部磁性膜は、先端が書き込みギャ
    ップを構成し、後方が互いに結合されて磁気回路を構成
    しており、 前記コイル膜は前記下部磁性膜及び上部磁性膜の後方結
    合部を回るように配置されており、 前記磁気シールド膜は、前記読み出し素子と前記書き込
    み素子の前記下部磁性膜との間に設けられており、前記
    下部磁性膜が、Co−Fe系磁性材料でなり、 飽和磁束密度Bが16(kGauss)以上であり、膜厚
    δが1≦δ<3μmを満たし、スキュー角の大きくなる領域において、前記書き込み素
    子と前記読み出し素子との間のトラック幅方向のずれを
    縮小するように構成された 薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】請求項1に記載された薄膜磁気ヘッドであ
    って、 前記磁気シールド膜は、Co−Fe系磁性材料でなる薄
    膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】請求項1または2の何れかに記載された薄
    膜磁気ヘッドであって、前記下部磁性膜は、前記磁気シ
    ールド膜として兼用されている薄膜磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】磁気ディスクと、位置決め装置と、ヘッド
    支持装置と、薄膜磁気ヘッドとを含む磁気ディスク装置
    であって、 前記位置決め装置は、前記ヘッド支持装置の一端側を支
    持し、前記ヘッド支持装置を前記磁気ディスクの面上で
    所定角度で面回転させるものであり、 前記ヘッド支持装置は、他端側で前記薄膜磁気ヘッドを
    支持しており、 前記薄膜磁気ヘッドは、請求項1乃至3の何れかに記載
    されたものでなる磁気ディスク装置。
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