JPH0512543A - プリペイドカード取引機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】顧客が取引要請した金額がカードの有効金額を
超えた場合であっても、１回のカード取引操作で済むよ
うにした点。 【構成】プリペイドカード取引機に挿入されたプリペイ
ドカードの有効利用金額を読取る読取り手段と、前記読
取り手段で読取ったプリペイドカードの有効利用金額と
取引指定された取引指定金額とを比較判定する判定手段
と、複数枚のプリペイドカードを挿入して取引データを
入力設定するカードデータ処理時に、前記判定手段が最
初に挿入したプリペイドカードの有効利用金額で取引許
容する取引許容金額と判定したとき、この最初のプリペ
イドカードでカードデータ処理し、最初のプリペイドカ
ードの有効利用金額では金額不足と判定したとき、次に
挿入したプリペイドカードの有効利用金額から不足分を
差し引いてカードデータ処理する複数枚一括取引制御手
段を備えたプリペイドカード取引機であることを特徴と
している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えばガソリンスタ
ンドで利用されるようなプリペイドカード取引機に関
し、さらに詳しくは複数枚のカードを同時に取扱って１
回のカード取引操作で効率よくデータ処理するカード処
理性能に富むプリペイドカード取引機に関する。

【０００２】

【従来の技術】上述例のガソリンスタンドの給油機に対
するプリペイドカード取引機の処理動作を図６のフロー
チャートを参照して説明すると、顧客が満杯給油あるい
は特定給油量の取引要請を係員に伝えてプリペイドカー
ドを係員に渡すと、係員はそのプリペイドカードをカー
ド取引機に挿入操作して、減額処理させながら給油動作
を実行する（ｎ21〜ｎ22ステップ）。このカード取引し
た給油後に、顧客が取引要請した給油量が、カードの有
効金額を超えたと判明した場合は、そのカードの不足分
をカード取引機で表示すると共に、その請求伝票を発行
して（ｎ23〜ｎ24ステップ）、係員は顧客にその旨を伝
え、その都度、現金補充または別のプリペイドカードを
使用して不足金額を補充処理していた（ｎ25〜ｎ27ステ
ップ）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、この不足金額
の補充操作は、給油後でないと対処できず、このカード
の取引操作が給油前と給油後の２回に渡るため煩わし
く、非能率的で時間がかかる問題を有していた。そこで
この発明は、顧客が取引要請した取引金額がカードの有
効金額を超えた場合であっても、１回のカード取引操作
で済むようにしたプリペイドカード取引機の提供を目的
とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は、複数枚のプ
リペイドカードを挿入許容してデータ取引するプリペイ
ドカード取引機であって、前記プリペイドカード取引機
に挿入されたプリペイドカードの有効利用金額を読取る
読取り手段と、前記読取り手段で読取ったプリペイドカ
ードの有効利用金額と取引指定された取引指定金額とを
比較判定する判定手段と、前記複数枚のプリペイドカー
ドを挿入して取引データを入力設定するカードデータ処
理時に、前記判定手段が最初に挿入したプリペイドカー
ドの有効利用金額で取引許容する取引許容金額と判定し
たとき、この最初のプリペイドカードでカードデータ処
理し、最初のプリペイドカードの有効利用金額では金額
不足と判定したとき、次に挿入したプリペイドカードの
有効利用金額から不足分を差し引いてカードデータ処理
する複数枚一括取引制御手段を備えたことを特徴とす
る。

【０００５】また、カードデータ処理時に判定手段が判
定したプリペイドカードのカード取引有効性の判定結果
を報知出力する報知手段を備えたことを特徴としてい
る。

【０００６】

【作用】この発明によれば、プリペイドカード取引機に
複数枚、例えば２枚のプリペイドカードを挿入すると、
この挿入された２枚のプリペイドカードは読取り手段に
よって有効利用金額が読取られ、この読取られた有効利
用金額と取引指定された取引指定金額とを判定手段が比
較判定して、最初に挿入したプリペイドカードの有効利
用金額で取引許容すると判定したときは、最初の１枚の
プリペイドカードだけでカードデータ処理を行い、最初
の１枚のプリペイドカードの有効利用金額だけでは金額
不足と判定したときは、複数枚一括取引制御手段が次に
挿入したプリペイドカードの有効利用金額から不足分を
差し引いて２枚一組を通算してカードデータ処理する。
また、このカード取引時に、その判定結果を報知手段で
明確に報知させることもできる。

【０００７】

【発明の効果】このように、複数枚のプリペイドカード
を組合わせた合計金額で一括してカード取引できるた
め、１回のカード取引操作で済み、短時間に能率よくカ
ード取引を実行することができる。したがって、迅速に
カード取引して顧客に対するサービス性が向上し、また
係員作業が低減し、さらに給油後の追加支払いを解消し
てプリペイドカード取引機一人当りの利用頻度を確実に
削減することができる。また、カード利用状況の判定結
果を報知させて係員および顧客に明確に把握させるよう
にすれば、係員および顧客はカード取引時の作業および
カード管理がより一層適切となる。

【０００８】

【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面はガソリンスタンドに設置される給油機に
対するＰＯＳ形のプリペイドカード取引機を示し、図１
において、このプリペイドカード取引機はガソリンスタ
ンドのサービスステーション１１の内部に設置される内
設端末機としてのプリペイドカード取引機１２と、サー
ビスステーション１１の外部に設置される外設端末機と
してプリペイドカード取引機１３が装備され、外部に設
置された給油機１４と対応してカードデータ処理され
る。以下、外部に設置されたプリペイドカード取引機１
３を例にとって説明する。図２に示すように、このプリ
ペイドカード取引機１３は、取引機前面の上部より表示
器１５と、キーボード１６と、磁気カードリーダ１７
と、レシート放出口１８と、キャッシュボックス１９お
よび伝票収納箱２０を備えている。上述の表示器１５
は、この表示画面上に取引対応するプリペイドカードの
取引データを表示案内するものであって、キーボード１
６の各入力キーを介して入力した指定給油量を表示し、
また磁気カードリーダ１７で読取ったプリペイドカード
の有効利用金額を表示案内する。

【０００９】図３は外部のプリペイドカード取引機１３
の制御回路ブロック図を示し、ＣＰＵ３１はＲＯＭ３２
に格納されたプログラムに沿って各回路装置を制御し、
その制御データをＲＡＭ３３で読出し可能に記憶する。
プリンタ３４は、カード取引時の取引データを印字し、
その印字したレシートをカード取引成立後にレシート放
出口１８より放出する。警報器３４は、カードデータ処
理時にＣＰＵ３１が、１枚のプリペイドカードの有効利
用金額だけでは金額不足と判定した場合、また無効カー
ドにより取引不成立と判定した場合に警報を鳴らし、カ
ード取引時の有効性を明確に知らせる。さらに、該カー
ド取引機１３の異常発生時にも警報を鳴らして係員に知
らせる。

【００１０】また、この外部のプリペイドカード取引機
１３の入出力信号は、インタフェース３６および内部の
プリペイドカード取引機１２を介して給油機１４と接続
し、またＣＰＵ３１は図示しないＰＯＳシステム本体に
接続されて、販売時点情報管理処理に基づいた特定の給
油機に対応してカード取引を実行する。ところで、この
カード取引に際してＣＰＵ３１は、磁気カードリーダ１
７で読取ったプリペイドカードの有効利用金額と、キー
ボード１６の各入力キーを介して入力設定した設定給油
量に応じた取引金額とを比較判定し、このとき挿入した
プリペイドカードの有効利用金額で取引許容すると判定
したときは、この１枚のプリペイドカードでカードデー
タ処理を行い。１枚のプリペイドカードの有効利用金額
だけでは金額不足と判定したときは、続いて次のプリペ
イドカードを補充用に挿入許容して、この２枚目のプリ
ペイドカードの有効利用金額から不足分を差し引いてカ
ードデータ処理する一括取引機能を有している。このた
め、２枚一組を通算して１回で取引できることになり、
短時間に能率よくカード取引を実行できる。

【００１１】このように構成された外部のプリペイドカ
ード取引機１３の処理動作を図４のフローチャートを参
照して説明する。今、サービスステーション１１での給
油時に顧客がプリペイドカードを用いて取引するとき、
顧客は給油量を係員に指定して伝えると共に、取引用の
２枚のプリペイドカードを係員に手渡す。これにより、
係員は指定された給油量をプリペイドカード取引機１３
のキーボード１６を介して指定入力すると共に、１枚目
のプリペイドカードを磁気カードリーダ１７で読取らせ
て、そのカードの有効利用金額を確認した後、給油操作
を開始する（ステップｎ1 〜ｎ2 ）。このとき、ＣＰＵ
３１は挿入されたプリペイドカードの有効利用金額を磁
気カードリーダ１７を介して読取ると、その有効利用金
額を表示器１５で表示し、この表示された有効利用金額
を係員が見て取引可否を判断し、この一枚のカードで十
分取引許容すると係員が判断したときは、そのカードで
のカードデータ処理を行う（ステップｎ3 〜ｎ4）。こ
れに対し、表示されたカードの有効利用金額が少なく、
取引非成立と係員が判断した場合は、続いて２枚目のプ
リペイドカードを磁気カードリーダ１７で読取らせ、こ
の２枚目のプリペイドカードの有効利用金額から不足分
を差し引いて２枚一組を通算してカードデータ処理す
る。そして、給油完了後に１枚目のカード残額を０円に
更新し、２枚目のカード残額を所定金額に更新し、これ
ら更新したカードを顧客に返還して一カード取引が終了
する（ステップｎ5 〜ｎ8 ）。

【００１２】また、警報セットした場合の外部のプリペ
イドカード取引機１３の処理動作を図５のフローチャー
トを参照して説明する。給油時のカード取引操作は、既
述した図４のステップｎ1 〜ｎ2 と同ステップの係員操
作がなされ（ステップｎ11〜ｎ12）、このとき、挿入さ
れたプリペイドカードの有効利用金額を読取ったとき、
その有効利用金額が例えば通常取引金額に相当する一定
金額以上あれば警報音を鳴さないが、一定金額以下であ
れば、警報器３５より警報音を鳴して、係員および顧客
にその判定結果を明確に知らせ、カード取引時の作業お
よびカード管理がより一層適切となる（ステップｎ13〜
ｎ14）。この警報処理後のデータ処理動作は、既述した
図４のステップｎ3 〜ｎ8 と同ステップのカード取引操
作がなされる（ステップｎ15〜ｎ20）。

【００１３】上述のように、複数枚のプリペイドカード
を組合わせた合計金額で一括してカード取引できるた
め、１回のカード取引操作で済み、短時間に能率よくカ
ード取引を実行することができる。したがって、迅速に
カード取引して顧客に対するサービス性が向上し、また
係員作業が低減し、さらに給油後の追加支払いを解消し
てプリペイドカード取引機一人当りの利用頻度を確実に
削減することができる。また、カード利用状況の判定結
果を報知させて係員および顧客に明確に把握させるよう
にすれば、係員および顧客はカード取引時の作業性やカ
ード管理がより一層適切となる。

【００１４】この発明と、上述の一実施例の構成との対
応において、この発明の読取り手段は、実施例の磁気カ
ードリーダ１７に対応し、以下同様に、判定手段および
複数枚一括取引制御手段は、ＣＰＵ３１に対応するも、
この発明は上述の一実施例の構成のみに限定されるもの
ではない。例えば、上述の実施例では２枚一組のプリペ
イドカードを取扱った例を示したが、３枚あるいはそれ
以上のプリペイドカードを取扱うこともできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のプリペイドカード取引機の使用状態
を示す概略説明図。

【図２】この発明のプリペイドカード取引機の正面図。

【図３】この発明のプリペイドカード取引機の制御回路
ブロック図。

【図４】この発明のプリペイドカード取引機の処理動作
を示すフローチャート。

【図５】この発明のプリペイドカード取引機の警報処理
動作を示すフローチャート。

【図６】従来のプリペイドカード取引機の処理動作を示
すフローチャート。

【符号の説明】

１３…プリペイドカード取引機 １４…給油機 １７…磁気カードリーダ ３１…ＣＰＵ ３５…警報器

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数枚のプリペイドカードを挿入許容して
   データ取引するプリペイドカード取引機であって、 前記プリペイドカード取引機に挿入されたプリペイドカ
   ードの有効利用金額を読取る読取り手段と、 前記読取り手段で読取ったプリペイドカードの有効利用
   金額と取引指定された取引指定金額とを比較判定する判
   定手段と、 前記複数枚のプリペイドカードを挿入して取引データを
   入力設定するカードデータ処理時に、前記判定手段が最
   初に挿入したプリペイドカードの有効利用金額で取引許
   容する取引許容金額と判定したとき、この最初のプリペ
   イドカードでカードデータ処理し、最初のプリペイドカ
   ードの有効利用金額では金額不足と判定したとき、次に
   挿入したプリペイドカードの有効利用金額から不足分を
   差し引いてカードデータ処理する複数枚一括取引制御手
   段を備えたことを特徴とするプリペイドカード取引機。
2. 【請求項２】カードデータ処理時に判定手段が判定した
   プリペイドカードのカード取引有効性の判定結果を報知
   出力する報知手段を備えたことを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載のプリペイドカード取引機。