JPH05124354A - Cdまたはcd−rom対応の追記型光デイスク - Google Patents

Cdまたはcd−rom対応の追記型光デイスク

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JPH05124354A
JPH05124354A JP3313276A JP31327691A JPH05124354A JP H05124354 A JPH05124354 A JP H05124354A JP 3313276 A JP3313276 A JP 3313276A JP 31327691 A JP31327691 A JP 31327691A JP H05124354 A JPH05124354 A JP H05124354A
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JP
Japan
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group
parts
substituent
recording
film
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Pending
Application number
JP3313276A
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English (en)
Inventor
Michiko Tamano
美智子 玉野
Mare Sakamoto
希 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Ink Mfg Co Ltd
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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、従来の追記機能、編集機能を有する
CDあるいはCD−ROMの持つ欠点を解決し、770
〜810nmの波長範囲で安定した光学特性を実現し、
この波長範囲で完全に記録再生が可能なオレンジブック
に準拠した光ディスクを提供するものである。 【構成】透明基板/記録膜/反射膜からなり、コンパク
トディスクフォーマットあるいはコンパクトディスク−
ROMフォーマット信号の記録を行なう追記型光ディス
クにおいて、記録膜が下記一般式[I]で示されるフタ
ロシアニン系色素を含有することを特徴とするコンパク
トディスク対応またはコンパクトディスク−ROM対応
の追記型光ディスク。 一般式[I] 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー光による情報
の記録、再生を行う光ディスクに関する。さらに詳しく
はCDあるいはCD−ROM対応の追記型光ディスクに
関する。
【0002】
【従来の技術】集光レーザー光による情報記録媒体の中
で、オーディオ等の音楽再生用としてコンパクトディス
ク(CD)、コンピュータ−ROMとしてコンパクトデ
ィスク−ROM(CD−ROM)が広く普及している。
このようなCDまたはCD−ROMは、通常ポリカーボ
ネート等の透明基板表面にCDフォーマット信号を有す
るピット列を射出成形時に形成し、その上からアルミニ
ウムまたは金等を蒸着あるいはスパッタリングにより反
射膜として設け、さらに保護膜をコートして作成する。
このようにして作成した光ディスクの基板の裏面から再
生レーザー光(780nm半導体レーザー光)を照射し
て、ピットの凹凸による反射率の変化から各信号を読取
り、情報を再生するものである。しかし、このようなC
DまたはCD−ROMは再生専用であり記録ができない
ため、追記型光ディスクあるいは書換え可能な光磁気デ
ィスク等のような編集機能がないという不都合さがあっ
た。一方、編集機能を有する追記型光ディスクあるいは
光磁気ディスクとしては、Te等カルコゲナイト化合
物、希土類金属化合物もしくはシアニン、ナフタロシア
ニン等の有機化合物等を記録膜としたものが実用化され
ている。しかしながら、これらの光ディスクは、基板面
からの反射率が30〜40%であり、現在のCDの国際
規格であるレッドブックに記載されている基板面からの
反射率70%以上には到達しておらず、現状のままCD
あるいはCD−ROMの再生装置により信号の再生を行
うことはできないという問題点がある。このような問題
点を解決するために、シアニン等の記録膜の上に金等の
反射膜を設けて、基板面反射率で70%以上を確保して
780nmでCDフォーマットあるいはCD−ROMフ
ォーマット信号を記録し、CDまたはCD−ROMの再
生装置で情報を読み出す光ディスクおよび方法が提案さ
れている。
【0003】しかしながら、一般にシアニン化合物は光
安定性が悪いため、CDのような単板構成で直接太陽光
にさらされるような使用条件下では、記録の信頼性に問
題が生ずる可能性がある。そのため、シアニン化合物に
代えて、化学的、物理的安定性の優れたフタロシアニン
化合物を記録膜材料に使用する試みが検討されている。
【0004】このフタロシアニン化合物の場合には、熱
的にも安定なため記録感度が低い、さらに吸収バンドが
非常にシャープであるため、CDドライブのピックアッ
プに搭載される半導体レーザーの発振波長の許容範囲
(780〜800nm程度)で安定した光学特性(反射
率および吸収)を得ることが困難であり、記録感度の波
長依存性が大きく、汎用性のある追記型光ディスクに成
りにくいという問題点がある。従って、現状では安定性
に優れ、さらに記録特性も良好なCDまたはCD−RO
M対応の追記型光ディスクは提供されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の追記
機能、編集機能を有するCDあるいはCD−ROMの持
つ欠点を解決し、安定性に優れ、さらに記録特性も良好
なCDあるいはCD−ROM対応の追記型光ディスクは
提供するために、化学的、物理的安定性の優れたフタロ
シアニン化合物を記録膜材料として用いる場合に生ずる
低記録感度および記録感度の波長依存性を防ぎ、良好な
再生信号が得られる記録材料について鋭意検討を行った
結果、本発明を得るに至った。
【0006】
【課題を解決する手段】上記のような安定性に優れ、さ
らに記録特性も良好なCDまたはCD−ROM対応の追
記型光ディスクは以下のようにして実現される。本発明
は、透明基板/記録膜/反射膜/保護膜からなり、CD
またはCD−ROMフォーマット信号の記録を行う追記
型光ディスクにおいて、その記録膜が下記一般式[I]
で示される化合物から選ばれる1種、または、2種以上
のフタロシアニン化合物より構成されることを特徴とす
るCDまたはCD−ROM対応の追記型光ディスクであ
る。 一般式[I]
【0007】
【化3】
【0008】[式中、置換基X1 〜X4 はそれぞれ独立
に水素原子、ハロゲン原子、置換基を有しても良いアル
キル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有
してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアリー
ルオキシ基、置換基を有してもよいアルキルチオ基、置
換基を有してもよいアリールチオ基、ニトロ基、シアノ
基、スルホン酸基、スルホン酸アミド基、スルホン酸エ
ステル基を表す。n1 〜n4 は置換基X1 〜X4 の置換
数で0〜4の整数を表す。中心金属Mは、Al、Si、
Ga、Ge,In,Snを表す。置換基Zは、
【0009】
【化4】
【0010】を表す。ここで、R1 ,R2 ,R3
4 ,R5 はそれぞれ独立に、水素原子,置換基を有し
てもよい直鎖、分岐または環状のアルキル基,置換基を
有してもよいアリール基を表し、またR3 ,R4 で脂
環、またはヘテロ原子を含む複素環を形成していてもよ
い。mは、1または2の整数であり置換基Zの個数を表
す。]
【0011】本発明の記録膜が一般式[I]で示される
ような特殊な構造を有するフタロシアニン化合物により
構成することにより前述した課題を解決するに至った。
つまり、一般式[I]で示されるフタロシアニン化合物
の特徴は、中心金属からフタロシアニン環の分子平面に
垂直な方向に導入された置換基(一般式[I]中の置換
基Z)の効果によりフタロシアニン化合物の分解温度が
低温側に大きくシフトするため、これらのフタロシアニ
ン化合物を記録膜に用いた場合、記録感度が大幅に向上
すること。また、置換基Zの効果により媒体の反射レベ
ルが高くなること、加えて、良好な記録ピットを形成す
るため、再生信号のコントラストが良く、きれいな再生
波形が得られることである。中心金属からフタロシアニ
ン環の分子平面に垂直な方向に導入された置換基につい
てはこれまでアルコキシ基、シロキシ基等が知られてい
るが、これらの置換基が導入されたフタロシアニン化合
物の大きな重量減少を伴う分解温度は400℃以上であ
るため、記録感度が低いことが問題であった。これらの
置換基で分解点を下げるにはアルコキシ基や、シロキシ
基等をかなりかさ高いものにする必要があったが、その
ために、分解点(もしくは融点)は下がるが、記録ピッ
トの縁が盛り上がる等、記録ピットの形状が悪くなり、
きれいな再生信号が得られないことが難点であった。本
発明におけるフタロシアニン化合物は一般式[I]中の
置換基Zがかさ高いものでない場合でも、大きな重量減
少を伴う分解点が400℃以下となり、また、置換基Z
の効果によって、記録膜上でフタロシアニン分子同士の
会合を抑制するため、高い分子吸光係数を示すととも
に、最大反射率を示す点が半導体レーザーの発信波長領
域に近付くため、ディスクとしてオレンジブックの規格
である65%以上の反射率を確保することができる特徴
を有する。また、置換基Zの効果により溶解性が飛躍的
に上がり、汎用の有機溶媒(例えばメタノールやエタノ
ール)に高い溶解性を持つようになり、スピンコート法
による記録膜の作成が容易となる。本発明の一般式
[I]で示されるフタロシアニン系色素に導入される置
換基Zにおける置換基を有してもよい直鎖、分岐または
環状のアルキル基R1 ,R2 ,R3 ,R4 の代表例とし
ては、メチル基、エチル基、ヘキシル基、ドデシル基、
イソプロピル基、2−エチルヘキシル基、t-ブチル基、
ネオペンチル基、トリクロロメチル基、1,2−ジクロ
ロエチル基、トリフルオロメチル基、ヘプタフルオロプ
ロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル
基、2−メトキシエチル基、シクロヘキシル基、アダマ
ンチル基等がある。置換基Zにおける置換基を有しても
よいアリール基R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 の代表例
としてはフェニル基、ナフチル基、3−メチルフェニル
基、3−メトキシフェニル基、3−フルオロフェニル
基、3−トリクロロメチルフェニル基、3−トリフルオ
ロメチルフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、3−
ニトロフェニル基等がある。
【0012】本発明の一般式[1]で示されるフタロシ
アニン化合物に導入されるX1 〜X4 を構成する原子お
よび有機置換基の代表例としては、置換基を持たない場
合に相当する水素原子をはじめ、ハロゲン原子としては
塩素、臭素、ヨウ素、フッ素があり、置換基を有しても
良いアルキル基としては、メチル基、n−ブチル基、t
ert−ブチル基、ステアリル基、トリクロロメチル
基、トリフルオロメチル基、2−メトキシエチル基、フ
タルイミドメチル基等を、置換基を有しても良いアリー
ル基としては、フェニル基、ナフチル基、p−ニトロフ
ェニル基、p−tert−ブチルフェニル基等があり、
置換基を有してもよいアルコキシ基としては、メトキシ
基、エトキシ基、n−ブトキシ基、tert−ブトキシ
基、2−エチルヘキシルオキシ基、2,2,2−トリク
ロロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ
基,2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ基、
2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロポキシ基、
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロポ
キシ基、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブト
キシ基等があり、置換基を有してもよいアリールオキシ
基としてはフェノキシ基、p−ニトロフェノキシ基、p
−tert−ブチルフェノキシ基、3−フルオロフェノ
キシ基、ペンタフルオロフェニル基、3−トリフルオロ
メチルフェノキシ基等があり、置換基を有しても良いア
ルキルチオ基としては、メチルチオ基、エチルチオ基、
tert−ブチルチオ基、ヘキシルチオ基、オクチルチ
オ基, トリフルオロメチルチオ基等があり、置換基を有
してもよいアリールチオ基としてはフェニルチオ基、p
−ニトロフェニルチオ基、p−tert−ブチルフェニ
ルチオ基、3−フルオロフェニルチオ基、ペンタフルオ
ロフェニルチオ基、3−トリフルオロフェニルチオ基等
がそれぞれ挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0013】本発明において、一般式[I]で示される
化合物は、例えば、以下の方法により製造することがで
きる。
【0014】すなわち、下記一般式[II]で示される
無置換のフタロニトリル、3位置換フタロニトリル類、
あるいは4位置換フタロニトリル類、または、下記一般
式[III]で示される無置換の1,3−ジイミノイソ
インドリン、4位置換1,3−ジイミノイソインドリン
化合物、あるいは、5位置換1,3−ジイミノイソイン
ドリン化合物、または、相当するフタル酸無水物類、フ
タルイミド類と一般式[1]中のMで示される金属の各
種金属塩を出発原料として常法により、一般式[IV]
で示されるフタロシアニン系化合物を製造できる。
【0015】一般式[II]
【化5】 [式中、X、nはそれぞれ一般式[I]におけるX1
4、n1 〜n4 と同じ意味を表す。]
【0016】一般式[III]
【化6】 [式中、X、nはそれぞれ一般式[I]におけるX1
4、n1 〜n4 と同じ意味を表す。]
【0017】一般式[IV]
【化7】 [式中、X1 〜X4 、n1 〜n4、M、mはそれぞれ一
般式[I]におけるX 1 〜X4 、n1 〜n4 、M、mと
同じ意味を表す。
【0018】次に、得られた一般式[IV]で示される
フタロシアニン化合物に、一般式[V]で示されるの種
々の化合物を反応させることにより、一般式[I]で示
されるフタロシアニン化合物を製造することができる。
【0019】一般式[V]
【化8】
【0020】[式中、AはOR1 ,SR2 ,NR
3 4 ,R5 を表し、ここでR1 ,R2 ,R3 ,R4
5 は一般式[I]におけるR1 ,R2 ,R3 ,R4
5 と同じ意味を表し、YはCl、BrまたはIを表
す。
【0021】本発明で使用される一般式[I]で示され
るフタロシアニン化合物の代表的な例として下記に示す
フタロシアニン化合物(a)〜(k)等が挙げられる
が、これらに限定される物ではない。
【0022】フタロシアニン化合物(a)
【化9】
【0023】フタロシアニン化合物(b)
【化10】
【0024】フタロシアニン化合物(c)
【化11】
【0025】フタロシアニン化合物(d)
【化12】
【0026】フタロシアニン化合物(e)
【化13】
【0027】フタロシアニン化合物(f)
【化14】
【0028】フタロシアニン化合物(g)
【化15】
【0029】フタロシアニン化合物(h)
【化16】
【0030】フタロシアニン化合物(i)
【化17】
【0031】フタロシアニン化合物(j)
【化18】
【0032】フタロシアニン化合物(k)
【化19】
【0033】本発明における一般式[I]で示されるフ
タロシアニン化合物を用いた記録膜には、記録膜の耐光
性、耐環境性等の安定性、繰り返し再生の安定性をさら
に向上させる目的で、酸素クエンチャー、紫外線吸収剤
等の添加剤を加えてもよい。
【0034】記録膜の成膜方法としては、ドライプロセ
ス、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法によっても
可能であるが、ウェットプロセス、例えば、スピンコー
ト法、ディップ法、スプレー法、ロールコート法あるい
はLB(ラングミュア−ブロジェット)法によっても可
能である。本発明の記録膜素材は、汎用の有機溶媒、例
えば、アルコール系、ケトン系、セロソルブ系、ハロゲ
ン化炭化水素系、フロン系等に溶解するため、生産性お
よび記録膜の均一性からスピンコート法により成膜する
方法が好ましい。
【0035】このように、いわゆる塗布法で成膜する場
合には、必要に応じて高分子バインダーを加えても良
い。高分子バインダーとしてはアクリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、塩
化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ニトロセルロー
ス、フェノール樹脂等が挙げられるがこれに限られるも
のではない。高分子バインダーの混合比としては特に制
限はないが、フタロシアニン化合物に対して30重量%
以下が好ましい。
【0036】本発明の記録膜の最適膜厚は、記録膜材料
の種類および組合せにより異なるため特に制限はなく、
500〜3000オングストロームが好ましく、さらに
1000〜2500オングストロームが最適膜厚範囲で
ある。
【0037】本発明の反射膜素材としては、金、銀、
銅、白金、アルミニウム、コバルト、スズ等の金属およ
びこれらを主成分とした合金、MgO、ZnO、SnO
等の金属酸化物、SiN4 、AlN、TiN等の窒化物
等が挙げられるが、絶対反射率が高く安定性に優れてい
る点から金が最適である。また、場合によっては有機系
の高反射膜を使用することもできる。
【0038】このような反射膜の成膜方法としては、ド
ライプロセス例えば真空蒸着法、スパッタリング法が最
も好ましいがこれに限られるものではない。本発明の反
射膜の最適膜厚については、特に制限はないが400〜
1300オングストロームの範囲が好ましい。
【0039】さらに、反射膜の上より、ディスク特に記
録膜および反射膜の化学的劣化(例えば酸化、吸水等)
および物理的劣化(例えば傷、けずれ等)を防ぐ目的で
ディスクを保護するための保護膜を設ける。保護膜用の
材料としては、紫外線硬化型樹脂を用いて、スピンコー
トにより塗布し、紫外線照射により硬化させる方法が好
ましいがこれに限られるものではない。
【0040】保護膜の最適膜厚については、薄い場合に
は、保護の効果が低下し、厚い場合には樹脂の硬化時の
収縮によりディスクのそり等の機械特性の悪化の原因に
なるため、2〜20ミクロンの範囲で成膜することが好
ましい。
【0041】また、本発明に用いられるディスク基板と
しては信号の書込や読み出しを行うための光の透過率が
好ましくは85%以上であり、かつ光学異方性の小さい
ものが望ましい。例えば、ガラス、またはアクリル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリア
ミド樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(ポリ−4−メ
チルペンテン等)、ポリエーテルスルホン樹脂などの熱
可塑性樹脂やエポキシ樹脂、アリル樹脂等の熱硬化性樹
脂からなる基板が挙げられる。これらの中で、成形のし
やすさ、ATIP用のウォブル信号および案内溝等の付
与のしやすさなどから熱可塑性樹脂からなるものが好ま
しく、さらに光学特性や機械特性およびコストからみて
アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂からなるものが特
に好ましい。また、ATIP用ウォブル信号および案内
溝などの付与は熱可塑性樹脂を成形(射出成形、圧縮成
形)する際にスタンパーなどを用いて付与する方法が好
ましいが、フォトポリマー樹脂を用いるいわゆる2P法
による方法によっても行うことができる。
【0042】本発明の案内溝の形状については、特に制
限はなく矩形、台形あるいはU字形であってもよい。ま
た、案内溝の寸法については、記録膜材料の種類および
組合せ等により最適値はそれぞれ異なるが、平均溝幅
(溝深さの1/2の位置の幅)が0.3〜0.6ミクロ
ン、また、溝深さが800〜2000オングストローム
の範囲が好ましい。
【0043】本発明のディスク形態は、記録後CDある
いはCD−ROMとして機能する必要があるため、CD
あるいはCD−ROMの規格(レッドブック)およびR
−CDの規格(オレンジブック)に準拠していることが
好ましい。
【0044】
【実施例】以下の実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は以下の実施例に限られるものではない。
はじめに、本発明で使用されるフタロシアニン化合物の
代表例の製造法について説明する。
【0045】 製造例1:フタロシアニン化合物(a)の製造 キノリン100部にフタロニトリル10.0部、無水塩
化アルミニウム3.4部を加え、160〜170℃で3
時間加熱攪拌後、冷却し、メタノール1000部で希
釈、析出した沈殿をろ過、メタノールで洗浄、乾燥して
緑色の粉末7.8部を得た。この粉末を濃硫酸400部
に溶解した後、氷水8000部に注入、析出した沈殿を
ろ過、水洗、乾燥して緑青色の粉末5.0部を得た。こ
の粉末はFD−MS分析の結果、一般式[IV]に相当
するヒドロキシアルミニウムフタロシアニンであること
が確認された。上記で得られたヒドロキシアルミニウム
フタロシアニン5.0部をピリジン300部に攪拌溶解
した後、冷却しながら塩化エチルオキサリル5.0部を
滴下し、室温で1時間攪拌後、3時間50度で加熱し
た。冷却後、反応液を5%塩酸水2000部に注入し、
クロロホルム500部で抽出し、硫酸マグネシウムで乾
燥後、溶媒を留去して暗緑色のハルツ状の物質を得た。
この物質をアルミナカラムクロマトグラフにより精製単
離し、緑色の粉末2.2部を得た。FD−MS分析の結
果、この粉末はフタロシアニン化合物(a)であること
が確認された。
【0046】 製造例2:フタロシアニン化合物(b)の製造 製造例1のフタロニトリル10.0部の代りに5−
(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1,3−ジイ
ミノイソインドリン7.6部および四塩化ケイ素5.7
部を加え、160〜170Cで3時間加熱攪拌後、冷却
し、メタノ−ル1000部で希釈、析出した沈殿をろ
過、メタノ−ルで洗浄、乾燥して緑青色の粉末8.3部
を得た。この粉末を濃硫酸300部に溶解した後、氷水
6000部に注入、析出した沈殿をろ過、水洗、乾燥し
て緑青色の粉末7.2部を得た。この粉末はFD−MS
分析の結果、一般式[IV]に相当するジヒドロキシシ
リコンフタロシアニンであることが確認された。上記で
得られたジヒドロキシシリコンフタロシアニン5.0部
をピリジン100部に攪拌溶解した後、冷却しながら塩
化エチルオキサリル6.2部を滴下し、室温で1時間攪
拌後、3時間50度で加熱した。冷却後、反応液を5%
塩酸水2000部に注入、析出した沈殿をろ過、水洗し
た後、乾燥して緑色の粉末4.2部を得た。FD−MS
分析の結果、この粉末はフタロシアニン化合物(b)で
あることが確認された。
【0047】 製造例3:フタロシアニン化合物(c)の製造 製造例1のフタロニトリル10.0部の代りに5−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フタロ
ニトリル12.0部とし、製造例1と同様に処理して、
一般式[IV]に相当するヒドロキシアルミニウムフタ
ロシアニンの緑色粉末5.7部を得た。上記で得られた
ヒドロキシアルミニウムフタロシアニン5.0部をピリ
ジン100部に攪拌溶解した後、冷却しながら塩化メチ
ルオキサリル5.0部を滴下し、室温で1時間攪拌後、
50℃で3時間加熱攪拌した。冷却後、反応液を5%塩
酸水300部に注入し、析出した暗緑色の物質をクロロ
ホルムに溶解、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留
去した後、カラム精製(アルミナ/クロロホルム)によ
って緑色の粉末3.0部を得た。FD−MS分析の結
果、この粉末はフタロシアニン化合物(c)であること
が確認された。
【0048】 製造例4:フタロシアニン化合物(d)の製造 製造例1のフタロニトリル10.0部の代りに4−te
rtブチルフタロニトリル9.2部とし、製造例1の無
水塩化アルミニウム3.4部の代りに三塩化ガリウム
2.0部とし、製造例1と同様に処理して、一般式[I
V]に相当するヒドロキシガリウムフタロシアニンの暗
緑色粉末2.4部を得た。上記で得られたヒドロキシガ
リウムフタロシアニン2.0部をピコリン100部に攪
拌溶解した後、冷却しながら塩化ジエチルオキサミド
4.0部を滴下し、室温で1時間攪拌後、6時間加熱環
流した。冷却後、反応液を5%塩酸水2000部に注
入、析出した沈殿をろ過、水洗した後、メタノールで洗
浄、乾燥して緑色の粉末1.3部を得た。FD−MS分
析の結果、この粉末はフタロシアニン化合物(d)であ
ることが確認された。
【0049】 製造例5:フタロシアニン化合物(e)の製造 製造例1のフタロニトリル10.0部の代りに4−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−1,
3−ジイミノイソインドリン13.0部とし、製造例2
と同様に処理して、一般式[IV]に相当するジヒドロ
キシシリコンフタロシアニンの暗緑色粉末2.4部を得
た。上記で得られたジヒドロキシシリコンフタロシアニ
ン2.0部をピリジン100部に溶解した後、冷却しな
がら塩化エチルオキサリル4.5部を滴下して室温で1
時間攪拌した後、50℃で3時間加熱攪拌した。反応液
を5%塩酸水2000部に注入、析出した沈殿をろ過、
水洗した後、乾燥して、暗緑色の粉末1.2部を得た。
FD−MS分析の結果、この粉末はフタロシアニン化合
物(e)であることが確認された。
【0050】 製造例6:フタロシアニン化合物(f)の製造 1−クロロナフタレン80部、4−(2,2,2−トリ
フルオロエチル)オキシフタロニトリル6.0部,塩化
第一スズ4.8部を加え,150〜160Cで3時間加
熱攪拌した後、冷却,、ヘキサン1000部で希釈、デ
カンテ−ションによりヘキサン層を除去した後、2回ヘ
キサン500部で洗浄、ハルツ状の沈殿を5%塩酸水で
洗浄した後、アンモニア水500部中で2時間加熱環流
した。冷却後、ろ過、水洗、乾燥して一般式[IV]に
相当するジヒドロキシスズフタロシアニンの暗緑色粉末
2.4部を得た。上記で得られたジヒドロキシスズフタ
ロシアニン2.0部をピリジン100部に溶解した後、
冷却しながら塩化エチルオキサリル4.0部を滴下して
室温で1時間攪拌した後、3時間加熱した。反応液を5
%塩酸水2000部に注入し、クロロホルム500部で
抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した
後、カラム精製(アルミナ/クロロホルム)によって緑
色の粉末0.7部を得た。FD−MS分析の結果、この
粉末はフタロシアニン化合物(f)であることが確認さ
れた。
【0051】 製造例7:フタロシアニン化合物(g)の製造 1−クロロナフタレン80部、4−(2,2,2−トリ
フルオロエチル)オキシフタロニトリル6.0部,塩化
第一スズ4.8部を加え,150ー160Cで3時間加
熱攪拌した後、冷却,、ヘキサン1000部で希釈、デ
カンテ−ションによりヘキサン層を除去した後、2回ヘ
キサン500部で洗浄、ハルツ状の沈殿を5%塩酸水で
洗浄した後、アンモニア水500部中で2時間加熱環流
した。冷却後、ろ過、水洗、乾燥して一般式[IV]に
相当するジヒドロキシスズフタロシアニンの暗緑色粉末
2.0部を得た。上記で得られたジヒドロキシスズフタ
ロシアニン2.0部をピリジン100部に溶解した後、
冷却しながら塩化エチルチオオキザレート4.5部を滴
下して室温で1時間攪拌した後、3時間加熱した。反応
液を5%塩酸水2000部に注入し、クロロホルム50
0部で抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去
した後、カラム精製(アルミナ/クロロホルム)によっ
て緑色の粉末0.5部を得た。FD−MS分析の結果、
この粉末はフタロシアニン化合物(g)であることが確
認された。
【0052】 製造例8:フタロシアニン化合物(h)の製造 製造例1のフタロニトリル10.0部の代りに5−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−1,
3−ジイミノイソインドリン13.0部とし、製造例1
の無水塩化アルミニウム3.4部の代りに四塩化ゲルマ
ニウム2.5部とし、製造例2と同様に処理して、一般
式[IV]に相当するジヒドロキシゲルマニウムフタロ
シアニンの暗緑色粉末2.0部を得た。上記で得られた
ジヒドロキシゲルマニウムフタロシアニン2.0部をピ
リジン100部に溶解した後、冷却しながら塩化プロピ
ルオキサリル4.5部を滴下して室温で1時間攪拌した
後、50℃で3時間加熱攪拌した。反応液を5%塩酸水
2000部に注入、析出した沈殿をろ過、水洗した後、
乾燥して、暗緑色の粉末1.2部を得た。FD−MS分
析の結果、この粉末はフタロシアニン化合物(h)であ
ることが確認された。
【0053】 製造例9:フタロシアニン化合物(i)の製造 製造例1のフタロニトリル10.0部の代りに4,6−
ジ(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1,3−ジ
イミノイソインドリン11.0部とし、製造例1の無水
塩化アルミニウム3.4部の代りに三塩化インジウム
2.5部とし、製造例2と同様に処理して、一般式[I
V]に相当するヒドロキシインジウムフタロシアニンの
暗緑色粉末2.3部を得た。上記で得られたヒドロキシ
インジウムフタロシアニン2.0部をピリジン100部
に溶解した後、冷却しながら塩化ジトリフロロエチルオ
キサミド4.1部を滴下して室温で1時間攪拌した後、
50℃で3時間加熱攪拌した。反応液を5%塩酸水20
00部に注入、析出した沈殿をろ過、水洗した後、乾燥
して、暗緑色の粉末1.2部を得た。FD−MS分析の
結果、この粉末はフタロシアニン化合物(i)であるこ
とが確認された。
【0054】 製造例10:フタロシアニン化合物(j)の製造 製造例1のフタロニトリル10.0部の代りに4,7−
ジ−n−ブチルチオ−1,3−ジイミノイソインドリン
12.0部とし、製造例2と同様に処理して、一般式
[IV]に相当するジヒドロキシシリコンフタロシアニ
ンの暗緑色粉末2.4部を得た。上記で得られたジヒド
ロキシシリコンフタロシアニン2.0部をピリジン10
0部に溶解した後、冷却しながら塩化フェニルシュウ酸
クロリド5.0部を滴下して室温で1時間攪拌した後、
50℃で3時間加熱攪拌した。反応液を5%塩酸水20
00部に注入、析出した沈殿をろ過、水洗した後、乾燥
して、暗緑色の粉末1.2部を得た。FD−MS分析の
結果、この粉末はフタロシアニン化合物(j)であるこ
とが確認された。
【0055】実施例1 深さ1200オングストローム、幅0.50ミクロン、
ピッチ1.6ミクロンの案内溝を有する厚さ1.20m
m、外径120mm、内径15mmのポリカーボネート
基板上に、フタロシアニン化合物(a)をジアセトンア
ルコールに50mg/mlの濃度で溶解し、0.2ミク
ロンのフィルタリングを行い塗液を調製し、この塗液を
用いて、スピンコーターにより膜厚1300オングスト
ロームに成膜した。次に、このようにして得た記録膜の
上に真空蒸着により金を膜厚800オングストロームに
成膜した。さらに、この上に紫外線硬化型樹脂により保
護膜を5ミクロンの膜厚で設けて光ディスクを作成し
た。このようにして作成した光ディスクの反射率は70
%であった。このようにして作成した光ディスクを用
い、波長785nmの半導体レーザーを使用して線速度
1.4m/secで、EFM−CDフォーマット信号を
記録したところ、最適記録レーザーパワーが6.4mW
で記録が可能であった。次に、この信号をCDプレーヤ
ーによりレーザーパワー0.5mWで再生を行ったとこ
ろ、得られた信号は良好であり、市販のCDプレーヤー
に十分かかるレベルであった。
【0056】実施例2 深さ1500オングストローム、幅0.52ミクロン、
ピッチ1.6ミクロンの案内溝を有する厚さ1.20m
m、外径120mm、内径15mmのポリカーボネート
基板上に、フタロシアニン化合物(b)をエチルセロソ
ルブに60mg/mlの濃度で溶解し、0.2ミクロン
のフィルタリングを行い塗液を調製し、この塗液を用い
て、スピンコーターにより膜厚1400オングストロー
ムに成膜した。次に、このようにして得た記録膜の上に
真空蒸着により金を膜厚500オングストロームに成膜
した。さらに、この上に紫外線硬化型樹脂により保護膜
を5ミクロンの膜厚で設けて光ディスクを作成した。こ
のようにして作成した光ディスクの反射率は74%であ
った。このようにして作成した光ディスクを用い、波長
785nmの半導体レーザーを使用して線速度1.4m
/secで、EFM−CDフォーマット信号を記録した
ところ、最適記録レーザーパワーが5.8mWで記録が
可能であった。次に、この信号をCDプレーヤーにより
レーザーパワー0.5mWで再生を行ったところ、得ら
れた信号は良好であり、市販のCDプレーヤーに十分か
かるレベルであった。
【0057】実施例3 深さ1250オングストローム、幅0.48ミクロン、
ピッチ1.6ミクロンの案内溝を有する厚さ1.20m
m、外径120mm、内径15mmのポリカーボネート
基板上に、フタロシアニン化合物(e)をエチルセロソ
ルブに60mg/mlの濃度で溶解し、0.2ミクロン
のフィルタリングを行い塗液を調製し、この塗液を用い
て、スピンコーターにより膜厚1600オングストロー
ムに成膜した。次に、このようにして得た記録膜の上に
真空蒸着により金を膜厚500オングストロームに成膜
した。さらに、この上に紫外線硬化型樹脂により保護膜
を5ミクロンの膜厚で設けて光ディスクを作成した。こ
のようにして作成した光ディスクの反射率は71%であ
った。このようにして作成した光ディスクを用い、波長
785nmの半導体レーザーを使用して線速度1.4m
/secで、EFM−CDフォーマット信号を記録した
ところ、最適記録レーザーパワーが6.2mWで記録が
可能であった。次に、この信号をCDプレーヤーにより
レーザーパワー0.5mWで再生を行ったところ、得ら
れた信号は良好であり、市販のCDプレーヤーに十分か
かるレベルであった。
【0058】実施例4 深さ1300オングストローム、幅0.5ミクロン、ピ
ッチ1.6ミクロンの案内溝を有する厚さ1.20m
m、外径120mm、内径15mmのポリカーボネート
基板上に、フタロシアニン化合物(f)をエチルセロソ
ルブに55mg/mlの濃度で溶解し、0.2ミクロン
のフィルタリングを行い塗液を調製し、この塗液を用い
て、スピンコーターにより膜厚1550オングストロー
ムに成膜した。次に、このようにして得た記録膜の上に
真空蒸着により金を膜厚500オングストロームに成膜
した。さらに、この上に紫外線硬化型樹脂により保護膜
を5ミクロンの膜厚で設けて光ディスクを作成した。こ
のようにして作成した光ディスクの反射率は71%であ
った。このようにして作成した光ディスクを用い、波長
785nmの半導体レーザーを使用して線速度1.4m
/secで、EFM−CDフォーマット信号を記録した
ところ、最適記録レーザーパワーが5.7mWで記録が
可能であった。次に、この信号をCDプレーヤーにより
レーザーパワー0.5mWで再生を行ったところ、得ら
れた信号は良好であり、市販のCDプレーヤーに十分か
かるレベルであった。
【0059】実施例5 深さ1300オングストローム、幅0.6ミクロン、ピ
ッチ1.6ミクロンの案内溝を有する厚さ1.20m
m、外径120mm、内径15mmのポリカーボネート
基板上に、フタロシアニン化合物(h)を2,2,3,
3−テトラフルオロプロパノールに50mg/mlの濃
度で溶解し、0.2ミクロンのフィルタリングを行い塗
液を調製し、この塗液を用いて、スピンコーターにより
膜厚1450オングストロームに成膜した。次に、この
ようにして得た記録膜の上に真空蒸着により金を膜厚5
00オングストロームに成膜した。さらに、この上に紫
外線硬化型樹脂により保護膜を5ミクロンの膜厚で設け
て光ディスクを作成した。このようにして作成した光デ
ィスクの反射率は71%であった。このようにして作成
した光ディスクを用い、波長785nmの半導体レーザ
ーを使用して線速度1.4m/secで、EFM−CD
フォーマット信号を記録したところ、最適記録レーザー
パワーが6.1mWで記録が可能であった。次に、この
信号をCDプレーヤーによりレーザーパワー0.5mW
で再生を行ったところ、得られた信号は良好であり、市
販のCDプレーヤーに十分かかるレベルであった。
【0060】実施例6〜10 深さ1250オングストローム、幅0.48ミクロン、
ピッチ1.6ミクロンの案内溝を有する厚さ1.20m
m、外径120mm、内径15mmのポリカーボネート
基板上に、表1に示すフタロシアニン化合物を2,2,
3,3−テトラフルオロプロパノールに50mg/ml
の濃度で溶解し、0.2ミクロンのフィルタリングを行
い塗液を調製し、この塗液を用いて、スピンコーターに
より膜厚1300オングストロームとして記録膜を成膜
した。次に、このようにして得た記録膜の上に真空蒸着
により金を膜厚500オングストロームに成膜した。さ
らに、この上に紫外線硬化型樹脂により保護膜を5ミク
ロンの膜厚で設けて光ディスクを作成した。このように
して作成した光ディスクの反射率および実施例1と同様
の方法で記録、再生を行った場合の最適記録レーザーパ
ワーを表1に示す。 表1
【0061】
【表1】
【0062】
【発明の効果】本発明の構成により光ディスクを作成す
ることにより、770nmから800nmの半導体レー
ザーに対して安定した記録再生特性を示す追記機能編集
機能を有するCDあるいはCD−ROM対応の追記型光
ディスクを提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板/記録膜/反射膜/保護膜から
    なり、CDまたはCD−ROMフォーマット信号の記録
    を行う追記型光ディスクにおいて、その記録膜が下記一
    般式[I]で示される化合物から選ばれる1種、また
    は、2種以上のフタロシアニン化合物より構成されるこ
    とを特徴とするCDまたはCD−ROM対応の追記型光
    ディスク。 一般式[I] 【化1】 [式中、置換基X1 〜X4 はそれぞれ独立に水素原子、
    ハロゲン原子、置換基を有しても良いアルキル基、置換
    基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいア
    ルコキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、
    置換基を有してもよいアルキルチオ基、置換基を有して
    もよいアリールチオ基、ニトロ基、シアノ基、スルホン
    酸基、スルホン酸アミド基、スルホン酸エステル基を表
    す。n1 〜n4 は置換基X1 〜X4 の置換数で0〜4の
    整数を表す。中心金属Mは、Al、Si、Ga、Ge,
    In,Snを表す。置換基Zは、 【化2】 を表す。ここで、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 はそれ
    ぞれ独立に、水素原子,置換基を有してもよい直鎖、分
    岐または環状のアルキル基,置換基を有してもよいアリ
    ール基を表し、またR3 ,R4 で脂環、またはヘテロ原
    子を含む複素環を形成していてもよい。mは、1または
    2の整数であり置換基Zの個数を表す。]
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011184335A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Ricoh Co Ltd ヒドロキシガリウムフタロシアニンの製造法
WO2012077221A1 (ja) * 2010-12-10 2012-06-14 アグロカネショウ株式会社 3-アミノオキサリルアミノベンズアミド誘導体及びこれを有効成分とする殺虫、殺ダニ剤
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