JPH05116456A - コンパクトデイスク対応またはコンパクトデイスク−rom対応の追記型光デイスク - Google Patents

コンパクトデイスク対応またはコンパクトデイスク−rom対応の追記型光デイスク

Info

Publication number
JPH05116456A
JPH05116456A JP3305417A JP30541791A JPH05116456A JP H05116456 A JPH05116456 A JP H05116456A JP 3305417 A JP3305417 A JP 3305417A JP 30541791 A JP30541791 A JP 30541791A JP H05116456 A JPH05116456 A JP H05116456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substituent
group
formula
write
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3305417A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Miyazaki
修次 宮崎
Shinichiro Mizuno
信一郎 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority to JP3305417A priority Critical patent/JPH05116456A/ja
Publication of JPH05116456A publication Critical patent/JPH05116456A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、安定性に優れ、さらに記録感度の良
いCD対応またはCD−ROM対応の追記型光ディスク
の記録膜材料およびディスク構成である。 【構成】基板/記録膜/反射膜/保護膜の4層構造より
なるCD対応またはCD−ROM対応の追記型光ディス
クにおいて、記録膜が特定の2種類のフタロシアニン系
色素より選ばれる2種以上の化合物の混合膜で構成され
ることを特徴とする光ディスク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー光による情報
の記録、再生を行う光ディスクに関する。さらに詳しく
はCDあるいはCD−ROM対応の追記型光ディスクに
関する。
【0002】
【従来の技術】集光レーザー光による情報記録媒体の中
で、オーディオ等の音楽再生用としてコンパクトディス
ク(CD)およびコンピュータ−ROMとしてのコンパ
クトディスク−ROM(CD−ROM)が広く普及して
いる。このようなCDまたはCD−ROMは、通常ポリ
カーボネート等の透明基板表面にCDまたはCD−RO
Mフォーマット信号を有するピット列を射出成形時に形
成し、その上からアルミニウムまたは金等を蒸着あるい
はスパッタリングにより反射膜を設け、さらに保護膜を
コートして作成する。このようにして作成した光ディス
クの基板の裏面から再生レーザー光(780nm半導体
レーザー光)を照射して、ピットの凹凸による反射率の
変化から各信号を読取り、情報を再生するものである。
しかし、このようなCDまたはCD−ROMは再生専用
であり記録ができないため、追記型光ディスクあるいは
書換え可能な光磁気ディスク等のような編集機能がない
という不都合さがあった。一方、編集機能を有する追記
型光ディスクあるいは光磁気ディスクとしては、Te等
カルコゲナイト化合物、希土類金属化合物もしくはシア
ニン、ナフタロシアニン等の有機色素等を記録膜とした
ものが実用化されている。しかしながら、これらの光デ
ィスクは、基板面からの反射率が30〜40%であり、
現在のCDの国際規格であるレッドブックに記載されて
いる基板面からの反射率70%以上には到達しておら
ず、現状のままCDあるいはCD−ROMの再生装置に
より信号の再生を行うことはできないという問題点があ
る。このような問題点を解決するために、シアニン化合
物等の記録膜の上に金等の反射膜を設けて、基板面反射
率で70%以上を確保して780nmでCDフォーマッ
トあるいはCD−ROMフォーマット信号を記録し、C
DまたはCD−ROMの再生装置で情報を読み出す光デ
ィスクおよび方法が提案されている。
【0003】しかしながら、一般にシアニン化合物は光
安定性が悪いため、CDのような単板構成で直接太陽光
にさらされるような使用条件下では、記録の信頼性に問
題が生ずる可能性がある。そのため、シアニン化合物に
代えて、化学的、物理的安定性の優れたフタロシアニン
化合物を記録膜材料に使用する試みが検討されている。
【0004】このフタロシアニン化合物の場合には、熱
的にも安定なため記録感度が低い、さらに吸収バンドが
非常にシャープであるため、CDドライブのピックアッ
プに搭載される半導体レーザーの発振波長の許容範囲
(780〜800nm程度)で安定した光学特性(反射
率および吸収)を得ることが困難であり、記録感度の波
長依存性が大きく、汎用性のある追記型光ディスクに成
りにくいという問題点がある。
【0005】従って、現状では安定性に優れ、さらに記
録特性も良好なCD対応の追記型光ディスクは提供され
ていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の追記
機能、編集機能を有するCDあるいはCD−ROMの持
つ欠点を解決し、安定性に優れ、さらに記録特性も良好
なCDあるいはCD−ROM対応の追記型光ディスクは
提供するために、化学的、物理的安定性の優れたフタロ
シアニン化合物を記録膜材料として用いる場合に生ずる
低記録感度および記録感度の波長依存性を防ぎ、良好な
再生信号が得られる記録材料について鋭意検討を行った
結果、本発明を得るに至った。
【0007】
【課題を解決する手段】上記のような安定性に優れ、さ
らに記録特性も良好なCD対応の追記型光ディスクは以
下のようにして実現される。第一の発明は、透明基板/
記録膜/反射膜/保護膜の4層構造からなり、コンパク
トディスクフォーマット信号またはコンパクトディスク
−ROMフォーマット信号の記録を行う追記型光ディス
クにおいて、その記録膜が下記一般式[1]で示される
フタロシアニン化合物と一般式[2]で示されるフタロ
シアニン化合物からそれぞれ選ばれる2種以上のフタロ
シアニン化合物より構成されることを特徴とするコンパ
クトディスク対応またはコンパクトディスク−ROM対
応の追記型光ディスクCD対応の追記型光ディスク。 一般式[1]
【0008】
【化3】 [式中、置換基X1 〜X4 は、それぞれ独立に置換基を
有しても良いアルキル基、置換基を有しても良いアルコ
キシ基、置換基を有しても良いアルキルチオ基、ハロゲ
ン原子、ニトロ基およびシアノ基を表す。k、l、mお
よびnはそれぞれ独立に0〜2の整数であり、置換基X
1 〜X4 の個数を表す。中心金属M1 は、Al、Ga、
In、Si、Ge、Snを表す。置換基Z1 は、
【0009】
【0010】ここで、R1 、R2 、R3 およびR4 は、
置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよ
いアリール基、置換基を有してもよいアルコキシ基また
は置換基を有してもよいアリーロキシ基を表す。Y
1 は、1または2の整数であり置換基Z1 の個数を表
す。] 一般式[2]
【0011】
【化4】
【0012】[式中、置換基X5 〜X8 は、それぞれ独
立に置換基を有しても良いアルキル基、置換基を有して
も良いアルコキシ基、置換基を有しても良いアルキルチ
オ基、ハロゲン原子、ニトロ基およびシアノ基を表す。
o、p、qおよびrはそれぞれ独立に0〜2の整数であ
り、置換基X5 〜X8 の個数を表す。中心金属M2 は、
Al、Ga、In、Si、Ge、Snを表す。置換基Z
2 は、
【0013】
【0014】を表す。ここで、R5 は置換基を有しても
良いアルキル基、置換基を有しても良いアリール基ある
いは置換基を有しても良いアラルキル基を表す。Y
2 は、1または2の整数であり置換基Z2 の個数を表
す。]
【0015】第二の発明は、一般式[1]のX1 〜X4
の置換位置が、それぞれX1 が式中の1位または4位、
2 が式中の5位または8位、X3 が式中の9位または
12位、X4 が式中の13位または16位であることを
特徴とするコンパクトディスク対応またはコンパクトデ
ィスク−ROM対応の追記型光ディスクCD対応の追記
型光ディスク。
【0016】第三の発明は、一般式[2]のX5 〜X8
の置換位置が、それぞれX5 が式中の1位または4位、
6 が式中の5位または8位、X7 が式中の9位または
12位、X8 が式中の13位または16位であることを
特徴とするコンパクトディスク対応またはコンパクトデ
ィスク−ROM対応の追記型光ディスクCD対応の追記
型光ディスク。
【0017】第四の発明は、一般式[1]および一般式
[2]のX1 〜X4 、X5 〜X8 およびZ1 、Z2 のい
ずれかに、もしくは、すべてにフッ素が含有された有機
置換基が導入されることを特徴とするコンパクトディス
ク対応またはコンパクトディスク−ROM対応の追記型
光ディスクCD対応の追記型光ディスク。
【0018】本発明の記録膜が一般式[1]で示される
フタロシアニン化合物と一般式[2]で示されるフタロ
シアニン化合物の混合膜により構成することについて
は、一般式[1]で示されるフタロシアニン化合物、り
ん含有の軸置換基の効果により吸収波長が長波長にシフ
トし、記録レーザーの発振波長域に吸収を有しレーザー
光を吸収し熱的変化によってピットが形成されるヒート
モード記録において光学的に高感度化に有効である。し
かしながら、この一般式[1]のフタロシアニン化合物
単独ではレーザー波長域の吸光度が大き過ぎて規格を満
足する反射率が得られなくなる場合がある。そこで、軸
置換のアシル基の効果により熱分解点が低く熱的に高感
度化が可能である一般式[2]で示されるフタロシアニ
ン化合物を混合することにより、比較的吸収が少なくて
記録が可能になるため、高記録感度でしかも高反射率の
メディアとなり、さらに再生波形も良好となる。また、
置換基にフッ素を導入することにより、溶解性が向上す
ると同時に、基板との界面エネルギーによると考えられ
るが、記録ピットの状態が良好になり、記録信号のコン
トラストが大きく、さらに良好な再生波形となる。。ま
た、中心金属の軸方向置換基にリン含有の置換基を導入
することにより、汎用のアルコール系およびセロソルブ
系の溶媒への溶解性が向上し、光ディスク基板として汎
用に使用されているポリカーボネート基板を侵すことな
く塗布することができる利点がある。
【0019】本発明の一般式[1]で示されるフタロシ
アニン化合物に導入されるX1 〜X4 および一般式
[2]で示されるフタロシアニン化合物に導入されるX
5 〜X8 を構成する原子および有機置換基の代表例とし
ては、ハロゲン原子としては塩素、臭素、ヨウ素、フッ
素があり、置換基を有しても良いアルキル基としては、
メチル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、ステア
リル基、トリクロロメチル基、2−メトキシエチル基、
フタルイミドメチル基等を、置換基を有しても良いアル
コキシ基としては、メトキシ基、n−ブトキシ基、te
rt−ブトキシ基、トリクロロメトキシ基、トリフルオ
ロエトキシ基、テトラフルオロプロポキシ基、ペンタフ
ルオロプロポキシ基等を、置換基を有しても良いアルキ
ルチオ基としては、ヘキシルチオ基、オクチルチオ基、
テトラフルオロプロピルチオ基等を、それぞれ挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。
【0020】本発明に用いられる一般式[1]で示され
るフタロシアニン化合物と一般式[2]で示されるフタ
ロシアニン化合物との混合比率については、化合物の種
類および組合せにより異なるが、一般式[1]で示され
るフタロシアニン化合物/一般式[2]で示されるフタ
ロシアニン化合物=1/9〜9/1の範囲でよく、さら
に3/7〜7/3の範囲が好ましい。
【0021】また、記録膜層には、記録膜の耐光性、耐
環境性等の安定性、繰り返し再生の安定性をさらに向上
させる目的で、酸素クエンチャー、紫外線吸収剤等の添
加剤を加えてもよい。例えば、一般式[3]で示される
ジインモニウム化合物および一般式[4]で示されるア
ゾベンゼン化合物が挙げられる。
【0022】一般式[3]
【化5】
【0023】[式中、nは1〜4の整数を表す。R
6 は、水素原子もしくはアルキル基を表す。X9-は、ハ
ロゲン原子、過塩素酸、ポウフッ化水素酸、ヘキサフル
オロ酢酸、フッ化アンチモン、フッ化砒素等の陰イオン
を表す。]
【0024】一般式[4]
【化6】
【0025】[式中、R7 は、水素原子もしくはアルキ
ル基を表す。R8 は、水酸基、アルコキシ基、アミノ基
あるいはニトロ基を表す。]
【0026】このような記録膜の成膜方法としては、ド
ライプロセス例えば、真空蒸着法、スパッタリング法に
よっても可能である。
【0027】また、ウェットプロセス、例えば、スピン
コート法、ディップ法、スプレー法、ロールコート法あ
るいはLB(ラングミュア−ブロジェット)法によって
も可能である。本発明の記録膜素材は、汎用の有機溶
媒、例えば、アルコール系、ケトン系、セロソルブ系、
ハロゲン化炭化水素系、フロン系等に溶解するため、生
産性および記録膜の均一性からスピンコート法により成
膜する方法が好ましい。
【0028】このように、いわゆる塗布法で成膜する場
合には、必要に応じて高分子バインダーを加えても良
い。高分子バインダーとしてはアクリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、塩
化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ニトロセルロー
ス、フェノール樹脂等が挙げられるがこれに限られるも
のではない。高分子バインダーの混合比としては特に制
限はないが、フタロシアニン化合物に対して30重量%
以下が好ましい。
【0029】本発明の記録膜の最適膜厚は、記録膜材料
の種類および組合せにより異なるため特に制限はなく、
500〜3000オングストロームが好ましく、さらに
800〜2500オングストロームが最適膜厚範囲であ
る。
【0030】本発明の反射膜素材としては、金、銀、
銅、白金、アルミニウム、コバルト、スズ等の金属およ
びこれらを主成分とした合金、MgO、ZnO、SnO
等の金属酸化物、SiN4 、AlN、TiN等の窒化物
等が挙げられるが、絶対反射率が高く安定性に優れてい
る点から金が最適である。このように、反射膜素材とし
ては金が最適であるが、金は高価であるため、安価な光
ディスクを得る事が困難となる問題点がある。この問題
点を解決する目的で、金の膜厚を最小限に小さくし、膜
厚不足分を他の金属(例えば、アルミニウム、銀等)で
補うような金属積層膜を反射層に用いる事も可能であ
る。なお、この場合、絶対反射率を金単独膜とほぼ同等
にするためには、積層する下層(フタロシアニン化合物
に接する層)の金膜厚は最低200オングストローム以
上必要であり、金属積層膜の全膜厚は800〜2500
オングストロームが最適範囲である。また、場合によっ
ては有機系の高反射膜を使用することもできる。
【0031】このような反射膜の成膜方法としては、ド
ライプロセス例えば真空蒸着法、スパッタリング法が最
も好ましいがこれに限られるものではない。
【0032】本発明の反射膜の最適膜厚については、特
に制限はないが400〜1300オングストロームの範
囲が好ましい。
【0033】さらに、反射膜の上より、ディスク特に記
録膜および反射膜の化学的劣化(例えば酸化、吸水等)
および物理的劣化(例えば傷、けずれ等)を防ぐ目的で
ディスクを保護するための保護膜を設ける。保護膜用の
材料としては、紫外線硬化型樹脂を用いて、スピンコー
トにより塗布し、紫外線照射により硬化させる方法が好
ましいがこれに限られるものではない。
【0034】保護膜の最適膜厚については、薄い場合に
は、保護の効果が低下し、厚い場合には樹脂の硬化時の
収縮によりディスクのそり等の機械特性の悪化の原因に
なるため、2〜20ミクロンの範囲で成膜することが好
ましい。
【0035】また、本発明に用いられるディスク基板と
しては信号の書込や読み出しを行うための光の透過率が
好ましくは85%以上であり、かつ光学異方性の小さい
ものが望ましい。例えば、ガラス、またはアクリル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリア
ミド樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(ポリ−4−メ
チルペンテン等)、ポリエーテルスルホン樹脂などの熱
可塑性樹脂やエポキシ樹脂、アリル樹脂等の熱硬化性樹
脂からなる基板が挙げられる。これらの中で、成形のし
やすさ、ATIP用のウォブル信号および案内溝等の付
与のしやすさなどから熱可塑性樹脂からなるものが好ま
しく、さらに光学特性や機械特性およびコストからみて
アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂からなるものが特
に好ましい。また、ATIP用ウォブル信号および案内
溝などの付与は熱可塑性樹脂を成形(射出成形、圧縮成
形)する際にスタンパーなどを用いて付与する方法が好
ましいが、フォトポリマー樹脂を用いるいわゆる2P法
による方法によっても行うことができる。
【0036】本発明の案内溝の形状については、特に制
限はなく矩形、台形あるいはU字形であってもよい。ま
た、案内溝の寸法については、記録膜材料の種類および
組合せ等により最適値はそれぞれ異なるが、平均溝幅
(溝深さの1/2の位置の幅)が0.3〜0.6ミクロ
ン、また、溝深さが800〜2000オングストローム
の範囲が好ましい。
【0037】本発明のディスク形態は、記録後CDある
いはCD−ROMとして機能する必要があるため、CD
あるいはCD−ROMの規格(レッドブック)およびR
−CDの規格(オレンジブック)に準拠していることが
好ましい。
【0038】
【実施例】以下の実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は以下の実施例に限られるものではない。
【0039】実施例1 深さ1100オングストローム、幅0.45ミクロン、
ピッチ1.6ミクロンの案内溝を有する厚さ1.20m
m、外径120mm、内径15mmのポリカーボネート
基板上に、フタロシアニン化合物[a]および[d]を
1:1で混合したものを2,2,3,3−テトラフルオ
ロプロパノールに50mg/mlの濃度で溶解し、0.
2ミクロンのフィルタリングを行い塗液を調製し、この
塗液を用いて、スピンコーターにより記録膜厚1300
オングストロームに成膜した。
【0040】フタロシアニン化合物[a]
【化7】
【0041】フタロシアニン化合物[d]
【化8】
【0042】次に、このようにして得た記録膜の上に真
空蒸着により金を膜厚800オングストロームに成膜し
た。さらに、この上に紫外線硬化型樹脂により保護膜を
5ミクロンの膜厚で設けて光ディスクを作成した。この
ようにして作成した光ディスクの反射率は74%であっ
た。このようにして作成した光ディスクを用い、波長7
85nmの半導体レーザーを使用して線速度1.4m/
secで、EFM−CDフォーマット信号を記録したと
ころ、最適記録レーザーパワーが7.6mWで記録が可
能であった。次に、この信号をCDプレーヤーによりレ
ーザーパワー0.5mWで再生を行ったところ、得られ
た信号は良好であり、市販のCDプレーヤーに十分かか
るレベルであった。
【0043】実施例2 深さ900オングストローム、幅0.52ミクロン、ピ
ッチ1.6ミクロンの案内溝を有する厚さ1.20m
m、外径120mm、内径15mmのポリカーボネート
基板上に、フタロシアニン化合物[b]および[e]を
5:3で混合したものをジアセトンアルコールに65m
g/mlの濃度で溶解し、0.2ミクロンのフィルタリ
ングを行い塗液を調製し、この塗液を用いて、スピンコ
ーターにより記録膜厚1450オングストロームに成膜
した。
【0044】フタロシアニン化合物[b]
【化9】
【0045】フタロシアニン化合物[e]
【化10】
【0046】次に、このようにして得た記録膜の上に真
空蒸着により金を膜厚500オングストロームに成膜し
た。さらに、この上に紫外線硬化型樹脂により保護膜を
5ミクロンの膜厚で設けて光ディスクを作成した。この
ようにして作成した光ディスクの反射率は71%であっ
た。このようにして作成した光ディスクを用い、波長7
85nmの半導体レーザーを使用して線速度1.4m/
secで、EFM−CDフォーマット信号を記録したと
ころ、最適記録レーザーパワーが7.4mWで記録が可
能であった。次に、この信号をCDプレーヤーによりレ
ーザーパワー0.5mWで再生を行ったところ、得られ
た信号は良好であり、市販のCDプレーヤーに十分かか
るレベルであった。
【0047】実施例3 深さ1550オングストローム、幅0.54ミクロン、
ピッチ1.6ミクロンの案内溝を有する厚さ1.20m
m、外径120mm、内径15mmのポリカーボネート
基板上に、フタロシアニン化合物[c]および[f]を
7:3で混合したものをエチルセロソルブに50mg/
mlの濃度で溶解し、0.2ミクロンのフィルタリング
を行い塗液を調製し、この塗液を用いて、スピンコータ
ーにより記録膜厚1720オングストロームに成膜し
た。
【0048】フタロシアニン化合物[c]
【化11】
【0049】フタロシアニン化合物[f]
【化12】
【0050】次に、このようにして得た記録膜の上に真
空蒸着により金を膜厚500オングストロームに成膜し
た。さらに、この上に紫外線硬化型樹脂により保護膜を
5ミクロンの膜厚で設けて光ディスクを作成した。この
ようにして作成した光ディスクの反射率は69%であっ
た。このようにして作成した光ディスクを用い、波長7
85nmの半導体レーザーを使用して線速度1.4m/
secで、EFM−CDフォーマット信号を記録したと
ころ、最適記録レーザーパワーが7.0mWで記録が可
能であった。次に、この信号をCDプレーヤーによりレ
ーザーパワー0.5mWで再生を行ったところ、得られ
た信号は良好であり、市販のCDプレーヤーに十分かか
るレベルであった。
【0051】実施例4〜8 深さ1250オングストローム、幅0.50ミクロン、
ピッチ1.6ミクロンの案内溝を有する厚さ1.20m
m、外径120mm、内径15mmのポリカーボネート
基板上に、表1、表2および表3に示すフタロシアニン
化合物の組合せおよび条件で成膜した。次に、このよう
にして得た記録膜の上に真空蒸着により金を膜厚500
オングストロームに成膜した。さらに、この上に紫外線
硬化型樹脂により保護膜を5ミクロンの膜厚で設けて光
ディスクを作成した。このようにして作成した光ディス
クの反射率および実施例1と同様の方法で記録、再生を
行った場合の最適記録レーザーパワーを表4に示す。 表1
【0052】
【表1】
【0053】 EC :エチルセロソルブ DAA :ジアセトンアルコール TFP :2,2,3,3−テトラフルオロプロパノー
【0054】表2
【表2】
【0055】 Et : エチル基 Ph : フェニル基 Bu : ブチル基
【0056】表3
【表3】 Ph : フェニル基
【0057】表4
【表4】
【0058】
【発明の効果】本発明の構成により光ディスクを作成す
ることにより、770nmから800nmの半導体レー
ザーに対して安定した記録再生特性を示す追記機能編集
機能を有するCDあるいはCD−ROM対応の追記型光
ディスクを提供することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板/記録膜/反射膜/保護膜の4
    層構造からなり、コンパクトディスクフォーマット信号
    またはコンパクトディスク−ROMフォーマット信号の
    記録を行う追記型光ディスクにおいて、その記録膜が下
    記一般式[1]で示されるフタロシアニン化合物と一般
    式[2]で示されるフタロシアニン化合物からそれぞれ
    選ばれる2種以上のフタロシアニン化合物より構成され
    ることを特徴とするコンパクトディスク対応またはコン
    パクトディスク−ROM対応の追記型光ディスクCD対
    応の追記型光ディスク。 一般式[1] 【化1】 [式中、置換基X1 〜X4 は、それぞれ独立に置換基を
    有しても良いアルキル基、置換基を有しても良いアルコ
    キシ基、置換基を有しても良いアルキルチオ基、ハロゲ
    ン原子、ニトロ基およびシアノ基を表す。k、l、mお
    よびnはそれぞれ独立に0〜2の整数であり、置換基X
    1 〜X4 の個数を表す。中心金属M1 は、Al、Ga、
    In、Si、Ge、Snを表す。置換基Z1 は、 ここで、R1 、R2 、R3 およびR4 は、置換基を有し
    てもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール
    基、置換基を有してもよいアルコキシ基または置換基を
    有してもよいアリーロキシ基を表す。Y1 は、1または
    2の整数であり置換基Z1の個数を表す。] 一般式[2] 【化2】 [式中、置換基X5 〜X8 は、それぞれ独立に置換基を
    有しても良いアルキル基、置換基を有しても良いアルコ
    キシ基、置換基を有しても良いアルキルチオ基、ハロゲ
    ン原子、ニトロ基およびシアノ基を表す。o、p、qお
    よびrはそれぞれ独立に0〜2の整数であり、置換基X
    5 〜X8 の個数を表す。中心金属M2 は、Al、Ga、
    In、Si、Ge、Snを表す。置換基Z2 は、 を有しても良いアリール基あるいは置換基を有しても良
    いアラルキル基を表す。Y2 は、1または2の整数であ
    り置換基Z2 の個数を表す。]
  2. 【請求項2】 一般式[1]のX1 〜X4 の置換位置
    が、それぞれX1 が式中の1位または4位、X2 が式中
    の5位または8位、X3 が式中の9位または12位、X
    4 が式中の13位または16位であることを特徴とする
    請求項1記載のコンパクトディスク対応またはコンパク
    トディスク−ROM対応の追記型光ディスクCD対応の
    追記型光ディスク。
  3. 【請求項3】 一般式[2]のX5 〜X8 の置換位置
    が、それぞれX5 が式中の1位または4位、X6 が式中
    の5位または8位、X7 が式中の9位または12位、X
    8 が式中の13位または16位であることを特徴とする
    請求項1記載のコンパクトディスク対応またはコンパク
    トディスク−ROM対応の追記型光ディスクCD対応の
    追記型光ディスク。
  4. 【請求項4】 一般式[1]および一般式[2]のX1
    〜X4 、X5 〜X8 およびZ1 、Z2 のいずれかに、も
    しくは、すべてにフッ素が含有された有機置換基が導入
    されることを特徴とする請求項1〜3いづれか記載のコ
    ンパクトディスク対応またはコンパクトディスク−RO
    M対応の追記型光ディスクCD対応の追記型光ディス
    ク。
JP3305417A 1991-10-24 1991-10-24 コンパクトデイスク対応またはコンパクトデイスク−rom対応の追記型光デイスク Pending JPH05116456A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3305417A JPH05116456A (ja) 1991-10-24 1991-10-24 コンパクトデイスク対応またはコンパクトデイスク−rom対応の追記型光デイスク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3305417A JPH05116456A (ja) 1991-10-24 1991-10-24 コンパクトデイスク対応またはコンパクトデイスク−rom対応の追記型光デイスク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05116456A true JPH05116456A (ja) 1993-05-14

Family

ID=17944885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3305417A Pending JPH05116456A (ja) 1991-10-24 1991-10-24 コンパクトデイスク対応またはコンパクトデイスク−rom対応の追記型光デイスク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05116456A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6737143B2 (en) 2001-06-14 2004-05-18 Ricoh Company Ltd. Optical recording medium, optical recording method and optical recording device
US6936323B2 (en) 2003-04-30 2005-08-30 Ricoh Company, Ltd. Optical recording medium, and method and device using the same
JP2011173992A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Ricoh Co Ltd 新規ガリウムフタロシアニン化合物を用いた電子写真感光体、画像形成方法、画像形成装置および画像形成装置用プロセスカートリッジ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6737143B2 (en) 2001-06-14 2004-05-18 Ricoh Company Ltd. Optical recording medium, optical recording method and optical recording device
US6936323B2 (en) 2003-04-30 2005-08-30 Ricoh Company, Ltd. Optical recording medium, and method and device using the same
JP2011173992A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Ricoh Co Ltd 新規ガリウムフタロシアニン化合物を用いた電子写真感光体、画像形成方法、画像形成装置および画像形成装置用プロセスカートリッジ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000108513A (ja) 光記録媒体
JPH0790662B2 (ja) コンパクトディスク対応またはコンパクトディスク−rom対応の追記型光ディスク
JPH0615961A (ja) コンパクトディスク対応またはコンパクトディスク−rom対応の追記型光ディスク
JP3412221B2 (ja) 光学記録媒体およびその記録膜材料
JPH05116456A (ja) コンパクトデイスク対応またはコンパクトデイスク−rom対応の追記型光デイスク
JP2786931B2 (ja) コンパクトディスク対応またはコンパクトディスク−rom対応の追記型光ディスクおよびそれを使用するフタロシアニン系色素
JPH06199045A (ja) 光記録媒体
JP3820050B2 (ja) 光記録媒体
JPH05238150A (ja) コンパクトディスク対応またはコンパクトディスク−rom対応の追記型光ディスク
JP3503679B2 (ja) 光情報記録媒体
JP2501005B2 (ja) 光学記録媒体およびその記録膜材料
JPH05124354A (ja) Cdまたはcd−rom対応の追記型光デイスク
JP3564962B2 (ja) 光記録媒体及びその光記録再生方法
JP3136828B2 (ja) 光記録媒体
JP2500969B2 (ja) 光ディスク用記録材料及びcdまたはcd−rom対応の追記型光ディスク
JPH0596861A (ja) Cdまたはcd−rom対応の追記型光デイスク
JPH0473188A (ja) コンパクトディスクおよびコンパクトディスク―rom対応の追記型光ディスク
JP2585056B2 (ja) 光情報記録媒体
JPH11138992A (ja) 光記録媒体及び光記録再生方法
JP2003019865A (ja) 光情報記録媒体
JPH05318930A (ja) Cdまたはcd−rom対応の追記型光ディスク
JPH0615962A (ja) コンパクトディスク対応またはコンパクトディスク−rom対応の追記型光ディスク
JPH10134413A (ja) 光記録媒体
JP2000318313A (ja) 光記録媒体
JPH074975B2 (ja) 光情報記録媒体