JPH0512422U - ホツパー内容物の吸引排出ポツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダスト、粉、粒状物の充填され密度が上昇の
防止および均一な流動を粉、粒状物に付与でき、排出を
効果的に行なえるホッパー内容物の吸引排出ポットを提
供する。 【構成】 ホッパーに排出管と該排出管に仕切り弁を設
けると共に、該仕切り弁下端に排出管の断面より大きな
断面を有する吸引排出ポットを設け、該吸引排出ポット
の天板に少なくとも１個の外気吸入開口部と、該外気吸
入開口部を開閉する負圧調整板を天板に回動自在に設け
たホッパー内容物の吸引排出ポット。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はダスト、粉、粒状物のホッパー内容物をバキューム等の吸引によりホ ッパーから排出する際、排出管系統の途中に装入することにより排出を促進する 排出ポットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般にダスト、粉、粒状物のホッパー内容物をバキューム等の吸引によりホッ パーから排出する際はホッパー、あるいは排出管内にダスト、粉、粒状物が詰ま りバキューム等の吸引を強化しても容易に排出できないことが多々ある。 このため、ホッパー、あるいは排出管に例えばバイブレーターの敷設や人力に よる加振や実開昭５２−５２２９３号公報のような空気吹き込みによるダストの 流動化を利用する等により排出を行なっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、ダスト、粉、粒状物のホッパー内容物をバキューム等の吸引に よりホッパーから排出するには加振をホッパーおよび排出ダストに付与しても、 ダスト、粉、粒状物の流動を促進するよりも粉、粒状物がより充填され密度が上 昇して逆効果となる。また、空気吹き込みによるダストの流動化を利用する場合 も均一な流動の付与は難しく、空気の吹き抜けや脈動を招きダスト、粉、粒状物 の排出は必ずしも解決しないといった問題点がある。

【０００４】 本考案はこれら従来の問題点である充填による密度の上昇を防止し、均一な流 動を粉、粒状物に付与でき排出を効果的に行なえるホッパー内容物の吸引排出ポ ットを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決するものであり、ホッパー内容物の吸引排出管の系統 の途中に装入される吸引排出ポットであって、前記吸引排出管の断面より大きな 断面を有し、該吸引排出ポット天板には少なくとも１個の外気吸入開口部を設け 、さらに該外気吸入開口部を開閉する負圧調整板を前記天板と摺動自在に設けた ことを特徴とするホッパー内容物の吸引排出ポットである。またさらに、吸引排 出ポット内に通気用の孔または切欠きを有する円錐板状の分散コーンを設けるこ とを特徴とするものも含まれる。

【０００６】

【作用】

ホッパーには排出管が接続され、真空吸引されるようになっているが、本考案 の吸引排出ポットは吸引排出管の系統の途中に装入される。すなわち吸引排出管 の系統とは、吸引排出管そのものや、配管系統に付随する仕切弁や継手などであ り、これらの途中や間に装入される。

【０００７】 吸引排出ポットは排出管の断面より大きな断面を有し、外気吸入開口部を有す るのでホッパー内容物と共に外気も平行して吸引される。前記外気吸入開口部に は負圧調整板が摺動自在に設けられ、開口部の面積を変えられるのでこれを調節 することにより気流に共鳴を生じ、負圧脈動、負圧振動を発現する。これにより ダスト、粉、粒状物は外気と均一混合がなされ、真空排気部より効果的に吸引排 出される。なお外気吸入開口部は１個でも複数個設けてもよい。

【０００８】 また吸引排出ポット内に分散コーンを設ければホッパー内容物と外気との混合 は一層促進され好ましい。分散コーンは通気のため穴または周辺に切欠きを設け た円錐状とする。そして円錐状であるのでこれの頂点側を上流側に向けて吸引排 出ポット内に装入すれば流れの抵抗を最小限にして分散混合の効果を挙げられる 。

【０００９】 以上説明した負圧脈動、負圧振動を利用したダスト、粉、粒状物の吸引排出は ダスト、粉、粒状物の嵩密度を上げることなく外気との混合促進が図れる利点が ある。

【００１０】

【実施例】

図１は本考案の吸引排出ポットの実施例であり、Ａは縦断面図、Ｂは天板、Ｃ は負圧調節板を示す。図２はこれを用いたダスト、粉、粒状物のホッパー排出装 置の実施例を示す。

【００１１】 図において、１は集塵機等のダストホッパーであり、この下部にダスト排出管 ２とこのダスト排出管２を開閉する弁３があり、この下端に吸引排出ポット４、 さらに該吸引排出ポット４内を吸引するバキュームホース５が設けてある。

【００１２】 また、吸引排出ポット４はダスト排出管２よりも拡径されており、この拡径部 には排出ポット天板６が設けてあり、この排出ポット天板６には複数の外気吸入 開口部がある。さらに、排出ポット天板６の上部にはダスト排出管２を貫通し、 且つ、排出ポット天板６の上部を摺動する負圧調整板７が設けてあり、この負圧 調整板７には負圧調整板７を摺動する回動取っ手１０および前記の吸引口８と摺 動により合致する複数の外気の吸引調節口９がある。

【００１３】 また、吸引排出ポット４内には吸引時に外気とダスト、粉、粒状物を均一に混 合する分散コーン１１が内設してある。

【００１４】

【考案の効果】

本考案はダスト、粉、粒状物の嵩密度を上げることなく外気との混合促進が図 れるためダストホッパーの吸引排出時に詰まりを生じることなく、効果的に吸引 排出できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の吸引排出ポットの実施例 （Ａ） 吸引排出ポットの断面図 （Ｂ） 排出ポット天板 （Ｃ） 負圧調整板

【図２】本考案の吸引排出ポットを用いたダスト、粉、
粒状物のホッパー排出装置の実施例

【符号の説明】

４ 吸引排出ポット ６ 排出ポット天板 ７ 負圧調整板 ８ 外気吸入開口部 １１ 分散コーン

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 泉谷 武 福岡県北九州市戸畑区飛幡町１−１ 新日 本製鐵株式会社八幡製鐵所内

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ホッパー内容物の吸引排出管の系統の途
   中に装入される吸引排出ポットであって、前記吸引排出
   管の断面より大きな断面を有し、該吸引排出ポット天板
   には少なくとも１個の外気吸入開口部を設け、さらに該
   外気吸入開口部を開閉する負圧調整板を前記天板と摺動
   自在に設けることを特徴とするホッパー内容物の吸引排
   出ポット。
2. 【請求項２】 吸引排出ポット内に通気用の孔または切
   欠きを有する円錐板状の分散コーンを設けることを特徴
   とする請求項１記載のホッパー内容物の吸引排出ポッ
   ト。