JP3009172U - 給粉機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホッパー内の粉粒体がコーンの位置で詰まら
ないように滑らかに流下して円滑な連続吐出ができる小
型で効率的な給粉機を提供する。 【構成】 粉粒体を収容するホッパー１の排出口２に接
続される筒体３の底部に、同筒体の内部の粉粒体を筒体
３外部へ移送するフィーダ４を設け、同フィーダ４の中
央上部に粉粒体を外側へ誘導する回転するコーン５を取
付け、コーン５の下部に回転する攪拌羽根６を設け、し
かもコーン５の表面に粉粒体を通過させないでコーン５
内部からコーン５外側に向けて空気を吹き出す空気吹出
面７を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、粉粒体を収容した貯蔵・タンク・貯室（明細書中ホッパーと総称す る）に装置され、その内部に収容した粉粒体を外部へ排出する給粉機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の給粉機としては、ホッパー内部の外側の粉粒体をホッパー外部へ移送す るフィーダをホッパーの底部に設け、同フィーダの上方でホッパーの底部内部の 中央となる位置に粉粒体を外側へ誘導する円錐体、中央を隆起するように湾曲さ せた凸状体（明細書中コーンと総称する）を設けた給粉機が知られている。 この種の給粉機では、ホッパー内の粉粒体は、その底部のコーンによって外側 へ誘導され、下位のフィーダで捕捉されてホッパー外部へ強制移送されて吐出さ れるものである。 しかしながら、この種の給粉機において、ホッパー内の粉粒体が多量で粉圧が 高いとき、あるいは粉粒体の種類、形状によってはコーンとホッパー内面との間 に粉粒体がブリッジング現象を起して滑らかに粉粒体がフィーダの方へ流れない ということが発生する。 これを解消すべく、フィーダ又は、ホッパーの外周面に加振機を取り付けブリ ッジング現象をなくし、粉粒体の移動を滑らかにすることがなされているが、筒 体・ホッパー外周での加振ではその振動が最も詰り易いコーン外周に効率的に伝 達されず、大きな加振機が必要とされている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解消しようとする課題は、従来の給粉機のこれらの問題点を解消し、 ホッパー内の粉粒体がコーンの位置で詰まらないように滑らかに流下して円滑な 連続吐出ができる小型で効率的な給粉機を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 かかる課題を解決した本考案の構成は、 １）粉粒体を収容するホッパーの排出口に接続される筒体の底部に、同筒体の内 部の粉粒体を筒体外部へ移送するフィーダを設けた粉粒機に於いて、同フィーダ の中央上部に粉粒体を外側へ誘導する回転するコーンを取付け、しかもコーンの 表面に粉粒体を通過させないでコーン内部からコーン外に向けて空気を吹き出す 空気吹出面を設けたことを特徴とする給粉機 ２）コーンの下部に回転する攪拌羽根を設けた前記１）記載の給粉機 ３）コーン及び攪拌羽根がフィーダの回転部分に連結されて連動する構造である 前記２）記載の給粉機にある。 本考案のコーン、攪拌羽根はフィーダの回転部分に連結され、一緒に回転する ようにしてもよいし、又はフィーダの回転と独立して回転駆動されてもよい。

【０００５】

【作用】

本考案では、ホッパー内の粉粒体はその排出口から筒体内に入り、その底部の 内部のコーンによって外側へ誘導されるように流下し、その外側からフィーダに 投入され、フィーダによってホッパー外周へ移送されて吐出される。 ここで、コーンはフィーダの中央上部にあって回転し、筒体内の粉粒体を動か してブリッジング現象を少なくするとともに空気吹出面から空気がコーン内部か らコーン外側へ吹き出し、コーンの外表面での粉粒体の滑りを良好にして、円滑 に粉粒体が底部内部の外側下方へ流下するようになる。更に、攪拌羽根がコーン の下部で回転することで粉粒体を動かしてブリッジング現象を更に少なくする。 コーンと攪拌羽根とをフィーダの回転部分と連結することで簡単に回転させるこ とができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 本実施例のコーン及び攪拌羽根はフィーダの回転する供給盤の上面に取付けら れ、供給盤とともに一緒に回転する例である。 図１は実施例の縦断面図、図２は実施例の平面図、図３は実施例のコーンの空 気吹出面の拡大断面図である。 図中、１はホッパー、２はホッパー１の粉粒体の排出口、３は筒体、４はフィ ーダ、５はコーン、６は攪拌羽根、７は空気吹出面である。 ４０〜４９はフィーダ４に関する構成であり、４０は回転する供給盤、４１は 同供給盤の外周に放射状に突設させた羽根、４２は同羽根によって区画された粉 粒体収容空間、４３は底盤、４４は供給盤４０の回転軸、４５は同回転軸の中心 に開口した空気管挿入孔、４６は回転軸４４を駆動するモータ、４７は同モータ の出力を減速して回転軸４４に伝える減速機、４８は吐出部、４８ａは吐出口の 上方を閉鎖してスクレーパ４９を取付けた蓋板、４９は吐出部４８に設けたスク レーパである。 ７０〜７４は空気吹出面７に関する構成であり、７０はコーン５の傾斜面を傾 斜方向に細長く切開した開口部に張り付けた帆布であり、粉粒体は通過できない が空気の通過を可能とした膜状物であり、７１は同帆布の下位で粉圧を支持する 金属製の多孔性のパンチングメタル、７２は空気溜め、７３は同空気溜めに空気 を送る空気管、７４はエアポンプである。

【０００７】 本実施例では、フィーダ４の供給盤４０、羽根４１及び供給盤４０に取付けた コーン５、攪拌羽根６は一緒に回転するものであり、モータ４６の回転駆動力は 減速機４７、回転軸４４を介して供給盤４０を回動させる。空気は、エアポンプ ７４で加圧され、空気管７３によって回転軸４４の空気管挿入孔４５を介してコ ーン５内へ導入され、コーン５の内面に設けた空気溜め７２へ送られ、パンチン グメタル７１、帆布７０を介してコーン５の外部へ吹き出される。 コーン５は供給盤４０とともに回転しながら、コーン５表面から空気を吹き出 し、コーン５の表面を滑らかにし、且つ筒体３内部の粉粒体に振動を与え、コー ン５の外側にブリッジング現象を起さないようにし、粉粒体を滑らかに筒体３の 内部の外側下方へ移動せしめ、羽根６の間の粉粒体収容間４２へ充填させる。粉 粒体収容空間４２内の粉粒体は、供給盤４０の回転とともに回転させられて吐出 部４８へ送られ、ここでスクレーパ４９によって、下方の吐出部４８から連続的 に吐出される。

【０００８】

【考案の効果】

以上の様に、本考案は、回転するコーンに空気吹出面を設けることによって、 コーン外表面を滑らかにして粉粒体の流下し易く且つ粉粒体に振動を与えてブリ ッジング現象をないように円滑に排出できるようにする。回転する攪拌羽根も同 様に粉粒体を攪拌してブリッジング現象をなくす。フィーダの回転部分にコーン 及び攪拌羽根を取付ければ、回転させる構造を簡単にできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の縦断面図である。

【図２】実施例の平面図である。

【図３】実施例のコーンの空気吹出面の拡大断面図であ
る。

【符号の説明】

１ ホッパー ２ 排出口 ３ 筒体 ４ フィーダ ５ コーン ６ 攪拌羽根 ７ 空気吹出面 ４０ 供給盤 ４１ 羽根 ４２ 粉粒体収容空間 ４３ 底盤 ４４ 回転軸 ４５ 空気管挿入孔 ４６ モータ ４７ 減速機 ４８ 吐出部 ４８ａ 蓋板 ４９ スクレーパ ７０ 帆布 ７１ パンチングメタル ７２ 空気溜め ７３ 空気管 ７４ エアポンプ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 粉粒体を収容するホッパーの排出口に接
   続される筒体の底部に、同筒体の内部の粉粒体を筒体外
   部へ移送するフィーダを設けた給粉機に於いて、同フィ
   ーダの中央上部に粉粒体を外側へ誘導する回転するコー
   ンを取付け、しかもコーンの表面に粉粒体を通過させな
   いでコーン内部からコーン外側に向けて空気を吹き出す
   空気吹出面を設けたことを特徴とする給粉機。
2. 【請求項２】 コーンの下部に回転する攪拌羽根を設け
   た請求項１記載の給粉機。
3. 【請求項３】 コーン及び攪拌羽根がフィーダの回転部
   分に連結されて連動する構造である請求項２記載の給粉
   機。