JPH0512390A - 画像情報記録管理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メディアへのアクセス準備作業の迅速化。 【構成】 メディアの記録エリアを画像ディスク記録エ
リアとこの画像データ記録エリアを管理する複数の管理
情報記録エリアに区分する。この各記録エリアでは、所
定の大きさの記録単位に情報を記録し、画像データの記
録・変更・削除およびこれに伴う管理情報を記録する記
録単位を前の記録単位の次に記録するようにし、各記録
エリア毎の記録単位の数をそれぞれの記録エリアの記録
数とする。ディスク記録情報記録エリアを追加し各記録
エリアの記録数を記録する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子ファイル装置など
の大容量記憶装置における光ディスクなどの記憶媒体の
画像情報記録管理方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】電子ファイル装置などの大容量記憶装置
に用いられる光ディスクなどのメディアの管理は、メデ
ィア上を、画像情報を記録するエリアとこの画像情報記
録エリアを管理する複数の、管理情報記録エリアに区分
し、これらの記録エリアの管理情報に基づき画像情報を
管理することが行われている。

【０００３】図５はこのような記録エリアの一例を示す
図である。エリア１は対象の光ディスクのイメージデー
タ記録エリアとその管理情報記録エリアのアドレス情報
が記録されるディスク管理情報記録エリアであり、エリ
ア２はキーワードの基になる画面の情報が記録される画
面情報記録エリアである。エリア３は、エリア７のイメ
ージデータを記録するイメージデータ記録エリアに記録
された文書を再生するためのデータを記録しており、文
書のスタートとエンドのアドレス、用紙のサイズ、横書
きか縦書きかなどの情報を記録する。エリア４はキーワ
ードを記録するキーワード情報記録エリア、エリア５は
キーワードを削除したときの削除情報を記録する削除情
報記録エリア、エリア６はキーワードとキーワードに対
応する文書番号により構成される索引情報を記録する索
引情報記録エリアである。エリア８はエリア３の文書再
情報記録エリアが一杯となり溢れた分を格納するオーバ
ーフロー情報記録エリアである。

【０００４】図６はエリア１のディスク管理情報記録エ
リアの記録内容を示す図である。先頭に管理対象のディ
スク番号、ディスク名、ディスクのパスワードが記録さ
れている。以降には図５に示したエリア１〜８までの各
エリアの先頭アドレス、エリアの全セクタ数、記録可能
セクタ数、多重書き回数が記録されている。

【０００５】図７はエリア１のディスク管理情報記録エ
リアの記録方法と記録数検出方法を説明する図である。
記録数とは、各エリアに記録されている記録単位の数で
ある。記録単位とは各エリアごとに定められたデータを
記録するセクタ数で、例えば、エリア１であれば１セク
タ（1024バイト) 単位に記録される。またエリア７のイ
メージデータ記録エリアの場合ホストによって原稿の内
容ごとに決められ、数10セクタから数100 セクタの単位
となる。この記録単位で記録が行われるので、この記録
単位の数、つまり記録数がわかれば、次に記録するアド
レスがわかる。従来はこの記録数をバイナリサーチによ
り検索していた。その一例を説明する。

【０００６】図７において、Ｗはこの記録単位を示す。
（ａ）は記録エリアを示し、横軸に０〜Ｆまで16セク
タ、縦軸は０〜80(16 進表示)までを示す。エリア１は
重要なので同じデータが４回書きされている。記録数は
０〜６までの７個である。（ｂ）はバイナリサーチによ
りセクタ番号６まで記録されていることを検出する手順
を示す。エリア１は記録数は最大８個とされているもの
とする。そこでまず０〜７までの中央３に記録されてい
るか調べ、記録されているので、次に３から７の中央の
５に記録されていることを調べ、次に５〜７の中央６に
記録されていることを調べ４回目で７に記録されておら
ず６まで記録されていることを確認する。（ｃ），
（ｄ），（ｅ）は２重書き目のＢ、３重書き目のＦ、４
重書き目の３に記録されていないことを確認したことを
示す。

【０００７】以上により記録数を調べるのに７回のサー
チが行われることがわかる。

【０００８】図８は、光ディスクにアクセスする際のホ
スト計算機の準備動作を示すフロー図である。まず上述
したようなバイナリサーチを行ってエリア１のディスク
管理情報記録エリアの記録数を獲得し、内部メモリにセ
ットする（ステップ81) 。次に、この記録数からディス
ク管理情報の最終アドレスがわかりこれを内部メモリに
セットする( ステップ82) 。次にエリア２〜８までの各
記録エリアの記録数を同様にバイナリサーチにより求め
内部メモリにセットする（ステップ83〜89) 。このよう
にして光ディスクの各管理情報記録エリアのアドレスや
イメージデータ記録エリアのアドレスがわかったのでア
クセスが可能になる。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】上述のようにメディア
使用開始時は、必ずメディア上の全記録エリアについ
て、個々にバイナリサーチを行い、記録数の検出を行っ
ており、使用開始時に、メディアに対して多数のアクセ
スが発生し、処理速度が遅くなるという欠点があった。

【００１０】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、使用開始時に各記録エリアにアクセスする必要
のない画像情報管理方法を提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、画像データ記録エリアとその画像データ記録エリア
を管理する複数の管理情報記録エリアを設け、この各記
録エリアでは、所定の大きさの記録単位に情報を記録
し、画像データの記録・変更・削除およびこれに伴う管
理情報を記録する記録単位を前の記録単位の次に記録す
るようにし、各記録エリア毎の記録単位の数をそれぞれ
の記録エリアの記録数とし、各記録エリアの記録数を記
録したディスク記録情報記録エリアを追加したものであ
る。

【００１２】また、前記ディスク記録情報記録エリアに
各記録エリアの記録数に加えて、前記管理情報記録エリ
アの１つで他の管理情報記録エリアおよびイメージデー
タ記録エリアを管理するディスク管理情報記録エリアに
記録されている情報も記録するようにしたものである。

【００１３】

【作用】各記録エリアの記録数を格納したディスク記録
情報記録エリアを設けたことにより、対象メディア使用
開始時、ホストはまずこのディスク記録情報エリアより
各記録エリアの記録数を読み出して内部メモリにセット
し、次にディスク管理情報エリアより各記録エリアのア
ドレス情報を読み出して内部メモリにセットすることに
より、対象メディアにアクセスすることが可能となる。
これにより各記録エリアに対してバイナリサーチを行い
記録数を獲得する必要がないのでアクセスの開始が迅速
に行える。

【００１４】また、ディスク記録情報記録エリアに各記
録エリアの記録数とディスク管理情報記録エリアのデー
タを記録するようにすることにより、ホストはこのディ
スク記録情報記録エリアのデータを読み込めば、光ディ
スクにアクセスする準備が終わるので準備が迅速に終了
する。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。

【００１６】図１は本実施例による光ディスク上に設け
られた記録エリア区分を示す。図５にて説明した従来例
にエリア９を追加して各記録エリア１〜８までの記録数
を格納する。エリア１〜８までは図５に示す従来例と同
じとし、本実施例も従来の管理方法でも使えるよう共用
化を図っている。本実施例の光ディスクは500 メガの容
量で各エリアの記録量は次の通りである。 エリア１ ８セクタ×４重書 エリア２ 28セクタ×４重書 エリア３ 20,000セクタ×２重書 エリア４ 20,000セクタ×２重書 エリア５ 20,000セクタ×２重書 エリア６ 512 セクタ×２重書 エリア７ 200,000 〜300,000 セクタ×１重書 エリア８ 2,048 セクタ×２重書 エリア９ 3,000 セクタ×２重書

【００１７】図２は図１で説明したエリア９の内容を示
す。これは図６で説明したエリア１の内容に記録数のデ
ータを加えたものである。故に新たにエリア９を設ける
代わりにエリア１に記録数を加えてもよい。しかし、エ
リア１はこの光ディスクの要となる管理データであり、
記録数はいずれかの記録エリアが書き換えられる毎に変
わるので、その度にエリア１を書き換えることになると
エラーの発生する確率が増すので、エリア１とは別にエ
リア９を設けらたものである。

【００１８】図３は光ディスクを操作するシステムの構
成図であり、１はデータ処理およびシステム全体を制御
する中央処理装置、２は本システムを動作させるプログ
ラムなどを格納する磁気ディスク、３はこの磁気ディス
ク２に格納されたプログラムを中央処理装置１が読み出
し格納する主記憶装置、４は補助記憶装置で光ディスク
の検索を行う場合の検索の基となる索引データなどを格
納する。

【００１９】５はディスプレイで光ディスク12や補助記
憶装置４より読み出したデータやキーボート６から入力
するデータを表示する。７はディスプレイ制御装置で、
ディスプレイ５を制御する。８は光ディスク12に記録す
る文書を読み込むイメージスキャナ、９は光ディスク12
の記録内容などを記録するプリンタ、10はイメージスキ
ャナ８およびプリンタ９を制御する入出力制御装置であ
る。11は光ディスクを操作する光ディスク装置、13は光
ディスク装置11を制御する光ディスク制御装置である。

【００２０】図４は本実施例の動作を示すフロー図であ
る。ホストは対象の光ディスク12をアクセスするに当た
り、まず図１に示すエリア９のディスク記録情報記録エ
リアにアクセスし、各記録エリア１〜８の記録数を獲得
し主記憶装置３へセットする（ステップ41) 。次に図２
に示す各記録エリアの最終記録アドレスを記録数とエリ
ア先頭アドレスとから演算して主記憶装置３にセットす
る（ステップ42) 。これにより光ディスク12へのアクセ
ス準備が完了する。本実施例のフロー図は図８に示す従
来例のものに比べはるかに単純化されている。

【００２１】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は各記録エリアの記録数を記録しておくことにより、ホ
ストがメディアにアクセス準備作業を行う際、バイナリ
サーチにより記録数を獲得する必要がないのでアクセス
準備作業を迅速に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の光ディスク記録エリア区分図

【図２】エリア９のディスク記録情報記録エリアの記録
内容を示す図

【図３】本実施例を実現する装置のブロック図

【図４】本実施例の動作フロー図

【図５】従来例の光ディスク記録エリア区分図

【図６】従来例のエリア１ディスク管理情報記録エリア
の記録内容を示す図

【図７】記録数を獲得するためのバイナリサーチ説明図

【図８】従来例の光ディスクへのアクセス準備動作フロ
ー図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像データ記録エリアとその画像データ
   記録エリアを管理する複数の管理情報記録エリアを設
   け、この各記録エリアでは、所定の大きさの記録単位に
   情報を記録し、画像データの記録・変更・削除およびこ
   れに伴う管理情報を記録する記録単位を前の記録単位の
   次に記録するようにし、各記録エリア毎の記録単位の数
   をそれぞれの記録エリアの記録数とし、各記録エリアの
   記録数を記録したディスク記録情報記録エリアを追加し
   たことを特徴とする画像情報記録管理方法。
2. 【請求項２】 前記ディスク記録情報記録エリアに各記
   録エリアの記録数に加えて、前記管理情報記録エリアの
   １つで他の管理情報記録エリアおよびイメージデータ記
   録エリアを管理するディスク管理情報記録エリアに記録
   されている情報も記録するようにしたことを特徴とする
   請求項１記載の画像情報記録管理方法。