JP2532949B2 - 光ディスクファイル装置における検索方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、再生専用の部分と書き込み消去可能な部分
をもった光ディスクを記憶媒体とする光ディスクファイ
ル装置における検索方法に関するものである。

（ロ）従来の技術 従来からレーザ光等の光ビームを用いた光学式の記録
及び／または再生を行う装置には、記録媒体として光デ
ィスクが用いられている。光ディスクには、機能別に、
再生専用のもの、ユーザによる記録が一回だけできる追
記型のもの、記録・消去の繰り返しが可能な書換え型の
ものがある。

そして、追記型、あるいは書換え型の光ディスクを記
録媒体として、画像や文書等をファイルする光ディスク
情報ファイル装置が開発されている。例えば、画像情報
を取り込んで、属性情報と共に光ディスクに記録し、こ
の記録された画像情報を必要に応じて読み出すことがで
きる光ディスク情報ファイル装置に、三洋電機（株）製
光ディスク文書ファイルシステム「SOF-M88」がある。

さて、このような光ディスクを用いて情報をファイル
する装置では、その情報を検索するためのタイトルや検
索情報等の属性情報が同時に記録される。

属性情報は、光ディスク以外の別の外部記憶媒体、例
えばフロッピーディスクに記録する場合と、光ディスク
の一部に記録する場合がある。

外部記録媒体に属性情報を記録する場合は、そのため
の装置が必要となり、構成が大型化するので、多くの場
合、属性情報は光ディスクの一部に記憶される。

しかし、光ディスクは、記録された情報へのアクセス
時間が余り速くないので、検索の高速処理の実現のため
に、光ディスクの装置への装着時に、光ディスクに記録
された属性情報だけを予め全て装置のRAMに転送してお
き、このRAMに格納された属性情報によって検索処理を
行っている。そしてRAMに格納された属性情報に基づい
て検索した結果、選択された属性情報が付与された情報
を光ディスクから読み出して再生している。

（ハ）発明が解決しようとする課題 しかしながら、光ディスクの装置への装着時に、光デ
ィスクに記録された属性情報だけを予め全て装置のRAM
に転送しておく場合には、全ての属性情報を格納させる
ために大容量のRAMを必要とする。また、検索処理も、R
AMに格納された全ての属性情報を対象にして行うため
に、検索時間が多く掛かっていた。

本発明は、斯様な点に鑑みて為されたもので、属性情
報の格納するためのRAMの容量を少なくし、検索時間の
短縮が図れる光ディスクファイル装置における検索方法
を提供するものである。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明は、再生専用の部分と書き込み消去可能な部分
をもった光ディスクを記憶媒体とする光ディスクファイ
ル装置における検索方式であって、光ディスクは、再生
専用の部分である上位の属性情報を記録する第１情報記
録領域と、再生専用の部分である下位の属性情報を記録
する属性情報記録領域と書き込み消去可能な部分である
属性情報が付与される情報を記録する主情報記録領域と
からなる複数のユーザ領域とを含み、光ディスクの装置
本体装着時に、装置本体内に設けられたRAMに第１情報
記録領域に記録された上位の属性情報を読み出し、情報
の検索時に、前記RAMに格納された上位の属性情報から
複数のユーザ領域のうちの一つを選択し、選択されたユ
ーザ領域の属性情報記録領域に記録された下位の属性情
報を前記RAMに格納して、該RAMに格納された下位の属性
情報から該ユーザ領域の中の主情報記憶領域に記録され
た情報を選択して読み出すものである。

（ホ）作用 光ディスクの装置本体装着時に、装置本体内に設けら
れたRAMに、まず、上位の属性情報を読み出し、情報の
検索時に、RAMに格納された上位の属性情報から複数の
ユーザ領域のうちの一つを選択し、選択されたユーザ領
域の属性情報記録領域に記録された下位の属性情報を前
記RAMに格納して、該RAMに格納された下位の属性情報か
ら該ユーザ領域の中の主情報記憶領域に記録された情報
を選択するので、RAMは比較的少ない容量で済む。ま
た、段階的に属性情報を検索するので、検索対象となる
属性情報の情報量が少なくなり、効率的な検索処理が行
われる。

（ヘ）実施例 第２図に本発明一実施例に係る光ディスクファイル装
置の概略構成図を示す。

（１）はホストとしての情報処理装置で、CRT等の表
示装置（２）、キーボード等の入力装置（３）、全体の
制御を司る制御装置（４）、内部記憶手段としても主記
憶装置（５）、及び光ディスクからの属性情報を格納す
るRAM（６）を備えている。

（７）は光ディスクを記録媒体とする光ディスク装置
で、光ディスク（８）に対して情報の記録や記録された
情報の読み取りのための光学ピックアップ（９）、光デ
ィスク（８）や光学ピックアップ（９）の駆動制御を行
う駆動制御回路（10）、光ディスク（８）に記録する情
報を符号化したり、光ディスク（８）から読み取った情
報を復号化したりするデジタル信号処理回路（11）、及
び光ディスク装置全体の制御を行う制御回路（12）を備
える。

第３図は、本発明一実施例に係る光ディスクの記録領
域の割り当てを示す模式図である。この光ディスク
（８）は、再生専用の部分と書き込み消去可能な部分か
らなる。

ディスクの最内周部分は、再生専用の部分で、制御装
置（４）のためのシステム情報と、回転制御の方式など
のディスクの制御情報や記録媒体の反射率や再生・記録
・消去パワー等の媒体情報が予め記録されているシステ
ム情報領域（8a）である。更にその外側には、やはり再
生専用の部分で、後述するユーザ領域に記録される情報
に付与されるべき上位の検索情報（属性情報）が複数種
類予め記録されている第１情報記録領域としての上位検
索情報領域（8b）が割り当てられている。

上位検索情報領域（8b）の外側には、ユーザ領域（8
c）が複数設けられている。各々のユーザ領域（8c）
は、再生専用の部分で、そのユーザ領域に記録される情
報に付与される下位の検索情報（属性情報）が予め記録
されている属性情報記録領域としての下位検索情報記録
領域（8d）と、書き込み消去可能な部分で、検索情報が
付与される情報を記録する主情報記録領域としてのユー
ザ情報領域（8f）と、ユーザ情報領域（8f）に記録され
た情報のタイトルやファイル名、ユーザ情報領域におけ
るアドレス等の情報を記録するディレクトリ領域（8e）
とからなる。

さて、斯様な装置において、まず光ディスク装置
（７）に光ディスク（８）を装着すると、光ディスク装
置（７）の制御回路（12）は、光ディスク（８）に予め
記録されたシステム情報領域（8a）の情報と、上位検索
情報領域（8b）に記録された上位の検索情報を読み出
し、デジタル信号処理回路（11）で復号再生して、情報
処理装置（１）のRAM（６）に転送し格納する。

ユーザ情報領域（8f）に記録された情報を検索して読
み出す場合、選択のためのキーワード（検索情報）を入
力装置（３）から入力する。キーワードの入力は、RAM
（６）に格納されている上位の検索情報を表示装置
（２）に表示させて、その中から選択入力するようにし
てもよい。

制御装置（４）は、RAM（６）に格納された上位の検
索情報と、入力されたキーワードとを比較して、キーワ
ードと対応する検索情報が付与されているユーザ領域
（8c）を調べる。

そして、キーワードと対応する検索情報が付与されて
いるユーザ領域（8c）を一つ選択して、その選択したユ
ーザ領域（8c）の下位検索情報記録領域（8d）とディレ
クトリ領域（8e）に記録された情報（下位の検索情報と
ファイル名など）を、制御装置（４）は、光ディスク装
置（７）の制御回路（12）に対してRAM（６）に転送す
るように命令を出す。

光ディスク装置（７）の制御回路（12）は、指示され
たユーザ領域（8c）の下位検索情報記録領域（8d）とデ
ィレクトリ領域（8e）に記録された情報を読み出し、デ
ジタル信号処理回路（11）で復号再生して、情報処理装
置（１）のRAM（６）に転送し格納する。

そして、更に制御装置（４）は、新たにRAM（６）に
格納された下位の検索情報と先に入力された、あるいは
再び追加入力されたキーワードとの比較を行い、キーワ
ードと対応する検索情報が付与されているユーザ情報領
域（8f）の情報と対応するファイル名を、RAM（６）に
格納されたディレクトリ領域（8e）の情報から選択す
る。

このとき、RAM（６）に格納された下位の検索情報を
表示装置（２）に表示して、その中からキーワードとし
て下位の検索情報を選択し、選択された検索情報と対応
するユーザ情報領域（8f）の情報のファイル名（ディレ
クトリ領域（8e）に格納されている情報）を表示して、
そのファイル名の中から直接選択するようにしても良
い。

而して、選択されたファイル名に対応するユーザ情報
領域（8f）に記録された情報を、制御装置（４）は、光
ディスク（８）のユーザ情報領域（8f）から読み出すよ
うに光ディスク装置（７）の制御回路（12）に指令を出
す。

制御回路（12）は、選択されたユーザ情報領域（8f）
の情報を読み出し、再生して情報処理装置（１）に転送
し、情報処理装置（１）では、その情報を表示装置
（２）に表示する。

以上の様子を第１図のフローチャートに示す。

次に、光ディスク（８）のユーザ情報領域（8f）に情
報を記録する場合について説明する。

まず、記録する情報に付与すべき上位の検索情報と下
位の検索情報を、光ディスク（８）の上位検索情報領域
（8b）、ユーザ領域（8c）の夫々の下位検索情報記録領
域（8d）に記録されている検索情報の中から選択する。
次に記録する情報のファイル名が、選択した下位の検索
情報が記録されているユーザ領域（8c）のディレクトリ
領域（8e）中に記録されているかを調べ、なければ、そ
の情報を該当するユーザ情報領域（8f）に記録する。あ
る場合には、ファイル名を変えるか先に記録されている
情報を消して記録するか選択した後、ユーザ情報領域
（8f）への記録を行う。更に、記録したユーザ情報領域
（8f）とおなじユーザ領域（8c）のディレクトリ領域
（8e）に、記録した情報のファイル名や光ディスク
（８）におけるアドレス情報を記録して、記録動作を終
了する。

（ト）発明の効果 本発明は、以上の説明から明らかな如く、光ディスク
の装置本体装着時に、装置本体内に設けられたRAMに、
まず、上位の属性情報を読み出し、情報の検索時に、RA
Mに格納された上位の属性情報から複数のユーザ領域の
うちの一つを選択し、選択されたユーザ領域の下位検索
情報記録領域に記録された下位の検索情報を前記RAMに
格納して、該RAMに格納された下位の検索情報から該ユ
ーザ領域の中のユーザ情報領域に記録された情報を選択
している。このため、RAMは比較的少ない容量で済む。
また、段階的に検索情報を検索するので、検索対象とな
る検索情報の情報量が少なくなり、効率的な検索処理が
行われ、検索時間の短縮に寄与できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例に係る説明のためのフローチャ
ート、第２図に本発明一実施例に係る光ディスクファイ
ル装置の概略構成図、第３図は、本発明一実施例に係る
光ディスクの記録領域の割り当てを示す模式図である。 （１）……情報処理装置（光ディスクファイル装置）、
（２）……表示装置、（３）……入力装置、（４）……
制御装置、（６）……RAM、（７）……光ディスク装
置、（８）……光ディスク、（９）……光学ピックアッ
プ、（10）……駆動制御回路、（11）……デジタル信号
処理回路、（12）……制御回路、（8a）……システム情
報領域、（8b）……上位検索情報領域（第１情報記録領
域）、（8c）……ユーザ領域、（8d）……下位検索情報
記録領域（属性情報記録領域）、（8e）……ディレクト
リ領域、（8f）……ユーザ情報領域（主情報記録領
域）。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】再生専用の部分と書き込み消去可能な部分
   をもった光ディスクを記録媒体とする光ディスクファイ
   ル装置における検索方法において、 光ディスクは、再生専用の部分である上位の属性情報を
   記録する第１情報記録領域と、再生専用の部分である下
   位の属性情報を記録する属性情報記録領域と書き込み消
   去可能な部分である属性情報が付与される情報を記録す
   る主情報記録領域とからなる複数のユーザ領域とを含
   み、 光ディスクの装置本体装着時に、装置本体内に設けられ
   たRAMに第１情報記録領域に記録された上位の属性情報
   を読み出し、 情報の検索時に、前記RAMに格納された上位の属性情報
   から複数のユーザ領域のうちの一つを選択し、選択され
   たユーザ領域の属性情報記録領域に記録された下位の属
   性情報を前記RAMに格納して、該RAMに格納された下位の
   属性情報から該ユーザ領域の中の主情報記憶領域に記録
   された情報を選択して読み出すことを特徴とする光ディ
   スクファイル装置における検索方法。