上記サービスを利用することにより、デジタルカメラやメディア等に記録された画像データや生成された画像再生機器用データなどが記録された記録媒体を入手することができ、この記録媒体を用いることにより、これらのデータをいわゆる電子アルバムとして保存、管理することができる。
しかしながら、記録媒体はコンピュータ機器や画像再生機器に出し入れして使用されるものであるため、取り扱いの際に記録媒体の記録面の一部に傷が付いたり、記録面の一部が汚れたり、記録面の一部が変形、変質するなどによって記録した画像データや生成されたデータを読み出すことができなくなってしまう場合があり、読み取った画像データや生成されたデータを単に記録媒体に記録するだけではこれらデータを安全かつ確実に保存、管理しているとは言えない。
また、このような問題は、写真画像に基づく静止画像データに限らず、デジタルムービーカメラなどで撮影して得られた動画データやインターネットなどを介して取得した音楽データ、コンテンツデータなどにおいても同様に生じる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、画像データや該画像データに基づいて生成されたデータを安全かつ確実に保存、管理することができるように記録媒体に記録する記録装置及び記録プログラム並びに記録媒体を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の記録装置は、複数の画像データを読み取る手段と、読み取った前記複数の画像データの全部又は一部を、記録媒体の複数の領域の各々に記録する手段と、を少なくとも備えるものである。
また、本発明の記録装置は、複数の画像データを読み取る手段と、読み取った前記複数の画像データに基づいて1又は複数の特定データを生成する手段と、生成した前記1又は複数の特定データの全部又は一部を、記録媒体の複数の領域の各々に記録する手段と、を少なくとも備えるものである。
本発明においては、前記複数の領域は、ディスク型記録媒体の内側の第1の領域と、該第1の領域の外側の第2の領域とからなり、前記記録する手段では、前記記録媒体の記録可能な容量をX、読み取った前記複数の画像データ又は生成した前記1又は複数の特定データを記録するための容量をAとしたとき、X≧A×2の場合は、前記第1の領域及び前記第2の領域の双方に、読み取った前記複数の画像データ又は生成した前記1又は複数の特定データの全部を記録し、X<A×2の場合は、前記第1の領域には、読み取った前記複数の画像データ又は生成した前記1又は複数の特定データの全部を記録し、前記第2の領域には、予め定められたルールに従って選択された、読み取った前記複数の画像データ又は生成した前記1又は複数の特定データの一部を記録する構成とすることができる。
また、本発明の記録装置は、複数の画像データを読み取る手段と、読み取った前記複数の画像データの全部又は一部を、記録媒体の複数の領域の各々に記録すると共に、前記複数の領域の間に他のデータを記録する手段と、を少なくとも備えるものである。
また、本発明の記録装置は、複数の画像データを読み取る手段と、読み取った前記複数の画像データに基づいて1又は複数の特定データを生成する手段と、生成した前記1又は複数の特定データの全部又は一部を、記録媒体の複数の領域の各々に記録すると共に、前記複数の領域の間に他のデータを記録する手段と、を少なくとも備えるものである。
本発明においては、前記複数の領域は、ディスク型記録媒体の内側の第1の領域と、該第1の領域の外側の第2の領域とからなり、前記記録する手段では、前記記録媒体の記録可能な容量をX、読み取った前記複数の画像データ又は生成した前記1又は複数の特定データを記録するための容量をA、前記他のデータを記録するための容量をBとしたとき、X≧A×2+Bの場合は、前記第1の領域及び前記第2の領域の双方に、読み取った前記複数の画像データ又は生成した前記1又は複数の特定データの全部を記録し、X<A×2+Bの場合は、前記第1の領域には、読み取った前記複数の画像データ又は生成した前記1又は複数の特定データの全部を記録し、前記第2の領域には、予め定められたルールに従って選択された、読み取った前記複数の画像データ又は生成した前記1又は複数の特定データの一部を記録する構成とすることができる。
また、本発明においては、前記複数の領域は、ディスク型記録媒体の内側の第1の領域と、該第1の領域の外側の第2の領域とからなり、前記記録する手段では、前記記録媒体の記録可能な容量をX、読み取った前記複数の画像データ又は生成した前記1又は複数の特定データを記録するための容量をAとしたとき、X≧A×2の場合は、前記第1の領域及び前記第2の領域の双方に、読み取った前記複数の画像データ又は生成した前記1又は複数の特定データの全部を記録すると共に、前記第1の領域と前記第2の領域との間の領域にX−A×2の容量の前記他のデータを記録し、X<A×2の場合は、前記第1の領域には、読み取った前記複数の画像データ又は生成した前記1又は複数の特定データの全部を記録し、前記第2の領域には、予め定められたルールに従って選択された、読み取った前記複数の画像データ又は生成した前記1又は複数の特定データの一部を記録する構成とすることもできる。
また、本発明においては、前記予め定められたルールとは、前記第1の領域における前記複数の画像データ又は前記1又は複数の特定データの記録順又はその逆順、ファイル名の降順又は昇順、データサイズの大きい順又は小さい順、撮影日時順、生成日時順のいずれかであることが好ましい。
また、本発明においては、前記特定データは、前記画像データのデータサイズを縮小したサムネイル画像データ又はスクリーンネイル画像データ、前記画像データの圧縮度を高めた高圧縮データ、Video−CD形式のデータ、DVD−Video形式のデータ、又は、HDTV形式のデータのいずれかを含むことが好ましい。
また、本発明の記録プログラムは、コンピュータを、読み取った複数の画像データの全部又は一部を、記録媒体の複数の領域の各々に記録する手段、として機能させるものである。
また、本発明の記録プログラムは、コンピュータを、読み取った複数の画像データに基づいて1又は複数の特定データを生成する手段、前記1又は複数の特定データの全部又は一部を、記録媒体の複数の領域の各々に記録する手段、として機能させるものである。
また、本発明の記録プログラムは、コンピュータを、読み取った複数の画像データの全部又は一部を、記録媒体の複数の領域の各々に記録すると共に、前記複数の領域の間に他のデータを記録する手段、として機能させるものである。
また、本発明の記録プログラムは、コンピュータを、読み取った複数の画像データに基づいて1又は複数の特定データを生成する手段、生成した前記1又は複数の特定データの全部又は一部を、記録媒体の複数の領域の各々に記録すると共に、前記複数の領域の間に他のデータを記録する手段、として機能させるものである。
また、本発明の記録媒体は、読み取った複数の画像データの全部又は一部が、複数の領域の各々に記録されているものである。
また、本発明の記録媒体は、読み取った複数の画像データに基づいて生成された1又は複数の特定データの全部又は一部が、複数の領域の各々に記録されているものである。
本発明においては、前記複数の領域は、ディスク型記録媒体の内側の第1の領域と、該第1の領域の外側の第2の領域とからなり、前記第1の領域と前記第2の領域との間の領域に他のデータが記録され、前記第1の領域と前記第2の領域とが離間して形成されている構成とすることができる。
また、本発明においては、前記記録媒体の論理アドレス領域外に、該記録媒体を識別するための情報が記録されている構成とすることもできる。
このように、本発明の構成によれば、読み取った複数の画像データ又は該画像データに基づいて生成された1又は複数の特定のデータの全部又は一部が記録媒体の複数の領域の各々に記録され、一つの領域に記録されたデータが読み出せなくなったとしても他の領域に記録されたデータを読み出すことができるため、データを安全かつ確実に記録媒体に保存、管理することができる。また、複数の領域の間に他のデータを記録して複数の領域の間隔を広げることにより、いずれか一つの領域に記録されたデータが読み出せる確率を高めることができる。
以上説明したように、本発明の記録装置及び記録プログラム並びに記録媒体によれば、データを安全かつ確実に記録媒体に保存、保管することができる。
その理由は、記録装置では、メディアやデジタルカメラなどから複数の画像データを読み取り、必要に応じて読み取った複数の画像データに基づいてDVDプレーヤ、DVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機などの画像再生機器で再生可能なデータや、データサイズを縮小した縮小画像データ、圧縮度を高めた高圧縮データなどの1又は複数の特定のデータを生成し、読み取った複数の画像データ又は生成された1又は複数の特定のデータの全部又は一部を記録媒体の複数の領域の各々に記録するため、一つの領域に記録されたデータが読み出せなくなったとしても他の領域に記録されたデータを読み出すことができるからである。
また、読み取った複数の画像データ又は生成された1又は複数の特定のデータの全部又は一部を複数の領域に記録する際に、複数の領域の間に他のデータを記録して複数の領域の間隔を広げることにより、記録媒体の記録面の一部に傷が付いたり、記録面の一部が汚れたり、記録面の一部が変形、変質するなどの不具合が生じた場合でも、いずれか一つの領域に記録されたデータが読み出せる確率を高めることができるからである。
まず、本発明の第1の実施例に係る記録装置及び記録プログラム並びに記録媒体について、図1乃至図15を参照して説明する。図1は、本実施例に係る記録装置の構成を模式的に示す外観図であり、図2乃至図5は、そのバリエーションを示す図である。また、図6は、記録装置の機能を示すブロック図であり、図7乃至図9は、本実施例の記録装置を用いた画像データの記録手順を示すフローチャート図である。また、図10は記録媒体(CD−R)の構造を模式的に示す図、図11及び図12は、記録媒体におけるデータの記録領域を示す図、図13乃至図15は、記録媒体のフォルダ構造の一例を示す図である。なお、本明細書及び特許請求の範囲における論理アドレス領域とは、ユーザのデータ(プログラム)が記録される領域であり、ユーザデータの配置情報が記録されるプログラムメモリ領域、リードイン・TOC(Table Of Contents)領域やリードアウト領域などの情報領域、ディスクの応用コードやレーザ記録パワーの推奨値、その他の情報が記録される案内溝変調(ATIP:Absolute Time In Pre-groove)情報の領域は含まず、また、論理アドレス領域外とは上記論理アドレス領域以外の領域を指すものとする。
図1に示すように、本実施例の記録装置1は、スマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリースティック(登録商標)、SDメモリーカード、マルチメディアカードなどの記録媒体(以下、メディア8と呼ぶ。)を装填するメディア装填部2、デジタルカメラ7(デジタルスチルカメラ及びデジタルムービーカメラの双方を含む。)やカメラ付き携帯電話機7a等の撮影機器を有線又は無線、赤外線等によって接続するための機器接続部3、インターネット等の通信ネットワーク10を介してサーバ11から画像データなどをダウンロードするネットワーク接続部等と、CD−R/RWやDVD±R/RW、DVD−RAM、Blu−rayディスク等の記録媒体9を装填する記録媒体装填部4と、ボタン、キーボード、マウス等の操作手段6及びLCD、CRT等の表示手段5とを備えている。
また、記録装置1に備える主な手段をブロック図で示すと図6のようになり、メディア装填部2や機器接続部3、ネットワーク接続部などを用いて画像データ(静止画像データ、動画データ、画像情報を含むデータを総称して画像データと呼ぶ。)を入力するデータ入力手段12と、読み取った複数の画像データなどを記録媒体9の複数の領域の各々に記録するデータ記録手段13と、表示手段5及び操作手段6とで構成される。
なお、図1では記録装置1として写真店やコンビニエンスストアなどの店舗に設置される無人端末(キオスク)を示しているが、記録装置1の形態は任意であり、例えば、図2に示すようにパーソナルコンピュータなどのコンピュータ機器としたり、図3に示すように専用のセットトップボックスとしたり、図4に示すようにポータブルライターなどとしたり、図5に示すように、演算処理機能を備えるHDDレコーダやDVDレコーダ、ゲーム機などとしてもよいし、演算処理機能を備えたカーナビゲーション機器などとすることもできる。また、上記各手段は記録装置1にハードウェアとして構成されていてもよいが、少なくとも、コンピュータを、データ記録手段13として機能させる記録プログラムとして構成し、該記録プログラムを記録装置1にインストールして実行する構成としてもよい。
次に、上記構成の記録装置1(記録プログラム)を用いて、記録媒体9の複数の領域に読み取った画像データを記録する手順について、図7のフローチャート図を参照して説明する。なお、以下では複数の領域を第1の領域及び第2の領域の2つ領域としているが、3つ以上の領域とする場合も同様に適用することができる。
まず、ステップS101で、記録装置1の記録媒体装填部4にCD−R/RWやDVD±R/RW、DVD−RAM、Blu−rayディスクなどの記録媒体9を装填する。この記録媒体9として汎用的な記録媒体を用いてもよいが、画像データの不正なコピーを未然に防止するために、所定の識別情報が書き込まれている記録媒体を用いることもでき、その場合は、ステップS102で、記録媒体9の特定の領域から識別情報を読み出す。その際、上記識別情報は適正な記録媒体にデータを記録するために設けるものであるため、識別情報の記録場所や中身が容易に知られてしまうと識別情報自体もコピーされてしまい、適正にデータを記録することができなくなってしまうため、識別情報の少なくとも一部はコンピュータのOSでは記録内容を制御できない情報、具体的にはプログラムメモリ領域の情報や、CD−R成型時に付与される案内溝変調(ATIP)による情報などとすることが好ましい。
ここで、一般的な記録媒体の構造について、図10を参照して説明すると、CD-Rは、ポリカーボネート基板100上に、シアニン、フタロシアニン、アゾなどの有機色素層101と銀などの反射層102と保護層103とが積層されて形成され、有機色素層101に所定のパワーのレーザ光を当てて色素を分解して基板を変形させることでピットを形成し、情報の記録を行っているが、レーザパワーは、レーザ光を照射するレーザヘッドの方式や使用する有機色素層101の種類に応じて最適な値が異なるため、情報の書き込みを確実に行うためにはCD-Rのタイプやレーザ記録パワーの推奨値をドライブ側が認識する必要がある。そこで、ディスクの応用コードやレーザ記録パワーの推奨値などの情報を記録媒体の製造段階で案内溝変調(ATIP)による情報として書き込み、その情報をドライブのファームウェアが読み取り、ファームウェアが独自にレーザヘッドを制御してレーザパワーの調整を行っている。このような案内溝変調(ATIP)は製造時にしか作成できないため、ユーザレベルでのコピーを防止することができる。
なお、この識別情報の具体的な構成は任意であり、上記以外の案内溝変調(ATIP)であるリードイン開始時間、最大リードアウト開始可能時間等も適宜設定することで識別情報として利用することができ、記録媒体が正規に作成されたものか否かを簡単かつ確実に識別することができる。
次に、所定の識別情報が記録されている場合は、ステップS103で、記録装置1のメディア装填部2にメディア8を装填、又は、機器接続部3にデジタルカメラ7やカメラ付き携帯電話機7aを接続、又はネットワーク接続部を通信ネットワーク10に接続し、ステップS104で、データ入力手段12を用いて、デジタルカメラ7やメディア8、サーバ11などから複数の画像データを読み取る。その際、表示手段5や操作手段6を用いて記録媒体に書き込みを行う画像データを選択してもよい。
次に、ステップS105で、データ記録手段13を用いて、読み取った複数の画像データで構成される第1の画像データ群を記録媒体9の第1の領域(ディスク型記録媒体の場合は内側の領域)に書き込む。
次に、第1の領域に記録した第1の画像データ群を繰り返し第2の領域(ディスク型記録媒体の場合は第1の領域の外側の領域)にも記録するが、その際、記録する画像データの容量が大きい場合には第2の領域に全ての画像データを書き込むことができない場合もある。そこで、ステップS106で、第2の領域に全ての画像データを記録することができるか否か、すなわち、記録媒体9の記録可能な容量(X)が第1の画像データ群を記録するための容量(A)の2倍よりも大きいか否かを判断し、X≧A×2の場合は、ステップS107で、データ記録手段13を用いて、第2の領域に第1の領域に記録した第1の画像データ群と同じ画像データで構成される第2の画像データ群を記録する。
また、X<A×2の場合は、第2の領域に全ての画像データを記録することができないため、ステップS108で、データ記録手段13を用いて、第2の領域に、空き容量(X−A)分の画像データを記録する。この空き容量分の画像データの選択方法は特に限定されないが、例えば、第1の領域に記録されている画像データの記録順又はその逆順に画像データを選択してもよいし、画像データをファイル名順で並べた場合のファイル名の降順又は昇順に画像データを選択してもよいし、データサイズの小さい順又は大きい順に画像データを選択してもよいし、画像データのヘッダ情報などを参照して撮影日時などの日時情報を抽出し、日時順に画像データを選択してもよい。なお、上記フローでは、X<A×2の場合に、第1の領域に全ての画像データを記録し第2の領域に空き容量分の画像データを記録する構成としたが、読み取った画像データの全容量がXの半分以上の場合は、第1の画像データ群を構成する画像データの容量がXの半分以下となるように予め画像データを選択してもよく、そのような構成にすれば、常に第1の画像データ群と同じ画像データで構成される第2の画像データ群を記録することができる。
上記方法で第1及び第2の画像データ群が記録された記録媒体9におけるデータの記録領域は図11のようになり、記録媒体9の最も内側の領域(論理アドレス領域外)には必要に応じて所定の識別情報が記録され、その外側の第1の領域には読み取った全ての画像データで構成される第1の画像データ群が記録され、更にその外側の第2の領域には読み取った画像データの全部又は一部で構成される第2の画像データ群が記録される。
なお、記録媒体9におけるデータの記録構造は任意であり、例えば、ステップS107で画像データを記録した場合は、図13(a)に示すように、”PS_Roll”フォルダ内に、同一の画像データ(例えば、図ではOR0304160000001.jpg〜OR0304160000300.jpgの300個の画像データ)で構成される第1の画像データ群及び第2の画像データ群が記録される。また、ステップS108で画像データを記録した場合は、図14に示すように、”PS_Roll”フォルダ内に、読み取った画像データ(例えば、図ではOR0304160000001.jpg〜OR0304160000400.jpgの400個の画像データ)で構成される第1の画像データ群と、読み取った画像データの中から空き容量に応じて選択された画像データ(例えば、図14(a)ではファイル名の昇順に選択したOR0304160000001.jpg〜OR0304160000300.jpgの300個の画像データ、図14(b)ではファイル名の降順に選択したOR0304160000400.jpg〜OR0304160000101.jpgの300個の画像データ)で構成される第2の画像データ群が記録される。
また、図13(a)及び図14では、第1の画像データ群と第2の画像データ群とで画像データのファイル名を同一にしているため、各々の画像データ群を別々のフォルダに格納しているが、第1の画像データ群の画像データと第2の画像データ群の画像データとは画像情報が同じであればよく、一方の画像データ群を構成する画像データのファイル名を変更して記録してもよく、その場合は第1の画像データ群と第2の画像データ群とを同じフォルダ内に格納することもできる。
また、上記画像データ群の記録に際して、画像データ群をデータ管理装置などにバックアップした場合における管理を容易にするために、予め定められたルールに従ってフォルダを構成し、そのフォルダや画像データにユニークな名称を付与することもできる。例えば、図13(a)及び図14に示すように、画像データの格納場所を示すフォルダ(PS_Roll)の下位の階層にメディア8毎、機器毎、フィルム毎の画像データの格納場所を示すフォルダ(ROYYMMDDyyy_XXXXXXAABxxx、YYMMDD:書き込み年月日を特定する数字、yyy:日毎のシーケンシャル番号、XXXXXX:ランダムなID番号、AA:メーカーコード(00〜ZZ)、B:ソフトウェア、機器の商品カテゴリー(0〜Z)、xxx:シーケンシャル番号)を作成したり、各々の画像データをCCYYMMDDxxxxxx(CC:画像データの種別、YYMMDD:書き込み年月日を特定する数字、xxxxxx:シーケンシャル番号)などにリネームすることもできる。
この場合において、第1の画像データ群及び第2の画像データ群を共に上記ルールに従って記録してもよいが、いずれか一方の画像データ群を上記ルールに従って記録し、他方の画像データ群を入力されたままのフォルダ名やファイル名で記録することもできる。例えば、メディア8に、デジタルカメラ7で定められたフォルダ名(例えば、100KONICなど)やファイル名(例えば、DSCxxxxx.jpgなど)で画像データ群が記録されている場合に、図13(b)に示すように、第1の画像データ群は上記ルールに従って記録し、第2の画像データ群はメディア8に記録されたままの構造で記録することもできる。
ここで、上記フローでは、第1の画像データ群と第2の画像データ群とを連続して記録し、第1の領域と第2の領域とが隣接するようにしたが、記録面の一部に傷が付いたり、記録面の一部が汚れたり、記録面の一部が変形、変質するなどによって画像データの読み出しができなくなることを防ぐためには、第1の領域と第2の領域とは離れていた方がいずれかの領域の画像データを読み出せる確率は高くなる。そこで、以下では第1の領域と第2の領域との間に予め定められた他のデータを記録して、第1の領域と第2の領域との間隔を広げる場合について、図8のフローチャート図を参照して説明する。
まず、ステップS201で、記録装置1の記録媒体装填部4にCD−R/RWやDVD±R/RW、DVD−RAM、Blu−rayディスクなどの記録媒体9を装填する。次に、必要に応じて、ステップS202で、記録媒体9の特定の領域から識別情報を読み出し、所定の識別情報が記録されている場合は、ステップS203で、記録装置1のメディア装填部2にメディア8を装填、又は、機器接続部3にデジタルカメラ7やカメラ付き携帯電話機7aを接続、又はネットワーク接続部を通信ネットワーク10に接続し、ステップS204で、データ入力手段12を用いて、デジタルカメラ7やメディア8、サーバ11などから画像データを読み取る。
次に、ステップS205で、データ記録手段13を用いて、読み取った複数の画像データで構成される第1の画像データ群を記録媒体9の第1の領域に書き込む。
次に、第2の領域に第2の画像データ群を記録する前に、ステップS206で、データ記録手段13を用いて、記録媒体9の第1の領域に連続する領域(ディスク型記録媒体の場合は第1の領域の外側の領域、以下、中間領域と呼ぶ。)に予め定められた他のデータを記録する。この他のデータはどのようなものでもよく、読み取った画像データに関連するもの(例えば、画像データを表示するためのアプリケーションや音楽データなど)でもよいし、読み取った画像データに関連しないものでもよく、また、実体的な意味がないデータ(ダミーデータ)であってもよい。
次に、ステップS207で、第2の領域に全ての画像データを記録することができるか否か、すなわち、記録媒体9の記録可能な容量(X)が第1の画像データ群を記録するための容量(A)の2倍に他のデータを記録するための容量(B)を加えた容量よりも大きいか否かを判断し、X≧A×2+Bの場合は、ステップS208で、データ記録手段13を用いて、第2の領域に第1の領域に記録した第1の画像データ群と同じ第2の画像データ群を記録する。
また、X<A×2+Bの場合は、第2の領域に全ての画像データを記録することができないため、ステップS209で、データ記録手段13を用いて、第2の領域に、空き容量(X−A−B)分の画像データを上記手法に従って選択して記録する。なお、上記フローでは、X<A×2+Bの場合に、第1の領域に全ての画像データを記録し第2の領域に空き容量分の画像データを記録する構成としたが、読み取った画像データの全容量がX−Bの半分以上の場合は、第1の画像データ群を構成する画像データの容量がX−Bの半分以下となるように予め画像データを選択してもよく、そのような構成にすれば、常に第1の画像データ群と同じ画像データで構成される第2の画像データ群を記録することができる。
このようにして画像データ群が記録された記録媒体9におけるデータの記録領域は図12(a)のようになり、記録媒体9の最も内側の領域(論理アドレス領域外)には必要に応じて所定の識別情報が記録され、その外側の第1の領域には読み取った複数の画像データで構成される第1の画像データ群が記録され、その外側の中間領域には予め定められた他のデータが記録され、更にその外側の第2の領域には読み取った複数の画像データの全部又は一部で構成される第2の画像データ群が記録される。また、記録媒体9におけるデータの記録構造は、例えば、図15に示すようになり、”PS_Roll”フォルダ内に、読み取った複数の画像データで構成される第1の画像データ群及びその全部又は一部の画像データで構成される第2の画像データ群が記録され(第2の画像データ群のファイル名を変更した場合は同じフォルダ内に格納してもよい。)、更に、APPLフォルダ内に格納されるスライドショープログラム及びその設定データとスライドショープログラムを起動させるためのプログラムなどで構成される他のデータが記録される。
上記フローを用いて第1の領域と第2の領域との間に中間領域を設けることはできるが、中間領域に記録する他のデータの容量が小さいと第1の領域と第2の領域との距離を十分に離すことができず、また、他のデータの容量が大きいと第2の領域に記録できる画像データが少なくなり、同じ画像データを複数の領域に記録するという本来の目的を十分に達成することができなくなってしまう。そこで、画像データの生存確率を最大限に高め、かつ、第2の領域にできるだけ多くの画像データを記録することができるように、他のデータを記録する画像データの容量に応じて変えることもできる。その場合の手順について、図9のフローチャート図を参照して説明する。
まず、ステップS301で、記録装置1の記録媒体装填部4にCD−R/RWやDVD±R/RW、DVD−RAM、Blu−rayディスクなどの記録媒体9を装填し、必要に応じて、ステップS302で、記録媒体9の特定の領域から識別情報を読み出し、所定の識別情報が記録されている場合は、ステップS303で、記録装置1のメディア装填部2にメディア8を装填、又は、機器接続部3にデジタルカメラ7やカメラ付き携帯電話機7aを接続、又はネットワーク接続部を通信ネットワーク10に接続し、ステップS404で、データ入力手段12を用いて、デジタルカメラ7やメディア8、サーバ11などから画像データを読み取る。
次に、ステップS305で、データ記録手段13を用いて、読み取った複数の画像データで構成される第1の画像データ群を記録媒体9の第1の領域に書き込む。
次に、ステップS306で、他のデータを記録する余裕があるか、具体的には、記録媒体の記録容量をXが第1の画像データ群の容量Aの2倍よりも大きいか否かを判断し、X≧A×2の場合は、ステップS307で、データ記録手段13を用いて、X−A×2に相当する容量の他のデータを記録媒体9の第1の領域に連続する中間領域に書き込む。この他のデータも、読み取った画像データに関連するもの(例えば、画像データを表示するためのアプリケーションや音楽データなど)でもよいし、読み取った画像データに関連しないものでもよいし、ダミーデータであってもよく、例えば、所定のアプリケーションにダミーデータを付加して容量をX−A×2に調整したものを他のデータとすることができる。続いてステップS308で、データ記録手段13を用いて、第2の領域に第1の領域に記録した第1の画像データ群と同じ画像データで構成される第2の画像データ群を記録する。
また、X<A×2の場合は、他のデータを記録するとその分、第2の領域に記録できる画像データが少なくなるため、他のデータは記録せずに、ステップS309で、データ記録手段13を用いて、空き容量(X−A)分の画像データを上記手法に従って選択して第2の領域に記録する
上記S307で他のデータが記録された記録媒体9におけるデータの記録領域は図12(b)のようになり、記録媒体9の最も内側の領域(論理アドレス領域外)には必要に応じて所定の識別情報が記録され、その外側の第1の領域には読み取った画像データで構成される第1の画像データ群が記録され、その外側の中間領域には第1の領域と第2の領域との間隔を最も広げることができる容量の他のデータが記録され、更にその外側の第2の領域には第1の画像データ群と同じ画像データで構成される第2の画像データ群が記録される。
このように、本実施例の記録装置1では、記録媒体9の第1の領域には読み取った複数の画像データで構成される第1の画像データ群が記録され、必要に応じて他のデータが記録された中間領域を挟んで、第2の領域には該複数の画像データの全部又は一部で構成される第2の画像データ群が記録され、一方の領域の画像データが何らかの理由で読み出せなくなったとしても他方の領域から画像データを読み出すことができるため、画像データを安全かつ確実に記録媒体9に保存、管理することができる。
次に、本発明の第2の実施例に係る記録装置及び記録プログラム並びに記録媒体について、図16乃至図19を参照して説明する。図16は、記録装置の機能を示すブロック図であり、図17は、本実施例の記録装置を用いたデータの記録手順を示すフローチャート図である。また、図18は、記録媒体におけるデータ記録領域を示す図であり、図19は、記録媒体のフォルダ構造の一例を示す図である。
前記した第1の実施例では、データ入力手段12で読み取った画像データをそのまま記録媒体9に記録したが、読み取った画像データに基づいて生成されたデータ(特定データと呼ぶ。)を記録する場合も、特定データを複数の領域に記録することによって、記録媒体9の記録面の一部に傷が付いたり、記録面の一部が汚れたり、記録面の一部が変形、変質した場合でも該データを読み出すことができる。以下、その場合の構成及び記録手順について説明する。
本実施例の記録装置1に備える主な手段をブロック図で示すと図16のようになり、メディア装填部2や機器接続部3、ネットワーク接続部などを用いて複数の画像データを入力するデータ入力手段12と、読み取った複数の画像データに基づいて1又は複数の特定データを生成するデータ生成手段14と、生成した1又は複数の特定データなどを記録媒体9の複数の領域の各々に記録するデータ記録手段13と、表示手段5及び操作手段6とで構成される。また、データ生成手段14には、画像データのデータサイズを縮小したサムネイル画像データやスクリーンネイル画像データなどの縮小画像データを生成する縮小画像データ生成手段14aと、画像データの圧縮度を高めた高圧縮データを生成する高圧縮データ生成手段14bと、読み取った画像データに基づいてDVDプレーヤやDVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機等の画像再生機器で読み取り可能なVideo−CD形式、DVD−Video形式、HDTV形式などのデータを生成する画像再生機器用データ生成手段14cとを備えている。
なお、本実施例においても、上記各手段は記録装置1にハードウェアとして構成されていてもよいが、少なくとも、コンピュータを、データ生成手段14、データ記録手段13として機能させる記録プログラムとして構成し、該記録プログラムを記録装置1にインストールして実行する構成としてもよい。
次に、上記構成の記録装置1(記録プログラム)を用いて記録媒体9の複数の領域に生成した1又は複数の特定データを記録する手順について、図17のフローチャート図を参照して説明する。なお、本実施例においても、複数の領域を第1の領域及び第2の領域の2つ領域としているが、3つ以上の領域とする場合も同様に適用することができる。
まず、ステップS401で、記録装置1の記録媒体装填部4にCD−R/RWやDVD±R/RW、DVD−RAM、Blu−rayディスクなどの記録媒体9を装填する。次に、必要に応じて、ステップS402で、記録媒体9の特定の領域から識別情報を読み出し、所定の識別情報が記録されている場合は、ステップS403で、記録装置1のメディア装填部2にメディア8を装填、又は、機器接続部3にデジタルカメラ7やカメラ付き携帯電話機7aを接続、又はネットワーク接続部を通信ネットワーク10に接続し、ステップS404で、データ入力手段12を用いて、デジタルカメラ7やメディア8、サーバ11などから画像データを読み取る。
次に、ステップS405で、必要に応じて、縮小画像データ生成手段14aを用いて、読み取った画像データのデータサイズを縮小したサムネイル画像データやスクリーンネイル画像データ、読み取った画像データの圧縮度を高めた高圧縮データなどの縮小画像データを作成する。この縮小画像データは入力した画像データよりもデータサイズが小さい又は圧縮度が高いものであればよく、例えば、画素数を減縮した画像データや色数、色再現域を減縮した画像データなどとすることができる。
次に、ステップS406で、必要に応じて、高圧縮データ生成手段14bを用いて、読み取った画像データの圧縮度を高めた高圧縮データを作成する。この高圧縮データは入力した画像データよりも圧縮度が高いものであればよく、その圧縮度は特に限定されない。
次に、ステップS407で、必要に応じて、画像再生機器用データ生成手段14cを用いて、読み取った画像データに基づいて動画データを生成した後、該動画データをDVDプレーヤやDVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機等の画像再生機器30で再生可能なデータ(Video−CD形式、DVD−Video形式、HDTV形式などのデータ)に変換する。上記画像データから動画データを作成する方法は特に限定されないが、例えば、静止画像データをスライドショーのように表示する場合は、静止画像データにスライド表示の時間分の差分0のデータを付加して動画データを生成したり、静止画像データにスライドショープログラムで設定されたスライド効果に基づく差分データを付加して動画データを生成すればよい。なお、本実施例では、縮小画像データと画像再生機器用データの双方を生成しているが、読み取った画像データに基づいたデータが生成されていればよく、縮小画像データ又は画像再生機器用データの一方のみを生成してもよいし、他の種類のデータを生成してもよい。
次に、ステップS408で、データ記録手段13を用いて、生成した1又は複数の特定データで構成される第1の特定データ群を記録媒体9の第1の領域(ディスク型記録媒体の場合は内側の領域)に書き込む。
次に、ステップS409で、第2の領域に全ての特定データを記録することができるか否か、すなわち、記録媒体9の記録可能な容量(X)が第1の特定データ群を記録するための容量(A’)の2倍よりも大きいか否かを判断し、X≧A’×2の場合は、ステップS410で、データ記録手段13を用いて、第2の領域(ディスク型記録媒体の場合は第1の領域の外側の領域)に第1の領域に記録した第1の特定データ群と同じ特定データで構成される第2の特定データ群を記録する。この場合において、記録する特定データが縮小画像データや高圧縮データなどのコンピュータ機器で再生可能なデータの場合は、順次特定データを書き込んでもコンピュータ機器で読み出すことができるが、特定データが画像再生機器用データの場合は、第1の領域に一旦第1の特定データ群を記録した後、セッションをクローズすると第2の領域に第2の特定データ群を記録してもこのデータは画像再生機器で読み出すことができない。そこで、この場合には第1の領域に一旦第1の特定データ群を記録した後、セッションをクローズせずに、すなわちトラックアトワンス方式で第2の領域に第2の特定データ群を記録する。
また、X<A’×2の場合は、第2の領域に全ての特定データを記録することができないため、ステップS411で、データ記録手段13を用いて、第2の領域に、空き容量(X−A’)分の特定データを記録する。この空き容量分の特定データの選択方法も特に限定されず、特定データが縮小画像データの場合は、第1の実施例と同様に、第1の領域に記録されている特定データの記録順又はその逆順、特定データをファイル名順で並べた場合のファイル名の降順又は昇順、特定データのデータサイズの小さい順又は大きい順、特定データのヘッダ情報などから得られる作成日時などの日時情報に基づく日時順などによって特定データを選択することができる。また、特定データが画像再生機器用データの場合は、ステップS407で生成した特定データの一部を選択しても画像再生機器で再生することができないため、生成された特定データが所望の容量となるように元となる画像データを選択した後、その選択した画像データに基づいて新たな特定データを生成し、その生成した特定データを第2の領域に記録する。
このようにして特定データ群が記録された記録媒体9におけるデータの記録領域は図18(a)のようになり、記録媒体9の最も内側の領域(論理アドレス領域外)には必要に応じて所定の識別情報が記録され、その外側の第1の領域には読み取った複数の画像データに基づいて生成された1又は複数の特定データで構成される第1の特定データ群が記録され、更にその外側の第2の領域には1又は複数の特定データの全部又は一部又は新たに生成した特定データで構成される第2の特定データ群が記録される。
本実施例においても記録媒体9におけるデータの記録構造は任意であり、例えば、生成された特定データが縮小画像データの場合は図19(a)示すようになり、”PS_Roll”フォルダ内に、同一の特定データ(例えば、図ではSC0304160000001.jpg〜SC0304160000300.jpgの300個のスクリーンネイル画像データ)で構成される第1の特定データ群及び第2の特定データ群が記録される(第2の特定データ群のファイル名を変更した場合は同じフォルダ内に格納してもよい。)。また、生成された特定データが画像再生機器用データの場合は図19(b)示すようになり、”VCD”フォルダ内の画像データをVideo−CD形式、DVD−Video形式、HDTV形式用データ等として関連付けるファイル、”SEGMENT”フォルダ内のTV画面に表示する画像データ、”MPEGAV”フォルダ内の動画データ、”DAT”フォルダ内のTV画面に静止画像データを表示するためのアプリケーションなどの組からなる画像再生機器用データ群が2組、トラックアトワンス方式で記録される。
なお、図19の構成は例示であり、複数種類の特定データの中から選択された任意の1又は複数種類の特定データが複数の領域の各々に記録されていればよく、また、生成された特定データに加えて、読み取った画像データを複数の領域に記録してもよい。また、本実施例においても、上記特定データ群の記録に際して、特定データ群をデータ管理装置などにバックアップした場合における管理を容易にするために、予め定められたルールに従ってメディア8毎、機器毎、フィルム毎の特定データの格納場所を示すフォルダ(ROYYMMDDyyy_XXXXXXAABxxx)を作成したり、縮小画像データや高圧縮データをCCYYMMDDxxxxxxなどにリネームしてもよい。
また、本実施例においても、記録面の一部に傷が付いたり、記録面の一部が汚れたり、記録面の一部が変形、変質するなどによって特定データの読み出しができなくなることを防ぐために、第1の領域と第2の領域との間に予め定められた他のデータを記録して、第1の領域と第2の領域との間隔を広げることもできる。その場合は、ステップS408で第1の領域に第1の特定データ群を記録した後、第2の領域に第2の特定データ群を記録する前に、第1の領域に連続する中間領域(ディスク型記録媒体の場合は第1の領域の外側の領域)に、読み取った画像データや画像データを表示するためのアプリケーション、音楽データ、ダミーデータなどの他のデータを記録すればよい。
更に、特定データの生存確率を最大限に高め、かつ、第2の領域にできるだけ多くの特定データを記録することができるように、上記他のデータを、記録する特定データの容量に応じて変えることもできる。その場合は、ステップS409で他のデータを記録する余裕があるか、具体的には、記録媒体9の記録容量をXが第1の特定データ群を記録するための容量A’の2倍よりも大きいか否かを判断し、X≧A’×2の場合は、データ記録手段13を用いて、X−A’×2に相当する容量の他のデータを中間領域に記録すればよい。
このように、本実施例の記録装置1では、記録媒体9の第1の領域には読み取った複数の画像データに基づいて生成された1又は複数の特定データで構成される第1の特定データ群が記録され、必要に応じて他のデータが記録された中間領域を挟んで、第2の領域には1又は複数の特定データの全部又は一部又は新たに生成された特定データで構成される第2の特定データ群が記録されるため、一方の領域の特定データが何らかの理由で読み出せなくなったとしても他方の領域から特定データを読み出すことができるため、データを安全かつ確実に記録媒体9に保存、管理することができる。
なお、第1の実施例では読み取った画像データを、第2の実施例では生成された特定データを複数の領域の各々に記録する構成としたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、第1の領域に読み取った画像データを記録し、第2の領域に該画像データの圧縮度を高めた高圧縮データを記録する等、実質的に同等のデータを複数の領域の各々に記録する構成とすることもできる。また、上記各実施例では、画像データを記録する場合について記載したが、音楽データなどの他の種類のデータを記録する場合についても同様に適用することができる。