JP2006054002A - 記録プログラム及び記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】DVDプレーヤなどの画像再生機器でも利用できるように記録媒体に画像データを記録する記録プログラム及び記録装置の提供。
【解決手段】コンピュータを、装填された記録媒体が特定の記録媒体であるかを識別する記録媒体識別手段、入力された画像データを画像再生機器で利用可能な特定のファイル形式の画像データに変換するファイル形式変換手段、変換した画像データを画像再生機器で利用するための情報が記述されたメタデータを生成するメタデータ生成手段、変換された画像データとメタデータと必要に応じて入力された画像データとを記録媒体に記録させる記録制御手段として機能させる。これにより、入力された画像データのファイル形式にかかわらず記録媒体を画像再生機器で利用することができ、記録媒体の利用価値を高め、画像データを記録媒体に記録するサービスの利用促進を図ることができる。
【選択図】図7
【解決手段】コンピュータを、装填された記録媒体が特定の記録媒体であるかを識別する記録媒体識別手段、入力された画像データを画像再生機器で利用可能な特定のファイル形式の画像データに変換するファイル形式変換手段、変換した画像データを画像再生機器で利用するための情報が記述されたメタデータを生成するメタデータ生成手段、変換された画像データとメタデータと必要に応じて入力された画像データとを記録媒体に記録させる記録制御手段として機能させる。これにより、入力された画像データのファイル形式にかかわらず記録媒体を画像再生機器で利用することができ、記録媒体の利用価値を高め、画像データを記録媒体に記録するサービスの利用促進を図ることができる。
【選択図】図7
Description
本発明は、記録媒体に画像データを記録する記録プログラム及び記録装置に関する。
近年、写真に関連する様々なサービスが提供されるようになってきている。例えば、写真を撮影したデジタルカメラやデジタルカメラ用メディアをミニラボ等の写真店に持ち込めば、店舗内に設けられた無人端末(キオスク)や店頭端末などを用いて、デジタルカメラやメディアに記録された画像データをCD−R、DVD−Rなどの記録媒体に書き込むことができる(例えば、特開平5−182373号公報等)。
また、画像データを記録媒体に書き込むためのアプリケーションを提供するサービスもあり、該アプリケーションを自宅のパーソナルコンピュータなどのコンピュータ機器にインストールすることにより、写真店などに出向かなくても自宅でデジタルカメラやメディアから読み取った画像データを記録媒体に書き込むこともできる。
上記サービスを利用することにより、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ機器で再生可能に画像データが記録された記録媒体を入手することができる。一方、近年、記録媒体に記録された画像データを直接再生することができるDVDプレーヤやDVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機などの画像再生機器が提供されているが、これらの画像再生機器では再生可能な画像データのファイル形式が限定されるため、特定のファイル形式で画像データが記録されていなければ該記録媒体を画像再生機器で利用することができないという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、DVDプレーヤやDVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機などの画像再生機器でも利用できるように、記録媒体に画像データを記録することができる記録プログラム及び記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の記録プログラムは、コンピュータを、入力された画像データのファイル形式を特定の機器で利用可能な特定のファイル形式に変換するファイル形式変換手段、変換された前記画像データを前記特定の機器で利用するための情報が記述されたメタデータを生成するメタデータ生成手段、少なくとも前記変換された画像データと前記メタデータとを記録媒体に記録させる記録制御手段、として機能させるものである。
本発明においては、前記記録制御手段では、前記変換された画像データ及び前記メタデータに加えて、前記入力された画像データを前記記録媒体に記録させる制御を行う構成とすることができる。
また、本発明においては、コンピュータを、更に、装填された前記記録媒体に所定の識別情報が記録されているかに基づいて、該記録媒体を識別する記録媒体識別手段、として機能させ、前記記録媒体が特定の記録媒体であると認識したことを条件として、コンピュータを、前記ファイル形式変換手段、前記メタデータ生成手段、前記記録制御手段として機能させる構成とすることもできる。
また、本発明においては、前記識別情報は、前記記録媒体の論理アドレス領域外に記録されていることが好ましい。
また、本発明においては、前記入力された画像データをavi形式、wmv形式、mpeg1形式、mpeg4形式、mpeg7形式のいずれかのファイル形式の動画データとし、前記変換された画像データをmpeg2形式の動画データとする構成、又は、前記入力された画像データを撮像手段で撮像して得られたままのRAWデータとし、前記変換された画像データをjpeg形式の静止画像データとする構成とすることができる。
また、本発明の記録装置は、画像データを入力する手段と、入力された前記画像データのファイル形式を特定の機器で利用可能な特定のファイル形式に変換するファイル形式変換手段と、変換された前記画像データを前記特定の機器で利用するための情報が記述されたメタデータを生成するメタデータ生成手段と、少なくとも前記変換された画像データと前記メタデータとを前記記録媒体に記録する記録制御手段と、を少なくとも備えるものである。
本発明においては、更に、装填された前記記録媒体に所定の識別情報が記録されているかに基づいて、該記録媒体を識別する記録媒体識別手段を備え、前記記録媒体が特定の記録媒体であると認識したことを条件として、前記入力手段、前記ファイル形式変換手段、前記メタデータ生成手段、前記記録制御手段が機能する構成とすることができる。
このように、本発明の構成によれば、記録媒体には、入力された画像データを特定の機器で利用可能なファイル形式に変換した画像データと、変換した画像データを特定の機器で利用するための情報が記述されたメタデータと、必要に応じて、入力された画像データとが記録されているため、ユーザは入力された画像データのファイル形式にかかわらず、該記録媒体を特定の機器で利用することができ、これにより記録媒体の価値を高め、画像データを記録媒体に記録するサービスの利用促進を図ることができる。
本発明の記録プログラム及び記録装置によれば、画像データが記録された記録媒体をDVDプレーヤ、DVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機などの画像再生機器で利用することができ、これにより記録媒体の価値を高め、画像データを記録媒体に記録するサービスの利用促進を図ることができる。
その理由は、記録装置又は記録プログラムでは、必要に応じて装填された記録媒体を識別し、該記録媒体が特定の記録媒体であると認識したことを条件として、入力された静止画像データや動画データなどの画像データのファイル形式をDVDプレーヤ、DVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機などの画像再生機器で利用可能な特定のファイル形式に変換し、変換した画像データを画像再生機器に利用するための情報が記述されたメタデータを生成し、変換した画像データと生成されたメタデータと必要に応じて入力された画像データとを記録媒体に記録する制御が行われるからである。
本発明の記録プログラムは、その好ましい一実施の形態において、コンピュータを、装填された記録媒体が特定の記録媒体であるかを識別する記録媒体識別手段、入力された画像データを画像再生機器で利用可能な特定のファイル形式の画像データに変換するファイル形式変換手段、変換した画像データを画像再生機器で利用するための情報が記述されたメタデータを生成するメタデータ生成手段、変換された画像データとメタデータと必要に応じて入力された画像データとを記録媒体に記録させる記録制御手段、として機能させる。これにより、入力された画像データのファイル形式にかかわらず、記録媒体をDVDプレーヤ、DVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機などの画像再生機器で利用することができ、記録媒体の利用価値を高め、画像データを記録媒体に記録するサービスの利用促進を図ることができる。以下、上記実施形態について詳細に説明すべく、第1の実施例では画像データとして動画データが入力された場合の処理について、第2の実施例では画像データとして静止画像データが入力された場合の処理について説明する。
まず、本発明の第1の実施例に係る記録プログラム及び記録装置について、図1乃至図9を参照して説明する。図1は、本実施例に係る記録装置の構成を模式的に示す図であり、図2乃至図4は、そのバリエーションを示す図である。また、図5は、記録装置の手段を示すブロック図であり、図6は、記録装置を用いた動画データの記録手順を示すフローチャート図である。また、図7及び図8は、動画データの記録構造を示す図であり、図9は、記録媒体(CD−R)の構造を模式的に示す図である。なお、本明細書及び特許請求の範囲における論理アドレス領域とは、ユーザのデータ(プログラム)が記録される領域であり、ユーザデータの配置情報が記録されるプログラムメモリ領域、リードイン・TOC(Table Of Contents)領域やリードアウト領域などの情報領域、ディスクの応用コードやレーザ記録パワーの推奨値、その他の情報が記録される案内溝変調(ATIP:Absolute Time In Pre-groove)情報の領域は含まず、また、論理アドレス領域外とは上記論理アドレス領域以外の領域を指すものとする。
図1に示すように、本実施例の記録装置1は、スマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリースティック(登録商標)、SDメモリーカード、マルチメディアカードなどの記録媒体(以下、メディア8と呼ぶ。)を装填するメディア装填部2、デジタルカメラ7(デジタルスチルカメラ及びデジタルムービーカメラの双方を含む。)やカメラ付き携帯電話機7a等の撮影機器を有線又は無線、赤外線等によって接続するための機器接続部3、インターネット等の通信ネットワーク10を介してサーバ11に接続するネットワーク接続部等のデータを入力する手段と、記録媒体9を装填する記録媒体装填部4などのデータを記録する手段と、ボタン、キーボード、マウス等の操作手段6及びLCD、CRT等の表示手段5(図では操作手段6と表示手段5とを兼ね備えるタッチパネルを示している。)とを備えている。
また、記録装置1に備える主な手段をブロック図で示すと図5のようになり、メディア装填部2や機器接続部3、ネットワーク接続部などを用いて動画データを入力するデータ入力手段12と、記録媒体9の所定の領域に予め記録されている識別情報に基づいて記録媒体9を識別する記録媒体識別手段13と、入力された動画データのファイル形式をDVDプレーヤやDVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機などの画像再生機器で利用可能な特定のファイル形式に変換するファイル形式変換手段14と、変換された動画データを画像再生機器で利用するための情報が記述されたメタデータを生成するメタデータ生成手段15と、変換された動画データと生成されたメタデータと必要に応じて入力された動画データとを記録媒体9に記録させる制御を行う記録制御手段16と、動画データの表示などを行う表示手段5と、動画データの選択などを行う操作手段6とを備えている。
なお、上記各手段は記録装置1にハードウェアとして構成されていてもよいが、コンピュータを、少なくとも、ファイル形式変換手段14、メタデータ生成手段15、記録制御手段16として機能させる記録プログラムとして構成し、該記録プログラムを記録装置1にインストールして実行する構成とすることができる。また、図1では記録装置1としてパーソナルコンピュータなどのコンピュータ機器を示しているが、記録装置1の形態は任意であり、例えば、図2に示すように写真店やコンビニエンスストアなどの店舗に設置される無人端末(キオスク)としたり、図3に示すように専用のセットトップボックスとしたり、図4に示すようにポータブルライターなどとすることもできる。
上記構成の記録装置1(記録プログラム)を用いて記録媒体に動画データを記録する手順について、図6のフローチャート図を参照して説明する。
まず、ステップS101で、記録装置1の記録媒体装填部4にCD−R/RWやDVD±R/RW、DVD−RAM、Blu−rayディスクなどの記録媒体9を装填する。
次に、ステップS102で、記録媒体識別手段14を用いて、記録媒体9の所定の領域に記録媒体9を識別するための識別情報が記録されているかに基づいて該記録媒体9が特定の記録媒体であるかを識別する。その際、上記識別情報は適正な記録媒体に対して動画データを記録するために設けるものであり、識別情報の記録場所や中身が容易に知られてしまうと識別情報自体もコピーされてしまうため、識別情報の少なくとも一部はコンピュータのOSでは記録内容を制御できない情報、具体的にはプログラムメモリ領域の情報や、CD−R成型時に付与される案内溝変調(ATIP)による情報などとすることが好ましい。
ここで、一般的な記録媒体9の構造について、図9を参照して説明すると、CD-Rは、ポリカーボネート基板100上に、シアニン、フタロシアニン、アゾなどの有機色素層101と銀などの反射層102と保護層103とが積層されて形成され、有機色素層101に所定のパワーのレーザ光を当てて色素を分解して基板を変形させることでピットを形成し、情報の記録を行っているが、レーザパワーは、レーザ光を照射するレーザヘッドの方式や使用する有機色素層101の種類に応じて最適な値が異なるため、情報の書き込みを確実に行うためにはCD-Rのタイプやレーザ記録パワーの推奨値をドライブ側が認識する必要がある。そこで、ディスクの応用コードやレーザ記録パワーの推奨値などの情報を記録媒体の製造段階で案内溝変調(ATIP)による情報として書き込み、その情報をドライブのファームウェアが読み取り、ファームウェアが独自にレーザヘッドを制御してレーザパワーの調整を行っている。このような案内溝変調(ATIP)は製造時にしか作成できないため、ユーザレベルでのコピーを防止することができる。また、上記以外の案内溝変調(ATIP)であるリードイン開始時間、最大リードアウト開始可能時間等も適宜設定することで識別情報として利用することができる。
次に、ステップS103で、記録装置1のメディア装填部2にメディア8を装填、又は、機器接続部3にデジタルカメラ7やカメラ付き携帯電話機7aを接続、又はネットワーク接続部を通信ネットワーク10に接続し、ステップS104で、データ入力手段12を用いて、デジタルカメラ7やメディア8に記録された動画データやサーバ16に記録された動画データを読み取り、必要に応じて、表示手段5や操作手段6を用いて記録媒体9に記録する動画データを選択する。ここで、入力される動画データのファイル形式は任意であり、avi(Audio Visual Interleaved)形式、wmv(Windows(登録商標) Media Video)形式、mpeg(Moving Picture Expert Group1,2,4,7)形式などの様々なファイル形式の動画データが1又は複数のデジタルカメラ7やメディア8などから入力されるが、ここでは、図7(a)に示すように、異なるファイル形式(avi形式、wmv形式、mpeg1形式)の動画データが各々記録された複数(3つ)のメディア8から動画データを読み取るものとする。
ここで、DVDプレーヤやDVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機などの画像再生機器で再生可能な動画データのファイル形式は限られており、特定されたファイル形式以外の動画データが記録されていても画像再生機器では該動画データを再生することができない。そこで、ステップS105で、ファイル形式変換手段14を用いて、読み取った動画データのファイル形式を特定のファイル形式に変換する。この特定のファイル形式は画像再生機器に応じて適宜設定することができるが、ここでは一般の家電製品で再生可能なmpeg2形式とする。なお、上記変換に際して、ファイル形式のみを変更してもよいが、ファイル形式と共に、予め定められたルールに従ってファイル名を変換してもよい。
次に、ステップS106で、メタデータ生成手段15を用いて、上記ステップで変換した動画データを画像再生機器で利用するためのメタデータを生成する。このメタデータは、動画データを再生するためのプレイリストや動画データを検索するためのアセットリストなどが記述されたデータであり、プレイリストやアセットリストの中に変換された動画データのファイル名や該ファイル名を用いたパス名などが記述される。なお、メタデータの形式は任意であるが、例えば、写真業界で推奨されている専用のファイル(pvm形式のファイル)などを用いることができる。この形式のファイルには、記録媒体9のID、データを記録する規格のバージョン情報、コンテンツID、記録媒体9の履歴情報(例えば、ショップ情報や作成ソフト、バージョン情報など)、ロール毎のマニフェストや編集されたマニフェスト情報、画像再生機器の再生指示情報(例えば、再生順やスライド間隔、スライド効果、画像回転、BGMなど)が記録されるため、画像再生機器の再生指示情報中に変換された動画データのファイル名やパス名を記述することにより、動画データを画像再生機器で再生できるようにすることができる。
次に、ステップS107で、記録制御手段16を用いて、ステップS105で変換した動画データと、ステップS106で生成したメタデータと、必要に応じてステップS104で入力した動画データとを記録媒体9に記録して一連の処理を終了する。
上記手順で作成された記録媒体9のディレクトリ構造は、例えば、図7(b)に示すようになり、元の動画データが図7(a)に示すような各種ファイル形式の動画データを含んでいる場合でも、記録媒体9には、画像再生機器で再生可能な特定のファイル形式(ここではmpeg2形式)に変換された動画データが記録されると共に、変換された動画データを画像再生機器で利用するための情報が記述されたメタデータ(index.pvm)が記録される。また、図7(b)では動画ファイルのファイル形式のみを変換したが、図8(a)に示すように、予め定められたルールに従って生成されたファイル名(例えば、CCYYMMDDxxxxxx(CC:画像データの種別、YYMMDD:書き込み年月日を特定する数字、xxxxxx:シーケンシャル番号))に変換して記録する構成とすることもできる。また、図8(b)に示すように、変換された動画データとメタデータに加えて、更に入力された動画データを記録する構成とすることもできる。なお、記録媒体9のディレクトリ構造は任意であるが、動画データをコンピュータ機器などにバックアップした場合における管理を容易にするために、例えば、動画データの格納場所を示すフォルダ(PS_Roll)の下位の階層にメディア8毎、機器毎の動画データの格納場所を示すフォルダ(ROYYMMDDyyy_XXXXXXAABxxx、YYMMDD:書き込み年月日を特定する数字、yyy:日毎のシーケンシャル番号、XXXXXX:ランダムなID番号、AA:メーカーコード(00〜ZZ)、B:ソフトウェア、機器の商品カテゴリー(0〜Z)、xxx:シーケンシャル番号)などを作成することもできる。
このように、本実施例の記録装置1又は記録プログラムでは、記録媒体9に所定の識別情報が記録されているか否かに基づいて記録媒体9を識別し、特定の記録媒体であると認識されたことを条件として、読み取った動画データのファイル形式を画像再生機器で利用可能なファイル形式に変換し、変換した動画データを画像再生機器で再生、検索するための情報が記述されたメタデータを生成し、変換した動画データと生成したメタデータと必要に応じて元の動画データとを記録媒体9に書き込ませるため、ユーザは入力した動画データのファイル形式にかかわらず、記録媒体9をDVDプレーヤ、DVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機などの画像再生機器で利用することができ、これにより記録媒体9の利用価値を高め、動画データを記録媒体に記録するサービスの利用促進を図ることができる。
次に、本発明の第2の実施例に係る記録プログラム及び記録装置について、図10乃至図14を参照して説明する。図10は、記録装置を用いた画像データの記録手順を示すフローチャート図であり、図11乃至図13は、静止画像データの記録構造を示す図である。また、図14は、記録媒体におけるデータの記録領域を示す図である。
前記した第1の実施例では、動画データのファイル形式を特定のファイル形式に変換したが、デジタルカメラ7では、CCDなどの撮像手段で撮像して得られたままの撮像画像データ(RAWデータ)はそのままでは利用することができず、また、RAWデータを変換して生成される静止画像データはデジタルカメラ7の機種によって様々であり、デジタルカメラ7やメディア8から入力した静止画像データをそのまま記録媒体9に記録しても画像再生機器では利用することができない。そこで、本実施例では静止画像データのファイル形式を以下の手順に従って特定のファイル形式に変換する。
本実施例の記録装置1の構成は、第1の実施例と同様であり、メディア装填部2や機器接続部3、ネットワーク接続部などを用いて静止画像データを入力するデータ入力手段12と、記録媒体9の所定の領域に予め記録されている識別情報に基づいて記録媒体9を識別する記録媒体識別手段13と、入力された静止画像データのファイル形式をDVDプレーヤやDVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機などの画像再生機器で利用可能な特定のファイル形式に変換するファイル形式変換手段14と、変換された静止画像データを画像再生機器で利用するための情報が記述されたメタデータを生成するメタデータ生成手段15と、該記録媒体が特定の識別情報であると認識したことを条件として、変換された静止画像データと生成されたメタデータと必要に応じて元の静止画像データとを記録媒体9に記録させる制御を行う記録制御手段16と、静止画像データの表示などを行う表示手段5と、静止画像データの選択などを行う操作手段6とを備えている。なお、上記各手段は記録装置1にハードウェアとして構成されていてもよいが、コンピュータを、少なくとも、ファイル形式変換手段14、メタデータ生成手段15、記録制御手段16として機能させる記録プログラムとして構成し、該記録プログラムを記録装置1にインストールして実行する構成としてもよい。
上記構成の記録装置1(記録プログラム)を用いて記録媒体に静止画像データを記録する手順について、図10のフローチャート図を参照して説明する。
まず、ステップS201で、記録装置1の記録媒体装填部4にCD−R/RWやDVD±R/RW、DVD−RAM、Blu−rayディスクなどの記録媒体9を装填する。
次に、ステップS202で、記録媒体識別手段14を用いて、記録媒体9の所定の領域に記録媒体9を識別するための識別情報が記録されているかに基づいて該記録媒体9が特定の記録媒体であるかを識別する。この識別情報の構成は任意であるが、第1の実施例と同様に、識別情報の少なくとも一部はコンピュータのOSでは記録内容を制御できない情報、具体的にはプログラムメモリ領域の情報や、CD−R成型時に付与される案内溝変調(ATIP)による情報などとすることが好ましい。
次に、ステップS203で、記録装置1のメディア装填部2にメディア8を装填、又は、機器接続部3にデジタルカメラ7やカメラ付き携帯電話機7aを接続、又はネットワーク接続部を通信ネットワーク10に接続し、ステップS204で、データ入力手段12を用いて、デジタルカメラ7やメディア8に記録された静止画像データやサーバ16に記録された静止画像データを読み取り、必要に応じて、表示手段5や操作手段6を用いて記録媒体9に記録する静止画像データを選択する。ここで、入力される静止画像データのファイル形式は任意であり、撮像手段で撮像して得られたままの撮像画像データであるRAW形式、デジタルカメラ7固有の形式、exif(Exchangeable Image File Format形式、bmp(Windows(登録商標) Bitmapfile)形式、gif(CompuServe Graphics Interchange Format File)形式、tif(Tagget Image File Format file)形式、jpeg(Joint Photographic Coding Experts Group)形式などの様々なファイル形式の静止画像データが1又は複数のデジタルカメラ7やメディア8などから入力されるが、ここでは、図11(a)に示すように、異なるファイル形式(RAW形式、exif形式、gif形式)の静止画像データが各々記録された複数(3つ)のメディア8から静止画像データを読み取るものとする。
次に、ステップS205で、ファイル形式変換手段14を用いて、読み取った静止画像データのファイル形式を、DVDプレーヤやDVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機などの画像再生機器で再生可能な特定のファイル形式に変換する。この特定のファイル形式は画像再生機器に応じて適宜設定することができるが、ここでは一般の家電製品で再生可能なjpeg形式とする。なお、読み取った静止画像データがRAWデータの場合、RAWデータは撮像手段で撮像して得られた電気信号を単純にデジタル化したデータであるため、ファイル形式を変換するにあたって、まず、RAWデータの輝度分布を解析し、この輝度分布に基づいて標準色空間への色補正変換や濃度補正変換を行い、RAWデータを一旦出力手段に依存しない静止画像データに変換した後、出力手段に応じた色再現域、再現輝度範囲、階調等に基づいて色補正変換、濃度補正変換を行って出力手段での出力に適した静止画像データに変換する必要がある。また、上記変換に際して、ファイル形式のみを変更してもよいが、第1の実施例と同様に、ファイル形式と共に、予め定められたルールに従ってファイル名を変換してもよい。
次に、入力された画像データが静止画像データの場合は、変換された静止画像データに基づいて縮小画像データや動画データなどを生成することも可能である。その場合には、必要に応じて、ステップS206で、読み取った静止画像データの画素数や色数、色再現域を減縮してデータサイズを縮小したサムネイル画像データやスクリーンネイル画像データなどの縮小画像データを生成してもよい。また、必要に応じて、変換された静止画像データに基づいて動画データを生成し、該動画データに基づいてDVDプレーヤやDVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機等の画像再生機器で再生可能な動画データ(Video−CD形式、DVD−Video形式、HDTV形式などのデータ)を生成してもよい。なお、静止画像データから動画データを生成する方法は特に限定されないが、例えば、静止画像データをスライドショーのように表示する場合は、静止画像データにスライド表示の時間分の差分0のデータを付加して動画データを生成したり、静止画像データにスライドショープログラムで設定されたスライド効果に基づく差分データを付加して動画データを生成すればよい。
次に、ステップS207で、メタデータ生成手段15を用いて、上記ステップで変換した静止画像データを画像再生機器で利用するためのメタデータを生成する。このメタデータは、第1の実施例と同様に、静止画像データを再生するためのプレイリストや静止画像データを検索するためのアセットリストなどが記述されたデータであり、プレイリストやアセットリスト中に変換された静止画像データのファイル名や該ファイル名を用いたパス名が記述される。また、メタデータの形式は任意であるが、第1の実施例と同様に、写真業界で推奨されている専用のファイル(pvm形式のファイル)などを用いることができる。
次に、記録媒体9にファイル形式を変換した静止画像データや生成したデータを記録するが、その際、ステップS206でVideo−CD形式などのデータを生成している場合、画像再生機器では該データを読み込むことができる記録領域が限定されるため、ステップS208で、記録制御手段16を用いて、生成したVideo−CD形式などのデータを記録媒体9の論理アドレス領域の内側に記録する。
次に、必要に応じてセッションをクローズした後、ステップS209で、記録制御手段16を用いて、ステップS205で変換した静止画像データと、ステップS207で生成したメタデータと、必要に応じてステップS204で入力した静止画像データ、サムネイル画像データやスクリーンネイル画像データなどの縮小画像データ、スライドショープログラムなどのアプリケーション、スライドショーの設定ファイル、自動起動ファイルなどを記録媒体9に先に記録されたVideo−CD形式などのデータの外側に記録して一連の書き込み処理を終了する。
上記手順で作成された記録媒体9には、図14に示すように各種情報が記録され、ディスク型記録媒体9の最も内側の論理アドレス領域外には特定の識別情報が記録され、その外側の論理アドレス領域の内側には、必要に応じてVideo−CD形式などのデータが記録され、更にその外側の領域には静止画像データやメタデータなどが記録される。
また、上記手順で作成された記録媒体9のディレクトリ構造は、例えば、図11(b)に示すようになり、元の静止画像データが図11(a)に示すような各種ファイル形式の静止画像データを含んでいる場合でも、記録媒体9には、画像再生機器で再生可能なファイル形式(ここではjpeg形式)に変換された静止画像データが記録されると共に、変換された静止画像データを画像再生機器で利用するための情報が記述されたメタデータ(index.pvm)が記録される。また、図11(b)では静止画像ファイルのファイル形式のみを変換したが、図12に示すように、予め定められたルールに従って生成されたファイル名(例えば、ROYYMMDDyyy_XXXXXXAABxxx)に変換して記録する構成とすることもできる。また、図13に示すように、変換された静止画像データとメタデータとに加えて、更に元の静止画像データ、サムネイル画像データ、スクリーンネイル画像データ、スライドショープログラムやスライドショーの設定ファイル、自動起動ファイル、Video−CD形式などのデータを記録する構成とすることもできる。なお、本実施例においても、静止画像データをコンピュータ機器などにバックアップした場合における管理を容易にするために、例えば、静止画像データの格納場所を示すフォルダ(PS_Roll)の下位の階層にメディア8毎、機器毎の静止画像データの格納場所を示すフォルダ(ROYYMMDDyyy_XXXXXXAABxxx)などを作成することもできる。
このように、本実施例の記録装置1又は記録プログラムでは、記録媒体9に所定の識別情報が記録されているか否かに基づいて記録媒体9を識別し、特定の記録媒体であると認識されたことを条件として、読み取った静止画像データのファイル形式を画像再生機器で利用可能なファイル形式に変換し、変換した静止画像データを画像再生機器で再生、検索するための情報が記述されたメタデータを生成し、変換した静止画像データと生成したメタデータと必要に応じて元の静止画像データなどとを記録媒体9に書き込ませるため、ユーザは入力した静止画像データのファイル形式にかかわらず、記録媒体9をDVDプレーヤ、DVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機などの画像再生機器で利用することができ、これにより記録媒体9の利用価値を高め、動画データを記録媒体に記録するサービスの利用促進を図ることができる。
なお、上記実施例では、動画データ又は静止画像データの一方のファイル形式を変換する場合について示したが、動画データ及び静止画像データの双方のファイル形式を変更する場合も同様に適用することができる。また、上記各実施例では、画像データを記録媒体に記録する場合について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、音楽データなどの他の種類のデータを記録媒体に記録する場合でも同様に適用することができる。
1 記録装置
2 メディア装填部
3 機器接続部
4 記録媒体装填部
5 表示手段
6 操作手段
7 デジタルカメラ
7a カメラ付き携帯電話機
8 メディア
9 記録媒体
10 通信ネットワーク
11 サーバ
12 データ入力手段
13 記録媒体識別手段
14 ファイル形式変換手段
15 メタデータ生成手段
16 記録制御手段
100 ポリカーボネート基板
101 有機色素層
102 反射層
103 保護層
2 メディア装填部
3 機器接続部
4 記録媒体装填部
5 表示手段
6 操作手段
7 デジタルカメラ
7a カメラ付き携帯電話機
8 メディア
9 記録媒体
10 通信ネットワーク
11 サーバ
12 データ入力手段
13 記録媒体識別手段
14 ファイル形式変換手段
15 メタデータ生成手段
16 記録制御手段
100 ポリカーボネート基板
101 有機色素層
102 反射層
103 保護層
Claims (12)
- コンピュータを、
入力された画像データのファイル形式を特定の機器で利用可能な特定のファイル形式に変換するファイル形式変換手段、
変換された前記画像データを前記特定の機器で利用するための情報が記述されたメタデータを生成するメタデータ生成手段、
少なくとも前記変換された画像データと前記メタデータとを記録媒体に記録させる記録制御手段、として機能させることを特徴とする記録プログラム。 - 前記記録制御手段では、前記変換された画像データ及び前記メタデータに加えて、前記入力された画像データを前記記録媒体に記録させる制御を行うことを特徴とする請求項1記載の記録プログラム。
- コンピュータを、更に、
装填された前記記録媒体に所定の識別情報が記録されているかに基づいて、該記録媒体を識別する記録媒体識別手段、として機能させ、
前記記録媒体が特定の記録媒体であると認識したことを条件として、コンピュータを、前記ファイル形式変換手段、前記メタデータ生成手段、前記記録制御手段として機能させることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録プログラム。 - 前記識別情報は、前記記録媒体の論理アドレス領域外に記録されていることを特徴とする請求項3記載の記録プログラム。
- 前記入力された画像データはavi形式、wmv形式、mpeg1形式、mpeg4形式、mpeg7形式のいずれかのファイル形式の動画データであり、前記変換された画像データはmpeg2形式の動画データであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の記録プログラム。
- 前記入力された画像データは撮像手段で撮像して得られたままのRAWデータであり、前記変換された画像データはjpeg形式の静止画像データであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の記録プログラム。
- 画像データを入力する手段と、
入力された前記画像データのファイル形式を特定の機器で利用可能な特定のファイル形式に変換するファイル形式変換手段と、
変換された前記画像データを前記特定の機器で利用するための情報が記述されたメタデータを生成するメタデータ生成手段と、
少なくとも前記変換された画像データと前記メタデータとを記録媒体に記録する記録制御手段と、を少なくとも備えることを特徴とする記録装置。 - 前記記録制御手段では、前記変換された画像データ及び前記メタデータに加えて、前記入力された画像データを前記記録媒体に記録することを特徴とする請求項7記載の記録装置。
- 更に、装填された前記記録媒体に所定の識別情報が記録されているかに基づいて、該記録媒体を識別する記録媒体識別手段を備え、
前記記録媒体が特定の記録媒体であると認識したことを条件として、前記入力手段、前記ファイル形式変換手段、前記メタデータ生成手段、前記記録制御手段が機能することを特徴とする請求項7又は8に記載の記録装置。 - 前記識別情報は、前記記録媒体の論理アドレス領域外に記録されていることを特徴とする請求項9記載の記録プログラム。
- 前記入力された画像データはavi形式、wmv形式、mpeg1形式、mpeg4形式、mpeg7形式のいずれかのファイル形式の動画データであり、前記変換された画像データはmpeg2形式の動画データであることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一に記載の記録装置。
- 前記入力された画像データは撮像手段で撮像して得られたままのRAWデータであり、前記変換された画像データはjpeg形式の静止画像データであることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一に記載の記録装置。
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---|---|---|---|
JP2004235329A JP2006054002A (ja) | 2004-08-12 | 2004-08-12 | 記録プログラム及び記録装置 |
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JP2004235329A JP2006054002A (ja) | 2004-08-12 | 2004-08-12 | 記録プログラム及び記録装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010539628A (ja) * | 2007-09-11 | 2010-12-16 | サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド | メタデータを自動的に生成/更新するマルチメディア・データの記録方法及び装置 |
KR101847863B1 (ko) | 2016-09-12 | 2018-04-11 | 한국철도기술연구원 | 철도 안전 데이터 통합 전송을 위한 변환 장치 및 방법 |
-
2004
- 2004-08-12 JP JP2004235329A patent/JP2006054002A/ja not_active Withdrawn
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US8255395B2 (en) | 2007-09-11 | 2012-08-28 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Multimedia data recording method and apparatus for automatically generating/updating metadata |
KR101847863B1 (ko) | 2016-09-12 | 2018-04-11 | 한국철도기술연구원 | 철도 안전 데이터 통합 전송을 위한 변환 장치 및 방법 |
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