JPH05257987A - 画像ファイル用記憶媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】マルチ画面検索をするためのマルチ画面表示動
作を高速化した画像ファイル装置を提供する。 【構成】画像情報５の記録アドレスなどが記録されてい
る管理情報記録領域１に、マルチ画面表示用の縮小画像
情報４を記録した画像ファイル用記憶媒体。 【効果】マルチ画面検索を行う時、縮小画像表示動作が
従来例に比較して簡易であり、マルチ画面表示が非常に
高速にできるため、検索がスムーズに行える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は主に動画，静止画などの
画像情報を記録再生する光ディスク，磁気ディスクなど
の画像ファイル用記憶媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】画像ファイル装置のメモリである光ディ
スク，磁気ディスクなどの容量は年々増加しており、ま
た、画像データの圧縮技術も進歩している。このため、
一つのメモリに記憶できる画像データの量も膨大になっ
てきている。このような膨大な画像データの中から、所
望の画像を得るための検索方法として最も適しているの
はマルチ画面検索である。このマルチ画面検索とは、複
数の縮小した画像をモニタ上に表示し、マウスなどのポ
インティングデバイスで所望の画像を選定することであ
る。

【０００３】従来、画像情報を光ディスク，磁気ディス
クなどの記憶媒体に記録再生する画像ファイル装置で
は、画像情報を記録する場合、スキャナ，カメラなどか
ら入力した画像情報が符号化されて記憶媒体に記録さ
れ、その画像情報が記録されているアドレスなどの管理
情報が記憶媒体に記録される。

【０００４】図４は従来の画像ファイル装置における記
憶媒体のボリューム構造を示す。１は記録されている画
像情報のアドレスなどを記録する管理情報記録領域、２
は画像情報の記録領域である。このような画像ファイル
装置でマルチ画面検索するために、複数の縮小画像の表
示、つまりマルチ画面表示をするには以下のような手順
になる。

【０００５】まず、任意の一つの画像情報の記録アドレ
ス情報が管理情報記録領域から読み出され、それに基づ
き画像情報記録領域より画像情報が読み出され、この画
像情報が復号され、さらにマルチ画面表示用に画像処理
回路で画像情報を間引いて縮小処理され、フレームメモ
リに記録される。この処理をモニタに表示可能な縮小画
像の数まで繰り返し、その後モニタにマルチ画面表示す
る。なお、この種の画像ファイル装置については、例え
ば、電子通信学会技術研究報告 MR86-57 VOL.８６ N
O.３５８(１９８７）の第５７頁から第６０頁において
論じられている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は一つの
画像情報について、管理情報の読み出し，画像情報領域
へのアクセス，画像情報の読み出し，画像情報の復号
化，画像情報の縮小処理，フレームメモリへの記録を行
い、これらの動作をモニタに表示可能な縮小画像の数ま
で複数回繰り返すため、マルチ画面表示するのに多大な
時間を要するという問題があった。

【０００７】本発明の目的は、マルチ画面検索をするた
めのマルチ画面表示動作を高速化した画像ファイル装置
を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、画像ファイル用記憶媒体において、画像
情報の記録アドレスなどが記録されている管理情報記録
領域に、マルチ画面表示用の縮小画像情報を記録した。

【０００９】

【作用】本発明の画像ファイル用記憶媒体を用いると、
縮小画像情報が管理情報記録領域に記録されているた
め、マルチ画面検索をするためのマルチ画面表示をする
時、画像情報領域へのアクセス，画像情報の読み出し，
画像情報の縮小処理が不要になり、従来多大な時間を要
したマルチ画面表示を大幅に高速化することができる。

【００１０】

【実施例】図１は本発明の一実施例を示す画像ファイル
用記憶媒体のボリューム構造である。１は管理情報記録
領域、２は画像情報記録領域であり、管理情報記録領域
１には画像情報５の記録アドレス，検索項目などの管理
情報３と縮小画像情報４が図示のように、順次、記録さ
れる。管理情報３と縮小画像情報４との順序は特に規定
はなく、管理情報記録領域１に記録されていればよい。

【００１１】図２は本発明による光ディスクを用いた画
像ファイル装置の構成例である。画像入力装置はカメラ
１１、及びスキャナ１２，画像出力装置はモニタ９、及
びプリンタ１０、情報の記録再生は記憶媒体に光ディス
クを用い光ディスクドライブ８で行う。画像処理部７で
は、画像入力装置から入力した画像情報の縮小処理を行
い光ディスクに記録し、また光ディスクから再生した縮
小画像情報を内蔵のフレームメモリに記録しモニタにマ
ルチ画面検索のためのマルチ画面表示をする。これら全
ての装置は専用バス１３でホストコンピュータ６に接続
され、ホストコンピュータ６がシステム全体の制御を行
う。

【００１２】以上のように構成された画像ファイル装置
において、本発明による図１のボリューム構造の光ディ
スクを用いた場合のマルチ画面表示動作を説明する。

【００１３】図３は本発明と従来例の縮小画像表示動作
の概略フローチャートである。まず最初にホストコンピ
ュータ６によりマルチ画面表示の指示を行うと、光ディ
スクドライブ８である一つの画像情報の管理情報３を読
み出し、この情報はホストコンピュータ６に記憶され
る。連続して光ディスクドライブ８では管理情報を読み
出した画像情報の縮小画像情報４を読み出し、画像情報
処理部７のフレームメモリに記録する。画像情報処理部
７では縮小画像の表示位置の管理をする。この動作が終
了すると、新たな一つの画像情報について上記の動作を
行い、この動作を複数回繰り返す。マルチ画面表示用の
縮小画像情報を画像処理部７のフレームメモリに全て記
録した後、モニタ９に縮小画像のマルチ画面表示する。

【００１４】本発明の記憶媒体を用いることにより、図
３の（ｂ）を見て分かるように、従来例に比較して画像
情報領域へのアクセス，画像情報の読み出し，画像情報
の縮小処理が不要のため、縮小画像によるマルチ画面表
示が非常に高速に行える。次にモニタ９上でマルチ画面
検索を行い、所望の画像をマウスなどのポインティング
デバイスで選定する。

【００１５】ホストコンピュータ６は選定された画像の
管理情報から、光ディスクドライブ８へ画像情報５の記
録アドレスを指示し、所望の画像情報５を読み出す。読
み出された画像情報はモニタ９に１画面表示するか、ま
たはプリンタ１０で紙に印刷する。以上がマルチ画面検
索で所望の画像を得るまでの概略である。

【００１６】なお本実施例では光ディスクを記憶媒体に
用いたが、磁気ディスクなど他の記憶媒体にも同様に適
用できる。

【００１７】

【発明の効果】本発明によれば、マルチ画面検索を行う
時、縮小画像表示動作が従来例に比較して簡易であり、
マルチ画面表示が非常に高速にできるため、検索がスム
ーズに行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す画像ファイル用記憶媒
体のボリューム構造の説明図。

【図２】画像ファイル装置の説明図。

【図３】縮小画像表示動作の概略フローチャート。

【図４】従来の画像ファイル用記憶媒体のボリューム構
造の説明図。

【符号の説明】

１…管理情報記録領域、２…画像情報記録領域、３…管
理情報、４…縮小画像情報、５…画像情報、６…ホスト
コンピュータ、７…画像処理部、８…光ディスクドライ
ブ、１３…専用バス。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】動画，静止画などの画像情報を記録再生す
   る記憶媒体において、前記画像情報を前記記憶媒体に記
   録するときに、前記画像情報を縮小したマルチ画面検索
   用の縮小画像情報を、前記記憶媒体の前記画像情報のア
   ドレス情報などが記録されている管理情報記録領域に記
   録することを特徴とする画像ファイル用記憶媒体。
2. 【請求項２】請求項１において、マルチ画面検索用の前
   記縮小画像情報が前記画像の管理情報と連続して記録さ
   れている画像ファイル用記憶媒体。