JPH05123811A - パーツホーマーの素材チヤツク装置 - Google Patents
パーツホーマーの素材チヤツク装置Info
- Publication number
- JPH05123811A JPH05123811A JP31322891A JP31322891A JPH05123811A JP H05123811 A JPH05123811 A JP H05123811A JP 31322891 A JP31322891 A JP 31322891A JP 31322891 A JP31322891 A JP 31322891A JP H05123811 A JPH05123811 A JP H05123811A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chuck
- gripping arms
- drive shaft
- carriage
- gripping
- Prior art date
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21K—MAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
- B21K27/00—Handling devices, e.g. for feeding, aligning, discharging, Cutting-off means; Arrangement thereof
- B21K27/02—Feeding devices for rods, wire, or strips
- B21K27/04—Feeding devices for rods, wire, or strips allowing successive working steps
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Forging (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】トランスファー式パーツホーマーに適用するク
ロスチャック方式の素材チャック装置として、圧造サイ
クルを著しく高速化でき、素材を順次送りする作動の作
信頼性が高く、パーツホーマーの小型化を可能にするも
のを提供する。 【構成】 トランスファー式パーツホーマーにおいて、
各チャックユニット16の交叉状に配置する一方の把持
アーム19が当該チャックユニット16のチャック駆動
軸18に固着され、他方の把持アーム21が隣接するチ
ャックユニット16のチャック駆動軸18に回動自在に
枢支され、両把持アーム19,21がリンク22により
チャック駆動軸18の往復回転に伴って開閉作動し、そ
の閉動作時に両把持アーム19,21の先端部で素材W
を両側から挟持するように構成されてなるパーツホーマ
ーの素材チャック装置。
ロスチャック方式の素材チャック装置として、圧造サイ
クルを著しく高速化でき、素材を順次送りする作動の作
信頼性が高く、パーツホーマーの小型化を可能にするも
のを提供する。 【構成】 トランスファー式パーツホーマーにおいて、
各チャックユニット16の交叉状に配置する一方の把持
アーム19が当該チャックユニット16のチャック駆動
軸18に固着され、他方の把持アーム21が隣接するチ
ャックユニット16のチャック駆動軸18に回動自在に
枢支され、両把持アーム19,21がリンク22により
チャック駆動軸18の往復回転に伴って開閉作動し、そ
の閉動作時に両把持アーム19,21の先端部で素材W
を両側から挟持するように構成されてなるパーツホーマ
ーの素材チャック装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボルト、ナットを始め
とする種々の機械部品を圧造成形するトランスファー式
パーツホーマーにおけるクロスチャック方式の素材チャ
ック装置に関する。
とする種々の機械部品を圧造成形するトランスファー式
パーツホーマーにおけるクロスチャック方式の素材チャ
ック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種パーツホーマーは、ホーマー機台
の前面に順次粗から精に段階的に変化する成形形状を有
する複数個のダイスが並設され、これら各ダイスに対応
するパンチを前面に設けたラムの進退作動により、各ダ
イスに配置したパーツ素材群をダイスとパンチ間で打撃
圧造し、ラムの退行時にノックアウトピンによりダイス
を素材から蹴り出すと共に、チャック装置により該素材
を把持して次位のダイスへ移送し、この打撃圧造と素材
移送の繰り返しにより素材を目的とする製品形状に漸次
成形する。
の前面に順次粗から精に段階的に変化する成形形状を有
する複数個のダイスが並設され、これら各ダイスに対応
するパンチを前面に設けたラムの進退作動により、各ダ
イスに配置したパーツ素材群をダイスとパンチ間で打撃
圧造し、ラムの退行時にノックアウトピンによりダイス
を素材から蹴り出すと共に、チャック装置により該素材
を把持して次位のダイスへ移送し、この打撃圧造と素材
移送の繰り返しにより素材を目的とする製品形状に漸次
成形する。
【0003】しかして、従来より上記素材移送に用いる
チャック装置として、図8に示すように、ダイス1…群
の並設方向に往復動する往復台2に、それぞれ別の支軸
3,4に固着されて交叉状に配置する一対の把持アーム
5,6からなるチャックユニットをダイス1…と同数又
は一個少ない数だけ取り付けたクロスチャック方式のも
のが汎用されている。この方式では、前記支軸の一方5
の回転駆動に伴って他方の支軸6が扇形ギヤ7,7を介
して反方向に従動回転し、これによって両把持アーム
5,6が開閉作動し、その閉作動で把持された素材Wが
往復台2の送り移動により次位のダイス位置へ移送さ
れ、次いで把持アーム5,6が開作動してパンチによる
打撃圧造ののち、往復台2の戻り移動により把持アーム
5,6が元のダイス5位置に来て上記動作を反復する。
なお、8はパンチを前後動させるラムである。
チャック装置として、図8に示すように、ダイス1…群
の並設方向に往復動する往復台2に、それぞれ別の支軸
3,4に固着されて交叉状に配置する一対の把持アーム
5,6からなるチャックユニットをダイス1…と同数又
は一個少ない数だけ取り付けたクロスチャック方式のも
のが汎用されている。この方式では、前記支軸の一方5
の回転駆動に伴って他方の支軸6が扇形ギヤ7,7を介
して反方向に従動回転し、これによって両把持アーム
5,6が開閉作動し、その閉作動で把持された素材Wが
往復台2の送り移動により次位のダイス位置へ移送さ
れ、次いで把持アーム5,6が開作動してパンチによる
打撃圧造ののち、往復台2の戻り移動により把持アーム
5,6が元のダイス5位置に来て上記動作を反復する。
なお、8はパンチを前後動させるラムである。
【0004】ところで、パーツの量産化を進めるために
は、当然に上記の素材Wの把持から打撃圧造を経て次の
素材の把持に至る一サイクルの時間を短縮して圧造効率
を上げる必要がある。そこで、当出願人(前身の城東機
械工業)は先に、図9に示すように、両把持アーム5,
6の一方の支軸4を他方の支軸3よりも上方に位置させ
ることにより、素材送り方向前方側の両把持アーム5の
開作動時における上方変位量をパンチのラム8に干渉し
ないように大きく設定し、これにより打撃圧造後のパン
チの退行を待たずに往復台2の戻り移動を開始し、もっ
て動作時間の短縮を図る構成を提案している(特公昭5
4−26227号公報)。なお、同図において、9は把
持アーム5を閉作動方向に付勢するスプリング、3aは
支軸3の回動用レバー、10は該レバー9を動作させる
昇降バーである。
は、当然に上記の素材Wの把持から打撃圧造を経て次の
素材の把持に至る一サイクルの時間を短縮して圧造効率
を上げる必要がある。そこで、当出願人(前身の城東機
械工業)は先に、図9に示すように、両把持アーム5,
6の一方の支軸4を他方の支軸3よりも上方に位置させ
ることにより、素材送り方向前方側の両把持アーム5の
開作動時における上方変位量をパンチのラム8に干渉し
ないように大きく設定し、これにより打撃圧造後のパン
チの退行を待たずに往復台2の戻り移動を開始し、もっ
て動作時間の短縮を図る構成を提案している(特公昭5
4−26227号公報)。なお、同図において、9は把
持アーム5を閉作動方向に付勢するスプリング、3aは
支軸3の回動用レバー、10は該レバー9を動作させる
昇降バーである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年に
おいては、圧造効率の更なる向上ならびにパーツホーマ
ー全体の小型化が希求されており、圧造効率では例えば
一般的なボルトの圧造サイクルを従来の100回/分程
度から300回/分以上に高速化することが要望れてい
るが、従来の装置構成では最早対応できなくなってい
る。
おいては、圧造効率の更なる向上ならびにパーツホーマ
ー全体の小型化が希求されており、圧造効率では例えば
一般的なボルトの圧造サイクルを従来の100回/分程
度から300回/分以上に高速化することが要望れてい
るが、従来の装置構成では最早対応できなくなってい
る。
【0006】すなわち、このような高速化のためには、
往復台の往復動の開始時期と移動速度を共に早め、パン
チの退行が終わらない内に把持アームを戻り位置に配置
させ、該退行と共に素材の把持動作を始め、把持して直
ちに次位のダイス位置へ送る必要があるが、前記提案構
成では開姿勢における上方変位量の少ない把持アーム6
が戻り位置のパンチのラムに当たってしまうので高速化
に限界がある。また、往復台の往復動の移動速度が速く
なるとストローク両端の停止時に大きな衝撃を発生し、
特に戻り行程では把持アームが該衝撃の影響により次の
素材を把持し損ない易いという問題があった。更に、高
速化するほど各部の動作のタイミングに正確さを期す必
要があり、特に把持アームの作動に信頼性が求められ
る。
往復台の往復動の開始時期と移動速度を共に早め、パン
チの退行が終わらない内に把持アームを戻り位置に配置
させ、該退行と共に素材の把持動作を始め、把持して直
ちに次位のダイス位置へ送る必要があるが、前記提案構
成では開姿勢における上方変位量の少ない把持アーム6
が戻り位置のパンチのラムに当たってしまうので高速化
に限界がある。また、往復台の往復動の移動速度が速く
なるとストローク両端の停止時に大きな衝撃を発生し、
特に戻り行程では把持アームが該衝撃の影響により次の
素材を把持し損ない易いという問題があった。更に、高
速化するほど各部の動作のタイミングに正確さを期す必
要があり、特に把持アームの作動に信頼性が求められ
る。
【0007】本発明の目的は、上述の情況に鑑み、近年
における圧造サイクルの高速化の要望に充分に対応でき
ると共に、高速化のもとでも把持アームの作動の信頼性
が高く確実に素材を把持でき、且つパーツホーマー全体
としての小型化を可能にする素材チャック装置を提供す
ることにある。
における圧造サイクルの高速化の要望に充分に対応でき
ると共に、高速化のもとでも把持アームの作動の信頼性
が高く確実に素材を把持でき、且つパーツホーマー全体
としての小型化を可能にする素材チャック装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係るパーツホーマーの素材チャ
ック装置は、粗精の順に等間隔に並設したダイス群の各
々に、その並設方向に往復動する往復台に取り付けられ
たチャックユニット群により、パーツ素材を同時に順次
移送すると共に、これら素材群を各ダイスに対向配置し
たパンチ群の進退作動により同時に圧造成形するパーツ
ホーマーにおいて、各チャックユニットは交叉状に配置
した一対の把持アームと一本の往復回転するチャック駆
動軸とを備え、この把持アームの一方が当該チャックユ
ニットのチャック駆動軸に固着され、且つ該把持アーム
の他方が隣接するチャックユニットのチャック駆動軸に
回動自在に枢支されると共に、両把持アームがリンク接
続によりチャック駆動軸の往復回転に伴って開閉作動
し、その閉動作時に両把持アーム先端部で素材を両側か
ら挟持するように構成されている。
に、本発明の請求項1に係るパーツホーマーの素材チャ
ック装置は、粗精の順に等間隔に並設したダイス群の各
々に、その並設方向に往復動する往復台に取り付けられ
たチャックユニット群により、パーツ素材を同時に順次
移送すると共に、これら素材群を各ダイスに対向配置し
たパンチ群の進退作動により同時に圧造成形するパーツ
ホーマーにおいて、各チャックユニットは交叉状に配置
した一対の把持アームと一本の往復回転するチャック駆
動軸とを備え、この把持アームの一方が当該チャックユ
ニットのチャック駆動軸に固着され、且つ該把持アーム
の他方が隣接するチャックユニットのチャック駆動軸に
回動自在に枢支されると共に、両把持アームがリンク接
続によりチャック駆動軸の往復回転に伴って開閉作動
し、その閉動作時に両把持アーム先端部で素材を両側か
ら挟持するように構成されている。
【0009】また請求項2に係るパーツホーマーの素材
チャック装置は、上記請求項1の装置において、往復台
の往復駆動部に把持アームの閉作動する戻り行程の速度
勾配を送り行程の速度勾配より小さく設定するカム円板
が介在されてなる構成を採用したものである。
チャック装置は、上記請求項1の装置において、往復台
の往復駆動部に把持アームの閉作動する戻り行程の速度
勾配を送り行程の速度勾配より小さく設定するカム円板
が介在されてなる構成を採用したものである。
【0010】更に請求項3に係るパーツホーマーの素材
チャック装置は、上記請求項1又は2の装置において、
把持アームの各対は拡開時に先端側がハ字形に開く形状
を有してなる構成を採用したものである。
チャック装置は、上記請求項1又は2の装置において、
把持アームの各対は拡開時に先端側がハ字形に開く形状
を有してなる構成を採用したものである。
【0011】
【作用】本発明の素材チャック装置では、各チャックユ
ニットにおける駆動側の把持アームの駆動軸が隣接する
チャックユニットの従動側の把持アームの支軸を兼用し
ているため、全体として一対の把持アームに対して一本
の支軸を有することになる。
ニットにおける駆動側の把持アームの駆動軸が隣接する
チャックユニットの従動側の把持アームの支軸を兼用し
ているため、全体として一対の把持アームに対して一本
の支軸を有することになる。
【0012】ここで、クロスチャック方式における把持
アームの開姿勢での開きは該アームの外側が対をなす他
方のアームの支軸に当接する位置で規制されるが、本発
明構成では各チャックユニットの支軸が一本だけである
ため、従来の如き各アーム毎に支軸を有する構成に比較
し、ダイスの配置間隔が一定である場合に支軸間の距離
が大きくなり、それだけ開姿勢での把持アームの開きを
広くして閉姿勢からの変位量を大きく設定できる。従っ
て、本発明によれば、往復台の移動に伴う開姿勢の両ア
ーム先端の軌跡をパンチのラム外周から離すことが可能
となり、これによってパンチの退行が終わらない内に把
持アームを戻り位置に配置させ、該退行と共に素材の把
持動作を始め、把持した素材を直ちに送ってパンチの退
行の終了時点で次位のダイスに配置させることができ、
もって圧造サイクルの飛躍的な高速化を図り得る。
アームの開姿勢での開きは該アームの外側が対をなす他
方のアームの支軸に当接する位置で規制されるが、本発
明構成では各チャックユニットの支軸が一本だけである
ため、従来の如き各アーム毎に支軸を有する構成に比較
し、ダイスの配置間隔が一定である場合に支軸間の距離
が大きくなり、それだけ開姿勢での把持アームの開きを
広くして閉姿勢からの変位量を大きく設定できる。従っ
て、本発明によれば、往復台の移動に伴う開姿勢の両ア
ーム先端の軌跡をパンチのラム外周から離すことが可能
となり、これによってパンチの退行が終わらない内に把
持アームを戻り位置に配置させ、該退行と共に素材の把
持動作を始め、把持した素材を直ちに送ってパンチの退
行の終了時点で次位のダイスに配置させることができ、
もって圧造サイクルの飛躍的な高速化を図り得る。
【0013】また、本発明構成では、把持アームの開き
度合いを従来と同様とする場合、支軸が少ない分、往復
台の一定長さ間に配置するチャックユニット数を多くで
き、それだけ往復台の全長が短くなるとと共にダイスの
並設間隔も小さくなり、もってパーツホーマー全体を小
型化できる。しかして、ダイスの並設間隔が小さくなる
と往復台の往復ストロークも短くなるから、同じ圧造サ
イクル速度では往復台の移動速度を遅くしてストローク
両端の停止時の衝撃を緩和できる一方、該移動速度を従
来と同等にすれば、前記衝撃の増大を伴うことなくスト
ロークの短い分だけ圧造サイクルが高速化されることに
なる。
度合いを従来と同様とする場合、支軸が少ない分、往復
台の一定長さ間に配置するチャックユニット数を多くで
き、それだけ往復台の全長が短くなるとと共にダイスの
並設間隔も小さくなり、もってパーツホーマー全体を小
型化できる。しかして、ダイスの並設間隔が小さくなる
と往復台の往復ストロークも短くなるから、同じ圧造サ
イクル速度では往復台の移動速度を遅くしてストローク
両端の停止時の衝撃を緩和できる一方、該移動速度を従
来と同等にすれば、前記衝撃の増大を伴うことなくスト
ロークの短い分だけ圧造サイクルが高速化されることに
なる。
【0014】なお、請求項2の構成では、往復台の戻り
行程終端における衝撃が少なくなり、把持アームによる
素材の把持の確実性が増す。また、請求項3の構成で
は、開姿勢での把持アーム先端の閉姿勢からの変位量が
大きくなり、チャック駆動軸の配列間隔を小さくしても
開姿勢でのパンチのラムとの干渉を回避でき、パーツホ
ーマー全体の小型化と圧造サイクルの高速化を両立でき
る。
行程終端における衝撃が少なくなり、把持アームによる
素材の把持の確実性が増す。また、請求項3の構成で
は、開姿勢での把持アーム先端の閉姿勢からの変位量が
大きくなり、チャック駆動軸の配列間隔を小さくしても
開姿勢でのパンチのラムとの干渉を回避でき、パーツホ
ーマー全体の小型化と圧造サイクルの高速化を両立でき
る。
【0015】
【実施例】図1〜図3は本発明の一実施例に係るパーツ
ホーマーの素材チャック装置を示す。なお、ここでは図
構成及び説明の簡略化のために最も簡単な3段圧造方式
を図示しているが、一般的には4段以上の多段圧造方式
が多用され、本発明もこれら多段圧造方式に適用できる
ものである。
ホーマーの素材チャック装置を示す。なお、ここでは図
構成及び説明の簡略化のために最も簡単な3段圧造方式
を図示しているが、一般的には4段以上の多段圧造方式
が多用され、本発明もこれら多段圧造方式に適用できる
ものである。
【0016】図において、11はホーマー機台であり、
その前面部には素材供給孔12と、該供給孔12側から
順次粗から精へと段階的に変化する成形形状を有する複
数個のダイス13a〜13cとが横一直線上に等間隔で
装備されている。そして、これらダイス13a〜13c
の各前方の同軸線上には、後述するパンチを前端面に備
えて往復前後動するラム14a〜14cが配置してい
る。15はホーマー機台11の前方上部に配設された往
復台であり、水平配置した縦断面下向き開放コ字状の軸
受け枠15aとその上部に配置する作動杆支持板15b
とが左右の連結枠15c,15cを介して平行状に一体
化されており、これに複数のチャックユニット16a〜
16cが装備されている。
その前面部には素材供給孔12と、該供給孔12側から
順次粗から精へと段階的に変化する成形形状を有する複
数個のダイス13a〜13cとが横一直線上に等間隔で
装備されている。そして、これらダイス13a〜13c
の各前方の同軸線上には、後述するパンチを前端面に備
えて往復前後動するラム14a〜14cが配置してい
る。15はホーマー機台11の前方上部に配設された往
復台であり、水平配置した縦断面下向き開放コ字状の軸
受け枠15aとその上部に配置する作動杆支持板15b
とが左右の連結枠15c,15cを介して平行状に一体
化されており、これに複数のチャックユニット16a〜
16cが装備されている。
【0017】各チャックユニット16は、図3の如く軸
受け枠15aに軸受17,17を介して前後方向水平に
軸支されたチャック駆動軸18、該駆動軸18に固着さ
れた駆動側の把持アーム19、隣接するチャックユニッ
ト16の駆動軸18にブシュ20aを介して相対回転自
在に枢支された従動側の把持アーム21、両把持アーム
19,21に両端を枢着連結したリンク22、軸受け枠
15aと作動杆支持板15bとの間に取付られた保持筒
23に昇降自在に嵌装された昇降作動杆24より構成さ
れ、昇降作動杆24の下端が駆動軸18に一体化するレ
バー片18aに長孔18bとピン24aとの係合を介し
て連結されている。なお、チャックユニット16aの従
動側の把持アーム21は、隣接するチャックユニットが
ないため、軸受け枠15aに突設した支軸25に相対回
転自在に枢支されている。そして、駆動軸18…と支軸
25の配置間隔は、ダイス13a〜13cと素材供給孔
12の配置間隔に精密に一致するように寸法設定されて
いる。26は往復台15を水平左右方向に往復揺動させ
る往復作動杆であり、軸受け枠15aと作動杆支持板1
5bとの間に取付られた連結軸15dに自在継手26a
を介して連結されている。
受け枠15aに軸受17,17を介して前後方向水平に
軸支されたチャック駆動軸18、該駆動軸18に固着さ
れた駆動側の把持アーム19、隣接するチャックユニッ
ト16の駆動軸18にブシュ20aを介して相対回転自
在に枢支された従動側の把持アーム21、両把持アーム
19,21に両端を枢着連結したリンク22、軸受け枠
15aと作動杆支持板15bとの間に取付られた保持筒
23に昇降自在に嵌装された昇降作動杆24より構成さ
れ、昇降作動杆24の下端が駆動軸18に一体化するレ
バー片18aに長孔18bとピン24aとの係合を介し
て連結されている。なお、チャックユニット16aの従
動側の把持アーム21は、隣接するチャックユニットが
ないため、軸受け枠15aに突設した支軸25に相対回
転自在に枢支されている。そして、駆動軸18…と支軸
25の配置間隔は、ダイス13a〜13cと素材供給孔
12の配置間隔に精密に一致するように寸法設定されて
いる。26は往復台15を水平左右方向に往復揺動させ
る往復作動杆であり、軸受け枠15aと作動杆支持板1
5bとの間に取付られた連結軸15dに自在継手26a
を介して連結されている。
【0018】図4はチャックユニット16の把持動作部
の詳細を示す。図示するように、駆動側の把持アーム1
9は、略く字形をなし、先端部内面側に台形凹部19a
を有すると共に、幅広の基端側に開環状の駆動軸取付部
19bとそれより若干先端寄りに位置したリンク取付孔
19cを有しており、駆動軸取付部19bをチャック駆
動軸18に嵌合し、スリット状開環部19dに貫通する
ボルト27を締め付けて縮径させることにより、該駆動
軸18に固着される。一方、従動側の把持アーム21
は、略几字形に二段に曲がった形状を備え、先端部内面
側に凹段部21aを有すると共に、基端側にブシュ20
aを嵌装した駆動軸取付孔21bとそれより若干先端寄
りに位置したリンク取付孔21cを有しており、駆動軸
取付孔21bを隣接するチャックユニット16のチャッ
ク駆動軸18に把持アーム19よりも後部位置で挿嵌す
ることにより、該駆動軸18に回転自在に軸支される。
更に、リンク22は、略へ字形に形成され、両把持アー
ム19,21の間に配置して、両端部のブシュ20bを
嵌装した枢着孔22a,22bを介して枢支ピン28
a,28bにより把持アーム19のリンク取付孔19c
及び把持アーム21のリンク取付孔21cに枢着連結さ
れる。
の詳細を示す。図示するように、駆動側の把持アーム1
9は、略く字形をなし、先端部内面側に台形凹部19a
を有すると共に、幅広の基端側に開環状の駆動軸取付部
19bとそれより若干先端寄りに位置したリンク取付孔
19cを有しており、駆動軸取付部19bをチャック駆
動軸18に嵌合し、スリット状開環部19dに貫通する
ボルト27を締め付けて縮径させることにより、該駆動
軸18に固着される。一方、従動側の把持アーム21
は、略几字形に二段に曲がった形状を備え、先端部内面
側に凹段部21aを有すると共に、基端側にブシュ20
aを嵌装した駆動軸取付孔21bとそれより若干先端寄
りに位置したリンク取付孔21cを有しており、駆動軸
取付孔21bを隣接するチャックユニット16のチャッ
ク駆動軸18に把持アーム19よりも後部位置で挿嵌す
ることにより、該駆動軸18に回転自在に軸支される。
更に、リンク22は、略へ字形に形成され、両把持アー
ム19,21の間に配置して、両端部のブシュ20bを
嵌装した枢着孔22a,22bを介して枢支ピン28
a,28bにより把持アーム19のリンク取付孔19c
及び把持アーム21のリンク取付孔21cに枢着連結さ
れる。
【0019】しかして、両把持アーム19,21は、互
いの先端部の台形凹部19aと凹段部21aとがホーマ
ー機台11の左右方向に対向して配置するように設定さ
れ、昇降作動杆24の昇降動作によるチャック駆動軸1
8の往復回転動作によって把持アーム19が回動する際
に、把持アーム21もリンク22を介して反対方向に回
動し、互いの先端側が図1の如くハ字形に開く開姿勢と
図2の如く閉じる閉姿勢とに開閉作動する。そして、閉
姿勢において台形凹部19aと凹段部21aとの間で素
材Wを挟持し、また開姿勢では両把持アーム19,21
の先端位置がラム14aの外周頂部よりも高位になるよ
うに設定されている。
いの先端部の台形凹部19aと凹段部21aとがホーマ
ー機台11の左右方向に対向して配置するように設定さ
れ、昇降作動杆24の昇降動作によるチャック駆動軸1
8の往復回転動作によって把持アーム19が回動する際
に、把持アーム21もリンク22を介して反対方向に回
動し、互いの先端側が図1の如くハ字形に開く開姿勢と
図2の如く閉じる閉姿勢とに開閉作動する。そして、閉
姿勢において台形凹部19aと凹段部21aとの間で素
材Wを挟持し、また開姿勢では両把持アーム19,21
の先端位置がラム14aの外周頂部よりも高位になるよ
うに設定されている。
【0020】なお、両把持アーム19,21の先端側は
着脱可能な棒材19e,21dより構成され、素材Wの
パーツ種に応じて、その把持部分の形状に対応した先端
部形状を有するものに交換できるようになっている。
着脱可能な棒材19e,21dより構成され、素材Wの
パーツ種に応じて、その把持部分の形状に対応した先端
部形状を有するものに交換できるようになっている。
【0021】図5及び図6はホーマー機台11における
チャックユニット16の駆動機構部を示す。図に示すよ
うに、ホーマー機台11の上面に左右方向に長い支持枠
29が固設され、その左右両側に枢着された一対の支持
リンク30,30を介して往復台15がホーマー機台1
1に支持されており、該支持枠29とリンク30,30
と往復台15とで平行四連リンクを構成している。しか
して、支持枠29は上下2段状となり、その各チャック
ユニット16に対応する位置には、上段側にボス31が
嵌装され、その内側に軸受32,32を介して二股状回
動ブラケット33の下部筒軸34が水平面内回転自在に
嵌挿されると共に、下段側にシリンダ35が形成され、
該シリンダ35内に配置したピストン36の上面に突設
したピストンロッド36aが筒軸34を通して上方へ突
出し、また該支持枠の後面上部に二股状固定ブラケット
37が後方斜め上向きに固着されている。この固定ブラ
ケット37には第一揺動杆38が、前記回動ブラケット
33には第二揺動杆39が、それぞれ中央部で支持ピン
40a,40bを介して垂直面内回転自在に枢着されて
いる。
チャックユニット16の駆動機構部を示す。図に示すよ
うに、ホーマー機台11の上面に左右方向に長い支持枠
29が固設され、その左右両側に枢着された一対の支持
リンク30,30を介して往復台15がホーマー機台1
1に支持されており、該支持枠29とリンク30,30
と往復台15とで平行四連リンクを構成している。しか
して、支持枠29は上下2段状となり、その各チャック
ユニット16に対応する位置には、上段側にボス31が
嵌装され、その内側に軸受32,32を介して二股状回
動ブラケット33の下部筒軸34が水平面内回転自在に
嵌挿されると共に、下段側にシリンダ35が形成され、
該シリンダ35内に配置したピストン36の上面に突設
したピストンロッド36aが筒軸34を通して上方へ突
出し、また該支持枠の後面上部に二股状固定ブラケット
37が後方斜め上向きに固着されている。この固定ブラ
ケット37には第一揺動杆38が、前記回動ブラケット
33には第二揺動杆39が、それぞれ中央部で支持ピン
40a,40bを介して垂直面内回転自在に枢着されて
いる。
【0022】一方、ホーマー機台11の上面には支持枠
29の後方に軸受41a,41aを介して水平回転軸4
1が配設されており、この回転軸41には各チャックユ
ニット16に対応する位置に高低2段の周面部を有する
カム円板42…が固着されている。しかして、各第一揺
動杆38は、その後端側に枢着したローラ状カムフォロ
ワー43がカム円板42の外周面上部に当接すると共
に、前端側に取り付けたボルト型ノックピン44の下端
が第二揺動杆39の後端部上面に当接するように位置付
けられ、且つホーマー機台11上の左右方向に沿って架
設された横バー45に保持されるスプリング46a付き
押圧ピン46により、前部側を押し下げる方向に弾圧付
勢されている。一方、第二揺動杆39は、その二股状の
前端部39aが昇降作動杆24の上部に嵌合して抜け止
め板24bにて上方離脱不能に係止されると共に、後端
部の下面側に前記ピストンロッド36aの上端が当接す
るように位置付けられている。そして、各シリンダ35
内には一定圧力の圧縮空気が導入され、その圧力により
ピストンロッド36aを介して、第二揺動杆39の後端
部を常時突き上げると同時に、第一揺動ピン38の前端
部を押圧ピン46の付勢に抗して常時突き上げるように
設定されている。
29の後方に軸受41a,41aを介して水平回転軸4
1が配設されており、この回転軸41には各チャックユ
ニット16に対応する位置に高低2段の周面部を有する
カム円板42…が固着されている。しかして、各第一揺
動杆38は、その後端側に枢着したローラ状カムフォロ
ワー43がカム円板42の外周面上部に当接すると共
に、前端側に取り付けたボルト型ノックピン44の下端
が第二揺動杆39の後端部上面に当接するように位置付
けられ、且つホーマー機台11上の左右方向に沿って架
設された横バー45に保持されるスプリング46a付き
押圧ピン46により、前部側を押し下げる方向に弾圧付
勢されている。一方、第二揺動杆39は、その二股状の
前端部39aが昇降作動杆24の上部に嵌合して抜け止
め板24bにて上方離脱不能に係止されると共に、後端
部の下面側に前記ピストンロッド36aの上端が当接す
るように位置付けられている。そして、各シリンダ35
内には一定圧力の圧縮空気が導入され、その圧力により
ピストンロッド36aを介して、第二揺動杆39の後端
部を常時突き上げると同時に、第一揺動ピン38の前端
部を押圧ピン46の付勢に抗して常時突き上げるように
設定されている。
【0023】上記構成において、素材Wの圧造を行う
際、カム円板42…を固着した回転軸41は図示しない
駆動手段によって連続的に回転駆動するが、カムフォロ
ワー43がカム円板42の低周面部42aに当接してい
る間は、ピストンロッド36aが上限位置にあり、昇降
作動杆24は第二揺動杆39によって下限位置に押し下
げられており、各チャックユニット16の両把持アーム
19,20は図1の如く開姿勢に保持される。次にカム
フォロワー43がカム円板42の高周面部42bに乗り
上げると、第一揺動杆38の変位によって第二揺動杆3
9の後端側とピストンロッド36aとが強制的に押し下
げられ、これに伴って第二揺動杆39の前端部39aが
持ち上がって昇降作動杆24を上昇駆動させ、レバー片
18bを介して駆動軸18が回転し、各チャックユニッ
ト16の両把持アーム19,20は閉作動して図2の如
く素材Wを挟持する。
際、カム円板42…を固着した回転軸41は図示しない
駆動手段によって連続的に回転駆動するが、カムフォロ
ワー43がカム円板42の低周面部42aに当接してい
る間は、ピストンロッド36aが上限位置にあり、昇降
作動杆24は第二揺動杆39によって下限位置に押し下
げられており、各チャックユニット16の両把持アーム
19,20は図1の如く開姿勢に保持される。次にカム
フォロワー43がカム円板42の高周面部42bに乗り
上げると、第一揺動杆38の変位によって第二揺動杆3
9の後端側とピストンロッド36aとが強制的に押し下
げられ、これに伴って第二揺動杆39の前端部39aが
持ち上がって昇降作動杆24を上昇駆動させ、レバー片
18bを介して駆動軸18が回転し、各チャックユニッ
ト16の両把持アーム19,20は閉作動して図2の如
く素材Wを挟持する。
【0024】しかして、このチャック状態において往復
台15が送り方向に移動することにより、素材Wは次位
のダイス13の前方へ移送され、これと共にラム14
(図6参照)が前進してその前端面のパンチ47で素材
Wをダイス13に押し込んで打撃圧造する。しかるに、
その初期段階つまり素材Wの後端がダイス13に侵入す
る時点で、カムフォロワー43がカム円板42の高周面
部42bを脱して低周面部42aに至り、シリンダ35
内の蓄圧によって瞬時にピストンロッド36aが突き上
げ、同時に変位する第二揺動杆39により昇降作動杆2
4が押し下げられて駆動軸を前とは逆方向に回転させる
ため、両把持アーム19,20はパンチ47及びラム1
4に接触することなく開姿勢に復帰する。
台15が送り方向に移動することにより、素材Wは次位
のダイス13の前方へ移送され、これと共にラム14
(図6参照)が前進してその前端面のパンチ47で素材
Wをダイス13に押し込んで打撃圧造する。しかるに、
その初期段階つまり素材Wの後端がダイス13に侵入す
る時点で、カムフォロワー43がカム円板42の高周面
部42bを脱して低周面部42aに至り、シリンダ35
内の蓄圧によって瞬時にピストンロッド36aが突き上
げ、同時に変位する第二揺動杆39により昇降作動杆2
4が押し下げられて駆動軸を前とは逆方向に回転させる
ため、両把持アーム19,20はパンチ47及びラム1
4に接触することなく開姿勢に復帰する。
【0025】このように両把持アーム19,20が開姿
勢に復帰すると、直ちに往復台15が戻り方向に移動
し、打撃圧造後のラム14が退行し終えない内に各チャ
ックユニット16の両把持アーム19,20は元のダイ
ス13位置上に待機し、該ラム14がある程度退行した
段階で前述の作動機構によって閉作動に入り、圧造され
た素材Wがノックアウトピン48(図6参照)にてダイ
ス13より押し出された直後にこれを挟持し、再び前述
のように往復台15の送り方向の移動により次位のダイ
ス13へ送ることになる。
勢に復帰すると、直ちに往復台15が戻り方向に移動
し、打撃圧造後のラム14が退行し終えない内に各チャ
ックユニット16の両把持アーム19,20は元のダイ
ス13位置上に待機し、該ラム14がある程度退行した
段階で前述の作動機構によって閉作動に入り、圧造され
た素材Wがノックアウトピン48(図6参照)にてダイ
ス13より押し出された直後にこれを挟持し、再び前述
のように往復台15の送り方向の移動により次位のダイ
ス13へ送ることになる。
【0026】図7は往復台15の往復駆動機構の一例を
示す。図において、49はホーマー機台11の側部に固
着されたシリンダであり、その内部に嵌装されたピスト
ン50のピストンロッド51がシリンダ49に連設した
ガイド筒部49を通して外部に突出し、その先端に連杆
52が枢着連結され、この連杆52は機台11に枢着さ
れた回動レバー53に枢着連結されてクランクを構成し
ている。また回動レバー53にはローラ53aが枢着さ
れており、このローラ53aが回転駆動軸54に固着さ
れたカム円板55の周面に当接し得るように位置設定さ
れている。しかして、ピストン50はシリンダ49内に
導入された圧縮空気の圧力により常時ピストンロッド5
1が突出する方向に付勢されており、これによってロー
ラ53aが常時カム円板54の周面に弾圧接触してい
る。一方、ピストンロッド51の周面にはガイド筒部4
9a内に位置する部分にラック51aが形成され、これ
に噛合するピニオン56aを備えた作動軸56がピスト
ンロッド51の進退動作に伴って回転するように設定さ
れ、該作動軸56のガイド筒部49aより突出する一端
側に固着されたレバー56bが前記の往復作動杆26に
連結されている。
示す。図において、49はホーマー機台11の側部に固
着されたシリンダであり、その内部に嵌装されたピスト
ン50のピストンロッド51がシリンダ49に連設した
ガイド筒部49を通して外部に突出し、その先端に連杆
52が枢着連結され、この連杆52は機台11に枢着さ
れた回動レバー53に枢着連結されてクランクを構成し
ている。また回動レバー53にはローラ53aが枢着さ
れており、このローラ53aが回転駆動軸54に固着さ
れたカム円板55の周面に当接し得るように位置設定さ
れている。しかして、ピストン50はシリンダ49内に
導入された圧縮空気の圧力により常時ピストンロッド5
1が突出する方向に付勢されており、これによってロー
ラ53aが常時カム円板54の周面に弾圧接触してい
る。一方、ピストンロッド51の周面にはガイド筒部4
9a内に位置する部分にラック51aが形成され、これ
に噛合するピニオン56aを備えた作動軸56がピスト
ンロッド51の進退動作に伴って回転するように設定さ
れ、該作動軸56のガイド筒部49aより突出する一端
側に固着されたレバー56bが前記の往復作動杆26に
連結されている。
【0027】カム円板55の外周は、回転駆動軸54の
軸心を中心とする大円弧のS1区間及び小円弧のS2区
間とこれらの移行区間であるR,C区間の4区間からな
り、且つ各区間の長さが図示の如くS1>S2、R>C
となっている。そして、該カム円板55は圧造サイクル
の1回毎に1回の割合で図示の時計回り方向に定速回転
すると共に、ローラ53aが図示のようにS1区間に転
接する状態において往復作動杆26は退行位置にあるよ
うに設定されている。
軸心を中心とする大円弧のS1区間及び小円弧のS2区
間とこれらの移行区間であるR,C区間の4区間からな
り、且つ各区間の長さが図示の如くS1>S2、R>C
となっている。そして、該カム円板55は圧造サイクル
の1回毎に1回の割合で図示の時計回り方向に定速回転
すると共に、ローラ53aが図示のようにS1区間に転
接する状態において往復作動杆26は退行位置にあるよ
うに設定されている。
【0028】従って、このカム円板55の1回転動作に
おいて、ローラ53aの転接位置がS1区間にある間は
往復台15は送り位置で停止し、この間に前記のように
把持アーム19,21が開作動する。次にR区間になる
と、連杆52及びピストンロッド51が図示左方向へ移
動し、これに伴って作動軸56が反時計回り方向に回転
して往復作動杆26を進出動作させるため、往復台15
は戻り作動することになる。そして、S2区間では往復
台15は戻り位置で停止し、この間に把持アーム19,
21が閉作動して素材Wを挟持し、続いてC区間に入る
と連杆52及びピストンロッド51が強制的に押し戻さ
れて図示右方向へ移動し、これに伴って作動軸56が反
転して往復作動杆26を退行動作させるため、往復台1
5は送り作動して把持アーム19,21に挟持された素
材Wが次位のダイス13へ送られる。ここで、前記のよ
うに戻りのR区間が送りのC区間より長く設定されてい
るため、往復台の戻り作動における速度勾配は送り作動
より緩やかになり、戻り停止時の衝撃が小さく、もって
把持アーム19,21にて素材Wを確実にチャックでき
る。
おいて、ローラ53aの転接位置がS1区間にある間は
往復台15は送り位置で停止し、この間に前記のように
把持アーム19,21が開作動する。次にR区間になる
と、連杆52及びピストンロッド51が図示左方向へ移
動し、これに伴って作動軸56が反時計回り方向に回転
して往復作動杆26を進出動作させるため、往復台15
は戻り作動することになる。そして、S2区間では往復
台15は戻り位置で停止し、この間に把持アーム19,
21が閉作動して素材Wを挟持し、続いてC区間に入る
と連杆52及びピストンロッド51が強制的に押し戻さ
れて図示右方向へ移動し、これに伴って作動軸56が反
転して往復作動杆26を退行動作させるため、往復台1
5は送り作動して把持アーム19,21に挟持された素
材Wが次位のダイス13へ送られる。ここで、前記のよ
うに戻りのR区間が送りのC区間より長く設定されてい
るため、往復台の戻り作動における速度勾配は送り作動
より緩やかになり、戻り停止時の衝撃が小さく、もって
把持アーム19,21にて素材Wを確実にチャックでき
る。
【0029】なお、上記実施例では往復台15が平行四
連リンクにより前後動を伴いつつ左右に往復動作する
が、往復台を適当なガイドレールやガイドバー等の適当
なガイド部材を介して直線往復運動するように構成して
もよい。また本発明では、往復台の駆動機構、把持アー
ムの開閉駆動機構、チャックユニットの数、把持アーム
の先端部形状、他の各部材の形状及び配置等、細部構成
に付いては例示以外に種々設計変更可能である。
連リンクにより前後動を伴いつつ左右に往復動作する
が、往復台を適当なガイドレールやガイドバー等の適当
なガイド部材を介して直線往復運動するように構成して
もよい。また本発明では、往復台の駆動機構、把持アー
ムの開閉駆動機構、チャックユニットの数、把持アーム
の先端部形状、他の各部材の形状及び配置等、細部構成
に付いては例示以外に種々設計変更可能である。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、トランスファ
ー式パーツホーマーに適用するクロスチャック方式の素
材チャック装置において、一対の把持アームが一本の支
軸に取り付けられ、各把持アームが個別に支軸に取り付
けられた従来構成に比較して往復台における支軸間の距
離が格段に大きくなることから、開姿勢での把持アーム
の開きを広くして往復台の移動に伴う開姿勢の両アーム
先端の軌跡をパンチのラム外周から離すことが可能とな
り、これによって往復台の戻り開始時期を早めてパンチ
の退行が終わらない内に把持アームを戻り位置に復帰さ
せることができ、もってパーツホーマーにおける圧造サ
イクルの飛躍的な高速化を図り得る。また、上記のよう
に把持アームの支軸が少ない分、往復台におけるチャッ
クユニットの配置間隔を小さくでき、これに伴ってダイ
スの並設間隔も小さくなるため、パーツホーマー全体を
小型化することが可能である上、往復台の往復ストロー
クが短くなるため、同じ圧造サイクル速度では往復台の
移動速度を遅くしてストローク両端の停止時の衝撃を緩
和でき、もって高速の圧造サイクルにおいても素材の順
次送りを確実に行うことができる。
ー式パーツホーマーに適用するクロスチャック方式の素
材チャック装置において、一対の把持アームが一本の支
軸に取り付けられ、各把持アームが個別に支軸に取り付
けられた従来構成に比較して往復台における支軸間の距
離が格段に大きくなることから、開姿勢での把持アーム
の開きを広くして往復台の移動に伴う開姿勢の両アーム
先端の軌跡をパンチのラム外周から離すことが可能とな
り、これによって往復台の戻り開始時期を早めてパンチ
の退行が終わらない内に把持アームを戻り位置に復帰さ
せることができ、もってパーツホーマーにおける圧造サ
イクルの飛躍的な高速化を図り得る。また、上記のよう
に把持アームの支軸が少ない分、往復台におけるチャッ
クユニットの配置間隔を小さくでき、これに伴ってダイ
スの並設間隔も小さくなるため、パーツホーマー全体を
小型化することが可能である上、往復台の往復ストロー
クが短くなるため、同じ圧造サイクル速度では往復台の
移動速度を遅くしてストローク両端の停止時の衝撃を緩
和でき、もって高速の圧造サイクルにおいても素材の順
次送りを確実に行うことができる。
【0031】請求項2の発明によれば、特に往復台の戻
り行程終端における衝撃がより少なくなり、把持アーム
による素材の把持の信頼性が増す。また請求項3の構成
によれば、開姿勢での把持アーム先端の閉姿勢からの変
位量がより大きくなるため、チャック駆動軸の配列間隔
を小さくしても開姿勢でのパンチのラムとの干渉を回避
でき、パーツホーマー全体の小型化と圧造サイクルの高
速化を両立できる。
り行程終端における衝撃がより少なくなり、把持アーム
による素材の把持の信頼性が増す。また請求項3の構成
によれば、開姿勢での把持アーム先端の閉姿勢からの変
位量がより大きくなるため、チャック駆動軸の配列間隔
を小さくしても開姿勢でのパンチのラムとの干渉を回避
でき、パーツホーマー全体の小型化と圧造サイクルの高
速化を両立できる。
【図1】 本発明の一実施例に係る素材チャック装置の
移動台が送り位置にある状態の一部破断正面図。
移動台が送り位置にある状態の一部破断正面図。
【図2】 同素材チャック装置の移動台が戻り位置にあ
る状態の一部破断正面図。
る状態の一部破断正面図。
【図3】 同素材チャック装置の要部の横断面図。
【図4】 同素材チャック装置の要部の分解斜視図。
【図5】 同素材チャック装置を設けたホーマー機台の
平面図。
平面図。
【図6】 同素材チャック装置を設けたパーツホーマー
要部の縦断面図。
要部の縦断面図。
【図7】 同素材チャック装置の往復台の往復駆動機構
を示す横断面図。
を示す横断面図。
【図8】 従来の一般的な素材チャック装置要部の正面
図。
図。
【図9】 本発明の先行技術に係る素材チャック装置要
部の正面図。
部の正面図。
13,13a〜13c…ダイス 15…往復台 16,16a〜16c…チャックユニット 18…チャック駆動軸 19…駆動側の把持アーム 21…従動側の把持アーム 22…リンク 55…カム円板 W…素材
Claims (3)
- 【請求項1】 粗精の順に等間隔に並設したダイス群の
各々に、その並設方向に往復動する往復台に取り付けら
れたチャックユニット群により、パーツ素材を同時に順
次移送すると共に、これら素材群を各ダイスに対向配置
したパンチ群の進退作動により同時に圧造成形するパー
ツホーマーにおいて、各チャックユニットは交叉状に配
置した一対の把持アームと一本の往復回転するチャック
駆動軸とを備え、この把持アームの一方が当該チャック
ユニットのチャック駆動軸に固着され、且つ該把持アー
ムの他方が隣接するチャックユニットのチャック駆動軸
に回動自在に枢支されると共に、両把持アームがリンク
接続によりチャック駆動軸の往復回転に伴って開閉作動
し、その閉動作時に両把持アーム先端部で素材を両側か
ら挟持するように構成されてなるパーツホーマーの素材
チャック装置。 - 【請求項2】 往復台の往復駆動部に把持アームの閉作
動する戻り行程の速度勾配を送り行程の速度勾配より小
さく設定するカム円板が介在されてなる請求項1記載の
パーツホーマーの素材チャック装置。 - 【請求項3】 把持アームの各対は拡開時に先端側がハ
字形に開く形状を有してなる請求項1又は2に記載のパ
ーツホーマーの素材チャック装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3313228A JPH0755350B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | パーツホーマーの素材チャック装置 |
KR1019920005834A KR950007767B1 (ko) | 1991-10-31 | 1992-04-08 | 부품성형기의 소재척장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3313228A JPH0755350B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | パーツホーマーの素材チャック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05123811A true JPH05123811A (ja) | 1993-05-21 |
JPH0755350B2 JPH0755350B2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=18038654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3313228A Expired - Lifetime JPH0755350B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | パーツホーマーの素材チャック装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0755350B2 (ja) |
KR (1) | KR950007767B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112808905A (zh) * | 2021-02-05 | 2021-05-18 | 东莞市泰基山机械设备有限公司 | 一种用于冷镦机的拉料装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5437810U (ja) * | 1977-07-11 | 1979-03-12 | ||
JPS6371940U (ja) * | 1986-10-24 | 1988-05-13 | ||
JPH0280150A (ja) * | 1988-08-09 | 1990-03-20 | Natl Mach Co:The | トランスファ成形機およびその製造方法 |
JP3068939U (ja) * | 1999-11-12 | 2000-05-26 | 忠行 坂本 | 装着位置が識別できるタイヤ用ラベル |
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1991
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