JPH0512300U - 出力制御回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の停止時にバッテリから各電装機器に
供給する電力を制御して、電力の無駄使いを防止する。 【構成】 マイクロコンピュ−タから構成される制御装
置４は、エンジン回転数センサ１、車速センサ２、シフ
トポジションセンサ３、電圧検出回路７の検出信号を入
力し、自動車の停止状況を判断し、出力回路５ａ，ｂ，
ｃに制御信号を出力する。出力回路５ａ，ｂ，ｃは制御
信号に基づいてライト２１、ワイパ−２２、パワ−ステ
アリングユニット２３への供給電力を増減する。 【効果】 自動車の運転状況に応じて各電装機器への電
力供給量を制御することにより、バッテリの負担を軽減
し、電力の無駄使いを防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

自動車の電装品の出力制御を行なう制御装置において、特にバッテリに対する 負荷を軽減する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図３に示すように、従来自動車のライト２１やワイパ−２２、電動パワ−ステ アリング用モ−タ２３への電力の供給は、制御装置２３がライトスイッチ２４、 ワイパ−スイッチ２５のオン、オフを検出することによって、スイッチング手段 ２６、２７の開閉制御を行なうことで、バッテリ２８とオルタネ−タ２９からラ イト２１、ワイパ−２２、パワ−ステアリングユニット２３への通電、非通電を 制御していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような構成ではアイドリング時等オルタネ−タ２９の出力 が低下したときで、なおかつ、夜間など電力消費の集中した場合には、バッテリ −に対する負荷が増大し、バッテリ−上がりを起こす可能性が大きいという問題 があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

このような課題を解決するために、本考案はエンジン回転数、車速、ギアシフ ト位置、バッテリ電圧を含む複数の情報を入力し、これらに基づいて制御信号を 出力する制御装置と、この制御信号に基づいて被制御機器への電力の供給量を制 御する出力回路とを備え、制御装置は複数の情報に基づいて車が停車中であると 判断すると、被制御機器への供給電力量を減少させる制御信号を前記出力回路に 出力するものである。

【０００５】

【作用】 本考案によれば、エンジン回転数、車速、ギアシフト位置等から車が停車中か 否かを自動的に判定し、被制御機器への供給電力量を減少させるので、停止時の バッテリの負荷を軽減させることができる。

【０００６】

【実施例】

図１及び図３に本考案による一実施例を示す。尚、従来技術と同様の構成要素 については、符号を同一とし、説明を省略する。 図１は本実施例のブロック図である。マイクロコンピュ−タにより構成される 制御装置４は、その入力ポ−ト４ａにエンジン回転数検出センサ１、車輪速から 車速を検出する車速センサ２、ギアのシフト位置を検出するシフトポジションセ ンサ３、バッテリの出力電圧を検出する電圧検出回路７を接続している。 また、制御装置４の出力ポ−ト４ｂには出力回路５ａ，ｂ，ｃが接続されてい る。この出力回路５ａ，ｂ，ｃは、それぞれＰＷＭ方式の電力制御回路で構成さ れ、バッテリ６の出力を制御装置４の出力ポ−トから供給される制御信号に基づ いて制御して出力する。出力回路５ａ，ｂ，ｃの出力端には、ライト２１、ワイ パ−２２、パワ−ステアリングユニット２３等の被制御機器が接続されている。

【０００７】 次に、このような構成の実施例の動作を説明する。 図示しないイグニッションキ−がオンされて、制御装置４に電源が投入される と、制御装置４は図３に示すフロ−チャ−トのように、ステップＳ１０２におい て、車速センサ１からの信号を基に車速を演算し、ステップＳ１０３で車速が０ でなければ、ステップＳ１１１に移り、出力回路５に出力電力を通常どおり上昇 するよう制御信号を送る。 ステップＳ１０３で車速が０であれば、ステップＳ１０４に移り車速０の状態 があらかじめ設定された時間ｔの間持続するか否か判定し、持続しない場合は、 ステップＳ１０２へ戻る。持続した場合は、車が一時的に停止中であると判断し 、ステップＳ１０５において、ライト２１及びワイパ−２２への供給電力を低下 させる制御信号を出力回路５ａ，ｂへ送る。 次に、ステップＳ１０６に移動し、シフトポジションセンサ３の検出信号に基 づいて現在ギアがニュ−トラルになっているか否かを判定する。ニュ−トラルで なければ、ステップＳ１１１に移るが、ニュ−トラルであれば、ステップＳ１０ ７に移りエンジン回転数を演算する。 次に、ステップＳ１０８でバッテリ電圧検出回路７の出力に基づいてバッテリ 電圧が正常値以上にあるか否かを判定し、正常値以下のときにはステップＳ１１ ０へ移るが、正常値以上の場合はステップＳ１０９に移り、ステップＳ１０７で 求めたエンジン回転数に基づいてエンジン回転数ｎが設定値以上か否か判定する 。 エンジン回転数が設定値以上の場合は、ステップＳ１１１へ移るが、以下の場 合は、ステップＳ１１０へ移る。そして、ステップＳ１１０では、車が比較的長 時間停止していると判断し、出力回路５ｃへパワ−ステアリングユニット２３へ の電力供給を低下させる制御信号を送る。 このように本実施例によれば、まず車速の有無で一時的に停止したか否かを判 断し、ライト、ワイパ−等の出力を低下させ、次に、シフトポジション、エンジ ン回転数、バッテリ電圧に基づいて、車が長時間にわたって停止中か否かを判定 し、停止中と判断すると、パワ−ステアリングユニット等の重要な機器への供給 電力を低下させるので、車の停止状態とバッテリの出力状態に応じて出力電力を 無駄なく供給することができる。 尚、上記実施例では検出要素として、エンジン回転数、車速、シフトポジショ ンを検出したが、これは必要に応じて他の要素を検出する様にしてもよい。また 、供給電力を制御する電装機器も、上記実施例に示したものの他に室内灯、カ− ステレオ等必要に応じて選択すればよい。

【０００８】

【考案の効果】

このように本考案によれば、各種センサからの情報により、車の停止状態を自 動的に判定し、各電装機器への電力の供給を制御するので、電力の無駄使いを防 止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による一実施例のブロック図。

【図２】本考案による一実施例のフロ−チャ−ト図。

【図３】従来技術のブロック図。

【符号の説明】

１ エンジン回転数センサ ２ 車速センサ ３ シフトポジションセンサ ４ 制御装置 ５a,b,c 出力回路 ６ バッテリ ７ 電圧検出回路 ２１ ライト ２２ ワイパ ２３ パワ−ステアリングユニット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 エンジン回転数、車速、ギアシフト位
   置、バッテリ電圧を含む複数の情報を入力し、これらに
   基づいて制御信号を出力する制御装置と、前記制御信号
   に基づいて被制御機器への電力の供給量を制御する出力
   回路とを備え、前記制御装置は前記複数の情報に基づい
   て車が停車中であると判断すると、前記被制御機器への
   供給電力量を減少させる制御信号を前記出力回路に出力
   することを特徴とする出力制御回路。