JPH05121734A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH05121734A
JPH05121734A JP28435191A JP28435191A JPH05121734A JP H05121734 A JPH05121734 A JP H05121734A JP 28435191 A JP28435191 A JP 28435191A JP 28435191 A JP28435191 A JP 28435191A JP H05121734 A JPH05121734 A JP H05121734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate electrode
semiconductor device
nitrogen atoms
oxide film
led
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Pending
Application number
JP28435191A
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English (en)
Inventor
Kazuo Tanaka
和雄 田中
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Publication of JPH05121734A publication Critical patent/JPH05121734A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ポリシリコン中のほう素の拡散率を抑制し、P
型多結晶シリコンをゲート電極とするMOSトランジス
タの特性を安定化させ得る技術を提供する。 【構成】ポリシリコン中に窒素を導入させ、引き続いて
熱処理を行なうことによって、ポリシリコン中に存在す
る余分な未結合手を窒素と結合させることによって、ポ
リシリコン中の不純物の拡散率を低下させる。 【構成】不純物の拡散率を低下させることにより、不純
物導入後の熱処理温度及び時間に余裕をもてる。このた
め、不純物導入時に形成される結晶欠陥を十分回復させ
ることが出来、素子の信頼性が向上する。さらに、導入
した不純物のイオン化率を高め、配線層との接触抵抗を
下げ、トランジスタ部の移動度も5パーセント程度向上
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体技術に関するも
のである。
【0002】特に、多結晶中の拡散現象の制御に関する
ものである。
【0003】
【従来の技術】従来の半導体装置を、MOS型半導体装
置を一例に取り概略を示そう。 第2図は、従来の半導
体装置の平面図の一部をしめしたものである。
【0004】半導体基板上に、素子の活性領域102と
厚い酸化膜でおおわれた素子の分離領域103が形成さ
れており、素子の活性領域上にはゲート酸化膜が形成さ
れている。このゲート酸化膜の上部には多結晶シリコン
がゲート電極層201としてパターニングされている。
この多結晶シリコン層からなるゲート電極層は、Nチ
ャネルMOSトランジスタ部104とPチャネルMOS
トランジスタ部105のゲート電極層を共有しており、
例えば第2図のような相補型MOSインバーターを形成
している。Nチャネルトランジスタ部分にはソース、ド
レイン領域を形成するためにN型不純物を領域106中
に導入する。この時同時に多結晶シリコン中にもN型不
純物が導入される。このN型不純物の濃度は通常1×1
20[個/cm3]以上の燐、または砒素が含まれてい
る。
【0005】同様に、Pチャネルトランジスタ部分には
ソース、ドレイン領域を形成するためにP型不純物を領
域107中に導入する。このとき、P型不純物は多結晶
シリコン中にも導入される。このP型不純物の濃度は1
×1020[個/cm-3]程度のホウ素が含まれている。
このように、ソース、ドレイン及び、ゲート電極層への
不純物の導入はゲート電極層に対して自己整合的に行な
われるために、NチャネルMOSトランジスタのゲート
電極層中にはN型不純物が、PチャネルMOSトランジ
スターのゲート電極層中にはP型不純物が導入されてい
た。
【0006】この後、導入された不純物を電気的に活性
化させる為に950度20分程度不活性ガス雰囲気中で
熱処理を行った。 層間絶縁膜を形成した後、配線層で
あるアルミニウム109を接続孔108を介して多結晶
シリコンと接続させていた。以上従来の半導体装置をM
OS型半導体装置を例に取ってその概略をしめした。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体装置で
は、前記従来例のようにゲート電極層として、多結晶シ
リコンを用いている。しかし、P型MOSトランジスタ
のゲート電極層を3価の不純物原子、たとえばほう素を
用いて多結晶シリコンからなる電極層を形成させた場
合、ほう素は多結晶シリコン中の結晶粒界を介して単結
晶中よりも3倍から5倍程度早く拡散するため、ほう素
は燐の場合よりは早くゲート絶縁膜に到達してしまう。
しかも、ほう素は絶縁膜中を迅速に拡散してしまうた
め。微細化されたトランジスタのゲート酸化膜中を容易
に通り抜けてしきい値電圧を変化させたり、ほう素が絶
縁膜中でクラスター化してしまい絶縁膜の機能を失って
しまう、いわゆる突き抜け現象を起こしてしまうという
問題点を有していた。たとえば、前記実施例で950℃
の熱処理を行なうと導入させたほう素がゲート酸化膜を
若干突き抜けるために、MOSトランジスタのしきい値
電圧が0.1から1ボルト以上も変動してしまってい
た。
【0008】そこで、本発明はこのような課題を解決し
ようとするもので、その目的とするところは、安定して
P型多結晶シリコンをゲート電極とするMOSトランジ
スタの特性を安定化させ得る技術を提供できるものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
おもに4族の元素からなり多結晶構造を有している半導
体装置に於いて、前記多結晶構造中には1×109[個
/cm3]〜5×1020[個/cm3]の窒素原子が含ま
れている事を特徴とする。
【0010】また本発明の半導体製造装置の製造方法
は、少なくとも多結晶構造を成す半導体装置を堆積させ
る工程と、前記窒素原子をおもに多結晶構造中にイオン
注入法を用いて導入させる工程とから成ることを特徴と
する。
【0011】
【作用】多結晶シリコン中でほう素の拡散が増速してし
まうのは、ほう素は、シリコン中の未結合手を介して拡
散するからである。一般に、多結晶シリコンの粒界に多
量に存在するこの未結合シリコンがほう素の拡散を早め
る原因となっている。窒素はこのシリコンの未結合手と
結合をつくるために未結合手の濃度を減少させて、ほう
素の多結晶シリコン中の拡散係数を減少させて、P型多
結晶シリコンをゲート電極材料に適用させた場合の安定
性を向上させる事ができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の半導体装置を詳細に説明す
る。
【0013】図1は、本発明による半導体の一実施例で
ある。半導体基板上に、素子の活性領域102と厚い酸
化膜でおおわれた素子の分離領域103が形成されてお
り、素子の活性領域上にはゲート酸化膜が形成されてい
る。このゲート酸化膜の上部に、たとえば4価の元素と
して、多結晶シリコンを堆積させる。形成条件として
は、620℃の雰囲気中でシランの熱分解によって行な
われ、400nm堆積した。つぎに、イオン注入法を用
いてイオン化した窒素を加速電圧50KeVで1×10
14[個/cm2]程度導入させる。この後フォトリソグ
ラフィー技術とエッチング技術によって、ポリシリコン
層を加工し、ゲート電極層101として形成させた。こ
ののち、ポリシリコンのグレイン境界に存在するシリコ
ンの未結合手と注入した窒素を結合させるために、90
0℃の温度で乾燥酸素中20分熱処理をする。このゲー
ト電極層は、NチャネルMOSトランジスタ部104と
PチャネルMOSトランジスタ部105のゲート電極層
を共有しており、例えば図1のような相補型MOSイン
バーターを形成している。このとき、Nチャネルトラン
ジスタ部分にはソース、ドレイン領域を形成するために
N型不純物を領域106中に導入する。このN型不純物
の濃度は通常1×1020[個/cm-3]以上の燐、また
は砒素が含まれている。同様に、Pチャネルトランジス
タ部分にはソース、ドレイン領域を形成するためにP型
不純物を領域107中に導入する。このP型不純物の濃
度は1×1020[個/cm3]以上のホウ素が含まれて
いる。この、ソース、ドレイン領域への不純物の導入は
ゲート電極層に対して自己整合的に行なわれるために、
NチャネルMOSトランジスタのゲート電極層中にはN
型不純物が、PチャネルMOSトランジスターのゲート
電極層中にはP型不純物が導入されている。さらに、導
入させたN型、P型不純物を活性化させるために、95
0℃の不活性ガス雰囲気中で20分熱処理を行なった。
この熱処理によってもトランジスタのしきい値電圧がシ
フトしたり、いわゆる突き抜け現象が現れる等の特性の
劣化はない。
【0014】この後層間絶縁膜を形成した後、配線層で
あるアルミニウムを接続孔を介して多結晶シリコンと接
続させた。以上、本実施例は、MOSトランジスタであ
る場合について述べたが、本発明はバイポーラトランジ
スタの場合についても適用できる。
【0015】
【発明の効果】以上本発明によれば、不純物導入後の熱
処理温度及び時間に余裕をもたせることが出来るように
なったため、不純物導入時に形成される結晶欠陥を十分
回復させることが出来るようになり、素子の信頼性を向
上させることが可能になった。さらに、導入した不純物
のイオン化率を高めることが出来るようになったため、
配線層との接触抵抗を下げ、トランジスタ部の移動度も
5パーセント程度向上させることができ、集積回路の性
能を向上させることが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の一実施例を示す平面図で
ある。
【図2】従来の半導体装置の一実施例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
101・・・窒素を含んだ多結晶シリコン層 102・・・素子の活性領域 103・・・素子の分離領域 104・・・N型MOSトランジスタ領域 105・・・P型MOSトランジスタ領域 106・・・N型不純物の導入領域 107・・・P型不純物の導入領域 108・・・多結晶シリコンと配線層との接続孔 109・・・配線層 201・・・ゲート電極層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 おもに4族の元素からなり多結晶構造を
    有している半導体装置に於いて、前記多結晶構造中には
    1×109[個/cm3]〜5×1020[個/cm3]の
    窒素原子が含まれている事を特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも多結晶構造を成す半導体装置
    を堆積させる工程と、前記窒素原子をおもに多結晶構造
    中にイオン注入法を用いて導入させる工程とから成るこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP28435191A 1991-10-30 1991-10-30 半導体装置及びその製造方法 Pending JPH05121734A (ja)

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JP (1) JPH05121734A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06342914A (ja) * 1993-06-01 1994-12-13 Nec Corp 半導体装置の製造方法
JPH07226510A (ja) * 1993-10-28 1995-08-22 Lg Semicon Co Ltd 半導体ポリシリコン層のドーピング方法とこれを用いたpmosfet製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06342914A (ja) * 1993-06-01 1994-12-13 Nec Corp 半導体装置の製造方法
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