JPH05119454A - ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機

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JPH05119454A
JPH05119454A JP11150292A JP11150292A JPH05119454A JP H05119454 A JPH05119454 A JP H05119454A JP 11150292 A JP11150292 A JP 11150292A JP 11150292 A JP11150292 A JP 11150292A JP H05119454 A JPH05119454 A JP H05119454A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ハロゲン化銀写真感光材料用の自
動現像機に関し、更に詳しくは、自動現像機のコンパク
ト化及び作業性の改善が図られ、しかも低補充化が容易
となり、安定した写真性能が得られる自動現像機に関す
る。 【構成】 本発明は、露光されたハロゲン化銀写真感光
材料を処理する処理液を収容する少なくとも一つの処理
槽と、固形処理剤を収納する収納手段と、前記処理槽の
少なくとも一つに前記固形処理剤を供給する供給手段
と、前記ハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報を検出
する検出手段と、前記検出手段により検出された前記ハ
ロゲン化銀写真感光材料の処理量情報に応じて、前記供
給手段を制御する制御手段とを有するハロゲン化銀写真
感光材料の自動現像機である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料用の自動現像機に関し、更に詳しくは自動現像機のコ
ンパクト化及び作業性の改善がはかられ、しかもケミカ
ルの安定性が飛躍的に向上し、更に低補充化が容易とな
る自動現像機に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料(以下、感光
材料ないし写真材料と称することもある)は、露光後、
現像、脱銀、洗浄、安定化等の工程により処理される。
現像には、黒白現像液、カラー現像液、脱銀処理には漂
白液、漂白定着液、定着液、洗浄には水道水またはイオ
ン交換水、安定化処理には安定液がそれぞれ使用され
る。
【0003】これら各処理工程を行うための処理機能を
有する液体のことを処理液という。各処理液は通常30〜
40℃に温度調節され、感光材料はこれらの処理液中に浸
漬され処理される。
【0004】この様な処理は通常自動現像機(以下、自
現機と称する)等で上記の処理液を収納した処理槽間を
順次搬送させることによって行われる。
【0005】ここで自動現像機と言う場合、現像部、脱
銀部、洗浄又は安定化部及び乾燥部を有し、各処理現槽
部を順次自動的に写真感光材料を搬送させる手段を有す
る現像機のことを一般的にさす。
【0006】さて、この様な自動現像機で処理する場
合、処理槽内の処理液の活性度を一定に保つために処理
液を補充する方式が一般に広く採られている。
【0007】具体的には、補充用タンクから、補充液を
適時処理槽内に供給しつつ処理作業を行うようにしてい
る。
【0008】この場合、補充用タンクに貯溜される補充
液自体は別の場所で作製され、必要に応じて補充用タン
ク内に補充されるのが普通であるが、その作製に当って
は、従来から次のような手作業的な方法が採られてい
る。
【0009】すなわち、ハロゲン化銀写真感光材料用処
理剤(以下、写真処理剤と称することもある)は粉末状
あるいは液体状で市販されており、使用にあたっては、
粉末の場合は一定量の水に手作業で溶解することにより
調液され、又、液体状の場合も濃縮されているから水で
一定量に希釈して用いられる。
【0010】補充タンクは自動機の横に設置される場合
があり、相当のスペースを確保する必要がある。又、最
近急増しているミニラボにおいても自現機本体に補充タ
ンクを内蔵するようにしているが、この場合も補充タン
クのスペースを確保する必要がある。
【0011】補充用処理剤は写真処理に際して良好で安
定した性能を得る為にいくつかのパートに分かれてい
る。例えばカラー用漂白定着液の補充液は酸化剤である
有機酸第2鉄塩のパートと還元剤であるチオ硫酸塩のパ
ートに分かれており、補充液作製時に前記有機酸第2鉄
塩の濃厚パートとチオ硫酸塩含有濃厚パートを混ぜ合わ
せ、一定量の水を加えることで使用に供している。
【0012】上記濃厚化されたパートは例えばポリ容器
等の容器に入れられ、これらをまとめて外袋(例えば段
ボール箱)に入れて1単位として市販されている。
【0013】上記パート剤がキット化された補充処理剤
は、溶解、希釈、混合後、一定量に仕上げて使用される
が、該補充処理剤には次の様な欠点がある。第1に各パ
ート剤は容器に各々入れられ、補充処理剤によってはパ
ート剤が数本に及び、1単位ともなると容器の数がかな
り多くなり、貯蔵や輸送の際に多くのスペースを必要と
する。例えばカラーペーパー用処理液であるCPK−2
−20QAの発色現像補充剤は10lを1単位として保恒剤
含有キットをパートAに、発色現像主薬含有キットをパ
ートBに、アルカリ剤はパートCに分けられ、各A,B
及びCは500mlのポリ容器に入っている。同様に漂白定
着液は8lを1単位として3ボトルにパート剤が分かれ
ており、安定液は10lを1単位として2ボトルにパート
剤が分かれている。これらの補充剤は各々各種の大きさ
の外箱に入れられた貯蔵、輸送されることになるが外箱
が小さい安定液で約17cm×14cm×16.5cmで比較的大きい
漂白定着剤で約18.5cm×30.5cm×22.5cmとなり、貯蔵、
輸送上あるいはお店の中で同種の補充剤でしか積み上げ
ができず、結局多くのスペースを必要とする。
【0014】第2の欠点としては空になった容器の廃棄
の問題である。近年ヨーロッパ、アメリカを中心にして
環境保全、省資源化が強く望まれており、写真関係では
特にポリ容器の廃棄が問題になっている。写真用のポリ
容器はコストが安く貯蔵や輸送にも便利で耐薬品性に優
れているものの、ポリ容器は生分解性がほとんどなく、
蓄積され、焼却した場合は炭酸ガスの大量の発生を伴
い、地球の温暖化や酸性雨等の一因になっており、又ユ
ーザーの問題としては作業スペースの狭いところにポリ
容器が大量と山積みされ、しかも強度がある為につぶす
こともできず、更にスペースも狭くしている等の問題が
指摘されている。
【0015】第3にケミカルが非常に不安定であること
である。例えばカラーペーパー用発色現像補充液を例に
すると、カラーペーパー用発色現像補充液を作成する
際、ある一定量の水を補充タンクに入れた後、保恒剤含
有濃縮キットAを入れて撹拌し、次に発色現像主薬含有
濃縮キットBを入れて撹拌し、ついでアルカリ剤含有濃
縮キットCを入れて撹拌し、最後に水を加えてある一定
量に仕上げる。その際、いくつかの問題が発生し易くな
る。例えば、撹拌が不十分であったり、はじめの水を入
れ忘れたりした場合に、発色現像主薬の結晶が析出しや
すくなり、それがベローズポンプにたまって補充されず
に、写真性能が不安定になったり、ベローズポンプが破
損したりする。又濃縮キットは製造後直ちに使用される
由ではなく製造後1年経過して使用されることもあり、
場合によっては発色現像主薬や保恒剤が酸化され性能が
不安定になったりする。
【0016】濃縮キットや粉剤から作成された発色現像
補充液は更に又補充タンク内においていくつかの問題が
あることが知られている。例えば長期にわたって補充液
が使用されないと補充タンク壁面に結晶が付着したり、
又補充液が酸化され易くなったり、タールの発生等が生
じたりする。又保存条件によっては補充液中の結晶しや
すい成分、例えば発色現像主薬等が低温で析出する等の
問題があり、その為にメーカーによっては補充液の保存
条件を指定してユーザーが管理する様指導しているのが
実状である。
【0017】この様に一般的に用いられている濃縮キッ
トを使用して補充液を作成する方法、あるいは粉剤を用
いて補充液を作成する方法はカラーペーパー用発色現像
液を例にとりあげても前記した様な問題点があり、漂白
定着液、漂白液、定着液についても似た様な問題があ
る。
【0018】一方、上記の様な濃縮キット又は粉剤を用
いて補充液を作成する方法とは別に、濃縮キットを直接
補充する方法が知られている。
【0019】この方法は溶解作業の不効率性を改善する
為に濃縮キットをベローズポンプ等の供給手段を用いて
直接処理槽に補充し、併せてある一定量の補水を独立し
て行うものである。確かにこの方法は前記の濃縮キット
や粉剤から補充液を調整する方法に比べ、調液作業が不
要になる。あるいは補充液を作成しないので保存性の問
題はなくなる。
【0020】しかしながら上記の方法も多くの問題をか
かえている。すなわち濃縮キットを供給する為に濃縮キ
ット用のタンクそして供給手段としてのポンプが新たに
必要となり、自現機が大型化する問題である。例えばカ
ラーペーパー用処理液であるCPK−2−20を例に考え
てみると、発色現像補充液の濃縮キットは3パートあ
り、漂白定着補充液の濃縮キットは3パート、そして安
定補充液の濃縮キットは2パートあり、これを供給する
場合、濃縮キット用のタンクが8個、そしてポンプが8
台必要である。従来の補充方式の場合、各補充液毎のタ
ンク、ポンプががあれば良いから各々3個あれば事足り
る。この様に濃縮キットを供給する場合だけをみても従
来の方法に比べタンク、ポンプがたくさん必要となり、
更に調整水用のポンプも必要となる。
【0021】更に濃縮キットは濃縮液の為に補充ノズル
の出口付近で結晶が析出しやすくメンテナンスが大変で
ある。又ベローズポンプにそれ程供給精度がなく、濃厚
液補充の場合更に補充精度が大幅にずれやすく、結果的
に写真性能の変動が大きくなるという問題がある。その
他の問題として廃ポリ容器は濃縮キットを供給する方法
にしたからといって従来の補充方式と廃ポリ容器量はか
わらない。
【0022】上記以外の方法で、ポリ容器をなくし、ケ
ミカルの安定性が向上させる為の提案がいくつか為され
ている。
【0023】例えば特開昭58-11032号公報には現像成分
をマイクロカプセルで包む技術が開示され、又特開昭51
-61837号公報には崩壊剤を含有した写真用錠剤が開示さ
れている。更には特開平2-109042号、同2-109043号、同
3-39735号及び同3-39739号公報にはある平均粒径をもっ
た顆粒化された写真用処理剤を用いる方法が開示されて
いる。
【0024】特開昭51-61837号公報記載の崩壊剤を含有
した写真用錠剤は単に容易に水にとける錠剤を提起した
ものである。
【0025】又特開平2-109042号は、ある平均粒径をも
った顆粒化された写真用処理剤について記載されてい
る。
【0026】しかしながら、これらは前述した公報には
自動現像機において、作業性を充分に簡便化し安定した
写真性能を得たり、補充タンクをなくしコンパクトな自
現機を提案するものではない。
【0027】一方、溶解作業を不要にする方法としては
特開昭3-11344号公報に各単位容器よりパート剤の混合
比率に応じた量のペースト状のパート剤を押出し、この
押出されたパート剤を所定の濃度に希釈することにより
精度よく調整、供給する技術が開示されているが、確か
にこの方法によれば溶解作業は少なくなるか又はほとん
ど溶解作業はなくなるが、ペースト状のパート剤を長期
間にわたり一定量押し出すことが難しく又使用頻度が少
ないとノズルがつまり易く、写真性能を一定に保つこと
が困難である。又ペーストを入れる容器が必要であり、
この場合柔軟で破損しにくい材質が求められ一般に再利
用しにくい複合材料が使用され、環境上好しくない。
【0028】特開昭55-123942号には、粉剤、液剤及び
希釈水を供給する写真現像用補充剤供給装置が開示され
ているが、写真性能を安定に保つための、処理剤補充制
御手段については記載がない。
【0029】又、実開平1-85732号には、安定液に、錠
剤型防菌剤を投入する手段を有する自動現像機が開示さ
れているが、これも処理剤補充制御手段については記載
がないし、又、液自体の防腐が目的であるのでこれを必
須とはしていない。
【0030】
【発明の目的】本発明の目的は第1に自動現像機のコン
パクト化を達成することである。第2に手作業による溶
解作業をなくすことであり、第3に写真性能が安定な処
理システムの提供であり、第4にポリ容器の使用を低減
あるいは使用をなくすることが可能な低公害化システム
の提供にすることにある。
【0031】
【発明の構成】上記問題を解決するために、本発明者ら
は鋭意研究した結果、以下の構成により解決できること
を見い出した。すなわち露光されたハロゲン化銀写真感
光材料を処理する処理液を収容する少なくとも一つの処
理槽と、固形処理剤を収納する収納手段と、前記処理槽
の少なくとも一つに固形処理剤を供給する供給手段と、
前記ハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報を検出する
検出手段と、前記検出手段により検出された前記ハロゲ
ン化銀写真感光材料の処理量情報に応じて、前記供給手
段を制御する制御手段と、を有するハロゲン化銀写真感
光材料用の自動現像機によって上記目的が達成されるこ
とを見出した。
【0032】さらに本発明にかかわる自動現像機の別の
実施態様である 露光されたハロゲン化銀写真感光材料を処理する処理液
を収容する処理槽と、固形処理剤を収納する収納手段
と、前記処理槽の少なくとも一つに固形処理剤を供給す
る供給手段と、前記ハロゲン化銀写真感光材料の処理量
情報を検出する検出手段と、前記検出手段により検出さ
れた前記ハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報に応じ
て、前記供給手段を制御する制御手段と、前記処理槽
に、補充水を供給する補充水供給手段と、を有するハロ
ゲン化銀写真感光材料用の自動現像機においても上記目
的が達成されることを見い出した。
【0033】さらにこれらの自現機において前記固形処
理剤が、錠剤であること、前記固形処理剤が、造粒後打
錠工程により形成されていること、前記固形処理剤が、
前記ハロゲン化銀写真感光材料を処理するために必要な
全成分を含有すること、前記固形処理剤が供給される処
理槽が、前記ハロゲン化銀写真感光材料を処理する処理
部と、前記処理部と連通している前記固形処理剤を供給
する固形処理剤受容部とからなり、かつ前記処理部と前
記固形処理剤受容部との間で前記処理液を循環させる循
環手段を有すること、前記処理槽内の処理液に浸漬され
るとともに、前記ハロゲン化銀写真感光材料に前記固形
処理剤の不溶物が付着しないように前記固形処理剤の不
溶物を濾過する濾過手段を有すること、前記処理槽が、
現像液を収容するための現像槽、及び漂白定着液を収納
するための漂白定着槽を含み、かつ、少なくとも、前記
収納手段、前記供給手段、及び前記制御手段は前記それ
ぞれの処理槽毎に設けられていること、前記処理槽が、
現像液を収容するための現像槽、漂白液を収容するため
の漂白槽及び定着液を収容するための定着槽を含み、か
つ、少なくとも、前記収納手段、前記供給手段、及び前
記制御手段は前記それぞれの処理槽毎に設けられている
こと等も好ましい実施態様といえる。
【0034】更には露光されたハロゲン化銀写真感光材
料を処理する処理液を収容する処理槽と、固形処理剤を
収納する収納手段と、前記処理槽の少なくとも一つに固
形処理剤を供給する供給手段と、前記ハロゲン化銀写真
感光材料の処理量情報を検出する検出手段と、前記検出
手段により検出された前記ハロゲン化銀写真感光材料の
処理量情報に応じて、前記供給手段を制御する制御手段
と、前記処理槽に、補充水を供給する補充水供給手段
と、前記検出手段の情報に応じて、前記補充水供給手段
を制御する補充水供給制御手段と、を有するハロゲン化
銀写真感光材料用の自動現像機においても本発明の目的
が達成される。
【0035】本発明により、ハロゲン化銀写真感光材料
の処理量情報に応じて固形処理剤を処理槽に供給するこ
とによって、溶解作業をなくすこと、補充タンクをなく
し自動現像機のコンパクト化の達成、更にはケミカルの
安定性を飛躍的に高めること、ポリ容器の大巾削減ない
しはゼロ化が可能となる。
【0036】即ち、固形処理剤を処理槽に供給する為に
処理槽に補充液を供給する為の補充タンク、ベローズポ
ンプが不要となり、自動現像機のコンパクト化と大巾な
コストダウンが計れる。更には固形処理剤を用いること
により意外なことに補充液にみられる様な結晶の析出や
タールの発生等補充液に起因する様々な問題が一挙に解
決される。
【0037】固形処理剤は液体に比し補充量を少なくす
ることができ、作業中に液体が飛散して人体や衣服、周
辺機器に付着、汚染したりすることもないという利点が
ある。
【0038】又本発明において補水手段を設けることで
処理液の濃度変動を一定に保つことができ、かつ性能を
安定化することができる。更に固形処理剤が錠剤である
場合、補充液をベローズポンプで一定量送り出す方法に
比べて補充精度が飛躍的に高まり、濃度管理が容易にな
る。
【0039】本発明でいう固形処理剤とは、錠剤、顆粒
剤、粉剤のみならず、前記錠剤、顆粒剤及び粉剤をアル
カリ可溶性フィルムや水溶性フィルムのような、可溶性
フィルムで包装又は被覆されたものも含む。ペーストや
スラリーは本発明で言う固形処理剤ではない。
【0040】本発明でいう粉剤とは、微粒結晶の集合体
のことをいう。本発明でいう顆粒とは、粉末に造粒工程
を加えたもので、粒径50〜5000μmの粒状物のことをい
う。本発明でいう錠剤とは、粉末を一定の形状に圧縮成
形したもののことを言う。
【0041】以下、本発明について詳細に説明する。
【0042】上記固形処理剤の中でも錠剤である方が、
補充精度が高くしかも取扱い性が簡単であることから好
ましく用いられる。
【0043】写真処理剤を固形化するには、濃厚液また
は微粉ないし粒状写真処理剤と水溶性結着剤を混練し成
形化するか、仮成形した写真処理剤の表面に水溶性結着
剤を噴霧したりすることで被覆槽を形成する等、任意の
手段が採用できる(特願平2-135887号、同2-203165号、
同2-203166号、同2-203167号、同2-203168号、同2-3004
09号参照)。
【0044】好ましい錠剤の製造法としては粉末状の固
形処理剤を造粒した後打錠工程を行い形成する方法であ
る。単に固形処理剤成分を混合し打錠工程により形成さ
れた固形処理剤より溶解性や保存性が改良され結果とし
て写真性能も安定になるという利点がある。
【0045】錠剤形成のための造粒方法は転動造粒、押
し出し造粒、圧縮造粒、解砕造粒、攪拌造粒、流動層造
粒、噴霧乾燥造粒等公知の方法を用いることが出来る。
錠剤形成のためには、得られた造粒物の平均粒径は100
〜800μmのものを用いることが好ましく、より好まし
くは200〜750μmである。平均粒径が100μmより小さ
かったり或いは800μmより大きいと上記の造粒物を混
合し、加圧圧縮する際、成分の不均一化、いわゆる偏析
が起こり好ましくない。さらに粒度分布は造粒物粒子の
60%以上が±100〜150μmの偏差内にあるものが好まし
い。次に得られた造粒物を加圧圧縮する際には公知の圧
縮機、例えば油圧プレス機、単発式打錠機、ロータリー
式打錠機、プリケッテングマシンを用いることが出来
る。加圧圧縮されて得られる固形処理剤は任意の形状を
取ることが可能であるが、生産性、取扱い性の観点から
円筒型、いわゆる錠剤が好ましい。
【0046】さらに好ましくは造粒時、各成分毎例えば
アルカリ剤、還元剤、漂白剤、保恒剤等を分別造粒する
ことによって更に上記効果が顕著になる。
【0047】錠剤処理剤の製造方法は、例えば、特開昭
51-61837号、同54-155038号、同52-88025号、英国特許1
213808号等の明細書に記載される一般的な方法で製造で
き、更に顆粒処理剤は、例えば、特開平2-109042号、同
2-109043号、同3-39735号及び同3-39739号等の明細書に
記載される一般的な方法で製造できる。更にまた粉末処
理剤は、例えば、特開昭54-133332号、英国特許725892
号、同729862号及びドイツ特許3733861号等の明細書に
記載されるが如き一般的な方法で製造できる。
【0048】上記の固形処理剤の嵩密度は、その溶解性
の観点と、本発明の目的の効果の点から固形処理剤が錠
剤である場合1.0g/cm3〜2.5g/cm3が好ましく1.0g/cm3
り大きいと得られる固形物の強度の点で、2.5g/cm3より
小さいと得られる固形物の溶解性の点でより好ましい。
固形処理剤が顆粒又は粉末である場合嵩密度は0.40〜0.
95g/cm3のものが好ましい。
【0049】本発明に用いられる固形処理剤は発色現像
剤、黒白現像剤、漂白剤、定着剤、漂白定着剤、安定剤
等写真用処理剤に用いられるが、本発明の効果とりわけ
写真性能を安定化させる効果が大きいのは発色現像剤で
ある。
【0050】本発明の実施態様からすれば全処理剤が固
形処理剤化されていることが最も好ましいが、少なくと
も発色現像剤を固形化することが好ましい。すなわち発
色現像剤成分には相互に化学的反応を起こす成分が多数
含まれ、又有害成分も含まれていることから本発明の効
果が最も顕著に表われる。更に好ましくは発色現像剤以
外に漂白定着剤、又は、漂白剤、及び定着剤が固形処理
剤化されていることである。
【0051】本発明に用いられる固形処理剤はある処理
剤の1部分のみ固形化することも本発明の範囲に入る
が、好ましくは固形処理剤が感材を処理するために必要
な全成分を含有することである。
【0052】感材を処理するために必要な固形処理剤
が、感材を処理するために必要な全成分を含有するとは
処理量情報に応じて各処理槽に補充する処理剤全てを固
形処理剤として投入することである。補充水が必要な場
合には、補充水以外のもの全てを固形処理剤として投入
する。この場合処理槽に補充する液体は多くても補充水
のみとすることが出来、つまりは、補充が必要な処理槽
が2種類以上あった場合に、補充水を共有することによ
って補充用液体を貯留するタンクが1つで済み、自動現
像機のコンパクト化が図れる。
【0053】発色現像剤を固形化する場合、アルカリ
剤、発色剤及び還元剤全てを固形処理剤化し、かつ錠剤
の場合には少なくとも3剤以下最も好ましくは1剤にす
ることがアルカリ剤や発色剤又は還元剤の少なくとも1
つを固形処理剤化し、他は液剤として用い場合より作業
性で改良され、ユーザーが誤って使用することも減少で
き、本発明に用いられる固形処理剤の好ましい実施態様
である。
【0054】処理剤を水溶性フィルムないし結着剤で包
装または結着ないしは被覆する場合、水溶性フィルムな
いし結着剤は、ポリビニルアルコール系、メチルセルロ
ース系、ポリエチレンオキサイド系、デンプン系、ポリ
ビニルピロリドン系、ヒドロキシプロピルセルロース
系、プルラン系、デキストラン系及びアラビアガム系、
ポリ酢酸ビニル系、ヒドロキシエチルセルロース系、カ
ルボキシエチルセルロース系、カルボキシメチルヒドロ
キシエチルセルロースナトリウム塩系、ポリ(アルキ
ル)オキサゾリン系、ポリエチレングリコール系の基材
からなるフィルムないし結着剤が好ましく用いられ、こ
れらの中でも、特にポリビニルアルコール系及びプルラ
ン系のものが被覆ないしは結着の効果の点からより好ま
しく用いられる。
【0055】好ましいポリビニルアルコールは極めて良
好なフィルム形成材料であり、ほとんどの条件下で良好
な強度及び柔軟性を有する。フィルムとして注型する市
販のポリビニルアルコール組成物は分子量及び加水分解
の程度が様々であるが、分子量が約10000ないし約10000
0であることが好ましい。加水分解の程度とは、ポリビ
ニルアルコールの酢酸エステル基が水酸基に置換される
割合である。フィルムに適用するには、加水分解の範囲
は通常約70%から100%までである。このように、ポリ
ビニルアルコールという言葉は通常ポリ酢酸ビニル化合
物を含む。
【0056】これら、水溶性フィルムの製造法は、例え
ば、特開平2-124945号、特開昭61-97348号、同60-15824
5号、特開平2-86638号、特開昭57-117867号、特開平2-7
5650号、特開昭59-226018号、同63-218741号及び同54-1
3565号明細書等に記載されるが如き一般的な方法で製造
される。
【0057】更にこれら水溶性フィルムはソルブロン
(アイセロ化学社製)、ハイセロン(日合フィルム社
製)、或いはプルラン(林原社製)の名称で市販されて
いるものを用いることができる。また、クリス・クラフ
ト・インダストリーズ(Chris Craft In
dustries)Inc.のMONO−SOL部門か
ら入手できる7−000シリーズのポリビニルアルコー
ルフィルムは、約34度Fないし約200度Fの水温におい
て溶解し、無害で、高度の化学的抵抗性を示すものであ
り、特に好ましく用いられる。
【0058】上記水溶性フィルムの膜厚は10〜120μの
ものが好ましく用いられ、特に15〜80μのものが好まし
く、とりわけ特に20〜60μのものが好ましく用いられ
る。これは10μ未満では、固形処理剤の保存安定性の改
良がわずかとなり、また120μを越えると水溶性フィル
ムの溶解に時間がかかり過ぎ、また自動現像機の器壁部
に結晶が析出する問題が生じてくる。
【0059】また、水溶性フィルムは熱可塑性であるこ
とが好ましい。これは、ヒートシール加工や超音波溶着
加工が容易となるだけでなく、被覆効果もより良好に奏
するためである。
【0060】更に、水溶性フィルムの引張り強度は0.5
×106〜50×106kg/m2が好ましく、特に1×106〜25×10
6kg/m2が好ましく、とりわけ特に1.5×106〜10×106kg/
m2が好ましい。これら引張り強度はJISZ−1521
に記載される方法で計測される。
【0061】また水溶性フィルムないし結着剤で包装又
は結着ないし被覆した写真処理剤は、貯蔵、輸送、及び
取扱中において、高湿度、雨、及び霧のような大気中の
湿気、及び水はね又は濡れた手による水との突発的な接
触の損害から防ぐため防湿包装材で包装されていること
が好ましく、該防湿包装材としては、膜厚が10〜150μ
のフィルムが好ましく、防湿包装材がポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレン、ポリプロピレンのようなポ
リオレフィンフィルム、ポリエチレンで耐湿効果を持ち
得るクラフト紙、ロウ紙、耐湿性セロファン、グラシ
ン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリアミド、ポリカーボネート、ア
クリロニトリル系及びアルミニウムの如き金属箔、金属
化ポリマーフィルムから選ばれる少なくとも一つである
ことが好ましく、また、これらを用いた複合材料であっ
てもよい。
【0062】又、本発明の実施においては、防湿包装材
が、分解性プラスチック、特に生分解又は光分解性プラ
スチックのものを用いることも好しい。
【0063】前記生分解性プラスチックは、天然高分
子からなるもの、微生物産出ポリマー、生分解性の
よい合成ポリマー、プラスチックへの生分解性天然高
分子の配合等が挙げられ、光分解性プラスチックは、
紫外線で励起され、切断に結びつく基が主鎖に存在する
もの等が挙げられる。更に上記に掲げた高分子以外にも
光分解性と生分解性との二つの機能を同時に有したもの
も良好に使用できる。
【0064】これらの具体的代表例をそれぞれ挙げる
と、以下のようになる。
【0065】生分解性プラスチックとしては、 天然高分子 多糖類、セルロース、ポリ乳酸、キチン、キトサン、ポ
リアミノ酸、或いはその修飾体等 微生物産出ポリマー PHB−PHV(3−ヒドロキシブチレートと3−ヒド
ロキシバレレートとの共重合物)を成分とする「Bio
pol」、微生物産出セルロース等 生分解性のよい合成ポリマー ポリビニルアルコール、ポリカプロラクトン等、或いは
それらの共重合物ないし混合物 プラスチックへの生分解性天然高分子の配合 生分解性のよい天然高分子としては、デンプンやセルロ
ースがあり、プラスチックに加え形状崩壊性を付与した
ものである。
【0066】また、の光分解性の例としては、光崩壊
性のためのカルボニル基の導入等があり、更に崩壊促進
のために紫外線吸収剤が添加されることもある。
【0067】この様な分解性プラスチックについては、
「科学と工業」第64巻第10号第478〜484頁(1990年)、
「機能材料」1990年7月号第23〜34頁等に一般的に記載
されるものが使用できる。また、Biopol(バイオ
ポール)(ICI社製)、Eco(エコ)(Union
Carbide社製)、Ecolite(エコライ
ト)(Eco Plastic社製)、Ecostar
(エコスター)(St.Lawrence Starc
h社製)、ナックルP(日本ユニカー社製)等の市販さ
れている分解姓プラスチックを使用することができる。
【0068】上記防湿包装材は、好ましくは水分透過係
数が10g・mm/m2 24hr以下のものであり、より好ましくは
5g・mm/m2 24hr以下のものである。
【0069】本発明において固形処理剤を処理槽に供給
する供給手段としては、例えば、固形処理剤が錠剤であ
る場合、実開昭63-137783号公報、同63-97522号公報、
実開平1-85732号公報等公知の方法があるが要は錠剤を
処理槽に供給せしめる機能が最低限付与されていればい
かなる方法でも良い。又固形処理剤が顆粒又は粉末であ
る場合には実開昭62-81964号、同63-84151号、特開平1-
292375号、記載の重力落下方式や実開昭63-105159号、
同63-195345号等記載のスクリュー又はネジによる方式
が公知の方法としてあるがこれらに限定されるものでは
ない。
【0070】上記固形処理剤の供給手段は感光材料の処
理量情報に応じて一定量の固形処理剤を投入する制御手
段を有しており、本発明においては重要な要件である。
すなわち、本発明の自動現像機においては各処理槽の成
分濃度を一定に保ち、写真性能を安定化させる為に必要
である。ハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報とは、
処理液で処理されるハロゲン化銀写真感光材料の処理量
あるいは、処理されたハロゲン化銀写真感光材料の処理
量あるいは処理中のハロゲン化銀写真感光材料の処理量
に比例した値であり、処理液中の処理剤の減少量を間接
的あるいは直接的に示す。感光材料が処理液中に搬入さ
れる前、後、あるいは処理液に浸漬中いずれのタイミン
グで検出されても良い。またプリンターによって焼き付
けられた感光材料量でもよい。さらに、処理槽に収容さ
れた処理液の濃度あるいは濃度変化であってもよい。
【0071】本発明は固形処理剤を処理槽に投入するこ
とで補充液をたくわえる為のタンク等が不要になり自現
機がコンパクトになる又循環手段を有する場合には、固
形処理剤の溶解性も非常に良好となる。
【0072】本発明における発色現像剤に用いられる発
色現像主薬としては、水溶性基を有するp−フェニレン
ジアミン系化合物が本発明の目的の効果を良好に奏し、
かつかぶりの発生が少ないため好ましく用いられる。
【0073】水溶性基を有するp−フェニレンジアミン
系化合物は、N,N−ジエチル−p−フェニレンジアミ
ン等の水溶性基を有しないパラフェニレンジアミン系化
合物に比べ、感光材料の汚染がなくかつ皮膚についても
皮膚がカブレにくいという長所を有するばかりでなく、
特に本発明の発色現像液に組み合わせることにより、本
発明の目的をより効率的に達成することができる。
【0074】前記水溶性基は、p−フェニレンジアミン
系化合物のアミノ基またはベンゼン核上に少なくとも1
つ有するものが挙げられ、具体的な水溶性基としては −(CH2)n−CH2OH、 −(CH2)m−NHSO2−(CH2)nCH3、 −(CH2)m−O−(CH2)n−CH3、 −(CH2CH2O)nCmH2m+1(m及びnはそれぞれ0以上の整
数を表す。)、−COOH基、−SO3H基等が好ましいものと
して挙げられる。
【0075】本発明に好ましく用いられる発色現像主薬
の具体的例示化合物としては、特願平2-203169号明細書
第26〜31頁に記載されている(C−1)〜(C−16)が
挙げられる。
【0076】上記発色現像主薬は通常、塩酸塩、硫酸
塩、p−トルエンスルホン酸塩等の塩のかたちで用いら
れる。
【0077】また、前記発色現像主薬は単独であるいは
二種以上併用して、また所望により白黒現像主薬例えば
フェニドン、4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−
フェニル−3−ピラゾリドンやメトール等と併用して用
いてもよい。
【0078】又、本発明においては、本発明に係わる発
色現像剤中に下記一般式[A]及び[B]で示される化
合物を含有することが、本発明の目的の効果をより良好
に奏する。
【0079】すなわち、固形処理剤化されると他の化合
物に比べ錠剤の保存性が良くなるばかりでなく錠剤強度
も保てるという点で効果があり、しかも写真性能的に安
定で未露光部にも生じるカブリも少ないという利点もあ
る。
【0080】
【化1】
【0081】一般式[A]において、R1及びR2は同時
に水素原子ではないそれぞれアルキル基、アリール基、
【0082】
【化2】
【0083】または水素原子を表すが、R1及びR2で表
されるアルキル基は、同一でも異なってもよく、それぞ
れ炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。更にこれらア
ルキル基はカルボン酸基、リン酸基、スルホン酸基、又
は水酸基を有してもよい。
【0084】R′はアルコキシ基、アルキル基又はアリ
ール基を表す。R1、R2及びR′のアルキル基及びアリ
ール基は置換基を有するものも含み、また、R1及びR2
は結合して環を構成してもよく、例えばピペリジン、ピ
リジン、トリアジンやモルホリンの如き複素環を構成し
てもよい。
【0085】
【化3】
【0086】式中、R11、R12、R13は水素原子、置換
又は無置換の、アルキル基、アリール基、またはヘテロ
環基を表し、R14はヒドロキシ基、ヒドロキシアミノ
基、置換又は無置換の、アルキル基、アリール基、ヘテ
ロ環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、カルバモイ
ル基、アミノ基を表す。ヘテロ環基としては、5〜6員
環であり、C、H、O、N、S及びハロゲン原子から構
成され飽和でも不飽和でもよい。R15は−CO−、−SO2
−または
【0087】
【化4】
【0088】から選ばれる2価の基を表し、nは0又は
1である。特にn=0の時R14はアルキル基、アリール
基、ヘテロ環基から選ばれる基を表し、R13とR14は共
同してヘテロ環基を形成してもよい。
【0089】前記一般式[A]で示されるヒドロキシル
アミン系化合物の具体例は、米国特許3287125号、同332
93034号及び同3287124号等に記載されているが、特に好
ましい具体的例示化合物としては、特願平2-203169号明
細書第36〜38頁記載の(A−1)〜(A−39)及び特開
平3-33845号明細書第3〜6頁記載の(1)〜(53)及
び特開平3-63646号明細書第5〜7頁記載の(1)〜(5
2)が挙げられる。
【0090】次に前記一般式[B]で示される化合物の
具体例は、特願平2-203169号明細書第40〜43頁記載の
(B−1)〜(B−33)及び特開平3-33846号明細書第
4〜6頁記載の(1)〜(56)が挙げられる。
【0091】これら一般式[A]又は一般式[B]で示
される化合物は、通常遊離のアミン、塩酸塩、硫酸塩、
p−トルエンスルホン酸塩、シュウ酸塩、リン酸塩、酢
酸塩等の形で用いられる。
【0092】本発明に用いられる発色現像剤及び黒白現
像剤中には、保恒剤として亜硫酸塩を微量用いることが
できる。該亜硫酸塩としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫
酸カリウム、重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸カリウム等
が挙げられる。
【0093】本発明に用いられる発色現像剤及び黒白現
像剤には、緩衝剤を用いることが必要で、緩衝剤として
は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウ
ム、重炭酸カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カ
リウム、リン酸二カリウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸
カリウム、四ホウ酸ナトリウム(ホウ酸)、四ホウ酸カ
リウム、o−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(サリチル
酸ナトリウム)、o−ヒドロキシ安息香酸カリウム、5
−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(5−ス
ルホサリチル酸ナトリウム)、5−スルホ−2−ヒドロ
キシ安息香酸カリウム(5−スルホサリチル酸カリウ
ム)等を挙げることができる。
【0094】現像促進剤としては、特公昭37-16088号、
同37-5987号、同38-7826号、同44-12380号、同45-9019
号及び米国特許3813247号等に表されるチオエーテル系
化合物、特開昭52-49829号及び同50-15554号に表される
p−フェニレンジアミン系化合物、特開昭50-137726
号、特公昭44-30074号、特開昭56-156826号及び同52-43
429号等に表される4級アンモニウム塩類、米国特許261
0122号及び同4119462号記載のp−アミノフェノール
類、米国特許2494903号、同3128182号、同4230796号、
同3253919号、特公昭41-11431号、米国特許2482546号、
同2596926号及び同3582346号等に記載のアミン系化合
物、特公昭37-16088号、同42-25201号、米国特許312818
3号、特公昭41-11431号、同42-23883号及び米国特許353
2501号等に表されるポリアルキレンオキサイド、その他
1−フェニル−3−ピラゾリドン類、ヒドロジン類、メ
ソイオン型化合物、イオン型化合物、イミダゾール類、
等を必要に応じて添加することができる。
【0095】発色現像剤はベンジルアルコールを実質的
に含有しないものが好ましい。実質的にとはカラー現像
液1lに換算して2.0ml以下、更に好ましくは全く含有
しないことである。実質的に含有しない方が連続処理時
の写真特性の変動、特にステインの増加が小さく、より
好ましい結果が得られる。
【0096】カブリ防止等の目的で塩素イオン及び臭素
イオンが処理槽のカラー現像液中に必要である。本発明
においては好ましくは塩素イオンとして1.0×10-2〜1.5
×10-1モル/l、より好ましくは4×10-2〜1×10-1
ル/l含有する。塩素イオン濃度が1.5×10-1モル/l
より多いと、現像を送らせ迅速に高い最大濃度を得るに
は好ましくない。また、1.0×10-2モル/l未満では、
ステインが生じ、更には、連続処理に伴う写真性変動
(特に最小濃度)が大きくなり好ましくない。従って固
形処理剤は処理槽のカラー現像液が上記の濃度範囲にな
る様調整することが必要である。
【0097】本発明において、処理槽中のカラー現像液
中に臭素イオンを好ましくは3.0×10-3〜1.0×10-3モル
/l含有する。より好ましくは5.0×10-3〜5×10-4
ル/lである。特に好ましくは1×10-4〜3×10-4モル
/lである。臭素イオン濃度が1×10-3モル/lより多
い場合、現像を遅らせ、最大濃度及び感度が低下し、3.
0×10-3モル/l未満である場合、ステインを生じ、ま
た連続処理に伴う写真性変動(特に最小濃度)を生じる
点で好ましくない。これも塩素イオンと同様、固形処理
剤中の臭素濃度を上記の範囲になる様調整することが必
要である。
【0098】発色現像剤に直接添加される場合、塩素イ
オン供給物質として、塩化ナトリウム、塩化カリウム、
塩化アンモニウム、塩化ニッケル、塩化マグネシウム、
塩化マンガン、塩化カルシウム、塩化カドミウムが挙げ
られるが、そのうち好ましいものは塩化ナトリウム、塩
化カリウムである。
【0099】また、発色現像剤及び現像剤中に添加され
る蛍光増白剤の対塩の形態で供給されてもよい。臭素イ
オンの供給物質として、臭化ナトリウム、臭化カリウ
ム、臭化アンモニウム、臭化リチウム、臭化カルシウ
ム、臭化マグネシウム、臭化マンガン、臭化ニッケル、
臭化カドミウム、臭化セリウム、臭化タリウムが挙げら
れるが、そのうち好ましいものは臭化カリウム、臭化ナ
トリウムである。
【0100】本発明に用いられる発色現像剤及び現像剤
には、必要に応じて、塩素イオン、臭素イオンに加えて
任意のカブリ防止剤を添加できる。カブリ防止剤として
は、沃化カリウムの如きアルカリ金属ハロゲン化物及び
有機カブリ防止剤が使用できる。有機カブリ防止剤とし
ては、例えば、ベンゾトリアゾール、6−ニトロベンズ
イミダゾール、5−ニトロイソインダゾール、5−メチ
ルベンゾトリアゾール、5−ニトロベンゾトリアゾー
ル、5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−チアゾリル
−ベンズイミダゾール、2−チアゾリルメチル−ベンズ
イミダゾール、インダゾール、ヒドロキシアザインドリ
ジン、アデニンの如き含窒素ヘテロ環化合物を代表例と
して挙げることができる。
【0101】本発明に用いられる発色現像剤及び現像剤
にはトリアジニルスチルベン系蛍光増白剤を含有させる
ことが本発明の目的の効果の点から好ましい。かかる蛍
光増白剤としては下記一般式[E]で示される化合物が
好ましい。
【0102】
【化5】
【0103】上式において、X2,X3,Y1及びY2は各
々水酸基、塩素又は臭素等のハロゲン原子、アルキル
基、アリール基、
【0104】
【化6】
【0105】または−OR25を表す。ここでR21及びR22
は各々水素原子、アルキル基(置換体を含む)、又はア
リール基(置換体を含む)を、R23及びR24はアルキレ
ン基(置換体を含む)を、R25は水素原子、アルキル基
(置換体を含む)又はアリール基(置換体を含む)を表
し、Mはカチオンを表す。
【0106】なお一般式[E]の各基あるいはそれらの
置換基の詳細については、特願平2-240400号の63頁下か
ら第8行〜第64頁下から第3行の記載と同義である。
【0107】以下に一般式[E]で示される化合物の具
体例を挙げる。
【0108】
【化7】
【0109】
【化8】
【0110】
【化9】
【0111】
【化10】
【0112】
【化11】
【0113】
【化12】
【0114】上記の化合物は公知の方法で合成すること
ができる。上記例示化合物の中で特に好ましく用いられ
るのはE−4、E−24、E−34、E−35、E−36、E−
37、E−41である。これらの化合物の添加量は発色現像
液1l当り0.2g〜10gの範囲になる様に固形処理剤を調
整することが好ましく、更に好ましくは0.4g〜5gの範
囲である。
【0115】さらに、本発明に用いられる発色現像剤及
び黒白現像剤組成物には、必要に応じて、メチルセロソ
ルブ、メタノール、アセトン、ジメチルホルムアミド、
β−シクロデキストリン、その他特公昭47-33378号、同
44-9509号各公報記載の化合物を現像主薬の溶解度を上
げるための有機溶剤として使用することができる。
【0116】さらに、現像主薬とともに補助現像剤を使
用することもできる。これらの補助現像剤としては、例
えばメトール、フェニドン、N,N−ジエチル−p−ア
ミノフェノール塩酸塩、N,N,N’,N’−テトラメ
チル−p−フェニレンジアミン塩酸塩等が知られてい
る。
【0117】さらにまた、その他ステイン防止剤、スラ
ッジ防止剤、重層効果促進剤等各種添加剤を用いること
ができる。
【0118】また発色現像剤及び黒白現像剤組成物に
は、特願平2-240400号公報第63頁下から第8行〜第64頁
下から第3行に記載の下記一般式[K]で示されるキレ
ート剤及びその例示化合物K−1〜K−22が添加される
ことが本発明の目的を効果的に達成する観点から好まし
い。
【0119】
【化13】
【0120】これらキレート剤の中でも、とりわけ、K
−2,K−9,K−12,K−13,K−17,K−19,が好
ましく用いられ、とりわけ特に、K−2及びK−9が本
発明の効果を良好に奏する。
【0121】これらキレート剤の添加量は発色現像液及
び黒白現像液1l当たり0.1〜20gの範囲になる様に固形
処理剤に添加することが好ましく、より好ましくは0.2
〜8gの範囲である。
【0122】さらにまた上記発色現像剤及び黒白現像用
固形処理剤にはアニオン、カチオン、両性、ノニオンの
各界面活性剤を含有させることができる。
【0123】また、必要に応じてアルキルスルホン酸、
アリールスルホン酸、脂肪族カルボン酸、芳香族カルボ
ン酸等の各種界面活性剤を添加してもよい。
【0124】本発明に係る漂白剤又は漂白定着剤に好ま
しく用いられる漂白主剤は下記一般式[C]で表わされる
有機酸の第2鉄錯塩である。
【0125】
【化14】
【0126】[式中、A1〜A4はそれぞれ同一でも異っ
てもよく、−CH2OH、−COOM又は−PO3M1M2を表す。M、
1、M2はそれぞれ水素原子、アルカリ金属又はアンモ
ニウムを表す。Xは炭素数3〜6の置換、未置換のアル
キレン基を表す。]以下に一般式[C]で示される化合物
について詳述する。
【0127】なお式中、A1〜A4は特願平1-260628号12
頁上から15行〜15頁上から3行記載のA1〜A4と同義で
あるので詳細な説明を省略する。
【0128】一般式[C]で表わされる有機酸の第2鉄
錯塩は漂白能力が高い為に固形する際の使用量が少なく
ても済み、軽量化、小型化の錠剤化が計れるばかりでな
く錠剤化した時の錠剤の保存性が良くなるという効果が
あり、本発明に好ましく用いられる。
【0129】以下に、前記一般式[C]で示される化合物
の好ましい具体例を示す。
【0130】
【化15】
【0131】
【化16】
【0132】これら(C−1)〜(C−12)の化合物の
第2鉄錯塩としては、これらの第2鉄錯塩のナトリウム
塩、カリウム塩又はアンモニウム塩を任意に用いること
ができる。本発明の目的の効果及び溶解度の点からは、
これらの第2鉄錯塩のアンモニウム塩が好ましく用いら
れる。
【0133】前記化合物例の中で、本発明において特に
好ましく用いられるものは、(C−1)、(C−3)、
(C−4)、(C−5)、(C−9)であり、とりわけ
特に好ましいものは(C−1)である。
【0134】本発明において漂白剤又は漂白定着剤に
は、漂白主剤として上記一般式[C]で示される化合物
の鉄錯塩以外に下記化合物の第2鉄錯塩等を用いること
ができる。
【0135】〔A′−1〕エチレンジアミン四酢酸 〔A′−2〕トランス−1,2−シクロヘキサンジアミ
ン四酢酸 〔A′−3〕ジヒドロキシエチルグリシン酸 〔A′−4〕エチレンジアミンテトラキスメチレンホス
ホン酸 〔A′−5〕ニトリロトリスメチレンホスホン酸 〔A′−6〕ジエチレントリアミンペンタキスメチレン
ホスホン酸 〔A′−7〕ジエチレントリアミン五酢酸 〔A′−8〕エチレンジアミンジオルトヒドロキシフェ
ニル酢酸 〔A′−9〕ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸 〔A′−10〕エチレンジアミンジプロピオン酸 〔A′−11〕エチレンジアミンジ酢酸 〔A′−12〕ヒドロキシエチルイミノジ酢酸 〔A′−13〕ニトリロトリ酢酸 〔A′−14〕ニトリロ三プロピオン酸 〔A′−15〕トリエチレンテトラミン六酢酸 〔A′−16〕エチレンジアミン四プロピオン酸 〔A′−17〕β−アラニンジ酢酸 前記有機酸第2鉄錯塩の添加量は漂白液又は漂白定着液
1l当り0.01モル〜2.0モルの範囲で含有することが好
ましく、より好ましくは0.05〜1.5モル/lの範囲であ
る。従って、固形処理剤は処理槽中の漂白液又は漂白定
着液の有機酸第2鉄錯塩の濃度が上記範囲になる様に調
整することが必要である。
【0136】漂白剤、漂白定着剤及び定着剤には、特開
昭64-295258号明細書に記載のイミダゾール及びその誘
導体又は同明細書記載の一般式[I]〜[IX]で示さ
れる化合物及びこれらの例示化合物の少なくとも一種を
含有することにより迅速性に対して効果を奏しうる。
【0137】上記の促進剤の他、特開昭62-123459号明
細書の第51頁から第115頁に記載の例示化合物及び特開
昭63-17445号明細書の第22頁から第25頁に記載の例示化
合物、特開昭53-95630号、同53-28426号公報記載の化合
物等も同様に用いることができる。
【0138】漂白剤又は漂白定着剤には、上記以外に臭
化アンモニウム、臭化カリウム、臭化ナトリウムの如き
ハロゲン化物、各種の蛍光増白剤、消泡剤あるいは界面
活性剤を含有せしめることもできる。
【0139】本発明における定着剤又は漂白定着剤に用
いられる定着主剤としては、チオシアン酸塩、チオ硫酸
塩が好ましく用いられる。チオシアン酸塩の含有量は少
なくとも定着液又は漂白定着液1l当り0.1モル/l以
上が好ましく、カラーネガフィルムを処理する場合、よ
り好ましくは0.5モル/l以上であり、特に好ましくは
1.0モル/l以上である。またチオ硫酸塩の含有量は少
なくとも0.2モル/l以上が好ましく、カラーネガフィ
ルムを処理する場合、より好ましくは0.5モル/l以上
である。また本発明においては、チオシアン酸塩とチオ
硫酸塩を併用することにより更に効果的に本発明の目的
を達成できる。
【0140】本発明に用いられる定着剤又は漂白定着剤
には、これら定着主剤の他に各種の塩から成るpH緩衝
剤を単独或いは2種以上含むことができる。さらにアル
カリハライドまたはアンモニウムハライド、例えば臭化
カリウム、臭化ナトリウム、塩化ナトリウム、臭化アン
モニウム等の再ハロゲン化剤を多量に含有させることが
望ましい。またアルキルアミン類、ポリエチレンオキサ
イド類等の通常定着剤又は漂白定着剤に添加することが
知られている化合物を適宜添加することができる。
【0141】定着剤または漂白定着剤には、特開昭64-2
95258号明細書第56頁に記載の下記一般式[FA]で示
される化合物及びこの例示化合物を添加するのが好まし
く、本発明の効果をより良好に奏するばかりか、少量の
感光材料を長期間にわたって処理する際に定着能を有す
る処理液中に発生するスラッジも極めて少ないという別
なる効果が得られる。
【0142】
【化17】
【0143】同明細書記載の一般式[FA]で示される
化合物は米国特許3335161号明細書及び米国特許3260718
号明細書に記載されている如き一般的な方法で合成でき
る。これら、前記一般式[FA]で示される化合物はそ
れぞれ単独で用いてもよく、また2種以上組合せて用い
てもよい。
【0144】また、これら一般式[FA]で示される化
合物の添加量は定着液又は漂白定着液1l当り0.1g〜20
0gの範囲で好結果が得られる。
【0145】本発明において安定液には第2鉄イオンに
対するキレート安定度定数が8以上であるキレート剤を
含有することが好ましい。ここにキレート安定度定数と
は、L.G.Sillen・A.E.Martell
著、”Stability Constants of
Metal−ion Complexes”,The
Chemical Society,London(19
64)。S.Chaberek・A.E.Martell
著、”Organic Sequestering A
gents”,Wiley(1959)等により一般に知ら
れた定数を意味する。
【0146】第2鉄イオンに対するキレート安定度定数
が8以上であるキレート剤としては特願平2-234776号、
同1-324507号等に記載のものが挙げられる。
【0147】上記キレート剤の使用量は安定液1l当り
0.01〜50gが好ましく、より好ましくは0.05〜20gの範囲
で良好な結果が得られる。
【0148】また安定液に添加する好ましい化合物とし
ては、アンモニウム化合物が挙げられる。これらは各種
の無機化合物のアンモニウム塩によって供給される。ア
ンモニウム化合物の添加量は安定液1l当り0.001モル
〜1.0モルの範囲が好ましく、より好ましくは0.002〜2.
0モルの範囲である。
【0149】さらに安定剤には亜硫酸塩を含有させるこ
とが好ましい。
【0150】さらにまた安定液には前記キレート剤と併
用して金属塩を含有することが好ましい。かかる金属塩
としては、Ba,Ca,Ce,Co,In,La,M
n,Ni,Bi,Pb,Sn,Zn,Ti,Zr,M
g,Al又はSrの金属塩があり、ハロゲン化物、水酸
化物、硫酸塩、炭酸塩、リン酸塩、酢酸塩等の無機塩又
は水溶性キレート剤として供給できる。使用量としては
安定液1l当り1×10-4〜1×10-1モルの範囲が好まし
く、より好ましくは4×10-4〜2×10-2モルの範囲であ
る。
【0151】また安定液には、有機酸塩(クエン酸、酢
酸、コハク酸、シュウ酸、安息香酸等)、pH調整剤
(リン酸塩、ホウ酸塩、塩酸、硫酸塩等)等を添加する
ことができる。なお本発明においては公知の防黴剤を本
発明の効果を損なわない範囲で単用又は併用することが
できる。
【0152】又、安定液には脱イオン水を用いることが
好ましく、更に低補充化の為に逆浸透膜を用い、塩濃度
の高い液を定着又は漂白定着液、安定液の最前槽に戻
し、塩濃度の低い液を安定液の最終槽に戻す方法等も本
発明を実施する上での好ましい態様である。
【0153】次に、本発明を適用できる自動現像機(以
下、単に自現機という)の一例を図面に基づいて説明す
る。図1は、自現機Aと写真焼付機Bとを一体的に構成
したプリンタープロセッサーの概略図である。
【0154】図において写真焼付装置Bの左下部には、
未露光のハロゲン化銀写真感光材料である印画紙をロー
ル状に収納したマガジンMがセットされる。マガジンか
ら引き出された印画紙は、送りローラR及びカッター部
Cを介して所定のサイズに切断され、シート状印画紙と
なる。このシート状印画紙は、ベルト搬送手段Bによっ
て搬送され、露光部Eにおいて原画Oの画像を露光され
る。露光されたシート状印画紙はさらに複数対の送りロ
ーラRにより搬送され、自現機A内に導入される。自現
機Aでは、シート状印画紙は、処理槽である夫々発色現
像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,1D,1E内
(実質的に3槽構成の)をローラ搬送手段(参照記号ナ
シ)により順次搬送され、それぞれ、発色現像処理、漂
白定着処理、安定化処理がなされる。前記各処理がなさ
れたシート状印画紙は、乾燥部35において乾燥されて機
外に排出される。
【0155】なお、図中の一点鎖線は、ハロゲン化銀写
真感光材料の搬送経路を示す。また、実施例において
は、感光材料はカットされた状態で自現機A内に導かれ
るものであるが、帯状で自現機内に導かれるものであっ
てもよい。その場合、自現機Aと写真焼付機Bとの間
に、感光材料を一時的に滞留させるアキュムレータを設
けると処理効率が上がる。また、本願発明に係る自現機
は、写真焼付機Bと一体的に構成しても、自現機単体だ
けでもよいことは言うまでもない。また、本発明に係る
自現機によって処理されるハロゲン化銀写真感光材料
は、露光済の印画紙に限られるものでははなく、露光済
のネガフィルム等でもよいことは言うもでもない。ま
た、本発明の説明として、発色現像槽、漂白定着槽、安
定槽を有する実質的に3槽構成の自現機について行う
が、これに限られるものではなく、発色現像槽、漂白
槽、定着槽、安定槽を有する実質的に4槽構成の自現機
であっても本発明は適用できるものである。
【0156】図2は、図1の自現機AのI−I断面にお
ける処理槽である発色現像槽1Aの概略図である。な
お、漂白定着槽1B、安定槽1C,1D,1Eにおいて
は、発色現像槽1Aと同じ構成となるので、以下、処理
槽1として説明する場合は、発色現像槽1A、漂白定着
槽1B、安定槽1C,1D,1Eいずれも指すこことと
する。なお、図には、構成をわかりやすくするために、
感光材料を搬送する搬送手段等は省略してある。また、
本例においては、固形処理剤として錠剤13を用いた場合
について説明する。
【0157】処理槽1は、感光材料を処理する処理部2
と、該処理部を形成する仕切壁の外側に一体的に設けた
錠剤13を供給する固形処理剤受容部11とを有する。これ
ら処理部2と固形処理剤受容部11とは連通窓が形成され
た仕切壁12により仕切られており、処理液は流通できる
ようになっている。
【0158】筒状のフィルター3は、固形処理剤受容部
11の下方に交換可能に設けられ、処理液中の不溶物、例
えば紙くず等を除去する機能を果たす。このフィルター
3の中は、固形処理剤受容部11の下方壁を貫通して設け
られた循環パイプ4を介して循環ポンプ5(循環手段)
の吸引側に連通している。
【0159】循環系は、液の循環通路を形成する循環パ
イプ4、循環ポンプ5、および、処理槽1等で構成され
ていることになる。前記循ポンプ5の吐出側に連通した
循環パイプ4の他端は処理部2の下方壁を貫通し、該処
理部2に連通している。このような構成により、循環ポ
ンプ5が作動すると処理液は固形処理剤受容部11から吸
い込まれ、処理部に吐出されて処理液は処理部2内の処
理液と混じり合い、再び固形処理剤受容部11へと入る循
環を繰り返すことになる。この循環流の流量は、1分間
当たりタンク容量に対して0.5回転(回転=循環量/タ
ンク容量)以上の流量であることが好ましく、より好ま
しくは、0.75〜2.0回転である。これは、余り循環流量
が大きいと液面が波立ち処理液が処理槽1の外に漏れる
可能性がでてくるからである。しかも循環ポンプ5も大
きいものを使用しなくてはならない。また、処理液の循
環方向は、図2に示した方向に限られる必要はなく、逆
方向であってもよい。
【0160】廃液管6は、処理部2内の処理液をオーバ
ーフローさせるためのものであり、液面レベルを一定に
保つとともに、処理部内の処理液から感光材料に付着し
て持ち込まれる成分や、感光材料から浸み出す成分が貯
留し、増加することを防ぐのに役立つ。
【0161】棒状のヒータ7は、固形処理剤受容部11の
上方壁を貫通して固形処理剤受容部11内の処理液中に浸
漬するよう配設されている。このヒータ7は、固形処理
剤受容部11及び処理槽1内の処理液を加温するものであ
り、換言すると処理部2および固形処理剤受容部11及び
処理槽1内の処理液を処理に適した温度範囲(例えば25
〜55℃)に保持する温度調整手段である。
【0162】処理量情報検出手段8は、自現機の入口に
設けられ、処理される感光材料の処理量を検出するため
に用いられる。この処理量情報検出手段8は、左右方向
に複数の検出部材を配してなり、感光材料の幅を検出す
るとともに、検出されている時間をカウントするための
要素として機能する。感光材料の搬送速度は機械的に予
め設定されているので、幅情報と時間情報とから感光材
料の処理面積が算出できる。なお、この処理量情報検出
手段は、赤外線センサー、マイクロスイッチ、超音波セ
ンサー等の感光材料の幅および搬送時間を検出できるも
のであればよい。また、間接的に感光材料の処理面積が
検出できるもの、例えば図1のようなプリンタープロセ
ッサーの場合、焼付を行った感光材料の量、あるいは、
予め決まっている面積を有する感光材料の処理数を検出
するものでもよい。さらに、検出するタイミングは、本
例では処理される前であるが、処理した後、あるいは処
理液中に浸漬されている間でも良い(このような場合
は、処理量情報検出手段8を設ける位置を処理後に検出
できる位置や処理中に検出できる位置に適宜変更するこ
とによりできる)。さらに、検出される情報として、上
述の説明では、感光材料の処理面積について述べたが、
これに限られるものではなく、処理される、処理され
た、あるいは、処理中の感光材料の処理量に比例した値
であればよく、処理槽に収容された処理液の濃度あるい
は濃度変化等であってもよい。また、処理量情報検出手
段8は、各処理槽1A,1B,1C,1D,1E毎に設
ける必要はなく、1台の自現機に対して1つ設けること
が好ましい。
【0163】処理剤供給手段17は、後述する濾過手段14
の上方に配設され、固形処理剤である錠剤13を封入して
あるカートリッジ15と錠剤13を一個又は複数個押し出す
構成の押出部材10とを有している。この処理剤供給部17
は、後述する処理剤供給制御手段9によって制御され、
処理剤供給制御手段9から発せられる供給信号と連動し
て、待機中であった錠剤13を押出部材10で押し出し、錠
剤13を固形処理剤受容部11内の濾過部14に供給する。な
お、本願発明では、固形処理剤13′を固形処理剤受容部
11内の濾過部14に供給したが、供給される場所は処理槽
1内であればどこに供給されてもよく、即ち、本願発明
では処理液を用いて固形処理剤を溶解できればよく、感
光材料の処理量情報に応じた成分が確実に投入され、処
理槽1内の処理液の処理特性を一定に保つことが必要な
のであるが、より好ましくは、処理液の循環経路内に固
形処理剤が供給されることがよい。また、この処理剤供
給手段17は、自現機の処理槽内や外気の湿気、処理液の
飛散したものが、処理槽に供給される前の固形処理剤と
接触しないようにされていることが好ましい。
【0164】濾過手段14は、固形処理剤受容部11内の処
理液に浸漬され、処理剤供給手段17によって供給された
錠剤13による不溶物、例えば錠剤13中に混入していた溶
解しない成分、錠剤13が崩壊してできる錠剤13の塊な
ど、錠剤13のみならず固形処理剤由来の感光材料に付着
すると出来上がった画像の傷、付着した箇所の処理不足
等の原因となるものを、除去するものである。この濾過
手段14は樹脂で加工されている。なお、濾過手段は固形
処理剤受容部11内に設けることは必須ではなく、処理剤
供給手段17によって供給される錠剤13が図1に示す感光
材料の搬送経路、あるいは、処理部2内の処理液に混入
しないようにすればよいものである。
【0165】処理剤供給制御手段9は、処理剤供給手段
17を制御するものであり、処理量情報検出手段8によっ
て検出された感光材料の処理量情報(本実施例では処理
面積)が所定の一定値に達すると処理剤供給手段17に処
理剤供給信号を発するものである。なお、処理剤供給制
御手段9は、処理量情報に応じて必要な処理剤量を固形
処理剤受容部11に供給するよう処理剤供給手段17を制御
すればよい。
【0166】次に、図2に基づいて、本願発明の動作を
説明する。露光済の感光材料は、自現機Aの入口におい
て処理量情報検出手段8により処理量情報が検出され
る。処理剤供給制御手段9は、処理量情報検出手段8に
より検出された処理量情報に応じて、処理される感光材
料の面積の累積が所定の面積に達すると、処理剤供給手
段17に供給信号を発する。供給信号を受けた処理剤供給
手段17は、押出部材10で錠剤13を押し出し、錠剤13を固
形処理剤受容部11内の濾過手段14に供給する。供給され
た錠剤13は、固形処理剤受容部11内の処理液によって溶
解するが、循環手段によって固形処理剤受容部11→循環
ポンプ5→処理部2→連通窓→固形処理剤受容部11と循
環している処理液により溶解が促進される。一方、検出
された感光材料は、発色現像槽1A、漂白定着槽1B、
安定槽1C,1D,1E内をローラ搬送手段により順次
搬送される(図1の自現機A参照)。なお、夫々処理槽
である発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,
1D,1Eそれぞれに、処理剤供給手段17を備え、それ
ぞれ同時に供給してもよい。また、それぞれの供給手段
により供給されるタイミングは各々別々であってもよ
く、さらに、処理剤供給制御手段9により処理剤供給手
段が制御されるための所定の面積は、各処理槽1A,1
B,1C,1D,1E同じであってもよいが、それぞれ
異なっていてもよいことはいうまでもない。
【0167】次に、本発明の他の例を説明する。その前
に、本例に限らず以下に説明する例において、漂白定着
槽1B、安定槽1C,1D,1Eにおいては、発色現像
槽1Aと同じ構成となるので、以下で処理槽1として説
明する場合は、発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定
槽1C,1D,1Eいずれも指すここととし、図中の図
番で、前述した図2と同じ機能をもつものは同じ番号と
するので、ここではその説明を省略し、さらに、構成を
わかりやすくするために、感光材料を搬送する搬送手段
等は省略してある。
【0168】以上説明したように、本発明によると従来
必要であった補充タンクが不要となりそのためのスペー
スを確保する必要がないため自現機がコンパクトにな
り、また、固形処理剤を処理槽に供給するので調液作業
が不要となり、調液時の液飛散や人体・衣服・周辺機器
への付着・汚染がなく、取扱いが簡単であり、さらに、
処理液への補充精度が高まり補充される処理成分の劣化
がなく安定した処理特性を持つ、という優れた効果を奏
する。
【0169】次に、本発明の他の例として、図3は、図
1の自現機AのI−I断面における発色現像槽1Aの概
略図である。図4は、図1の自現機Aを上面から示した
概略上面図である(但し、説明上補水手段についてその
経路を記載してある)。図5は、本例に係る制御に関す
るブロック図である。なお、図3および図4中には、補
充水を貯留する補水タンク103を図示している。また、
本例においては、固形処理剤として錠剤13を用いた場合
について説明する。
【0170】まず、図3および図4において、図2と異
なる部分について説明する。
【0171】減衰検出手段23は、処理部2内に収容され
ている処理液の液面の低下を検出する液面センサ、例え
ばフロートスイッチ、電極スイッチであり、処理液の蒸
発および感光材料の持ち出しにより、処理液の減少を検
出するものである。なお、減衰検出手段23は液面セン
サにに限られるものではなく、処理槽1内の処理液の体
積が所定量から減少したことを直接的あるいは間接的に
検出するものであればよい。
【0172】補充水供給手段102は、補充水を貯える補
水タンク103から処理剤被供給部11に補充水(補水)を
補給する手段であって、ポンプ、温調機等からなる温水
補給装置32、電磁弁33、補水管36を有する。この補充水
供給手段102は、減衰検出手段23により処理液の液面
の低下を検出したときに補水する場合と、処理液中に
供給された固形処理剤の溶解を促進し、処理液の濃度を
補正し、処理液の性能を一定に保つために、補水する場
合等があるが、の場合の補水が特に有用である。な
お、この補充水供給手段102は、前記の場合との場
合に補水する手段が別々に設けられていても良いが、兼
ねていたほうが好ましい。また、の場合の補充水供給
手段は、処理量情報検出手段8により検出された処理量
情報に応じて補水することに限られず、処理剤供給手段
17により処理剤が供給されたという情報に応じて補水し
てもよいことはいうまでもない。また、各処理槽1A,
1B,1C,1D,1E毎に補水タンクや補水ポンプを
設けてもよいが、補給される補充水はいずれの槽におい
ても同じ補充水を用いて、1つの補水タンクにすると自
現機がコンパクトになり、さらに好ましくは、補水タン
クと補水ポンプを自現機に1つだけ設け、補水する経路
(パイプ等)に電磁弁を設けて各処理槽に必要なときに
必要量が補給されるようにする、あるいは、補水用のパ
イプの径の太さを調整して補給量を加減する、ことによ
り、補水タンクと補水ポンプを自現機に1つだけ設ける
ことができ、さらにコンパクトになる。なお、夫々処理
槽である安定槽1C,1Dに関しては、それぞれ安定槽
1D,1Eからオーバーフローした安定液を供給するこ
とにより、補充水供給手段を省くことも可能となる。ま
た、補水タンクの補充水は、温調されていることが好ま
しい。
【0173】補給される水は、井戸水、水道水等の一般
的な水ばかりでなく、イソチアゾリン系、塩素放出化合
物等の防黴剤や若干の亜硫酸塩キレート剤等を含有する
ものアンモニアや無機塩等を含有するもの等、写真性能
に影響がないものであればよい。
【0174】処理剤供給制御手段9として、前述の例の
処理剤供給制御手段以外に補充水供給制御手段を有して
いる。この補充水制御手段は、減衰検出手段23によって
処理部2内に収容されている処理液の液面の低下が検出
されたときに補充水供給手段を制御するおよび/または
処理量情報検出手段8により検出された処理量情報に応
じて補充水供給手段を制御する制御手段である。なお、
この補充水供給制御手段は、処理量情報検出手段8によ
り検出された処理量情報に応じることに限られず、処理
剤供給手段17により処理剤が供給されたという情報に応
じて制御してもよい。
【0175】なお、図3と図2とで上記以外で異なる部
分に関しては、その機能等は図2の場合と同じであり、
それについて説明する。
【0176】ヒータ7は、処理部2の底部に配置されて
おり、処理部2内の処理液を加温するものであり、換言
すると処理部2および固形処理剤受容部11内の処理液を
処理に適した温度範囲(例えば25〜55℃)に保持する温
度制御機能を行うものである。
【0177】循環手段として、循環パイプ4および循環
ポンプ5が図2と同様に設けられているが、図2と異な
ることは、処理液が循環する方向が逆である、即ち、処
理液は処理部2→循環ポンプ5→固形処理剤受容部11→
連通窓→処理部2と循環する。
【0178】処理剤供給手段17は、カートリッジ15内に
封入された固形化処理剤である錠剤13を押し爪18によっ
て固形処理剤受容部11内の濾過手段14に供給するもので
ある。図2と異なる部分は、カム19を軸1回転停止機構
により作動し、押し爪18を作動させ、待機中であった錠
剤13は処理槽1に供給され、次の錠剤13は、錠剤押しバ
ネ26によって上方から下方へとバネ付勢されているの
で、速やかに待機状態となる。この際、処理剤供給部17
は、横置きまたは下方からの押し上げ方式でもよく、要
は処理槽1に固形処理剤を投入できる手段であればよ
い。
【0179】次に、図1、図3、図4および図5に基づ
いて、本願発明の動作を説明する。露光済の感光材料
は、自現機Aの入口において処理量情報検出手段8によ
り処理量情報が検出される。処理剤供給制御手段9は、
処理量情報検出手段8により検出された処理量情報に応
じて、処理される感光材料の面積の累積が所定の面積に
達すると、処理剤供給手段17に供給信号を発する。供給
信号を受けた処理剤供給手段17は、押出部材10で錠剤13
を押し出し、錠剤13を固形処理剤受容部11内の濾過部14
に供給する。供給された錠剤13は、固形処理剤受容部11
内の処理液によって溶解するが、循環手段によって処理
部2→循環ポンプ5→固形処理剤受容部11→連通窓→
処理部2と循環している処理液により溶解が促進され
る。一方、補充水供給制御手段は、処理量情報検出手段
8により検出された処理量情報に応じて、処理される感
光材料の面積の累積が所定の面積に達すると、補充水供
給手段102(温水補給装置32および電磁弁33)に補水信
号を発する。補水信号を受けた補充水供給手段102は、
温水補給装置32および電磁弁33を制御して、補水タンク
103に貯えられた補充水を各処理槽、あるいは、必要に
なった処理槽に所定量又は必要量の補水を行う。この場
合の所定の面積は、処理剤供給制御手段9におけるそれ
と同じ量であるが、これに限られず、それぞれ異なる所
定の面積であってもよい。一方、検出された感光材料
は、夫々処理槽である発色現像槽1A、漂白定着槽1
B、安定槽1C,1D,1E内をローラ搬送手段により
順次搬送される。さらに、処理液の蒸発あるいは感光材
料の持ち出しにより、処理液の減少を減衰検出手段23が
検出すると、その信号は補充水供給制御手段に入力され
る。入力された補充水供給制御手段は、補充水供給手段
に補水信号を発して、所定の液面にまで処理液が満たさ
れるまで補充水供給手段を制御して補水を行う。
【0180】なお、本説明では前記との補充水供給
手段とを設けたが、の補水手段だけ、あるいは、の
補充水供給手段だけを設けてもよい。減衰補水手段だけ
を設けた場合、処理槽内の処理液が所定の温度に保たれ
ているので自現機を稼働あるいは停止している間に処理
液が蒸発するため、あるいは、感光材料が次槽へ搬送さ
れる際に該感光材料が処理液を持ち出すために、処理液
が所定量より低下して処理液特性が変動することを抑え
るという効果を有する。また、の補充水供給手段だけ
を設けた場合、処理液中に供給された固形処理剤の溶解
を促進し、処理液の濃度を補正し、処理液の性能を一定
に保ち、固形処理剤の供給による処理液の大きな濃度変
動を避けることができ、常に安定した処理液の性能を保
ことができ、さらに、感光材料に付着して持ち込まれた
成分や感光材料から浸み出す成分が貯留し増加を防ぐた
めに必要なオーバーフローを容易にすることができると
いう効果を有する。さらに、との補充水供給手段を
両方設けた場合、上記のそれぞれを設けた効果を有し、
自現機として感光材料の処理特性の安定化に良く、さら
に、減衰用の補水手段と補水手段とを兼用することがで
き、補水タンクも1つとすることを可能とするので、自
現機がさらにコンパクトになるという効果を奏する。
【0181】次に、本発明の他の例を説明する。図6
は、図1の自現機Aの処理槽1の概略断面図である。
【0182】図6による例が、図2および図3と異なる
部分は、固形写真処理剤13′が供給される箇所である処
理剤固形処理剤受容部を既に説明した例のように、処理
部2の仕切壁の外側に設けるのではなく、処理槽1内に
配設したものである。なお、本説明に限り処理剤固形処
理剤受容部を濾過部14として説明する。また、前述した
説明で処理剤被供給部としていた部分を単に処理液を循
環させるための経路あるいは処理液の温度を保つための
温調する固形処理剤受容部11とする。また、処理剤固形
処理剤受容部としての濾過手段14内に供給された固形写
真処理剤13′を溶解させる手段として、循環ポンプ5に
よる循環流のみならず、攪拌羽根14Aを有する点であ
る。その他に関しては、既に説明した例と同じであるの
でここで省略する。
【0183】以上、図2および図3において説明した例
は、固形写真処理剤13の溶解手段として循環ポンプ5に
よる循環流とし、図6においては溶解手段として攪拌羽
根による攪拌としたが、本発明はこれに限られず、例え
ば以下に示す図7乃至図9に示すような種々の手段を採
ることができる。
【0184】図7は上下動する撹拌羽根14Bによって処
理液2を撹拌し、固形写真処理剤13′の溶解する態様を
示すものである。撹拌羽根14Bの動作が前記図3の撹拌
羽根14Aと異なる以外は図6とほぼ同様である。
【0185】図8は固形処理剤被供給部11内の濾過部14
に撹拌用の噴射ポンプ14Pを配設し、該噴射ポンプ14P
により濾過部14内の処理液を循環させ、処理液2の循環
流及び噴射流により固形写真処理剤13′を溶解する態様
を示すものである。
【0186】図9は、伝達機構14Lを介してモータ14M
によって回転する剪断歯車14Cによって投入された固形
写真処理剤13′を細かく剪断・破砕・粉砕すると共に、
剪断歯車14Cの回転により、剪断歯車14Cが攪拌部材を
兼用して処理液2の撹拌によって固形写真処理剤13の溶
解する態様を示すものである。
【0187】図10は超音波による微振動によって固形写
真処理剤13′を溶解する態様を示すものである。図にお
いて14Dは振動子である。
【0188】図11は磁力によって処理液外から処理液内
の磁性回転羽根14Eを回転させて処理液を撹拌すること
により固形写真処理剤13′を溶解する態様を示すもので
ある。図においてモータ14Mは濾過装置14に隣接する位
置に処理液とは密閉状態に配設されており、該モータ14
Mに取り付けられた回転磁石体14Fを回転させることに
より前記磁性回転羽根14Eを非接触状態で回転させるこ
とができる。
【0189】図7〜図11は、溶解部である濾過部14を図
2及び図3と同様、固形処理剤被供給部11内に配設した
場合について示しているが、前記図6と同様、処理部2
内に配設していても良いことは言うまでもない。
【0190】図12は錠剤状の固形写真処理剤の処理剤供
給部の他の態様を示している。
【0191】処理量情報検出手段8で写真材料を検出
し、制御手段9で写真材料の処理量を計算、積算し、積
算した情報を処理剤供給部17に伝達してピニオン歯車1
9′を所定量回転させることによりラックを有する押出
部材10が固形写真処理剤13を錠剤ストッパー24の押圧力
に抗して1個押し出す様になっている。即ち、所謂ラッ
ク・アンド・ピニオン機構の作用によるものである。
【0192】尚、錠剤状の固形写真処理剤13′を所定量
ずつ供給する処理剤供給手段17としては、上記に限定さ
れず、本発明は種々公知の機構を採用してもよく、例え
ば、特開昭60-197309号、同60-204419号、同62-16766
号、同63-97522号、同63-151887号、特開平1-139066号
等に記載の機構を採用してもよい。尚また、上記説明に
おいては、固形写真処理剤13′を一つずつ供給する場合
について説明したが、本発明は一つに限らず、処理条件
に応じて複数個ずつ供給されてもよい。
【0193】図13及び図14は顆粒状の固形写真処理剤の
処理剤供給部17′の一例を示す要部断面図であり、所謂
スクリューポンプの作用によって顆粒状処理剤を供給す
るものである。
【0194】図13の顆粒状の固形写真処理剤13′は容器
26に入っている。顆粒状の固形写真処理剤13′は、図示
しない駆動源によるスクリュー25の回転によって溶解部
である濾過装置14内へ一定量投入される。スクリュー25
の回転は図2の態様と同様、処理量情報検出手段及び制
御手段9により一定の駆動力が作用する様になってい
る。
【0195】図14は顆粒状の固形写真処理剤13′は容器
28に入っており、スクリュー27の回転によって処理剤案
内部29を通って、溶解部である濾過部14内に投入される
様になっている。
【0196】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様にこれらに限定されない。
【0197】実施例1 本発明に用いられる固形補充剤は以下に示す方法にて作
成した。
【0198】1)カラーネガ用発色現像補充剤 操作(1) 硫酸ヒドロキシルアミン3.0gを空気ジェット微粉砕機中
で平均粒径10μになる迄摩砕する。この微粉末を市販の
流動層噴霧造粒機中で室温にて約7分間、0.20mlの水を
噴霧することにより造粒した後、造粒物を空気温度63℃
で8分間乾燥する。次に粒状物を真空中で40℃にて90分
間乾燥して粒状物の水分をほぼ完全に除去する。
【0199】操作(2) 現像主薬のCD−4[4アミノ−3メチル−N−エチル
−N−β−ヒドロキシルエチル)アニリン硫酸塩]6.0g
を操作(1)と同様、空気ジェット微粉砕機中で粉砕
後、造粒する。水の噴霧量は0.2mlとし、造粒後、60℃
で7分間乾燥する。次に粒状物を真空中で40℃にて90分
間乾燥して、水分をほぼ完全に除去する。
【0200】操作(3) 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸ナトリウ
ム2.5g、亜硫酸ナトリウム1.75g、炭酸カリウム15.4g、
炭酸水素ナトリウム0.75g、臭化ナトリウム0.35gを市販
の混合機中で均一化した後、操作(1)と同様、空気ジ
ェット微粉砕機中で粉砕後、造粒する。水の噴霧量は5.
5mlとし、造粒後、70℃で10分間乾燥する。次に粒状物
を真空中で40℃にて90分間乾燥して水分をほぼ完全に除
去する。
【0201】操作(4) 亜硫酸ナトリウム1.75g、ジエチレントリアミン5酢酸
ナトリウム2.0g、炭酸カリウム15.4g、炭酸水素ナトリ
ウム0.75g、臭化ナトリウム0.35gを操作(3)と同様に
造粒する。水の噴霧量は5.75mlとし、乾燥温度は80℃で
時間は10分間とした。
【0202】操作(5) 上記操作(1)〜(4)で造粒した造粒物を25℃で相対
湿度50%以下に調湿された部屋で混合機にて約10分間均
一に混合する。次に混合物を菊水製作所社製タフプレス
コレクト1527HUを改造した固形処理剤打錠機によ
り固形化する。固形化を行うに当り、上記固形処理打錠
機の中に上記混合物を5.00gを充填し、800kg/cm2の圧縮
圧力で成形した。この操作を繰り返して前記混合物より
10個のカラーフィルム用固形発色現像補充剤を作成し
た。
【0203】2)漂白補充剤 操作(6) 1,3−プロピレンジアミン四酢酸第2鉄カリウム90
g、エチレンジアミン四酢酸第2鉄ナトリウム20g、エチ
レンジアミン四酢酸ナトリウム2.5g、炭酸水素ナトリウ
ム2.5gを操作(3)と同様に造粒する。水の噴霧量は2
7.5mlとし、乾燥温度は80℃で時間は10分間とした。
【0204】操作(7) 臭化カリウム150g、硝酸ナトリウム17.5g、酢酸ナトリ
ウム14.5gを操作(3)と同様に造粒する。水の噴霧量
は25mlとし、乾燥温度は77℃で時間は10分間とした。
【0205】操作(8) 上記操作(6)及び(7)で造粒した造粒物を操作
(5)と同様に混合後、固形化を行った。固形処理剤打
錠機への充填量を5.94gとした以外は、操作(5)と同
様にし、50個のカラーネガフィルム用固形漂白補充剤を
作成した。
【0206】3)定着補充剤 操作(9) チオ硫酸ナトリウム150g、亜硫酸ナトリウム10g、チオ
シアン酸カリウム37.5g、エチレンジアミン四酢酸ナト
リウム1.0g、炭酸水素ナトリウム1.0gを操作(3)と同
様に造粒する。水の噴霧量は12.0mlとし、乾燥温度は77
℃で時間は10分間とした。
【0207】操作(10) 上記操作(9)で造粒した造粒物を、操作(5)と同様
に固形化を行った。固形処理剤打錠機への充填量を9.96
gとした以外は操作(5)と同様にし、25個のカラーネ
ガフィルム用固形定着補充剤を作成した。
【0208】4)安定補充剤 操作(11) ヘキサメチレンテトラミン3.0g、ポリエチレングリコー
ル(分子量1540)2.0g、1,2−ベンツイソチアゾロン
−3オン0.05g、ポリビニルピロリドン(重合度約17)
0.12g、炭酸水素ナトリウム0.35gを操作(3)と同様に
造粒する。上記造粒物に室温にて約20分間に
【0209】
【化18】
【0210】6gを噴霧しながら更に造粒を続けた。次
に空気温度65℃で10分間乾燥後、粒状物を真空中で40℃
にて90分間乾燥した。
【0211】操作(12) 上記操作(11)で造粒した造粒物を操作(5)と同様に
固形化を行った。固形処理剤打錠機への充填量を0.354g
とした以外は操作(5)と同様にし、17個のカラーネガ
フィルム用固形安定補充剤を作成した。
【0212】5)カラーペーパー用発色現像補充剤 操作(13) ジエチルヒドロキシルアミン・シュウ酸塩4.8g、炭酸水
素ナトリウム1.32gを操作(1)と同様に造粒する。水
の噴霧量は0.25mlとし、乾燥温度は70℃で時間は70分間
とした。
【0213】操作(14) 現像主薬のCD−3[1−(N−エチル−N−メタンス
ルホンアミドエチル)−3−メチル−p−フェニレンジ
アミンセスキサルフェート・1水塩6.48gを操作(2)
と同様に造粒する。水の噴霧量は0.22mlとし、乾燥温度
は63℃で時間は8分間とした以外は操作(2)と同様に
した。
【0214】操作(15) 亜硫酸ナトリウム0.144g、炭酸カリウム10.8g、炭酸水
素ナトリウム0.54g、チノパールSFP1.8gを操作
(3)と同様に造粒する。水の噴霧量を3.36ml、乾燥温
度は73℃で時間は10分間とした以外は操作(3)と同様
にした。
【0215】操作(16) 炭酸カリウム10.8g、ジエチレントリアミン五酢酸ナト
リウム2.88g、炭酸水素ナトリウム0.54g、プルロニック
F−68(旭電化製)1.44gを操作(3)と同様に造粒
する。水の噴霧量は3.12ml、乾燥温度は73℃で時間は10
分間とした以外は操作(3)と同様にした。
【0216】操作(17) 上記操作(13)〜(16)で造粒した造粒物を操作(5)
と同様に混合後、固形処理剤打錠機に入れ、固形化を行
った。固形処理剤打錠機への充填量を6.924gとした以外
は操作(5)と同様にし、6個のカラーペーパー用固形
発色現像補充剤を作成した。
【0217】6)カラーペーパー用漂白定着剤 操作(18) エチレンジアミン四酢酸第2鉄ナトリウム71.5g、エチ
レンジアミン四酢酸1.3g、炭酸水素ナトリウム0.75gを
操作(3)と同様に造粒する。水の噴霧量を7.9mlと
し、乾燥温度は80℃で時間は10分間とした。
【0218】操作(19) チオ硫酸ナトリウム87.5g、チオシアン酸アンモニウム3
2.5g、亜硫酸ナトリウム26g、スルフィン酸3.25g、臭化
カリウム6.5g、炭酸水素ナトリウム0.7gを操作(3)と
同様に造粒する。水の噴霧量を8.75mlとし、乾燥温度は
77℃で時間は10分間とした。
【0219】操作(20) 上記操作(18)及び(19)で造粒した造粒物を操作
(5)と同様混合後、固形化を行った。固形処理剤打錠
機への充填量を38.33gとした以外は操作(5)と同様に
し、6個のカラーペーパー用固形漂白定着補充剤を作成
した。
【0220】7)カラーペーパー用安定剤 操作(21) 1,2−ベンツイソチアゾリン3オン0.04g、1ヒドロ
キシエチリデン−1,1−ジホスホン酸0.65g、エチレ
ンジアミン四酢酸1.3g、チノパールSFP(チバガイギ
ー製)2.60g、硫酸アンモニウム3.26g、塩化亜鉛1.3g、
塩化マグネシウム0.6g、オルトフェニルフェノール1.3
g、亜硫酸ナトリウム2.6g、炭酸水素ナトリウム1.0gを
操作(3)と同様に造粒する。水の噴霧量を3.0ml、乾
燥温度は65℃で時間は10分間とした以外は操作(3)と
同様にした。
【0221】操作(22) 上記造粒物を操作(5)と同様に固形化を行った。固形
処理剤打錠機への充填量を2.93gとした以外は操作
(5)と同様にし、5個のカラーペーパー用固形安定補
充剤を作成した。
【0222】次にカラーネガフィルム及びカラーペーパ
ー用固形補充剤の保存性テストに用いた数量を下記に示
す。
【0223】 上記の方法により作成した錠剤及び錠剤化する前の粉体
そして液剤化したものとの保存性の評価を行った。液剤
化は次の様に行った。
【0224】 カラーネガフィルム用 ・発色現像補充剤 5個に水を入れて溶解させ500ml に仕上げた ・漂白補充剤 25個に水を入れて溶解させ500ml に仕上げた ・定着補充剤 10個に水を入れて溶解させ400ml に仕上げた ・安定補充剤 7個に水を入れて溶解させ400ml に仕上げた カラーペーパー用 ・発色現像補充剤 3個に水を入れて溶解させ500mlに仕 上げた ・漂白定着補充剤 3個に水を入れて溶解させ500mlに仕 上げた ・安定補充剤 2個に水を入れて溶解させ400mlに仕 上げた 錠剤、粉剤及び液剤をポリエチレン袋に封入し、50℃の
サーモ機に投入し、2週間後と4週間後にとりだし錠剤
及び粉体を溶解して変色の度合いを評価した。錠剤の溶
解は前記と同じ方法により溶解された。
【0225】結果は表1に示す。
【0226】
【表1】
【0227】表1の結果より液剤に比べ本発明の固形処
理剤は着色性が良好であり特に錠剤である場合に特にす
ぐれていることがわかる。この着色性は処理剤の保存性
例えば化学的変化等を評価する上での1つの尺度になる
ものである。
【0228】実施例2 次に本発明の自現機を使用した感光材料の処理方法につ
いて以下に説明する。
【0229】コニカカラーネガフィルムプロセッサーC
L−KP−50QAにおいて、補充タンクは除き、図3、
図5に示す制御機能及び固形補充剤供給機能、液面検出
機能、温水供給機能等を改造によって配備し、以下の実
験を行った。
【0230】ただし図2の1B漂白定着槽は漂白槽と定
着槽の2槽に分割し、それぞれに処理剤供給手段を配設
した。
【0231】下表に自現機の標準処理条件を示す。
【0232】
【表2】
【0233】安定槽は3槽目に補充され、順次2槽1槽
にオーバーフロー液が流れ込むカスケード方式となって
いる。
【0234】自現機処理液の準備は下記方法にて行っ
た。
【0235】イ.発色現像タンク液(21.0l) 自現機発色現像タンクに35℃の温水15lを入れ、実施例
1と同様にして作成したカラーネガフィルム用固形発色
現像補充剤を170個投入し、溶解した。次に、スタータ
ー成分として別に固形化しておいた下記処方のスタータ
ーを21個投入し完全溶解後、タンク標線迄水を加えタン
ク液を完成した。
【0236】 カラーネガ発色現像スターター 臭化ナトリウム 0.2g 沃化ナトリウム 2.0mg 炭酸水素ナトリウム 1.5g 炭酸カリウム 2.4g ロ.漂白液(5.0l) 自現機漂白タンクに35℃の温水3.0lを入れ、実施例1
と同様にして作成したカラーネガフィルム用固形漂白補
充剤を250個投入し溶解した。次にスターター成分とし
て別に固形化しておいた下記処方のスターター5個を投
入し完全溶解後、タンク標線迄水を加えタンク液を完成
した。
【0237】 カラーネガ用漂白スターター 臭化カリウム 20g 炭酸水素ナトリウム 3g 炭酸カリウム 7g ハ.定着液(9l) 自現機定着タンク1槽目、2槽目に35℃の温水を3.0l
づつ入れ、実施例1と同様にして作成したカラーネガフ
ィルム用固形定着補充剤を112個づつ投入し溶解した。
次にタンク標線迄水を加えタンク液を完成した。
【0238】ニ.安定液(1〜3槽共3.2l) 自現機安定タンク1槽目、2槽目、3槽目に各々35℃の
温水3.0lづつ入れ、実施例1と同様にして作成したカ
ラーネガフィルム用安定補充剤を53個づつ投入し溶解し
た。次に標線迄水を加えタンク液を完成した。次に自現
機温調中に実施例1で作成した各固形補充剤を図1及び
図3に示す固形処理剤補給装置17に10個づつポリエチレ
ン袋より出してセットした。
【0239】この固形処理剤は感光材料面積検出センサ
ー8を作動させ、135サイズ24枚撮りフィルムが2本処
理されると各処理槽に1個づつ投入され、同時に補充水
補給装置32と電磁弁33が作動し、それぞれ補充水が発色
現像槽には100ml、漂白槽には20ml、定着槽Bには40m
l、安定槽Bには60ml供給される様に設定した。又、制
御部9を介して液面検出センサー23が作動し、フィルム
が処理されないで各処理液が蒸発し、各処理槽の液面レ
ベルが予め設定された液面から1cm以上低下した場合は
補充水補給装置32と電磁弁33が作動し、各処理槽の液面
レベルが所定のレベルに戻る迄、補充水が供給される様
に設定した。
【0240】上記した自現機に撮影したコニカカラーフ
ィルムスーパーDD100を毎日20本づつ処理し、1ヶ
月間の処理性能の安定性をみた。
【0241】又、比較として従来方式の補充タンク中に
補充液を作成し、各ベローズポンプを介して補充する方
式も行い評価した。この時の補充液は実施例1に記載し
たカラーネガフィルム用錠剤(発色現像補充剤10個、漂
白補充剤50個、定着補充剤25個、安定補充剤17個)を水
で溶解して1lに仕上げて用いた。補充量は135サイズ2
4枚撮りフィルム1本当り発色現像補充液50ml、漂白補
充液10ml、定着補充液20ml、安定補充液30mlである。
【0242】蒸発に対する補充水の供給は、フィルムが
処理されないで各処理液が蒸発し、各処理槽の液面レベ
ルが予め設定された液面から1cm以上低下した場合は補
充水補給装置と電磁弁が作動し、各処理槽の液面レベル
が所定のレベルに戻る迄、補充水が供給される様に設定
した。
【0243】処理性能の安定性はTop及び20本処理毎
にコントロールストリップCNK−4を処理し、写真濃
度の確認をすると同時に10日毎に処理液をサンプリング
し、表4に示すような項目について処理液組成の分析を
行い評価した。
【0244】写真濃度測定結果と処理液組成の分析結果
を表3、4に示す。
【0245】
【表3】
【0246】
【表4】
【0247】表3及び表4の結果から、本発明方式の処
理は写真性能及び処理液の組成変動が少なく、従来方式
の処理より安定であることがわかる。
【0248】実施例3 次にコニカカラーQAペーパータイプA−2プリンター
プロセッサーCL−PP718に実施例2と同様に制御
機能及び固形補充剤供給機能、液面検出機能、温水供給
機能等を改造によって配備し、30日間のランニングテス
トを行った。
【0249】下表に自現機の標準処理条件を示す。
【0250】
【表5】
【0251】安定槽は3槽目に補充され、順次2槽1槽
にオーバーフロー液が流れ込むカスケード方式となって
いる。
【0252】自現機処理液の準備は下記方法にて行っ
た。
【0253】イ.発色現像タンク液(23l) 自現機発色現像タンクに35℃の温水18lを入れ、実施例
1と同様にして作成したカラーペーパー用固形発色現像
補充剤を97個投入し、溶解した。次にスターター成分と
して別に固形化しておいた下記処方のスターターを23個
投入し完全溶解後、タンク標線迄水を加えタンク液を完
成した。
【0254】 カラーペーパー用発色現像スターター 塩化カリウム 4.0g 炭酸水素カリウム 4.8g 炭酸カリウム 2.1g ロ.漂白定着液(23l) 自現機漂白定着タンクに35℃の温水15lを入れ、実施例
1と同様にして作成したカラーペーパー用固形漂白定着
剤を138個投入し溶解した。次にスターター成分として
別に固形化しておいた下記処方のスターター23個を投入
し完全溶解後、タンク標線迄水を加えタンク液を完成し
た。
【0255】 カラーペーパー用漂白定着スターター 炭酸水素ナトリウム 3g 炭酸カリウム 12g ハ.安定液(1〜3槽共15l) 自現機安定タンク1槽目、2槽目、3槽目に各々35℃の
温水を12lづつ入れ、実施例1と同様にして作成したカ
ラーペーパー用固形安定補充剤を60個づつ投入し溶解し
た。次に標線迄水を加えタンク液を完成した。次に自現
機温調中に実施例1で作成した各固形補充剤を補充処理
剤補給装置17に10個づつポリエチレン袋より出してセッ
トした。この補充剤は感光材料面積検出センサー8で、
カラーペーパー1m2の搬入が検知されると同時に1個づ
つ投入され、同時に補充水補給装置32と電磁弁33が作動
し、それぞれ温水が発色現像槽1には162ml、漂白定着
槽2には162ml、安定槽5の3槽目には250ml供給される
様に設定した。
【0256】上記した自現機に撮影したコニカカラーペ
ーパータイプQAをセットし、プリントしながら毎日15
2づつ処理し、1ヶ月間の処理性能の安定性をみた。
蒸発補水は所定の位置から液面レベルが10mm以上下がっ
た場合に補水され、元の液面レベルに戻る様にした。
【0257】又、比較として従来方式の補充タンク中に
補充液を作成し、各ベローズポンプを介して補充する方
式も行い評価した。この時の補充液は実施例1に記載し
たカラーペーパー用の錠剤(発色現像補充剤6個、漂白
定着補充剤6個、安定補充剤5個)をそれぞれ水で溶解
して1lに仕上げて用いた。補充量はカラーペーパー1
m2当り発色現像補充液167ml、漂白定着補充液167ml、安
定補充液200mlである。
【0258】蒸発に対する補充水の供給は、所定の位置
から液面レベルが10mm以上下がった場合に補水され、元
の液面レベルに戻るようにした。
【0259】実施例2と同様、処理性能の安定性はTo
p及び30m2処理毎にコントロールストリップCPK−2
を処理し、写真濃度の確認をすると同時に10日毎に処理
液をサンプリングし、表7に示すような項目について処
理液組成の分析を行い評価した。
【0260】実施例3の写真濃度測定結果と処理液組成
の分析結果を表6、7に示す。
【0261】
【表6】
【0262】
【表7】
【0263】表6及び表7の結果から、本発明方式の処
理は写真性能及び処理液の組成変動が少なく、従来方式
の処理より安定であることがわかる。
【0264】実施例4 実施例1で作成したカラーネガ用発色現像補充剤1)及
びカラーペーパー用発色現像剤補充剤5)に加え下記の
補充剤を作成した。
【0265】8)カラーネガ用発色現像補充剤 硫酸ヒドロキシアミン3.0g,CD−4[4アミノ−3メ
チル−Nエチル−N−β−ヒドロキシルエチル)アニリ
ン硫酸塩]6.0g,1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホ
スホン酸ナトリウム2.5g,亜硫酸ナトリウム3.50g,炭
酸カリウム30.8g,炭酸水素ナトリウム1.50g,臭化ナト
リウム0.70g,ジエチレントリアミン5酢酸ナトリウム
2.0gを操作1と同様の方法で粉砕した後、市販の混合機
で均一に混合する。混合した後25℃,40%RH以下に調
湿された部屋で菊水製作所製タクプレストコレクト15
27HUを改造した固形処理剤打錠機により固形化し
た。固形化するに当り実施例1と同様10個のカラーネガ
用発色現像固形処理剤を作成した。
【0266】9)カラーネガ発色現像補充剤 8)の工程中、市販の混合機で均一に混合した後、水の
噴霧量を11.65mlにして造粒を行い、造粒後、造粒物を7
0℃で15分間乾燥し、次に造粒物を真空中で40℃で2時
間乾燥して造粒物の水をほぼ完成に除去した以外8)と
同様の方法で固形処理剤を作成した。
【0267】10)カラーペーパー用発色現像補充剤 ジエチルヒドロキシルアミン・シュウ酸塩4.8g,炭酸水
素ナトリウム1.32g,CD−3[1−(N−エチル−N
−メタンスルホンアミドエチル)−3−メチル−P−フ
ェニレンジアミンセスキサルフェート・1水塩6.48g,
亜硫酸ナトリウム0.144g,炭酸カリウム21.6g,炭酸水
素ナトリウム10.8g,チノパールSFP1.8g,ジエチレ
ントリアミン五酢酸ナトリウム2.88g,プルロニックF
−68(旭電化製)1.44gを操作(1)と同様の方法で
粉砕し、8)と同様の方法で6個のカラーペーパー用発
色現像固形処理剤を作成した。
【0268】11)カラーペーパー用発色現像補充剤 10)の工程中、市販の混合機で均一に混合した後、水の
噴霧量を6.96mlにて造粒を行なった以外は10)と同様の
方法で固形処理剤を作成した。
【0269】上記の操作で得られた錠剤をガラス瓶に入
れて密栓し、70℃で1ヶ月間保存し、保存後のCD−
3,CD−4,ヒドロキシルアミン及びジエチルヒドロ
キシルアミンの含有量を測定し、保存前の値を100とし
て残存率を求めた。
【0270】又、同時に溶解性についても目視観察し
た。
【0271】結果は表8,表9に示す。
【0272】
【表8】
【0273】
【表9】
【0274】表8,9の結果より明らかな様に本発明に
おいて造粒後打錠した方が保存性が高いことが判る。又
本発明1)、5)の様に分別して造粒した後打錠した方
が更に保存性が高く好ましいという結果を得た。
【0275】又溶解性についても観察したが1)及び
5)が最も溶解が速く、次いで9)及び11)であった。
このことからも造粒後分別造粒した場合に溶解性の点で
も好ましいと言える。
【0276】実施例5 実施例1のカラーペーパー用発色現像補充剤のジエチル
ヒドロキシルアミンシュウ酸塩を当モルの表10記載の化
合物にかえた以外は5)の方法で固形処理剤を作成し
た。この固形処理剤をガラス瓶に入れ密栓し80℃で2ヶ
月間保存し、保恒剤の含有率を測定し、保存前の性能を
100として残存率を求めた。比較として固形処理剤を実
施例1と同様に溶解して液剤にしたものを用いた。
【0277】更に保存後の固形処理剤の強度を高さ50m
から落とし破損状態をみる落下テストを行なった。
【0278】結果は表10に示す。
【0279】ただし強度については下記基準に従った。
【0280】◎ :全く破損しない ○ :ごくわずかの破損がある △ :ひび割れ又は一部破損 × :かなりの破損 ××:粉々になった
【0281】
【表10】
【0282】表10より明らかな様に一般式[A]の保恒
剤を錠剤化することで保恒性が高まり、しかも錠剤化し
た場合でも錠剤自身の保恒性と落下強度が改良されてい
ることがわかる。
【0283】実施例6 実施例1のカラーネガ用漂白剤に用いられる1,3−プ
ロピレンジアミン四酢酸第2鉄アンモニウムの代わりに
当モルの表11記載の第2鉄塩にかえ80℃2ヶ月ガラス瓶
での密栓保存下でのFe2価の生成度を測定し、更に実
施例5と同様に落下強度を測定した。結果は表11に示
す。
【0284】
【表11】
【0285】表11より明らかな様に一般式[C]の有機
酸第2鉄錯塩を用いることでFeIIの生成率が低くし
かも落下強度も良好であることがわかる。
【0286】
【発明の効果】本発明のハロゲン化銀写真感光材料用の
自動現像機はコンパクト化及び作業性の改善効果があり
且、低補充化が容易となり、安定した写真性能を得るこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】自現機Aと写真焼付機Bを一体的に構成したプ
リンタープロセッサーの概略図である。
【図2】図1の自現機AのI−I断面における発色現像
槽1Aの概略図である。
【図3】図1の自現機AのI−I断面における発色現像
槽1Aの概略図の他の例である。
【図4】図1の自現機Aを上面から示した概略図であ
る。
【図5】自現機Aの制御に関するブロック図である。
【図6】図1の自現機Aの処理槽1の概略断面図であ
る。
【図7】固形写真処理剤の溶解促進手段を示す要部断面
説明図である。
【図8】固形写真処理剤の溶解促進手段の他の例を示す
要部断面説明図である。
【図9】固形写真処理剤の溶解促進手段の他の例を示す
要部断面説明図である。
【図10】固形写真処理剤の溶解促進手段の他の例を示
す要部断面説明図である。
【図11】固形写真処理剤の溶解促進手段の他の例を示
す要部断面説明図である。
【図12】錠剤状の固形写真処理剤の処理剤供給部の断
面図である。
【図13】顆粒状の固形写真処理剤の処理剤供給部の断
面図である。
【図14】顆粒状の固形写真処理剤の処理剤供給部の断
面図である。
【符号の説明】
1 処理槽 1A〜1E 処理槽 1R ラック 2 処理部 3 フィルター 4 循環パイプ 5 循環ポンプ 6 排液管 7 ヒータ 8 処理量情報検出手段 9 処理剤供給制御手段 10 押出部材 11 固形処理剤受容部 12 仕切壁 13 錠剤 13’ 固形写真処理剤 14 濾過手段 14A 撹拌羽根 14B 撹拌羽根 14C 剪断歯車 14D 振動子 14E 磁性回転羽根 14F 回転磁石体 14L 伝達機構 14M モータ 14N 仕切り部材 14P 噴射ポンプ 15 カートリッジ 16 リード線 17 処理剤供給手段 17’ 処理剤供給部 18 押し爪 19 カム 19′ ピニオン歯車 21 錠剤押しばね 23 減衰検出手段 24 錠剤ストッパー 25 スクリュー 27 スクリュー 28 容器 29 処理剤案内部 32 温水補給装置 33 電磁弁 35 乾燥部 36 補水管 101 パイプ(補水用) 102 補充水供給手段

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光されたハロゲン化銀写真感光材料を
    処理する処理液を収容する少なくとも一つの処理槽と、 固定処理剤を収納する収納手段と、 前記処理槽の少なくとも一つに固形処理剤を供給する供
    給手段と、 前記ハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報を検出する
    検出手段と、 前記検出手段により検出された前記ハロゲン化銀写真感
    光材料の処理量情報に応じて、前記供給手段を制御する
    制御手段と、を有するハロゲン化銀写真感光材料用の自
    動現像機。
  2. 【請求項2】 前記固形処理剤が、錠剤であることを特
    徴とする請求項1記載の自動現像機。
  3. 【請求項3】 前記固形処理剤が、造粒後打錠工程によ
    り形成されていることを特徴とする請求項2記載の自動
    現像機。
  4. 【請求項4】 前記固形処理剤が、前記ハロゲン化銀写
    真感光材料を処理するために必要な全成分を含有するこ
    とを特徴とする請求項2記載の自動現像機。
  5. 【請求項5】 前記固形処理剤が供給される処理槽が、
    前記ハロゲン化銀写真感光材料を処理する処理部と、前
    記処理部と連通している前記固形処理剤を溶解する固形
    処理剤受容部とから成り、かつ前記処理部と前記固形処
    理剤受容部との間で前記処理液を循環させる循環手段を
    有することを特徴とする請求項1記載の自動現像機。
  6. 【請求項6】 前記処理槽内の処理液に浸漬され、前記
    ハロゲン化銀写真感光材料に前記固形処理剤の不溶物が
    付着しないように前記固形処理剤の不溶物を濾過する濾
    過手段を有することを特徴とする請求項1記載の自動現
    像機。
  7. 【請求項7】 前記処理槽が、現像液を収容するための
    現像槽、及び漂白定着液を収容するための漂白定着槽を
    含み、かつ、少なくとも、前記収納手段、前記供給手
    段、及び前記制御手段は前記それぞれの処理槽毎に設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の自動現像
    機。
  8. 【請求項8】 前記処理槽が、現像液を収容するための
    現像槽、漂白液を収容するための漂白槽及び定着液を収
    容するための定着槽を含み、かつ、少なくとも、前記収
    納手段、前記供給手段、及び前記制御手段は前記それぞ
    れの処理槽毎に設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の自動現像機。
  9. 【請求項9】 露光されたハロゲン化銀写真感光材料を
    処理する処理液を収容する処理槽と、 固形処理剤を収納する収納手段と、 前記処理槽の少なくとも一つに固形処理剤を供給する供
    給手段と、 前記ハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報を検出する
    検出手段と、 前記検出手段により検出された前記ハロゲン化銀写真感
    光材料の処理量情報に応じて、前記供給手段を制御する
    制御手段と、 前記処理槽に、補充水を供給する補充水供給手段と、を
    有するハロゲン化銀写真感光材料用の自動現像機。
  10. 【請求項10】 前記固形処理剤が錠剤であることを特
    徴とする請求項9記載の自動現像機。
  11. 【請求項11】 前記固形処理剤が、造粒後打錠工程に
    より形成されていることを特徴とする請求項10記載の自
    動現像機。
  12. 【請求項12】 前記固形処理剤が、固形処理剤が供給
    される処理槽に収容された処理液の全成分を含有するこ
    とを特徴とする請求項10記載の自動現像機。
  13. 【請求項13】 前記固形処理剤が供給される処理槽
    が、前記ハロゲン化銀写真感光材料を処理する処理部
    と、前記処理部と連通している前記固形処理剤を溶解す
    る固形処理剤受容部とから成り、かつ前記処理部と前記
    固形処理剤受容部との間で前記処理液を循環させる循環
    手段を有することを特徴とする請求項1記載の自動現像
    機。
  14. 【請求項14】 前記処理槽内の処理液に浸漬され、前
    記ハロゲン化銀写真感光材料に前記固形処理剤の不溶物
    が付着しないように前記固形処理剤の不溶物を濾過する
    濾過手段を有することを特徴とする請求項9記載の自動
    現像機。
  15. 【請求項15】 前記処理槽が、現像液を収容するため
    の現像槽、及び漂白定着液を収容するための漂白定着槽
    を含み、かつ、少なくとも、前記収納手段、前記供給手
    段、及び前記制御手段は前記それぞれの処理槽毎に設け
    られていることを特徴とする請求項9記載の自動現像
    機。
  16. 【請求項16】 前記処理槽が、現像液を収容するため
    の現像槽、漂白液を収容するための漂白槽及び定着液を
    収容するための定着槽を含み、かつ、少なくとも、前記
    収納手段、前記供給手段、及び前記制御手段は前記それ
    ぞれの処理槽毎に設けられていることを特徴とする請求
    項9記載の自動現像機。
  17. 【請求項17】 露光されたハロゲン化銀写真感光材料
    を処理する処理液を収容する処理槽と、 固形処理剤を収納する収納手段と、 前記処理槽の少なくとも一つに固形処理剤を供給する供
    給手段と、 前記ハロゲン化銀写真感光材料の処理量情報を検出する
    検出手段と、 前記検出手段により検出された前記ハロゲン化銀写真感
    光材料の処理量情報に応じて、前記供給手段を制御する
    制御手段と、 前記処理槽に、補充水を供給する補充水供給手段と、 前記検出手段の情報に応じて、前記補充水供給手段を制
    御する補充水供給制御手段と、を有するハロゲン化銀写
    真感光材料用の自動現像機。
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