JPH09171236A - 写真処理剤用包装材料及びそれにより包装された写真処理剤キット - Google Patents

写真処理剤用包装材料及びそれにより包装された写真処理剤キット

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JPH09171236A
JPH09171236A JP33177295A JP33177295A JPH09171236A JP H09171236 A JPH09171236 A JP H09171236A JP 33177295 A JP33177295 A JP 33177295A JP 33177295 A JP33177295 A JP 33177295A JP H09171236 A JPH09171236 A JP H09171236A
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JP
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processing
agent
saponin
tank
kit
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Application number
JP33177295A
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English (en)
Inventor
Mitsuko Yamatani
晃子 山谷
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体、特に粉末や顆粒の写真処理剤の取り扱
いの利便性を向上する。 【解決手段】 水溶性高分子組成物から形成され、サポ
ニン及びイオン性の界面活性剤から選ばれる少なくとも
1つを有する写真処理剤用包装材料、及び、この包装材
料で包装された写真処理剤キット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真処理剤用包装材
料及びそれにより包装された写真処理剤キットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、重くて取り扱い性が良くない、包
装材料が多量に廃棄物になる、低補充系連続処理時のオ
イルスラッジ防止のために界面活性剤を添加すると液剤
キットでは泡立つ等の理由で写真処理剤を液剤ではなく
粉末、顆粒、錠剤等の固体とする試みがなされ、実用化
もされている。
【0003】しかしながら、粉末・顆粒等の粉剤は、現
像作業者が取り扱う際微粉が舞い上がって吸い込んでし
まったり、ブロッキングが発生して溶解作業が困難にな
ったりする問題がある。
【0004】又、錠剤とすると溶解速度が遅いととも
に、流通時や保存時に破損して、処理剤成分が変動する
等の問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
よりなされたものであり、その目的は、固体、特に粉末
や顆粒の写真処理剤の取り扱いの利便性を向上すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、水
溶性高分子組成物から形成され、サポニン及びイオン性
の界面活性剤から選ばれる少なくとも1つを有する写真
処理剤用包装材料、及び、この包装材料で包装された写
真処理剤キット、によって達成される。
【0007】即ち、本発明者は、固体処理剤投入手段を
有する自動現像機のみならず従来の液剤の混合装置も利
用できる固体処理剤キットとするには、水溶性の包装材
料を採用して粉末や顆粒の写真処理剤を包装し、包装材
料ごと溶解して使用する形態にするとともに、包装材料
がサポニン又はイオン性界面活性剤を含めばオイルスラ
ッジも防止できて、もともと低補充化に有利な固体処理
剤の特性を遺憾なく発揮することができると考えて本発
明に至ったものである。
【0008】以下、本発明を詳述する。
【0009】本発明の包装材料は、水溶性高分子化合物
に製膜の必要に応じて助剤等が添加された組成物を製膜
して得たフィルムに、サポニン及びイオン性の界面活性
剤から選ばれる少なくとも1つを含有せしめることをそ
の特徴とし、これらは製膜用の組成物に添加しても、製
膜後のフィルムに塗布等により付与しても良い。
【0010】本発明に用いることができる水溶性高分子
化合物としては、ポリビニルアルコール系化合物、メチ
ルセルロース系化合物、ポリエチレンオキサイド系化合
物、澱粉系化合物、ポリビニルピロリドン系化合物、ヒ
ドロキシプロピルセルロース系化合物、プルラン系化合
物、デキストラン系化合物、アラビアガム系化合物、ポ
リ酢酸ビニル系化合物、ヒドロキシエチルセルロース系
化合物、カルボキシエチルセルロース系化合物、カルボ
キシメチルヒドロキシエチルセルロース系化合物、ポリ
(アルキル)オキサゾリン系化合物、ポリエチレングリ
コール系化合物等が挙げられ、中でもポリビニルアルコ
ール系化合物及びプルラン系化合物が好ましい。
【0011】ポリビニルアルコールは極めて良好なフィ
ルム形成材料であり、いかなる条件下でも通常良好な強
度及び柔軟性を有する。フィルム形成用の市販のポリビ
ニルアルコール組成物は分子量及び加水分解の程度が様
々であり、本発明においては分子量は10,000〜1
00,000程度が好ましい。又、ここに言う加水分解
の程度とは、ポリビニルアルコールの酢酸エステル基が
水酸基に置換される割合であって、70〜100%が好
ましい。尚、この様に、ここでポリビニルアルコールは
ポリ酢酸ビニル化合物を含む概念である。
【0012】製膜については、特開昭57−11786
7号、同59−226018号、同60−158245
号、同61−97348号、同63−218741号、
特開平2−75650号、同2−86638号、同2−
124945号等に記載の一般的な方法が採用できる。
【0013】本発明において塗布等でサポニン又はイオ
ン性の界面活性剤を付与する場合、基材フィルムとして
アイセロ化学社製;ソルブロン、日合フィルム社製;ハ
イセロン、林原社製;プルラン等、市販のものを用いる
ことができる。又、Chris Craft Indu
stories Inc.のMONO−SOL部門から
入手できる7−000シリーズのポリビニルアルコール
フィルムは、34〜200°F程度の水に溶解し、無害
で、高度の化学的抵抗性を示すものであり、特に好まし
く用いられる。
【0014】本発明の包装材料の厚さは10〜120μ
m程度、好ましくは15〜80μm、更には20〜60
μmである。10μm未満では写真処理剤の保存安定性
が劣化することがあり、120μmを越えるとフィルム
の溶解時間が長くなる。
【0015】また本発明の包装材料は加工の点から熱可
塑性であることが好ましい。
【0016】更に、本発明の包装材料はJIS Z−1
521に記載される方法によって計測される引っ張り強
度で、0.5×106〜50×106kg/m2程度が好
ましく、特に好ましくは1×106〜25×106kg/
2、更には1.5×106〜10×106である。
【0017】本発明に用いることができるサポニンとし
ては、特に限定することなく種々の植物から得られるサ
ポニン例えば、むくろじサポニン、茶サポニン等を水溶
液として使用することができる。また本発明の包装材料
に用いるサポニンの濃度は、フィルム1m2当たり50
mg〜50g程度、好ましくは0.5〜5gである。
【0018】次に本発明において採用できるイオン性界
面活性剤について詳述する。
【0019】本発明に用いられるイオン性界面活性剤
は、イオン性の親水性基を有し、また例えば親油基とし
ては炭素数4以上の、置換又は非置換の、アルキル基、
アルケニル基、アラルキル基又はアリール基を有しても
よく、好ましい親油基としては、炭素数6〜40の、置
換又は非置換の、アルキル基、アルケニル基、アラルキ
ル基又はアリール基で例えばヘキシル、オクチル、ノニ
ル、デシル、ドデシル、セチル、ステアリル、オレイ
ル、ノニルフェニル、オクチルフェニル、ジ−t−アミ
ルフェニル、ジ−ノニルフェニル、ドデシルフェニル、
ドデシルビフェニル、ビス(ジ−t−ブチルフェニル)
メチレン、パーフルオロオクチル、パーフルオロデシ
ル、パーフルオロヘキシル、パーフルオロノニル、パー
フルオロドデシル基等が挙げられる。
【0020】アニオン性親水性基としては、カルボン
酸、スルホン酸、リン酸、硫酸エステル、硼酸及びそれ
らのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウ
ム塩、低級アミンの塩等の基が挙げられ、カチオン性親
水性基としては、3級アミン、4級アミン、ホスホニウ
ム、スルホニウム等の基が挙げられる。ベタイン基とし
ては例えばアミノ酸、カルボキシベタイン、スルホキシ
ベタイン、ホスホキシベタイン等の基が挙げられる。
【0021】親水性基として特に好ましいものはカルボ
ン酸塩、スルホン酸塩、リン酸塩、硫酸エステル塩、3
級若しくは4級アミン、カルボキシベタイン、スルホベ
タイン等の基である。なお親水性基がアニオン、カチオ
ン、ベタインの場合はポリオキシアルキレン基(炭素数
1〜6のアルキレン)を同時に含有しているものが好ま
しい。
【0022】以下、本発明に用いることができる界面活
性剤の具体例を示すが、これらに限定されるものではな
い。
【0023】
【化1】
【0024】
【化2】
【0025】上記の化合物は公知の化合物であって合成
法としては例えば小田良平,寺村一広著“界面活性剤の
合成とその応用”(槙書店)を参考にすることができ
る。
【0026】本発明に係る上記の化合物は単一若しくは
サポニンと組み合わせて用いられる。本発明の包装材料
において、これらイオン性界面活性剤は1m2当たり5
0mg〜30g程度、好ましくは0.3〜3gで用い
る。またサポニンと併用して使用する場合の混合比は任
意でよく、全量で上記の濃度になるよう使用することが
好ましい。
【0027】更にこれらの界面活性剤は水溶性のバイン
ダーで被覆して用いるのが好ましい。用いるバインダー
は、包装材料を形成する水溶性高分子化合物と同じもの
でも良いし、溶解性の遅速を考慮して別種類のものを用
いても良い。
【0028】本発明の包装材料で包装してキットとする
写真処理剤は、溶液系では包装材料が溶解してしまうた
め、顆粒、粉末又は塊状のものであり、好ましくは顆粒
又は粉末のものである。また発色現像剤、黒白現像剤、
漂白剤、定着剤、漂白定着剤、安定化剤が包装され得
る。顆粒状処理剤は特開平2−109042号、同2−
109043号、同3−39735号、同3−3973
9号等に記載の一般的な方法で製造できる。また粉末状
処理剤も、特開昭54−133332号、英国特許第7
25,892号、同729,862号、西独特許第3,
733,861号等に記載の一般的な方法にて得ること
ができる。
【0029】写真処理剤の嵩密度は、溶解性の点から
0.40〜0.95g/cm3が好ましく、特には0.
50〜0.85g/cm3である。
【0030】以下、写真処理剤を代表して現像剤と定着
剤について述べる。
【0031】包装される現像剤中には、現像主薬として
特開平6−138591号に記載のジヒドロキシベンゼ
ン類、アミノフェノール類、ピラゾリドン類の他に特開
平5−165161号に記載のレダクトン類も好ましく
用いられる。使用されるピラゾリドン類のうち特に4位
が置換されたものは水溶性や固体処理剤自身の経時によ
る変化が少なく特に好ましい。
【0032】保恒剤として特開平6−138591号に
記載の亜硫酸塩の他、有機還元剤を保恒剤として用いる
ことができる。その他に特開平6−138591号(9
頁)に記載のキレート剤や硬膜剤の重亜硫酸塩付加物を
用いることができる。また銀スラッジ防止剤として特開
平5−289255号、特開平6−308680号に記
載の一般式[4−a][4−b]の化合物を添加するこ
とも好ましい。シクロデキストリン化合物の添加も好ま
しく、特開平1−124853号に記載の化合物が特に
好ましい。
【0033】現像剤にはアミン化合物を添加することも
でき、米国特許第4,269,929号に記載の化合物
が特に好ましい。
【0034】現像剤には、緩衝剤を用いることができ、
緩衝剤としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭
酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸三ナトリウム、
リン酸三カリウム、リン酸二カリウム、ホウ酸ナトリウ
ム、ホウ酸カリウム、四ホウ酸ナトリウム(ホウ酸)、
四ホウ酸カリウム、o−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム
(サリチル酸ナトリウム)、o−ヒドロキシ安息香酸カ
リウム、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウ
ム(5−スルホサリチル酸ナトリウム)、5−スルホ−
2−ヒドロキシ安息香酸カリウム(5−スルホサリチル
酸カリウム)等を挙げることができる。
【0035】現像促進剤としては、特公昭37−160
88号、同37−5987号、同38−7826号、同
44−12380号、同45−9019号及び米国特許
第3,813,247号等に表されるチオエーテル系化
合物、特開昭52−49829号及び同50−1555
4号に表されるp−フェニレンジアミン系化合物、特開
昭50−137726号、特公昭44−30074号、
特開昭56−156826号及び同52−43429号
等に表される4級アンモニウム塩類、米国特許第2,6
10,122号及び同4,119,462号記載のp−
アミノフェノール類、米国特許第2,494,903
号、同3,128,182号、同4,230,796
号、同3,253,919号、特公昭41−11431
号、米国特許第2,482,546号、同2,596,
926号及び同3,582,346号等に記載のアミン
系化合物、特公昭37−16088号、同42−252
01号、米国特許3,128,183号、特公昭41−
11431号、同42−23883号及び米国特許第
3,532,501号等に表されるポリアルキレンオキ
サイド、その他1−フェニル−3−ピラゾリドン類、ヒ
ドラジン類、メソイオン型化合物、イオン型化合物、イ
ミダゾール類、等を必要に応じて添加することができ
る。
【0036】カブリ防止剤としては、沃化カリウムの如
きアルカリ金属ハロゲン化物及び有機カブリ防止剤が使
用できる。有機カブリ防止剤としては、例えば、ベンゾ
トリアゾール、6−ニトロベンズイミダゾール、5−ニ
トロイソインダゾール、5−メチルベンゾトリアゾー
ル、5−ニトロベンゾトリアゾール、5−クロロ−ベン
ゾトリアゾール、2−チアゾリル−ベンズイミダゾー
ル、2−チアゾリルメチル−ベンズイミダゾール、イン
ダゾール、ヒドロキシアザインドリジン、アデニンの如
き含窒素ヘテロ環化合物を代表例1−フェニル−5−メ
ルカプトテトラゾールを例として挙げることができる。
【0037】更に、その他ステイン防止剤、スラッジ防
止剤、重層効果促進剤等各種添加剤を用いることができ
る。
【0038】包装される定着剤には定着成分として公知
の化合物を添加できる。定着主薬やキレート剤、pH緩
衝剤、硬膜剤、保恒剤等が添加でき、これらは例えば特
開平4−242246号(4頁)や特開平5−1136
32号(2〜4頁)に記載のものが使用できる。その他
に硬膜剤として特開平6−138591号(9頁)に記
載のキレート剤や硬膜剤の重亜硫酸塩付加物及び公知の
定着促進剤も用いることができる。
【0039】処理に先立ち添加するスターターを固形化
して包装することも好ましい。スターターとしてはポリ
カルボン酸化合物の如き有機酸の他にKBrの如きアル
カリ土類金属のハロゲン化物や有機抑制剤、現像促進剤
が用いられる。
【0040】図1に示す現像槽、定着槽、安定槽を有す
る実質的に3槽構成の自動現像機(以下、自現機とも言
う。)に本発明の写真処理剤キットを用いる場合につい
て説明する。
【0041】図2(a)は、図1の自現機AのI−I断
面における現像槽1Aの概略図、図2(b)はカートリ
ッジから処理剤キットを供給する押出部材10の動作を
示す図である。尚、定着槽1Bは現像槽1Aと同じ構成
となるので、以下、処理槽として説明する場合は、現像
槽1A、定着槽1Bのいずれも指すこととする。又、図
では、構成を解り易くするために、感光材料を搬送する
搬送手段等は省略してある。
【0042】処理槽2は、感光材料を処理する処理部
と、該処理部とポンプ及びパイプにより連結するケミカ
ルミキサー槽CMと呼ばれる処理剤キット溶解部とを有
する。
【0043】筒状のフィルター3は、循環パイプに連結
するCM槽11下方に交換可能に設けられ、処理液中の
不溶物、例えば紙くず等を除去する機能を果たす。
【0044】循環系は、液の循環通路を形成する循環パ
イプ4、循環ポンプ5及び処理槽等で構成されている。
前記循環ポンプ5の吐出側に連通した循環パイプ4の他
端は処理槽2の下方壁を貫通し、該処理槽2に連通して
いる。このような構成により、循環ポンプ5が作動する
と処理液はCM槽11から吸い込まれ、処理部に吐出さ
れる。循環ポンプからの処理液の吐出流量で処理液の補
充量を調節できる。補充量としては、処理される感光材
料1m2当たり300cc以下が好ましく、更には25
0cc以下である。
【0045】棒状のヒータ7は、CM槽11に浸漬する
よう配設されている。このヒータはCM槽11を加温
し、槽内の温度を好適な範囲(例えば25〜55℃)に
保持する温度調整手段である。
【0046】処理量情報検出手段8は、自現機の入口に
設けられ、処理される感光材料の処理量を検出するため
に用いられる。この処理量情報検出手段8は、左右方向
に複数の検出部材を配してなり、感光材料の幅を検出す
るとともに、検出されている時間をカウントするための
要素として機能する。感光材料の搬送速度は機械的に予
め設定されているので、幅情報と時間情報とから感光材
料の処理面積が算出できる。なお、この処理量情報検出
手段は、赤外線センサー、マイクロスイッチ、超音波セ
ンサー等の感光材料の幅および搬送時間を検出できるも
のであればよい。更に、検出される情報としてはこれに
限られるものではなく、処理される、処理された、或い
は、処理中の感光材料の処理量に比例した値であればよ
く、処理槽に収容された処理液の濃度あるいは濃度変化
等であってもよい。又、処理量情報検出手段8は、各処
理槽毎に設ける必要はなく、1台の自現機に対して1つ
設けることが好ましい。
【0047】処理剤供給手段は、後述する濾過手段14
の上方に配設され、処理剤キット13を封入してあるカ
ートリッジ15と処理剤キット13を一個又は複数個押
し出す構成の押出部材10とを有している。この処理剤
供給部は、後述する処理剤供給制御手段9によって制御
され、処理剤供給制御手段9から発せられる供給信号と
連動して押出部材10が回転し、カートリッジ15と押
出部材10の穴が合致したとこで待機中であった処理剤
キット13を濾過部14に供給する。尚、供給場所はC
M槽11内であればどこでも、処理液を用いて処理剤キ
ットを溶解できればよく、感光材料の処理量情報に応じ
た成分が確実に投入され、処理槽2内の処理液の処理特
性を一定に保つことが必要である。
【0048】濾過手段14は、CM槽11内の処理液に
浸漬され、処理剤供給手段17によって供給された処理
剤キット13による不溶物、例えばキット中に混入して
いた溶解しない成分、処理剤成分の塊等、感光材料に付
着して画像の傷、処理不足等の原因となるものを、除去
するものである。この濾過手段14は樹脂で加工されて
いる。尚、濾過手段はCM槽11内に設けることは必須
ではなく、処理剤供給手段17によって供給される処理
剤キットの不溶成分が図1に示す感光材料の搬送経路或
いは処理槽2内の処理液に混入しないようにすればよい
ものである。
【0049】処理剤供給制御手段9は、処理剤供給手段
17を制御するものであり、処理量情報検出手段8によ
って検出された感光材料の処理量情報が所定の一定値に
達すると処理剤供給手段17に処理剤供給信号を発する
ものである。尚、処理剤供給制御手段9は、処理量情報
に応じて必要な処理剤量をCM槽11に供給するよう処
理剤供給手段17を制御すればよい。
【0050】ここで、図1、2に基づいて動作を説明す
る。処理される露光済の感光材料は、自現機Aの入口に
おいて処理量情報検出手段8により処理量情報として検
出される。処理剤供給制御手段9は、処理量情報検出手
段8により検出された処理量情報に応じて、処理される
感光材料の面積の累積が所定の面積に達すると、処理剤
供給手段17に供給信号を発する。供給信号を受けた処
理剤供給手段17は、押出部材10の回転で処理キット
13を押し出し、CM槽11内の濾過手段14に供給す
る。供給された処理剤キット13は、CM槽11内の処
理液によって溶解し、循環手段によってCM槽11→循
環ポンプ5→処理槽2の経路で処理剤が供給される。一
方、検出された感光材料は、現像槽1A、定着槽1B、
水洗槽1C内をローラ搬送手段により順次搬送される。
現像槽1A、定着槽1Bそれぞれに、ここで説明した処
理剤供給手段17を備え、それぞれ処理剤キットを供給
する形式にしてもよい。又、処理剤キットの溶解を促進
するために、濾過手段14中に撹拌羽根を入れて撹拌し
てもよい。
【0051】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0052】実施例1 《処理剤キットの調製》以下の操作(A),(B)に
従って現像補充用キットを作成した。
【0053】操作(A) 現像主薬のハイドロキノン3000gを市販のバンダム
ミル中で平均粒径10μmになるまで粉砕する。この微
粉に、亜硫酸ナトリウム3000g、亜硫酸カリウム2
000g、ジメゾンS(1−フェニル−4−ヒドロキシ
メチル−4−メチル−3−ピラゾリドン)1000gを
加えミル中で30分間混合して市販の撹拌造粒機中で室
温にて約10分間、30mlの水を添加することにより
造粒した後、造粒物を流動層乾燥機で40℃にて2時間
乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。この様に
して調整した造粒物にポリエチレングリコール#600
0を100g、25℃、40%RH以下に調湿された部
屋で混合機を用いて10分間均一に混合した。この造粒
物を3.84gづつ表1に示す材料で包み、周囲を接着
して2500個の現像補充用キット−Aを作成した。
【0054】操作(B) DTPA(ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム)
100g、炭酸カリウム4000g、5−メチルベンゾ
トリアゾール10g、1−フェニル−5−メルカプトテ
トラゾール7g、2−メルカプトヒポキサンチン5g、
水酸化カリウム200g、N−アセチル−D,L−ペニ
シラミン2.0gを操作(A)と同様、粉砕、造粒す
る。水の添加量は30.0mlとし、造粒後、50℃で
30分間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
得られた造粒物を1.73gづつ表1に示す材料で包
み、周囲を接着して2500個の現像補充用キット−
Bを作成した。
【0055】次に以下の操作で定着用補充用キットを作
成した。
【0056】操作(C) チオ硫酸アンモニウム/チオ硫酸ナトリウム(70/3
0重量比)14000g、亜硫酸ナトリウム1300g
を操作(A)と同様粉砕した後、市販の混合機で均一に
混合する。次に操作(A)と同様にして、水の添加量を
500mlにして造粒を行う。造粒後、造粒物を60℃
で30分間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去す
る。このようにして、調整した造粒物にN−ラウロイル
アラニンナトリウム4gを添加し、25℃、40%RH
以下に調湿された部屋で混合機を用いて3分間混合す
る。得られた造粒物を6.202gづつ表1に示す材料
で包み、周囲を接着して2500個の定着補充用キット
−Cを作成した。
【0057】操作(D) ほう酸1000g、硫酸アルミニウム・18水塩150
0g、酢酸水素ナトリウム(氷酢酸と酢酸ナトリウムを
等モル混ぜ乾燥させたもの)3000g、酒石酸200
gを操作(A)と同様、粉砕、造粒する。水の添加量は
100mlとし、造粒後、50℃で30分間乾燥して造
粒物の水分をほぼ完全に除去する。この様にして、調整
したものにN−ラウロイルアラニンナトリウム4gを添
加し、3分間混合した後、得られた造粒物を4.562
gづつ表1に示す材料で包み、周囲を接着して1250
個の定着補充用キット−Dを作成した。
【0058】以上のキット−A〜Dを包む包装材料は
縦横3cm×3cmの袋状のものとした。
【0059】処理開始(ランニング開始)時には上記現
像補充用キット−A、Bをそれぞれ水1l当たり18
個希釈水で溶解調製した現像液16.5lに対して下記
処方のスターター330mlを添加した液をスタート液
として現像槽を満たして処理を開始した。スターターを
添加した現像液のpHは10.45であった。
【0060】 現像液スターター 氷酢酸 2.98g KBr 4.0g 水を加えて1lとする。
【0061】同様に定着補充用キット−C、Dをそれ
ぞれ水1l当たり18個希釈水で溶解調製して硫酸又は
水酸化ナトリウムでpH4.4に仕上げた液をスタート
液として定着槽を満たした。
【0062】《感光材料の処理》感光材料としてコニカ
(株)製;SRG(四切り)を用い、現像処理後の光学
濃度が1.0となるように露光を施し、2000枚のラ
ンニング処理を行った。ランニングにはコニカ(株)製
自動現像機;SRX−503を処理速度が25秒で処理
できるように改造したものを用いた。
【0063】ランニング中は現像液には感光材料0.6
2m2当たり上記キット−A,Bを各々2個と水76
mlをCM槽に添加し、溶解したのち表1の補充量で補
充しながら処理を行った。A,B各々を38mlの水に
溶解したときのpHは10.70であった。定着液には
感光材料0.62m2当たり上記キット−C、Dを2
個と1個、それぞれ希釈水74mlと溶解槽に添加し
た。同じく補充量を表1に示す。
【0064】各処理剤1個に対して水の添加速度は処理
剤の添加とほぼ同時に開始し処理剤の溶解速度におよそ
比例して添加した。
【0065】 《液剤キットの調製》 現像補充用キット−A(18l仕上げ用) 水酸化カリウム 900g 亜硫酸カリウム(50%溶液) 3258g ジエチレンテトラアミン5酢酸 144g 重炭酸水素ナトリウム 360g 硼酸 360g 5−メチルベンゾトリアゾール 1.8g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 3.6g 1−フェニル−4−ヒドロキシメチル−4−メチル−3−ピラゾリドン 300g ハイドロキノン 540g サポニン 表2に記載の量 からなる組成物に水を加えて7500mlに仕上げ、ポ
リエチレンの容器に入れた。
【0066】 現像補充用キット−B(18l仕上げ用) 氷酢酸 360g トリエチレングリコール 486g 1−フェニル−5−ピラゾリドン 23.4g n−アセチル−D,L−ペニシラミン 3.6g からなる組成物をポリエチレンの容器に入れた。
【0067】 定着液キット(18l仕上げ用) 純水 2600g 亜硫酸ナトリウム 450g 硼酸 108g 酢酸(90wt/wt%) 500g 酢酸ナトリウム 80g 1−(N,N−ジメチルアミノ)−エチル−5−メルカプトテトラゾール 18g 硫酸アルミニウム 54g チオ硫酸アンモニウム(70wt/vol%) 6000g β−アラニン 540g からなる組成物をポリエチレンの容器に入れた。
【0068】処理開始(ランニング開始)時には上記現
像補充用キット−A、Bを水8lに同時に添加し、水
を加えて18lに仕上げ、水酸化カリウムでpH10.
60に調整したものに対して、氷酢酸を2.4g/l、
臭化カリウムを7.9g/l添加し、水酸化カリウムで
pH10.45とした液をスタート液として現像槽を満
たして処理を開始した。
【0069】同様に定着補充用キットを18lに希釈
水で調製して硫酸又は水酸化ナトリウムでpH4.4に
仕上げた液をスタート液として定着槽を満たした。
【0070】《液剤キットを用いる感光材料の処理》同
様に、感光材料としてコニカ(株)製;SRG(四切
り)を用い、現像処理後の光学濃度が1.0となるよう
に露光を施し、2000枚のランニング処理を行った。
ランニングにはコニカ(株)製自動現像機;SRX−5
03を処理速度が25秒で処理できるように改造したも
のを用いた。またランニング中は表1の補充量で補充し
ながら処理を行った。
【0071】《評価》 (オイルスラッジ)ランニング終了後6時間放置してか
ら未露光感光材料を10枚処理した。この10枚を観察
し下記の基準で評価した。
【0072】 5:全くオイルスラッジは認められない 4:端部から1cm程度の範囲に僅かにスラッジ発生 3:自動現像機のローラーのピッチ状のスラッジが部分
的に薄く観察され、評価2の1/10程度認められる 2:該ローラーのピッチに沿って筋状オイルスラッジが
全面に発生 1:5cm2内に20箇所以上の率で全面にスラッジ発
生。
【0073】(泡立ち)液剤のキットについては、50
℃の恒温槽内に24時間保存後泡立っているかを観察し
た。
【0074】以上の結果を表1に示す。
【0075】
【表1】
【0076】ここに、a:重量平均分子量15,000
のポリビニルアルコールを製膜したもの b:aにサポニンを表に記載の量で付与したもの c:aにI−1を表に記載の量で付与したもの d:aにI−4を表に記載の量で付与したもの これにより、液剤にサポニンを添加すると泡立ってしま
うことがあるが、粉末又は顆粒状の処理剤を水溶性高分
子化合物にサポニンやイオン性活性剤を付与した材料で
包装すると、オイルスラッジを抑えることができるのが
判る。
【0077】又、ポリエチレン容器は廃棄物になるが、
本発明の包装材料は直接廃棄物にはならず、液剤キット
のいくつもの欠点を解消できる。
【0078】
【発明の効果】本発明により、粉末や顆粒の写真処理剤
をキット化して取り扱い性を向上させ、低補充化にも有
効に寄与させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理剤キットを用いる自動現像機の構
成を示す図。
【図2】図1の自動現像機のI−I断面を示す概略図。
【符号の説明】
1A 現像部 1B 定着部 1C 水洗部 1F 乾燥ファン 1K 廃液コック 1S スクイズ部 2 処理槽 3 フィルター 4 循環パイプ 5 循環ポンプ 7 ヒータ 8 処理量情報検出手段 9 処理剤供給制御手段 10 押出部材 11 CM槽 12 仕切壁 13 処理剤キット 14 濾過手段 15 カートリッジ 17 処理剤供給手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性高分子組成物から形成され、サポ
    ニン及びイオン性の界面活性剤から選ばれる少なくとも
    1つを有することを特徴とする写真処理剤用包装材料。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の包装材料で包装される
    ことを特徴とする写真処理剤キット。
JP33177295A 1995-12-20 1995-12-20 写真処理剤用包装材料及びそれにより包装された写真処理剤キット Pending JPH09171236A (ja)

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