JPH05119441A - イオン交換樹脂保持装置 - Google Patents

イオン交換樹脂保持装置

Info

Publication number
JPH05119441A
JPH05119441A JP4083479A JP8347992A JPH05119441A JP H05119441 A JPH05119441 A JP H05119441A JP 4083479 A JP4083479 A JP 4083479A JP 8347992 A JP8347992 A JP 8347992A JP H05119441 A JPH05119441 A JP H05119441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion exchange
holding device
exchange resin
resin
restrainer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4083479A
Other languages
English (en)
Inventor
Niel Marc A De
マール・アルフオン・ド・ニエル
Ruijter Dirk F De
デイル・フロラン・ド・リユイター
Leo N Vackier
レオ・ノルベール・ヴアキエ
Bart J Verlinden
バール・ジユリアヌ・ヴエルランダン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Agfa Gevaert NV
Original Assignee
Agfa Gevaert NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agfa Gevaert NV filed Critical Agfa Gevaert NV
Publication of JPH05119441A publication Critical patent/JPH05119441A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J47/00Ion-exchange processes in general; Apparatus therefor
    • B01J47/02Column or bed processes
    • B01J47/022Column or bed processes characterised by the construction of the column or container
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J47/00Ion-exchange processes in general; Apparatus therefor
    • B01J47/10Ion-exchange processes in general; Apparatus therefor with moving ion-exchange material; with ion-exchange material in suspension or in fluidised-bed form

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】写真処理装置からの洗滌水から銀を回収するた
めの銀回収装置に使用するイオン交換樹脂保持装置であ
って、その入口側と出口側間の気泡の迅速かつ完全な除
去が可能で、かつイオン交換樹脂の滞留を防止するよう
に構成された保持装置を提供する。 【構成】写真処理の洗滌水から銀を回収するためのイオ
ン交換樹脂保持装置18は有孔の入口側37と出口側2
9の樹脂レストレーナーを有し、これらの間でイオン交
換樹脂体38が保持装置内に抑止され、入口側付近には
流入水の一部を底面部に向けて偏向させるとともに、前
記流入水の他の部分を偏向させずに出口側開口に向けて
通過させるための液体レストレーナー32が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は写真処理装置の洗滌水から銀を回
収するためのイオン交換樹脂保持装置に関する。
【0002】写真処理装置の洗滌水から銀を回収する方
法として、種々の方法が存在する。すなわち、電解式回
収法、金属置換法、沈殿法、およびイオン交換法があ
る。従来、イオン交換法が銀含有率を排水可能な十分に
低い比率まで減少させるための最も安価かつ最も効果的
な方法であることが確認されている。
【0003】イオン交換法は、固体(樹脂)と液体(イ
オン化された塩を含む水)間でのイオンの可逆的交換と
定義することができる。洗滌水中の銀は、銀錯塩、特に
チオ硫酸銀化合物のイオン化された形態のものである。
通常、銀を回収する場合、強塩基アニオン交換樹脂が用
いられる。この種の樹脂では、塩化物は移動イオンであ
り、これがチオ硫酸銀と交換して銀錯塩を捕捉する一
方、塩化物イオンを解放する。
【0004】写真処理における洗滌水のイオン交換で経
験される大きな問題は、ゼラチンが樹脂を詰まらせて液
の流れを阻害することである。
【0005】そこで、樹脂を通る順流と向流を併用する
方法が提案されている。洗滌水は第一のカラムの樹脂を
通過して底部まで流れて、樹脂により銀が捕捉され、ゼ
ラチンが樹脂に物理的に付着する。この第一のカラムの
底部から、水は第二のカラムにその底部を介して流さ
れ、この第二のカラムで水は樹脂を激しく攪拌して捕捉
されたゼラチンを洗う。暫時の後、これら二つのカラム
を貫流させた水の流れを逆にして、第二のカラムを銀交
換カラムとして作用させ、第一のカラムを逆洗する。こ
の方法はSMPTEジャーナル、Vol.86、No.
2、1977年2月、65〜68ページに開示されてい
る。上記の方式は実際に良好な作用を行うが、液流を逆
にするための圧力カラムとバルブが必要なため、設備費
が高価となる。
【0006】より小規模なフィルム処理設備としては、
イオン交換樹脂の層を洗滌水により流動させる工程を用
いる銀回収装置が提案されている。この装置は、イオン
交換樹脂保持装置に底面に開口する液入口孔と、上面付
近に開口する液出口孔と、樹脂保持装置内の洗滌水の循
環を維持するためのポンプと、この循環ポンプの動作を
制御するための制御手段を設け、処理装置の動作中ポン
プが連続的に作動し、処理装置の不動作時には、少くと
もその一部の期間ポンプが断続的に作動するようにした
構成のものである。この装置は、係属中のEU出願90
202985.9“銀回収装置”に開示されている。
【0007】この流動層方式は、樹脂保持装置に取込ま
れた気泡を十分に除去する上で難点があることが分かっ
た。取込まれた空気が設備に新しい樹脂パックを装入す
る最初の段階のみならず、装置の作動時、特に水を処理
装置の再生液、例えば定着液と入れ替える樹脂再生時に
おいても、問題となる。流動樹脂層内、特に該樹脂層の
下の気泡が保持装置の有効横断液面積を減少させる傾向
があり、このため循環ポンプが、新しい樹脂パックの場
合においてすら、所定の循環速度を遂行できない結果と
なる。樹脂が使用中のゼラチン等により次第に目詰りを
呈するに伴ない、流速が一層低下して装置の効率が悪化
する。
【0008】流動層式装置の他の難点は、イオン交換樹
脂の滞留やゼラチンの蓄積によるデッドゾーンが存在し
て、藻類成長の誘因となることである。
【0009】本発明の目的は、写真処理装置からの洗滌
水から銀を回収するための銀回収装置に使用するイオン
交換樹脂保持装置であって、その入口側と出口側間の気
泡の迅速かつ完全な除去が可能で、かつイオン交換樹脂
の滞留を防止するように構成された保持装置を提供する
ことにある。
【0010】本発明によれば、写真処理装置の洗滌水か
ら銀を回収するためのイオン交換樹脂保持装置であっ
て、上面壁と底面壁とを有するマントルを備え、底面壁
には洗滌水の入口側接続部が、上面壁には出口側接続部
が設けられ、これら接続部の直径はマントルの直径より
も小さく形成され、さらに有孔の入口側および出口側樹
脂レストレーナーを備えて該レストレーナー間でイオン
交換樹脂体を保持装置内に抑止するようにして成る保持
装置において、前記保持装置の入口側開口付近には、流
入水の一部をマントルの底面壁および下端部方向へ偏向
させるとともに、前記流入水の他の部分を偏向させずに
出口側開口に向けて通過させるための液体レストレーナ
ーが設けられ、入口側樹脂レストレーナーの表面は保持
装置の横断面よりも小であることを特徴とするイオン交
換樹脂保持装置が提供される。
【0011】上記の液体レストレーナーは、イオン交換
樹脂体全体を激しく運動させる作用をし、これにより特
定の場所での樹脂の滞留を完全に回避しうることがすで
に確認されている。
【0012】入口側樹脂レストレーナーは、その表面積
を小さくした結果、液の流速を増大させ、これにより前
記レストレーナーに付着しようとする空気は液により速
やかに連行されるため、入口側レストレーナーは液によ
り完全に湿潤される。
【0013】樹脂体内に取込まれた小量の空気は、除去
することが相対的により困難であるが、断続的ポンプ動
作により樹脂体を交互に流動させて保持装置の底面に沈
降する機会を付与することにより、樹脂から空気を上向
きに順次離脱させる最善の効果が得られることが確認さ
れた。
【0014】樹脂から除去された空気は、再び出口側樹
脂レストレーナーで取込まれる恐れがある。しかし、樹
脂を流動させることにより、樹脂は上部樹脂レストレー
ナーと接触させられ、これにより同所で取込まれた空気
も速やかに除去される。この点については、上部樹脂レ
ストレーナーの表面積を樹脂体の横断面積、すなわち、
保持装置の横断面積と同じに構成するのが好適である。
【0015】なお、本明細書において、「保持装置」と
はカートリッジの形態の装置をいい、回収装置に差込み
可能で、その使用が終って新しいカートリッジとの交換
が必要になるまで差込まれた状態に保持されるようにさ
れた構成のものである。以下に詳述するように、保持装
置は再生可能で、イオン交換樹脂が最適条件下で、該樹
脂が使用される回収装置の寿命に等しい寿命をもちうる
よう再生できるようになっている。
【0016】しかし、「保持装置」には、回収装置の一
体的部分を形成するタンク等の要素をも包含する。
【0017】最後に、この用語はまた、不要になって
も、必ずしも捨て去られることなく、使用済樹脂を新規
充填体と交換できるように開閉可能に構成された部材を
も意味する。
【0018】保持装置は、原則的にいかなる断面形状の
ものでもよいが、円形または大略円形のものが角部等で
の樹脂の不定時の滞留発生の問題が最も少いと理解され
る。
【0019】本発明の好適な、しかし選択的な構成とし
ては、次のものがあげられる。
【0020】液体レストレーナーは一般に中央開口を備
えた円錐状キャップの形態を有し、その軸心は保持装置
の軸線と一致し、中央開口の直径は樹脂保持装置の入口
側接続部の直径よりも小さい。
【0021】出口側樹脂レストレーナーと保持装置の上
面との間には空間が設けられている。
【0022】入口側樹脂レストレーナーの作用面積は、
実際上、入口側接続部の横断面積に対応する。
【0023】入口側樹脂レストレーナーは樹脂保持装置
の入口側接続部内に取付けられ、該接続部から取外し可
能である。これは、不純物等により入口側レストレーナ
ーの早期閉塞を生じる傾向のある設備の場合、この必然
的にフィルタとしての機能をも兼ねる入口側レストレー
ナーを新規のものと容易に交換できる利点がある。
【0024】樹脂レストレーナーはプラスチック製細目
網により形成される。この細目網は、より大きなメッシ
ュの2枚の細目網間に固定されて、十分な機械的支持を
与えられる。出口側樹脂レストレーナーのメッシュサイ
ズは、入口側のもののそれと同じでもよく、異なってい
てもよい。
【0025】本発明に従ったイオン交換樹脂保持装置を
備えた写真処理装置の液回路は、樹脂再生用の構成とし
てもよい。この目的には、保持装置を処理装置の洗滌回
路から定着回路へ三方弁を介して接続し、定着液にはイ
オン交換樹脂から除去した銀が添加されるようにする。
この銀は、次いで電解式銀回収装置により定着液から除
去することができ、これにより定着液中の銀分が制御さ
れる。イオン交換樹脂の再生は、前記の出願に示されて
いるように、完全自動的に行わせることができ、これに
より樹脂の寿命を、回収装置の全寿命期間は言うに及ば
ず、数年間に延長させることも可能である。
【0026】以下、本発明の実施例を添付図面を参照し
て説明する。
【0027】図1は写真フィルム処理装置と、該処理装
置の洗滌水から銀を除去するための銀回収装置とを示す
線図である。
【0028】図2は図1のイオン交換樹脂保持装置の一
実施例を示す縦断面図である。
【0029】図3は図2の上部樹脂レストレーナーの平
面図である。
【0030】図4は図3の側面図である。
【0031】図5は入口側樹脂レストレーナーの別の実
施例を示す図である。
【0032】図1は写真フィルム処理装置10と、これ
に接続されて洗滌水から銀を回収し、これを環境上容認
可能な方法で下水に排出できるように構成された銀回収
装置12とを線図的に示す。写真フィルム処理装置は、
現像部13と、定着部14と、洗滌部15と、再生液を
現像液と定着液にそれぞれの消費量に応じて加える再生
装置とを含む。各処理部における液面制御は溢流手段に
より行うことができる。現像、定着各部には、さらに加
熱手段とポンプ手段を設けてもよい。定着部は、これを
定着液から銀を電解的に回収する装置と連通させてもよ
い。この装置を前記の銀回収装置12は、既存フィルム
処理装置への組付け、接続を容易にするためモジュール
形式にしてもよいが、またこれら装置をフィルム処理装
置に一体化させてもよい。これらの諸点は公知技術に属
することであり、本発明を理解する上では、これ以上の
詳細な説明を必要としない。
【0033】洗滌部15は、回収装置12へ向けて延設
された溢流管16を有する。新しい洗滌水は、センサの
制御により、処理装置へのフィルム導入に対応して水道
水接続部17から供給される。
【0034】回収装置は、基本的には、イオン交換樹脂
カートリッジ18と、制御タンク19と、該タンクから
吸水して、この水を樹脂カートリッジ18の注入口に送
り出す循環ポンプ20とから成る。カートリッジから出
た水は導管21を貫流してタンク19内に入り、該タン
クから溢流管23を介して下水へ、あるいは、2個以上
のカートリッジが設けられて排水からのより大規模な銀
回収のため直列に動作するようにされた構成の場合に
は、次段階の回収装置へ流れる。タンク19には、装置
の適切な制御のため、最高液面、最低液面等を検出する
複数のセンサを具備させてもよい。この点についてのよ
り詳細な事項は樹脂カートリッジの動作の以下の説明に
は関係がないが、それらは上記UP出願9020298
5.9に示されている。樹脂カートリッジの構造を図2
〜図4に示す。
【0035】カートリッジ18は円筒状マントル24
と、円形底面壁25と上面壁26とで構成される。これ
らの部分は、カートリッジの他の部分も同様であるが、
好ましくは射出成形によりプラスチック材で形成され、
これらを接着剤、超音波溶接等により接合することがで
きる。底面壁は直管形状の入口側接続部27を有し、上
面壁は曲管形状の出口側接続部28を有する。両接続部
とも、ホースクランプで可撓性ホースに接続される構成
である。この接続法は、交換時における作業員の熟練が
若干必要であるが、しかし、かかる交換を必要とするこ
とは希であり、また実際には修理技術者がこれを行う。
【0036】樹脂カートリッジは、上面から距離h′を
置いて円板状の樹脂レストレーナー29を備え、このレ
ストレーナーはマントル24の対応する溝にスナップ嵌
めできるようになっている。このレストレーナーは、硬
質プラスチック製の閉周面リム(図3参照)を有する星
形支持体30で構成され、これに細目網ディスク31が
例えば超音波溶接により取付けられる。
【0037】前記細目網の作用面は、カートリッジの横
断面より僅かに小さい。
【0038】カートリッジの入口側接続部には、リング
状支持体の形の樹脂レストレーナーが設けられ、これに
細目網ディスクが取付けられる。この細目網は、場合に
より、より大きなメッシュの2枚の細目網間でクランプ
された構成にして、流入液流の圧力に耐えうる十分な強
力が得られるようにしてもよい。
【0039】カートリッジは下端部付近に、中央開口3
4を有する円錐状キャップの形の液体レストレーナー3
2を備えている。このレストレーナーは、角方向に間隔
を置いた3本の脚部35により底面壁25に取付けられ
る。開口34の直径は接続部27の内径の約半分であ
る。
【0040】キャップ32の傾斜と高さは、液流を一部
は偏向しないで開口34を軸方向に貫流させるが、一部
は矢印36で線図的に示すようにマントルの底面壁と下
端部の方向へ偏向させるように形成されている。
【0041】レストレーナーキャップのリムと保持装置
のマントルとの間の半径距離は、前記リムと底面25
間の距離にほぼ等しい。
【0042】カートリッジには、ペレット又はビーズ3
8の形のイオン交換樹脂が充填されており、これらは休
止位置では、点線39で示すレベルまで、カートリッジ
の下半部を占める。
【0043】回収装置の動作は次の通りである。
【0044】設備の動作が新しいイオン交換カートリッ
ジから開始されると仮定する。装置12に新しい水道水
が充填される。この動作は、作業員がタンク19に所要
量の水を直接注入して行ってもよいが、通常、処理装置
の洗滌タンク15に水道水を一時的に加えると、これに
対応したタンク19への水排出が導管40を介して行わ
れる。
【0045】タンク19はカートリッジ18と連通して
いるので、カートリッジには漸次水が充填され、樹脂粒
子間の隙間に閉じ込められた空気の大部分はレストレー
ナー29を介して追い出される。ポンプ20を始動する
と、カートリッジ内の上向液圧がマントル内でピストン
の役割をして、レストレーナー29により抑止されるま
で、樹脂体をほぼ均一に押し上げる。
【0046】入口側管27を通過する水の流速は相対的
に高速であるので、入口側細目網37に付着している気
泡は急速に運び去られる。
【0047】流入水はキャップ32により配合されてカ
ートリッジの最低位の部分で強い渦流となり、これによ
り同所で樹脂ビーズが激しい動作を与えられ、液体によ
り上方に向けて押し上げられる。この間、樹脂体の底部
は点線41で線図的に示す位置にあり、この底部には小
量の微細気泡がなお付着したままであるが、樹脂体の上
面はレストレーナー29と接触状態にある。始動後数分
間、最大量の気泡は樹脂体を介して置換されてレストレ
ーナー29を通過する。
【0048】カートリッジの上面壁26の下に取込まれ
たままの小量の気泡は、装置の動作にはなんら悪影響を
与えることはない。
【0049】ポンプ20は、タンク19およびカートリ
ッジ18における液流を確実な循環状態に維持する。
【0050】フィルムシートが処理装置11に装入され
ると、入力センサが洗滌タンクへの所定量の水道水追加
を行わせ、これによりタンク19への対応する液量の溢
流を生じ、これに伴ない溢流手段23を介して対応する
量の水の排出が行われる。処理装置から送られた水は、
かくして装置12の液体回路に導かれる。水に連行され
た銀は漸次カートリッジ18のイオン交換樹脂に付着す
る。処理装置から次の洗滌水供給がなされると、これに
対応して、すでに浄化された水などの排出が行われる。
この浄化された又は部分的に浄化された水は、これを下
水に直接排出してもよいが、好適な実施例によれば、こ
の水は、前述のごとく廃水の生態学的条件を改善すべく
直列に接続された第二の回収装置、また場合により第三
の回収装置に送られる。
【0051】設備を連続的に動作させると、洗滌水に連
行されたゼラチンが付着して、その量がカートリッジの
流れ抵抗を増大させてポンプ20の十分な動作を阻害す
るまでに増大する。従って、フィルム処理装置の休止期
間中は、ポンプ20の動作を断続的に中断するのがよ
い。これにより、カートリッジの樹脂体を徐々に且つ有
効に転位させて、カートリッジの底部に沈降させ、最終
的には動作開始時におけると同様の位置をとらせること
ができる。このようにして解放されたゼラチンは、ポン
プ20が再始動されると、急速に流去される。処理装置
からの追加の送水により、ゼラチンを含んだ水は溢流手
段23を介して排出される。
【0052】なお、樹脂層の停滞時に、その都度これを
流動させると、最終的に、樹脂体に取込まれている空気
の最後の部分を離脱させる上で効果があり、このように
すると、カートリッジを断続的に数回動作させた後に
は、樹脂は完全に空気混入のない状態となる。
【0053】カートリッジの再生を必要とする場合に
は、装置12を空にして、次にこれを処理装置の定着回
路または適当な別個の再生回路に接続しなければならな
いので、空気取込みの問題が再び生じる。カートリッジ
の再生の必要は、毎月生じることもあるが、本発明のカ
ートリッジは、この面の問題を、最初の液充填の場合と
同様の方法により回避することができる。
【0054】次のデータは上記設備を例示するデータで
ある。 カートリッジ18の容量: 3dm3 高さh: 300mm 高さh′: 30mm カートリッジ内径: 115mm キャップ32の直径: 90mm 開口34の直径: 15mm 距離: 12mm 距離: 15mm 入口部27と出口部28の内径: 25mm 樹脂体38の容積: 2dm3 樹脂レストレーナー間のカートリッジの容積: 2.7dm3 樹脂とレストレーナー間容積との容積比: 74% ポンプ20の定格: 10〜30 l.min-1 洗滌水最大流速: 8 l.min-1 使用樹脂:LEWATT、タイプM500MB 独国BAYER AG.社製 カートリッジ:ポリプロピレン製
【0055】本発明は上記実施例に限定されない。液体
レストレーナー又は分配装置32は上記のものと異なる
形状のものでもよい。
【0056】入口側樹脂レストレーナー37は、これを
ドーム形状42のものとして、カートリッジの入口側接
続部27に着脱可能に嵌入するリング43(図5参照)
に取付けてもよい。これは、前記レストレーナーを周期
的に取出して、洗滌水中に含まれたゼラチン、不純物等
により流動が阻害されるのを回避するために必要とされ
る洗滌または交換が行える利点がある。他の実施例によ
れば、フィルタ細目網を有するキャップ45をタンク1
9の出口側開口上に設けてもよい(図1参照)。このフ
ィルタキャップには小さな引上棒46が設けられ、装置
の動作に干渉することなくフィルタキャップを点検のた
め周期的に取出しうるようになっている。
【0057】樹脂の充填係数は上記のもの以外の数値で
もよい。好適な充填比は50〜90%である。
【0058】最後に、回収装置12は、その上面パネル
に再閉鎖可能な開口を設けて、排水の銀含有量を測定す
るため測定装置をタンク内に挿入できるようにしてもよ
い。好適な測定法としては、定着槽の定着能力を測定す
るために通常用いられるような試験片はタンク19の溶
液中に12〜24時間放置する。試験片のテスト領域を
基準カラースケールと比較することにより、1mg/l
までの銀含量を容易に測定することができる。上記の方
法をMerckoquant10008定着槽試験片を
使用して行ったところ、十分な試験結果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真フィルム処理装置と、該処理装置の洗滌水
から銀を除去するための銀回収装置を示す線図である。
【図2】図1のイオン交換樹脂保持装置の一実施例を示
す縦断面図である。
【図3】図2の上部樹脂レストレーナーの平面図であ
る。
【図4】図3の側面図である。
【図5】入口側樹脂レストレーナーの別の実施例を示す
図である。
【符号の説明】
18 イオン交換樹脂カートリッジ 24 マントル 25 底面壁 26 上面壁 27 入口側接続部 28 出口側接続部 29 樹脂レストレーナー 32 液体レストレーナー 34 開口 35 脚部 36 矢印 37 入口側細目網 38 樹脂体 39 点線 41 点線 距離 距離 h 高さ h′ 高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デイル・フロラン・ド・リユイター ベルギー国ベ−2100 ドウルヌ、マールシ ヤル、モントゴメリイラーン 5 (72)発明者 レオ・ノルベール・ヴアキエ ベルギー国ベ−2970ス、グラヴアンヴエゼ ル、ゾンヌヴエールド 6 (72)発明者 バール・ジユリアヌ・ヴエルランダン ベルギー国ベ−3700 トンジエラン、ビー 10、イー.ジヤミネストラート 52

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真処理装置(10)の洗滌水から銀を
    回収するためのイオン交換樹脂保持装置であって、上面
    壁と底面壁とを有するマントル(24)を備え、底面壁
    (25)には洗滌水の入口側接続部(27)が、上面壁
    (26)には出口側接続部(28)が設けられ、これら
    接続部の直径はマントルの直径よりも小さく形成され、
    さらに有孔の入口側(37)および出口側(29)樹脂
    レストレーナーを備えて該レストレーナー間でイオン交
    換樹脂体(38)を保持装置内に抑止するようにして成
    る保持装置において、前記保持装置の入口側開口(2
    7)付近には、流入水の一部をマントルの底面壁および
    下端部方向へ偏向させるとともに、前記流入水の他の部
    分を偏向させずに出口側開口に向けて通過させるための
    液体レストレーナー(32)が設けられ、入口側樹脂レ
    ストレーナー(37)の表面は保持装置の横断面よりも
    小であることを特徴とするイオン交換樹脂保持装置。
  2. 【請求項2】 液体レストレーナー(32)が概略円錐
    状キャップの形状をなして中央開口(34)を有し、そ
    の軸心が保持装置の軸線と一致することを特徴とする請
    求項1のイオン交換樹脂保持装置。
  3. 【請求項3】 前記中央開口(34)の直径が入口側接
    続部(27)の直径よりも小であることを特徴とする請
    求項2のイオン交換樹脂保持装置。
  4. 【請求項4】 円錐状キャップ(32)が脚部(35)
    により保持装置の底面壁に取付けられていることを特徴
    とする請求項2または3のイオン交換樹脂保持装置。
  5. 【請求項5】 入口側樹脂レストレーナー(37)の表
    面が入口側接続部(27)の表面に略々対応することを
    特徴とする請求項1のイオン交換樹脂保持装置。
  6. 【請求項6】 入口側樹脂レストレーナー(37)が入
    口側接続部(27)の出口側端部に設けられていること
    を特徴とする請求項1のイオン交換樹脂保持装置。
  7. 【請求項7】 入口側樹脂レストレーナー(42)が入
    口側接続部(27)内に着脱可能に取付けられているこ
    とを特徴とする請求項1のイオン交換樹脂保持装置。
  8. 【請求項8】 出口側レストレーナー(29)の作用面
    が保持装置の横断面に略々等しいことを特徴とする請求
    項1のイオン交換樹脂保持装置。
  9. 【請求項9】 前記各面の面積が等しいことを特徴とす
    る請求項8のイオン交換樹脂保持装置。
  10. 【請求項10】 出口側樹脂レストレーナー(29)と
    上面壁(26)との間に空間が設けられていることを特
    徴とする請求項1ないし9のいずれかのイオン交換樹脂
    保持装置。
  11. 【請求項11】 イオン交換樹脂(38)の容積が保持
    装置内の両樹脂レストレーナー(29,37)により決
    定される容積よりも小であることを特徴とする請求項1
    ないし10のいずれかのイオン交換樹脂保持装置。
  12. 【請求項12】 イオン交換樹脂の容積が両樹脂レスト
    レーナーにより決定される容積の50ないし90%であ
    ることを特徴とする請求項11のイオン交換樹脂保持装
    置。
  13. 【請求項13】 樹脂レストレーナー(29,37)が
    プラスチック製細目網により形成されていることを特徴
    とする請求項1ないし12のいずれかのイオン交換樹脂
    保持装置。
  14. 【請求項14】 マントル(24)と液体レストレーナ
    ー(32)は円形横断面を有することを特徴とする請求
    項1ないし13のいずれかのイオン交換樹脂保持装置。
JP4083479A 1991-03-06 1992-03-04 イオン交換樹脂保持装置 Pending JPH05119441A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL91200482.7 1991-03-06
EP91200482A EP0502262B1 (en) 1991-03-06 1991-03-06 Ion exchange resin holder

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05119441A true JPH05119441A (ja) 1993-05-18

Family

ID=8207536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4083479A Pending JPH05119441A (ja) 1991-03-06 1992-03-04 イオン交換樹脂保持装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5188732A (ja)
EP (1) EP0502262B1 (ja)
JP (1) JPH05119441A (ja)
DE (1) DE69102418T2 (ja)
DK (1) DK0502262T3 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015174048A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 株式会社三進製作所 イオン交換樹脂塔、及び、イオン交換樹脂の再生方法

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69411911T2 (de) * 1994-09-05 1999-02-18 Agfa Gevaert Nv Silberrückgewinnungsvorrichtung und Verfahren
US5858233A (en) * 1996-01-11 1999-01-12 Medtronic, Inc. Transition manifold for blood oxygenator apparatus
US6059967A (en) * 1998-05-20 2000-05-09 Big Iron Drilling Ltd. Distributor device for water conditioner backflush apparatus
US6434135B1 (en) * 1999-08-31 2002-08-13 Interdigital Technology Corporation Adaptive RF amplifier prelimiter
WO2003019065A1 (en) * 2001-08-24 2003-03-06 Dober Chemical Corporation Controlled release of additives in cooling system
GB2432797B (en) * 2003-04-10 2008-01-30 Kcc Group Ltd Filtration apparatus
US8906300B2 (en) 2011-08-11 2014-12-09 The University Of Kentucky Research Foundation Even perfusion pump-integrated blood oxygenator
US8777832B1 (en) 2013-03-14 2014-07-15 The University Of Kentucky Research Foundation Axial-centrifugal flow catheter pump for cavopulmonary assistance
CN107207302B (zh) * 2015-02-10 2024-03-12 默克专利股份公司 用于水净化药筒的连接机构
CN109761427B (zh) * 2019-03-04 2021-07-20 南京信息工程大学 一种生产石墨烯工厂产生的污水的资源化方法
CN111392816B (zh) * 2020-01-21 2022-04-08 杭州祥博传热科技股份有限公司 易更换树脂的去离子装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US277203A (en) * 1883-05-08 Liquid-filter
US1668207A (en) * 1925-06-15 1928-05-01 Permutit Co Method and means for supplying salt solution to a. water-softening apparatus using base-exchange silicates as the water-softening agent
BE639244A (ja) * 1962-10-30
US3773889A (en) * 1971-06-30 1973-11-20 Us Interior Ion exchange process
DE2221561C3 (de) * 1972-05-03 1982-02-04 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Verfarhen zur Durchführung von Ionenaustausch- und Adsorptionsvorgängen unter Verwendung eines Gegenstromfilters

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015174048A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 株式会社三進製作所 イオン交換樹脂塔、及び、イオン交換樹脂の再生方法

Also Published As

Publication number Publication date
DK0502262T3 (da) 1994-08-01
EP0502262B1 (en) 1994-06-08
DE69102418D1 (de) 1994-07-14
US5188732A (en) 1993-02-23
DE69102418T2 (de) 1994-10-27
EP0502262A1 (en) 1992-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05119441A (ja) イオン交換樹脂保持装置
JP2005313162A (ja) 軟水器
US6428690B1 (en) Filter module with improved backwash capability
KR101731949B1 (ko) 자연 유하식 역세 기능이 구비된 정수여과장치 및 역세방법
TW202120167A (zh) 再生媒介過濾器空氣沖洗設備及方法
US5605632A (en) Silver recovery device and process
JPH0525558A (ja) 銀を含有する廃流体から銀を回収するための改良された貫流特性を有する装置
JPS58156313A (ja) 濾過装置
JPH0217908A (ja) 固液分離装置の洗浄方法
JP2599538B2 (ja) 傾斜板式沈殿槽およびその閉塞防止方法
JPH0810523A (ja) 浮遊濾材の洗浄方法
JPH02284606A (ja) 液体からの固体粒子の分離装置
US9956510B2 (en) Filtration system and method for filtering a liquid
JPH03188984A (ja) 銀回収装置
JP2016064371A (ja) 水処理装置
JPS6321115B2 (ja)
US6200521B1 (en) Waste recovery system
CN108706775A (zh) 一种水处理系统以及处理方法
JP3031402B2 (ja) 外圧式膜ろ過装置
JP7329728B2 (ja) 水処理装置
JP2586151Y2 (ja) 固液分離槽の固形物捕捉用担体の洗浄機構
JPH025847Y2 (ja)
JP2020116510A (ja) ろ過装置およびろ材洗浄方法
JPS59199005A (ja) 透過膜チユ−ブの洗浄方法
JPH0647208A (ja) 水の循環濾過装置