JP2015174048A - イオン交換樹脂塔、及び、イオン交換樹脂の再生方法 - Google Patents

イオン交換樹脂塔、及び、イオン交換樹脂の再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】イオン交換樹脂再生装置に接続することで、内部に充填されたイオン交換樹脂を取り出すことなく再生できるイオン交換樹脂塔を提供する。【解決手段】イオン交換樹脂の容積充填量が、前記イオン交換樹脂塔の内容積の70%以下であるイオン交換樹脂塔。【選択図】図2

Description

本発明は、内部に陽イオン交換樹脂、または、陰イオン交換樹脂が充填されている可搬式のイオン交換樹脂塔、及び、そのようなイオン交換樹脂塔に充填されたイオン交換樹脂の再生方法に関する。
イオン交換樹脂は、めっき処理品等の金属表面処理品洗浄水の浄化、公害防止、資源の回収、あるいは、高純度水の製造等、多くの産業で用いられている。
イオン交換樹脂は一般に、イオン交換樹脂塔に収納されて使用される。イオン交換樹脂は、イオン交換処理ラインで使用されると、そのイオン交換能が低下し、再生が必要となる。イオン交換樹脂の再生は、固定式のイオン交換樹脂塔が用いられている場合には、イオン交換樹脂は再生処理用容器に移され、その容器内で再生処理した後に再度イオン交換樹脂塔へ戻される(特許文献1)か、あるいは、イオン交換樹脂塔内で再生される。
上記の再生方法では、酸性、及び/または、アルカリ性の廃水が生じ、これを処理するために排水処理施設が必要とされるので、排水処理施設が併設されていない場合には、再生専業者へのイオン交換樹脂の再生処理の委託が一般に行われている。
このとき、固定式のイオン交換樹脂塔が用いられている場合には、イオン交換樹脂は搬送容器に移されて再生専業者に引き渡され(特許文献2)、再生専業者によって再生されたイオン交換樹脂は再度、イオン交換樹脂塔へ充填される。
イオン交換処理ラインでのイオン交換容量の要求量が比較的小さい場合には、可搬式のイオン交換樹脂塔が用いられる。そして、イオン交換樹脂の再生が必要となったときに、イオン交換樹脂塔は、イオン交換処理ラインから外されて再生専業者に引き渡され、再生専業者によりその事業所で再生が行われた後に客先に納品されてイオン交換処理ラインに再度、接続される。
このような再生専業者は、客先から回収されたイオン交換樹脂塔の内部のイオン交換樹脂を取り出し、洗浄し、必要に応じて陰イオン樹脂と陽イオン樹脂とを比重などを利用して分離した後、酸性水溶液、あるいは、アルカリ性水溶液を用いて再生し、洗浄後に、再度、前記のイオン交換樹脂塔に充填し、これを搬送して客先に納品する。
このような再生システムは、確立された後、長い期間継続されていたが、より手間のかからない再生方法がつねに求められていた。
特開平09−248567号公報 特開2002−66341号公報 特開2008−178800号公報 特開2004−344700号公報
本発明者等は、前記した従来の問題点を改善する、すなわち、可搬式で、処理ライン等の使用環境から移動でき、再生装置に接続して再生された後に利用箇所に再度設置でき、再利用できる可搬式のイオン交換樹脂塔の再生において、手間を省き、再生コストを低廉なものとすることができる新規のイオン交換樹脂再生方法、及び、そのような再生方法を可能とするイオン交換樹脂塔を提供することを目的とする。
本発明のイオン交換樹脂塔は、前記課題を解決するため、内部にイオン交換樹脂が充填された、可搬式のイオン交換樹脂塔において、前記イオン交換樹脂の容積充填量が、前記イオン交換樹脂塔の内容積の70%以下であることを特徴とする。
また、本発明のイオン交換樹脂の再生方法は、前記イオン交換樹脂塔内のイオン交換樹脂の再生方法であって、(A)気体及び液体から選ばれる少なくとも1つの流体を送る複数の送気液配管、少なくとも1つの前記接続部を通じて前記イオン交換樹脂塔内に水及び攪拌用気体の少なくとも1つを供給する送気液手段、及び、少なくとも1つの前記接続部を通じて前記イオン交換樹脂塔内に前記イオン交換樹脂を再生するための再生薬液を送液する送液手段、を有するイオン交換樹脂再生装置の前記送気液配管に前記イオン交換樹脂塔を接続するイオン交換樹脂塔接続工程、(B)前記送気液手段により、前記イオン交換塔の底部へ前記水及び前記攪拌用気体を供給するバブリング洗浄工程、(C)前記送気液手段により、前記イオン交換塔の底部へ前記水を供給する逆洗工程、(D)前記送液手段により、前記イオン交換塔の上部へ前記再生薬液を送液する再生工程、及び、(E)前記送気液手段により、前記イオン交換塔の上部へ前記水を供給する水洗工程、を順次有することを特徴とする。
本発明のイオン交換樹脂塔によれば、再生の際に、要再生イオン交換樹脂をイオン交換樹脂塔から再生用容器へ移さなくても、イオン交換樹脂再生装置(以下、「再生装置」とも云う。)に接続することで、十分な再生処理を行うことができる。このために、再生に必要な手間が少なくなるとともに短時間で再生処理が終了するので作業効率も向上し、また、イオン交換樹脂塔内部で再生処理を行うことができるので再生用の容器が不要となり再生装置が安価となり、かつ、コンパクトとなって再生装置の設置面積が小さくて済む場合がある。さらに、イオン交換樹脂が物理的な損傷を受けることが少なくなるのでその寿命を長くすることも可能となり、さらに、互いに異なるプロセスで使われていたイオン交換樹脂同士を取り違える、あるいは、混合してしまうなどの誤作業が未然に防止されやすいなど、数多くの効果が得られる。
本発明のイオン交換樹脂の再生方法によれば、イオン交換樹脂再生装置に前記イオン交換樹脂塔を接続し、前記イオン交換樹脂塔内でイオン交換樹脂の再生を行うことができるので、再生に必要な手間が少なくなるとともに短時間で再生処理が終了するので作業効率も向上し、また、再生用の容器が不要となり再生装置自体が安価となり、かつ、コンパクトとなって再生装置の設置面積が小さくて済む場合がある。さらに、イオン交換樹脂が物理的な損傷を受けることが少なくなるのでその寿命を長くすることも可能となり、さらに、互いに異なるプロセスで使われていたイオン交換樹脂同士を取り違える、あるいは、混合してしまうなどの誤作業が未然に防止されやすいなど、数多くの効果が得られる。
図1は、金属表面処理ライン1で使用されている、本発明の可搬式のイオン交換樹脂塔2が、金属表面処理ラインから取り外され、搬送され、イオン交換樹脂再生装置の一例5に接続されて再生される、イオン交換樹脂再生システムのフローを示す概略図である。 図2は本発明のイオン交換樹脂塔が、イオン交換樹脂再生装置の一例5に接続された状態を示すモデル図である。 図3はイオン交換樹脂再生装置5によるイオン交換樹脂の再生処理のバブリング洗浄工程開始直後の状態を示すモデル図である。 図4はイオン交換樹脂再生装置5によるイオン交換樹脂の再生処理のバブリング洗浄工程でのイオン交換樹脂塔2内部の状態を示すモデル図である。 図5はイオン交換樹脂再生装置5によるイオン交換樹脂の再生処理の逆洗工程の状態を示すモデル図である。 図6はイオン交換樹脂再生装置5によるイオン交換樹脂の再生処理の再生工程の状態を示すモデル図である。 図7はイオン交換樹脂再生装置5によるイオン交換樹脂の再生処理の順水洗工程の状態を示すモデル図である。
本発明のイオン交換樹脂塔において、イオン交換樹脂の容積充填量が、イオン交換樹脂塔の内容積の70%以下とすることが必要である。イオン交換樹脂の容積充填量が大きすぎると、後述のバブリング洗浄工程や逆洗工程の処理の効果が低くなり、充填されているイオン交換樹脂の全体や部分的な再生不良が生じる。
好ましい容積充填量はイオン交換樹脂塔の内容積の65%以下か60%以下であり、より好ましい範囲は55%以下であり、50%以下であると最適である。45%以下か40%以下としてもよいが、充填量が少なすぎるとイオン交換樹脂塔としてのイオン交換能力が少なくなるので、再生の必要頻度が高くなり、再生に要するコストが相対的に高くなる。
本発明のイオン交換樹脂塔では、イオン交換樹脂は、従来用いられているものをそのまま用いることができる。容器(内部及び外部の付属配管等も含む)も、再生時に用いられる薬液に対して耐性を有するものであれば、そのまま用いることができる。このような材質として、ステンレス、耐薬品性を有する各種樹脂等が挙げられる。
本発明のイオン交換樹脂塔を用いて、後述のようにイオン交換樹脂再生装置(以下、「再生装置」とも云う)に接続して再生する場合には、通常は、陽イオン交換樹脂単独、または、陰イオン交換樹脂単独で充填する。
本発明のイオン交換樹脂塔では、下記で詳細に説明するように再生装置に接続して用いるために、再生装置に接続可能な配管を有していることが好ましい。接続としては、ユニオン式着脱継手(逆止弁付)、ユニオン式着脱継手(逆止弁なし)等、さらに、カップラー方式(逆止弁付)、カップラー方式(逆止弁なし)、フランジ、フレキシブルジョイント、Vバンド方式、へルール方式、フランジ継手方式、ねじ込み継手方式、チューブ接続方式、あるいは、ホース接続方式の接続部、あるいは、耐薬品チューブなどで行うことができる。
以下、本発明のイオン交換樹脂塔の利用及び再生について図を用いて説明する。
図1に、金属表面処理工場1内の金属表面処理ラインで使用されている、本発明の可搬式のイオン交換樹脂塔2が、金属表面処理ラインから取り外され、搬送され、イオン交換樹脂再生装置の例5に接続されて再生される、イオン交換樹脂再生システムの一例のフローを概略図で示す。
破線で囲まれている部分(符号1)は、金属表面処理ラインを有する金属表面処理工場を示す。
水洗槽11aで金属表面処理前の水洗が行われた被金属表面処理品は金属表面処理槽12で金属表面処理された後、金属表面処理品(金属表面処理済み品)として第1水洗槽(回収槽とも呼ばれることがある)13に搬送されて水洗されるとともに金属表面処理品に付着した金属表面処理液が回収される。金属表面処理品は、さらに第2水洗槽(前記第1水洗槽を回収槽と呼ぶときには第1水洗槽と呼ばれる)14及び第3水洗槽(前記第1水洗槽を回収槽と呼ぶときには第2水洗槽と呼ばれる)15に順次搬送されて水洗された後、仕上げ水洗槽16で最終的に水洗される。
このような金属表面処理ラインにおいて、金属表面処理槽12で金属表面処理された金属表面処理品が第1水洗槽13に移される際に金属表面処理液が第1水洗槽13へくみ出され、以下同様に、第1水洗槽13の一部の水洗水は第2水洗槽14へ、第2水洗槽14の一部の水洗水は第3水洗槽15へ、そして、第3水洗槽15の一部の水洗水は仕上げ水洗槽16へくみ出される。このようにして、金属表面処理液の成分が仕上げ水洗槽16の中へ混入する。
仕上げ水洗槽16内の水は、オーバフロー部16aでオーバフローして、仕上げ水洗水浄化ライン(配管)16cを通じてポンプ16bによりイオン交換樹脂(陽イオン交換樹脂)が充填された、本発明の可搬式のイオン交換樹脂塔2に供給されて陽イオン交換されて浄化された後、再度、仕上げ水洗槽16に供給される。このような循環により、仕上げ水洗槽16中の金属表面処理液成分が仕上げ水洗槽16中の洗浄水から除去されるとともに、仕上げ水洗槽16での金属表面処理品の水洗効果が高いものとなる。
なお、図1では図示を省略しているが、このライン16cに陰イオン交換樹脂が充填されたイオン交換樹脂塔も備えられており、仕上げ水洗槽16内の水は、陽イオンのみならず、陰イオンについても浄化されている。
以下、例として、本発明の一例である、陽イオン交換樹脂の容積充填量がイオン交換樹脂塔の内容積の50%であるイオン交換樹脂塔2の再生について説明する。
このように使用されるイオン交換樹脂のイオン交換能の低下は、例えば処理水の電気伝導度などをチェックすることにより検知され、所定の条件となると再生が行われる。
充填されたイオン交換樹脂の再生が望まれる状態となったイオン交換樹脂塔2は、仕上げ水洗水浄化ライン16cから外されるとともに、代わりに再生済みまたは新規のイオン交換樹脂が充填されたイオン交換樹脂塔2が、仕上げ水洗水浄化ライン16cに接続される。
図1に示された例では、金属表面処理槽12の金属表面処理液は、蒸発により金属表面処理液成分の濃度が高くなる。このために水により希釈を行うことが必要となるが、その際、第1水洗槽13の水洗水が回収ラインポンプ17bにより回収ライン17aを通じて回収送液される。このとき、金属表面処理品の移動に伴って金属表面処理槽12から第1水洗槽13へくみ出された上述の金属表面処理液成分は、第1水洗槽13から金属表面処理槽12へ回収される。そして、第1水洗槽13へは第2水洗槽14の水洗水が図示しない送液ラインにより送液されて第1水洗槽13内の水洗水が所定量に保たれ、さらに、第2水洗槽14へは第3水洗槽15の水洗水が図示しない送液ラインにより送液されて第2水洗槽14内の水洗水が所定量に保たれる。さらに第3水洗槽15には新規の水(補給水)が補給されてその水洗水が所定量に保たれる。このようにして、これら水洗槽内の金属表面処理液成分は、金属表面処理品移動方向に対して上流側の槽へそれぞれ回収される。
図1に示された例では、回収ライン17aに濃縮装置17が備えられており、第1水洗槽13の水洗水を金属表面処理槽12へ回収送液する際に、濃縮処理を行っている。
このような濃縮処理により、濃縮処理なしの場合に比べて、より多くの金属表面処理液成分が第1水洗槽13から金属表面処理槽12へ回収される。さらに、こうして水洗水量が多く減った第1水洗槽13には、第2水洗槽14の水洗水とともに、より多くの金属表面処理液成分が回収され、同様に、第2水洗槽14には、第3水洗槽15から、その水洗水とともに、より多くの金属表面処理液成分が回収されるとともに、第3水洗槽15には新規の水(補給水)が給水ライン15aにより補給されてその水洗水が所定量に保たれる。
このようにして第3水洗槽15の金属表面処理液成分の濃度が低くなるので、金属表面処理品の洗浄がより良好となると共に、第3水洗槽15から仕上げ水洗槽16へ移動する金属表面処理液成分も少なくなり、その結果、イオン交換樹脂塔2内に充填されたイオン交換樹脂の負担が減少し、その再生必要頻度を低減させることができる。なお、濃縮装置17の例としては、特許文献2及び3に記載の濃縮装置が挙げられる。
仕上げ水洗水浄化ライン16cから外された、イオン交換樹脂の再生を行う、本発明のイオン交換樹脂塔2は金属表面処理工場1から搬出されて、例えばトラック3などによりイオン交換樹脂再生装置5を有する再生センター4に搬入される。
図2に、本発明のイオン交換樹脂塔2イオン交換樹脂再生装置の一例5の主要部分のモデル図を示す。
イオン交換樹脂再生装置5は、流体として、この例では水、再生薬液、再生廃液、及び、攪拌用気体としてのエア(空気。ただし、窒素などの他の気体を用いてもよい)を送る2つの送気液配管5aL及び5bL、イオン交換樹脂10が充填されたイオン交換樹脂塔2に送気液配管5aL及び5bLのそれぞれの一方の端を着脱可能に接続させる少なくとも2つの接続部5a及び5b、接続部5aを通じてイオン交換樹脂塔2内に水及びエアを攪拌用気体として送る送気液手段、接続部5bを通じてイオン交換樹脂塔2内にイオン交換樹脂10を再生するための再生薬液11を送液する送液手段、及び、接続部5aを通じてイオン交換樹脂塔2から排出される再生廃液を、この再生廃液を処理する再生廃液処理部(後処理部)へ送出する送排液手段を有する。
再生センター4に搬入されたイオン交換樹脂塔2は、この例ではユニオン式着脱継手である接続部5a及び5bによって、イオン交換樹脂再生装置5に接続される。
このイオン交換樹脂再生装置5には、外部から、水(工業用水道水)が水供給ライン5eLに、イオン交換処理された脱塩水が脱塩水供給ライン5hLに、そして、図示しないブロアによりエアが送気液配管5aLに、それぞれ供給されている。
水供給ライン5eLは、途中にバルブ5fBを有する第1送水ライン5fLにより送気液配管5aLと、途中にバルブ5dBを有する第2送水ライン5dLにより送気液配管5bLと、にそれぞれ接続している。
また、脱塩水ライン5hLにはバルブ5hBが設けられ、送気液配管5bLに接続している。
さらに、図示しないブロアに接続され、途中にバルブ5gBを有するエア供給ライン5gLは送気液配管5aLに接続されている。
送気液配管5aLには第1送水ライン5fL及び送気液配管5aLよりも接続部5aから遠い位置にバルブ5aBが備えられ、送気液配管5aLのその他方の端は図示しない後処理部へ(図面左側へ)向かっている。
送気液配管5bLの他方の端には、バルブ5bB、及び、送薬液ポンプ5bPを介して再生薬液(この例では陽イオン交換樹脂再生を行っており、そのために塩酸を用いている。塩酸以外の各種鉱酸、例えば硫酸、硝酸等でもよい。)11を内容する再生薬液槽5bTが接続されているとともに、バルブ5bBよりも接続部5bに近い位置で分岐して、バルブ5cBを有し図示しない後処理部へ(図面下方へ)向かう排気液ライン5cLが備えられている。
イオン交換樹脂塔2内には、上部に若干の空間を残してイオン交換樹脂10が充填されているとともに、その底部近くに位置するストレーナ2a1に接続する樹脂塔内配管2aと、前記空間内でかつイオン交換樹脂塔上端近くに位置するストレーナ2b1に接続する樹脂塔内配管2bと、がそれぞれイオン交換樹脂塔2外部でフランジを介して上述の接続部5a及び5bに接続されている。
このイオン交換樹脂塔2上端にはバルブ2eBを有するエア抜きライン2eLを有し、イオン交換樹脂塔2内部のエアを排出できるようになっている。また、その底部近くには、運搬時など、必要に応じて液抜きを行うためのドレン口2dを有している。
次に、このイオン交換樹脂再生装置5によるイオン交換樹脂塔2内のイオン交換樹脂10の再生方法の一例について図3〜7を用いて説明する。
図3に、その第1工程であるバブリング洗浄工程の開始直後の状態をモデル的に示した。図3において当初はすべてのバルブが閉まっている状態である。
まず、バルブ5fB、5gB及び5cBが開かれ、図3中、太線で示したように洗浄水として水、及び、攪拌用気体としてエアが接続部5aを通じて樹脂塔内配管2aによりイオン交換樹脂塔2の底部付近に供給されて、バブリング洗浄が行われる。このときの気液の流れはイオン交換樹脂塔2が金属表面処理工場で用いられていたときとは逆の流れである。
このバブリング洗浄により、後述する各工程で供給される洗浄水や再生薬液がイオン交換樹脂10層全体に均一に接するように、イオン交換樹脂10層がほぐされる。バブリング洗浄工程開始後、しばらく経過したときのイオン交換樹脂塔2の内部の状態をモデル的に図4に示す。バブリング洗浄工程では、イオン交換樹脂塔2の底部へ、気泡20が洗浄水と共に供給されて図4に示されるようにイオン交換樹脂層がほぐされて、個々のイオン交換樹脂10に洗浄水が効率よく接触する。このようなバブリング洗浄は、イオン交換樹脂の容積充填量を、イオン交換樹脂塔2の内容積に対して70%以下とすることで効率よく行うことができる。
このバブリング洗浄工程で、イオン交換樹脂塔2のイオン交換樹脂10同士の間に存在する、ごみや浮遊物質等がエア及び洗浄水とともに、接続部5bを通じて、排気液ライン5cLにより図示しない後処理部へ排出される。この第1工程及び後述の第2工程の排水は、例えば、排水処理設備へ導入される。
次いで、図5に示すように第2工程として逆洗工程が実施される。すなわち、バルブ5gBが閉められ、エアの送出が止められるが、洗浄水の供給は継続される。そして、ごみや浮遊物質等の排出が認められなくなったときに、この逆洗工程は終了される。
第3工程として、再生工程が実施される。図6に示すようにバルブ5fB及び5cBが閉められ、バルブ5bB及び5aBが開かれるとともに、送薬液ポンプ5bPが起動される。このとき、図6に太線で示すように、再生薬液11が接続部5bを通じてイオン交換樹脂塔2に導入され、イオン交換樹脂塔2内部のイオン交換樹脂層をその上部から下部に向かって、すなわち、イオン交換樹脂塔2がイオン交換に用いられていたのと同じ流れの向きで、イオン交換樹脂10を徐々に再生しながら、通過し、イオン交換樹脂塔2の底部から再生廃液として樹脂塔内配管2a、接続部5a、送気液配管5aLを通じて図示しない後処理部へ送られ、必要に応じた処理が行われる。
再生工程ではイオン交換樹脂塔2に充填されたイオン交換樹脂10のイオン交換量に応じ、再生が十分に行われる量の再生薬液11を通液した後、送薬液ポンプ5bPが止められ、バルブ5bBが閉められて再生工程は終了される。
第4工程としてはイオン交換樹脂塔2内部の再生薬液を排出させ、イオン交換樹脂10を洗浄する順水洗工程が行われる。図7に示すようにバルブ5hBが開けられて、脱塩水が接続部5bを通じて、イオン交換樹脂塔2内に導入され、その底部から、廃液として接続部5a及び送気液配管5aLを通じて図示しない後処理部へ送られる。なお、この例では、順水洗工程では脱塩水を用いたが、これに代えて水道水、あるいは、工業用水等の清澄な水を使うこともできる。
順水洗工程では、イオン交換樹脂塔2内部の再生薬液を十分に排出する量の脱塩水が送液され、その後、すべてのバルブは閉じられて、イオン交換樹脂10の再生は終了する。
上述のように内部のイオン交換樹脂の再生が終了したイオン交換樹脂塔2は、再生装置5から外された後、再度、図1の金属表面処理工場1へ送られ、その金属表面処理ラインに再度、接続されて利用される。
このように本発明のイオン交換樹脂塔2によれば、イオン交換樹脂10をイオン交換樹脂塔2から出すことなく、再生に必要なすべての処理を行うことができる。
上記では、内部に陽イオン交換樹脂が充填されたイオン交換樹脂塔2について示したが、内部に陰イオン交換樹脂が充填されたイオン交換樹脂塔では、再生液を陰イオン交換樹脂を再生する再生薬液を用いる以外は、上記と全く同様にして再生することができる。
以上、本発明について、好ましい実施形態を挙げて説明したが、本発明のイオン交換樹脂塔は、上記実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、本発明のイオン交換樹脂塔は、金属表面処理に付随する水処理や液処理、廃液処理に用いてもよい。
当業者は、従来公知の知見に従い、本発明のイオン交換樹脂塔を適宜改変することができる。このような改変によってもなお本発明のイオン交換樹脂塔を具備する限り、もちろん、本発明の範疇に含まれるものである。
1 金属表面処理工場
2 本発明の(可搬式の)イオン交換樹脂塔
4 再生センター
5 本発明のイオン交換樹脂再生装置の一例
5a、5b 接続部
5aL、5bL 送気液配管
5bT 再生薬液槽
5cL 排気液ライン
5dL 第2送水ライン
5eL 水供給ライン
5fL 第1送水ライン
5gL エア供給ライン
10 イオン交換樹脂
11 再生薬液
12 金属表面処理槽
13 第1水洗槽
14 第2水洗槽
15 第3水洗槽
16 仕上げ水洗槽
16c 仕上げ水洗水浄化ライン
17 濃縮装置
17a 回収ライン
17b 回収ラインポンプ
20 気泡

Claims (2)

  1. 内部にイオン交換樹脂が充填された、可搬式のイオン交換樹脂塔において、前記イオン交換樹脂の容積充填量が、前記イオン交換樹脂塔の内容積の70%以下であることを特徴とするイオン交換樹脂塔。
  2. 請求項1に記載のイオン交換樹脂塔内のイオン交換樹脂の再生方法であって、
    (A)気体及び液体から選ばれる少なくとも1つの流体を送る複数の送気液配管、少なくとも1つの前記接続部を通じて前記イオン交換樹脂塔内に水及び攪拌用気体の少なくとも1つを供給する送気液手段、及び、少なくとも1つの前記接続部を通じて前記イオン交換樹脂塔内に前記イオン交換樹脂を再生するための再生薬液を送液する送液手段、を有するイオン交換樹脂再生装置の前記送気液配管に前記イオン交換樹脂塔を接続するイオン交換樹脂塔接続工程、
    (B)前記送気液手段により、前記イオン交換塔の底部へ前記水及び前記攪拌用気体を供給するバブリング洗浄工程、
    (C)前記送気液手段により、前記イオン交換塔の底部へ前記水を供給する逆洗工程、
    (D)前記送液手段により、前記イオン交換塔の上部へ前記再生薬液を送液する再生工程、及び、
    (E)前記送気液手段により、前記イオン交換塔の上部へ前記水を供給する水洗工程、を順次有することを特徴とするイオン交換樹脂の再生方法。
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