JPH05118356A - 遠心シユー式クラツチ - Google Patents
遠心シユー式クラツチInfo
- Publication number
- JPH05118356A JPH05118356A JP3275689A JP27568991A JPH05118356A JP H05118356 A JPH05118356 A JP H05118356A JP 3275689 A JP3275689 A JP 3275689A JP 27568991 A JP27568991 A JP 27568991A JP H05118356 A JPH05118356 A JP H05118356A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- shoe
- weight
- lining
- clutch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D43/00—Automatic clutches
- F16D43/02—Automatic clutches actuated entirely mechanically
- F16D43/04—Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by angular speed
- F16D43/14—Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by angular speed with centrifugal masses actuating the clutching members directly in a direction which has at least a radial component; with centrifugal masses themselves being the clutching members
- F16D43/18—Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by angular speed with centrifugal masses actuating the clutching members directly in a direction which has at least a radial component; with centrifugal masses themselves being the clutching members with friction clutching members
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D43/00—Automatic clutches
- F16D43/02—Automatic clutches actuated entirely mechanically
- F16D43/04—Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by angular speed
- F16D43/14—Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by angular speed with centrifugal masses actuating the clutching members directly in a direction which has at least a radial component; with centrifugal masses themselves being the clutching members
- F16D2043/145—Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by angular speed with centrifugal masses actuating the clutching members directly in a direction which has at least a radial component; with centrifugal masses themselves being the clutching members the centrifugal masses being pivoting
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
- One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】摩擦熱により遠心シュー式クラッチ内部の構成
部品が劣化することを防止する。 【構成】インナプレート２１にシューウェイト２３の一
端が回動可能に取付けられ、シューウェイト２３の外周
を囲うようにハウジング３１が配置されている。シュー
ウェイト２３のハウジング３１内面に対向する外周面に
は、ライニング３０が設けられた面以外の面に断熱材層
３４，３７が設けられている。 【作用及び効果】ライニング３０がハウジング３１内面
に摩擦摺動しつつ圧接したときに発生する摩擦熱によ
り、ハウジング３１が高温に加熱された場合でも、ハウ
ジング３１からの輻射熱を断熱材層３４，３７で遮断す
るため、シューウェイト２３が輻射熱により高温に加熱
されることを防止でき、クラッチ内部の昇温を防止でき
る。
部品が劣化することを防止する。 【構成】インナプレート２１にシューウェイト２３の一
端が回動可能に取付けられ、シューウェイト２３の外周
を囲うようにハウジング３１が配置されている。シュー
ウェイト２３のハウジング３１内面に対向する外周面に
は、ライニング３０が設けられた面以外の面に断熱材層
３４，３７が設けられている。 【作用及び効果】ライニング３０がハウジング３１内面
に摩擦摺動しつつ圧接したときに発生する摩擦熱によ
り、ハウジング３１が高温に加熱された場合でも、ハウ
ジング３１からの輻射熱を断熱材層３４，３７で遮断す
るため、シューウェイト２３が輻射熱により高温に加熱
されることを防止でき、クラッチ内部の昇温を防止でき
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、遠心シュー式クラッ
チに関するものである。
チに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の遠心シュー式クラッチは、例え
ば、二輪車の自動変速機に使用されており、これは、図
３に示すような構成となっている。インナプレート１の
周縁に立設された支軸２には、円弧状の外形を有するシ
ューウェイト３の一端が回転可能に軸支されている。各
シューウェイト３の端部４と隣のシューウェイト３の係
止穴８には、リターンスプリング５の端部６，７が係止
され、このリターンスプリング５の引張り力により３つ
のシューウェイト３は、中心方向へ揺動するように付勢
されている。各シューウェイト３の外周面には、摩擦材
でできたライニング１０の層が設けられている。さら
に、シューウェイト３の外周を囲うように円筒状のハウ
ジング１１が配置されており、このハウジング１１の中
心穴１２には、図示しない出力軸が挿通固定されてい
る。
ば、二輪車の自動変速機に使用されており、これは、図
３に示すような構成となっている。インナプレート１の
周縁に立設された支軸２には、円弧状の外形を有するシ
ューウェイト３の一端が回転可能に軸支されている。各
シューウェイト３の端部４と隣のシューウェイト３の係
止穴８には、リターンスプリング５の端部６，７が係止
され、このリターンスプリング５の引張り力により３つ
のシューウェイト３は、中心方向へ揺動するように付勢
されている。各シューウェイト３の外周面には、摩擦材
でできたライニング１０の層が設けられている。さら
に、シューウェイト３の外周を囲うように円筒状のハウ
ジング１１が配置されており、このハウジング１１の中
心穴１２には、図示しない出力軸が挿通固定されてい
る。
【０００３】そして、エンジンの回転により入力軸が回
転すると、この入力軸に軸着されているインナプレート
１が回転し、シューウェイト３に遠心力が発生する。こ
の遠心力によりシューウェイト３の回動端９が径方向に
拡開し、ライニング１０が遠心力によってハウジング１
１の内面に圧接される。この状態がクラッチの締結状態
であり、入力軸の回転がシューウェイト３からハウジン
グ１１に伝達されて出力軸が回転する。
転すると、この入力軸に軸着されているインナプレート
１が回転し、シューウェイト３に遠心力が発生する。こ
の遠心力によりシューウェイト３の回動端９が径方向に
拡開し、ライニング１０が遠心力によってハウジング１
１の内面に圧接される。この状態がクラッチの締結状態
であり、入力軸の回転がシューウェイト３からハウジン
グ１１に伝達されて出力軸が回転する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例のような構
成の遠心シュー式クラッチは、登坂時のような高負荷走
行時や低速走行時には、入力軸の回転数よりも出力軸の
回転数が低いため、ライニング１０はハウジング１１内
面に対し摩擦摺動しつつ圧接した状態となる。この状態
では、ライニング１０とハウジング１１との摩擦熱によ
り遠心シュー式クラッチ内部が高温となり、内部の構成
部品が熱による影響を受け、劣化が早まる等の問題があ
る。
成の遠心シュー式クラッチは、登坂時のような高負荷走
行時や低速走行時には、入力軸の回転数よりも出力軸の
回転数が低いため、ライニング１０はハウジング１１内
面に対し摩擦摺動しつつ圧接した状態となる。この状態
では、ライニング１０とハウジング１１との摩擦熱によ
り遠心シュー式クラッチ内部が高温となり、内部の構成
部品が熱による影響を受け、劣化が早まる等の問題があ
る。
【０００５】そこで、本発明は、遠心シュー式クラッチ
内部の昇温を抑え、より熱劣化の少ない遠心シュー式ク
ラッチを提供することを目的とする。
内部の昇温を抑え、より熱劣化の少ない遠心シュー式ク
ラッチを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は、このハ
ウジング１１が高温に加熱される現象に関して研究した
結果、クラッチ内部が高温になる原因として次のことを
発見した。すなわち、前記従来例において、シューウェ
イト３は、発生する遠心力を高めるために回動端９の長
さを可能な限り長くしてあるが、クラッチ締結タイミン
グの適正化のため、ライニング１０は、シューウェイト
３の外周面の中央部のみに設けられている。このため、
シューウェイト３のハウジング１１と対向する外周面に
は、ライニング１０の前後に露出面１３，１４が存在す
る。
ウジング１１が高温に加熱される現象に関して研究した
結果、クラッチ内部が高温になる原因として次のことを
発見した。すなわち、前記従来例において、シューウェ
イト３は、発生する遠心力を高めるために回動端９の長
さを可能な限り長くしてあるが、クラッチ締結タイミン
グの適正化のため、ライニング１０は、シューウェイト
３の外周面の中央部のみに設けられている。このため、
シューウェイト３のハウジング１１と対向する外周面に
は、ライニング１０の前後に露出面１３，１４が存在す
る。
【０００７】そして、前述のようにハウジング１１が摩
擦熱により高温に加熱されたとき、シューウェイト３の
外周面のうち、ライニング１０が形成されている面はラ
イニング１０が断熱材として作用するが、前記露出面１
３，１４はハウジング１１からの輻射熱を直接受けるた
めシューウェイト３が加熱され、このためにクラッチ内
部が高温になるのである。
擦熱により高温に加熱されたとき、シューウェイト３の
外周面のうち、ライニング１０が形成されている面はラ
イニング１０が断熱材として作用するが、前記露出面１
３，１４はハウジング１１からの輻射熱を直接受けるた
めシューウェイト３が加熱され、このためにクラッチ内
部が高温になるのである。
【０００８】そこで、本願発明者等は、このようなハウ
ジング１１の輻射熱によるシューウェイト３の加熱を防
止することにより、クラッチ内部が高温になることを防
止できると考え、さらに研究を重ねた結果、本発明をす
るに至った。すなわち、本発明は、回転軸に軸着された
インナプレートと、該インナプレートの周縁に一端が回
動可能に取付けられ、遠心力により回動端が径方向に開
く円弧状のシューウェイトと、該シューウェイトの外周
を囲うように配置された円筒状のハウジングと、前記シ
ューウェイトの外周面に設けられ、シューウェイトの回
動端が遠心力により拡開したときに前記ハウジングの内
面に圧接するライニングとを具備し、遠心力によりシュ
ーウェイトの回動端が開いて、前記ライニングがハウジ
ング内面に圧接することによって回転軸とハウジングと
が締結される遠心シュー式クラッチにおいて、前記ハウ
ジング内面に対向するシューウェイトの外周面のうち前
記ハウジング内面に圧接するライニングが設けられた面
以外の面に断熱材層を設けたことを特徴とするものであ
る。
ジング１１の輻射熱によるシューウェイト３の加熱を防
止することにより、クラッチ内部が高温になることを防
止できると考え、さらに研究を重ねた結果、本発明をす
るに至った。すなわち、本発明は、回転軸に軸着された
インナプレートと、該インナプレートの周縁に一端が回
動可能に取付けられ、遠心力により回動端が径方向に開
く円弧状のシューウェイトと、該シューウェイトの外周
を囲うように配置された円筒状のハウジングと、前記シ
ューウェイトの外周面に設けられ、シューウェイトの回
動端が遠心力により拡開したときに前記ハウジングの内
面に圧接するライニングとを具備し、遠心力によりシュ
ーウェイトの回動端が開いて、前記ライニングがハウジ
ング内面に圧接することによって回転軸とハウジングと
が締結される遠心シュー式クラッチにおいて、前記ハウ
ジング内面に対向するシューウェイトの外周面のうち前
記ハウジング内面に圧接するライニングが設けられた面
以外の面に断熱材層を設けたことを特徴とするものであ
る。
【０００９】
【作用】本発明の遠心シュー式クラッチは、ハウジング
内面に対向するシューウェイトの外周面のうち、ハウジ
ング内面に圧接するライニングが設けられた面以外の面
に断熱材層を設けたことにより、ハウジングとライニン
グとの摩擦熱によってハウジングが高温に加熱されて
も、ハウジングからの輻射熱をシューウェイトが直接受
けることが無く、ハウジングからの輻射熱によりシュー
ウェイトが高温に加熱されることを防止できる。
内面に対向するシューウェイトの外周面のうち、ハウジ
ング内面に圧接するライニングが設けられた面以外の面
に断熱材層を設けたことにより、ハウジングとライニン
グとの摩擦熱によってハウジングが高温に加熱されて
も、ハウジングからの輻射熱をシューウェイトが直接受
けることが無く、ハウジングからの輻射熱によりシュー
ウェイトが高温に加熱されることを防止できる。
【００１０】
【実施例】図１は本発明に係る遠心シュー式クラッチの
第１実施例の構成を、一部破断して示す正面図であり、
図２は図１中のＡ−Ａ線断面図である。本実施例の遠心
シュー式クラッチは、前記従来例と同様に、二輪車の自
動変速機に使用されているものである。インナプレート
２１は図示しない入力軸に軸着された円板状に形成され
ている。インナプレート２１の周縁には、１２０°の角
度で３箇所に支軸２２が立設され、この支軸２２に円弧
状の外形を有するシューウェイト２３の一端が回転可能
に軸支されている。このシューウェイト２３の軸支され
た端部２４には、リターンスプリング２５の一端２６が
係止されている。このリターンスプリング２５の他端２
７は、隣のシューウェイト２３の係止穴２８に係止され
ている。このリターンスプリング２５は、３つのシュー
ウェイト２３の各々の間に取付けられており、このリタ
ーンスプリング２５の引張り力により３つのシューウェ
イト２３は、中心方向へ揺動するように付勢されてい
る。
第１実施例の構成を、一部破断して示す正面図であり、
図２は図１中のＡ−Ａ線断面図である。本実施例の遠心
シュー式クラッチは、前記従来例と同様に、二輪車の自
動変速機に使用されているものである。インナプレート
２１は図示しない入力軸に軸着された円板状に形成され
ている。インナプレート２１の周縁には、１２０°の角
度で３箇所に支軸２２が立設され、この支軸２２に円弧
状の外形を有するシューウェイト２３の一端が回転可能
に軸支されている。このシューウェイト２３の軸支され
た端部２４には、リターンスプリング２５の一端２６が
係止されている。このリターンスプリング２５の他端２
７は、隣のシューウェイト２３の係止穴２８に係止され
ている。このリターンスプリング２５は、３つのシュー
ウェイト２３の各々の間に取付けられており、このリタ
ーンスプリング２５の引張り力により３つのシューウェ
イト２３は、中心方向へ揺動するように付勢されてい
る。
【００１１】各シューウェイト２３の外周面には、摩擦
材でできたライニング３０の層が設けられている。この
ライニング３０は、従来例と同様に、シューウェイト２
３の外周面の中央部分のみに形成されている。ハウジン
グ３１は、シューウェイト２３の外周を囲うような片底
円筒状に形成され、このハウジング３１の中心穴３２に
は、図示しない出力軸が挿通固定されている。各シュー
ウェイト２３の上面には、薄板円環状のカバープレート
３５が被せられており、このカバープレート３５は支軸
２２に固定されている。
材でできたライニング３０の層が設けられている。この
ライニング３０は、従来例と同様に、シューウェイト２
３の外周面の中央部分のみに形成されている。ハウジン
グ３１は、シューウェイト２３の外周を囲うような片底
円筒状に形成され、このハウジング３１の中心穴３２に
は、図示しない出力軸が挿通固定されている。各シュー
ウェイト２３の上面には、薄板円環状のカバープレート
３５が被せられており、このカバープレート３５は支軸
２２に固定されている。
【００１２】そして、ハウジング３１内面に対向するシ
ューウェイト２３の外周面のうち、前記ライニング３０
が設けられた面以外の面３３，３６には、この面３３，
３６の略全面を覆い隠す断熱材層３４，３７が設けられ
ている。この断熱材層３４，３７は、発泡性樹脂、ロッ
クウール等の断熱効果の高い材料を用いて形成されてお
り、断熱材を直接塗布又は接着したり、発泡樹脂剤を吹
付けた後加熱して発泡させる等の手段により、シューウ
エイト２３外周面に固着されている。
ューウェイト２３の外周面のうち、前記ライニング３０
が設けられた面以外の面３３，３６には、この面３３，
３６の略全面を覆い隠す断熱材層３４，３７が設けられ
ている。この断熱材層３４，３７は、発泡性樹脂、ロッ
クウール等の断熱効果の高い材料を用いて形成されてお
り、断熱材を直接塗布又は接着したり、発泡樹脂剤を吹
付けた後加熱して発泡させる等の手段により、シューウ
エイト２３外周面に固着されている。
【００１３】また、回動端２９側の断熱材層３４は、ラ
イニング３０がハウジング３１に圧接する際に邪魔にな
ったり、ハウジング３１に接触して磨耗することが無い
ように、その厚さがライニング３０よりも薄く形成され
ている。また、支軸２側の断熱材層３７は、この部分に
おけるシューウェイト２３外周面とハウジング３１との
間隔が回動端２９よりも大きく、ハウジング３１からの
輻射熱が回動端２９側よりも弱いと考えられるため、そ
の厚さは薄くても良い。
イニング３０がハウジング３１に圧接する際に邪魔にな
ったり、ハウジング３１に接触して磨耗することが無い
ように、その厚さがライニング３０よりも薄く形成され
ている。また、支軸２側の断熱材層３７は、この部分に
おけるシューウェイト２３外周面とハウジング３１との
間隔が回動端２９よりも大きく、ハウジング３１からの
輻射熱が回動端２９側よりも弱いと考えられるため、そ
の厚さは薄くても良い。
【００１４】このように構成された本実施例の動作及び
作用を以下に説明する。エンジンが回転して入力軸が回
転すると、入力軸に軸着されたインナプレート２１が回
転し、シューウェイト２３がインナプレート２１と共に
回転する。シューウェイト２３が回転すると、このシュ
ーウェイト２３に遠心力が発生する。この遠心力により
シューウェイト２３の回動端２９が径方向に拡開し、ラ
イニング３０が遠心力によってハウジング３１の内面に
圧接されて、クラッチの締結状態となる。これによっ
て、入力軸の回転がシューウェイト３からハウジング１
１に伝達されて出力軸が回転する。出力軸の回転は駆動
輪に伝達される。
作用を以下に説明する。エンジンが回転して入力軸が回
転すると、入力軸に軸着されたインナプレート２１が回
転し、シューウェイト２３がインナプレート２１と共に
回転する。シューウェイト２３が回転すると、このシュ
ーウェイト２３に遠心力が発生する。この遠心力により
シューウェイト２３の回動端２９が径方向に拡開し、ラ
イニング３０が遠心力によってハウジング３１の内面に
圧接されて、クラッチの締結状態となる。これによっ
て、入力軸の回転がシューウェイト３からハウジング１
１に伝達されて出力軸が回転する。出力軸の回転は駆動
輪に伝達される。
【００１５】一方、登坂時のような高負荷時や低速走行
時には、入力軸の回転数よりも出力軸の回転数が小さく
なるため、ライニング３０がハウジング３１内面に摩擦
摺動しつつ圧接する状態となる。このため、ハウジング
３１が摩擦熱により加熱される。この状態が連続する
と、ハウジング３１に摩擦熱が蓄積して高温となる。し
かし、シューウェイト２３の外周面のライニング３０が
設けられている面以外の面には断熱材層３４，３７が設
けられているため、ハウジング３１からの輻射熱は断熱
材層３４，３７により遮断される。従って、シューウェ
イト２３は、ハウジング３１からの輻射熱によって高温
に加熱されることが無く、クラッチ内部が高温になるこ
とを防止できる。
時には、入力軸の回転数よりも出力軸の回転数が小さく
なるため、ライニング３０がハウジング３１内面に摩擦
摺動しつつ圧接する状態となる。このため、ハウジング
３１が摩擦熱により加熱される。この状態が連続する
と、ハウジング３１に摩擦熱が蓄積して高温となる。し
かし、シューウェイト２３の外周面のライニング３０が
設けられている面以外の面には断熱材層３４，３７が設
けられているため、ハウジング３１からの輻射熱は断熱
材層３４，３７により遮断される。従って、シューウェ
イト２３は、ハウジング３１からの輻射熱によって高温
に加熱されることが無く、クラッチ内部が高温になるこ
とを防止できる。
【００１６】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものでは無く、前記実施例におけるシューウェイト２３
の支軸２２側の断熱材層３７が無いものであっても良
い。この場合には、シューウェイト２３が遠心力により
拡開したときに、ハウジング３１内面に最も近接する回
動端２９側に断熱材層３４が設けられているため、ハウ
ジング３１からシューウェイト２３に当たる輻射熱の大
部分を遮断することができるため、シューウェイト２３
の加熱防止効果を十分に発揮できる。
ものでは無く、前記実施例におけるシューウェイト２３
の支軸２２側の断熱材層３７が無いものであっても良
い。この場合には、シューウェイト２３が遠心力により
拡開したときに、ハウジング３１内面に最も近接する回
動端２９側に断熱材層３４が設けられているため、ハウ
ジング３１からシューウェイト２３に当たる輻射熱の大
部分を遮断することができるため、シューウェイト２３
の加熱防止効果を十分に発揮できる。
【００１７】また、前記断熱材層３４，３７をライニン
グ３０と同一材料で形成することもできる。ライニング
３０は、それ自体が断熱効果を有するものだからであ
る。従って、ライニング３０と断熱材層３４，３７とを
一体成形したものを、一工程で同時にシューウェイト２
３に設けることができ、作業効率が良くなる。
グ３０と同一材料で形成することもできる。ライニング
３０は、それ自体が断熱効果を有するものだからであ
る。従って、ライニング３０と断熱材層３４，３７とを
一体成形したものを、一工程で同時にシューウェイト２
３に設けることができ、作業効率が良くなる。
【００１８】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の遠
心シュー式クラッチは、ハウジング内面に対向するシュ
ーウェイトの外周面のうち、ハウジング内面に圧接する
ライニングが設けられた面以外の面に断熱材層を設けた
ことにより、低速走行時や高負荷時に、ハウジングとラ
イニングとが摩擦摺動することにより発生する摩擦熱に
よってハウジングが高温に加熱されても、ハウジングか
らの輻射熱をシューウェイトが直接受けることが無く、
クラッチ内部が高温になることを防止できる。
心シュー式クラッチは、ハウジング内面に対向するシュ
ーウェイトの外周面のうち、ハウジング内面に圧接する
ライニングが設けられた面以外の面に断熱材層を設けた
ことにより、低速走行時や高負荷時に、ハウジングとラ
イニングとが摩擦摺動することにより発生する摩擦熱に
よってハウジングが高温に加熱されても、ハウジングか
らの輻射熱をシューウェイトが直接受けることが無く、
クラッチ内部が高温になることを防止できる。
【図１】本発明に係る遠心シュー式クラッチの第１実施
例の構成を一部破断して示す正面図である。
例の構成を一部破断して示す正面図である。
【図２】図１中のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】従来の遠心シュー式クラッチの構成を一部破断
して示す正面図である。
して示す正面図である。
２１…インナプレート ２３…シューウェイト ２
９…回動端 ３０…ライニング ３１…ハウジング ３４，３７
…断熱材層
９…回動端 ３０…ライニング ３１…ハウジング ３４，３７
…断熱材層
Claims (1)
- 【請求項１】回転軸に軸着されたインナプレートと、 該インナプレートの周縁に一端が回動可能に取付けら
れ、遠心力により回動端が径方向に開く円弧状のシュー
ウェイトと、 該シューウェイトの外周を囲うように配置された円筒状
のハウジングと、 前記シューウェイトの外周面に設けられ、シューウェイ
トの回動端が遠心力により拡開したときに前記ハウジン
グの内面に圧接するライニングとを具備し、 遠心力によりシューウェイトの回動端が開いて、前記ラ
イニングがハウジング内面に圧接することによって回転
軸とハウジングとが締結される遠心シュー式クラッチに
おいて、 前記ハウジング内面に対向するシューウェイトの外周面
のうち、前記ハウジング内面に圧接するライニングが設
けられた面以外の面に断熱材層を設けたことを特徴とす
る遠心シュー式クラッチ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3275689A JPH05118356A (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 遠心シユー式クラツチ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3275689A JPH05118356A (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 遠心シユー式クラツチ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05118356A true JPH05118356A (ja) | 1993-05-14 |
Family
ID=17558988
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3275689A Pending JPH05118356A (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 遠心シユー式クラツチ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05118356A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112005027A (zh) * | 2018-05-11 | 2020-11-27 | 株式会社F.C.C. | 离心离合器 |
-
1991
- 1991-10-23 JP JP3275689A patent/JPH05118356A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112005027A (zh) * | 2018-05-11 | 2020-11-27 | 株式会社F.C.C. | 离心离合器 |
| CN112005027B (zh) * | 2018-05-11 | 2022-07-05 | 株式会社F.C.C. | 离心离合器 |
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