JPH0615138Y2 - ダイヤフラム式クラツチ - Google Patents
ダイヤフラム式クラツチInfo
- Publication number
- JPH0615138Y2 JPH0615138Y2 JP1986188544U JP18854486U JPH0615138Y2 JP H0615138 Y2 JPH0615138 Y2 JP H0615138Y2 JP 1986188544 U JP1986188544 U JP 1986188544U JP 18854486 U JP18854486 U JP 18854486U JP H0615138 Y2 JPH0615138 Y2 JP H0615138Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flywheel
- diaphragm spring
- clutch
- notch
- diaphragm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車等に用いられるダイヤフラム式クラッチ
に関する。
に関する。
(従来の技術) 従来のダイヤフラム式クラッチの1例が第3図ないし第
5図に示されている。
5図に示されている。
第5図において、1はクランク軸に固定されたフライホ
ィール、2はクラッチディスク、3はクラッチディスク
2の外周に固定されたフェーシング、4はフライホィー
ル1に固定されたクラッチカバー、5はプレッシャプレ
ート、6はダイヤフラムスプリング、7はレリーズベア
リング、8はレリーズベアリングハブ、9はレリーズフ
ォーク、10はクラッチシャフト、14はピボットリング、
12はサポートリベットである。
ィール、2はクラッチディスク、3はクラッチディスク
2の外周に固定されたフェーシング、4はフライホィー
ル1に固定されたクラッチカバー、5はプレッシャプレ
ート、6はダイヤフラムスプリング、7はレリーズベア
リング、8はレリーズベアリングハブ、9はレリーズフ
ォーク、10はクラッチシャフト、14はピボットリング、
12はサポートリベットである。
ダイヤフラムスプリング6はフライホイール1に固定さ
れたクラッチカバー4にサポートリベット12を介して支
持されてフライホイール1と一体回転する。そして、こ
のダイヤフラムスプリング6は、第3図及び第4図に示
すように、その周縁から中央に伸びる扇形に切り欠かれ
た多数の切欠片6aを具え、これら多数の切欠片6aの外端
は環状部に接続し、内端はレリーズベアリング7に当接
するようになっている。
れたクラッチカバー4にサポートリベット12を介して支
持されてフライホイール1と一体回転する。そして、こ
のダイヤフラムスプリング6は、第3図及び第4図に示
すように、その周縁から中央に伸びる扇形に切り欠かれ
た多数の切欠片6aを具え、これら多数の切欠片6aの外端
は環状部に接続し、内端はレリーズベアリング7に当接
するようになっている。
図示のクラッチ接の状態では、プレッシャプレート5は
ダイヤフラムスプリング6の環状部と当接してそのばね
力により左方、即ち、フライホイール1側に押圧され、
フェーシング3をフライホィール1との間に狭圧してい
る。この状態で、フライホィール1を回転させると、そ
の回転力はフェーシング3、クラッチディスク2を介し
てクラッチシャフト10に伝達される。
ダイヤフラムスプリング6の環状部と当接してそのばね
力により左方、即ち、フライホイール1側に押圧され、
フェーシング3をフライホィール1との間に狭圧してい
る。この状態で、フライホィール1を回転させると、そ
の回転力はフェーシング3、クラッチディスク2を介し
てクラッチシャフト10に伝達される。
クラッチを切る際には、レリーズフォーク9によってレ
リーズベアリングハブ8及びレリーズベアリング7を左
方に移動させてダイヤフラムスプリング6の中央部、即
ち、切欠片6aの内端を左方に押す。するとダイヤフラム
スプリング6はピボットリング14まわりに傾転してその
外周部、即ち、環状部は右方に動き、これに伴ってフェ
ーシング3はフライホィール1及びプレッシャプレート
5から解離される。
リーズベアリングハブ8及びレリーズベアリング7を左
方に移動させてダイヤフラムスプリング6の中央部、即
ち、切欠片6aの内端を左方に押す。するとダイヤフラム
スプリング6はピボットリング14まわりに傾転してその
外周部、即ち、環状部は右方に動き、これに伴ってフェ
ーシング3はフライホィール1及びプレッシャプレート
5から解離される。
(考案が解決しようとする問題点) 上記従来のダイヤフラム式クラッチにおいては、ダイヤ
フラムスプリング6の各切欠片6aが平面上に配列され、
これら切欠片6a間の間隙が小さいので、フライホィール
1及びダイヤフラムスプリング6によって囲まれた空間
13内に空気は殆ど流入しない。従って、フェーシング3
がフライホィール1及びプレッシャプレート5と摺接す
ることにより発生した摩擦熱が空間13内にこもる。この
結果、フェーシング3、フライホィール1、プレッシャ
プレート5が過熱してこれら相互間の摩擦係数が低下
し、クラッチに滑りが生じるという不具合があった。
フラムスプリング6の各切欠片6aが平面上に配列され、
これら切欠片6a間の間隙が小さいので、フライホィール
1及びダイヤフラムスプリング6によって囲まれた空間
13内に空気は殆ど流入しない。従って、フェーシング3
がフライホィール1及びプレッシャプレート5と摺接す
ることにより発生した摩擦熱が空間13内にこもる。この
結果、フェーシング3、フライホィール1、プレッシャ
プレート5が過熱してこれら相互間の摩擦係数が低下
し、クラッチに滑りが生じるという不具合があった。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記問題点に対処するために提案されたもので
あって、その要旨とするところは、内端がレリーズベア
リングに当接する多数の切欠片と、同切欠片の外端が接
続されプレッシャプレートをフライホイール側に押圧す
る環状部とを有するとともに上記フライホイールに固定
されたクラッチカバーに支持されて上記フライホイール
と一体回転するダイヤフラムスプリングを備え、上記ダ
イヤフラムスプリングの上記多数の切欠片の一部を捻転
することによって送風翼を形成し、且つ上記捻転させた
切欠片を上記レリーズベアリングに当接しないように他
の切欠片より短く形成したことを特徴とするダイヤフラ
ム式クラッチにある。
あって、その要旨とするところは、内端がレリーズベア
リングに当接する多数の切欠片と、同切欠片の外端が接
続されプレッシャプレートをフライホイール側に押圧す
る環状部とを有するとともに上記フライホイールに固定
されたクラッチカバーに支持されて上記フライホイール
と一体回転するダイヤフラムスプリングを備え、上記ダ
イヤフラムスプリングの上記多数の切欠片の一部を捻転
することによって送風翼を形成し、且つ上記捻転させた
切欠片を上記レリーズベアリングに当接しないように他
の切欠片より短く形成したことを特徴とするダイヤフラ
ム式クラッチにある。
(作用) 本考案は上記構成を具えているため、ダイヤフラムスプ
リングが回転すると、その切欠片の一部を捻転すること
によって形成された送風翼により外部の空気がフライホ
ィールとダイヤフラムスプリングで囲まれた空間内に強
制的に取り込まれ、この空気によりフェーシング、プレ
ッシャプレート及びフライホィールが冷却される。
リングが回転すると、その切欠片の一部を捻転すること
によって形成された送風翼により外部の空気がフライホ
ィールとダイヤフラムスプリングで囲まれた空間内に強
制的に取り込まれ、この空気によりフェーシング、プレ
ッシャプレート及びフライホィールが冷却される。
(実施例) 本考案の1実施例が第1図及び第2図に示されている。
第1図及び第2図に示すように、ダイヤフラムスプリン
グ11の多数の切欠片11aの一部(図には3ケ)を捻転す
ることによって送風翼11bが形成されている。この送風
翼11bはその内端がレリーズベアリング7に当接しない
ように他の切欠片11aより若干短くされている。他の構
成は第3図ないし第5図に示す従来のものと同様であ
る。
グ11の多数の切欠片11aの一部(図には3ケ)を捻転す
ることによって送風翼11bが形成されている。この送風
翼11bはその内端がレリーズベアリング7に当接しない
ように他の切欠片11aより若干短くされている。他の構
成は第3図ないし第5図に示す従来のものと同様であ
る。
エンジンが回転中は、クラッチの断、接に拘らずフライ
ホィール1、プレッシャプレート5、クラッチカバー4
及びダイヤフラムスプリング11は絶えず回転しているの
で、ダイヤフラムスプリング11の送風翼11bにより外部
の空気が空間13内に強制的に取り込まれる。従って、フ
ェーシング3、フライホィール1並びにプレッシャプレ
ート5は空間13内に取り込まれる空気により冷却される
ので、過熱することはなく、従って、これらの間の摩擦
係数の低下を防止することができる。
ホィール1、プレッシャプレート5、クラッチカバー4
及びダイヤフラムスプリング11は絶えず回転しているの
で、ダイヤフラムスプリング11の送風翼11bにより外部
の空気が空間13内に強制的に取り込まれる。従って、フ
ェーシング3、フライホィール1並びにプレッシャプレ
ート5は空間13内に取り込まれる空気により冷却される
ので、過熱することはなく、従って、これらの間の摩擦
係数の低下を防止することができる。
(考案の効果) 本考案においては、ダイヤフラムスプリングの多数の切
欠片の一部を捻転することによって送風翼を形成したた
め、ダイヤフラムスプリングが回転すると、その送風翼
により外部の空気がフライホィールとダイヤフラムスプ
リングで囲まれた空間内に強制的に取り込まれる。従っ
て、この空気によりフェーシング、フライホィール並び
にプレッシャプレートが冷却されるので、これらが摩擦
熱によって加熱されることがなく、これらの間の摩擦係
数の低下を防止してクラッチにおける滑りの発生を阻止
しうる。また、ダイヤフラムスプリングの多数の切欠片
の一部を捻転することによって送風翼を形成すれば良い
ため、従来のものに容易に適用できる。また、本考案に
おいては、捻転させた切欠片をレリーズベアリングに当
接しないように他の切欠片より短く形成したため、クラ
ッチ操作時荷重がレリーズベアリングから捻転させた切
欠片に作用することがなく、従って、ダイヤフラムスプ
リングの信頼性及び耐久性を向上できる。また、捻転さ
せた切欠片とレリーズベアリングとの間の隙間を通風路
として機能させることができるので、効率の良い冷却効
果を得ることができる。
欠片の一部を捻転することによって送風翼を形成したた
め、ダイヤフラムスプリングが回転すると、その送風翼
により外部の空気がフライホィールとダイヤフラムスプ
リングで囲まれた空間内に強制的に取り込まれる。従っ
て、この空気によりフェーシング、フライホィール並び
にプレッシャプレートが冷却されるので、これらが摩擦
熱によって加熱されることがなく、これらの間の摩擦係
数の低下を防止してクラッチにおける滑りの発生を阻止
しうる。また、ダイヤフラムスプリングの多数の切欠片
の一部を捻転することによって送風翼を形成すれば良い
ため、従来のものに容易に適用できる。また、本考案に
おいては、捻転させた切欠片をレリーズベアリングに当
接しないように他の切欠片より短く形成したため、クラ
ッチ操作時荷重がレリーズベアリングから捻転させた切
欠片に作用することがなく、従って、ダイヤフラムスプ
リングの信頼性及び耐久性を向上できる。また、捻転さ
せた切欠片とレリーズベアリングとの間の隙間を通風路
として機能させることができるので、効率の良い冷却効
果を得ることができる。
第1図及び第2図には本考案の1実施例が示され、第1
図は第2図のI矢部分の拡大斜視図、第2図はダイヤフ
ラムスプリングの正面図である。第3図ないし第5図は
従来のダイヤフラム式クラッチの1例が示され、第3図
は第4図のIII矢部分の拡大斜視図、第4図はダイヤフ
ラムスプリングの正面図、第5図はダイヤフラム式クラ
ッチの断面図である。 ダイヤフラムスプリング…11、切欠片…11a、送風翼…1
1b
図は第2図のI矢部分の拡大斜視図、第2図はダイヤフ
ラムスプリングの正面図である。第3図ないし第5図は
従来のダイヤフラム式クラッチの1例が示され、第3図
は第4図のIII矢部分の拡大斜視図、第4図はダイヤフ
ラムスプリングの正面図、第5図はダイヤフラム式クラ
ッチの断面図である。 ダイヤフラムスプリング…11、切欠片…11a、送風翼…1
1b
Claims (1)
- 【請求項1】内端がレリーズベアリングに当接する多数
の切欠片と、同切欠片の外端が接続されプレッシャプレ
ートをフライホイール側に押圧する環状部とを有すると
ともに上記フライホイールに固定されたクラッチカバー
に支持されて上記フライホイールと一体回転するダイヤ
フラムスプリングを備え、上記ダイヤフラムスプリング
の上記多数の切欠片の一部を捻転することによって送風
翼を形成し、且つ上記捻転させた切欠片を上記レリーズ
ベアリングに当接しないように他の切欠片より短く形成
したことを特徴とするダイヤフラム式クラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986188544U JPH0615138Y2 (ja) | 1986-12-09 | 1986-12-09 | ダイヤフラム式クラツチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986188544U JPH0615138Y2 (ja) | 1986-12-09 | 1986-12-09 | ダイヤフラム式クラツチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6392829U JPS6392829U (ja) | 1988-06-15 |
JPH0615138Y2 true JPH0615138Y2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=31140005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986188544U Expired - Lifetime JPH0615138Y2 (ja) | 1986-12-09 | 1986-12-09 | ダイヤフラム式クラツチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0615138Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100974728B1 (ko) | 2004-11-26 | 2010-08-06 | 현대자동차주식회사 | 자동차의 클러치 |
CN109642618B (zh) * | 2016-08-31 | 2020-07-10 | Ats株式会社 | 离合器装置 |
FR3068412B1 (fr) * | 2017-06-30 | 2019-08-23 | Valeo Embrayages | Gamme de diaphragmes d'embrayage et procedes de reconnaissance et de selection d'un diaphragme d'embrayage d'une telle gamme |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5740727U (ja) * | 1980-08-20 | 1982-03-05 | ||
DE3108233A1 (de) * | 1981-03-05 | 1982-09-16 | Fichtel & Sachs Ag, 8720 Schweinfurt | Membranfeder-kupplung mit kuehlluftfuehrung |
JPS60145625U (ja) * | 1984-03-09 | 1985-09-27 | 株式会社 大金製作所 | ダイヤフラムスプリング式クラツチ |
JPS6187233U (ja) * | 1984-11-13 | 1986-06-07 |
-
1986
- 1986-12-09 JP JP1986188544U patent/JPH0615138Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6392829U (ja) | 1988-06-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR890006764Y1 (ko) | 클러치의 냉각장치 | |
US5549186A (en) | Clutch/brake assembly | |
JPH0615138Y2 (ja) | ダイヤフラム式クラツチ | |
WO1987007346A1 (en) | Cooling mechanism of pulling clutch | |
JPH0232892Y2 (ja) | ||
JPS6241429A (ja) | 摩擦クラツチ | |
KR870001178B1 (ko) | 다이어 프레임 스프링식 클러치 | |
KR900002567B1 (ko) | 크럿치 카바 어셈브리 | |
JPH0330011B2 (ja) | ||
JPS6151169B2 (ja) | ||
JPH0520900Y2 (ja) | ||
WO1991002909A1 (en) | Cooling mechanism for flywheel assembly | |
JPH0213775Y2 (ja) | ||
JPH03112133U (ja) | ||
JPH0615137Y2 (ja) | クラツチデイスク | |
JPH02572B2 (ja) | ||
JPH0648189Y2 (ja) | クラッチ冷却機構 | |
JPH0579083U (ja) | 機関用フライホィール | |
JPH073251B2 (ja) | 遠心クラツチ装置 | |
US2801722A (en) | Friction clutch | |
JP3727134B2 (ja) | フライホイール組立体 | |
JP2591507Y2 (ja) | クラッチカバー組立体 | |
JPS6238017Y2 (ja) | ||
JP4205848B2 (ja) | 摩擦フェーシング及び摩擦ディスク | |
JPH0232891Y2 (ja) |