JPH05118044A - シース管の位置決め治具 - Google Patents

シース管の位置決め治具

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JPH05118044A
JPH05118044A JP24199091A JP24199091A JPH05118044A JP H05118044 A JPH05118044 A JP H05118044A JP 24199091 A JP24199091 A JP 24199091A JP 24199091 A JP24199091 A JP 24199091A JP H05118044 A JPH05118044 A JP H05118044A
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plywood
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シース管のセット合板への取り付けを簡単に
行なえるとともに、位置決め治具の基礎天端への設置お
よび仮固定をも簡単に行なえるようなシース管の位置決
め治具を提供する。 【構成】 基礎11の幅と同一幅を有する矩形板状に形
成され、基礎天端に設置されるセット合板16と、該セ
ット合板16の対向する2側部より段差を有して外方へ
張り出すようにして設けられ、型枠12の縁部に掛止さ
れて仮固定される固定片18,19とを主体として構成
され、前記セット合板16の、基礎天端の角隅部および
直線部に設置された際にシース管23を埋設するべき位
置には、それぞれ、シース管23をセット合板16下側
から係合するための係合穴24が穿設され、かつこの係
合穴24には、セット合板16上側から着脱可能に嵌入
されてシース管23を仮固定する蓋部材25が設けられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基礎を構築する際にシ
ース管を精度良く位置決め保持するために好適に用いら
れるシース管の位置決め治具に関する。
【0002】
【従来の技術】基礎の構築は、従来より、型枠を配して
コンクリートを打設するという施工法によって行なわれ
ている。この施工法においては、コンクリートが未硬化
のうちに、所定位置にシース管を押し込み、その上部開
口部を基礎天端に揃えた状態に埋設し、さらに該シース
管内にはアンカーボルトをその先端が突出した状態に挿
入する。そして、基礎の上に上家構造物を載せてこれら
をアンカーボルトによって緊結する際に、前記シース管
内の隙間にグラウト材を注入することで、該アンカーボ
ルトを固定する。
【0003】ところで、シース管を基礎の正しい位置に
精度良く埋設するために、例えば図4に示すような位置
決め治具が用いられている。
【0004】位置決め治具2は、概略、基礎1の幅と同
一幅を有する矩形板状のセット合板3と、このセット合
板3の上面縁部に取り付けられた固定用木片4,4とを
主体として構成されたものである。該固定用木片4,4
は、この位置決め治具2を設置した後これを型枠5に仮
固定するためのものである。
【0005】また、セット合板3の所定位置、すなわち
このセット合板3が基礎1天端の角隅部および直線部に
設置された際にシース管を埋設するべき位置には、それ
ぞれ螺子孔が設けられている。螺子孔は、セット合板3
の下側にシース管を取り付けて仮固定するために用いら
れるもので、図中符号6がシース管である。シース管6
は、有底円筒状のもので、その内部には、アンカーボル
ト7が、その上部を突出した状態で挿入されれ、該アン
カーボルト7の下端部がシース管6の底部中央に固定さ
れている。アンカーボルト7には、セット用金具8が螺
合されている。セット用金具8は、円筒状の螺子状金具
で、内側にはアンカーボルト7に螺合する雌螺子が、ま
た外側には前記セット合板3の螺子孔に螺合する雄螺子
が、それぞれ設けられている。
【0006】このようにしてなる位置決め治具2を用い
て、基礎1にシース管6を埋設する方法の概要について
説明すると、まず、現場に型枠5を配して基礎1の構築
予定域を確定する。
【0007】一方、位置決め治具2のセット合板3に
は、予めその下面側から前記螺子孔にアンカーボルト7
を挿入させた状態でシース管6を取り付け、シース管6
の上部開口部をセット合板3の下面に密接させた状態
で、前記セット用金具8をセット合板3の螺子孔に螺合
することにによって、セット合板3とシース管6とを仮
固定しておく。
【0008】このようにしてシース管6を仮固定した位
置決め治具2を、基礎構築予定域の所定位置(角隅部あ
るいは直線部)に配置し、基礎1天端となる水平面上に
そのセット合板3を合わせた状態で仮固定する。仮固定
は、前記固定用木片4から前記型枠5に向けほぼ水平に
釘9を打ち付けることにより行なう。
【0009】次いで、型枠5内にコンクリート10を打
設する。コンクリート10を基礎1天端となる水平面、
すなわち先に仮固定されたセット合板3の下面に達する
まで流し込んだ後、所定期間、コンクリート10の養生
を行なう。
【0010】コンクリート10が完全に硬化した後、前
記固定用木片4と型枠5とを仮固定している釘9を抜
き、また同時にセット合板3の螺子孔からセット用金具
8を外す。
【0011】この状態で、位置決め治具2を基礎1天端
から取り去れば、得られた基礎1には、所定位置にシー
ス管6が埋設され、かつシース管6内には先端を突出し
た状態にアンカーボルト7が立てられている。
【0012】その後、アンカーボルト7によって該基礎
1と上家構造物とを緊結する際に、シース管6内の隙間
にグラウト材を注入し硬化させることで、アンカーボル
ト7を固定する。なお、基礎1と上家構造物との緊結
は、前記アンカーボルト7を上家構造物の壁体に挿し込
み、ナットあるいは前記のセット用金具8で締結するこ
とによって行なう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した従
来の位置決め治具2を用いると、設置した後仮固定する
作業を、固定用木片4から型枠5に向けて水平方向に釘
9を打ち付けることにより行なうため、釘打ち作業がや
りづらく、位置決め治具2の設置作業性が悪いという問
題がある。
【0014】また、セット合板3にシース管6を取り付
ける作業も、セット用金具8を用いてこれをセット合板
3の螺子孔に螺合するという面倒な作業により行なわな
くてはならないため、手間がかかって作業性が悪いうえ
に、セット用金具8の製造にコストが高くつくなども問
題がある。
【0015】また、基礎1天端から位置決め治具2を取
り除いた後には、この基礎1天端は、先に埋設されたシ
ース管6の上部が開口した状態となっている。このた
め、基礎1の上に上家構造物を載せて緊結するまでの期
間中、シース管6内は常に露出状態とされ、雨やゴミ等
の不純物の侵入を避けることができないという不都合も
ある。
【0016】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、シース管のセット合板への取り付けを
簡単に行なえるとともに、位置決め治具の基礎天端への
設置および仮固定をも簡単に行なえるようなシース管の
位置決め治具を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のシース管の位置
決め治具は、基礎の幅と同一幅を有する矩形板状に形成
され、基礎天端に設置されるセット合板と、該セット合
板の対向する2側部より段差を有して外方へ張り出すよ
うにして設けられ、前記型枠の縁部に掛止されて仮固定
される固定片とを主体として構成し、前記セット合板
の、基礎天端の角隅部および直線部に設置された際にシ
ース管を埋設するべき位置には、それぞれ、シース管を
セット合板下側から係合するための係合穴を穿設し、か
つこの係合穴には、セット合板上側から着脱可能に嵌入
されてシース管を仮固定する蓋部材を設けたことで、前
記課題を解決するようにした。
【0018】
【作用】本発明のシース管の位置決め治具によれば、セ
ット合板を基礎天端の所定位置に設置するとともに、固
定片を型枠の縁部に載せるようにして配置すれば、簡単
に、この位置決め治具の設置を、型枠に引っ掛けて掛止
した状態で簡単にかつ確実に行なうことができる。ま
た、固定片から型枠に向けて鉛直方向に釘打ちすること
が可能となるので、釘打ち作業がやり易く、位置決め治
具の仮固定の作業性が向上する。
【0019】また、セット合板に設けられた係合穴に対
し、セット合板の下側よりシース管を配して、上側から
蓋部材を嵌入してシース管の上部開口部に圧入するよう
にすれば、簡単に、セット合板にシース管を仮固定する
ことができ、また取り外しも同様に、簡単な作業により
行なうことができる。
【0020】また、基礎天端より位置決め治具を取り去
った後には、前記の蓋部材をシース管の上部開口部に嵌
入させておくことにより、簡単にこの開口部を塞いで、
雨やゴミ等の侵入を防止することができる。
【0021】
【実施例】以下、図1ないし図3を参照して、本発明の
シース管の位置決め治具について説明する。
【0022】図中符号12は、基礎11を構築するため
の型枠であり、基礎構築予定域を囲む位置に、所定幅を
隔てて組み立てられている。そして、この型枠12の内
側には、基礎11天端となる水平面、すなわち前記型枠
12の上端部より若干低い水平面に達するまで、コンク
リート13が打設されている。
【0023】コンクリート13が未だ未硬化状態にある
この基礎11天端には、所定位置に、シース管の位置決
め治具(以下、単に位置決め治具と略称する。)15が
設置されている。図1は、この位置決め治具15が基礎
11天端の角隅部に設置された状態を、また図2は直線
部に設置された状態をそれぞれ示している。
【0024】位置決め治具15は、図1に示すように、
基礎11の幅と同一寸法の四辺を有する矩形板状に形成
され、基礎11天端に設置されるセット合板16と、該
セット合板16の対向する2側部より上方に立ち上がる
ようにして設けられた側版17,17と、該側版17,1
7の上端よりそれぞれ外方へ張り出すようにして設けら
れ、前記型枠12の縁部12a,12aに引っ掛けられて
仮固定される固定片18,19とを主体として、概略構
成されている。
【0025】セット合板16の一方の側部に設けられた
固定片(第1の固定片)18は、セット合板16の側部
と同一幅の長方形板状に形成されている。また、他方の
側部に設けられた固定片(第2の固定片)19は、この
セット合板16の側部の幅より広い幅を有する長方形板
状に形成され、その拡幅された部分(拡幅部分)19a
を該セット合板16の片側に張り出した状態で設けられ
ている。これら第1および第2の固定片18,19に
は、それぞれ該固定片18,19を前記型枠12の縁部
12a,12aに掛止させた際にこれを仮固定するための
釘穴20,20が設けられている。
【0026】また、この位置決め治具15の四周、すな
わちセット合板16の2側部と第1および第2の固定片
18,19の各側部には、この位置決め治具15が基礎
11天端に設置された際に上家構造物の壁体のモジール
芯に対応する位置に、このモジュール芯を指し示すため
の三角形状の切欠21,22が、それぞれ形成されてい
る。
【0027】また、セット合板16の所定位置、すなわ
ち基礎11天端の角隅部および直線部に設置された際に
シース管23を埋設するべき位置には、それぞれ、シー
ス管23をセット合板16下側から係合するための係合
穴24が4つ穿設されている。シース管23は有底円筒
状のもので、その上部開口部を係合穴24に合わせた状
態で、該セット合板16の下面に密接に取り付けられる
べきものである。なお、これらの係合穴24は、シース
管23の径とほぼ同一の径の円形状に形成されている。
【0028】係合穴24の穿設位置を具体的に説明する
と、セット合板16の2側部に設けられた切欠21,2
1間を結ぶ第1の線と、固定片18,19の側部に設け
られた切欠22,22間を結ぶ第2の線とが交わる位置
に、第1の係合穴24aが設けられている。また、前記
第1の線上でかつ前記第1の係合穴24aから所定間隔
を隔てた位置、およびそこから同等の間隔を隔てた位置
に、それぞれ順に第2および第3の係合穴24b,24c
が設けられている。また、前記第2の線上でかつ前記第
1の係合穴24aから前記と同等の間隔を隔てた位置
に、第4の係合穴24dが設けられている。ここで、第
2および第4の係合穴24b,24dは、位置決め治具1
5を基礎11の角隅部に設置した際にシース管23を埋
設するべき位置を決定するためのものであり、また第1
および第3の係合穴24a,24cは、この位置決め治具
15を基礎11の直交部に設置した際にシース管23を
埋設するべき位置を決定するためのものである。
【0029】これらの係合穴24(24a,24b,24c,
24d)には、セット合板16上側から着脱可能に嵌入
されてシース管23を仮固定する蓋部材25,25,2
5,25が設けられている。蓋部材25は、弾性を有す
るゴム材から成り、下方へ向けて漸次縮径する略切頭円
錐形状を有している。そして、そのほぼ中央部付近にお
ける径が、前記係合穴24の径とほぼ同径とされてお
り、係合穴24に嵌入した際には、この部分で該係合穴
24に係止されるようになっている。また、この蓋部材
25は、係合穴24に嵌入されると同時に、該係合穴2
4に合わせてセット合板16下側より取り付けられた前
記シース管23の上部開口部にも圧入されて、このシー
ス管23を所定状態に仮固定することができるように配
慮されている。
【0030】次に、本実施例のシース管の位置決め治具
を用いて基礎を構築する方法について説明する。
【0031】現場に所定形状の型枠12を配して基礎構
築予定域を確定した後、その内側にコンクリート13を
打設する。コンクリート13を基礎11天端となる水平
面に達するまで流し込んだ後、コンクリート13が未硬
化のうちに、この基礎11天端の所定の位置に、前記位
置決め治具15を設置する。
【0032】まず、図1および図3を参照して、基礎1
1天端の角隅部にシース管埋設の位置決めを行なう方法
について述べる。この時、位置決め治具15を設置する
に先だって、予めセット合板16の前記第2および第4
の係合穴24b,24dに、該セット合板16下側よりシ
ース管23,23を取り付け仮固定しておく。すなわ
ち、シース管23,23の上部開口部を第2および第4
の係合穴24b,24dに合わせてセット合板16の下面
に密接させた状態で、該セット合板16の上側よりこれ
ら係合穴24b,24dに前記蓋部材25,25を嵌入させ
る。蓋部材25,25を係合穴24b,24dに嵌入させる
とともに、シース管23,23の上部開口部にまで圧入
することにより、これらシース管23,23をセット合
板16に仮固定することができる。
【0033】こうして第2および第4の係合穴24b,2
4dにシース管23,23を仮固定した位置決め治具15
を、前記基礎11の角隅部の上方に持っていき、シース
管23,23をコンクリート13内に押し込むようにし
ながら徐々に降下させていき、セット合板16を基礎1
1天端に載せるとともに、両側部の固定片18,19を
それぞれ型枠縁部12aに載せて係止させる。この時、
第1の固定片18は、型枠12の外側の縁部でかつ出隅
部を挟む一方の縁部12aに係止させるようにし、かつ
第2の固定片19は、その拡幅部分19aを、外側の縁
部でかつ前記第1の固定片18を載せた縁部と直交する
縁部12aに係止させるようにする。第2の固定片19
の残りの部分は、基礎11天端より上方に浮かせた状態
のままとする。そして、固定片18,19に設けられた
釘穴20,20から型枠縁部12aにほぼ鉛直に釘26,
26を打ち付けて、この位置決め治具15を該基礎11
天端の角隅部に設置する。また、セット合板16の位置
合わせの目安としては、前記の4つの切欠21,21,2
2,22を、基礎11天端上のモジュール芯に合わせる
ようにするとよい。
【0034】また次に、図2および図3を参照して、基
礎11天端の直線部にシース管埋設の位置決めを行なう
方法について述べる。この時には、前述したのと同様の
方法によって、予めセット合板16の前記第1および第
3の係合穴24a,24cに、該セット合板16下側より
シース管23,23を取り付け仮固定しておく。
【0035】そして、この位置決め治具15を、基礎1
1の直線部の上方に持っていき、シース管23,23を
コンクリート13内に押し込むようにしながら徐々に降
下させていき、前述したのと同様にして、該直線部の所
定位置に設置し、仮固定する。この時、第1の固定片1
8は、型枠12の外側の縁部に係止させ、かつ第2の固
定片19は、その拡幅部分19aを含む全面を内側の縁
部12aに載せて係止させるようにする。
【0036】このようにして、基礎11天端の角隅部お
よび直線部にそれぞれ前記の位置決め治具15,15を
設置させて仮固定した後、コンクリート13を所定期間
養生硬化させる。
【0037】コンクリート13が完全に硬化した後、各
位置決め治具15の固定片18,19と型枠12とを仮
固定している釘26,26を抜き、またセット合板16
の係合穴24に嵌入されている蓋部材25を抜き外す。
そして、基礎11天端よりこれら位置決め治具15を取
り去る。またさらには、型枠12を解体して取り除く。
すると、得られた基礎11には、所定の位置に、それぞ
れシース管23が、基礎11天端に開口した状態に埋設
されている。
【0038】そして、先に抜き外した蓋部材25を、再
びシース管23の開口部に嵌入してこれを塞ぐ。この蓋
部材25は、該基礎11の上に上家構造物を載せて緊結
するまでの期間、そのままの状態でシース管23開口部
に嵌入しておく。
【0039】その後、上家構造物の施工時に、シース管
23から蓋部材25を抜き外して、シース管23内にア
ンカーボルト(図示略)を挿入する。基礎11の上に上
家構造物を載せ、壁体と基礎11のモジュール芯を合わ
せるようにして配設するとともに、アンカーボルトの先
端を該壁体内に挿し込んでナットで締結する。またこれ
と同時に、前記シース管23内の隙間には、グラウト材
を注入して硬化させて、該アンカーボルトを固定する。
【0040】このように、本実施例のシース管の位置決
め治具によれば、セット合板16の側部に固定片18,
19が設けられているので、セット合板16を基礎11
天端の所定位置に設置するとともに、これら固定片1
8,19を型枠12の縁部12aに載せるようにして配置
すれば、簡単にかつ確実に、この位置決め治具15を型
枠12に引っ掛けて掛止した状態で配することができ
る。また、これら固定片18,19から型枠12に向け
て鉛直方向に釘打ちすることが可能となるので、従来の
ように釘を横打ちする方法に比べ、釘打ち作業性が格段
に良くなり、位置決め治具15の設置がやり易くなっ
て、作業性が向上する。
【0041】また、セット合板16に設けられた係合穴
24に対し、セット合板16の下側よりシース管23を
配して、上側から蓋部材25を嵌入してシース管23の
上部開口部に圧入するようにすれば、簡単に、セット合
板16にシース管23を仮固定することができる。よっ
て、シース管23の仮固定にかかる手間を省いて、現場
施工の省力化および時間短縮を図ることができる。ま
た、セット合板16を取り外す時にも、同様に、蓋部材
25を抜き外せばよいので、従来のようにセット用金具
をねじ回すという面倒な手間を省いて作業を簡易化する
ことができる。また、このように従来のセット用金具に
代えて安価な蓋部材25を用いるので、コスト削減を図
ることもできる。
【0042】また、位置決め治具15を取り去った後に
は、前記の蓋部材25をシース管23の上部開口部に嵌
入させておくことにより、簡単にこの開口部を塞ぐこと
ができる。よって、上家構造物との緊結までの期間中、
このシース管23内に雨やゴミ等の不純物が侵入するこ
とを防いで、作業現場を汚さずに済む。
【0043】また、この位置決め治具15によれば、セ
ット合板16に前記4つの係合穴24(24a,24b,2
4c,24d)が設けられており、第2および第4の係合
穴24b,24dは、基礎11の角隅部におけるシース管
埋設位置を決める時に、また第1および第3の係合穴2
4a,24cは、基礎の直線部におけるシース管埋設位置
を決める時に、それぞれ用いることができる。したがっ
て、同一仕様の位置決め治具15で、角隅部および直線
部の両方に適応することができ、製造費用の節減を図る
ことができる。
【0044】また、この位置決め治具15には、その四
周に切欠21,21,22,22が設けられているので、
セット合板16の設置時には、これら切欠21,21,2
2,22を、基礎11天端のモジュール芯に合わせるよ
うにすれば、簡単にその位置合わせを行なうことがで
き、手間をかけずにかつ精度の良い設置を実行すること
ができる。
【0045】また、前記固定片の第2の固定片19に
は、片側に張り出すようにして拡幅部分19aが設けら
れているので、基礎11の角隅部に設置する際にも、こ
の拡幅部分19aを型枠縁部12aに載せればよく、した
がって角隅部および直線部のいずれの部分にも好適に適
応することができる。
【0046】なお、本発明のシース管の位置決め治具
は、前記実施例に限られることなく、セット合板16、
固定片18,19あるいは蓋部材25等の各部材の形状
など、具体的構成要件は、実施にあたり適宜変更可能で
ある。
【0047】例えば、蓋部材25は、セット合板16と
シース管23とを簡単に仮固定するとともにシース管2
3の上部開口部を塞ぐことができる構成のものであれ
ば、前記実施例で示したようなゴム材から成る切頭円錐
形状のもの以外の構成とされてもよい。例えば、この蓋
部材25を、水平方向に伸縮可能とされ、かつ前記係合
穴24およびシース管23の上部開口部に着脱可能に嵌
入されるバネ状の伸縮部を有してなる構成などとするこ
とも可能である。
【0048】また、セット合板16に設けられた係合穴
24の位置および数は、前記実施例で示した例に限られ
ず、モジュール芯に対応する線上で、かつ後に施工され
る上家構造物との緊結位置に応じた位置および数とされ
ればよい。
【0049】また、前記実施例では、コンクリート13
打設後にこの位置決め治具15を設置し、この状態でコ
ンクリート13を養生硬化させて基礎11を構築すると
いう施工手順を採用した例を示したが、場合によって
は、基礎11天端となる水平面に合わせて位置決め治具
15を設置した後にコンクリート13を打設し、その状
態でコンクリート13の養生硬化を行なうという施工手
順を採ることも可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシース管
の位置決め治具によれば、セット合板を基礎天端の所定
位置に設置するとともに、固定片を型枠の縁部に載せる
ようにして配置すれば、この位置決め治具の設置を、型
枠に引っ掛けて掛止した状態で簡単にかつ確実に行なう
ことができる。したがって、手間をかけずに、精度良く
シース管の位置決めをすることができる。また、この状
態では、この固定片から型枠に向けて鉛直方向に釘打ち
することが可能となるので、釘打ちの作業性が良く、し
たがって位置決め治具の仮固定の作業性が向上する。
【0051】また、セット合板に設けられた係合穴に対
し、セット合板の下側よりシース管を配して、上側から
蓋部材を嵌入してシース管の上部開口部に圧入するよう
にすれば、簡単に、セット合板にシース管を仮固定する
ことができ、また取り外しも同様に、簡単な作業により
行なうことができる。したがって、シース管の仮固定お
よび取り外しにかかる手間を省いて、現場施工の省力化
および時間短縮を図ることができる。
【0052】また、セット合板を取り去った後には、前
記の蓋部材をシース管の上部開口部に嵌入させておくこ
とにより、簡単にこの開口部を塞いで、雨やゴミ等の侵
入を防止することができるので、作業現場を汚さずに保
つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシース管の位置決め治具の一実施例を
説明するもので、この位置決め治具を基礎の角隅部に設
置した状態を示す斜視図である。
【図2】同シース管の位置決め治具を基礎の直線部に設
置した状態を示す斜視図である。
【図3】同シース管の位置決め治具を設置した基礎の状
態を示す側断面図である。
【図4】従来の位置決め治具を設置した基礎の状態を示
す側断面図である。
【符号の説明】
11 基礎 12 型枠 12a 型枠縁部 13 コンクリート 15 位置決め治具(シース管の位置決め治具) 16 セット合板 18 固定片(第1の固定片) 19 固定片(第2の固定片) 23 シース管 24 係合穴 24a 第1の係合穴 24b 第2の係合穴 24c 第3の係合穴 24d 第4の係合穴 25 蓋部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠を配してコンクリートを打設するこ
    とにより基礎を構築する施工法において、シース管を埋
    設する際に、基礎天端の角隅部および直線部に設置され
    て、シース管を位置決め保持するシース管の位置決め治
    具であって、 基礎の幅と同一幅を有する矩形板状に形成され、基礎天
    端に設置されるセット合板と、該セット合板の対向する
    2側部より段差を有して外方へ張り出すようにして設け
    られ、前記型枠の縁部に掛止されて仮固定される固定片
    とを主体として構成され、 前記セット合板の、基礎天端の角隅部および直線部に設
    置された際にシース管を埋設するべき位置には、それぞ
    れ、シース管をセット合板下側から係合するための係合
    穴が穿設され、かつこの係合穴には、セット合板上側か
    ら着脱可能に嵌入されてシース管を仮固定する蓋部材が
    設けられてなることを特徴とするシース管の位置決め治
    具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019183520A (ja) * 2018-04-11 2019-10-24 株式会社タック アンカー孔の位置決め具

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