JPH05115760A - 抗菌性親水化多孔質膜及びその製法 - Google Patents

抗菌性親水化多孔質膜及びその製法

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JPH05115760A
JPH05115760A JP28006291A JP28006291A JPH05115760A JP H05115760 A JPH05115760 A JP H05115760A JP 28006291 A JP28006291 A JP 28006291A JP 28006291 A JP28006291 A JP 28006291A JP H05115760 A JPH05115760 A JP H05115760A
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JP
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antibacterial
porous membrane
hydrophilic polymer
antibacterial agent
porous
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JP28006291A
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English (en)
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Kazuaki Hayashida
和明 林田
Takao Miyamori
隆雄 宮森
Jun Kamo
純 加茂
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期にわたる連続使用においても抗菌性化合
物の脱落による抗菌性の低下がなく、抗菌性化合物の効
率的な使用により経済性の良い抗菌性親水化多孔質膜を
提供すること。 【構成】 多孔質膜の表面の少なくとも一部に金属系抗
菌剤を含有する親水性ポリマーを保持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水系液体の精密濾過等
に好適な抗菌性親水化多孔質膜およびその製法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、産業の発達に伴い、浄水処理、血
液処理、食品工業等種々の分野において各種の多孔質分
離膜が種々の用途に使用されてきており、特に、水を主
体とする各種液体(水系液体)の処理に多用されるに至
っている。
【0003】水系液体の処理には、多孔質膜は少なくと
もその表面が親水性を有するもの、例えば、多孔質膜を
構成する材料(基材)が親水性である親水性多孔質膜や
基材が疎水性の多孔質膜の表面を親水化した親水化多孔
質膜が利用されている。水系液体の濾過等の処理におい
ては、多孔質表面に常に水が供給されるので、設置環境
によっては細菌や黴等の微生物が繁殖して汚染され易
い。
【0004】ところが、種々の分野における多孔質膜の
利用において、例えば、食品工業や血液処理への利用な
ど、その用途によっては多孔質膜自体が細菌や黴等の微
生物により汚染されることが許されない場合がある。そ
のような場合に、多孔質膜の微生物による汚染を防ぐに
は、滅菌処理を施す、あるいは膜自体に抗菌性を持たせ
る等の方法がある。これらの方法の中では、滅菌処理に
よって濾過装置の運転を中断することなく装置の半連続
運転が可能であると言う点から、膜自体に抗菌性を持た
せる方法が有用である。膜自体に抗菌性を持たせる方法
としては、膜表面に抗菌性化合物を吸着させる方法や多
孔質膜を構成する材料(基材)中に抗菌性化合物を混在
させる方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、抗菌性
多孔質膜への需要が拡大するなかで、多孔質膜に抗菌性
を付与する方法は種々試みられているが、満足できる結
果が得られない場合が多い。例えば、多孔質膜表面に抗
菌性化合物を吸着させる方法では、長期にわたって連続
使用すると、抗菌性化合物の脱落による抗菌性の低下が
生じるという問題があり、しかも、このような多孔質膜
は、抗菌性化合物の濾液等への混入が好ましくない、あ
るいは許されない用途には利用できないという欠点があ
る。一方、基材中に抗菌性化合物を混在させる方法で
は、膜表面に抗菌性化合物を吸着させた場合の上述のよ
うな抗菌性化合物の脱落による問題の発生を回避でき
る。しかしながら、基材自体に抗菌性化合物を混在させ
る場合に、表面層のみに抗菌剤を分布させることは技術
的に困難であるため、基材全体に抗菌性化合物を配合せ
ざるを得ず、抗菌性化合物の過剰使用が避けられず、経
済性において問題がある。
【0006】本発明は、抗菌性多孔質膜における上述の
従来の課題を解決するためになされたものであり、その
目的は、長期にわたる連続使用においても抗菌性化合物
の脱落による抗菌性の低下がなく、抗菌性化合物の効率
的な使用により経済性の良い抗菌性親水化多孔質膜を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の抗菌性親水化多
孔質膜は、多孔質膜の表面の少なくとも一部が金属系抗
菌剤を含有する親水性ポリマーを保持してなることを特
徴とする。
【0008】本発明における多孔質膜の表面とは、多孔
質膜の両外壁面及び細孔内部の内表面を含む部分をい
い、多孔質膜に所望の抗菌性および親水性を付与できる
ように多孔質膜表面の少なくとも一部に金属系抗菌剤を
含有する親水性ポリマーを保持させる。良好な抗菌性及
び親水性を得るには、好ましくは多孔質表面の50%以
上、より好ましくは80%以上に金属系抗菌剤を含有す
る親水性ポリマーを保持させるのが良い。
【0009】本発明で用いる金属系抗菌剤としては、亜
鉛、銅、銀、錫等の重金属、これら重金属のイオン、こ
れら重金属の有機または無機化合物等を挙げることがで
きる。重金属をそのままで用いる場合には、これら重金
属の微粉末等が利用できる。また、重金属の有機化合物
としては、例えばジラム、ジネブ、マンネブ、フェンチ
ンハイドロオキサイドなどを挙げることができる。な
お、これらの金属系抗菌剤は、適当な担体や増量剤、例
えば酸化アルミニウム、酸化シリコン、酸化カルシウム
等の金属酸化物と混合して用いてもよく、また水和剤と
して用いることもできる。親水性ポリマー中に含有され
る金属系抗菌剤の量は例えば親水性ポリマーの耐久性を
阻害しない範囲で、その抗菌効果及び経済性を考慮して
なるべく少量とされ、通常は親水性ポリマー中に0.5
〜5重量部となるように調整するのが適している。
【0010】本発明において金属系抗菌剤を含有させる
親水性ポリマーとしては、例えばジメチルアクリルアミ
ド、ビニルピロリドン、アクリル酸、メタクリル酸、ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、スチレンスルホン酸、
スチレンスルホン酸ナトリウム、スルホエチルメタクリ
ル酸ナトリウム、ビニルピリジン、ビニルメチルエーテ
ル等のモノマーの重合体またはこれらモノマーの2種以
上の共重合体、あるいはポリマレイン酸エステル、ポリ
フマル酸エステル、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケ
ン化物等を挙げることができる。なお、所望とする特性
を損なわない範囲内で他のモノマー成分を混在させても
良い。また、ケン化物を利用する場合のケン化度は、所
望の親水性が得られる程度とされ、例えば60モル%以
上とされる。
【0011】多孔質膜に対する親水性ポリマーの保持量
(付着量)は、抗菌剤を含有した親水性ポリマーを保持
した多孔質膜における親水性や抗菌性を考慮して適宜選
択されるが、多孔質膜に対して1〜20重量%程度であ
ればよく、2〜15重量%程度であることがより好まし
い。
【0012】本発明において、「保持してなる」とは、
保存中や使用中に容易に脱離しない程度に親水性ポリマ
ーが多孔質膜表面に強固結合ないし密着していることを
いい、親水性ポリマーが化学的に多孔質膜表面に結合し
ていてもよく、また多孔質膜表面にアンカー効果によっ
て密着していてもよく、更に多孔質膜のスリット状の細
孔を形成するミクロフィブリルや結節部等を包むように
して親水性ポリマーが付着していてもよく、これらの保
持状態が混在していてもよい。
【0013】本発明において用い得る基材としての多孔
質膜の形態には特に制限はなく、中空糸膜、平膜、管状
膜等種々の形態のものを挙げることができる。また、そ
の物性等にも特に制限はなく、用途に応じて種々の物性
のものが利用できる。好ましいものとしては、例えば、
膜厚20〜200μm程度、空孔率20〜90%程度、
アルコール親水化法での水透過率が0.001〜10リ
ットル/m2 ・hr・mmHg程度、細孔径が0.01
〜5μm程度のものを挙げることができる。
【0014】このような多孔質膜としては、溶融賦形後
延伸する方法、無機物もしくはエステル等を混入して溶
融賦形後混入物を抽出する方法を始めとして種々の方法
によって得られる細孔構造のものを用い得るが、その中
でも、空孔率が大きくて目詰まりによる性能低下が少な
いという点から溶融賦形後延伸する方法によって得られ
る多孔質膜が好ましく用いられる。溶融賦形後延伸する
方法による多孔質膜とは、ミクロフィブリルと節部によ
って形成されるスリット状の微小空間(空孔)が三次元
的に相互に連通した細孔構造を有する多孔質膜であり、
例えば特公昭56−52123号公報、特開昭63−4
2006号公報等に記載された方法によって製造するこ
とができる。なお、単位容積当たりの大きな膜面積を利
用したい場合には中空糸膜が好ましく用いられる。
【0015】多孔質膜の材質としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ−4−メチルペンテン−1、テフ
ロン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアク
リロニトリル、ポリアミド、ポリイミド、酢酸セルロー
ス等の高分子が挙げられ、これらの材質からなる多孔質
膜を用いることができる。なお、精密濾過用としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスルホン、ポリア
クリロニトリルからなるものが好適である。
【0016】本発明の抗菌性親水化多孔質膜は、金属系
抗菌剤を含有する親水性ポリマー保持用の液状組成物を
多孔質膜表面の少なくとも一部に被覆した後、該多孔質
膜表面上に被覆された液状組成物から金属系抗菌剤を含
有する親水性ポリマーを形成させて該表面上に保持させ
ることにより得ることができ、例えば、以下の方法が利
用できる。 a)親水性ポリマーの溶液を利用する方法 多孔質膜表面に保持させる親水性ポリマーと金属系抗菌
剤を溶媒に溶解または分散させて、液状組成物とする。
該溶媒としては、有機溶剤や有機溶剤と水との混合物等
を用いることができる。有機溶剤としては、メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、sec−ブタノール、tert−ブタノール、シク
ロヘキサノール等のアルコール類;エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコ
ール類;テトラヒドロフラン;ジオキサン;ジメチルホ
ルムアミド;ジメチルスルホキシド;ジメチルアセトア
ミド;ホルムアミド;エチレンクロルヒドリン;トルエ
ン;ベンゼン;ヘキサン;酢酸エチル等が挙げられ、そ
の1種または2種以上を組み合わせて用いることができ
る。これらの中では、エタノール及びジメチルスルホキ
シドが親水性ポリマーの溶解性もよく、低毒性であるこ
とから特に好ましい。
【0017】液状組成物中での親水性ポリマーの濃度
は、所望の効果を得るのに必要な程度とされ、基材とし
ての多孔質膜の物性等を考慮して選択され、例えば0.
1〜5.0重量%程度の範囲で用いるのが好ましい。
【0018】液状組成物を基材としての多孔質膜の表面
に被覆する方法としては、多孔質膜を液状組成物に浸漬
する方法や多孔質膜に液状組成物を塗布する方法が利用
できる。これらの浸漬や塗布による処理は、一回の処理
で完結しても良いが、親水性ポリマーの比較的低濃度の
液状組成物を用いて数回に分けて行なっても良い。な
お、親水性ポリマー濃度が、5.0重量%を超えると、
親水性ポリマーの多孔質膜への付着量が多くなりすぎ
て、多孔質膜の径を狭めて濾過等に用いる際の液体の透
過性能を減じる場合があるので好ましくない。また、多
孔質膜に適用する際の該液状組成物の温度は、特に限定
されないが、一般に高温の方が親水性ポリマーの溶解性
がよく、液状組成物の粘度も低下するので好ましく、例
えば室温から100℃までの範囲の温度が好ましく用い
られる。浸漬処理の場合の浸漬時間は、数秒〜数十秒の
範囲が好ましい。金属系抗菌剤の該液状組成物中の濃度
は、所望の抗菌性が得られるように適宜設定され、例え
ば先に述べたような範囲とすることができる。
【0019】以上のようにして浸漬や塗布処理によって
細孔内表面等の多孔質膜表面上に液状組成物を被覆した
ところで、液状組成物から溶媒を除去して、多孔質膜表
面上に金属系抗菌剤を含有する親水性ポリマーを保持さ
せる。この溶媒の除去は、液状組成物に用いた溶媒の種
類に応じて種々の方法によって行なうことができるが、
例えば、真空乾燥、熱風乾燥等が利用できる。乾燥条件
もまた、多孔質膜の材質、親水性ポリマーの種類等に応
じて適宜選択され、例えば、乾燥温度は多孔質膜が変形
を受けない温度であればよく、通常は100℃以下が好
ましい。 b)親水性ポリマー前駆体を用いる方法 上記a)の方法において、親水性ポリマーの代わりに親
水性ポリマーに変換し得るポリマー(親水性ポリマー前
駆体)を用いて本発明の抗菌性親水化多孔質膜を得るこ
ともできる。該親水性ポリマー前駆体としては、例えば
エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリマレイン酸エステ
ル、ポリフマル酸エステルなどのポリエステル類のよう
なケン化により親水性を付与できるポリマーを挙げるこ
とができる。
【0020】すなわち、上記a)の方法と同様にして、
親水性ポリマー前駆体と金属系抗菌剤を溶媒に溶解また
は分散して、親水性ポリマー保持用の液状組成物を調製
し、浸漬や塗布等の方法によって多孔質膜表面にこれを
被覆した後、溶媒を除去して金属系抗菌剤とともに親水
性ポリマー前駆体を多孔質膜表面に保持させる。なお、
親水性ポリマー前駆体および金属系抗菌剤の液状組成物
中での濃度は、上記a)の方法と同様に設定できる。次
に、親水性ポリマーを保持した多孔質膜に該前駆体を親
水性ポリマーに変換するための処理を施して本発明の抗
菌性親水化多孔質膜を得る。該前駆体が上述のケン化に
より親水化されるものである場合は、水酸化ナトリウム
水溶液等のアルカリ水溶液で必要時間加熱処理すること
によってケン化処理を行ないこれを親水化すればよい。
なお、ケン化処理時の反応条件としては、多孔質膜に変
形等を生じない条件が採用される。ケン化の程度は、所
望とする親水性が得られる程度され、例えば60モル%
以上とされる。 c)親水性モノマーを利用する方法 まず、親水性ポリマー保持用の液状組成物として、親水
性ポリマー形成用の親水性モノマー、金属系抗菌剤及び
必要に応じた重合開始剤等を溶媒に溶解または分散した
ものを調製する。該親水性モノマーとしては、例えばジ
アセトンアクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ビ
ニルピロリドン、アクリル酸、メタクリル酸、ヒドロキ
シエチルメタクリレート、スチレンスルホン酸、スチレ
ンスルホン酸ナトリウム、スルホエチルメタクリル酸ナ
トリウム、ビニルピリジン、ビニルメチルエーテル等の
公知のものの1種あるいは2種以上を混合して用いるこ
とができる。なお、これらのモノマーに加えて所望に特
性を損なわない範囲内で他のモノマーやポリマーを追加
してもよい。
【0021】該溶媒としては、用いる親水性モノマーを
溶解することができ、しかも該親水性モノマーよりも沸
点が低い有機溶剤が好ましく用いられるが、重合開始剤
を添加する場合は重合開始剤をも溶解できる溶媒を用い
ることが好ましい。このような有機溶剤としては、メタ
ノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール
等ノアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン等のケトン類;テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル;クロロホ
ルム等を挙げることができる。なお、溶媒の沸点は特に
限定されないが、親水性ポリマーとするための重合工程
前に溶媒除去を行なう場合には、溶媒除去を容易とする
という点を考慮して、およそ100℃以下であることが
好ましく、およそ80℃以下であることがより好まし
い。
【0022】液状組成物中における親水性モノマーの濃
度は、溶媒の種類や所望とする親水性ポリマーの多孔質
膜での保持量等に応じて適宜選択すればよく、例えば、
親水性モノマー100重量部に対して溶媒を50〜10
000重量部程度配合するとよく、200〜5000重
量部程度配合することがより好ましい。なお、金属系抗
菌剤の該液状組成物中の濃度は、所望の抗菌性が得られ
るように適宜設定され、例えば先に述べたような範囲と
することができる。
【0023】液状組成物を多孔質膜表面に被覆させる方
法としては、特に制限なく、種々の方法が利用でき、例
えば、液状組成物中に多孔質膜を浸漬する方法が採用で
きる。親水性ポリマー保持用の組成物を溶媒を用いた適
当な濃度の液状としたことで、多孔質膜の細孔を塞ぐこ
となく多孔質膜表面に親水性モノマー、金属系抗菌剤及
び必要に応じた重合開始剤等を付着させることができ、
これらを多孔質膜全体にわたってほぼ均一に付着させる
ことも可能である。また、親水性モノマー等の液状組成
物中での濃度や浸漬時間を調節することで、これらの付
着量を調整することもできる。浸漬時間としては、0.
5秒〜30分間程度とすることができ、多孔質膜に対す
る濡れ性が良好な溶媒を用いた場合ほど、より短時間で
実施できるという利点がある。
【0024】液状組成物を浸漬処理等の方法によって多
孔質膜の表面に被覆した段階で、必要に応じて、遠心法
等によって余分な液状組成物を多孔質膜から除去し、さ
らに、必要に応じて真空乾燥、加熱乾燥等の方法によっ
て溶媒も除去した後、親水性モノマーの重合工程を行な
う。なお、溶媒の除去を行なう場合は、乾燥温度が高す
ぎると溶媒が残留している間に重合が部分的に進行し、
多孔質膜の細孔表面でない細孔内部で重合が起こり、そ
の結果一部の細孔が閉塞されることがあるので好ましく
なく、これを考慮すると、溶媒除去時の温度は10〜5
0℃程度であることが好ましい。
【0025】親水性モノマーの重合には、用いる親水性
モノマーの種類に応じて、熱重合法、光重合法、放射線
重合法、プラズマ重合法等の種々の重合法を採用するこ
とができ、必要に応じて公知の重合開始剤が利用され
る。また、必要に応じて重合制御剤や重合促進剤など種
々の添加剤を用いてもよい。
【0026】熱重合法の場合、所望の重合反応を生じさ
せるのに十分な温度で、しかも多孔質膜の膜構造を変化
させることなくかつ膜基質を損傷しない温度とすること
が好ましい。重合開始剤を用いる場合は、重合開始剤が
作用し得る温度(例えば分解温度)以上の温度で上記の
条件を満たす温度とされ、通常は、30〜100℃程度
の温度を採用することができる。また、重合のための加
熱時間は、親水性モノマーの種類、重合開始剤を用いた
場合はその種類、加熱温度等に依存するが、バッチ法で
は、通常、1分間〜5時間程度、より好ましくは15分
間〜3時間程度である。また、連続法を用いた場合には
熱伝達効率が高く、より短時間で重合できるので、加熱
時間は通常10秒〜60分間程度、より好ましくは20
秒〜10分間程度である。
【0027】光重合法の場合、光照射の光源としては、
紫外線や可視光線を用いることができ、紫外線源として
は低圧水銀灯、高圧水銀灯、キセノン灯、アーク灯等を
用いることができる。光照射条件としては、例えば水銀
灯を光源として用いる場合は、入力を10〜300W/
cm程度とし、10〜50cm程度の距離から0.5〜
300秒程度照射することによって0.001〜10ジ
ュール/cm2 程度、より好ましくは0.005〜1ジ
ュール/cm2 程度のエネルギーを照射する条件が採用
される。
【0028】放射線重合の場合は、例えば、電子線照射
装置を用い、120℃以下、好ましくは100℃以下の
温度で電子線を10〜50Mrad程度照射することに
よって重合を行なうことができる。
【0029】なお、以上の各重合法において、重合を行
なう雰囲気内に酸素が存在すると重合反応が阻害される
場合には、窒素雰囲気等の不活性ガス雰囲気あるいは真
空等の実質的に酸素が存在しない状態で重合反応を行な
うとよい。また、上述の重合法の中では熱エネルギーを
利用する熱重合方法が最も好ましい。熱エネルギーを利
用する場合は、多孔質膜の細孔部分まで均一温度に加熱
することができるのでモノマー類が保持されている全て
の細孔表面上において均一に重合することができ、か
つ、重合温度を適度に設定することによって多孔質膜の
構造を変化させることなくかつ膜基材を劣化させること
なく重合することができる利点がある。一方、光エネル
ギーを利用する場合は光の散乱によって多孔質膜の細孔
部分まで光が十分に到達しにくいとういう問題及び光の
照射強度を上げると膜基材の劣化が進行し易いという問
題があり、また放射線エネルギーを利用する場合も膜基
材の劣化が進行し易いという問題がある。従って、これ
らの重合方法を採用する場合は膜基材を劣化させないよ
う重合条件を慎重に選定することが必要である。
【0030】多孔質膜の表面上に保持されたモノマー混
合物はこれら重合手法によって重合および/または架橋
するので多孔質膜の少なくとも一部の表面は、これらの
重合体によって被覆される。重合体が生成された後は、
必要に応じて適当な洗浄溶媒を用い浸漬法や圧入法によ
って多孔質膜細孔内表面や多孔質膜の外壁面の周囲に存
在する未反応モノマー、遊離した重合体、あるいは金属
系抗菌剤等を除去することが好ましい。
【0031】以上の重合反応によって、親水性ポリマー
が多孔質膜表面で金属系抗菌剤を含有した形で形成さ
れ、そこに保持される。また、以上の各工程はほぼ連続
的に行なうことができる。
【0032】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。 実施例1 内径270μm、膜厚79μm、空孔率63%、バブル
ポイント4.4kg/cm2 、水透過率1.5リットル
/m2 ・hr・mmHgのポリエチレン製多孔質中空糸
膜を、糸速1m/分で、エチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物(日本合成工業(株)社製、ソアノールA44
12、エチレン含量44モル%)1.3重量部、含金属
抗菌剤ゼオミック((株)シナネンニューセラミック社
製、亜鉛、銅及び銀を約1:0.2:0.6で含有する
無機系抗菌剤)0.13重量部、エタノール70重量部
及び水30重量部からなる親水性ポリマー溶液に、浸漬
時間が約20秒間となるように供給し、次いで、70℃
の雰囲気中に引上げて除々に乾燥させ、抗菌剤を含有す
るエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を保持した抗
菌性親水化多孔質膜を得た。
【0033】得られた抗菌性親水化多孔質中空糸膜を用
いて膜面積100cm2 の中空糸膜をU字状に両端を開
口状態で固定したU字型モジュールを作製した。このモ
ジュールの中空糸膜の中空部内に水圧をかけ、水圧を上
げていき、中空糸膜の外壁面側に水が流出し始める圧力
を透水圧として測定した。また、ペプトン1%、酵母エ
キストラクト0.3%、塩化ナトリウム0.5%を含有
した液体培地50mlに大腸菌(Escherichia coli IFO
3301)を1×104 個/mlの濃度で懸濁した懸濁液を
希釈しその全量を、モジュールの中空糸膜の外壁面側か
ら中空部内へ室温下通水した。これを、5時間、30℃
の飽和水蒸気中に放置した後、中空部内より外壁面側へ
生理食塩水150mlを通水して菌体を回収し、これを
上記組成の液体培地を用いて希釈し、寒天プレート(ペ
プトン10g、酵母エキストラクト3g、塩化ナトリウ
ム5g、寒天15g、純水1000ml、pH7.6)
に塗布して生育したコロニー数により回収液中の菌数を
測定した。
【0034】また、これとは別に、上記の操作で得たモ
ジュールの中空糸膜の外壁側から中空部内へ25ml/
分の一定量でイオン交換水を100日間通水した後、上
記と同様の抗菌性の評価を行なった。得られた結果を表
1に示す。
【0035】実施例2 ポリエチレン多孔質中空糸膜の代わりに、ポリプロピレ
ン製多孔質中空糸膜(内径200μm、膜厚22μm、
空孔率50%、バブルポイント12.5kg/cm2
水透過率0.1リットル/m2 ・hr・mmHg)を用
いる以外は実施例1と同様にして、抗菌性親水化多孔質
中空糸膜を得た。得られた抗菌性親水化多孔質中空糸膜
の実施例1と同様の方法による抗菌性の評価結果を表1
に示す。
【0036】実施例3 実施例1で用いたのと同様のポリエチレン製多孔質中空
糸膜を、ジアセトンアクリルアミド8重量部、N−ヒド
ロキシエチルアクリルアミド0.4重量部、重合開始剤
Pdx−16(化薬アクゾ(株)製)0.04重量
部、含金属抗菌剤ゼオミック1.2重量部およびアセト
ン100重量部からなる溶液中に10秒間浸漬した後、
窒素雰囲気中80℃で約10分間加熱し、さらに中空糸
膜を洗浄することにより、不用成分を除去し、乾燥させ
て抗菌性親水化多孔質中空糸膜を得た。得られた抗菌性
親水化多孔質中空糸膜の実施例1と同様の方法による抗
菌性の評価結果を表1に示す。
【0037】比較例1 実施例1で用いたのと同様のポリエチレン製多孔質中空
糸膜そのものの抗菌性を、実施例1と同様に評価した。
得られた結果を表1に示す。
【0038】比較例2 親水性ポリマー溶液に含金属抗菌剤ゼオミックを含有さ
せない以外は実施例1と同様にして、親水性ポリマーを
保持した親水化多孔質中空糸膜を得た。更に、得られた
親水化多孔質中空糸膜の抗菌性を実施例1と同様にして
評価した。その結果を表1に示す。
【0039】比較例3 親水性ポリマー溶液に含金属抗菌剤ゼオミックを含有さ
せない以外は実施例2と同様にして、親水性ポリマーを
保持した親水化多孔質中空糸膜を得た。更に、得られた
親水化多孔質中空糸膜の抗菌性を実施例1と同様にして
評価した。その結果を表1に示す。
【0040】
【表1】 表1の結果から明らかなように、実施例1〜3と比較し
て、抗菌剤を含有していない比較例1〜3の方が回収さ
れる菌数が多く、実施例1〜3では抗菌剤の効果が現わ
れている。また、実施例1〜3において、通水処理の前
後での回収される菌数の数は同程度であり、抗菌性の低
下がないことが確認された。
【0041】
【発明の効果】本発明の抗菌性親水化多孔質膜は、金属
系抗菌剤を含有した親水性ポリマーを多孔質膜の少なく
とも一部の表面に保持させた構成を有し、金属系抗菌剤
の抗菌作用を有効に利用でき、かつ該抗菌剤の多孔質膜
から容易に剥離することがないので、長期間の使用にお
いても抗菌性の減少がなく、しかも抗菌剤の剥離による
多孔質膜で処理された液体の汚染も防止できる。さら
に、本発明においては抗菌剤を多孔質膜表面のみに分布
させることができ、効率の良い経済的な抗菌剤の使用が
可能となる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質膜の表面の少なくとも一部が金属
    系抗菌剤を含有する親水性ポリマーを保持してなること
    を特徴とする抗菌性親水化多孔質膜。
  2. 【請求項2】 親水性ポリマーと、金属系抗菌剤と、溶
    剤とを含む液状組成物を多孔質膜の表面の少なくとも一
    部に被覆する過程と、該表面上に被覆された液状組成物
    から溶剤を除去し、金属系抗菌剤を含有する親水性ポリ
    マーを該表面に保持させる過程とを有する請求項1に記
    載の抗菌性親水化多孔質膜の製法。
  3. 【請求項3】 親水性ポリマー形成用のモノマーと金属
    系抗菌剤とを含む液状組成物を多孔質膜の表面の少なく
    とも一部に被覆する過程と、該表面上に被覆された液状
    組成物に含まれるモノマーを重合させて、金属系抗菌剤
    を含有する親水性ポリマーを形成し該表面に保持させる
    過程とを有する請求項1に記載の抗菌性親水化多孔質膜
    の製法。
  4. 【請求項4】 親水性ポリマー前駆体と金属系抗菌剤と
    を含む液状組成物を多孔質膜の表面の少なくとも一部に
    被覆する過程と、該表面上に被覆された液状組成物に含
    まれる親水性ポリマー前駆体を親水性ポリマーに変換
    し、金属系抗菌剤を含有する親水性ポリマーを形成し該
    表面に保持させる過程とを有する請求項1に記載の抗菌
    性親水化多孔質膜の製法。
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