JPH0511437Y2 - - Google Patents

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JPH0511437Y2
JPH0511437Y2 JP5298588U JP5298588U JPH0511437Y2 JP H0511437 Y2 JPH0511437 Y2 JP H0511437Y2 JP 5298588 U JP5298588 U JP 5298588U JP 5298588 U JP5298588 U JP 5298588U JP H0511437 Y2 JPH0511437 Y2 JP H0511437Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はグリース充填装置に係り、特に軸受の
内周に作業性良くグリースを充填する構成とした
グリース充填装置に関する。
従来の技術 例えば無給油式の往復動圧縮機においては、ピ
ストンと連接棒とがピストンピンを介して連結さ
れており、ピストンピンは連接棒の小端部に嵌入
する軸受としてのニードルベアリングの内周及び
ピストンのピン挿入孔に挿通されている。この種
のニードルベアリングとしては内輪がなく、複数
個のニードルローラがピストンピンの外周に当接
したまま環状のシエル内を転動するシエル形ニー
ドルベアリングが使用されている。ところが、無
給油式の場合にはベアリング内周に潤滑のための
グリースを充填する必要がある。そのため、ベア
リングを連接棒に組付ける前に、グリース充填作
業が行なわれている。そして、従来は、ベアリン
グの内周にグリースを充填する際、手作業により
グリースをベアリングの内周に詰め込んでいた。
考案が解決しようとする課題 しかるに、上記の如く手作業によりグリースを
充填する場合、手間がかかつて非能率的であり、
さらにはベアリングの内径が大きくなるにつれて
グリース充填量のバラツキが大きくなるといつた
課題がある。又、手作業であるためベアリング内
の空間容積に対する規定量を正確に充填すること
が難しく、グリース充填量が規定量以下である場
合、長期間使用時に潤滑不足となるおそれがあ
り、圧縮機自体の耐久性が低下してしまうといつ
た課題が生ずる。
また、従来のグリース充填装置としては、例え
ば「特公昭63−7102号公報」のものがある。この
公報に示されているグリース充填装置は、タンク
内に貯溜されたグリースを圧送装置のポンプによ
り塗布装置に圧送する構成とされており、さらに
グリースは塗布装置の通油路を通つてノズルに圧
送された後軸受等の内周に塗布される。
このように、上記公報の装置では、構成が複雑
であり、大掛りな装置であるため扱いづらいとい
つた不都合がある。
そこで、本考案は上記課題を解決したグリース
充填装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び作用 本考案は、軸受の内周に挿入される挿入部材
と、挿入部材に対し軸部材に案内されて近接・離
間自在に組付けられた摺動部材と、挿入部材と摺
動部材との対向内壁間に形成されグリースが収容
される環状の空間部とよりなり、挿入部材と摺動
部材と近接させるといつた簡単な操作で能率良く
グリース充填作業が行なえるようにしたものであ
る。
実施例 第1図は無給油式の往復動圧縮機に適用される
ピストンの縦断面図、第2図は本考案になるグリ
ース充填装置の一実施例の縦断面図である。
まず、本考案のグリース充填装置を説明する前
に往復動圧縮機のピストン部分の構成について説
明する。
第1図中、往復動圧縮機のピストン1は連接棒
2の揺動動作によりシリンダ3内を往復動し、下
動時空気をシリンダ3内に吸引し、上動時シリン
ダ3内の空気を圧縮するように設けられている。
ピストン1の各外周溝にはシリンダ3内を摺接す
るピストンリング4、ライダリング5が装着され
ており、又ピストン1のピン挿入孔1a,1bに
はピストン1と連接棒2とを連結するピストンピ
ン6が挿入されている。
7はニードルベアリング(軸受)で、連接棒2
の小端部2aの孔2b内に圧入されている。8は
ニードルベアリング7の両端に位置するよう孔2
bに嵌入し、ベアリング内部のグリースを保持す
るとともに外部からの異物の侵入を防止するため
のオイルシールである。
ニードルベアリング7は第1図及び第3図に示
す如く、シエル7aの内周に複数個のニードルロ
ーラ7bを配してなるシエル形のころがり軸受で
ある。各ニードルローラ7bはリテーナ7cによ
り所定間隔毎に保持され、ピストンピン6の外周
に嵌合する。そして、第1図中ニードルベアリン
グ7の内周、即ちニードルローラ7bの周囲には
潤滑用のグリース(第1図中、ナシ地模様で示
す)17が充填されている。
9は断熱部材で、ピストン1の圧縮熱がピスト
ンピン6に伝導しないようにピストンピン6の両
端小径部6a,6bに圧入されている。又、ピス
トンピン6はピストン1の下方より螺入されたネ
ジ10の締付けによりピストン1に固着されてい
る。
ここで、上記の如く組付けられて使用されるニ
ードルベアリング7にグリース17を充填するグ
リース充填装置について、第2図を参照して説明
する。
第2図に示す如く、グリース充填装置11は、
後述するようニードルベアリング7の内周に挿入
される挿入部材12と、挿入部材12に対し軸1
2dにガイドされて近接・離間自在に組付けられ
た摺動部材13と、挿入部材12と摺動部材13
との対向壁間に形成されグリース17を収容する
環状の空間部16とよりなる。挿入部材12は、
ニードルベアリング7の内周より若干小径とされ
た挿入部12aと、挿入部12aの挿入を容易に
するため、テーパ状に加工された先端部12b
と、挿入部12aの端面12cより軸方向に突出
し摺動部材13をガイドする軸12dとよりな
る。
摺動部材13はその外周13aが挿入部材12
の挿入部12aと同径とされており、一方の端面
13bには軸12dが挿入される貫通孔13cが
開口している。又、摺動部材13の他端には充填
作業時に持ちやすくするため外周13aより大径
とされた鍔部13dと、凹部13eが設けられて
いる。従つて、摺動部材13の他端側は中空形状
となつており、その凹部13e内には軸12dに
螺着されたネジ14及び、軸12dの端面とネジ
14との間に介在するワツシヤ15が内在する。
ワツシヤ15は貫通孔13cの孔径より大径とさ
れ、凹部13eの段部13fに当接しストツパと
して機能する。
摺動部材13の凹部13eの開口にはバネ押え
18が螺着されており、バネ押え18の突部18
aとネジ14の頭部には復帰用のコイルバネ19
の端部が嵌合している。このバネ19のバネ力は
摺動部材13が挿入部材12より離間するように
作用している。そのため、挿入部材12と摺動部
材13とは、バネ19の押圧力により空間部16
を形成する離間位置に保持されている。
上記構成になるグリース充填装置11は、第2
図に示すように挿入部材12と摺動部材13とを
互いに離間させることにより、端面12cと13
bとの間に環状の空間部16が形成される。この
空間部16はグリース17が収容されるグリース
溜めとしての空間であり、グリース17は予め作
業者の手作業により空間部16内に詰め込められ
る。本実施例では、空間部16内にはニードルベ
アリング17に必要な規定量以上のグリース17
を収容させておく。
尚、第2図中、ネジ14が完全にネジ込まれて
いるが、本実施例ではネジ14のネジ込み量を変
更することにより端面12cと13bとの離間距
離が調整されるようになつているので、ネジ14
により空間部16内に詰め込まれるグリース量が
充填に必要とされる所定量に規制される。又、凹
部13e内のワツシヤ15が段部13fに当接す
ることにより、常に端面12cと13bとの離間
距離が一定となり、空間部16内のグリース量も
一定量に保持される。
次に、第4図、第5図を参照して、グリース充
填作業につき説明する。
無給油式の往復動圧縮器を組立てる場合、グリ
ース充填作業はニードルベアリング7が連接棒2
に組付けられる前に実施される。グリース充填作
業としては、まず第2図に示すグリース充填装置
11の挿入部12及び摺動部材13をニードルベ
アリング7内に挿入する。その際、挿入部材12
のテーパ状の先端部12bがニードルベアリング
7のシエル7aの開口7a1に挿入され、挿入部材
12は容易にニードルローラ7bの内周に挿入さ
れる。
そして、第4図に示すようにグリース充填装置
11の空間部16がニードルローラ7bの略中央
に位置するように摺動部材13の一部も孔7a1
に挿入される。
次に、両手で先端部12bと鍔部13bとを持
ち、バネ19の押圧力に抗して挿入部材12と摺
動部材13とが互いに近接する方向(矢印で示す
方向)に押圧する。その結果、空間部16を形成
する端面12cと13bとの間隔が狭くなり、こ
れに伴い空間部16内のグリース17が外周方向
に押し出される。
そのため、グリース17は第5図に示す如く、
各ニードルローラ7b及びシエル7a、リテーナ
7cの各隙間にくまなく充填される。尚、余分な
グリース17は孔7a1より外部に押し出される。
上記のようにしてグリース17を充填した後
は、挿入部材12、摺動部材13に対する押圧力
を弱めると、両者はバネ19のバネ力により第2
図に示す離間状態に自動的に復帰する。その後、
グリース充填装置11がニードルベアリング7よ
り引き抜かれ、グリース充填作業は終了する。
このように、本考案になるグリース充填装置1
1は簡単な操作でグリースを充填できるので、短
時間で能率良くグリース充填作業を行なえる。
又、空間部16の間隔によりグリース17の充填
が管理できるので、その都度グリース量を計測せ
ずとも常に一定量のグリース17を充填できる。
そのため、グリース17の充填量が規定量以下と
なることを防止でき、グリース17の充填不足に
よる圧縮器の性能低下が防止される。また、簡単
な構造であるので、装置11は製造コストが安価
であり、故障するおそれもない。
尚、上記実施例では組付前のニードルベアリン
グ7にグリース17を充填したが、これに限ら
ず、連接棒2に組付けられたままの状態でもグリ
ース17を充填できる。即ち、往復動圧縮機を定
期点検するときでも、グリース充填装置11を用
いて容易にグリースアツプできる。従つて、装置
11により新しいグリース17をニードルベアリ
ング7の内周に充填するとともに、使用済みの古
いグリースを外部に押し出し、グリース17の交
換も容易に行なえる。
上記実施例ではニードルベアリングを例に挙げ
て説明したが、これに限らず、他の種類の軸受に
グリースを充填するのにも適用できるのは勿論で
ある。
又、上記実施例では挿入部材12の軸12bを
摺動部材13の貫通孔13cに挿通して両者が近
接・離間できるようにしたが、本考案の構成とし
てはこれに限らず、例えば、挿入部材12、及び
摺動部材13の両方に貫通孔を設け、両端がスト
ツパとされたシヤフトを両部材の貫通孔の夫々に
挿通し、両部材がシヤフトにガイドされて互いに
近接・離間するようにしても良い。
考案の効果 上述の如く、本考案になるグリース充填装置
は、簡単な構成であるのでグリース充填操作が容
易に行なえ、従つて短時間で能率良くグリースを
軸受の内周に充填することができる。しかも、挿
入部材と摺動部材との間の離間距離を管理するこ
とにより空間部に一定量のグリースを詰め込める
ため、グリース充填量のバラツキが無く、常に所
定の規定量のグリースを軸受内周に充填すること
ができ、軸受部分での長時間使用による潤滑不足
を防止して耐久性の低下を防止できる等の特長を
有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は往復動圧縮機のピストン部分の縦断面
図、第2図は本考案になるグリース充填装置の一
実施例の縦断面図、第3図はニードルベアリング
の縦断面図、第4図及び第5図はグリース充填作
業を説明するための縦断面図である。 1……ピストン、2……連接棒、4……ピスト
ンリング、7……ニードルベアリング、11……
グリース充填装置、12……挿入部材、12d…
…軸、13……摺動部材、15……ワツシヤ、1
6……空間部、18……バネ押え、19……コイ
ルバネ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軸受の内周に挿入される挿入部材と、該挿入部
    材に対し軸部材に案内されて近接・離間自在に組
    付けられた摺動部材と、前記挿入部材と摺動部材
    との対向壁間に形成されグリースが収容される環
    状の空間部とより構成したグリース充填装置。
JP5298588U 1988-04-20 1988-04-20 Expired - Lifetime JPH0511437Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5298588U JPH0511437Y2 (ja) 1988-04-20 1988-04-20

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5298588U JPH0511437Y2 (ja) 1988-04-20 1988-04-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01156399U JPH01156399U (ja) 1989-10-27
JPH0511437Y2 true JPH0511437Y2 (ja) 1993-03-22

Family

ID=31278982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5298588U Expired - Lifetime JPH0511437Y2 (ja) 1988-04-20 1988-04-20

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JP (1) JPH0511437Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102927139A (zh) * 2012-10-25 2013-02-13 无锡市三立轴承有限公司 一种用于角接触轴承装配的工装结构

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102927139A (zh) * 2012-10-25 2013-02-13 无锡市三立轴承有限公司 一种用于角接触轴承装配的工装结构

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JPH01156399U (ja) 1989-10-27

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