JPH05114321A - Nb3Sn超電導線の製造方法 - Google Patents

Nb3Sn超電導線の製造方法

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JPH05114321A
JPH05114321A JP3275324A JP27532491A JPH05114321A JP H05114321 A JPH05114321 A JP H05114321A JP 3275324 A JP3275324 A JP 3275324A JP 27532491 A JP27532491 A JP 27532491A JP H05114321 A JPH05114321 A JP H05114321A
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JP
Japan
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wire
matrix
alloy
tube
superconducting
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Withdrawn
Application number
JP3275324A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidemoto Suzuki
英元 鈴木
Masamitsu Ichihara
政光 市原
Nobuo Aoki
青木  伸夫
Tomoyuki Kumano
智幸 熊野
Ichiro Noguchi
一朗 野口
Noriyuki Shiga
紀幸 志賀
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SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Metal Extraction Processes (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 極細多芯構造のNb3 Sn超電導線を製造す
る 【構成】 Sn濃度50wt%のCuクラッドSn材を内
部に収容したNb管の外側にCu管を配置して冷間加工
を施した複合線の264本を、Cu−30wt%Ni合金
線の37本の周囲に配置してCu管内に充填し,伸線加
工を施して外径φ0.2mm、フィラメント径φ7.8μ
mの極細多芯線を製造する。この極細多芯線に600℃
で10時間の熱処理を施した超電導線1はCu−30wt
%Ni合金マトリックス2を中心として、その外側にC
uマトリックス3が配置され、この安定化材中に超電導
フィラメント4の多数本が配置された構造を有し、2
T、4.2Kで7000A/mm2 の臨界電流密度を示
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超電導線の製造方法に係
り、特に極細多芯構造のNb3 Sn超電導線の製造方法
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】Nb3 Sn超電導線の製造方法として、
複合加工法の一種であるニオブ・チューブ法(またはパ
イプ法)によるものが知られている(特開昭52−16
997号公報)。
【0003】この方法は、Snロッドの外側にCu管、
Nb管および安定化材となるCu管を順次被覆した複合
線の多数本をさらにCu管中に収容して冷間加工を施し
た後、Nb3 Sn生成の熱処理を施すもので、Cu−S
n合金を用いるいわゆるブロンズ法の欠点である多数回
の中間焼鈍を不要とする利点を有する。
【0004】特に、このニオブ・チューブ法により製造
された多芯構造のNb3 Sn超電導線は、高磁界中での
臨界電流密度(Jc)が大きいため、高磁界マグネット
用超電導線として多用されている。
【0005】しかしながら、上記のニオブ・チューブ法
はその構造上伸線加工が困難であり、加工度が104
越えるような高加工を施すとNb管の破断や断線を生じ
易いため、Nbフィラメントの細線化が困難であり、N
bフィラメントの外径はφ60〜80μm程度が加工限
度であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の難点を解決する
ために、Nbフィラメントを配置したCuマトリックス
の中心部をCuに置換することが行われている。即ち、
NbフィラメントをCuマトリックスの周辺部に配置す
ることが行われている。
【0007】しかしながら、この場合においても伸線性
は向上するものの、フィラメントの不均一変形や破断等
の理由によりNbフィラメントの外径はφ50μm程度
が加工限度であり、より以上のNbフィラメントの極細
化が課題となっている。
【0008】本発明は以上の問題を解決するためになさ
れたもので、ニオブ・チューブ法によりフィラメントを
極細線化することのできる多芯構造のNb3Sn超電導
線の製造方法を提供することをその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のNb3Sn超電導線の製造方法は、25wt
%以上のNiを含有するCu−Ni合金マトリックスを
中心として、その外側にCuマトリックスを配置し、こ
のCuマトリックス中にSn系金属の外側にCu系金属
管およびNb系金属管を順次配置した複合線の多数本を
配置した複合体に減面加工を施した後、Nb3Sn生成
の熱処理を施すものである。
【0010】本発明における中心部に配置されるCu−
Ni合金マトリックスとしては、伸線加工性が良好で、
かつ強度の高い25wt%以上のNiを含有するCu−N
i合金が用いられる。
【0011】特に、本発明の目的に対し、27〜32wt
%のNiを含有するCu−Ni合金が適している。その
理由は、Ni濃度が27%未満であると置換する中心部
のCu−Ni合金マトリックスの断面積を大きくする必
要があるが、その結果伸線加工性が低下し、またNi濃
度が32%を越えると加工硬化によりCu−Ni合金自
体の伸線加工性が低下するためである。上記のNi濃度
範囲に対して、置換する中心部のCu−Ni合金マトリ
ックスの直径は全マトリックスの直径に対して0.3%
以上とすることが好ましい。
【0012】以上の好ましい範囲は、本願第2の発明、
即ち、27〜32wt%のNiを含有するCu−Ni合金
マトリックスを中心として、その外側にCuマトリック
スを配置し、全マトリックス面積に対する前記Cu−N
i合金マトリックス面積の割合を30%以上とするとと
もに、前記Cuマトリックス中にSn系金属の外側にC
u系金属管およびNb系金属管を順次配置した複合線の
多数本を配置した複合体に減面加工を施した後、Nb3
Sn生成の熱処理を施す方法として規定される。
【0013】
【作用】上記構成により、本発明のNb3 Sn超電導線
の製造方法によれば、Nbフィラメントを配置したCu
マトリックスの中心部に伸線加工性が良好で、かつ強度
の高い高濃度のNiを含有するCu−Ni合金を配置す
ることにより、Nb管の均一な変形が可能になるためフ
ィラメントの細線化が可能になり、特に外径φ10μm
程度以下の極細フィラメントを得ることができる。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例および比較例について説
明する。
【0015】実施例 外径φ8.0mm、内径φ5.0mmのNb管の内部に、S
n濃度50wt%のCuクラッドSn材を収容し、このN
b管の外側に外径φ9.1mm、内径φ8.1mmのCu管
を配置して冷間加工を施し、対辺間距離2.27mmの断
面六角形の複合線を製造した。
【0016】一方、Cu−30wt%Ni合金材に冷間加
工を施して上記の複合線と同一断面形状を有する合金線
を製造し、この合金線の37本を中心としてその周囲に
上記の複合線の264本を、その側面を当接して外径φ
49.0mm、内径φ43.5mmのCu管内に充填して複
合体を形成した。
【0017】この時の全マトリックスの直径に対する前
記Cu−Ni合金マトリックスの直径の割合は0.33
%であった。.次いで、この複合体に伸線加工を施し
て,フィラメントに断線を生ぜず安定して加工可能な加
工限界を求めたところ、外径φ0.2mmで、この時のフ
ィラメント径はφ7.8μmであった。
【0018】このようにして得られた極細多芯線に60
0℃で10時間の熱処理を施した超電導線は2T、4.
2Kで7000A/mm2 の臨界電流密度(Jc)を示し
た。図1は、このようにして得られた超電導線を示した
もので、超電導線1はCu−30wt%Ni合金マトリッ
クス2を中心として、その外側に安定化材であるCuマ
トリックス3が配置され、この安定化材中に超電導フィ
ラメント4の多数本が配置された構造を有する。
【0019】超電導フィラメント4は、Cu−Sn合金
5を中心として、その外側に熱処理により生成したNb
3 Sn層6および残存Nb管7が順次配置されたもので
ある。 比較例 実施例におけるCu−30wt%Ni合金線の代わりに、
これと同一断面形状を有するCu線を用いた他は実施例
と同様の方法により複合体を形成し、その加工限界を求
めたところ、外径φ1.0mmで、この時のフィラメント
径はφ39μmであった。
【0020】尚、以上の実施例において、中心部に配置
したCu−Ni合金中のNiがCuマトリックス中に拡
散して安定性を低下させることを防止するため、Cu−
Ni合金の周囲にNb,Ta等の拡散障壁を設けること
もできる。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように本発明の超電導線の製
造方法によれば、NbフィラメントをCuマトリックス
中に配置し、かつこのCuマトリックスの内側に高濃度
のNiを含有するCu−Ni合金を配置したことによ
り、加工性および安定性に優れた極細多芯構造のNb3
Sn超電導線を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造された超電導線の概略断面
図。
【符号の説明】
1………超電導線 2………Cu−30wt%Ni合金マトリックス 3………Cuマトリックス 4………超電導フィラメント 5………Cu−Sn合金 6………Nb3 Sn層 7………残存Nb管
フロントページの続き (72)発明者 青木 伸夫 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 熊野 智幸 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 野口 一朗 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 志賀 紀幸 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 25wt%以上のNiを含有するCu−N
    i合金マトリックスを中心として、その外側にCuマト
    リックスを配置し、このCuマトリックス中にSn系金
    属の外側にCu系金属管およびNb系金属管を順次配置
    した複合線の多数本を配置した複合体に減面加工を施し
    た後、Nb3 Sn生成の熱処理を施すことを特徴とする
    Nb3 Sn超電導線の製造方法。
  2. 【請求項2】 27〜32wt%のNiを含有するCu−
    Ni合金マトリックスを中心として、その外側にCuマ
    トリックスを配置し、Cuマトリックスの直径に対する
    前記Cu−Ni合金マトリックスの直径の比を30%以
    上とするとともに、前記Cuマトリックス中にSn系金
    属の外側にCu系金属管およびNb系金属管を順次配置
    した複合線の多数本を配置した複合体に減面加工を施し
    た後、Nb3 Sn生成の熱処理を施すことを特徴とする
    Nb3 Sn超電導線の製造方法。
JP3275324A 1991-10-23 1991-10-23 Nb3Sn超電導線の製造方法 Withdrawn JPH05114321A (ja)

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