JPH05113731A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH05113731A
JPH05113731A JP30251191A JP30251191A JPH05113731A JP H05113731 A JPH05113731 A JP H05113731A JP 30251191 A JP30251191 A JP 30251191A JP 30251191 A JP30251191 A JP 30251191A JP H05113731 A JPH05113731 A JP H05113731A
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JP
Japan
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temperature
fixing roller
fixing
roller
heating element
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Application number
JP30251191A
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English (en)
Inventor
Katsuya Oda
勝也 小田
Akiyoshi Kanzaki
明佳 神前
Norimasa Kubota
憲応 窪田
Teruo Narukawa
輝雄 成川
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Priority to US07/964,391 priority patent/US5303016A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定着装置にて、定着ローラの温度変動を防止
することにより、定着不良およびオフセット現象を防止
する。 【構成】 定着ローラ11は円筒状で、回転自在であ
る。定着ローラ11に摺接して加圧ローラ12を回転可
能に配設する。定着ローラ11内に発熱体13を配設
し、熱伝導体14を発熱体13に固着する。熱伝導体1
4を定着ローラ11の内壁に摺接させる。熱伝導体14
に温度検出器18を配設する。制御装置は温度検出器1
8からの検出信号に基づき熱伝導体14の温度が略一定
となるように、発熱体13の発熱量を制御する。温度検
出器18を発熱体13に配設する場合に較べ、熱伝導体
14の温度変動が減少する。定着ローラ11の温度変動
も減少する。したがって、定着ローラ11は定着温度か
ら離脱し難くなり、定着不良およびオフセット現象を防
止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は定着装置、詳しくは電子
写真式複写機、レーザビームプリンタ等に使用される定
着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザビームプリンタ等は、シー
トに転写されたトナーを定着させるための定着装置を有
している。この定着装置は例えば図7に示す構成であ
る。
【0003】この図において、定着ローラ201は円筒
体で構成され、回転自在に設けられている。中空の加圧
ローラ202は、定着ローラ201に接しながら回転自
在に支持されている。この定着ローラ201の内部に
は、発熱体203が配設されている。発熱体203は長
板状の電気的な抵抗体にて構成されており、電圧が印加
されると高温を発する構成である。この発熱体203
は、図示していない支持部材によりレーザビームプリン
タのフレーム等に支持されている。この場合、発熱体2
03は定着ローラ201の内壁に接触しておらず、これ
らの間には空気層が介在されている。したがって、この
空気層を介して発熱体203の発熱が定着ローラ201
の内壁に伝達することとなる。
【0004】そして、この発熱体203にはサーミスタ
等の温度検出器208が固着されている。この温度検出
器208は発熱体203の温度を検出すると、該検出温
度に対応したインピーダンスを生ずるものである。温度
検出器208は図示していない制御装置に接続されてい
る。この制御装置は、検出温度に対応して発熱体203
に印加する電圧を決定するものである。したがって、制
御装置により発熱体203の温度は略一定に保持される
こととなっている。
【0005】この定着装置では、発熱体203からの発
熱は、空気層を介して定着ローラ201の内壁に伝播す
る。この結果、定着ローラ201は加熱されて、その外
壁の温度が定着に適した温度(例えば150〜200
℃)になる。この状態で定着ローラ201は加圧ローラ
202に摺接しながら回転する。そして、トナーが付着
されたシートがこの定着ローラ201と加圧ローラ20
2との接触部(ニップ部)206の間を通過すると、こ
のニップ部206においてシート上のトナーは定着ロー
ラ201の熱により溶解し、シートに定着される。さら
に、定着ローラ201の回転に伴い、シートは排紙ロー
ラに搬送され、排紙トレイに排出される。
【0006】そして、この定着装置においては、上述し
たように、トナーの定着時、発熱体203の温度は制御
装置に制御されて略一定であるが、定着ローラ201に
おけるニップ部206の温度は、気温、シートの温度、
および、加圧ローラ202の温度の影響を受けて変動し
易いものである。
【0007】なお、温度検出器208をニップ部206
に配設し、発熱体203の発熱を制御することにより、
該ニップ部206の温度を略一定に制御することができ
る。しかしながら、このニップ部206には加圧ローラ
202が摺接しているため、このニップ部206に直接
に温度検出器208を配設することは不可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の定着
装置にあっては、ニップ部206の温度変動が大きく、
ニップ部206の温度が定着温度(150〜200℃)
から外れると、定着不良およびオフセット現象が生じる
という問題があった。ここで、オフセット現象とは、シ
ート上のトナーが定着ローラ201に付着し、再度シー
トに付着するという現象をいう。
【0009】
【発明の目的】そこで、本発明は、定着ローラにおける
温度変動を減少させることにより定着不良およびオフセ
ット現象を防止できる定着装置を提供することを、その
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る定着装置は、中空の定着ローラと、トナーの付着し
たシートを上記定着ローラの外壁の一部に接触させる加
圧手段と、上記定着ローラ内に配設された発熱体と、上
記定着ローラと上記シートとの接触する部分に対応する
定着ローラの内壁部分と上記発熱体との間に介在する媒
体と、温度を検出して検出信号を生成する温度検出器
と、上記検出信号に基づき上記発熱体の発熱量を決定す
る制御装置と、を備え、上記発熱体により加熱された上
記定着ローラは、該定着ローラに当接したシート上のト
ナーを熱溶解させ、トナーを該シートに定着させる定着
装置において、上記温度検出器は上記媒体の温度を検出
するものである。
【0011】請求項2に記載の発明に係る定着装置は、
上記媒体は、上記発熱体から発せられた熱を、上記定着
ローラと上記シートとの接触する部分に対応する定着ロ
ーラの内壁部分に集中的に伝達させる熱伝導体を有して
構成された請求項1に記載した定着装置である。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明に係る定着装置は、発熱
体から発せられた熱は、媒体に伝播する。温度検出器は
該媒体の温度を検出し、所定の検出信号を生成する。制
御装置は、該検出信号に従い、発熱体の発熱量を決定す
る。したがって、媒体の温度は一定に制御される。定着
ローラにおけるシートとの接触する部分に、媒体から、
熱が伝播する。定着ローラは中空であることから、定着
ローラの熱容量は比較的に小さい。このため、媒体の温
度と定着ローラにおけるシートと接触する部分の温度と
の差が比較的に小さくなる。温度検出器が発熱体の温度
を検出し、発熱体の温度を一定に制御する場合に比べ
て、定着ローラにおけるシートと接触する部分の温度変
動を減少することができる。したがって、定着ローラに
おけるシートと接触する部分が、定着に適した温度に保
たれるため、定着不良およびオフセット現象を防止する
ことができる。
【0013】請求項2に記載の発明に係る定着装置にあ
っては、上記媒体を熱伝導体で構成している。この熱伝
導体は、上記発熱体から発せられた熱を、上記定着ロー
ラと上記シートとの接触する部分に対応する定着ローラ
の内壁部分に集中的に伝達させる。このように熱伝導体
の熱伝導率を向上させることにより、発熱体から発せら
れた熱は短時間に熱伝導体に伝播する。すなわち、発熱
体から熱伝導体にいたるまでの伝達関数における時定数
が小さくなる。このため、制御応答性を改善することが
できる。制御応答性が向上すると、電源投入後、定着ロ
ーラが定着に適した温度に達するまでの時間を短縮する
ことができるようになる。したがって、発熱体の発熱能
力を増加させることなく、定着ローラの温度が定着に適
した温度に達するまでの時間を短縮できることから、消
費電流の増大を防止できるとともに、該定着装置を有す
るレーザビームプリンタ装置内の温度上昇を抑えること
ができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0015】図1は本発明の第1実施例に係る定着装置
を用いたレーザビームプリンタの断面図である。このレ
ーザビームプリンタは以下に示される構成となってい
る。
【0016】ケース101の内部には、シートが蓄えら
れた給紙トレイ102が設けられている。この給紙トレ
イ102の近傍には、給紙ローラ103が配設されてお
り、シートを給紙トレイ102から感光体ドラム113
と転写ローラ105とのニップ部に搬送する機能を有し
ている。感光体ドラム113は回転可能であり、感光体
ドラム113の近傍には、帯電ブラシ106が配設され
ている。感光体ドラム113の表面には、光学ユニット
109からレーザビームが照射され、靜電潜像が形成さ
れる構成となっている。現像装置107は、この靜電潜
像にトナーを付着させ、トナー像を形成するものであ
る。転写ローラ105は、感光体ドラム113上のトナ
ー像をシートに転写させる機能を有している。さらに、
感光体ドラム113に接触する位置に、残留トナーを掻
き落とすブレード108が配設されている。感光体ドラ
ム113の上方には、シートにトナーを定着させる定着
装置10が配設されている。
【0017】この定着装置10は、定着ローラ11と、
シートを定着ローラ11に圧接する加圧ローラ12とを
有して構成されている。さらに、定着装置10の上方に
は、搬送ローラ110と、排紙ローラ111とが設けら
れている。ケース101には、搬送ローラ110、排紙
ローラ111を介して搬送されたシートが排出される排
紙トレイ112が設けられている。
【0018】上記定着装置10を図2を参照しながら説
明する。図2は本発明の第1実施例に係る定着装置を示
す断面図である。この図において、図2の(A)は、本
実施例に係る定着装置を、定着ローラの中心軸に垂直に
切断して示した断面図である。また、図2の(B)は、
本実施例に係る定着装置を、定着ローラの中心軸に沿っ
て切断して示した断面図である。
【0019】2枚の平板状のフレーム17(図2の
(B)には、一方のみ図示されている。)は、それぞれ
が対向するように、レーザビームプリンタのケース等に
保持されている。それぞれのフレーム17には軸受け1
71、軸受け172が設けられている。軸受171に
は、定着ローラ11が回転可能となるように保持されて
いる。この定着ローラ11は肉薄の中空の円筒状に構成
されている。なお、シートとの離型性を向上させるとと
もに、オフセット現象を防止する目的により、定着ロー
ラ11の表面には、テフロンがコーティングされてい
る。軸受け172には、円筒状の加圧ローラ12が同様
に回転可能となるように保持されており、加圧ローラ1
2は、定着ローラ11に圧接しながら回転する構成とな
っている。加圧ローラ12の表面には、シリコンスポン
ジ、あるいは、ゴム等の弾性部材12Aがコーティング
されている。
【0020】定着ローラ11の内部には、発熱体13
と、該発熱体13を保持する支持部材15と、熱伝導体
14と、温度検出器18と、が配設されている。支持部
材15は棒状に構成されており、レーザビームプリンタ
のフレーム等に固着されている。この支持部材15の下
面には発熱体13が固着されている。発熱体13は長板
状の抵抗体にて構成されており、電圧が印加されると高
熱を発するものである。熱伝導体14は熱伝導率の高い
長板状の金属板より構成されて発熱体13から垂下され
ており、図2(A)に示されるように、その下端部は湾
曲している。すなわち、この熱伝導体14の上端部は発
熱体13に固着されている。熱伝導体14の湾曲した部
分は、定着ローラ11のニップ部16(定着ローラ11
と加圧ローラ12との接触部)に対応する定着ローラ1
1の内壁部分に当接している。定着ローラ11が回転す
ると、熱伝導体14の湾曲部分が定着ローラ11の内壁
を摺動する構成となっている。
【0021】温度検出器18は熱伝導体14に固着され
ており、熱伝導体14の温度を検出する機能を備えてい
る。この温度検出器18は、例えばサーミスタ等を有し
て構成されている。温度検出器18は、図示されていな
い制御装置に接続されており、温度検出器18から出力
された電圧(検出信号)が制御装置に伝達される構成と
なっている。
【0022】制御装置は、例えばオペアンプあるいはマ
イクロコンピュータ等により構成されており、一般的な
PID制御を行うものである。すなわち、検出された温
度変化を、比例要素、積分要素、及び、微分要素に分け
て、それぞれに所定の利得を乗じた結果に従い、発熱体
13に印加する電圧を決定するものである。なお、発熱
体13に印加する電圧をパルス状にして、このパルスの
デューティ比を可変とする構成であっても差し支えな
い。
【0023】このような構成を有するレーザビームプリ
ンタは、以下に示されるように動作する。すなわち、給
紙トレイ102に蓄えられたシートは、給紙ローラ10
3により、感光体ドラム113と転写ローラ105との
ニップ部に搬送される。シートは、ニップ部にてトナー
を転写された後、定着装置10へと搬送される。シート
は定着ローラ11と加圧ローラ12とに挟持されなが
ら、定着ローラ11により加熱される。すると、シート
上のトナーが熱溶解し、シート表面に定着する。定着装
置10により、トナーを定着されたシートは搬送ローラ
110、排紙ローラ111を介して、排紙トレイ112
に排出される。
【0024】次に、上記定着装置10の動作を図3を参
照しながら説明する。図3の(A)は発熱体13に印加
される電圧変化を示すグラフである。図3の(B)は熱
伝導体14および定着ローラ11のニップ部16におけ
る温度変化を示すグラフである。図3の(B)におい
て、曲線31は熱伝導体14における温度変化をあらわ
している。また、曲線32は、本実施例に係る定着装置
における定着ローラ11のニップ部16の温度変化を示
している。さらに、曲線33は、上記従来の定着装置に
おける定着ローラ11のニップ部16の温度変化を表し
ている。なお、従来の定着装置にあっては、温度検出器
18は発熱体13に配置されている。
【0025】まず、時刻t1にレーザビームプリンタの
電源が投入されたとする。同時に制御装置における制御
目標温度が待機時目標温度Tr(例えば150℃とす
る。)に設定される。この待機時目標温度Trは、レー
ザビームプリンタが待機状態である場合における熱伝導
体14の制御目標温度であり、定着動作時における定着
時目標温度Tp(例えば200℃とする。)に比べて低
く設定されている。電源投入時においては、温度検出器
18により検出される熱伝導体14の温度は外気の温度
と略等しく、待機時目標温度Trにくらべてはるかに低
い温度となっている。温度検出器18は熱伝導体14の
温度を検出し、検出信号が制御装置に送られる。制御装
置は該検出信号と待機時目標温度Trとの温度差に従
い、発熱体13に印加する電圧を決定する。この電圧が
発熱体13に印加されると、発熱体13は熱を発する。
温度検出器18により検出された熱伝導体14の温度
が、待機時目標温度Trに近づくに従い、発熱体13に
印加する電圧が低下する。この結果、時刻t2におい
て、熱伝導体14の温度が待機時目標温度Trに達す
る。
【0026】一方、定着ローラ11のニップ部16にお
いて、熱伝導体14から熱が伝播し、定着ローラ11の
ニップ部16が加熱される。定着ローラ11のニップ部
16の温度は、熱伝導体14の温度に近づく。すなわ
ち、定着ローラ11のニップ部16の温度は待機時目標
温度Trに近似した温度Tr´となる。なお、定着ロー
ラ11のニップ部16は制御ループから外れており、ま
た定着ローラ11は所定の熱容量および熱抵抗を有する
ことから、定着ローラ11のニップ部16と、熱伝導体
14との間に温度差が生じる。
【0027】同様に、従来の定着装置においても、定着
ローラ11のニップ部の温度がTr´に保持されるよう
発熱体13の制御を行っていた。ところが、本実施例の
定着装置にあっては、温度検出器18が熱伝導体14に
配置されているのに対し、従来の定着装置にあっては、
温度検出器18は発熱体13に配置されているため、発
熱体13の温度が制御されるのみである。このため、熱
伝導体14および定着ローラ11のニップ部16が制御
ループから外れる。制御対象である発熱体13から定着
ローラ11のニップ部16に至るまでの熱容量および熱
抵抗は、熱伝導体14の熱容量および熱抵抗を含むた
め、これらはさらに大きな値となる。したがって、本実
施例に係る定着ローラ11のニップ部16の温度は、従
来に比べてニップ部16の待機時目標温度Tr´に対し
てより近い範囲内で保持される。
【0028】次に、レーザビームプリンタがプリント動
作を開始する。すると、制御装置における制御目標温度
が、待機時目標温度Trから定着時目標温度Tpに切り
換えられる(時刻t3)。熱伝導体14の温度は定着時
目標温度Tpに比べて低いため発熱体13にさらに高い
電圧が印加される。その後、時刻t4に、熱伝導体14
の温度が定着時目標温度Tpに達する。熱伝導体14か
ら定着ローラ11のニップ部16に熱が伝播し、定着ロ
ーラ11の該ニップ部16の温度は定着時目標温度Tp
に近似した値となる。この場合においても従来に比べ
て、定着ローラ11の該ニップ部16の温度は、定着時
目標温度Tpにより近い値に保持される。
【0029】時刻t5から時刻t6の間に、周囲温度の
変動等の外乱が定着ローラ11に加わったとする。定着
ローラ11のニップ部16は、この外乱の影響を受け
て、その温度が変動する。熱伝導体14の温度もまた、
定着ローラ11の温度変化の影響を受けて変動しようと
する。しかしながら、熱伝導体14の温度は定着時目標
温度Tpとなるように制御されているので、熱伝導体1
4の温度変動は抑えられる。熱伝導体14からの熱伝播
により、定着ローラ11の温度は熱伝導体14の温度に
近似した値となる。このため、定着ローラ11の温度変
動ΔT3は所定の範囲に抑えられる。ここで、従来の定
着装置における定着ローラ11の温度変動をΔT4とし
て、温度変動ΔT3と温度変動ΔT4とを比較する。従
来の定着装置においては、定着ローラ11のみならず熱
伝導体14もまた、制御ループから外れている。このた
め、定着ローラ11のニップ部16の温度が外乱により
変動すると、熱伝導体14もまた、定着ローラ11の温
度変動の影響を受けて、熱伝導体14の温度が変動す
る。したがって、定着ローラ11のニップ部16の温度
変動ΔT4は上記温度変動Δt3に比べて、大きくな
る。すなわち、従来の定着装置と比較して、本実施例の
定着装置においては、定着ローラ11のニップ部16の
温度変動ΔT3を減少することができる。
【0030】時刻t7にレーザビームプリンタが待機状
態になると、制御装置における制御目標温度が定着時目
標温度Tpから待機時目標温度Trに設定される。する
と、熱伝導体14の温度は待機時目標温度Trに制御さ
れる。
【0031】以上、述べてきたように、本実施例に係る
定着装置においては、定着ローラ11のニップ部16に
おける温度と制御目標温度との温度差を小さくすること
ができる。また、外乱による該部分温度変動も小さくす
ることができる。したがって、定着ローラ11のニップ
部16の温度が、定着に適した温度から離脱するのを防
止できるため、定着不良およびオフセット現象を未然に
防ぐことができるようになる。
【0032】なお、上記熱伝導体14を、より熱伝導率
の高い材料を用いて構成することにより、熱伝導体14
の熱容量および熱抵抗を減少させることができる。する
と、熱伝導体14から定着ローラ11のニップ部16に
いたるまでの、熱の伝達時間が短縮される。すなわち、
制御応答性が向上する。制御応答性が向上すると、電源
投入後定着ローラ11が定着に適した温度に達するまで
の時間が短縮される。したがって、発熱体13の発熱量
を増加させることなく、定着ローラ11の該ニップ部1
6の温度が定着に適した温度に達するまでの時間を短縮
できることから、消費電流の増大を防止できるととも
に、レーザビームプリンタ装置内の温度上昇を抑えるこ
とができる。
【0033】図4は本発明の第2実施例に係る定着装置
を示す断面図である。この図において、図4の(A)
は、本実施例に係る定着装置を、定着ローラの中心軸に
垂直に切断して示した断面図である。また、図4の
(B)は、本実施例に係る定着装置を、定着ローラの中
心軸に沿って切断して示した断面図である。
【0034】本実施例に係る定着装置は、温度検出器1
8が、発熱体13とニップ部16に対応する定着ローラ
11の内壁部分との間に位置するように配設されてい
る。発熱体13から定着ローラ11の内壁部分にいたる
までの空気層の温度を、温度検出器18が検出する構成
となっている。発熱体13から発せられた熱は、熱伝導
体14を伝播するとともに、空気層を介して定着ローラ
11の内壁部分に伝播する。温度検出器18は、上記空
気層の温度を検出し、該空気層の温度が略一定となるよ
うに制御される。本実施例に係る定着装置の他の構成
は、上記第1実施例に係る定着装置と同様であるため、
その説明を省略する。
【0035】図5は本発明の第3実施例に係る定着装置
を示す断面図である。この図において、図5の(A)
は、本実施例に係る定着装置を、定着ローラの中心軸に
垂直に切断して示した断面図である。また、図5の
(B)は、本実施例に係る定着装置を、定着ローラの中
心軸に沿って切断して示した断面図である。
【0036】本実施例に係る定着装置は、熱伝導体54
の形状を除き、上記第1実施例に係る定着装置と略同様
に構成されている。熱伝導体54は、長板状の熱伝導材
料54Bとブラシ状の熱伝導材料54Aとを有して構成
されている。ブラシ状の熱伝導材料54Aは定着ローラ
11の内壁に確実に接触するように設けられている。発
熱体13から熱伝導体54に至るまでの熱抵抗が小さく
なるため、定着ローラ11のニップ部16における温度
偏差および温度変動をさらに減少させることができる。
したがって、定着不良およびオフセット現象を有効に防
止できる。
【0037】図6は本発明の第4実施例に係る定着装置
を示す断面図である。この図において、図6の(A)
は、本実施例に係る定着装置を、定着ローラの中心軸に
垂直に切断して示した断面図である。また、図6の
(B)は、本実施例に係る定着装置の一部を破断して示
した斜視図である。
【0038】本実施例に係る定着装置においては、温度
検出器18は支持部材65に固着されている。支持部材
65は棒状に構成されており、発熱体13および熱伝導
体64に直接接触している。このため、支持部材65の
温度は、熱伝導体64の温度と略等しくなる。温度検出
器18により検出された支持部材65の温度は、熱伝導
体64の温度に近似したものになる。したがって、本定
着装置は、温度検出器18が熱伝導体64に配設された
上記第1実施例の定着装置と同様の効果を生じる。
【0039】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば定着装置において、定着ローラにおける温度変動を減
少させることにより、定着不良およびオフセット現象を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る定着装置を用いたレ
ーザビームプリンタの断面図である。
【図2】(A)は第1実施例に係る定着装置を定着ロー
ラの中心軸に垂直に切断して示した断面図である。
(B)は第1実施例に係る定着装置を定着ローラの中心
軸に沿って切断して示した断面図である。
【図3】(A)は第1実施例に係る発熱体に印加される
電圧変化を示すグラフであり、(B)は熱伝導体および
定着ローラのニップ部における温度変化を示すグラフで
ある。
【図4】(A)は第2実施例に係る定着装置を定着ロー
ラの中心軸に垂直に切断して示した断面図である。
(B)は第2実施例に係る定着装置を定着ローラの中心
軸に沿って切断して示した断面図である。
【図5】(A)は第3実施例に係る定着装置を定着ロー
ラの中心軸に垂直に切断して示した断面図である。ま
た、(B)は第3実施例に係る定着装置を定着ローラの
中心軸に沿って切断して示した断面図である。
【図6】(A)は第4実施例に係る定着装置を定着ロー
ラの中心軸に垂直に切断して示した断面図である。ま
た、(B)は第4実施例に係る定着装置の一部を破断し
て示した斜視図である。
【図7】従来の定着装置の一部を破断して示した断面図
である。
【符号の説明】
11 定着ローラ 12 加圧ローラ(加圧手段) 13 発熱体 14、54、64 熱伝導体 15、65 支持部材 18 温度検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 窪田 憲応 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビルミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 成川 輝雄 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビルミノルタカメラ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の定着ローラと、 トナーの付着したシートを上記定着ローラの外壁の一部
    に接触させる加圧手段と、 上記定着ローラ内に配設された発熱体と、 上記定着ローラと上記シートとの接触する部分に対応す
    る定着ローラの内壁部分と上記発熱体との間に介在する
    媒体と、 温度を検出して検出信号を生成する温度検出器と、 上記検出信号に基づき上記発熱体の発熱量を決定する制
    御装置と、を備え、 上記発熱体により加熱された上記定着ローラは、該定着
    ローラに当接したシート上のトナーを熱溶解させ、トナ
    ーを該シートに定着させる定着装置において、 上記温度検出器は上記媒体の温度を検出することを特徴
    とする定着装置。
  2. 【請求項2】 上記媒体は、上記発熱体から発せられた
    熱を、上記定着ローラと上記シートとの接触する部分に
    対応する定着ローラの内壁部分に集中的に伝達させる熱
    伝導体を有して構成されてなることを特徴とする請求項
    1に記載の定着装置。
JP30251191A 1991-10-22 1991-10-22 定着装置 Pending JPH05113731A (ja)

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JP30251191A JPH05113731A (ja) 1991-10-22 1991-10-22 定着装置
US07/964,391 US5303016A (en) 1991-10-22 1992-10-20 Image fixing device for image forming apparatus including means for locally heating inner wall of fixing means at location corresponding to nip
EP19920117951 EP0538809A3 (en) 1991-10-22 1992-10-20 Image fixing device for image forming apparatus

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009300803A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Ricoh Co Ltd 転写定着装置及び画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009300803A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Ricoh Co Ltd 転写定着装置及び画像形成装置

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