JPH05113590A - カメラ用バネ材 - Google Patents
カメラ用バネ材Info
- Publication number
- JPH05113590A JPH05113590A JP4055484A JP5548492A JPH05113590A JP H05113590 A JPH05113590 A JP H05113590A JP 4055484 A JP4055484 A JP 4055484A JP 5548492 A JP5548492 A JP 5548492A JP H05113590 A JPH05113590 A JP H05113590A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- prepreg
- resin
- sheet
- carbon
- carbon fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Diaphragms For Cameras (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 波打ち、カールのない優れた平面度を有する
炭素繊維強化樹脂極薄板からなるカメラ用バネ材を提供
すること。 【構成】 繊維長3〜100mmの炭素短繊維を一方向
に配列せしめたシート状物に樹脂を含浸したプリプレグ
(A)と炭素長繊維を一方向に引揃えたシート状物に樹
脂を含浸したプリプレグ(B)を任意の割合で積層し、
加熱・加圧硬化して得られる0.3mm以下の炭素繊維
強化樹脂極薄板から成るカメラ用バネ材。
炭素繊維強化樹脂極薄板からなるカメラ用バネ材を提供
すること。 【構成】 繊維長3〜100mmの炭素短繊維を一方向
に配列せしめたシート状物に樹脂を含浸したプリプレグ
(A)と炭素長繊維を一方向に引揃えたシート状物に樹
脂を含浸したプリプレグ(B)を任意の割合で積層し、
加熱・加圧硬化して得られる0.3mm以下の炭素繊維
強化樹脂極薄板から成るカメラ用バネ材。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた平面度を有する
炭素繊維強化極薄板から成るカメラ用バネ材に関する。
炭素繊維強化極薄板から成るカメラ用バネ材に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】炭素
繊維強化極薄板は、その繰返し曲げ疲労強度の高いこ
と、軽量で高剛性であること、X線透過性が優れている
こと、導電性、電磁波吸収性があること、等の特性のた
め、各種用途展開が期待されており、その具体例も提案
されている(実開昭60−145030号公報)。しか
し、極薄板の製造に際して、従来公知の炭素長繊維一方
向引揃え樹脂含浸されたプリプレグ(UDプリプレグ)
を積層し、常法によりプレス又はオートクレーブ成形さ
れたものは、表面の波打ち、凹凸、カールの回避するこ
とは至難であることが判明した。
繊維強化極薄板は、その繰返し曲げ疲労強度の高いこ
と、軽量で高剛性であること、X線透過性が優れている
こと、導電性、電磁波吸収性があること、等の特性のた
め、各種用途展開が期待されており、その具体例も提案
されている(実開昭60−145030号公報)。しか
し、極薄板の製造に際して、従来公知の炭素長繊維一方
向引揃え樹脂含浸されたプリプレグ(UDプリプレグ)
を積層し、常法によりプレス又はオートクレーブ成形さ
れたものは、表面の波打ち、凹凸、カールの回避するこ
とは至難であることが判明した。
【0003】本発明者らは、波打ち、カールのない炭素
繊維強化樹脂極薄板を開発すべく、鋭意検討を進めた結
果、炭素短繊維を用いた特殊一方向シートプリプレグを
使用することが、波打ち、カールを抑え、かつ高度の物
性を発揮し得ることを見いだし、さらにこのような極薄
板はカメラ用バネ材としての用途に有用であることを見
いだし、本発明に到達した。
繊維強化樹脂極薄板を開発すべく、鋭意検討を進めた結
果、炭素短繊維を用いた特殊一方向シートプリプレグを
使用することが、波打ち、カールを抑え、かつ高度の物
性を発揮し得ることを見いだし、さらにこのような極薄
板はカメラ用バネ材としての用途に有用であることを見
いだし、本発明に到達した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、繊維長3〜100mmの炭素短繊維を一方向に配
列せしめたシート状物に樹脂を含浸したプリプレグ
(A)と炭素長繊維を一方向に引揃えたシート状物に樹
脂を含浸したプリプレグ(B)を任意の割合で積層し、
加熱・加圧硬化して得られる0.3mm以下の炭素繊維
強化樹脂極薄板から成るカメラ用バネ材にある。
ろは、繊維長3〜100mmの炭素短繊維を一方向に配
列せしめたシート状物に樹脂を含浸したプリプレグ
(A)と炭素長繊維を一方向に引揃えたシート状物に樹
脂を含浸したプリプレグ(B)を任意の割合で積層し、
加熱・加圧硬化して得られる0.3mm以下の炭素繊維
強化樹脂極薄板から成るカメラ用バネ材にある。
【0005】3〜100mmの炭素短繊維の一方向配列
シート状プリプレグは、例えば特開昭60−19999
6号公報等に記載された方法により製造することがで
き、図1に示すようにシートの長手方向に対して短繊維
がほぼ直交配列している。具体的にはポリアクリロニト
リル系高強度炭素繊維を所望の長さに切断しつつ、分散
溶媒に分散させ、回転体による遠心力を使用して、連続
的に濾布に配列させ乾燥した後、熱硬化性もしくは熱可
塑性樹脂をフィルム状又は液膜状にて含浸させることに
より得られる。
シート状プリプレグは、例えば特開昭60−19999
6号公報等に記載された方法により製造することがで
き、図1に示すようにシートの長手方向に対して短繊維
がほぼ直交配列している。具体的にはポリアクリロニト
リル系高強度炭素繊維を所望の長さに切断しつつ、分散
溶媒に分散させ、回転体による遠心力を使用して、連続
的に濾布に配列させ乾燥した後、熱硬化性もしくは熱可
塑性樹脂をフィルム状又は液膜状にて含浸させることに
より得られる。
【0006】また、炭素長繊維一方向引揃えプリプレグ
シートは、連続炭素繊維シート状物に従来公知のホット
メルト法、ラッカー法、フィルム含浸法等により製造し
たものが使用される。
シートは、連続炭素繊維シート状物に従来公知のホット
メルト法、ラッカー法、フィルム含浸法等により製造し
たものが使用される。
【0007】極薄板の成形は、上記炭素短繊維一方向プ
リプレグと炭素長繊維一方向プリプレグを適宜配列角度
を組み合わせて積層する。このとき平面度を上げるため
上下鏡面対称構成となるように配列して積層することが
好ましい。このように配列されたプリプレグは、使用樹
脂の特性に合わせて加熱されたプレスまたはオートクレ
ーブにより加圧またはバッグ真空下に加圧し極薄板とす
る。
リプレグと炭素長繊維一方向プリプレグを適宜配列角度
を組み合わせて積層する。このとき平面度を上げるため
上下鏡面対称構成となるように配列して積層することが
好ましい。このように配列されたプリプレグは、使用樹
脂の特性に合わせて加熱されたプレスまたはオートクレ
ーブにより加圧またはバッグ真空下に加圧し極薄板とす
る。
【0008】極薄板を得るためには既述のプリプレグの
厚みは0.05mm以下、好ましくは0.025mm以
下の薄手プリプレグを使用することが望ましい。
厚みは0.05mm以下、好ましくは0.025mm以
下の薄手プリプレグを使用することが望ましい。
【0009】使用するマトリックス樹脂はエポキシ、ビ
ニルエステル、ポリエステル、フェノール、ビスマレイ
ミド等の熱硬化性樹脂の他PPS、PES、PEEK、
ポリアミド、ポリエステル等の熱可塑性樹脂を使用する
ことができる。
ニルエステル、ポリエステル、フェノール、ビスマレイ
ミド等の熱硬化性樹脂の他PPS、PES、PEEK、
ポリアミド、ポリエステル等の熱可塑性樹脂を使用する
ことができる。
【0010】また、使用する炭素繊維は、ポリアクリロ
ニトリル、ピッチ等を原料とする高強度、高弾性炭素繊
維が好ましく使用できる。
ニトリル、ピッチ等を原料とする高強度、高弾性炭素繊
維が好ましく使用できる。
【0011】本発明の既述した極薄板から成るカメラ用
バネ材は、種々の部位に用いることができるが、バネ材
である性質上遮光用羽根の材料としても使用できる。
バネ材は、種々の部位に用いることができるが、バネ材
である性質上遮光用羽根の材料としても使用できる。
【0012】
【実施例】以下に実施例により本発明を具体的に説明す
る。 (実施例1)ポリアクリロニトリル系高強度炭素繊維
(強度350kg/mm2、弾性率24ton/mm2)
を約6mmにカットしつつ、分散溶媒に分散させ、遠心
力を利用して連続的に濾布に一方向に配列させ、乾燥
し、シート状物とし、エポキシ樹脂フィルムを融着含浸
させることにより、0.025mm厚みの炭素短繊維一
方向配列シートプリプレグ(A)を得た。一方炭素長繊
維一方向シートに対し、エポキシ樹脂フィルムを融着含
浸させた0.025mm厚みの炭素長繊維一方向引揃え
シートプリプレグ(B)を用意した。上記短繊維プリプ
レグ(A)を中間層に長繊維プリプレグ(B)を上下層
に積層して、0゜/90゜/0゜の構成を有する厚み
0.075mmのハイブリッド構成の平面度の優れた極
薄板を得た。得られた極薄板をカメラ用遮光羽根の所定
形状に打抜きまたは切断することにより、遮光羽根を得
た。この遮光羽根は軽量、高強度でありかつ波打ち、カ
ールがないので、カメラ用遮光羽根として使用すること
ができた。
る。 (実施例1)ポリアクリロニトリル系高強度炭素繊維
(強度350kg/mm2、弾性率24ton/mm2)
を約6mmにカットしつつ、分散溶媒に分散させ、遠心
力を利用して連続的に濾布に一方向に配列させ、乾燥
し、シート状物とし、エポキシ樹脂フィルムを融着含浸
させることにより、0.025mm厚みの炭素短繊維一
方向配列シートプリプレグ(A)を得た。一方炭素長繊
維一方向シートに対し、エポキシ樹脂フィルムを融着含
浸させた0.025mm厚みの炭素長繊維一方向引揃え
シートプリプレグ(B)を用意した。上記短繊維プリプ
レグ(A)を中間層に長繊維プリプレグ(B)を上下層
に積層して、0゜/90゜/0゜の構成を有する厚み
0.075mmのハイブリッド構成の平面度の優れた極
薄板を得た。得られた極薄板をカメラ用遮光羽根の所定
形状に打抜きまたは切断することにより、遮光羽根を得
た。この遮光羽根は軽量、高強度でありかつ波打ち、カ
ールがないので、カメラ用遮光羽根として使用すること
ができた。
【0013】(比較例1)長繊維プリプレグ(A)のみ
を用いて、0゜/90゜/0゜の交互積層を行い実施例
1と同様にして0.075mmの極薄板を成形したとこ
ろ、得られた平板は波打ちと反りが発現した。この平板
を実施例1と同様にして、遮光羽根に加工したが、形態
が不安定で遮光羽根として使用できるものではなかっ
た。
を用いて、0゜/90゜/0゜の交互積層を行い実施例
1と同様にして0.075mmの極薄板を成形したとこ
ろ、得られた平板は波打ちと反りが発現した。この平板
を実施例1と同様にして、遮光羽根に加工したが、形態
が不安定で遮光羽根として使用できるものではなかっ
た。
【0014】
【発明の効果】炭素短繊維一方向プリプレグを使用する
ことにより、加熱・加圧成形によって繊維と樹脂の成形
収縮率の差が吸収され成形品の歪みがなく、波打ち、反
り、カールのない極薄板を得ることができ、かつ、一方
向材の特性である、高強度、高弾性、耐久性の特徴が損
なわれないため、軽量、高剛性、耐久性の要求されるカ
メラ用バネ材として使用することができる。
ことにより、加熱・加圧成形によって繊維と樹脂の成形
収縮率の差が吸収され成形品の歪みがなく、波打ち、反
り、カールのない極薄板を得ることができ、かつ、一方
向材の特性である、高強度、高弾性、耐久性の特徴が損
なわれないため、軽量、高剛性、耐久性の要求されるカ
メラ用バネ材として使用することができる。
【0015】
【図1】本発明で使用する炭素短繊維の一方向配列シー
トの平面図である。
トの平面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 5/28 A 7016−4F 7/02 7188−4F // B29K 105:06
Claims (1)
- 【請求項1】 繊維長3〜100mmの炭素短繊維を一
方向に配列せしめたシート状物に樹脂を含浸したプリプ
レグ(A)と炭素長繊維を一方向に引揃えたシート状物
に樹脂を含浸したプリプレグ(B)を任意の割合で積層
し、加熱・加圧硬化して得られる0.3mm以下の炭素
繊維強化樹脂極薄板から成るカメラ用バネ材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4055484A JPH05113590A (ja) | 1987-06-04 | 1992-03-13 | カメラ用バネ材 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62140522A JPH0624726B2 (ja) | 1987-06-04 | 1987-06-04 | 極薄板 |
JP4055484A JPH05113590A (ja) | 1987-06-04 | 1992-03-13 | カメラ用バネ材 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62140522A Division JPH0624726B2 (ja) | 1987-06-04 | 1987-06-04 | 極薄板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05113590A true JPH05113590A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=26396375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4055484A Pending JPH05113590A (ja) | 1987-06-04 | 1992-03-13 | カメラ用バネ材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05113590A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63303732A (ja) * | 1987-06-04 | 1988-12-12 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 極薄板 |
-
1992
- 1992-03-13 JP JP4055484A patent/JPH05113590A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63303732A (ja) * | 1987-06-04 | 1988-12-12 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 極薄板 |
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