JPH07256670A - 成形プレス用クッション材 - Google Patents

成形プレス用クッション材

Info

Publication number
JPH07256670A
JPH07256670A JP6048622A JP4862294A JPH07256670A JP H07256670 A JPH07256670 A JP H07256670A JP 6048622 A JP6048622 A JP 6048622A JP 4862294 A JP4862294 A JP 4862294A JP H07256670 A JPH07256670 A JP H07256670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
molding press
cushion
cushioning
hard
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6048622A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuo Tanaka
敦雄 田中
Akira Yoshida
晃 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamauchi Corp
Original Assignee
Yamauchi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamauchi Corp filed Critical Yamauchi Corp
Priority to JP6048622A priority Critical patent/JPH07256670A/ja
Publication of JPH07256670A publication Critical patent/JPH07256670A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/06Platens or press rams
    • B30B15/061Cushion plates

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレス機の熱盤に磁気吸着させて使用するこ
とができ、別体としての鏡面板が不要であり、クッショ
ン性と寸法安定性が良好な成形プレス用クッション材を
提供する。 【構成】 シート状のクッション層(1)の一方の面側
に、片面を多極着磁した磁性層(2)が着磁面を表面に
して積層されている。また、前記クッション層(1)の
他方の面側に、硬質層(3)が積層され、その硬質層
(3)の表面には離型層(4)が積層されている。そし
て、全体が接着一体化されている。前記硬質層(3)
は、プリプレグ(5)とアルミニウム箔(6)とからな
る板状物である。 【効果】 磁性層によりプレス機の熱盤に磁気吸着させ
ることが出来る。また、硬質層により、別体の鏡面板が
不要である。また、クッション層によって十分なクッシ
ョン性が得られる。さらに、硬質層により、寸法安定性
が良好で、使用しているうちに表面にしわや波うち現象
が発生することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、化粧合板、合成樹脂
積層板、電気絶縁板などの成形プレスに好適な成形プレ
ス用クッション材に関する。さらに詳しくは、成形プレ
ス機の熱盤に磁気吸着させて使用することのできる成形
プレス用クッション材に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、化粧合板等のプレス成形は、成形
プレス機の上部熱盤の下面にクッション材を介して上部
離型板をクランプによって固定し、一方、下部熱盤の上
面にもクッション材を介して下部離型板を置き、上部離
型板と下部離型板の間に被成形物を挟んで熱と圧力をか
けることによって行われている。
【0003】このようなプレス成形において、クッショ
ン材をクランプによって上部熱盤に取り付けなければな
らない煩雑さを避けるため、例えば実公昭47−269
46号公報に開示の「成形プレス用クッション材」が提
案されている。この「成形プレス用クッション材」は、
可撓性シートの片面にシート状ゴム磁石を積層し、その
シート状ゴム磁石の表面に符号の異なる磁極が交互に並
ぶように当該シート状ゴム磁石を着磁して、成形プレス
機の上部熱盤に「成形プレス用クッション材」の全面を
磁力で吸着可能にしたものである。
【0004】一方、実公平5−36682号公報には、
磁石シートに離型性フィルムあるいは離型性ゴム等の離
型性材を接着させた構成の「合板ホットプレス用離型
板」が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記実公昭47−26
946号公報に開示の「成形プレス用クッション材」で
は、被成形物の表面を平滑に加工するために、硬質材料
からなる別体の鏡面板を合せて用いなければならなかっ
た。しかし、通常、この鏡面板は金属製のプレートであ
り、重量が重いため、その取り扱いに大変な手間と労力
がかかる問題があった。一方、実公平5−36682号
公報に開示の「合板ホットプレス用離型板」は、磁石シ
ートに離型性材を接着させた構成であるため、クッショ
ン性が十分でない問題があった。また、寸法安定性が悪
いために、使用しているうちに合板ホットプレス用離型
板の表面にしわが発生し、被成形物の外観に悪影響を及
ぼすという問題があった。そこで、この発明の目的は、
プレス機の熱盤に磁気吸着させて使用することができ、
かつ別体としての鏡面板が不要であって、しかもクッシ
ョン性と寸法安定性が良好な成形プレス用クッション材
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、シート状の
クッション層の一方の面側に片面を多極着磁した磁性層
が着磁面を表面にして積層され、前記クッション層の他
方の面側に硬質層が積層され、全体が接着一体化されて
なることを特徴とする成形プレス用クッション材を提供
する。
【0007】
【作用】この発明による成形プレス用クッション材は、
片面を多極着磁した磁性層を、着磁面を表面にして、シ
ート状のクッション層の一方の面側に積層している。こ
のため、プレス機の熱盤に磁気吸着させて使用すること
が出来る。前記磁性層としては、磁性粉末をゴムあるい
は樹脂のバインダで結合したボンド磁石シートを用いる
のが好ましい。そして、ボンド磁石シートにおける磁性
粉末の配合割合は30〜75体積%とするのが好まし
い。磁性粉末の配合割合が30体積%より少ないと、磁
力が小さくてプレス機の熱盤との十分な磁気吸着力が得
られず、また、シート状のクッション層の他方の面側に
積層している硬質層に比べて熱に対する線膨張係数が大
きくなり過ぎ、磁性層と硬質層との線膨張係数の差に起
因して、使用に伴い成形プレス用クッション材全体にそ
りが発生してしまうため好ましくない。一方、75体積
%より多いと、ボンド磁石シートの成形が困難であり、
また、磁性層にひび割れが発生するため好ましくない。
特に好ましい磁性粉末の配合割合は45〜70体積%で
ある。
【0008】前記クッション層の磁性層を積層していな
い他方の面側には、硬質層を積層している。このように
すれば成形プレス用クッション材の被成形物側の表面が
硬質であるため、成形プレス用クッション材自体に鏡面
板としての機能を持たせることができ、別体の鏡面板を
用いる必要がなくなる。また、寸法安定性が良好にな
り、使用によって表面にしわや波うち現象が発生するこ
ともなくなる。
【0009】なお、硬質層の硬度は可及的に硬い方が好
ましく、成形プレス用クッション材の硬質層側の表面硬
度がショアDデュロメータで30度以上であることが好
ましい。表面硬度がショアD30度より小さいと、加熱
加圧プレスによって硬質層が寸法変化を起こし、鏡面板
の代りとしての機能を果たすことが出来ない。一方、表
面硬度が硬すぎた場合、磁性層に比べて熱に対する線膨
張係数が小さくなり過ぎ、熱盤側と被成形物側の線膨張
係数の違いから、使用によって成形プレス用クッション
材全体にそりが発生することがある。このため、さらに
好ましい表面硬度はショアD60度〜98度である。そ
して、特に好ましい表面硬度はショアD70度〜85度
である。前記硬質層としては、合成樹脂と補強材との複
合体で構成される板状物を用いるのが好ましい。特に好
ましい硬質層の材料としては、紙、織布、不織布等の補
強基材にエポキシ樹脂等の合成樹脂を含浸させたプリプ
レグ、芳香族ポリアミド繊維等の補強繊維とエポキシ樹
脂等の合成樹脂粉末とを混合抄紙した複合体、耐熱性繊
維で補強した合成樹脂(FRP)、表面を金属箔で補強
した板状合成樹脂などが挙げられる。上記硬質層は金属
鏡面板と比べて軽量であるため、成形プレス用クッショ
ン材と一体化して用いても熱盤との磁気吸着が可能であ
る。
【0010】成形プレス用クッション材の硬質層側の表
面は、できるだけ平滑にしておくのが好ましい。もっと
も、被成形物の表面を成形プレスによってエンボス加工
するような場合には、成形プレス用クッション材のプレ
ス両側の表面を所望の凹凸状に形成しておくことも可能
である。また、成形プレス用クッション材の硬質層側の
表面は、離型性を有していることが好ましい。この離型
性を与える手段としては、上記硬質層の表面を離型性合
成樹脂の薄膜で被覆することが好ましい。前記離型性合
成樹脂としては、ふっ素樹脂、シリコーン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンサルフ
ァイド樹脂等が挙げられる。また、薄膜で被覆する方法
としては、上記離型性合成樹脂のフィルムを接着する方
法、上記離型性合成樹脂の溶液あるいはディスパージョ
ンを塗布して加熱硬化あるいは焼結させる方法等があ
る。
【0011】さらに、この発明の成形プレス用クッショ
ン材は、シート状のクッション層を有している。このた
め、クッション性が良好である。クッション層を構成す
るクッション材料としては、不織布、織布、紙、スポン
ジ、ゴム等を単体であるいは2種以上の複合体で用いる
ことが出来るが、クッション層中には少なくとも不織布
層を有していることが好ましい。そしてさらには、この
不織布層は基布とウエブとをニードルパンチによって一
体化したニードルパンチ不織布で形成されていることが
好ましい。不織布はプレス方向のクッション性が良く、
かつプレス方向に対して垂直方向には寸法安定性が良好
だからである。そして、基布で補強したニードルパンチ
不織布を用いれば寸法安定性を一層向上させることが出
来る。基布とウエブとによるニードルパンチ不織布にお
いて、基布および/またはウエブの数は1層でも2層以
上でもかまわない。また、基布を構成する繊維の表面を
未硬化または半硬化状態の加熱硬化可能な接着剤で予め
被覆しておけば、成形プレス用クッション材の各層を加
熱加圧で接着一体化したしたとき基布とウエブのより強
固な結合を図ることが出来る。
【0012】なお、成形プレス用クッション材全体の寸
法安定性を維持し、層間の剥離を防止する目的で、クッ
ション層中、磁性層中、クッション層と磁性層の間、ク
ッション層と硬質層の間の任意の箇所にプリプレグ、繊
維強化樹脂、繊維強化ゴム、金属プレート、織布、ネッ
ト状物等の補強層を介在させてもよい。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基いて説明
する。なお、これによりこの発明が限定されるものでは
ない。
【0014】[実施例1]図1に、実施例1の成形プレ
ス用クッション材100を示す。この成形プレス用クッ
ション材100において、クッション層1の一方の面に
は磁性層2が積層されている。また、クッション層1の
他方の面には硬質層3が積層され、その硬質層3の表面
には離型層4が積層されている。そして、全体が接着一
体化されている。
【0015】クッション層1は、2層の66ナイロンウ
エブの間に1層のポリエステル織布からなる基布を挟ん
でニードルパンチにより一体化した基布補強ニードルパ
ンチ不織布シートである。クッション層1の目付重量
は、1000g/m2 である。なお、クッション層1
は、基布を入れずに1層のウエブのみをニードルパンチ
したものでもよいし、2層以上の基布と2層以上のウエ
ブを交互に積層してニードルパンチにより一体化したも
のでもよい。
【0016】磁性層2は、磁性粉末およびバインダ、架
橋剤等を所定の割合で配合し、混練した後、カレンダー
成形によって厚み1mmのシート形状に成形したボンド
磁石シートである。前記磁性粉末は、機械配向が可能な
ストロンチウムフェライト(NF56;日本弁柄株式会
社製)であり、磁性層2中に占める磁性粉末の割合は6
5.9体積%である。また、前記バインダは、EPDM
(EP132;日本合成ゴム株式会社製)である。
【0017】硬質層3は、ガラスクロスにエポキシ樹脂
を含浸したプリプレグを2枚積層してなる厚み0.4m
mのプリプレグ5と、そのプリプレグ5の片面に積層し
た厚み50μmのアルミニウム箔6とからなる板状物で
ある。離型層4は、ふっ素樹脂のディスパージョンを塗
布し、焼結させた膜厚10μmのふっ素樹脂薄膜であ
る。
【0018】成形プレス用クッション材100の接着一
体化は、上記材料を図1に示す順序に積層し、温度18
0度C、加圧力10kg/cm2 で70分間加熱加圧し
て行なった。そして、接着一体化した後、所定サイズに
裁断し、磁性層2の上から着磁機で多極着磁した。な
お、この成形プレス用クッション材100の離型層4の
上から測定した表面硬度はショアD75度である。
【0019】[実施例2]図2に、実施例2の成形プレ
ス用クッション材200を示す。この成形プレス用クッ
ション材200において、クッション層7の一方の面に
は補強層8を介して磁性層9が積層され、その磁性層9
の表面には離型層10が積層されている。また、クッシ
ョン層7の他方の面には硬質層11が積層され、その硬
質層11の表面には離型層12が積層されている。そし
て、全体が接着一体化されている。
【0020】クッション層7は、2層の66ナイロンウ
エブの間に1層のポリエステル織布からなる基布を挟ん
でニードルパンチにより一体化した基布補強ニードルパ
ンチ不織布シートである。クッション層7の目付重量は
700g/m2 である。補強層8は、RFL処理および
ゴム系接着剤による接着促進処理を施した目あき平織り
ガラスクロス(ECM330L1150;ユニチカユー
エムグラス株式会社製)である。補強層8の厚みは、
0.5mmである。
【0021】磁性層9は、実施例1と同じくストロンチ
ウムフェライトとEPDMとから主として構成された厚
み1mmのボンド磁石シートであるが、磁性粉末の磁性
層9中に占める割合は46.4体積%である。離型層1
0は、コロナ放電による接着促進処理を施したふっ素樹
脂フィルム(ネオフロンFEP;ダイキン工業株式会社
製)である。離型層10の膜厚は、12.5μmであ
る。
【0022】硬質層11は、Bステージエポキシ樹脂粉
末と芳香族ポリアミドパルプとを重量比6:1の比率で
混合し、抄造した混合抄紙を2枚積層した板状物であ
る。硬質層11の厚みは、0.2mmである。離型層1
2は、上記離型層10と同じふっ素樹脂フィルムであ
る。離型層12の厚みは、50μmである。
【0023】成形プレス用クッション材200の接着一
体化は、上記材料を図2に示す順序に積層し、温度18
0度C、加圧力20kg/cm2 で70分間加熱加圧し
て行なった。そして、接着一体化した後、所定サイズに
裁断し、離型層10の上から磁性層9の表面を着磁機で
多極着磁した。この成形プレス用クッション材200の
離型層12の上から測定した表面硬度はショアD70度
である。
【0024】この成形プレス用クッション材200は、
実施例1の成形プレス用クッション材100と比較し
て、離型層12の上から測定した表面硬度は低いが、そ
の分、クッション性はより良好である。また、実施例1
の成形プレス用クッション材100と比較して、磁性層
9中に占める磁性粉末の配合比率が低く、その分、磁性
層9の線膨張係数が大きいが、RFL処理およびゴム系
接着剤による接着促進処理を施した目あき平織りガラス
クロスによる補強層8が磁性層9の寸法変化を阻止する
役割を果たしているため、成形プレス用クッション材2
00全体の寸法安定剤は良好であり、使用に伴うそりの
発生も防止できる。
【0025】なお、この成形プレス用クッション材20
0は、磁性層9中の磁性粉末の配合比率が低く、磁性層
9側の表面硬度が比較的低いため、磁性層9側の表面に
単数または複数の吸盤作用のある凹部をプレスによって
設けることが可能である。このような吸盤作用のある凹
部を設ければ、プレス機の熱盤との吸着力をより増加さ
せることが出来る。
【0026】[実施例3]図3に、実施例3の成形プレ
ス用クッション材300を示す。この成形プレス用クッ
ション材300において、クッション層13の一方の面
には磁性層14が積層され、その磁性層14の表面には
離型層15が積層されている。また、クッション層13
の他方の面には硬質層16が積層され、その硬質層16
の表面には離型層12が積層されている。そして、全体
が接着一体化されている。
【0027】クッション層13は、2層の基布補強ニー
ドルパンチ不織布シート17,17の間に補強層18を
介在させた構成である。そして、各基布補強ニードルパ
ンチ不織布シート17は、2層の66ナイロンウエブの
間に1層のポリエステル織布からなる基布をはさんでニ
ードルパンチにより一体化したものであって、その日付
重量は450g/m2 である。また、補強層18は、ガ
ラスクロスにエポキシ樹脂を含浸した厚み0.2mmの
プリプレグである。
【0028】磁性層14は、2層のボンド磁石シート1
9,19の間に補強層20を介在させた構成である。そ
して、各ボンド磁石シート19は、機械配向が可能なス
トロンチウムフェライトとエポキシ樹脂とから主として
構成された厚み0.6mmのグリーンシートである。ボ
ンド磁石シート19中に占める磁性粉末の割合は、55
体積%である。また、補強層20は、上記補強層18と
同じくガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸した厚み0.
2mmのプリプレグである。離型層15は、シリコーン
樹脂の溶液を塗布し、加熱硬化させた膜厚12.5μm
のシリコーン樹脂薄膜である。
【0029】硬質層16は、ポリエステル製スパンボン
ド不織布からなる基材にエポキシ樹脂を含浸させたプリ
プレグ(厚み0.15mm/1枚)を4枚積層した板状
物である。離型層12は、実施例2で用いたものと同じ
厚み50μmのふっ素樹脂フィルムである。
【0030】成形プレス用クッション材300の接着一
体化は、上記材料を図3に示す順序に積層し、温度18
0度C、加圧力5kg/m2 で70分間加熱加圧して行
なった。そして、接着一体化した後、所定サイズに裁断
し、離型層15の上から磁性層14の表面を着磁機で多
極着磁した。この成形プレス用クッション材300の離
型層12の上から測定した表面硬度はショアD85度で
ある。
【0031】この成形プレス用クッション材300は、
実施例1および実施例2の成形プレス用クッション材1
00,200と比較して、離型層12の上から測定した
表面硬度が最も高いため、線膨張係数が小さく、硬質層
16側の寸法安定性において最も優れている。また、補
強層20は、使用に伴う成形プレス用クッション材30
0全体のそりの発生を防止するために介在させたもの
で、磁性層14の寸法安定性を向上させる役割を果たし
ている。さらに、クッション層13が2層の基布補強ニ
ードルパンチ不織布シート17,17の間に補強層18
を介在させた構成であるため、成形プレス用クッション
材300全体のクッション性と寸法安定性が良好であ
る。
【0032】
【発明の効果】この発明の成形プレス用クッション材に
よれば、磁性層によって成形プレス機の熱盤に磁気吸着
させることが出来るので、取扱いが容易である。また、
被成形物側に硬質層を積層一体化しているため、別体と
しての鏡面板が不要である。そして、クッション層によ
って十分なクッション性が得られる。また、被成形物側
の表面が硬質であるため、寸法安定性が良好で、使用し
ているうちに表面にしわや波うち現象が発生することが
ない。さらに、磁性層として磁性粉末30〜75体積%
とバインダ70〜25体積%とからなるボンド磁石シー
トを用い、硬質層の表面硬度をショアD30度〜98度
とすれば、使用に伴って成形プレス用クッション材全体
にそりが発生するのを有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の成形プレス用クッション
材を示す断面図である。
【図2】この発明の実施例2の成形プレス用クッション
材を示す断面図である。
【図3】この発明の実施例3の成形プレス用クッション
材を示す断面図である。
【符号の説明】
100 成形プレス用クッション材 200 成形プレス用クッション材 300 成形プレス用クッション材 1,7,13 クッション層 2,9,14 磁性層 3,11,16 硬質層 4,10,12,15 離型層
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】なお、硬質層の硬度は可及的に硬い方が好
ましく、成形プレス用クッション材の硬質層側の表面硬
度がショアDデュロメータで30度以上であることが好
ましい。表面硬度がショアD30度より小さいと、加熱
加圧プレスによって硬質層が寸法変化を起こし、鏡面板
の代りとしての機能を果たすことが出来ない。一方、表
面硬度が硬すぎた場合、磁性層に比べて熱に対する線膨
張係数が小さくなり過ぎ、熱盤側と被成形物側の線膨張
係数の違いから、使用によって成形プレス用クッション
材全体にそりが発生することがある。このため、好まし
い表面硬度はショアD0度〜98度である。そして、
特に好ましい表面硬度はショアD70度〜85度であ
る。前記硬質層としては、合成樹脂と補強材との複合体
で構成される板状物を用いるのが好ましい。特に好まし
い硬質層の材料としては、紙、織布、不織布等の補強基
材にエポキシ樹脂等の合成樹脂を含浸させたプリプレ
グ、芳香族ポリアミド繊維等の補強繊維とエポキシ樹脂
等の合成樹脂粉末とを混合抄紙した複合体、耐熱性繊維
で補強した合成樹脂(FRP)、表面を金属箔で補強し
た板状合成樹脂などが挙げられる。上記硬質層は金属鏡
面板と比べて軽量であるため、成形プレス用クッション
材と一体化して用いても熱盤との磁気吸着が可能であ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】さらに、この発明の成形プレス用クッショ
ン材は、シート状のクッション層を有している。このた
め、クッション性が良好である。クッション層を構成す
るクッション材料としては、不織布、織布、紙、スポン
ジ、ゴム等を単体であるいは2種以上の複合体で用いる
ことが出来るが、クッション層中には少なくとも不織布
層を有していることが好ましい。そしてさらには、この
不織布層は基布とウエブとをニードルパンチによって一
体化したニードルパンチ不織布で形成されていることが
好ましい。不織布はプレス方向のクッション性が良く、
かつプレス方向に対して垂直方向には寸法安定性が良好
だからである。そして、基布で補強したニードルパンチ
不織布を用いれば寸法安定性を一層向上させることが出
来る。基布とウエブとによるニードルパンチ不織布にお
いて、基布および/またはウエブの数は1層でも2層以
上でもかまわない。また、基布を構成する繊維の表面を
未硬化または半硬化状態の加熱硬化可能な接着剤で予め
被覆しておけば、成形プレス用クッション材の各層を加
熱加圧で接着一体化したとき基布とウエブのより強固な
結合を図ることが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/18 H 8413−4F // B29K 105:06 B29L 9:00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状のクッション層の一方の面側に
    片面を多極着磁した磁性層が着磁面を表面にして積層さ
    れ、前記クッション層の他方の面側に硬質層が積層さ
    れ、全体が接着一体化されてなることを特徴とする成形
    プレス用クッション材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の成形プレス用クッショ
    ン材において、前記磁性層は、磁性粉末30〜75体積
    %とバインダ70〜25体積%からなるボンド磁石シー
    トであり、かつ前記硬質層側の表面硬度がショアD30
    度〜98度であることを特徴とする成形プレス用クッシ
    ョン材。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の成形プ
    レス用クッション材において、前記硬質層は、合成樹脂
    と補強材との複合体で構成される板状物であることを特
    徴とする成形プレス用クッション材。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の成形プレス用クッション材において、前記硬質層側の
    表面が離型性を有することを特徴とする成形プレス用ク
    ッション材。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の成形プレス用クッション材において、前記硬質層の表
    面が離型性合成樹脂の薄膜で被覆されていることを特徴
    とする成形プレス用クッション材。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の成形プレス用クッション材において、前記クッション
    層が不織布層を有していることを特徴とする成形プレス
    用クッション材。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の成形プレス用クッショ
    ン材において、前記不織布層は、基布とウエブとをニー
    ドルパンチによって一体化したニードルパンチ不織布で
    形成されていることを特徴とする成形プレス用クッショ
    ン材。
JP6048622A 1994-03-18 1994-03-18 成形プレス用クッション材 Pending JPH07256670A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6048622A JPH07256670A (ja) 1994-03-18 1994-03-18 成形プレス用クッション材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6048622A JPH07256670A (ja) 1994-03-18 1994-03-18 成形プレス用クッション材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07256670A true JPH07256670A (ja) 1995-10-09

Family

ID=12808512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6048622A Pending JPH07256670A (ja) 1994-03-18 1994-03-18 成形プレス用クッション材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07256670A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011141390A1 (de) * 2010-05-10 2011-11-17 Schmid Technology Systems Gmbh Presspolster und verfahren zu seiner herstellung
TWI406755B (zh) * 2010-10-04 2013-09-01 Advanced Int Multitech Co Ltd Manufacturing Method of Composite Workpiece with Embedded Magnetic Element

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011141390A1 (de) * 2010-05-10 2011-11-17 Schmid Technology Systems Gmbh Presspolster und verfahren zu seiner herstellung
DE102010020928B4 (de) 2010-05-10 2022-07-07 Schmid Technology Systems Gmbh Presspolster und Verfahren zu seiner Herstellung
TWI406755B (zh) * 2010-10-04 2013-09-01 Advanced Int Multitech Co Ltd Manufacturing Method of Composite Workpiece with Embedded Magnetic Element

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2649899B2 (ja) 成形プレス用クッション材
US7041192B2 (en) Composite carbon fiber material and method of making same
TW200413166A (en) Cushion material for hot pressing and method for producing the same
EP1084821B1 (en) Heat resistant cushion material for forming press
JPH07256670A (ja) 成形プレス用クッション材
JP2778347B2 (ja) 積層板成形用クッション材
JPH0872200A (ja) 複合成形物
US20080090043A1 (en) Pressure Distribution Pad for Laminating Applications
JPH0691780A (ja) 耐熱クッション材
JP3104841B2 (ja) 合板熱プレス用離型板
JP3124232B2 (ja) 耐衝撃化粧板
JP2793506B2 (ja) 合板熱プレス用離型板
JPH07125142A (ja) 成形プレス用クッション材
JPH0522400Y2 (ja)
JPH07148884A (ja) 複合板、複合板の製造方法及びメラミン樹脂含浸シートと金属シートの接着方法
JP3915260B2 (ja) 多層板の製造方法
JPH03368Y2 (ja)
JP3376907B2 (ja) 積層板の製造法
JPH01286811A (ja) 金属張り積層板の製造方法
JPH09262856A (ja) 積層板の成形用クッション材
JPH06252549A (ja) 接着剤被覆積層板の製造方法
JPH07115019A (ja) 磁性クッション材
JPS61143139A (ja) 積層板の連続製法
JPS61263752A (ja) 積層板の製法
JPH01225521A (ja) クッション材および積層板の製造方法