JP2793506B2 - 合板熱プレス用離型板 - Google Patents
合板熱プレス用離型板Info
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- JP2793506B2 JP2793506B2 JP6166025A JP16602594A JP2793506B2 JP 2793506 B2 JP2793506 B2 JP 2793506B2 JP 6166025 A JP6166025 A JP 6166025A JP 16602594 A JP16602594 A JP 16602594A JP 2793506 B2 JP2793506 B2 JP 2793506B2
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- Japan
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- layer
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- plywood
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- Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、床材、化粧合
板、WPC(Wood PlasticsCombin
ation)板等の単板を基材に重ね合せ加熱加圧して
得られる木材を製造する際に使用するホットプレス等に
取付ける熱プレス用離型板に関する。
板、WPC(Wood PlasticsCombin
ation)板等の単板を基材に重ね合せ加熱加圧して
得られる木材を製造する際に使用するホットプレス等に
取付ける熱プレス用離型板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ベニヤ板やWPC処理板等の合板
製造においては、木材に塗布したり含浸させた接着剤が
ホットプレスの熱盤に付着するのを防ぐ必要があった。
そのため、合板と熱盤の離型板として、PTFE樹脂加
工をしたアルミ板やPTFEシート等をフエルト等から
なるクッション層を介して熱盤に取付けることが行われ
ている。また、熱盤への取付容易性を考慮して、磁石シ
ートと離型材層を直接接着した積層板を離型板として用
いることが実公平5−36682号公報で提案されてい
る。
製造においては、木材に塗布したり含浸させた接着剤が
ホットプレスの熱盤に付着するのを防ぐ必要があった。
そのため、合板と熱盤の離型板として、PTFE樹脂加
工をしたアルミ板やPTFEシート等をフエルト等から
なるクッション層を介して熱盤に取付けることが行われ
ている。また、熱盤への取付容易性を考慮して、磁石シ
ートと離型材層を直接接着した積層板を離型板として用
いることが実公平5−36682号公報で提案されてい
る。
【0003】しかし、後者にあっては磁石シートと離型
材層例えばシリコーンゴム層との接着力が不十分で短期
間の使用により剥離してしまい、その都度新しいものに
取替えねばならず不経済であった。
材層例えばシリコーンゴム層との接着力が不十分で短期
間の使用により剥離してしまい、その都度新しいものに
取替えねばならず不経済であった。
【0004】また、WPC処理は塩化ビニル、スチレ
ン、メチルメタアクレート、アクリロニトリル、酢酸ビ
ニル等のモノマーを使用するが、これらのモノマーは含
浸性が強く焼結構造のPTFEの隙間に侵入しPTFE
を短期間に破壊してしまうので、PTFEを用いた離型
板は著しく耐久性に劣り、消耗品的な使用となりきわめ
て経済性の悪いものであった。
ン、メチルメタアクレート、アクリロニトリル、酢酸ビ
ニル等のモノマーを使用するが、これらのモノマーは含
浸性が強く焼結構造のPTFEの隙間に侵入しPTFE
を短期間に破壊してしまうので、PTFEを用いた離型
板は著しく耐久性に劣り、消耗品的な使用となりきわめ
て経済性の悪いものであった。
【0005】
【発明の目的、構成、効果】そこで、本発明の目的は、
磁石シートと離型材層とを積層したもので両者が強力に
接着一体化した熱プレス用離型板を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、特にWPC板の熱プレスであ
ってもモノマーに侵されることのない耐久性に優れた熱
プレス用離型板を提供することにある。
磁石シートと離型材層とを積層したもので両者が強力に
接着一体化した熱プレス用離型板を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、特にWPC板の熱プレスであ
ってもモノマーに侵されることのない耐久性に優れた熱
プレス用離型板を提供することにある。
【0006】以上の目的を達成するため、本発明に係る
合板熱プレス用離型板は、磁性層と離型層をプリプレグ
からなる接着層を介して接着一体化したもの、或いは磁
性層と接着層を介して接着一体化したクッション層を離
型層に接着したものである。また、上記の合板熱プレス
用離型板にあっては、磁性層の表面に熱盤との固着防止
層を被覆してもよい。
合板熱プレス用離型板は、磁性層と離型層をプリプレグ
からなる接着層を介して接着一体化したもの、或いは磁
性層と接着層を介して接着一体化したクッション層を離
型層に接着したものである。また、上記の合板熱プレス
用離型板にあっては、磁性層の表面に熱盤との固着防止
層を被覆してもよい。
【0007】磁性層は酸化鉄を混入した耐熱ゴム例えば
アクリルゴムで形成し、離型層はフッ素系ポリマーで形
成し、接着層はプリプレグ例えばエポキシ樹脂含浸ナイ
ロン不織布で形成し、固着防止層はポリエステル不織布
で形成することができる。
アクリルゴムで形成し、離型層はフッ素系ポリマーで形
成し、接着層はプリプレグ例えばエポキシ樹脂含浸ナイ
ロン不織布で形成し、固着防止層はポリエステル不織布
で形成することができる。
【0008】離型層をフッ素系ポリマーとしてFEP樹
脂により形成し、アクリルゴムで形成したクッション層
と積層する場合には、両者は特に接着層を介することな
く、加圧加熱による離型板の成形工程において直接接着
一体化する。
脂により形成し、アクリルゴムで形成したクッション層
と積層する場合には、両者は特に接着層を介することな
く、加圧加熱による離型板の成形工程において直接接着
一体化する。
【0009】離型層をFEP樹脂で形成する場合には必
ずしも磁性層やクッション層と積層する必要はなく、F
EP樹脂加工をしたアルミ板やFEP樹脂シートを熱盤
に取付けて、少なくとも合板に接触する離型層をFEP
樹脂で形成して合板熱プレス用離型板とすることができ
る。
ずしも磁性層やクッション層と積層する必要はなく、F
EP樹脂加工をしたアルミ板やFEP樹脂シートを熱盤
に取付けて、少なくとも合板に接触する離型層をFEP
樹脂で形成して合板熱プレス用離型板とすることができ
る。
【0010】離型層をPTFE樹脂で形成することがで
き、この場合クッション層と積層する際には接着剤例え
ばプリプレグを介して接着することができる。
き、この場合クッション層と積層する際には接着剤例え
ばプリプレグを介して接着することができる。
【0011】本発明にあっては、磁性層と離型層(両者
間にクッション層を介在させるときは当該クッション
層)の接着にあたりプリプレグ等の接着層を介在させた
ので、酸化鉄が85%重量程度を占める磁性層であって
も両者の接着強度が向上して容易に剥離せず製品寿命を
永くすることができる。
間にクッション層を介在させるときは当該クッション
層)の接着にあたりプリプレグ等の接着層を介在させた
ので、酸化鉄が85%重量程度を占める磁性層であって
も両者の接着強度が向上して容易に剥離せず製品寿命を
永くすることができる。
【0012】また、磁性層のベースポリマーとして耐熱
ゴムを使用したので、これが熱プレス時に溶融して熱盤
に溶着することがない。ただし、磁性層を直接熱盤に磁
着させずに表面に被覆した固着防止層を介して磁着させ
れば熱盤との溶着防止に完全を期することができる。ま
た、耐熱ゴムのクッション層を設けるようにしたので十
分な緩衝機能を要求される用途にも対応することができ
る。
ゴムを使用したので、これが熱プレス時に溶融して熱盤
に溶着することがない。ただし、磁性層を直接熱盤に磁
着させずに表面に被覆した固着防止層を介して磁着させ
れば熱盤との溶着防止に完全を期することができる。ま
た、耐熱ゴムのクッション層を設けるようにしたので十
分な緩衝機能を要求される用途にも対応することができ
る。
【0013】本発明において、離型層を熱溶融成形可能
なFEP樹脂で形成した場合には、WPC処理板等に使
用されているモノマーが離型層に浸入する隙間がないた
め、離型性や平滑性を損なわれずに長期間の使用に耐え
ることができる。
なFEP樹脂で形成した場合には、WPC処理板等に使
用されているモノマーが離型層に浸入する隙間がないた
め、離型性や平滑性を損なわれずに長期間の使用に耐え
ることができる。
【0014】本発明は、接着層を介することにより離型
層にPTFE樹脂を用いて他層に接着できるので、フッ
素系ポリマーの材料選択が制限されない利点がある。
層にPTFE樹脂を用いて他層に接着できるので、フッ
素系ポリマーの材料選択が制限されない利点がある。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る合板熱プレス用離型板の
一実施例について添付図面を参照して説明する。図6
は、本発明に係る合板熱プレス用離型板の使用状態を示
す概略図で、合板用熱プレス1は上熱盤2と下熱盤3と
で構成され、加圧加熱処理すべき合板4を下熱盤3上に
取付けた緩衝材5と上熱盤2に磁着等して取付けた離型
板6を介してホットプレスするものである。
一実施例について添付図面を参照して説明する。図6
は、本発明に係る合板熱プレス用離型板の使用状態を示
す概略図で、合板用熱プレス1は上熱盤2と下熱盤3と
で構成され、加圧加熱処理すべき合板4を下熱盤3上に
取付けた緩衝材5と上熱盤2に磁着等して取付けた離型
板6を介してホットプレスするものである。
【0016】図1ないし図5は上記離型板6の実施形態
を示し、図1は酸化鉄を混入した未加硫のアクリルゴム
製磁性シート(シーアイ化成株式会社製TPS−0.
8)からなる磁性層7とフッ素系樹脂からなる離型層8
をエポキシ樹脂含浸ナイロン不織布(菱電化成株式会社
製ZS−3Z25)からなる中間の接着層9を挟んで加
圧加熱して接着一体化して離型板6を形成したものであ
る。離型層8はPTFEシート(淀川化成株式会社製テ
フロンシートF4片面処理)或いはFEPシート(ダイ
キン工業株式会社製ネオフロンフイルムNF0100B
−1)で形成される。この離型板6の厚みは約1mmに
形成してある。
を示し、図1は酸化鉄を混入した未加硫のアクリルゴム
製磁性シート(シーアイ化成株式会社製TPS−0.
8)からなる磁性層7とフッ素系樹脂からなる離型層8
をエポキシ樹脂含浸ナイロン不織布(菱電化成株式会社
製ZS−3Z25)からなる中間の接着層9を挟んで加
圧加熱して接着一体化して離型板6を形成したものであ
る。離型層8はPTFEシート(淀川化成株式会社製テ
フロンシートF4片面処理)或いはFEPシート(ダイ
キン工業株式会社製ネオフロンフイルムNF0100B
−1)で形成される。この離型板6の厚みは約1mmに
形成してある。
【0017】図2は上記磁性層7、接着層9、未加硫の
アクリルゴムシート(日本ゼオン株式会社製AR−5
1)からなるクッション層10及び上記FEPシートか
らなる離型層8をこの順で積層し同様に加圧加熱して接
着一体化してクッション性を高めた離型板6を形成した
もので、その厚みは約2mmに形成してある。
アクリルゴムシート(日本ゼオン株式会社製AR−5
1)からなるクッション層10及び上記FEPシートか
らなる離型層8をこの順で積層し同様に加圧加熱して接
着一体化してクッション性を高めた離型板6を形成した
もので、その厚みは約2mmに形成してある。
【0018】図3及び図4は、図1及び図2における磁
性層7の表面にポリエステル不織布からなる固着防止層
11を積層して加圧加熱により接着一体化して上熱盤2
との固着防止を図ったものである。また、図5は図2に
おける離型層8を上記PTFEシートで形成する場合
に、クッション層10との間に上記接着層9を介在させ
た積層体を加圧加熱して接着したものである。
性層7の表面にポリエステル不織布からなる固着防止層
11を積層して加圧加熱により接着一体化して上熱盤2
との固着防止を図ったものである。また、図5は図2に
おける離型層8を上記PTFEシートで形成する場合
に、クッション層10との間に上記接着層9を介在させ
た積層体を加圧加熱して接着したものである。
【0019】なお、本発明に係る合板熱プレス用離型板
は前記実施例に限定するものでなく、その要旨の範囲内
で種々に変更することができる。例えば、磁性層やクッ
ション層を形成する耐熱ゴムはアクリルゴムに限らず、
フッ素ゴム、シリコーンゴム等の公知の材料を使用で
き、FEP樹脂の離型層は熱溶融成形可能な他のフッ素
樹脂を使用できる。
は前記実施例に限定するものでなく、その要旨の範囲内
で種々に変更することができる。例えば、磁性層やクッ
ション層を形成する耐熱ゴムはアクリルゴムに限らず、
フッ素ゴム、シリコーンゴム等の公知の材料を使用で
き、FEP樹脂の離型層は熱溶融成形可能な他のフッ素
樹脂を使用できる。
【0020】また、本発明に係る合板熱プレス用離型板
は、それを構成する各層を積層するとともにそれらを加
熱加圧するだけで、磁性層やクッション層を形成するゴ
ムの加硫成形と各層間の接着を同時に行って、得られる
利点がある。
は、それを構成する各層を積層するとともにそれらを加
熱加圧するだけで、磁性層やクッション層を形成するゴ
ムの加硫成形と各層間の接着を同時に行って、得られる
利点がある。
【図1】 本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】 本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図3】 本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図4】 本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図5】 本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図6】 本発明の使用状態を示す概略図である。
6:合板熱プレス用離型板 7:磁性層 8:離型層 9:接着層 10:クッション層 11:固着防止層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−104006(JP,A) 実開 昭64−20303(JP,U) 実開 昭58−7648(JP,U) 実公 平5−36682(JP,Y2) 実公 昭47−26946(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B27D 3/00
Claims (9)
- 【請求項1】 磁性層と離型層がプリプレグからなる接
着層を介して接着一体化されている合板熱プレス用離型
板。 - 【請求項2】 磁性層と接着層を介して接着一体化され
たクッション層が離が離型層と接着されている合板熱プ
レス用離型板。 - 【請求項3】 離型層がフッ素系ポリマーからなる請求
項1または2に記載の合板熱プレス用離型板。 - 【請求項4】 磁性層が酸化鉄を混入した耐熱ゴムから
なる請求項1または2に記載の合板熱プレス用離型板。 - 【請求項5】 クッション層が耐熱ゴムからなる請求項
2に記載の合板熱プレス用離型板。 - 【請求項6】 磁性層の表面に熱盤との固着防止層を被
覆してある請求項1または2に記載の合板熱プレス用離
型板。 - 【請求項7】 離型層がFEP樹脂からなる請求項3に
記載の合板熱プレスス用離型板。 - 【請求項8】 PTFE樹脂からなる離型層と耐熱ゴム
からなるクッション層が接着層を介して接着されている
請求項2に記載の合板熱プレス用離型板。 - 【請求項9】 接着層がプリプレグである請求項8に記
載の合板熱プレス用離型板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6166025A JP2793506B2 (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 合板熱プレス用離型板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6166025A JP2793506B2 (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 合板熱プレス用離型板 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28338096A Division JPH09104006A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 熱プレス用離型板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH081607A JPH081607A (ja) | 1996-01-09 |
JP2793506B2 true JP2793506B2 (ja) | 1998-09-03 |
Family
ID=15823546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6166025A Expired - Fee Related JP2793506B2 (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 合板熱プレス用離型板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2793506B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5443466Y2 (ja) * | 1971-04-17 | 1979-12-15 | ||
JPS587648U (ja) * | 1981-07-07 | 1983-01-18 | 山内ゴム工業株式会社 | 成形プレス用クッション材 |
JPS6420303U (ja) * | 1987-07-27 | 1989-02-01 | ||
JPH0536682U (ja) * | 1991-10-19 | 1993-05-18 | 太陽誘電株式会社 | 磁気テープカセツト用インデツクスカード |
JPH09104006A (ja) * | 1996-10-04 | 1997-04-22 | Tigers Polymer Corp | 熱プレス用離型板 |
-
1994
- 1994-06-24 JP JP6166025A patent/JP2793506B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH081607A (ja) | 1996-01-09 |
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