JP2962570B2 - ホットプレス積層用離型保護シート - Google Patents
ホットプレス積層用離型保護シートInfo
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Description
ス積層用離型保護シートに係わる。
積層レイアップを第1図に示す。回路を形成している回
路積層板1と樹脂がBステージ状態であるプリプレグ2
で構成される多層回路基板構成材料の上下面に離型保護
シート3を置き、またその外側には積層用固定治具板4
をレイアップする。積層用固定治具板4、離型保護シー
ト3、回路積層板1、プリプレグ2には同じ位置にピン
穴があり、位置合わせピンによって互いにずれを生じな
いようにしている。積層用固定治具にレイアップされた
材料をその上下にクッション材5を介してプレス熱板6
間に入れ、プレス熱板6を加熱、加圧することにより多
層回路基板の積層を実施している。通常、離型保護シー
ト3は、多層回路基板材料と積層用固定治具の間に付着
したBステージ樹脂や異物から生じる多層回路基板銅箔
表面の積層用固定治具への接着や傷から保護する役目を
する。
は室温から150〜175℃に徐々に加熱され、圧力は当初5
〜10kg/cm2で約10〜15分間保持され、その後10〜40kg/c
m2に加圧される。このような一般的な積層条件のもとで
はデュポン社のテドラー(登録商標)フィルムが離型保
護フィルムとして使用されている。また、最近では、多
層回路基板においてもポリイミド等の超耐熱性を有する
エンジニアリングプラスチックを使用することが多くな
っており、これらエンジニアリングプラスチック積層条
件は一般的な積層条件に較べ、180〜230℃という高温の
もとに積層させることが多い。このような高温のもとで
積層を行うとき、離型保護フィルムとしてテトラフルオ
ロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FE
P)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体(PFA)などの耐熱フッ素樹脂
フィルムが使用されている。
5℃以下の積層温度では、デュポン社のテドラーフィル
ムを、それ以上のときはFEP、PFAなどのフッ素樹脂フィ
ルムを離型保護シートとして使用していた。
粉や異物が入っていた時、それら離型保護フィルムには
特に低温時において柔軟性、クッション性が無いため、
回路積層板の表面に押型(くぼみ)を生じる。積層され
た多層回路基板は、スルーホールを形成した後、表面層
に回路を形成すべくエッチングを行なうが、前記の押型
があるとエッチングにより回路が正確に形成できず、最
終的には断線に到ることがある。このように、前記のよ
うな離型保護フィルムを使用すると、多層回路基板積層
時に欠かんを生じることが多く、製造歩留まりが悪いと
いう結果を紹き、製造者からは改良が望まれている。
基板の積層に使用でき柔軟性、クッション性を有する離
型保護シートを提供することを目的とする。
のホットプレス積層に際し、回路固定治具板と積層回路
板との間で使用し、多孔質フッ素樹脂シートから成るこ
とを特徴とするホットプレス積層用離型保護シートを提
供する。
に対し柔軟に変形し、微小な異物や樹脂片が回路固定治
具板と積層回路板との間に存在しても、加圧時に異物や
樹脂片によって生じる過大な圧力を容易に吸収すること
ができるので、積層回路板の銅箔表面に押型(くぼみ)
を生じることもなくなり、多層回路基板の製造歩留りは
一段と向上する。また、フッ素樹脂を使用しているの
で、高温積層においても離型性は十分である。
E)シートは、圧縮荷重が0.5kg/cm2程度から変形が始ま
る柔軟性があり、異物等による応力を吸収する能力が顕
著に優れている。また、PTFEは融点が257℃と非常に高
く耐熱性が良いので、一般的積層温度から高温積層温度
まで幅広い条件で使用できる、さらに、多孔質シートは
断熱効果があるので回路固定治具板からの熱を均一に積
層回路板側へ伝熱させることができ、非常に品質の良好
な多層回路基板を製造することができる、等の利点があ
る。
μmの範囲のものが好適である。空孔率が60%未満では
硬度が高すぎてプレスにより表面に傷が残り、一方95%
を超えると柔軟すぎて離型用としては使用できない。厚
みが20μm未満では十分なクッション効果が得られな
い。厚みが20μm以上の場合、かなりの厚みでも使用で
きるが、200μmを超えるものは経済的に見て不向きで
ある。
面、あるいは両面、もしくは中間に薄く充実層を設けて
もよい。多孔質フッ素樹脂シートの中間に薄い充実シー
トを設けることによりシートの腰が強くなり、多層回路
基板製造工程におけるハンドリング性が向上する。ま
た、多孔質フッ素樹脂シートの片面あるいは両面に充実
層を薄く設けることにより、回路固定治具板あるいは積
層回路板との離型性能がさらに向上する。
ン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テト
ラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエー
テル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−エチ
レン共重合体(ETFE)等のフッ素樹脂フィルムでも、あ
るいはポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEE
K)、ポリエーテルスルホン(PES)、アラミド等の耐熱
性フィルムでもよい。充実層の厚みは50μm以下が好適
である。厚すぎると多孔質シート全体としてのクッショ
ン効果が得られなくなる。又、本発明で使用する多孔質
フッ素樹脂シートは、無機フィラーを含んでいてもよ
い。該無機フィラーとしては、クウォーツ、ガラス繊
維、ウイスカーその他のセラミックファイバーを有効に
使用することができる。
率、機械的強度等がさらに向上する。
に示す。第2図は多孔質フッ素樹脂シート単体11からな
るもの、第3図は多孔質フッ素樹脂シート11の中間に充
実層12を設けたもの、第4図は多孔質フッ素樹脂シート
11の表面に充実層を設けたものである。
ョン性)を兼備しているので、クッション性を有する離
型保護シートとして機能する。
プレグを積層し、10層板の多層回路基板を製造する工程
において、回路固定治具板とを積層回路板(330mm×330
mm)との間に空孔率80%、平均孔径0.5μm、厚さ50μ
mの連続多孔質PTFEシートを設け、真空チャンバー付き
プラテンプレスで積層を行った。積層条件は第5図に示
す。
たところ、従来、厚さ50μmのテドラーフィルムを使用
していた時と較べ、積層圧力による押型は皆無であっ
た。
プリプレグを積層し、10層板の多層回路基板(330mm×3
30mm)を製造する工程において、回路固定治具板と積層
回路板との間に、空孔率82%、平均孔径0.7μm、厚さ3
5μmの連続多孔質PTFEの両面に厚さ12.5μmのFEPフィ
ルムを積層したシートを設け、真空チャンバー付きプラ
テンプレスで積層を行った。積層条件は第6図に示す。
ところ、従来、厚さ50μmのFEPフィルムを使用してい
た時と較べ、積層圧力による押型は皆無であった。
し、6層板の多層回路基板(330mm×330mm)を製造する
行程において、回路固定治具板と積層回路板との間に空
孔率80%、平均孔径0.5μm、厚さ30μmの連続多孔質P
TFEの両面に厚さ10μmのアラミドフィルムを積層した
シートを設け、真空チャンバー付きプラテンプレスで、
積層を行った。積層条件は第7図に示す。
たところ、従来、厚さ50μmのPFAフィルムを使用して
いた時と較べ、積層圧力による押型は皆無であった。
基板の積層に際して、柔軟性を兼ね備えているので、回
路積層板の表面に押型を生じることのない離型保護シー
トが提供される。
第2〜4図は本発明の離型保護シートの模式断面図、第
5〜8図は実施例及び従来例の積層条件を示すグラフ図
である。 1……回路積層板、2……プリプレグ、 3……離型保護シート、4……積層用固定治具板、 5……クッション材、6……プレス熱板、 11……多孔質フッ素樹脂シート、 12,13……充実層。
Claims (3)
- 【請求項1】多層回路基板のホットプレス積層に際し、
回路固定治具板と積層回路板との間で使用し、多孔質フ
ッ素樹脂シートから成ることを特徴とするホットプレス
積層用離型保護シート。 - 【請求項2】前記多孔質フッ素樹脂シートがポリテトラ
フルオロエチレンの連続多孔質シートからなり、空孔率
60〜95%、厚み20〜200μmである請求項1記載のホッ
トプレス積層用離型保護シート。 - 【請求項3】前記多孔質フッ素樹脂シートの片面若しく
は両面又は中間に充実層を設けて成る請求項1又は2記
載のホットプレス積層用離型保護シート。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP30608690A JP2962570B2 (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | ホットプレス積層用離型保護シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30608690A JP2962570B2 (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | ホットプレス積層用離型保護シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2962570B2 true JP2962570B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=17952864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30608690A Expired - Lifetime JP2962570B2 (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | ホットプレス積層用離型保護シート |
Country Status (1)
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-
1990
- 1990-11-14 JP JP30608690A patent/JP2962570B2/ja not_active Expired - Lifetime
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