JPH051134A - ポリイミド・エステル - Google Patents

ポリイミド・エステル

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JPH051134A
JPH051134A JP3178906A JP17890691A JPH051134A JP H051134 A JPH051134 A JP H051134A JP 3178906 A JP3178906 A JP 3178906A JP 17890691 A JP17890691 A JP 17890691A JP H051134 A JPH051134 A JP H051134A
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G73/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule, not provided for in groups C08G12/00 - C08G71/00
    • C08G73/06Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain of the macromolecule
    • C08G73/10Polyimides; Polyester-imides; Polyamide-imides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
    • C08G73/16Polyester-imides

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熔融注形してフイルムに、又は熔融紡糸して
フイラメントにすることができ、これを熱処理して高強
度、高モジュラスの製品にし得る、異方性熔融物を生じ
る重合体を提供する。 【構成】 構成単位 【化1】 から成り、構成単位 【化2】 は10〜30モル%存在し、ジオキシ単位及びジカルボ
ニル単位は実質的に等モル量で存在し、茲にArはm-及
びp-フエニレン及び置換m-及びp-フエニレンを表わす、
ことを特徴とするポリイミド・エステル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は成形万能で熔融紡糸可能なポリイ
ミド・エステル、及びそのポリイミド・エステルの強靭
な高モジユラス・フイラメント及びフイルムに関する。
【0002】光学的に異方性をもつ熔融物を生じ、それ
から配向フイラメントを熔融紡糸し得るポリイミド・エ
ステルは、アーウイン(Irwin)の米国特許第4,17
6,223号に記載されている。これらの重合体は2,6
-ナフタレンジカルボン酸と、(a)置換ヒドロキノン及
び4-カルボキシ-N-(p-カルボキシフエニル)フタル
イミド、又は(b)テレフタル酸及び4-ヒドロキシ-N-
(p-ヒドロキシフエニル)フタルイミドからつくられ
る。このような重合体から熔融紡糸されたフイラメント
は加熱処理すると高強度、高モジユラスになる。
【0003】異方性の熔融物を生じ、そしてパラ配向ジ
ヒドロキシフエノール、パラ配向芳香族ジカルボン酸、
及び6-ヒドロキシ-2-ナフトン酸からつくられる熔融
加工可能な芳香族ポリエステルは、カランダン(Calun
darn)の米国特許第4,256,624号に記載されてい
る。パラ-ヒドロキシ安息香酸及び6-ヒドロキシ-2-ナ
フトン酸の組み合わせからつくられたポリエステルは、
カランダンの米国特許第4,161,470号及び米国特
許第4,219,461号に記載されている。本発明によ
れば、熔融注形してフイルムに、又は熔融紡糸してフイ
ラメントにすることができ、これを熱処理して高強度、
高モジユラスの製品にし得る、異方性熔融物を生じる新
規な重合体が提供される。熱処理した製品は、異方性熔
融重合体からつくられた従来の製品に比べ、異常な強靭
性を有している。
【0004】本発明のフイラメント生成可能なポリイミ
ド・エステルは、構造単位
【0005】
【化3】
【0006】から成り、構造単位
【0007】
【化4】
【0008】が10〜30モル%存在し、ジオキシ単位
及びジカルボニル単位が実質的に等モル量で存在し、茲
にArはm-及びp-フエニレンを表わし、式
【0009】
【数2】
【0010】[但し、Cは溶媒1dl中の重合体のg数で
表わされる濃度であり、(ηrel)は相対粘度すなわち
30℃において毛管粘度計中を流れる重合体溶液対溶媒
の流下時間の比である。]で表わされるインヒーレント
粘度が少なくとも0.4である、ことを特徴としてい
る。
【0011】本明細書においては、便宜上、本発明のポ
リイミド・エステルと共に本発明と密接に関連するポリ
イミド・エステルについても、組み合わせI、II及びII
Iとして併わせて記述するが、これらのうち組み合わせI
Iが本発明のポリイミド・エステルである。組み合わせ
I、II及びIIIのポリイミド・エステルは、少なくとも
0.4のインヒーレント粘度を有し、下記に示す構造単
位から実質的に成るものであり、
【0012】
【化5】
【0013】そして、I及びIIの中の単位
【0014】
【化6】
【0015】は、10〜30モル%存在し、ジオキシ単
位及びジカルボニル単位は実質的に等モル量で存在し、
茲にArは塩素置換されていてもよいm-及びp-フエニレ
ンを表わし;また、IIIの中の単位
【0016】
【化7】
【0017】は40〜60モル%の量で存在し、他の単
位は夫々20〜30モル%の量で存在している。
【0018】以下の説明においては、必要な構造単位の
夫々の前駆体(precursor)を選ぶ指針が示される。こ
れらの前駆体は、同等な形で使用することができること
が理解されるべきである。例えばジヒドロキノフエノー
ルはジアセテートの形で用いることができる。ジカルボ
ン酸はジメチル又はジエチル、エステルとして用いるこ
とができる。ヒドロキシカルボキシ芳香族化合物はアセ
トキシ芳香族カルボン酸として用いることができる。
【0019】組み合わせIのポリイミド・エステルは実
質的に、6-ヒドロキシ-2-ナフトン酸から誘導できる
6-オキシ-2-カルボニルナフタレン単位、即ち
【0020】
【化8】
【0021】置換又は非置換ヒドロキシノンから誘導で
きる−O−Ar−O−単位;及び4-カルボキシ-N-(p-
カルボキシフエニル)フタルイミド(以後TBと略記す
る)から誘導できる4-カルボニル-N-(p-カルボニル
フエニレン)フタルイミド単位、即ち
【0022】
【化9】
【0023】から成っている。
【0024】本発明のポリイミド・エステル(組み合わ
せII)は実質的に、6-オキシ-2-カルボニルナフタレ
ン単位;テレフタル酸又はその置換誘導体から誘導でき
【0025】
【化10】
【0026】及び4-ヒドロキシ-N-(p-ヒドロキシフ
エニル)フタルイミド(以下TBGと略記する)から誘
導できる4-オキシ-N-(p-オキシフエニレン)フタル
イミド単位、即ち
【0027】
【化11】
【0028】から成っている。
【0029】組み合わせIIIのポリイミド・エステルは
実質的に、6-オキシ-2-カルボニルナフタレン単位;
4-ヒドロキシ安息香酸から誘導できる4-オキシベンゾ
イル単位、即ち
【0030】
【化12】
【0031】及び4-カルボキシ-N-(p-ヒドロキシフ
エニル)フタルイミド(以後TBEと略記する)から誘
導できる4-カルボニル-N-(p-オキシフエニレン)フ
タルイミド単位、即ち
【0032】
【化13】
【0033】から成っている。
【0034】組み合わせIにおいては、−O−Ar−O
−単位はp-ヒドロキノン、レゾルシン、クロロヒドロキ
ノン、及び他のメタ又はp-ジヒドロキシフエノールによ
り与えられる。本発明(組み合わせII)においては、
【0035】
【化14】
【0036】単位はテレフタル酸、イソフタル酸、及び
他のメタ又はパラ芳香族ジカルボン酸、例えば2,6-ナ
フタレンジカルボン酸により与えられる。
【0037】−O−Ar−O−単位及び/又は
【0038】
【化15】
【0039】単位は、2種以上のジヒドロキシフエノー
ル及び/又は芳香族ジカルボン酸単位により与えてもよ
いことが理解されなければならない。組み合わせIIIに
おいては、最大10モル%までの少量の他のヒドロキシ
芳香族カルボン酸を用いることができる。いずれの場合
でも、ジヒドロキシフエノールから誘導される単位は、
芳香族ジカルボン酸から誘導される単位と当量でなけれ
ばならない。
【0040】本発明のポリイミド・エステルは、シエフ
ゲン(Schaefgen)の米国特許第4,118,372号に
定義された光学的異方性を有する熔融物をつくることが
でき、熔融紡糸してフイラメントにするのに十分な分子
量をもっている。
【0041】重合条件 本発明のポリイミド・エステルは、ジヒドロキシフエノ
ール成分のモル数が上記芳香族ジカルボン酸成分のモル
数と実質的に同じになるような割合にある各成分の前駆
体から、標準的な熔融重合法によりつくることができ
る。重合体の詳細は後記の実施例に示されている。一般
に温度、加熱時間、圧力等の重合条件は使用成分及び所
望の重合度に依存する。重合体は、フイラメントに紡糸
し得るためには、後記の方法で測定したインヒーレント
粘度ηinhが少くとも0.4であること、場合によっては
溶媒に不溶性で測定不能でさえあること、が必要であ
る。
【0042】フイラメントの製造 ポリイミド・エステルは通常の熔融紡糸方法によりフイ
ラメントにすることができる。重合体の熔融物を紡糸口
金を通して急冷雰囲気(例えば室温の空気又は窒素)中
へ押出し、捲取る。
【0043】本明細書においては、「紡糸したままの
(as-spun)」フイラメントという用語は、押出して通
常の捲取りを行った後、延伸又は熱処理しないフイラメ
ントを意味する。紡糸したまま及び熱処理した後の本発
明のフイラメントは異例のモジユラスを有している。
【0044】熱処理及び用途 本発明の紡糸したままのフイラメントは、弛緩させなが
ら、炉の中で熱処理してもよく、それによりプラスチッ
クス及びゴムの補強材のような種々の工業的用途に有用
な高強度のフイラメントが与えられる。熱処理工程にお
いては、ゆるく集められたフイラメント(軟かいボビン
上のスケイン、ゆるく巻いたパッケージ等)は、通常炉
の中に不活性ガス流を連続的に流した不活性雰囲気中で
加熱し、フイラメントの近傍から副成物を除去する。熔
融点に近いがフイラメントが互いに融着するのを防止す
るに十分に低い温度を使用する。好ましくは段階的に最
高温度に到達させる。さらに詳細はルイス(Luise)の
米国特許第4,183,895号に記載されている。本発
明の熱処理されたフイラメントは高強度、高モジユラス
であり、靭性が大である。
【0045】試験法 インヒーレント粘度(ηinh)は次式から計算される。
【0046】
【数3】
【0047】但し(ηrel)は相対粘度であり、Cは溶
媒1dl中の重合体のg数で表わされる濃度である。相対
粘度は30℃において毛管粘度計中を流れる重合体溶液
対溶媒の流下時間の比である。
【0048】重合体は「粘着温度」により特徴付けられ
る。これは重合体に熱勾配をもった高温の棒を次第に温
度が高い方へと押しつけて行った時、重合体が最初に粘
着し始める点の温度である。
【0049】モノフイラメントの引張特性は温度70°
F(21.1℃)、相対湿度65%で応力-歪解析器に記
録することにより測定される。ゲージ長は1インチ
(2.54cm)、伸びの速度は10%/分である。結果
をD/T/E/M又はT/E/Mとして示す。茲にDは
テックス(tex)単位の綜密度、TはdN/tex単位の破
断強度、Eは初期の長さに対する増加率で表わされた破
断時伸び、MはdN/tex単位の初期引張モジユラスであ
る。3〜5本のフイラメント試料に対する平均引張特性
を報告した。
【0050】靭性は応力-歪曲綜下の積分面積として報
告され、dN/tex(デシニユートン/tex)単位で表わ
される。
【0051】
【実施例】下記の実施例及び参考例においては、同じ一
般的方法を用いた。下記に示す結果は代表的なものであ
り、記載の成分についてのすべての実験結果を含むもの
ではないことが理解されるべきである。
【0052】これらの実施例及び参考例においては、ジ
ヒドロキシフエノールのジアセテートとヒドロキシ芳香
族酸のモノアセテートを用いた。芳香族ジカルボン酸
は、エステルその他の誘導体としてではなく、そのまま
の形で用いた。
【0053】ケミカル・アブストラクツ(Chemcal A
bstracts)誌83巻29頁(1975年)には特開昭4
9−44957号明細書の要約が記載され、4-カルボ
キシ-N-(p-ヒドロキシフエニル)フタルアミドの製造
法が示されている。
【0054】単量体成分は、一般に過剰(通常最高7%
まで)のアセチル化したジヒドロキシフエノールを使用
したことを除いて、最終重合体における所望のモル比と
実質的に同じモル比で加えた。得られた重合体は例えば
CHQ/TB/HNA(41.2/41.2/17.7)
として示したが、これはクロロヒドロキノン(CH
Q)、4-カルボキシ-N-(p-カルボキシフエニル)フ
タルアミド(TB)及び6-ヒドロキシ-2-ナフトン酸
(HNA)が、最終重合体中に対応する構造単位の4
1.2モル%、41.2モル%、及び17.7モル%を与
えるに十分な量で加えられたことを意味する。
【0055】三ツ口フラスコ又は重合管に、(1)気密
性樹脂ブツシングを通して延びたガラス撹拌機、(2)
窒素入口、及び(3)酢酸副成物を集めるためのフラス
コを備えた水冷又は空冷凝縮器に到る短いカラムを取付
ける。真空をかけるための付属品を凝縮器の終端に取付
ける。電気的に加熱したウッド(Wood)の合金浴又は
沸騰蒸気浴を垂直に取付けて加熱のために使用する。反
応混合物を加熱して、実質的にすべての酢酸が流出して
しまうまで窒素を流しながら大気圧下で撹拌を続ける。
次に真空に引き、圧力を大気圧から1mmHg(133.3
Pa)以下まで徐々に低下させる。1mmHg以下の圧力の
真空下での加熱を、粘度が熔融紡糸に適当と考えられる
水準に上昇するまで続ける。冷却し固化した重合体を細
かくし、その一部を成形して熔融紡糸用の円筒柱にす
る。
【0056】参考例1 クロロヒドロキノン(CHQ)ジアセテート、4-カル
ボキシ-N-(p-カルボキシフエニル)フタルイミド(T
B)、及び6-ヒドロキシ-2-ナフトン酸(HNA)モ
ノアセテートからつくられたポリエステル CHQ/TB/HNA(41.2/41.2/17.7)
の組成をもつ重合体を9.88gのCHQジアセテート
(0.0433モル、5%過剰) 12.81gのTB(0.0412モル) 4.06gのHNAモノアセテート(0.0177モル) を含む混合物からつくった。窒素下での大気圧において
45分で温度を200℃から355℃に上昇させ、次に
0.5mmHgの圧力で3分間355℃に保つ。得られた重
合体は熱勾配をもつ高温の棒上で310℃で軟化し、3
40℃においては棒から繊維を引くことができた。重合
体は高温のp-クロロフエノールに不溶であった。ジエフ
ゲンの米国特許第4,118,372号の熱光学的試験で
は、重合体は熔融物において光学的に異方性をもち、2
74℃で流動した。
【0057】この重合体を、直径0.23mmの単一紡糸
口金孔を通し、紡糸口金温度359℃、セル温度353
℃、捲取速度364m/分で熔融紡糸した。このモノフ
イラメント糸を窒素雰囲気中で実質的に弛緩した条件
で、190℃で2時間、190〜297℃で4時間、2
97℃で16時間加熱処理した。紡糸したまま及び加熱
処理したフイラメントに対し次の引張特性が得られた。
【0058】
【表1】 TEX T E MI 靭性 紡糸したまま加熱処理 1.01 5.4 1.5 406 0.045 1.15 13.2 4.1 375 0.293 実施例 4-ヒドロキシ-N-(p-ヒドロキシフエニル)フタルイ
ミド(TBG)ジアセテート、テレフタル酸(T)及び
6-ヒドロキシ-2-ナフトン酸(HNA)モノアセテー
トからのポリエステル TBG/T/HNA(41.2/41.2/17.7)の
重合体を重合容器中で、 11.40gのTBGジアセテート(0.0336モル、
1.8%過剰) 5.47gのT(0.0330モル) 3.25gのHNAモノアセテート(0.0140モル) を混合することによりつくった。この混合物を重合容器
中で窒素下で大気圧において35分間で190℃から3
50℃に加熱し、次に20mmHgの真空下で350℃で
4分間、最後に0.4mmHgで350℃において13分間
加熱した。得られた重合体は熱勾配の棒上で280℃に
おいて軟化し、300℃では棒から繊維を引くことがで
きた。p-クロロフエノール中におけるインヒーレント粘
度は1.98であった。この重合体は光学的に異方性の
ある熔融物をつくった。
【0059】重合体は直径0.23mmの単一紡糸口金を
通し、紡糸口金温度337℃、紡糸セル温度333℃、
捲取速度546m/分で熔融紡糸した。参考例1と同様
にして窒素雰囲気中で加熱処理した。次の引張特性を得
た。
【0060】
【表2】 TEX T E MI 靭性 紡糸したまま加熱処理 0.47 4.5 1.5 345 0.037 0.61 12.9 4.4 404 0.315 参考例2 6-ヒドロキシ-2-ナフトン酸(HNA)モノアセテー
ト、4-ヒドロキシ安息香酸(HBA)モノアセテー
ト、及び4-カルボキシ-N-(p-ヒドロキシフエニル)
フタルイミド(TBE)モノアセテートからの重合体 NHA/HBA/TBE(50/25/25)の組成を
もつ重合体を次の組成をもつ混合物からつくった。
【0061】 9.20gHNAモノアセテート(0.040モル) 3.60gHBAモノアセテート(0.020モル) 6.50gTBEモノアセテート(0.020モル) この混合物を反応容器中において窒素下で大気圧におい
て35分間200〜355℃に加熱し、次に4分間35
5〜360℃に加熱し、この間圧力を0.1mmHgに低下
させた。得られた重合体は熱勾配をもつ棒上では315
℃で軟化し、335℃においては繊維を引くことができ
た。この重合体は熱光学的試験で異方性熔融物をつくっ
た。
【0062】この重合体を単一孔紡糸口金(オリフイス
の直径0.23mm)を通し、紡糸口金温度360℃、セ
ル温度355℃、捲取速度319m/分で紡糸した。
【0063】参考例1と同様の方法により、得られたフ
イラメントを熱処理した。引張特性は次の通りである。
【0064】
【表3】 テックス T E MI 靭性 紡糸したまま加熱処理 1.09 4.9 1.6 370 0.043 1.08 11.0 3.6 376 0.214

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造単位 【化1】 から成り、構造単位 【化2】 は10〜30モル%存在し、ジオキシ単位及びジカルボ
    ニル単位は実質的に等モル量で存在し、茲にArはm-及
    びp-フエニレンを表わし、式 【数1】 [但し、Cは溶媒1dl中の重合体のg数で表わされる濃
    度であり、(ηrel)は相対粘度すなわち30℃におい
    て毛管粘度計中を流れる重合体溶液対溶媒の流下時間の
    比である。]で表わされるインヒーレント粘度が少なく
    とも0.4である、ことを特徴とするフイラメント生成
    可能なポリイミド・エステル。
  2. 【請求項2】 該ジカルボニルフエニレン単位中のAr
    がp-フエニレンである特許請求の範囲第1項記載のポリ
    イミド・エステル。
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