JPH02102227A - 全芳香族ポリイミドエステル及びその製法 - Google Patents

全芳香族ポリイミドエステル及びその製法

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JPH02102227A
JPH02102227A JP25379288A JP25379288A JPH02102227A JP H02102227 A JPH02102227 A JP H02102227A JP 25379288 A JP25379288 A JP 25379288A JP 25379288 A JP25379288 A JP 25379288A JP H02102227 A JPH02102227 A JP H02102227A
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iii
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JP25379288A
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Inventor
Atsushi Wakabayashi
淳 若林
Hideo Hayashi
日出夫 林
Kenichi Fujiwara
健一 藤原
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は寸法安定性に優れた熱可塑性の全芳香族ポリイ
ミドエステル及びその製法に関する。さらに詳しくは、
流動方向(MD)とそれに直角方向(TD)共に優れた
寸法安定性、寸法精度を要求される電気・電子部品など
に好適に用いられる新規なポリイミドエステルに関する
〔従来の技術〕
近年、MDで線膨張係数が極めて小さい熱可塑性樹脂が
知られるようになった。これらはサーモトロピック液晶
高分子と呼ばれる一群の樹脂で、例えば、特開昭54−
77691号公報などに記載されている全芳香族共重合
ポリエステルなどを挙げることができる。
これらのポリエステルはMDでの線膨張係数は小さいが
、TDでは線膨張係数は通常の熱可塑性樹脂と同程度で
あり、寸法安定性が十分であるとはいえなかった。
また、重合体分子中に、イミド結合とエステル結合を含
むポリイミドエステルはよく知られている。例えば、米
国特許第3542731号明細書には耐熱性の高いもの
が、特開昭58−67725号公報には、耐熱性、機械
的物性、加工性の改良されたものが、特開昭55−84
326号公報には高弾性率のものが、特開昭58−11
3222号公報には強靭性のものが、特開昭60〜45
31号公報には高剛性のものが記載されているが、これ
らのポリイミドエステルも寸法安定性が十分であるとは
いえなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明はMDとTD共に優れた寸法安定性、寸法精度を
有する新規な熱可塑性の全芳香族共重合ポリイミドエス
テル及びその好適な製法を提供することを目的とするも
のである。
本発明はまた、射出成形が可能で、強度、耐熱性におい
ても優れており、電気・電子部品用等の素材として有用
な全芳香族共重合ポリイミドエステルを提供することを
目的とするものである。
o−0c。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは前記問題点を解決するために鋭意研究を行
い、芳香族ポリエステルに特定のイミド基を導入して得
られたポリイミドエステルにより前記目的が達成される
ことを見出し本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記■、II及びIIIで表され
る構造単位 (ここで単位maのオキシ基とイミド基及び単位mbO
カルボニル基とイミド基は互いにパラ位又はメタ位に存
在する。また、単位I、■及び■の両端はエステル結合
により連結されている。)からなり、■:■のモル比が
90:10〜10:90、■のモル分率が0.1〜19
.9モル%であり、剪断応力0.025 M P a、
300〜400°Cにおける溶融粘度が1.0〜1.O
Xl 0’ Pa −sである熱可塑性の全芳香族ポリ
イミドエステルを提供するものである。
本発明のポリイミドエステルは、熱可塑性であり、MD
、TD共に優れた寸法安定性、寸法精度を有している。
構造単位のモル比がこの範囲外になると目的とする寸法
安定性、寸法精度を十分満足できなくなる。■のモル分
率比が0,1未満だと、線膨張係数、収縮率などの方向
性改良効果がなく、19.9モル%を超えると強度が低
下するなどの不都合が生じる。
また、本発明のポリイミドエステルは剪断応力0.02
5MPa、300〜400°Cにおける溶融粘度が1.
0〜1.OXl 05Pa−sのものであり、熱可塑性
であり、射出成形等成形が容易である。
本発明のポリイミドエステルは例えば次のようにして製
造することができる。
下記ビ、■′及び■′で表される化合物をYO−@)−
C00Z 〔1′ 〕 (式中、Yはそれぞれ独立に、水素又はRCOであり、
Rはそれぞれ独立に、炭素数1〜18の炭化水素基を表
し、Zはそれぞれ独立に、水素又は炭素数1〜18の炭
化水素基を表す。また、化合物111’a(7)YO基
とイミド基及び化合物m’ bo)zooc基とイミド
基は、それぞれ互いにパラ位又はメタ位に存在する。) I’:I[’のモル比が90:10〜10:90、I’
  : I’ +II’ +III’のモル比が0.1
〜19゜9:100となるように反応させ、−取代YO
Zで示される一種又は二種以上の化合物を脱離させるこ
とにより、あるいは、下記■′、■′及び■“で表され
る化合物を yo−Ocooz 〔I′ 〕 (式中、Yはそれぞれ独立に、水素又はJ?COであり
、Rはそれぞれ独立に、炭素数1〜18の炭化水素基を
表し、2はそれぞれ独立に、水素又は炭素数1〜18の
炭化水素基を表す。また、化合物■#aのYO基とアミ
ド基、zooc基とカルボキシル基、及び化合物■“b
のzooc基とアミド基、YO基とカルボキシル基は、
それぞれ互いにバラ位又はメタ位に存在する。) r’:n’のモル比が90:10〜10 : 90、■
“: I’ −1−11’ +III“のモル比が0.
1〜19゜9:100となるように反応させ、化合物■
”のイミド環化と一般式YO7で示される一種又は二種
以上の化合物の脱離を行うことにより製造することがき
る。
原料1′としては、パラヒドロキシ安息香酸又はこれを
RCOOH又はその誘導体(Rは前記と同じ意味を有す
る。)を用いてアシル化して得られた化合物、あるいは
これらをZOH(Zは前記と同じ意味を有する。)を用
いてエステル化して得られた化合物が挙げられる。これ
らの中でバラヒドロキシ安息香酸、パラアセトキシ安息
香酸が好ましく用いられる。
原料H′としては6−ヒドロキシ−2−ナフト工酸又は
これをさらにl?cOOI(誘導体(Rは前記と同じ意
味を有する。)を用いてアシル化して得られた化合物、
あるいはこれらをさらにzOHを用いてエステル化して
得られた化合物が挙げられる。
これらの中で6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、6−ア
セトキシ−2−ナフトエ酸が好ましく用いられる。
原料■′としては、種々の製造法により得られた前記イ
ミド化合物が用いられる。製造方法としては、例えば−
取代 C式中、Uはcooz又はOYであり、Y及び2は前記
と同じ意味を有し、U基とアミノ基は互いにパラ又はメ
タ位に存在し、−取代(A)のTがC00Zであるとき
はUはOYであり、TがOyであるときはUはC00Z
である。〕で表される芳香族アミン化合物誘導体との反
応により一般式 〔式中、TはC00Z又はOYであり、Z及びYは前記
と同じ意味を有する。〕で示される、トリメリット酸無
水物誘導体又はヒドロキシフタル酸無水物誘導体と、 〔式中、U基とアミド基は互いにパラ又はメタ位に存在
し、T基とカルボキシル基は互いにパラ又はメタ位に存
在する。〕で示されるアミド酸を生成させ、次いでこれ
を脱水、環化することにより、−取代 〔式中、U基とイミド基は互いにパラ又はメタ位に存在
する。〕で示されるイミド化合物が得られる。
上記のヒドロキシフタル酸無水物誘導体又はトリメリッ
ト酸誘導体(A)と、芳香族アミノ化合物誘導体CB)
の反応は、両成分を好ましくは溶液として接触させるだ
けで容易に進行し、難溶性のアミド酸(C)を生成し、
通常は沈澱として析出する。反応は室温で十分に進行す
るが好ましい反応温度条件は一50°C〜100 ”C
の範囲であり、多くの場合0〜80゛Cの範囲で実施さ
れる。反応は短時間で進行し、通常特別な触媒の存在を
必要としない。
上記(C)で示されるアミド酸の脱水環化には種々の方
法が用いられている。具体的な例とじては、(1)カル
ボン酸無水物の共存下に脱水環化する方法、(2)脱水
作用を有する無機酸およびその縮合物により脱水環化す
る方法、(3)酸触媒存在下における共沸脱水環化する
方法、(4)特殊な脱水剤を使用する環化法、(5)加
熱による脱水環化法などが挙げられる。
(C)の化合物においてY及びZが水素以外の基である
イミド化合物はそれぞれの対応する置換基を有する(A
)及びCB)の各出発原料を用いる反応によっても得る
こともでき、また(A)又はCB)のY及びZが 水素
であるイミド化合物から二次的に誘導することもできる
また、(C)及び(D)は単離して合成反応に用いても
よいし、〔C〕又は(D)の合成反応に引き続いて単離
せず、ビ、■′を反応させてもよい。
化合物1’、n’、I[[’においてY及びZが水素以
外の基である化合物は、それぞれ個別に合成してもよい
し、同時に合成してもよい。
化合物I′、■′と■′又は■“との反応は、通常20
0〜400°C1好ましくは230〜370°Cの温度
で、通常大気圧以下で行われ、重縮合の後半段階では好
ましくは300〜0. OI Torrで行われる。反
応時間は、目的とするポリマーの溶融粘度に応じて、通
常数分〜数10時間行われる。
反応温度でのポリマーの劣化を回避するためには数分〜
数時間とすることが好ましい。
上記反応には触媒は特に必要としないが、適当な重縮合
触媒、例えば、酸化アンチモン、酸化ゲルマニウムなど
が使用できる。
反応原料の添加時期については、最初の段階で全ての反
応原料を混合して反応を行ってもよいし添加時期を変え
て反応を行ってもよい。この結果、ポリイミドエステル
の組成分布を制御することができ、ランダムコポリエス
テル、ブロックコポリエステルまで任意に制御すること
が可能である。
上記のように反応を行って、式YO2で表される一種又
は二種以上の化合物を脱離させて反応を完結させる。Y
中のR及びZの具体的な例としては、メチル、エチル、
n−ブチル、t−ブチル、nアミル、neo−ペンチル
、n−ヘキシル、1sO−オクチル、ノニル、デシル、
フェニル、トリル、ナフチル、アリル、シクロペンチル
、シクロヘキシルなどの基を挙げることができる。
本発明により得られたポリイミドエステルは、通常の成
形温度(400°C以下)で射出成形することができ、
また、押出成形、圧縮成形、紡糸など一般的に熱可塑性
樹脂に用いられる成形法がいずれも可能である。さらに
、成形品は適当な温度と時間、熱処理することもできる
従って、本発明のポリイミドエステルは寸法精度、寸法
安定性を要求される精密射出成形部品、フィラメント、
フィルム、シートなどの材料として有用である。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。
治Au」1 化合物(a)(III’a)の合成 無水トリメリット酸34.58g(0,18モル)とp
−アミノフェノール19.64g(0,18モル)を2
00dのDMFに溶解した。4時間還流したのち冷却し
て、2I!、の水に反応物を投入すると淡黄色の結晶が
析出した。濾過して、水洗後乾燥して上記式で表される
化合物を得た。
元素分析の結果(%)は次のとおりであった(かっこ内
が実測値である)。CF63.6(63゜5L H: 
3.2 (3,3) 、N : 4.9 (4,9)冷
遇d1% 化合物(b)(II[’b)の合成 無水ヒドロキシフタル酸29.54 g (0,18モ
ル)とp−アミノ安息香酸24.67g(0,18モル
)を200戚のDMFに溶解した。4時間還流したのち
冷却して、2I!、の水に反応物を投入すると白緑色の
結晶が析出した。濾過して、水洗後乾燥して上記式で表
される化合物を得た。
元素分析の結果(%)は次のとおりであった(かっこ内
が実測値である)。C:63.6(63゜6L H:3
.2 (3,2L N:4.9 (4,8)実施例1 p−アセトキシ安息香酸 316.47 g (1,7
モル) 6−アセトキシ−2−ナフトエ酸 166.91g(0
,725モル) N−(4−アセトキシフェニル)トリメリ・ントイミド
 24.40 g (0,075モル)をダブルヘリカ
ル翼をつけた1、42のオートクレーブに投入し、窒素
気流下攪拌しながら90分間で320°Cまで昇温し、
酢酸を留去させ、重合を進行させた。その後、系内をl
 Q QTorrの減圧で30分間、さらに27orr
の減圧で60分間重合を進行させた。得られたポリマー
を溶融状態で取り出した。
得られたポリマーの元素分析結果は次の通りであった・ CHN 計算値(%)  72.6 3.4 0.3実測値(%
)  72.5 3.4 0.3これらの結果から下記
式で示される構造単位と組成を有するポリイミドエステ
ルが得られていることがわかる。
−C−0−OcO+b a 高化式フローテスター(島津フローテスターCFT−5
00)を用いて直径1.0鵬、L/D −10のダイを
使って10kgf/dの押出圧力にて、320°Cにお
ける溶融粘度を測定したところ18Pa−sであった。
上記測定条件からみかけの剪断応力を求めると0.02
5MPaとなる。
このポリマーは溶融状態で光学異方性を示した。
光学異方性はリンカム社製ホットステージ付のニコン製
偏光顕微鏡を用いて観察を行った。
実施例2 p−アセトキシ安息香酸 316.47 g (1,7
モル) 6−アセI・キシ−2−ナフトエ酸 166.91 g
(0,725モル) 4−アセトキシ−N−(4−カルボキシフェニル)フタ
ルイミド 21.24g(0,075モル)をダブルへ
リカル翼をつけた1、41のオートクレーブに投入し、
窒素気流下攪拌しながら90分間で320°Cまで昇温
し、酢酸を留去させ、重合を進行させた。その後、系内
を100 Torrの減圧で30分間、さらに2Tor
rの減圧で60分間重合を進行させた。得られたポリマ
ーを溶融状態で取り出した。
得られたポリマーの元素分析結果は次の通りであった。
CHN 計算値(%)  72.6 3.4 0.3実測値(%
)  72.3 3.3 0.3これらの結果から下記
式で示される構造単位と組成を有するポリイミドエステ
ルが得られていることがわかる。
−G−0−0CO−)−b a このポリマーの溶融粘度は実施例1と同様の試験法を用
いて測定した結果、320°Cで26 Pa・Sであっ
た。
また、このポリマーは溶融状態で光学異方性を示した。
実施例3 p−ヒドロキシ安息香酸 227.90 g (1,6
5モル) 6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸 131.73g(0
,7モル) N−(4−ヒドロキシフェニル)トリメリットイミド 
42.49g(0,15モル) 無水酢酸 255.23g(2,5モル)をダブルヘリ
カル翼をつけた1、41のオートクレーブに投入し、窒
素気流下攪拌しながら150°Cまで昇温し、1時間無
水酢酸の還流を行った。続いて90分間で320°Cま
で昇温し、酢酸を留去させ、重合を進行させた。その後
、系内を100Torrの減圧で30分間、さらに2 
Torrの減圧で40分間重合を進行させた。
得られたポリマーの元素分析結果は次の通りであった。
CHN 計算値(%)  72.3 3.3 0.6実測値(%
)  72.4 3.3 0.6組成を有するポリイミ
ドエステルが得られていることがわかる。
−G−0−OQCO+bb このポリマーの溶融粘度は実施例1と同様の試験法を用
いて測定した結果、320″Cで33 Pa・Sであっ
た。
また、このポリマーは溶融状態で光学異方性を示した。
実施例4 p−ヒドロキシ安息香酸 227.40g(1,65モ
ル) 6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸 131.73g(0
,7モル) 4−ヒドロキシ−N−(4−カルボキシフェニル)フタ
ルイミド 42.49g(0,15モル)無水酢酸 2
55.23g(2,5モル)をダブルヘリカル翼をつけ
た1、41!、のオートクレーブに投入し、窒素気流下
攪拌しながら150°Cまで昇温し、1時間無水酢酸の
還流を行った。続いて90分間で320°Cまで昇温し
、酢酸を留去させ、重合を進行させた。その後、系内を
100Torrの減圧で30分間、さらに2 Torr
の減圧で40分間重合を進行させた。
得られたポリマーの元素分析結果は次の通りであった。
CHN 計算値(%)  72.3 3.3 0.6実測値(%
)  72.3 3.2 0.5これらの結果から下記
式で示される構造単位と組成を有するポリイミドエステ
ルが得られていることがわかる。
−G−0−0co+ このポリマーの溶融粘度は実施例1と同様の試験法を用
いて測定した結果、320 ’Cで25 Pa・Sであ
った。
また、このポリマーは溶融状態で光学異方性を示した。
実施例5 無水トリメリット酸 48.03 g (0,25モル
)p−アミノフェノール 27.28g(0,25モ2
フ ル) メチルエチルケトン 100m をダブルヘリカル翼をつけた1、442のオートクレー
ブに投入し、室温で1時間攪拌し、化合物■“a(Y、
Z:H)の沈澱を生成させた。
次いで、 p−ヒドロキシ安息香酸 217.54g(1,575
モル) 6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸 155.40g(0
,675モル) 無水酢酸 255.23g(2,5モル)を投入し、窒
素気流下攪拌しなから150°Cまで昇温し、メチルエ
チルケトンを留出させた。1時間無水酢酸の還流を行っ
た後、90分間で320°Cまで昇温し、水及び酢酸を
留去させ、アミド酸の脱水環化及び重合を進行させた。
その後、系内を100Torrの減圧で30分間、さら
に2 Torrの減圧で24分間重合を進行させた。
得られたポリマーの元素分析結果は次の通りであった。
計算値(%) 実測値(%) 72.0 72.0 3.3  0.9 3.30.9 これらの結果から下記式で示される構造単位と組成を有
するポリイミドエステルが得られていることがわかる。
このポリマーの溶融粘度は実施例1と同様の試験法を用
いて測定した結果、320°Cで41Pa・Sであった
・ また、このポリマーは溶融状態で光学異方性を示した。
実施例6 fi水ヒドロキシフタル酸 41.03 g (0,2
5モル) p−アミノ安息香酸 34.29g(0,25モル)メ
チルエチルケトン 100d をダブルヘリカル翼をつけた1、42のオートクレーブ
に投入し、室温で1時間攪拌し、化合物■“b(Y、Z
:H)の沈澱を生成させた。
次いで、 p−ヒドロキシ安息香酸 217.54g(1,575
モル) 6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸 155.40 g(
0,675モル) 無水酢酸 255.23g(2,5モル)を投入し、窒
素気流下攪拌しながら150°Cまで昇温し、メチルエ
チルケトンを留出させた。1時間無水酢酸の還流を行っ
た後、90分間で、320℃まで昇温し、水及び酢酸を
留去させ、アミド酸の脱水環化及び重合を進行させた。
その後、系内を100Torrの減圧で30分間、さら
に2 Torrの減圧で32分間重合を進行させた。
得られたポリマーの元素分析結果は次の通りであった。
CHN 計算値(%)  ?2.0 3.3 0.9実測値(%
)  ?1.8 3.4 0.8これらの結果から下記
式で示される構造単位と組成を有するポリイミドエステ
ルが得られていることがわかる。
−4−O−OQCO−)−63 市販のポリカーボネート(出光石油化学■製A2200
)を用いた。
比較例3 市販のポリエーテルイミド(ジェネラルエレクトリック
社製ウルテム1000)を用いた。
このポリマーの溶融粘度は実施例1と同様の試験法を用
いて測定した結果、320℃で39 Pa・Sであった
また、このポリマーは溶融状態で光学異方性を示した。
比較例4 実施例1において、N−(4−アセトキシフェニル)ト
リメリットイミドを用いなかったほかは実施例1に準じ
てポリマーを得た。
得られたポリマーの元素分析結果は次の通りであった。
CH 比較例1 市販のポリブチレンテレフタレート(セラニーズ社製ジ
ュラネックス2000)を用いた。
比較例2 計算値(%”)  72.9   3.4実測値(%)
  72.9   3.4これらの結果から下記式で示
される構造単位と組成を有するポリエステルが得られて
いることがわかる。
−G−0−■GO+ 実施例1〜6及び比較例1〜4のポリマーの線膨張係数
、成形収縮率、曲げ特性、熱変形温度を表に示す。
なお、これらの特性の測定は次のようにして行った。
一ストピースの ン 射出成形機(東芝l345P)を用いて、成形温度25
0〜350°C1金型温度120″Cで、成形した。
別】し折伏 1、線膨張係数 セイコー熱分析装置SSC〜300およびTMA−10
0を用い、63.5 X 63.5 X 1.6 mm
の平板の中心部から約10(測定方向)X5X1.6m
mに切り出したテストピースを圧縮モードにて荷重5g
、昇温速度10°C/minで測定した。
2、成形収縮率 上記平板のMD及びTDについて、次式により算出した
成形収縮率 金型キャビティー内寸 X100  (%) 3、 曲げ特性 東洋精機(株)製HTM250を用いて、127 X 
12.7 X 3.2肛の試験片について23°Cで測
定した。
その他の試験条件はASTM  D790に準じた。
4、熱変形温度 東洋精機(株)製の装置を用い、127 X 12゜7
 x 3.2肛の試験片を用いて、荷重18.6 kg
/cillで測定した。
その他試験条件はASTM  D64Bに準じた。
本発明のポリイミドエステルは線膨張係数、成形収縮率
共に小さく、寸法安定性、寸法精度に優れていることが
わかる。また従来の液晶性ポリマーと比較して、MD、
T、Dの異方性が小さく、さらに、寸法安定性、寸法精
度に優れている。しかも、強度、弾性率の点でも大巾に
優れていることが明らかである。このことは、特に金属
材料、ガラス、セラミックなど無機材料との張り合わせ
での使用において、あるいは射出成形によるインサート
成形などでの使用において、温度変化による寸法変化に
伴い、剥離、曲がり、ねじれ、内部歪みの増大、内部応
力の増大など、従来の液晶性ポリマーで解決できなかっ
た問題点を回避することができる。また、ポリマー単体
での使用においてもMDとTDの線膨張係数が共に0に
近く、異方性が小さいため、温度変化に伴う寸法変化の
異方性が小さく、そりや変形などの問題が生じにくいと
いう極めて優れた特性を有している。 また、本発明の
ポリイミドエステルは強度、耐熱性においても優れてい
る。
以下余白 〔発明の効果〕 本発明により得られた熱可塑性の全芳香族ポリイミドエ
ステルは、射出成形が可能で、流動方向及びこれに直角
方向共に優れた寸法安定性、寸法精度を有し、また、強
度、弾性率(剛性)、耐熱性においても優れており、電
気・電子部品用等の素材としてその工業的価値は極めて
大である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記 I 、II及びIIIで表される構造単位 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 {▲数式、化学式、表等があります▼(IIIa) 又は ▲数式、化学式、表等があります▼(IIIb)}〔III〕 (ここで単位IIIaのオキシ基とイミド基及び単位IIIb
    のカルボニル基とイミド基は互いにパラ位又はメタ位に
    存在する。また、単位 I 、II及びIIIの両端はエステル
    結合により連結されている。)からなり、 I :IIのモ
    ル比が90:10〜10:90、IIIのモル分率が0.
    1〜19.9モル%であり、剪断応力0.025MPa
    、300〜400℃における溶融粘度が1.0〜1.0
    ×10^5Pa・sである熱可塑性の全芳香族ポリイミ
    ドエステル。 2、下記 I ′、II′及びIII′で表される化合物を ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I ′〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II′〕 {▲数式、化学式、表等があります▼(III′a) 又は ▲数式、化学式、表等があります▼(III′b)}〔II
    I′〕 (式中、yはそれぞれ独立に、水素又はRCOであり、
    Rはそれぞれ独立に、炭素数1〜18の炭化水素基を表
    し、Zはそれぞれ独立に、水素又は炭素数1〜18の炭
    化水素基を表す。 また、化合物III′aのYO基とイミド基及び化合物II
    I′bのZOOC基とイミド基は、それぞれ互いにパラ
    位又はメタ位に存在する。) I ′:II′のモル比が90:10〜10:90、III′
    : I ′+II′+III′のモル比が0.1〜19.9:1
    00となるように反応させ、一般式YOZで示される一
    種又は二種以上の化合物を脱離させることを特徴とする
    請求項1記載の全芳香族ポリイミドエステルの製法。 3、下記 I ′、II′及びIII″で表される化合物を ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I ′〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II′〕 {▲数式、化学式、表等があります▼(III″a) 又は ▲数式、化学式、表等があります▼(III″b)}〔II
    I″〕 (式中、Yはそれぞれ独立に、水素又はRCOであり、
    Rはそれぞれ独立に、炭素数1〜18の炭化水素基を表
    し、Zはそれぞれ独立に、水素又は炭素数1〜18の炭
    化水素基を表す。 また、化合物III″aのYO基とアミド基、ZOOC基
    とカルボキシル基、及び化合物III″bのZOOC基と
    アミド基、YO基とカルボキシル基は、それぞれ互いに
    パラ位又はメタ位に存在する。 ) I ′:II′のモル比が90:10〜10:90、II
    I″: I ′+II′+III″のモル比が0.1〜19.9
    :100となるように反応させ、化合物III″のイミド
    環化と一般式YOZで示される一種又は二種以上の化合
    物の脱離を行うことを特徴とする請求項1記載の全芳香
    族ポリイミドエステルの製法。
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