JPH05113034A - 資材の運搬方法 - Google Patents

資材の運搬方法

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JPH05113034A
JPH05113034A JP3268411A JP26841191A JPH05113034A JP H05113034 A JPH05113034 A JP H05113034A JP 3268411 A JP3268411 A JP 3268411A JP 26841191 A JP26841191 A JP 26841191A JP H05113034 A JPH05113034 A JP H05113034A
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JP
Japan
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shaft
lifting device
floor
reaction force
slab
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Application number
JP3268411A
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English (en)
Inventor
Yuichi Kashima
裕一 鹿島
Tatsuo Usui
龍男 臼井
Kentaro Tokura
健太郎 戸倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsui Construction Co Ltd filed Critical Mitsui Construction Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ビル等の施工箇所の上下間において、建築資
材、機材等を効率良く運搬する。 【構成】構築物1にシャフト5を、各階のスラブ3に開
口部を形成する形で設けておき、シャフト5に、パンタ
グラフ機構12を介してベース10とテーブル11とが
近接遠退駆動されることにより自力昇降する揚重装置9
を配置させる。資材積載面11aに資材21を積載した
揚重装置9を、各階のスラブ3に順に支持させる形でシ
ャフト5を昇降させて、構築物1の各施工箇所間で資材
21を運搬する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビルの構築時に構築用
資材、設備や機材等を運搬する為の、資材の運搬方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビルの構築時に建築資材等を揚重
するにはクレーン等のビル屋外部分に設置した揚重機を
用いているが、これをビル内の上下階等にある各施工箇
所間における資材、機材の搬送に使ってしまうと、その
間、当該揚重機を用いて地上にある資材等をビル高層部
分に揚重することが出来なくなってしまう。そこで、こ
ういった各施工箇所間の資材、機材の運搬にはなるべく
揚重機を用いないようにするのが通例であり、故にこう
いった各施工箇所間の運搬作業はラックアンドピニオン
ギアによるロープ牽引方式の簡易リフトや人力に頼ると
ころが大であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが最近の大型
化、超高層化したビルでは、例えば型枠や施工用機材等
の資材を各施工箇所間で転用する為に、こういった資材
等の重量物を次々と下層階から上層階の施工箇所へ運搬
しなければならず、これを前述したような簡易リフトや
人力に頼って運搬していたのでは、資材の運搬に膨大な
時間が必要とされて、施工効率が著しく悪くなる。そこ
で、こういった施工箇所間において効率的に資材を運搬
することが出来るような適当な方法があれば、資材の運
搬にかかる時間を節減させることが出来、工期を短縮化
することが出来る。そこで本発明は、上記事情に鑑み、
ビル等の施工箇所間の上下において効率的に資材を運搬
することが出来る、資材の運搬方法を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、構築物(1)
の上下に積層する複数階を連通するシャフト(5)を各
階のスラブ(3)に開口部を形成する形で設けておき、
前記シャフト(5)に自力昇降手段(12、13、1
5)を有する揚重装置(9)を、前記各階の内のいずれ
か1つの階のスラブ(3)に支持させる形で配設し、前
記シャフト(5)に配設された揚重装置(9)に資材
(21)を積んで、該資材(21)を積んだ揚重装置
(9)を前記自力昇降手段(12、13、15)を介し
て該シャフト(5)内を昇降させることにより資材(2
1)を運搬するようにして、構成される。なお、( )
内の番号等は、図面における対応する要素を示す、便宜
的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定
拘束されるものではない。以下の
【作用】の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、揚重装置
(9)が、構築物(1)を構築する際に必要な資材(2
1)を、シャフト(5)を介して各階のスラブ(3)上
に運搬するように作用する。
【0006】
【実施例】図1は構築物の一例を示す図、図2は本発明
による資材の運搬方法に用いる揚重装置が図1に示す構
築物のシャフト部分に仮設された状態の一例を示す図、
図3は図2に示す揚重装置の斜視図、図4は図2に示す
揚重装置における上部反力桁部分の一例を示す斜視図、
図5は図2に示す揚重装置における下部反力桁部分の一
例を示す斜視図、図6乃至図7は図2に示す揚重装置の
クライミング動作の一例を示す図、図8乃至図10は図
4に示す上部反力桁の別の例を示す図、図11は本発明
による揚重装置の別の実施例を示す図、図12は図2又
は図11に示す揚重装置の横移動動作の一例を示す図で
ある。
【0007】ビル等の構築物1には、図1に示すよう
に、各階の居住スペース2が上下に積層される形で構築
されており、構築物1の上下に隣接する各居住スペース
2、2間には、コンクリート躯体によるスラブ3がそれ
ぞれ打設されている。構築物1の水平方向中央部分には
各居住スペース2を垂直方向に連通させる形のシャフト
5が、各階のスラブ3にそれぞれ開口部が形成される形
で配設されており、いま、構築物1は未だ構築中である
ために、シャフト5の上下は屋上1a部分と地盤6が連
通する形で開放されている。なお、シャフト5は後に構
築物1にエレベータ等を設備するための開口スペースで
あったり、屋上1a等に仮設されるクレーン7等により
地盤6上の資材を居住スペース2に揚重等する為の、後
にスラブ打設閉合される仮設作業スペースであったりす
るが、シャフト5はスラブ3のコンクリートを打設する
際に、予め該シャフト5部分のみがコンクリート打設さ
れないように型枠組みされて形成された空間である。シ
ャフト5は各階において居住スペース2とそれぞれ水平
方向に連通しており(即ち居住スペース2との間には未
だ壁等が形成されていない)、シャフト5の図中矢印
A、B方向及び矢印C、D方向側には、図2に示すよう
に、H型鋼等による鉄骨梁25が、各居住スペース2の
スラブ3上の端部に仮置きされる形で、又はスラブ3上
の適宜箇所間に懸架される形で配設されている。シャフ
ト5には図1中下部に示す揚重装置9が、該シャフト5
内を上下に移動自在で且つ該シャフト5の図中左右にあ
る各階の居住スペース2内に退避自在な形で配置されて
おり、揚重装置9はシャフト5内に位置するとき、図6
又は図7に示すように、該揚重装置9自体の下部に配置
するベース10と上部に配置するテーブル11のいずれ
か一方又は両方が、図4、図5に示す反力桁13、15
を前記鉄骨梁25上に展開固定させることにより、スラ
ブ3に支持された状態になっている。
【0008】即ち、揚重装置9は図2、図3に示すよう
に、図中上下一対に示す形の2枚の鋼板からなるベース
10(図中下側)とテーブル11(図中上側)を有して
おり、ベース10とテーブル11とは、油圧ジャッキ1
20を介して上下方向に伸縮駆動される形のパンタグラ
フ機構12により、該ベース10とテーブル11のどち
らか一方に対して他方が近接遠退し得る形で連結されて
いる。テーブル11の上面部分には資材積載面11aが
形成されており、テーブル11の図2中左右にはそれぞ
れ紙面の手前と奥に図4に示すような反力桁13が(即
ち4ヶの反力桁13が)、支持部130が該テーブル1
1の左右側端部分を軸として図中矢印P方向に展開駆動
自在な形で設けられている。支持部130は反力桁13
に内蔵された展開駆動機構131により、図4中実線又
は破線又は一点鎖線で示す状態のいずれかにおいて、固
定支持されることが出来るようになっている。ベース1
0の下部には、揚重装置9が居住スペース2内のスラブ
3上等を走行する為の複数の車輪23が、それぞれ転動
自在な形で、該ベース10の底部4部分等に適宜装着さ
れており、ベース10の図中上側左右にはそれぞれ、図
5に示すような反力桁15が、支持部150が伸縮ジャ
ッキ151を介して昇降自在で且つ該伸縮ジャッキ15
1の上端部分を軸として図中矢印P方向に展開駆動自在
な形で、設けられている。支持部150は、反力桁15
に内蔵された展開駆動機構152により、図5中実線又
は一点鎖線で示す状態において、固定支持されることが
出来るようになっており、また、伸縮ジャッキ151の
伸縮状態如何に拘らず図中矢印P方向に展開駆動される
ことが出来るようにいる。また、各反力桁15は、支持
部150が伸縮ジャッキ151を介してベース10に対
して上昇したとき、図3に示すように、前記テーブル1
1の反力桁13の支持部130、130間に嵌入配置し
得るように形成されている。そして、揚重装置9は、そ
れぞれテーブル11側の反力桁13のみを介して又はベ
ース10側の反力桁15のみを介して、鉄骨梁25下の
スラブ3に支持される形で、シャフト5内に懸垂され得
る。また、ベース10上には階段ユニット16が挿着さ
れており、階段ユニット16の上部はテーブル11に設
けられた開閉式の昇降口111に接続されている。階段
ユニット16は、ベース10とテーブル11とのパンタ
グラフ機構12を介しての近接遠退動作に伴い、該パン
タグラフ機構12と連動する形で上下方向に伸縮し得る
形の折畳み式の階段になっている。
【0009】構築物1と揚重装置9等は以上のような構
成を有しているので、居住スペース2の下層階側から上
層階側へ資材、機材等を運搬する場合には、該揚重装置
9を介して、シャフト5を搬送路として用いて資材21
の運搬作業を行う。即ち、例えばいま図6に示すよう
に、テーブル11側の反力桁13の支持部130が展開
駆動機構131を介して、N−1階のスラブ3上に、図
4中実線で示すように展開した状態で固定されて、ま
た、ベース10側の反力桁15は支持部150が収納状
態にあるとき、揚重装置9はシャフト5において、N−
1階部分のスラブ3に鉄骨梁25を介して支持されてい
る。そこで例えば、N−1階部分の図6中左側に示す居
住スペース2において用いた型枠等の資材21をN階部
分の居住スペース2に揚重するには、まず、当該N−1
階部分にある資材21を資材積載面11aに搭載する。
なお、この際ベース10のテーブル11に対する配置位
置、即ちパンタグラフ機構12の伸縮状態は任意である
が、反力桁15、15の支持部150はパンタグラフ機
構12の伸縮状態如何に拘らず伸縮ジャッキ151を介
してベース10に対して任意の位置に配置し得るので
(但し、当然可動範囲内に限定されるが)、該反力桁1
5を介してベース10をN−1階又はN−2階のスラブ
3に支持させておけば、資材運搬作業時の安全性を高め
ることが出来る。こうして資材積載面11aに資材21
を搭載したなら、次に当該資材21をシャフト5内を上
昇させる為に、まず、パンタグラフ機構12を収縮させ
てベース10を図6中矢印E方向へ移動させることによ
りテーブル11に接近させておく。そして、反力桁15
の、伸縮ジャッキ151を収縮させて展開駆動機構15
2を駆動することにより支持部150を、図5中実線で
示すようにN−1階部分のスラブ3上に展開させた状態
で固定する。すると、これによりベース10がテーブル
11と同時にN−1階部分の図中左右のスラブ3、3に
支持されるので、ここで、伸縮ジャッキ151が伸縮し
得ないように固定すると、ベース10がN−1階部分の
スラブ3、3を介して配置固定される(図7中ベース1
0部分参照)。そこで、テーブル11の各反力桁13の
支持部130を図6中矢印Q方向、即ち図4中一点鎖線
で示すように収納し、即ちテーブル11側の支持状態を
解除する。そして、この状態において、パンタグラフ機
構12を伸長駆動させると、テーブル11は、図7に示
すように、スラブ3、3を介して配置固定されたベース
10に対して該パンタグラフ機構12のストローク分だ
け上昇させられる。すると、テーブル11は、反力桁1
3の支持部130がスラブ3の端部に干渉されることな
く円滑に上昇し、即ちテーブル11がN階部分のスラブ
3位置より上方に位置することがことが出来る。そこ
で、こうしてテーブル11をN階部分のスラブ3の上方
まで上昇させておいて、資材積載面10aに搭載した資
材21を、例えば台車22に移動させる形で、居住スペ
ース2に受け渡して、運搬完了する。なお、こうして資
材積載面11aから資材21を荷降しする際には、反力
桁13の支持部130をN階部分のスラブ3上に展開固
定して、テーブル11がN階部分のスラブ3に支持され
た状態下において荷降し作業を行っても良い。また、反
力桁13の支持部130がテーブル11から突出して資
材積載面11aからの荷降し作業の障害となる場合に
は、ベース10を反力桁15を介してN階、又はN−1
階に支持させてから、テーブル11側の反力桁13の支
持部130を図4中点線で示すように収納した状態で、
資材21の荷降しを行っても差し支えない。また、ベー
ス10側の反力桁15の支持部150が、N階のスラブ
上において反力桁13の支持部130、130間に突出
配置すると荷降しの障害となる場合にはテーブル11を
反力桁13を介してN階に支持させた状態で、支持部1
50を図5中一点鎖線で示すように収納してから伸縮ジ
ャッキ151を介して適宜下降させておいても良い。
【0010】こうしてN−1階からN階への資材21の
運搬を完了して、再び揚重装置9を、N−1階からN階
への資材運搬に用いる場合には、上述したと逆の順序を
辿ることにより、即ちベース10を反力桁15を介して
N−1階に懸垂支持させた状態に戻してから、テーブル
11をN−1階に下降させて、再び資材の運搬作業を繰
返す。また、テーブル11を更にN+1階へ上昇させた
い場合には、反力桁13を介してテーブル11をN階に
支持させておいてから、パンタグラフ機構12を介して
ベース10を該テーブル11に近接させる形で上昇させ
て、そして、前述したと同様にベース10を反力桁15
を介してテーブル10と共にN階に支持させてから、テ
ーブル11をパンタグラフ機構12を介してN+1階ま
で上昇させることにより、揚重装置9を更に一階層分ク
ライミングさせることが出来る。こうして、揚重装置9
は、反力桁15と反力桁13を介してベース10とテー
ブル11とのいずれか一方が又は両方が同時に、順々に
スラブ3に反力を求めることにより、パンタグラフ機構
12を介してシャフト5を自在にクライミングしたり下
降したりすることが出来る。従って、資材積載面11a
に搭載される資材21はN−1階からN階や更にN+1
階へと、又はその逆の下層階へと、構築物1における任
意の施工階に自在に運搬されることが出来る。従って、
資材21等の資材、機材はクレーン7を用いずとも、揚
重装置9を介して構築物1内の各施工箇所間で能率的に
運搬されることが出来る。
【0011】ところで、上述した運搬作業時に、階段ユ
ニット16は、該階段ユニット16自体が駆動機構を何
等持っていないことから特別に制御駆動されなくとも、
パンタグラフ機構12が伸縮駆動されると、これに連動
する形で上下方向に円滑に伸縮して、即ち折畳み又は展
張されることが出来る。そして、階段ユニット16は、
ベース10とテーブル11とが反力桁15、13を介し
て上下方向に隣接するスラブ3、3にそれぞれ支持され
た状態のとき、上下層階の居住スペース2、2を連絡さ
せることが出来るので、これを利用して、作業員が上下
の居住スペース2、2間を行き来することも出来る。す
ると、資材21の運搬作業時に必要に応じて随時作業員
が、居住スペース2の上下間を移動することが出来、こ
の際にはいちいちパンタグラフ機構12を油圧ジャッキ
11を介して伸縮駆動させる必要がないので、臨機応変
な運搬作業が可能になるとともに、当該階段ユニット1
6自体を仮設階段として他の作業に利用することも出来
る。また、テーブル11の昇降口111は、階段ユニッ
ト16を使用する必要がないときは閉合しておいて、必
要に応じて開口することが出来るので、運搬作業時に作
業員が転落するような危険性を回避することが出来る。
同時に、運搬作業時にシャフト5に揚重装置9が配置し
ていること自体により、シャフト5が閉合されているの
で、構築物1の開口部分が安全養生されて、安全な運搬
作業が行われ得る。
【0012】こうして、シャフト5を利用して、揚重装
置9をクライミングさせつつ構築物1の上下の各施工箇
所間でやり取りすることにより、転用型枠等の資材21
を能率良く運搬することが出来るが、構築物1において
は、屋上1a等に仮設されているクレーン7を介して、
地盤6上の資材を上層階部分の居住スペース2に運搬す
るのに、シャフト5内を通過させる形で揚重するのが好
都合な場合もある。即ち、構築物1の外側周囲に足場が
組んであり、当該足場がクレーン7により揚重された資
材の受け渡しの障害となる場合である。この際には、シ
ャフト5をクレーン7用の搬送路として使用する為に、
該シャフト5は図1中上下方向に、屋上1a部分と地盤
6とが連通する形で、開放されなければならない。そこ
で、こういった場合に備え、シャフト5にいま配置され
ている揚重装置9は、図12に示すように、該シャフト
5から速やかに退避することが出来るように構成されて
いる。即ち、例えば図6に示すように、テーブル11側
の反力桁13を介してN−1階部分のスラブ3に支持さ
れている揚重装置9は、パンタグラフ機構12を介し
て、ベース10底に装着されている複数の車輪23を、
シャフト5内におけるN−1階とN−2階の間に位置さ
せることが出来る。そこで、該複数の車輪23をN−1
階とN−2階の間に位置させておいて、N−2階部分の
図6中左右のスラブ3、3間に鉄骨等による仮設軌条
(図示せず)を懸架させてから、パンタグラフ機構12
を伸長駆動させてベース10を下降させることにより、
該仮設軌条上に車輪23、従ってベース10をを配置さ
せるようにする。こうしておいて、次に、反力桁13が
N−1階部分の図中左右にあるスラブ3、3間を通過し
得るように収納状態にしてから、パンタグラフ機構12
と伸縮ジャッキ151を収縮駆動させると、テーブル1
1と反力桁15がN−1階とN−2階の間の位置まで下
降して、揚重装置9は最収縮状態になる。そこで、最収
縮状態になった揚重装置9を、図12に示すように仮設
軌条上を横移動させて、複数の車輪23を介して仮設軌
条上からスラブ3上へ走行させることにより、シャフト
5からN−2階部分の居住スペース2に退避させて、そ
して前記仮設軌条をシャフト5から撤去すると、これに
よりシャフト5を開放することが出来る。こうして、揚
重装置9は任意の居住スペース2に退避する形で、いつ
でもシャフト5から退避することが出来るので、シャフ
ト5を必要に応じて、クレーン7の搬送路として地盤6
上の資材を上層階部分の居住スペース2まで通過させる
のに用いることも出来る。またこうして、開放された状
態のシャフト5を通過させる資材揚重作業が終了して、
再び各施工箇所間における上下部分の資材、機材等の運
搬に揚重装置9を用いる場合には、上述したと同様の逆
の順序を辿ることにより再びシャフト5に該揚重装置9
を配置させることが出来る。なお、こうして居住スペー
ス2とシャフト5との間で揚重装置9が行き来すると
き、揚重装置9は、シャフト5内において反力桁13を
介してテーブル11側がスラブ3、3に懸垂支持された
状態で、ベース10を昇降させることが出来るので、こ
れを利用することにより、揚重装置9の車輪23による
仮設軌条を介した支持状態と反力桁13、15による支
持状態との移行を、揚重装置9全体を揚重又は牽引する
為の専用のジャッキ等を用いずとも円滑に行うことが出
来る。従って、揚重装置9はこうして、構築物1内の任
意の居住スペース2とシャフト5との間を自在に行き来
することが出来るので、資材積載面10aに重量物を搭
載したままの揚重装置9を、構築物1の任意の施工箇所
から遠隔した他の任意の施工箇所へ移動させることも容
易に出来る。即ち、運搬すべき資材、機材等が重量物で
あっても必ずしもクレーン7を用いる必要はなく、構築
物1内の施工箇所間における資材運搬作業は専らシャフ
ト5に配置した揚重装置9を用いて行うことが出来る。
すると、クレーン7には専ら、地盤6上の資材を構築物
1の高層階部分に揚重したり、揚重装置9を介しては揚
重し得ない特殊な資材のみを運搬するように、資材運搬
作業を分担させることが出来るので、これによりクレー
ン7の稼働率が上がり、構築物1を構築する際の資材運
搬作業にかかる時間を節減させて、即ち運搬作業の効率
化が図られて、延いては構築物1全体の施工工期を短縮
化することが出来る。
【0013】なお、上述した実施例においては、テーブ
ル11に支持部130が展開式の4ヶの反力桁13が設
けられている揚重装置9の例を述べたが、反力桁13は
図8に示すように、支持部17がネジジャッキ171を
介してケーシング172部分から図8中矢印R方向にス
ライド式に突出駆動され得る形に構成されていても構わ
ない。そして、支持部17は、シャフト5内におけるテ
ーブル11の配置様態や揚重装置9の資材積載重量に応
じて、その突出方向が図8に示すように資材21の荷積
み荷降し方向DRと直交していたり、図9に示すように
資材21の荷積み荷降し方向DRに沿っていたり、いず
れであっても何等差し支えなく、また該支持部17の突
出方向を選択的に設定し得るように、反力桁13自体が
ケーシング172ごとテーブル11に対して旋回するよ
うに構成されていても良い。さらに、反力桁13は、そ
の支持部130、17等が揚重装置9の重量を支持して
いる状態のときにはテーブル11からの展開又は突出状
態が堅固に維持されて、且つ、テーブル11を移動させ
たり荷積み荷降ししたりする際には出来るだけテーブル
11の外縁より内側へ収納されているのが好ましく、例
えば図10に示すように、ネジジャッキ171を介して
上下方向にスライド自在で且つテーブル11の外縁に対
して展開又は突出し得るように構成されていても良く、
その他、反力桁13は、上述したように収納性と支持性
の両方を備えて、揚重装置9自体が他の装置に頼ること
なくシャフト5内を昇降し得るようなものであればどの
ように構成されていても良い。なお、ベース10側の反
力桁15も同様に、収納性と支持性の両方を備えて揚重
装置9が自力昇降し得るものであれば、その構成が任意
に変更されて構わず、例えば伸縮ジャッキ151の代り
に適当なるパンタグラフ機構が用いられていても良い。
【0014】また、ベース10側の反力桁15は、上述
した実施例のように伸縮ジャッキ151等を介してベー
ス10に対して独立した形で上下に移動されるようにな
っていなくとも構わず、例えば図11に示すように、ベ
ース10の図11中紙面の手前部分と奥側部分とにU字
型の支持フレーム19、19が装着されていて、該支持
フレーム19、19の先端側面部分を介して支持部2
0、20が突出駆動され得るように、揚重装置9’が構
成されていても良い。図11に示す場合には、テーブル
11側の反力桁13もまた、ベース10側の反力桁15
に対応する形で、該テーブル11の左右の側面部11
b、11bから支持部17’が突出駆動され得るように
構成されており、テーブル11はパンタグラフ機構12
の最収縮時にベース10と干渉し合うことがないよう
に、即ち該テーブル11が支持フレーム19、19間に
配置し得るように形成されている。そして、ベース10
側の反力桁15は、テーブル11が反力桁13を介して
スラブ3に支持された状態において(即ち支持部17’
が鉄骨梁25等の上に突出支持された状態で)、パンタ
グラフ機構12を介してベース10及び支持フレーム1
9、19の昇降と連動して上下に移動させられる。この
際、反力桁15が、図11に示すように鉄骨梁25上に
あるときは、単に支持部17’を後退させるだけで迅速
に支持フレーム19内に収納することが出来、また、ベ
ース10の昇降と連動する形で反力桁15が上下に移動
するので、資材積載面11aを昇降させたり揚重装置
9’自体をクライミングさせたりする際のスピードアッ
プを図ることが出来る。また、図11に示す揚重装置
9’はテーブル11上に何等突起物が設けられていない
ことにより、資材積載面11aの面積、延いてはシャフ
ト5の横断面積を一杯に利用することが出来るので、資
材、機材等の運搬作業時に、大容量の資材を搭載した
り、作業員や台車22等をも無理なく積載して、一層作
業の効率化を図ることが可能になる。また、実施例にお
いては、揚重装置9(9’)がシャフト5を介して、構
築物1の一階層分づつ資材運搬したりクライミングした
りする例を述べたが、パンタグラフ機構12のストロー
クを適宜設定することにより、テーブル11をベース1
0に対して2乃至3階層分持ち上げることも可能であ
る。また、パンタグラフ機構12に代るベース10とテ
ーブル11との近接遠退駆動手段として、テレスコピッ
クシリンダによる駆動機構を用いても良く、また、階段
ユニット16は、パンタグラフ機構12と連動する形
で、折畳み展張されることが出来ればその構成は任意で
あり、更に揚重装置9、(9’)が用いられる建物は構
築物1に限定されるものではなく、また、揚重装置9、
(9’)は揚重作業がないときには、シャフト5を安全
に塞ぐことが出来る仮設テーブルとして、又は階段ユニ
ット16を利用して仮設階段として用いることが出来
る。さらに、構築物1には、シャフト5が複数設けられ
ていても差し支えなく、また、資材21等の資材を運搬
する際に、揚重装置9が複数用いられても何等差し支え
ない。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
構築物1の上下に積層する複数階を連通するシャフト5
を各階のスラブ3に開口部を形成する形で設けておき、
前記シャフト5に、パンタグラフ機構12、反力桁1
3、反力桁15等の自力昇降手段を有する揚重装置9
を、前記各階の内のいずれか1つの階のスラブ3に支持
させる形で配設し、前記シャフト5に配設された揚重装
置9に資材21を積んで、該資材21を積んだ揚重装置
9を前記自力昇降手段を介して該シャフト5内を昇降さ
せることにより資材21を運搬するようにして構成した
ので、揚重装置9が、構築物1を構築する際に必要な資
材21を、シャフト5を介して各階のスラブ3上に運搬
することが出来る。すると、構築物1のある階のスラブ
3上にある任意の施工箇所から該施工箇所の上又は下に
ある他の階の施工箇所へ、即ち互いに隣接する階の各施
工箇所間において資材を運搬するのに、専らシャフト5
を搬送路として揚重装置9を介して資材運搬作業を行う
ことが出来る。すると、構築物1の屋上1a等の屋外部
分に設置されるクレーン7等の揚重機は、専ら地盤6上
にある資材を構築物1の高層部分等に揚重運搬する作業
を分担することが出来るので、構築物1のシャフト5と
屋外部分の両方を介して効率的に資材運搬作業を行うこ
とが出来るので、資材運搬作業にかかる時間が節減され
る。すると特に、構築物1が大型ビル、超高層ビルであ
る場合には、資材運搬作業の効率化を図ることにより工
期の大幅な短縮化が可能となる。また、本発明による資
材運搬方法は、運搬作業に必要な装置等をシャフト5に
固定する必要がないので、構築物1の単なる縦方向開口
部分であるシャフト5を、必要に応じて揚重装置9を介
して資材運搬用の搬送路として、また、クレーン7によ
る搬送路として、更には階段ユニット16等を仮設して
垂直方向の搬路としたり、仮設軌条等を懸架して水平方
向の搬路としたりと、該シャフト5を多様途に、且つ開
口部分を閉塞利用することにより安全養生しつつ効率良
く利用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】構築物の一例を示す図である。
【図2】本発明による資材の運搬方法に用いる揚重装置
が図1に示す構築物のシャフト部分に仮設された状態の
一例を示す図である。
【図3】図2に示す揚重装置の斜視図である。
【図4】図2に示す揚重装置における上部反力桁部分の
一例を示す斜視図である。
【図5】図2に示す揚重装置における下部反力桁部分の
一例を示す斜視図である。
【図6】図2に示す揚重装置のクライミング動作の一例
を示す図である。
【図7】図2に示す揚重装置のクライミング動作の一例
を示す図である。
【図8】図4に示す上部反力桁の別の例を示す図であ
る。
【図9】図4に示す上部反力桁の別の例を示す図であ
る。
【図10】図4に示す上部反力桁の別の例を示す図であ
る。
【図11】揚重装置の別の実施例を示す図である。
【図12】図2又は図11に示す揚重装置の横移動動作
の一例を示す図である。
【符号の説明】
1……構築物 3……スラブ 5……シャフト 9、(9’)……揚重装置 10……ベース 12……パンタグラフ機構(自力昇降手段) 13、15……反力桁(自力昇降手段) 21……資材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構築物の上下に積層する複数階を連通する
    シャフトを各階のスラブに開口部を形成する形で設けて
    おき、 前記シャフトに自力昇降手段を有する揚重装置を、前記
    各階の内のいずれか1つの階のスラブに支持させる形で
    配設し、 前記シャフトに配設された揚重装置に資材を積んで、該
    資材を積んだ揚重装置を前記自力昇降手段を介して該シ
    ャフト内を昇降させることにより資材を運搬するように
    して構成した、資材の運搬方法。
JP3268411A 1991-09-19 1991-09-19 資材の運搬方法 Pending JPH05113034A (ja)

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