JPH05112659A - 難燃シ−トまたは難燃成形体 - Google Patents

難燃シ−トまたは難燃成形体

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JPH05112659A
JPH05112659A JP29780291A JP29780291A JPH05112659A JP H05112659 A JPH05112659 A JP H05112659A JP 29780291 A JP29780291 A JP 29780291A JP 29780291 A JP29780291 A JP 29780291A JP H05112659 A JPH05112659 A JP H05112659A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面からの含水無機化合物の脱落防止を図る
とともに発煙性が低く、かつ難燃性と機械的強度あるい
は成形性に優れた難燃シ−トまたは難燃成形体を得る。 【構成】 セルロ−ス繊維を固形分で 4〜50重量%、含
水無機化合物を固形分で20〜92重量%、合成高分子を固
形分で 2〜40重量%及び炭酸塩を含有し、かつ含水無機
化合物/炭酸塩が固形分で99.6/0.4 〜50/50の重量比
である難燃シ−トまたは難燃成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は難燃シ−トまたは難燃成
形体に関し、更に詳しくは、発煙性が低く、かつ難燃性
と機械的強度あるいは成形性に優れた難燃シ−トまたは
難燃成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、建築物の防火対策上、各種建
材に難燃性を付与する難燃シ−トの1種として、水酸化
アルミニウム粉体を多量に含有せしめたシ−トが使用さ
れている。この水酸化アルミニウム粉体を多量に含有せ
しめたシ−トは、水酸化アルミニウムの 200〜300 ℃に
おける脱水吸熱反応によって難燃化が図られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、この水酸化
アルミニウム粉体を多量に含有せしめたシ−トにおいて
も水酸化アルミニウム粉体のみでシ−トを製造すること
は今のところ技術的に不可能である。そこで、現在はセ
ルロ−ス繊維に各種有機結合材で水酸化アルミニウム粉
体を定着あるいは結合せしめる方法が採られている。し
かし、上記したセルロ−ス繊維、各種結合材および水酸
化アルミニウム粉体を多量に含有せしめたシ−トであっ
ても強制燃焼させたとき、含有するセルロ−ス繊維や有
機質結合材などの燃焼による発煙は避けられず、低発煙
化対策上、未だ不十分であった。また水酸化アルミニウ
ムの如き含水無機化合物を多量に含有せしめたシ−ト
は、一般に表面から含水無機化合物が脱落しやすい上
に、機械的強度も弱く、成形性にもきわめて乏しいとい
う難点を有していた。
【0004】これを改善するために熱硬化性樹脂、熱可
塑性樹脂あるいは合成ゴムなどの合成高分子を含有せし
めた場合、一般に難燃性が低下傾向となり、特に発煙量
は顕著に増大することとなる。従って、所定の難燃性を
確保し、特に発煙量を所定量以下に保つためには、含水
無機化合物を多量に含有せしめたシ−ト中に含有せしめ
得る合成高分子の含有量はごく少量にとどめる必要があ
り、このような状態では依然として、表面からの含水無
機化合物の脱落防止、機械的強度あるいは成形性の改善
を図るにはきわめて不十分なものであった。よって、さ
らに発煙性が低くかつ難燃性と機械的強度あるいは成形
性に優れた難燃シ−トまたは難燃成形体の開発が急がれ
ていた。本発明は、上記の課題を解決するためになされ
たもので、表面からの含水無機化合物の脱落防止を図る
とともに発煙性が低く、かつ難燃性と機械的強度あるい
は成形性に優れた難燃シ−トまたは難燃成形体を提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る難燃シ−ト
または難燃成形体は、セルロ−ス繊維を固形分で 4〜50
重量%、含水無機化合物を固形分で20〜92重量%、合成
高分子を固形分で 2〜40重量%及び炭酸塩を含有し、か
つ含水無機化合物/炭酸塩が固形分で99.6/0.4 〜50/
50の重量比としたものである。また、セルロ−ス繊維を
固形分で 4〜50重量%、ガラス繊維を固形分で 1〜50重
量%、含水無機化合物を固形分で20〜92重量%、合成高
分子を固形分で 2〜40重量%及び炭酸塩を含有し、か
つ、含水無機化合物/炭酸塩が固形分で99.6/0.4 〜50
/50の重量比としたものである。
【0006】上記した含水無機化合物としては、水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ム、2水和石こう及びアルミン酸化カルシウム等を挙げ
ることができる。これらの化合物は何れも分子内に結晶
水を持ち、化学的に類似した構造を有する。また、含水
無機化合物はその種類によって、分解温度及び吸熱量に
幾分差があるが高温加熱時に分解して吸熱作用により難
燃効果を示すという点では全く共通している。従って、
基本的に前記含水無機化合物のいずれかを用いてもよい
が入手価格等の経済性をも考慮すると水酸化アルミニウ
ムが最適である。
【0007】本発明で使用する炭酸塩としては、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸スト
ロンチウム、炭酸ベリリウム、炭酸亜鉛等の中から少な
くとも1種類を選択して使用する。これらの炭酸塩は、
その種類により分解温度等に幾分差があるが、高温加熱
時に分解して二酸化炭素を発生し、後述する発煙量低減
効果を示すという点は全く共通している。従って、基本
的には前記炭酸塩のいずれを用いてもよいが、価格の面
からは炭酸カルシウムが好適である。また、上記した合
成高分子としてはフェノ−ル樹脂、メラミン樹脂、エポ
キシ樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などの熱
硬化性樹脂(繊維状のものも含む)もしくはポリオレフ
ィン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、メタクリ
ル樹脂、スチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹
脂等の熱可塑性樹脂(繊維状のものも含む)またはSB
R、NBR、MBR等の合成ゴム等の中から少なくとも
1種類を選択して使用する。これらの合成高分子は、そ
の種類により硬化温度、溶融軟化温度等に幾分差がある
が、加熱処理に伴う流動硬化作用あるいは軟化溶融、再
固化作用によりシ−トに各種成形賦形効果もしくは諸強
度の発現効果または含水無機化合物の脱落防止効果を与
えるという点では全く共通している。従って基本的に
は、前記合成高分子のいずれを用いてもよいが入手価格
等の経済性をも考慮するとフェノ−ル樹脂、ポリオレフ
ィン樹脂等が最適である。
【0008】本発明に係る難燃シ−トまたは難燃成形体
中の含水無機化合物の含有率範囲は固形分で20〜92重量
%好ましくは40〜90重量%である。その含有率が20重量
%未満では十分な難燃性と低発煙化効果が得られない。
反対に92重量%を超えた場合は含水無機化合物の過多に
より十分な機械的強度あるいは成形性を有する難燃シ−
トまたは難燃成形体を得ることができない。セルロ−ス
繊維の含有率範囲は固形分で 4〜50重量%、好ましくは
7〜35重量%である。その含有率が4重量%未満では十
分な抄紙性あるいは機械的強度が得られず、また、50重
量%を超えた場合は有機物質の過多により十分な難燃性
と低発煙化効果を有する難燃シ−トまたは難燃成形体を
得ることができない。合成高分子の含有率範囲は固形分
で 2〜40%好ましくは 5〜30重量%である。その含有率
が2重量%未満では、十分な機械的強度もしくは成形性
または含水無機化合物の脱落防止効果が得られず、ま
た、40重量%を超えた場合は有機物質の過多により十分
な難燃性と低発煙化効果が得られない。含水無機化合物
/炭酸塩の含有重量比率は、固形分で99.6/0.4 〜50/
50好ましくは99/1 〜60/40の重量比である。その含有
重量比率が99.6/0.4 よりも含水無機化合物過多側にあ
る場合、あるいは、50/50よりも炭酸塩過多側にある場
合には十分な発煙量低減効果が得られない。
【0009】本発明の難燃シ−トまたは難燃成形体は、
上記配合量の下にセルロ−ス繊維/含水無機化合物/炭
酸塩/合成高分子という構成で消防法施行令に基づくJ
ISA1322の防炎1級もしくは2級または3級に合
格する難燃性を得ることができる。しかし、建設省告示
に基づく、さらに厳しいJIS A1321の表面燃焼
試験では亀裂等を生じることがある。そこで、前記した
厳しい条件の表面燃焼試験に合格するために、本発明
は、ガラス繊維を配合し、さらに上記配合量の下にセル
ロ−ス繊維/ガラス繊維/含水無機化合物/炭酸塩/合
成高分子という構成にすることで亀裂等の発生を回避し
建設省告示の不燃材料(難燃1級)、準不燃材料(難燃
2級)、難燃材料(難燃3級)等に合格する難燃性を得
ることができる。ガラス繊維の含有率範囲は固形分で 1
〜50重量%、好ましくは 3〜30重量%である。その含有
率が1重量%未満では、強制燃焼時の保形性すなわちJ
IS A1321の表面燃焼試験での亀裂発生回避効果
等が不十分であり、また50重量%を超えた場合は、十分
な抄紙性が得られない。
【0010】本発明の難燃シ−トまたは難燃成形体は上
記配合量の下にセルロ−ス繊維/含水無機化合物/炭酸
塩/合成高分子あるいはセルロ−ス繊維/ガラス繊維/
含水無機化合物/炭酸塩/合成高分子という構成である
が、含水無機化合物または炭酸塩等の歩留を向上させる
ための各種の有機系歩留向上剤あるいは必要に応じて炭
素繊維、ロックウ−ル繊維等の無機繊維または着色のた
めの合成染料等を含有していてもよい。また用途によっ
ては、難燃シ−トまたは難燃成形体の機械的強度もしく
は後加工適性の改善等を図るべく、乾燥または湿潤紙力
増強剤、サイズ剤、耐水化剤等を含有せしめるべきこと
は言うまでもない。本発明の難燃シ−トまたは難燃成形
体に合成高分子を含有せしめる方法としては合成高分子
の液状物、繊維状物あるいは粒状物等を原料スラリ−中
に内添したり、紙層形成後あるいは成形後に塗布または
含浸するなどすればよい。
【0011】含水無機化合物または炭酸塩を含有せしめ
る方法としては、含水無機化合物または炭酸塩を含有す
る塗料をシ−トまたは成形体に塗布あるいは含浸せしめ
るなどの方法も考えられるが、所定の含水無機化合物ま
たは炭酸塩の含有量を確保し、あるいは厚さ方向での品
質の均一化を図るためには、原料スラリ−中に含水無機
化合物または炭酸塩を粉体状あるいはスラリ−状にて内
添する方法が最も好ましい。この場合セルロ−ス繊維、
ガラス繊維、含水無機化合物、炭酸塩及び合成高分子の
添加方法及び添加順序等は任意であり、必要に応じ叩解
処理等を施してもよい。こうして得た原料スラリ−を用
いて本発明に係る難燃シ−トまたは難燃成形体を製造す
るには、通常の抄造法により難燃シ−トを得ることがで
き、また該抄造法により得た難燃シ−トを通常の成形法
によって難燃成形体を得ることができる。すなわち抄造
については通常の長網、丸網あるいは傾斜網等の抄造網
上に前記原料スラリ−を供給し、濾過、脱水した後、圧
搾、乾燥すればよい。また、必要により各種コンビネ−
ション網や、多槽丸網及び各種ラミネ−タ−などにより
紙層を2層以上重ね合わせてもよい。また、成形体につ
いては、抄造して得られた難燃シ−トに従来慣用の成形
法を単独で、あるいは2種以上を組み合わせて適用する
ことにより所望の難燃成形体が得られる。さらに、用途
によっては、得られた難燃シ−トまたは難燃成形体に各
種塗料の吹付けもしくは塗布あるいは印刷などの表面処
理を施したり、あるいは化粧板、レザ−、合成樹脂膜等
を貼り合わせるなどして、該難燃シ−トまたは難燃成形
体の付加価値を一段と高めることができることは言うま
でもない。
【0012】本発明の難燃シ−トまたは難燃成形体は含
水無機化合物と炭酸塩、あるいはガラス繊維と含水無機
化合物と炭酸塩を含有するだけで優れた難燃性を発揮す
るが、従来慣用の難燃剤の使用を防げるものではない。
併用可能な難燃剤としては有機リン化合物、含リン含窒
素有機化合物、スルファミン酸塩、無機リン酸塩、含ハ
ロゲン化物及びアンチモン系化合物の公知の難燃剤を挙
げることができる。また、該難燃剤の使用方法として
は、原料スラリ−中に内添せしめるか、抄造工程中もし
くは抄造後または成形後に塗布または含浸せしめる等の
方法が挙げられる。ただし、この場合、含水無機化合物
と炭酸塩、あるいはガラス繊維と含水無機化合物と炭酸
カルシウムの含有率を考慮して難燃剤の含有量を定める
べきことは当然である。
【0013】
【作用】本発明における低発煙性の発現機構の詳細につ
いては未だ不明であるが、含水無機化合物/炭酸塩の含
有重量比率が所定の範囲にある場合、セルロ−ス繊維及
び合成高分子等の有機物質あるいはこれらの燃焼生成物
と含水無機化合物と炭酸塩あるいはこれらの熱分解生成
物との間の物理的・化学的相互作用によるものと考えら
れる。即ち、後述するように、炭酸塩をごく微量含有せ
しめるだけで、きわめて顕著な低発煙化効果が認めら
れ、かつ含水無機化合物/炭酸塩の含有比率が所定範囲
からはずれるとこのような低発煙化効果は顕著でなくな
り、後述の図1、図2及び図3に示す通りシ−ト中の含
水無機化合物/炭酸塩の含有比率の変化に対応して発煙
係数(発煙量)が鋭い極小値を示して変化することか
ら、含水無機化合物の熱分解によって生成した水蒸気と
炭酸塩の熱分解によって生成した二酸化炭素とセルロ−
ス繊維及び合成高分子等の有機物質あるいはその燃焼生
成物との間の相剰的相互作用により、燃焼状態を規定す
るパラメ−タの1つとして知られている燃焼雰囲気内の
一酸化炭素/二酸化炭素比率への影響とも相俟まって結
果的にきわめて特異かつ強力な発煙量低減効果が発現す
るものと考えられる。また含水無機化合物と炭酸塩の併
用によるこれらの熱分解温度の差による段階的吸熱分解
反応の効果も考えられよう。
【0014】
【実施例】次に本発明を以下の実施例に基づいてさらに
具体的に説明する。本実施例中の各項目の測定は次の方
法により行った。 米坪:JIS P−8118による。 厚さ及び密度:JIS P−8118による。 発煙性(発煙係数):JIS A−1321の表面
燃焼試験による。 難燃性1:JIS A−1322による。 難燃性2:JIS A−1321の表面燃焼試験に
よる。 粉落性:シ−トの表面を黒色紙でこすり黒色紙への
脱落粉体の付着状況により、多量に粉落を認めた場合を
×で示し、粉落の程度が少ない場合を○とした。 裂断長:JIS P−8113による。 曲げ強度:JIS A−5907による。
【0015】実施例1 市販の針葉樹系未晒硫酸塩パルプを離解機にて離解して
得たセルロ−ス繊維分散液の所定量を取り、これに水酸
化アルミニウム粉体(平均粒径5.7 μm である。以下同
じ)、炭酸カルシウム粉体(平均粒径1.5 μmである。
以下同じ)及び粉体状フェノ−ル樹脂(平均粒子径30μ
m である。以下同じ)を添加し、攪拌機にて十分に分散
混合後、角型テスト抄紙機にて手抄を行い、シ−トAを
得た。シ−トAについて、各成分の含有率及び含水無機
化合物/炭酸カルシウムの含有重量比率を表1に示すと
ともに、厚さ、密度、発煙係数及び難燃性をそれぞれ測
定し、その結果を表1及び図1に示した。次に、シ−ト
Aを熱プレスにて加熱処理(温度200 ℃、圧力5kg/cm
2 、時間3分)した後の発煙係数、難燃性、裂断長及び
曲げ強度をそれぞれ測定し、その結果を表1及び図1に
併せて示した。
【0016】実施例2、3及び比較例1 実施例1において、各成分の配合量を変化させた以外は
実施例1と同様にしてシ−トB(実施例2)、シ−トC
(実施例3)及びシ−トD(比較例1)を得た。シ−ト
D(比較例1)は含水無機化合物/炭酸カルシウムの含
有重量比率を本発明で特定した範囲外とした場合であ
る。シ−トB、シ−トC、シ−トDについて各成分の含
有率及び含水無機化合物/炭酸カルシウムの含有重量比
率を表1に示すとともに、厚さ、密度、発煙係数及び難
燃性をそれぞれ測定し、その結果を表1及び図1に示し
た。次に、シ−トB、シ−トC及びシ−トDを実施例1
と同様にして熱プレスにて加熱処理した後の発煙係数、
難燃性、裂断長及び曲げ強度をそれぞれ測定し、その結
果を表1及び図1に併せて示した。
【0017】比較例2、3 実施例1において、炭酸カルシウムを添加しないで、か
つ含水無機化合物/炭酸カルシウムの含有重量比率を本
発明で特定した範囲外とした場合(比較例2)、あるい
は粉体状フェノ−ル樹脂を添加しない場合(比較例3)
以外は実施例1と同様にして、シ−トE(比較例2)及
びシ−トF(比較例3)を得た。シ−トE及びシ−トF
について、各成分の含有率及び含水無機化合物/炭酸カ
ルシウムの含有重量比率を表1に示すとともに、厚さ、
密度、発煙係数及び難燃性をそれぞれ測定し、その結果
を表1及び図1に示した。次に、シ−トE及びシ−トF
を実施例1と同様にして熱プレスにて加熱処理した後の
発煙係数、難燃性、裂断長及び曲げ強度をそれぞれ測定
し、その結果を表1及び図1に併せて示した。
【0018】実施例4 実施例1で得たセルロ−ス繊維分散液の所定量に繊維状
ポリオレフィン樹脂(市販のポリエチレン系合成パルプ
である。以下同じ)を混合した後、水酸化マグネシウム
粉体(平均粒径10μm である。以下同じ)及び炭酸カル
シウム粉体を添加し、攪拌機にて十分に分散混合後、角
型テスト抄紙機にて手抄を行いシ−トGを得た。シ−ト
Gについて、各成分の含有率及び含水無機化合物/炭酸
カルシウムの含有重量比率を表1に示すとともに厚さ、
密度、発煙係数及び難燃性をそれぞれ測定しその結果を
表1に示した。次に、シ−トGを実施例1と同様にして
熱プレスにて加熱処理した後の発煙係数、難燃性、裂断
長及び曲げ強度をそれぞれ測定し、その結果を表1に併
せて示した。
【0019】比較例4 実施例4において、炭酸カルシウムを添加しないで、か
つ含水無機化合物/炭酸カルシウムの含有重量比率を本
発明で特定した範囲外とした以外は実施例4と同様にし
て、シ−トHを得た。シ−トHについて、各成分の含有
率及び含水無機化合物/炭酸カルシウムの含有重量比率
を表1に示すとともに、厚さ、密度、発煙係数及び難燃
性をそれぞれ測定し、その結果を表1に示した。次に、
シ−トHを実施例1と同様にして熱プレスにて加熱処理
した後の、発煙係数、難燃性、裂断長及び曲げ強度をそ
れぞれ測定し、その結果を表1に併せて示した。
【0020】実施例5、比較例5 実施例1において、粉体状フェノ−ル樹脂に代えて、液
状アクリル樹脂(市販の熱可塑性アクリル酸エステル、
酢酸ビニル共重合物である。以下同じ)を用いた場合
(実施例5)、あるいは粉体状フェノ−ル樹脂に代えて
液状アクリル樹脂を用い、炭酸カルシウム粉体を添加し
ないで、かつ含水無機化合物/炭酸カルシウムの含有重
量比率を本発明で特定した範囲外とした場合(比較例
5)以外は実施例1と同様にして、シ−トI(実施例
5)及びシ−トJ(比較例5)を得た。シ−トI及びシ
−トJについて、各成分の含有率及び含水無機化合物/
炭酸カルシウムの含有重量比率を表1に示すとともに、
厚さ、密度、発煙係数及び難燃性をそれぞれ測定し、そ
の結果を表1に示した。次に、シ−トI及びシ−トJを
実施例1と同様にして熱プレスにて加熱処理した後の発
煙係数、難燃性、裂断長及び曲げ強度をそれぞれ測定
し、その結果を表1に併せて示した。
【0021】
【表1】
【0022】実施例6、7、8、比較例6 実施例1において、セルロ−ス繊維分散液にガラス繊維
(繊維径は3μm である。以下同じ)を配合した以外は
実施例1と同様にしてシ−トK(実施例6)、シ−トL
(実施例7)、シ−トM(実施例8)及びシ−トN(比
較例6)を得た。シ−トN(比較例6)は含水無機化合
物/炭酸カルシウムの含有重量比率を本発明で特定した
範囲外とした場合である。シ−トK、シ−トL、シ−ト
M及びシ−トNについて各成分の含有率及び含水無機化
合物/炭酸カルシウムの含有重量比率を表2に示すとと
もに、厚さ、密度、発煙係数及び難燃性をそれぞれ測定
しその結果を表2及び図2に示した。次に、シ−トK、
シ−トL、シ−トM及びシ−トNを実施例1と同様に熱
プレスにて加熱処理した後の発煙係数、難燃性、裂断長
及び曲げ強度をそれぞれ測定し、その結果を表2及び図
2に併せて示した。
【0023】比較例7、8 実施例6において、炭酸カルシウム粉体を添加しない
で、かつ含水無機化合物/炭酸カルシウムの含有重量比
率を本発明で特定した範囲外とした場合(比較例7)あ
るいは粉体状フェノ−ル樹脂を添加しない(比較例8)
以外は実施例6と同様にして、シ−トO(比較例7)及
びシ−トP(比較例8)を得た。シ−トO及びシ−トP
について、各成分の含有率及び含水無機化合物/炭酸カ
ルシウムの含有重量比率を表2に示すとともに、厚さ、
密度、発煙係数及び難燃性をそれぞれ測定し、その結果
を表2及び図2に示した。次に、シ−トO及びシ−トP
を実施例1と同様に熱プレスにて加熱処理した後の発煙
係数、難燃性、裂断長及び曲げ強度をそれぞれ測定し、
その結果を表2及び図2に併せて示した。
【0024】実施例9、10、11、比較例9 実施例6において、水酸化アルミニウム粉体に代えて水
酸化マグネシウム粉体を用いた以外は実施例6と同様に
して、シ−トQ(実施例9)、シ−トR(実施例1
0)、シ−トS(実施例11)及びシ−トT(比較例
9)を得た。シ−トT(比較例9)は含水無機化合物/
炭酸カルシウムの含有重量比率を本発明で特定した範囲
外とした場合である。シ−トQ、シ−トR、シ−トS及
びシ−トTについて、各成分の含有率及び含水無機化合
物/炭酸カルシウム含有重量比率を表2に示すととも
に、厚さ、密度、発煙係数及び難燃性をそれぞれ測定
し、その結果を表2及び図3に示した。次に、シ−ト
Q、シ−トR、シ−トS及びシ−トTを実施例1と同様
に熱プレスにて加熱処理した後の発煙係数、難燃性、裂
断長及び曲げ強度をそれぞれ測定し、その結果を表2及
び図3に併せて示した。
【0025】比較例10、11 実施例9において、炭酸カルシウム粉体を添加しない
で、かつ含水無機化合物/炭酸カルシウムの含有重量比
率を本発明で特定した範囲外とした場合(比較例1
0)、あるいは粉体状フェノ−ル樹脂を添加しない場合
(比較例11)以外は実施例9と同様にしてシ−トU
(比較例10)及びシ−トV(比較例11)を得た。シ
−トU及びシ−トVについて、各成分の含有率及び含水
無機化合物/炭酸カルシウムの含有重量比率を表2に示
すとともに厚さ、密度、発煙係数及び難燃性をそれぞれ
測定し、その結果を表2及び図3に示した。次に、シ−
トU及びシ−トVを実施例1と同様に熱プレスにて加熱
処理した後の発煙係数、難燃性裂断長及び曲げ強度をそ
れぞれ測定し、その結果を表2及び図3に併せて示し
た。
【0026】実施例12、13、比較例12、13 実施例6において、各成分の配合率を変化させた場合
(実施例12、13)、あるいは各成分の配合率を変化
させ、炭酸カルシウム粉体を添加しないで、かつ含水無
機化合物/炭酸カルシウムの含有重量比率を本発明で特
定した範囲外とした場合(比較例12、13)以外は実
施例6と同様にして、シ−トW(実施例12)、シ−ト
X(比較例12)、シ−トY(実施例13)及びシ−ト
Z(比較例13)を得た。シ−トW、シ−トX、シ−ト
Y及びシ−トZについて、各成分の含有率及び含水無機
化合物/炭酸カルシウムの含有重量比率を表2に示すと
ともに、厚さ、密度、発煙係数及び難燃性を測定し、そ
の結果を表2に示した。次に、シ−トW、シ−トX、シ
−トY及びシ−トZを実施例1と同様に熱プレスにて加
熱処理した後の発煙係数、難燃性、裂断長及び曲げ強度
をそれぞれ測定し、その結果を表2に併せて示した。
【0027】実施例14、比較例14 実施例4において、セルロ−ス繊維分散液にガラス繊維
を配合した場合(実施例14)、あるいはセルロ−ス繊
維分散液にガラス繊維を配合し、炭酸カルシウム粉体を
添加しないで、かつ含水無機化合物/炭酸カルシウムの
含有重量比率を本発明で特定した範囲外とした場合(比
較例14)以外は実施例4と同様にして、シ−ト(イ)
(実施例14)及びシ−ト(ロ)(比較例14)を得
た。シ−ト(イ)及びシ−ト(ロ)について、各成分の
含有率及び含水無機化合物/炭酸カルシウムの含有重量
比率を表2に示すとともに、厚さ、密度、発煙係数及び
難燃性を測定し、その結果を表2に示した。次に、シ−
ト(イ)及びシ−ト(ロ)を実施例1と同様に熱プレス
にて加熱処理した後の発煙係数、難燃性、裂断長及び曲
げ強度をそれぞれ測定し、その結果を表2に併せて示し
た。
【0028】実施例15、比較例15 実施例6において、粉体上フェノ−ル樹脂に代えて液状
アクリル樹脂を用いた場合(実施例15)、あるいは粉
体状フェノ−ル樹脂に代えて液状アクリル樹脂を用い、
炭酸カルシウム粉体を添加しないで、かつ含水無機化合
物/炭酸カルシウムの含有重量比率を本発明で特定した
範囲外とした場合(比較例15)以外は、実施例6と同
様にしてシ−ト(ハ)(実施例15)及びシ−ト(ニ)
(比較例15)を得た。シ−ト(ハ)及びシ−ト(ニ)
について、各成分の含有率及び含水無機化合物/炭酸カ
ルシウムの含有重量比率を表2に示すとともに厚さ、密
度、発煙係数及び難燃性をそれぞれ測定し、その結果を
表2に示した。次に、シ−ト(ハ)及びシ−ト(ニ)を
実施例1と同様に熱プレスにて加熱処理した後の発煙係
数、難燃性、裂断長及び曲げ強度をそれぞれ測定し、そ
の結果を表2に併せて示した。
【0029】
【表2】
【0030】実施例16 実施例1で得た熱プレス前のシ−トAを用いて、金型に
より2枚積層による積層成形(金型温度200 ℃、圧力2
kg/cm2、時間6分)を行い、2層が強固に接着した良好
な一体成形体を得た。得られた成形体1(ただし、厚さ
は8.4mm)の形状を図4に示す。
【0031】比較例16 比較例3で得た熱プレス前のシ−トFを用いて、実施例
16と同様にして、金型による積層成形を行ったが、2
層が接着せず、また割れも発生し一体成形体を得ること
ができなっかった。
【0032】実施例17 実施例5で得た熱プレス前のシ−トIを用いて、実施例
16と同様にして、金型による積層成形を行い、2層が
強固に接着した図4とほぼ同様な形状(ただし、厚さは
7.1mm )を有する良好な一体成形体を得た。
【0033】実施例18 実施例6で得た熱プレス前のシ−トKを用いて、実施例
16と同様にして、金型による積層成形を行い、2層が
強固に接着した図4とほぼ同様な形状(ただし、厚さは
9.8mm )を有する良好な一体成形体を得た。
【0034】実施例19 実施例9で得た熱プレス前のシ−トQを用いて、実施例
16と同様にして、金型による積層成形を行い、2層が
強固に接着した図4とほぼ同様な形状(ただし、厚さは
10.8mm)を有する良好な一体成形体を得た。
【0035】比較例17 比較例8で得た熱プレス前のシ−トP及び比較例11で
得た熱プレス前のシ−トVを用いて、実施例16と同様
にして、金型による積層成形を行ったが、2層が接着せ
ず、また割れも発生し、一体成形体を得ることができな
かった。
【0036】実施例20 実施例12で得た熱プレス前のシ−トWを用いて、実施
例16と同様(ただし、積層枚数を4枚とし、加熱時間
を15分とした)にして、金型による積層成形を行い4
層が強固に接着した良好な一体成形体を得た。得られた
成形体1(ただし、厚さは21.4mm)の形状を図5に示
す。
【0037】実施例21 実施例13で得た熱プレス前のシ−トYを用いて、金型
による2枚積層による積層成形(金型温度200 ℃、 圧力
2kg/cm2 、時間6分)を行い、2層が強固に接着した
良好な一体成形体を得た。得られた成形体1(ただし、
厚さは11.2mm)の形状を図6に示す。
【0038】実施例22 実施例15で得た熱プレス前のシ−ト(ハ)を用いて、
実施例16と同様にして、金型による積層成形を行い、
2層が強固に接着した図4とほぼ同様な形状(ただし、
厚さは9.7mm )を有する良好な一体成形体を得た。
【0039】実施例23 実施例1において、粉体状フェノ−ル樹脂に代えて市販
のSBR系ラテックスを用いた以外は実施例1と同様に
して、シ−トホを得た。シ−ト(ホ)について各成分の
含有率及び含水無機化合物/炭酸カルシウムの含有重量
比率を表3に記載するとともに厚さ、密度、発煙係数、
難燃性及び粉落性をそれぞれ測定し、その結果を表3に
示した。
【0040】比較例18、19 実施例23において、炭酸カルシウム粉体を添加しない
で、かつ含水無機化合物/炭酸カルシウムの含有重量比
率を本発明で特定した範囲外とした場合(比較例1
8)、あるいはSBR系ラテックスを添加しない場合
(比較例19)以外は実施例23と同様にして、シ−ト
(ヘ)(比較例18)及びシ−ト(ト)(比較例19)
を得た。シ−ト(ヘ)及びシ−ト(ト)について各成分
の含有率及び含水無機化合物/炭酸カルシウムの含有重
量比率を表3に記載するとともに、厚さ、密度、発煙係
数、難燃性及び粉落性をそれぞれ測定し、その結果を表
3に示した。
【0041】実施例24 実施例6において、粉体状フェノ−ル樹脂に代えて市販
のSBR系ラテックスを用いた以外は実施例6と同様に
して、シ−ト(チ)を得た。シ−ト(チ)について、各
成分の含有率及び含水無機化合物/炭酸カルシウムの含
有重量比率を表3に記載するとともに厚さ、密度、発煙
係数、難燃性及び粉落性をそれぞれ測定し、その結果を
表3に示した。
【0042】比較例20、21 実施例24において、炭酸カルシウム粉体を添加しない
で、かつ含水無機化合物/炭酸カルシウムの含有重量比
率を本発明で特定した範囲外とした場合(比較例2
0)、あるいはSBR系ラテックスを添加しない場合
(比較例21)以外は実施例24と同様にしてシ−ト
(リ)(比較例20)及びシ−ト(ヌ)(比較例21)
を得た。シ−ト(リ)及びシ−ト(ヌ)について、各成
分の含有率及び含水無機化合物/炭酸カルシウムの含有
重量比率を表3に記載するとともに、厚さ、密度、発煙
係数、難燃性及び粉落性をそれぞれ測定し、その結果を
表3に示した。
【0043】
【表3】
【0044】上記、実施例1〜24、比較例1〜21、
表1〜表3及び図1〜図6からわかるように、セルロ−
ス繊維/含水無機化合物/炭酸カルシウム/合成高分子
の構成成分とするか、あるいはセルロ−ス繊維/ガラス
繊維/含水無機化合物/炭酸カルシウム/合成高分子と
いう構成成分で各成分を所定量含有し、かつ含水無機化
合物/炭酸カルシウムの含有重量比率が所定範囲の場
合、発煙性がきわめて低く、優れた難燃性を有し、かつ
機械的強度及び成形性に優れ、かつ表面からの含水無機
化合物等の脱落防止効果にも優れたシ−トまたは成形体
が得られることがわかった。特に炭酸カルシウムを微量
含有せしめるだけで発煙係数が 1/2 〜 1/3 程度に激
減し絶大なる低発煙化効果が得られた。また、ガラス繊
維を含有せずともJIS A1322に規定する防炎1
級ないし3級合格の優れた難燃性を得られるが、ガラス
繊維を含有せしめることにより、強制燃焼時の形状保持
性が改善され、さらに厳しいJIS A1321の表面
燃焼試験においても亀裂等が発生せず難燃1級、難燃2
級、及び難燃3級等にも合格できることがわかった。
【0045】
【発明の効果】本発明は上記の説明から判るように、シ
−トあるいは成形体の含有成分をセルロ−ス繊維/含水
無機化合物/炭酸塩/合成高分子とするか、あるいはセ
ルロ−ス繊維/ガラス繊維/含水無機化合物/炭酸塩/
合成高分子という成分で構成し、各成分を所定量含有せ
しめるとともに含水無機化合物/炭酸塩の含有重量比率
を特定の範囲としたので、発煙量を飛躍的に減少させる
ことができた。また、発煙性が低く、優れた難燃性を有
し、かつ機械的強度及び成形性に優れ、しかも表面から
の粉落防止効果にも優れた難燃シ−トまたは難燃成形体
が得られる。さらに、炭酸塩として炭酸カルシウムを使
用した場合、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムな
どの含水無機化合物の数分の1から10分の1以下の価
格であることから経済的に安価な難燃シ−トまたは難燃
成形体が得られる。また、含水無機化合物/炭酸塩の含
有重量比率を特定し、かつ熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂
などの合成高分子を必要量含有せしめることとしたの
で、発煙量を低く保つことができる上に、2層以上のシ
−ト層は互いに強固に接着することができ、彎曲形状、
L字形状等の各種形状をした成形積層体の難燃シ−トま
たは難燃成形体を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発煙係数とシ−ト中の含水無機化合物/炭酸塩
の含有重量比率との関係図で、含水無機化合物が水酸化
アルミニウムで、炭酸塩が炭酸カルシウムで、ガラス繊
維を含有しない場合である。
【図2】発煙係数とシ−ト中の含水無機化合物/炭酸塩
の含有重量比率との関係図で、含水無機化合物が水酸化
アルミニウムで、炭酸塩が炭酸カルシウムで、ガラス繊
維を含有する場合である。
【図3】発煙係数とシ−ト中の含水無機化合物/炭酸塩
の含有重量比率との関係図で、含水無機化合物が水酸化
マグネシウムで、炭酸塩が炭酸カルシウムで、ガラス繊
維を含有する場合である。
【図4】本発明により得られた2層構造の彎曲形状を示
す難燃成形体の斜視図である。
【図5】本発明により得られた4層構造の彎曲形状を示
す難燃成形体の斜視図である。
【図6】本発明により得られた2層構造のL字形状を示
す難燃成形体の斜視図である。
【符号の説明】
1 成形体
【表1】
【表1】
【表2】
【表2】
【表2】
【表2】
【表3】
【表3】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロ−ス繊維を固形分で 4〜50重量
    %、含水無機化合物を固形分で20〜92重量%、合成高分
    子を固形分で 2〜40重量%及び炭酸塩を含有し、かつ含
    水無機化合物/炭酸塩が固形分で99.6/0.4 〜50/50の
    重量比であることを特徴とする難燃シ−トまたは難燃成
    形体。
  2. 【請求項2】 含水無機化合物は水酸化アルミニウム、
    水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、2水和石こう
    及びアルミン酸化カルシウムの中から選ばれた少なくと
    も1種類からなる請求項1記載の難燃シ−トまたは難燃
    成形体。
  3. 【請求項3】 合成高分子は熱硬化性樹脂、熱可塑性樹
    脂及び合成ゴムの中から選ばれた少なくとも1種類から
    なる請求項1または2記載の難燃シ−トまたは難燃成形
    体。
  4. 【請求項4】 2層以上のシ−ト層の積層体からなる請
    求項1もしくは2または3記載の難燃シ−トまたは難燃
    成形体。
  5. 【請求項5】 セルロ−ス繊維を固形分で 4〜50重量
    %、ガラス繊維を固形分で 1〜50重量%、含水無機化合
    物を固形分で20〜92重量%、合成高分子を固形分で 2〜
    40重量%及び炭酸塩を含有し、かつ含水無機化合物/炭
    酸塩が固形分で99.6/0.4 〜50/50の重量比であること
    を特徴とする難燃シ−トまたは難燃成形体。
  6. 【請求項6】 含水無機化合物は水酸化アルミニウム、
    水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、2水和石こう
    及びアルミン酸化カルシウムの中から選ばれた少なくと
    も1種類からなる請求項5記載の難燃シ−トまたは難燃
    成形体。
  7. 【請求項7】 合成高分子は熱硬化性樹脂、熱可塑性樹
    脂及び合成ゴムの中から選ばれた少なくとも1種類から
    なる請求項5または6記載の難燃シ−トまたは難燃成形
    体。
  8. 【請求項8】 2層以上のシ−ト層の積層体からなる請
    求項5もしくは6または7記載の難燃シ−トまたは難燃
    成形体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007106814A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Hokuetsu Paper Mills Ltd シート状不燃成形体
JP2008047460A (ja) * 2006-08-18 2008-02-28 Hokuetsu Paper Mills Ltd 照明調整具用シート及びそのシートを用いた照明調整具
JP2008308547A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Asahi Kasei Corp 固有複屈折を制御した繊維強化複合材料

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