JP4782291B2 - シート状難燃成形体及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状難燃成形体及びその製造方法に関し、更に詳しくは、高度な難燃性を有し、かつ、意匠性に優れたシート状難燃成形体及びその合理的かつ効率的な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
表面に凹凸を有するシート状成形体を得る方法としては、所要の凹凸形状に加工した金型により、熱硬化性樹脂等を含有した被成形体を熱圧成形して、該被成形体の表面に凹凸形状を賦与せしめる方法、あるいは表面を所要の凹凸形状に加工した円柱形ロールを用いて、被成形体を圧締することにより、該被成形体の表面に凹凸形状を賦与せしめる方法、もしくは被成形体の表面を切削することにより、該被成形体の表面に凹凸形状を賦与せしめる方法、などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる方法では、所要の凹凸形状を有する金型や円柱形ロールの製作あるいは切削刃に費用が嵩むとともに、切削では、切削屑が発生し、その処理に困るといった難点があった。
従って、高価な金型や切削刃等を使用することなく、より簡便かつ低コストで、表面に凹凸を有するシート状成形体を得る方法の開発が急がれていた。
【0004】
そこで、本発明者は、かかる課題を解決すべく多数次の実験を行った結果、セルロース繊維/吸熱分解性を有する無機化合物/合成高分子あるいはセルロース繊維/吸熱分解性を有する無機化合物/合成高分子/無機繊維という構成で各成分を特定量含有する原料スラリーを調成し、該スラリーに凝集剤を添加しフロックを形成せしめた状態で湿式抄造して湿式抄造して得た紙層が1層又は2層以上重ね合う抄造シートと抄造シートの間に、熱圧成形過程における被成形体表面の凹凸形状の形成に追従できる柔軟性と熱圧成形後にシート状成形体を容易に剥がせる離型性を有している柔軟性を有する離型シートを介して前記抄造シートを2枚以上重ねて熱圧成形することにより、得られる成形体の表面に前記した抄造シートの地合パターンに対応した凹凸が形成される結果、意匠性に優れ、かつ、高度な難燃性を有するシート状難燃成形体を合理的かつ効率的に製造できることをつきとめ本発明を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るシート状難燃成形体は、セルロース繊維/吸熱分解性を有する無機化合物/合成高分子を含有する原料スラリーに凝集剤を添加し該原料スラリー中の粉体をセルロース繊維に強固に定着せしめてフロックを形成せしめた状態で湿式抄造して得た紙層が1層又は2層以上重ね合う抄造シートと抄造シートの間に、熱圧成形過程における被成形体表面の凹凸形状の形成に追従できる柔軟性と熱圧成形後にシート状成形体を容易に剥がせる離型性を有している柔軟性を有する離型シートを介して前記抄造シートを2枚以上重ねて熱圧成形した抄造シートの熱圧成形体であって、該熱圧成形体は、セルロース繊維を固形分で2〜40質量%と、吸熱分解性を有する無機化合物を固形分で50〜95質量%と、合成高分子を固形分で2〜40質量%とを含有し、かつ、少なくとも前記熱圧成形体の片面に、前記した抄造シートの局所の米坪、厚さ及び密度の大小による不均一な地合パターンに対応した凹凸の平均的な深さを0.3〜0.5mm、0.4〜0.7、mm、0.5〜0.8mm又は0.5〜1.0mmに形成したものである。
また、本発明は原料スラリーが、無機繊維を固形分で20質量%以下含むことを特徴とする請求項6記載のシート状難燃成形体である。
【0006】
本発明に係るシート状難燃成形体の製造方法は、セルロース繊維/吸熱分解性を有する無機化合物/合成高分子を含有する原料スラリーに凝集剤を添加し該原料スラリー中の粉体をセルロース繊維に強固に定着せしめてフロックを形成せしめた状態で湿式抄造し、セルロース繊維を固形分で2〜40質量%と、吸熱分解性を有する無機化合物を固形分で50〜95質量%と、合成高分子を固形分で2〜40質量%とを含有する紙層が1層又は2層以上重ね合う抄造シートと抄造シートの間に、熱圧成形過程における被成形体表面の凹凸形状の形成に追従できる柔軟性と熱圧成形後にシート状成形体を容易に剥がせる離型性を有している柔軟性を有する離型シートを介して該抄造シートを2枚以上重ねて熱圧成形して抄造シートの熱圧成形体を得、少なくとも該熱圧成形体の片面に、前記した抄造シートの局所の米坪、厚さ及び密度の大小による不均一な地合パターンに対応した凹凸の平均的な深さを0.3〜0.5mm、0.4〜0.7、mm、0.5〜0.8mm又は0.5〜1.0mmに形成せしめるようにしたものである。
また、本発明は原料スラリーが、無機繊維を固形分で20質量%以下含むことを特徴とする請求項6記載のシート状難燃成形体の製造方法である。
【0007】
上記した吸熱分解性を有する無機化合物としては、含水無機化合物及び炭酸塩の何れか一方もしくは両方を併用して用いればよい。
上記した含水無機化合物としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、二水和石こう及びアルミン酸化カルシウム等を挙げることができる。これらの化合物は何れも分子内に結晶水を持ち化学的に類似した構造を有する。また、含水無機化合物は、その種類によって分解温度及び吸熱量に幾分差があるが、高温加熱時に分解して吸熱作用により難燃化効果を示すという点では全く共通している。従って、基本的に前記した含水無機化合物の何れを用いてもよいが、入手価格等の経済性をも考慮すると水酸化アルミニウムが最適である。
【0008】
本発明で使用する炭酸塩としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸ストロンチウム、炭酸ベリリウム、炭酸亜鉛等を挙げることができる。これらの炭酸塩はその種類により、分解温度及び吸熱量に幾分差があるが、高温加熱時に分解して吸熱作用により難燃化効果を示すという点では全く共通している。従って、基本的に前記した炭酸塩の何れを用いてもよいが、入手価格等の経済性をも考慮すると、炭酸カルシウムが最適である。なお、炭酸塩配合によるもうひとつの重要な効果として本発明者が特開平5―112659号公報で指摘したところの発煙量低減効果を挙げることができる。
【0009】
本発明に係るシート状難燃成形体中の吸熱分解性を有する無機化合物を固形分で50〜95質量%とする。好ましくは55〜92質量%、さらに好ましくは60〜88質量%である。その含有率が50質量%未満では十分な難燃性が得られない。反対に95質量%を超えた場合は、無機物質の過多により十分な抄紙性あるいは機械的強度が得られず不適である。なおシート状難燃成形体中の吸熱分解性を有する無機化合物を固形分で55〜92質量%の範囲とすることで十分な難燃性と抄紙性あるいは機械的強度を確保しやすくなり、60〜88質量%の範囲とすることで一層、十分な難燃性と抄紙性あるいは機械的強度を確保しやすくなる。
【0010】
上記したセルロース繊維としては、針葉樹系あるいは広葉樹系の化学パルプ、機械パルプ、セミケミカルパルプ等の木材パルプあるいは木綿パルプ、麻パルプ、各種古紙などの中から選ばれる1種類あるいは2種類以上を併用して使用すればよい。木材パルプは供給量及び品質が安定しており価格も比較的安価であることから最も使いやすいセルロース繊維原料である。木綿パルプ及び麻パルプは供給量が不安定であり価格も高価であるが、本発明におけるような吸熱分解性を有する無機化合物を多量に含有するシート状成形体においては、必要に応じて該木綿パルプあるいは麻パルプを使用することによりシート状成形体の機械的強度の低下を最小限にとどめることができる。
【0011】
本発明に係るシート状難燃成形体中のセルロース繊維の含有率範囲は固形分で2〜40質量%、好ましくは4〜35質量%、さらに好ましくは6〜30質量%である。その含有率が2質量%未満では、セルロース繊維の過少により十分な抄紙性が得られないとともに、機械的強度も不十分となる。反対に、40質量%を超えた場合は、有機物質の過多により十分な難燃性が得られない。なお、シート状難燃成形体中のセルロース繊維の含有率を4〜35質量%の範囲とすることで、十分な抄紙性と機械的強度を確保しやすくなるとともに難燃性も確保しやすくなる。また、係るシート状難燃成形体中のセルロース繊維の含有率を6〜30質量%の範囲とすることで、さらに一層、十分な抄紙性と機械的強度と難燃性を確保しやすくなる。
【0012】
上記した合成高分子としては、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、尿素メラミン樹脂及び不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂(繊維状のものを含む)もしくは、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂(繊維状のものを含む)または、SBR、NBR、MBRなどの合成ゴム等の中から少なくとも1種類を選択して使用する。これらの合成高分子は、その種類により硬化温度、溶融軟化温度等に幾分差があるが、加熱処理に伴う流動硬化作用あるいは軟化溶融再固化作用により難燃性素材に各種成形賦形効果もしくは諸強度の発現効果または曲面施工性さらには吸熱分解性を有する無機化合物の脱落防止効果等を与えるという点では全く共通している。従って、基本的には前記した合成高分子の何れを用いてもよいが、好ましくは使用する合成高分子の硬化温度あるいは溶融軟化温度が併用する吸熱分解性を有する無機化合物の分解温度よりも低くなるようにすべきである。さらに入手価格等の経済性をも考慮するとフェノール樹脂、ポリオレフィン樹脂等が最適である。
【0013】
本発明に係るシート状難燃成形体中の合成高分子の含有率範囲は固形分で2〜40質量%、好ましくは4〜30質量%、さらに好ましくは5〜20質量%である。その含有率が2質量%未満では十分な凹凸形状賦形効果、機械的強度及び吸熱分解性を有する無機化合物の脱落防止効果等が得られず、また40質量%を超えた場合は有機物質の過多により十分な難燃性を得ることができない。なお、シート状難燃成形体中の合成高分子の含有率を4〜30質量%の範囲とすることで、十分な凹凸形状賦形効果、機械的強度及び吸熱分解性を有する無機化合物の脱落防止効果等を確保しやすくなるとともに、難燃性も確保しやすくなり、5〜20質量%の範囲とすることで、一層、十分な凹凸形状賦形効果、機械的強度及び吸熱分解性を有する無機化合物の脱落防止効果等と難燃性を確保しやすくなる。
【0014】
上記した無機繊維は必ずしも用いなくてよいが、JIS A―1321の表面試験での亀裂の発生を回避するには、無機繊維を含有せしめるのが好ましい。この場合、ガラス繊維、ロックウール繊維、セラミック繊維、炭素繊維などの中から少なくとも1種類を選択して使用する。
【0015】
本発明に係るシート状難燃成形体中の無機繊維の含有率範囲は固形分で0〜20質量%である。20質量%を超えると十分な抄紙性が得られない。
【0016】
本発明に係るシート状難燃成形体は、上記配合のもとに、セルロース繊維/吸熱分解性を有する無機化合物/合成高分子あるいはセルロース繊維/吸熱分解性を有する無機化合物/合成高分子/無機繊維という構成で各成分を特定量含有する原料スラリーを調成し、該スラリーに凝集剤を添加しフロックを形成せしめた状態で湿式抄造して得た抄造シートと抄造シートの間に、熱圧成形過程における被成形体表面の凹凸形状の形成に追従できる柔軟性と熱圧成形後にシート状成形体を容易に剥がせる離型性を有している柔軟性を有する離型シートを介して2枚以上重ねて熱圧成形して、少なくとも片面に、該抄造シートの地合パターンに対応した凹凸を形成せしめることにより得ることができる。
【0017】
本発明に係るスラリーに添加する凝集剤としては、架橋吸着作用等によりスラリー中の粉体をセルロース繊維等に強固に定着せしめてフロックを形成せしめる機能を発現するものであれば、その種類には特に限定されず、ポリフクリルアミド系、ポリアクリル酸ソーダ系、ポリアミン系、ポリメタクリル酸エステル系、ジシアンジアミド系、ポリエチレンイミン系、キトサン系、カチオン化澱粉系などの任意のものを使用できる。また、かかる凝集剤の添加量はその種類により適宜決定すべきことはいうまでもないが、本発明の場合、スラリー中の粉体をより強固にセルロース繊維等に定着せしめて強固なフロックを形成せしめるために、スラリー中の全固形分100質量部に対して前記凝集剤を固形分で0.005〜0.5質量部程度添加するのが好ましい。
【0018】
さらに、原料スラリー中には、吸熱分解性を有する無機化合物等の歩留を向上せしめるための各種歩留向上剤あるいは必要に応じて着色のための合成染料、顔料等を含有せしめてもよい。また、用途によっては、機械的強度もしくは後加工性の改善等を図るべく乾燥または湿潤紙力増強剤、サイズ剤、耐水化剤、はっ水剤等を含有せしめるべきことは言うまでもない。
【0019】
こうして得た原料スラリーを用いて湿式抄造するには、通常の抄造法によればよい。すなわち、長網、円網あるいは傾斜網等の抄造網上に前記原料スラリーを供給し、濾過、脱水した後、圧搾、乾燥すればよい。また、必要により各種コンビネーション網や、多漕円網及び各種ラミネーター等により紙層を2層以上重ね合わせてもよい。
熱圧成形については、従来慣用の熱圧プレス成形、予熱―コールドプレス成形、高周波加熱成形などを単独であるいは2種以上組み合せて適用すればよい。
【0020】
本発明の重要点は、上記配合のもとにフロックを形成せしめた状態で湿式抄造して得た抄造シートと抄造シートの間に、熱圧成形過程における被成形体表面の凹凸形状の形成に追従できる柔軟性と熱圧成形後にシート状成形体を容易に剥がせる離型性を有している柔軟性を有する離型シートを介して2枚以上重ねて熱圧成形して、少なくとも片面に、該抄造シートの地合パターンに対応した凹凸を形成せしめる点にある。
【0021】
すなわち、本発明で得た抄造シートは、吸熱分解性を有する無機化合物等の粉体がセルロース繊維等に強固に定着したフロックの集合体から成り、該抄造シートの地合はかなり乱れており、かかる乱れた地合パターンに対応して局所の米坪、厚さ及び密度が不均一に分布している。かかる抄造シートは、加熱加圧下、含有する合成高分子の流動硬化作用あるいは軟化溶融再固化作用に伴う熱圧成形過程において、局所的に見た場合、米坪、厚さ及び密度の大きいところは比較的潰れにくく、米坪、厚さ及び密度の小さいところは潰れやすいという特性を持っている。よって、かかる特性を有する抄造シートが、加熱加圧下、抄造シートと抄造シートの間に、熱圧成形過程における被成形体表面の凹凸形状の形成に追従できる柔軟性と熱圧成形後にシート状成形体を容易に剥がせる離型性を有している柔軟性を有する離型シートを介して重なっている状況下では、その熱圧成形過程において、該抄造シートの局所の米坪、厚さ及び密度の不均一パターンに応じて表面形状が自由に変化でき、熱圧成形後のシート状成形体の厚さは、局所的に見て、米坪、厚さ及び密度の大きかったところはより厚く、米坪、厚さ及び密度の小さかったところはより薄く仕上り、結果的に、その表面に該抄造シートの地合パターンに対応した凹凸が形成されることになる。本発明により得られた表面に凹凸形状を有するシート状成形体の断面を表わす概念図を図1に示す。
【0022】
上記した柔軟性を有する離型シートとしては、熱圧成形過程における被成形体表面の凹凸形状の形成に追従できる柔軟性と熱圧成形後にシート状成形体を容易に剥がせる離型性を有しているものであれば特にその材質及び厚さ等は問わないが、できれば多数回の熱圧成形に耐えられる耐久性を有するものが好ましく、ポリフッ化エチレン系繊維製シート、フッ化エチレンプロピレン系シートあるいは基紙の両面にシリコーン系離型剤等を塗工した各種離型紙等を使用すればよい。
【0023】
本発明に係るシート状難燃成形体は、吸熱分解性を有する無機化合物を含有するか、または吸熱分解性を有する無機化合物と無機繊維を含有するだけで優れた難燃性を発揮するが、従来慣用の難燃剤の使用を妨げるものではない。併用可能な難燃剤としては、有機リン化合物、含リン含窒素化合物、スルファミン酸グアニジン等のスルファミン酸塩、無機リン酸塩、含ハロゲン化合物及びアンチモン系化合物等の公知の難燃剤を挙げることができる。また、難燃剤の使用方法としては、原料スラリー中に内添せしめるか抄造工程中もしくは抄造後または熱圧成形後に塗布または含浸せしめる等の方法が挙げられる。ただし、この場合、吸熱分解性を有する無機化合物の含有率または吸熱分解性を有する無機化合物と無機繊維含有率を考慮して難燃剤の含有量を定めるべきことは当然である。
【0024】
さらに、用途によっては、得られたシート状難燃成形体に各種塗料の吹付けもしくは塗布あるいは印刷などの表面処理を施したり、化粧紙、レザー、合成樹脂膜、突板、金属板もしくは金属箔等の面材を貼り合わせるなどして固着せしめ、該シート状難燃成形体の付加価値を一段と高めることができることは言うまでもない。
【0025】
【実施例】
次に、本発明を以下の実施例に基づいてさらに具体的に説明する。
本実施例中の各項目の測定は次の方法によった。
▲1▼厚さ及び密度:JIS P―8118による。
▲2▼曲げ強度:JIS A―5907による。繊維配向性がある場合、繊維配向方向とこれに直角をなす方向について測定し両者の平均を求めた。
▲3▼難燃性1:JIS A―1322による。
▲4▼難燃性2:JIS A―1321の表面試験による。
▲5▼表面凹凸意匠性:目視観察にて石調模様状の凹凸形状をはっきりと確認できる場合を良好とし、はっきりとは確認できない場合を不良とした。また、目視観察にて石調模様状の凹凸形状をはっきりと確認できる場合、該凹凸形状の個々の凹部あるいは凸部の平均的な大きさ(図1のW)及び凹凸の平均的な深さ(図1のD)を測定した。
【0026】
実施例1
市販の針葉樹系未晒硫酸塩パルプと繊維長3mmのガラス繊維を離解機にて離解して得たセルロース繊維と無機繊維の混合分散液の所定量を取り、これに水酸化アルミニウム粉体(平均粒径5.7μmである。以下同じ)、炭酸カルシウム粉体(平均粒径1.5μmである。以下同じ)、及び粉体状フェノール樹脂(平均粒径30μmである。以下同じ)を添加し、攪拌機にて十分に分散混合して原料スラリーとした。次いで、該原料スラリーの全固形分100質量部に対して、ポリアクリルアミド系凝集剤を固形分で0.01質量部添加して、原料スラリー中の吸熱分解性を有する無機化合物等の粉体をセルロース繊維等に強固に定着せしめてフロックを形成せしめた状態で、角型テスト抄紙機にて抄造し、圧搾、乾燥し、抄造シートAを得た。
次に、抄造シートAを、厚さ0.3mmのポリフッ化エチレン系繊維製の柔軟性を有する離型シートを介して2枚重ねて熱プレスにて熱圧成形(温度175℃、圧力2.0MPa、時間15分)し、シート状成形体Aを得た。
【0027】
シート状成形体Aについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、厚さ、密度、曲げ強度、難燃性1、難燃性2及び表面凹凸意匠性をそれぞれ測定及び目視観察し、その結果を表1に示した。なお、シート状成形体Aは、片面に石調模様状の凹凸形状が明瞭に形成され、該凹凸形状の個々の凹部あるいは凸部の平均的な大きさは概略4〜8mm、凹凸の平均的な深さは概略0.4〜0.7mmであった。
【0028】
実施例2
実施例1において、繊維長3mmのガラス繊維に代えて、繊維長1mmのロックウール繊維を用いた以外は実施例1と同様にして、抄造シートBを得た。
次に、抄造シートBを実施例1と同様にして熱圧成形し、シート状成形体Bを得た。
【0029】
シート状成形体Bについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、厚さ、密度、曲げ強度、難燃性1、難燃性2及び表面凹凸意匠性をそれぞれ測定及び目視観察し、その結果を表1に示した。なお、シート状成形体Bは、片面に石調模様状の凹凸形状が明瞭に形成され、該凹凸形状の個々の凹部あるいは凸部の平均的な大きさは概略4〜8mm、凹凸の平均的な深さは概略0.4〜0.7mmであった。
【0030】
実施例3
実施例1において、繊維長3mmのガラス繊維に代えて、繊維長1mmのロックウール繊維を用い以外は実施例1と同様にして、抄造シートCを得た。
次に、抄造シートCを、厚さ0.3mmのポリフッ化エチレン系繊維製の柔軟性を有する離型シートを介して3枚重ねて熱プレスにて熱圧成形(温度175℃、圧力2.0MPa、時間20分)し、得られた3枚のシート状成形体のうち、2枚目に重ねたもの、すなわち、両面共厚さ0.3mmのポリフッ化エチレン系繊維製の柔軟性を有する離型シートを介して抄造シートCと接しつつ熱圧成形されたものをシート状成形体Cとした。
【0031】
シート状成形体Cについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、厚さ、密度、曲げ強度、難燃性1、難燃性2及び表面凹凸意匠性をそれぞれ測定及び目視観察し、その結果を表1に示した。なお、シート状成形体Cは、両面に石調模様状の凹凸形状が明瞭に形成され、該凹凸形状の個々の凹部あるいは凸部の平均的な大きさは概略3〜6mm、凹凸の平均的な深さは概略0.3〜0.5mmであった。
【0032】
実施例4
実施例1において、水酸化アルミニウム粉体に代えて、水酸化マグネシウム粉体(平均粒径10μmである。以下同じ)を用い、炭酸カルシウム粉体を配合しない以外は実施例1と同様にして、抄造シートDを得た。
次に、抄造シートDを実施例1と同様にして熱圧成形し、シート状成形体Dを得た。
【0033】
シート状成形体Dについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、厚さ、密度、曲げ強度、難燃性1、難燃性2及び表面凹凸意匠性をそれぞれ測定及び目視観察し、その結果を表1に示した。なお、シート状成形体Dは、片面に石調模様状の凹凸形状が明瞭に形成され、該凹凸形状の個々の凹部あるいは凸部の平均的な大きさは概略3〜6mm、凹凸の平均的な深さは概略0.3〜0.5mmであった。
【0034】
実施例5
実施例1において、繊維長3mmのガラス繊維及び水酸化アルミニウム粉体を配合しない以外は実施例1と同様にして、抄造シートEを得た。
次に、抄造シートEを実施例1と同様にして熱圧成形し、シート状成形体Eを得た。
【0035】
シート状成形体Eについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、厚さ、密度、曲げ強度、難燃性1、難燃性2及び表面凹凸意匠性をそれぞれ測定及び目視観察し、その結果を表1に示した。なお、シート状成形体Eは、片面に石調模様状の凹凸形状が明瞭に形成され、該凹凸形状の個々の凹部あるいは凸部の平均的な大きさは概略3〜6mm、凹凸の平均的な深さは概略0.3〜0.5mmであった。
【0036】
実施例6
実施例1において、水酸化アルミニウム粉体に代えて、水酸化マグネシウム粉体を用い、粉体状フェノール樹脂に代えて、繊維状ポリオレフィン樹脂(市販のポリエチレン系合成パルプである。以下同じ)を用い、繊維長3mmのガラス繊維を配合しない以外は実施例1と同様にして、抄造シートFを得た。
次に、抄造シートFを実施例1と同様にして熱圧成形し、シート状成形体Fを得た。
【0037】
シート状成形体Fについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、厚さ、密度、曲げ強度、難燃性1、難燃性2及び表面凹凸意匠性をそれぞれ測定及び目視観察し、その結果を表1に示した。なお、シート状成形体Fは、片面に石調模様状の凹凸形状が明瞭に形成され、該凹凸形状の個々の凹部あるいは凸部の平均的な大きさは概略3〜6mm、凹凸の平均的な深さは概略0.3〜0.5mmであった。
【0038】
実施例7
実施例1において、粉体状フェノール樹脂に代えて、液状アクリル樹脂(市販の熱可塑性アクリル酸エステル、酢酸ビニル共重合物である。以下同じ)を用い、繊維長3mmのガラス繊維を配合しない以外は実施例1と同様にして、抄造シートGを得た。
次に、抄造シートGを、厚さ0.3mmのポリフッ化エチレン系繊維製の柔軟性を有する離型シートに代えて、厚さ0.08mmの両面シリコーン系離型剤塗工紙製の柔軟性を有する離型シートを用いた以外は実施例1と同様にして熱圧成形し、シート状成形体Gを得た。
【0039】
シート状成形体Gについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、厚さ、密度、曲げ強度、難燃性1、難燃性2及び表面凹凸意匠性をそれぞれ測定及び目視観察し、その結果を表1に示した。なお、シート状成形体Gは、片面に石調模様状の凹凸形状が明瞭に形成され、該凹凸形状の個々の凹部あるいは凸部の平均的な大きさは概略3〜6mm、凹凸の平均的な深さは概略0.3〜0.5mmであった。
【0040】
実施例8
市販の針葉樹系未晒硫酸塩パルプと繊維長3mmのガラス繊維をパルパーにて離解し、これに水酸化アルミニウム粉体、炭酸カルシウム粉体及び粉体状フェノール樹脂を添加し、十分に分散混合して原料スラリーとした。次いで、該原料スラリーの全固形分100質量部に対して、ポリアクリルアミド系凝集剤を固形分で0.1質量部添加して、原料スラリー中の吸熱分解性を有する無機化合物等の粉体をセルロース繊維等に強固に定着せしめてフロックを形成せしめた状態で、長網/ワインドアップロール構成の巻取板紙抄紙機にて抄造し、圧搾、乾燥し、抄造シートHを得た。
次に、抄造シートHを、厚さ0.3mmのポリフッ化エチレン系繊維製の柔軟性を有する離型シートを介して2枚重ねて熱プレスにて熱圧成形(温度175℃、圧力2.0MPa、時間15分)し、シート状成形体Hを得た。
【0041】
シート状成形体Hについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、厚さ、密度、曲げ強度、難燃性1、難燃性2及び表面凹凸意匠性をそれぞれ測定及び目視観察し、その結果を表1に示した。なお、シート状成形体Hは、片面に石調模様状の凹凸形状が明瞭に形成され、該凹凸形状の個々の凹部あるいは凸部の平均的な大きさは概略5〜10mm、凹凸の平均的な深さは概略0.5〜0.8mmであった。
【0042】
実施例9
実施例8において、繊維長3mmのガラス繊維に代えて、繊維長1mmのロックウール繊維を用い、炭酸カルシウム粉体を配合しない以外は実施例8と同様にして、抄造シートIを得た。
次に、抄造シートIを実施例8と同様にして熱圧成形し、シート状成形体Iを得た。
【0043】
シート状成形体Iについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、厚さ、密度、曲げ強度、難燃性1、難燃性2及び表面凹凸意匠性をそれぞれ測定及び目視観察し、その結果を表1に示した。なお、シート状成形体Iは、片面に石調模様状の凹凸形状が明瞭に形成され、該凹凸形状の個々の凹部あるいは凸部の平均的な大きさは概略5〜12mm、凹凸の平均的な深さは概略0.5〜1.0mmであった。
【0044】
比較例1
実施例1において、ポリアクリルアミド系凝集剤を添加しない以外は実施例1と同様にして、抄造シートJを得た。
次に、抄造シートJを実施例1と同様にして熱圧成形し、シート状成形体Jを得た。
【0045】
シート状成形体Jについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、厚さ、密度、曲げ強度、難燃性1、難燃性2及び表面凹凸意匠性をそれぞれ測定及び目視観察し、その結果を表1に示した。なお、シート状成形体Jは、表面に明瞭な凹凸形状は形成されておらず、特段の意匠性を認めなかった。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、セルロース繊維/吸熱分解性を有する無機化合物/合成高分子を含有する原料スラリーに凝集剤を添加し該原料スラリー中の粉体をセルロース繊維に強固に定着せしめてフロックを形成せしめた状態で湿式抄造して得た紙層が1層又は2層以上重ね合う抄造シートと抄造シートの間に、熱圧成形過程における被成形体表面の凹凸形状の形成に追従できる柔軟性と熱圧成形後にシート状成形体を容易に剥がせる離型性を有している柔軟性を有する離型シートを介して前記抄造シートを2枚以上重ねて熱圧成形した抄造シートの熱圧成形体であって、該熱圧成形体は、セルロース繊維を固形分で2〜40質量%と、吸熱分解性を有する無機化合物を固形分で50〜95質量%と、合成高分子を固形分で2〜40質量%とを含有し、かつ、少なくとも前記熱圧成形体の片面に、前記した抄造シートの局所の米坪、厚さ及び密度の大小による不均一な地合パターンに対応した凹凸の平均的な深さを0.3〜0.5mm、0.4〜0.7、mm、0.5〜0.8mm又は0.5〜1.0mmに形成したことにより、意図的に地合が乱れ地合ムラの大きい抄造シートを得た後、該抄造シートを前記柔軟性を有する離型シートを介して該抄造シートを2枚以上重ねて熱圧成形して、かかる地合ムラを有効に機能せしめ、少なくとも該抄造シートの片面に、該抄造シートの地合パターンに対応した上記凹凸の深さに形成することができ、製作に多大な費用を要する凹凸形状に加工した金型や高価な切削刃等を使用することなく、より簡便かつ低コストで、片面あるいは両面に意匠性に富んだ石調模様状の凹凸形状を有し、かつ、十分な強度及び高度な難燃性を有するシート状難燃成形体が得られる。
【0048】
また、本発明のシート状難燃成形体の表面の凹凸形状は、従来の所定の凹凸形状に加工した金型等を用いた場合のような決った形状の単なる繰り返しのような人工的な形状ではなく、地合パターンに対応した1つ1つの凹凸形状がすべて微妙に異なる自然な形状となる点で、意匠的により効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明により得られた表面に凹凸形状を有するシート状成形体の断面を表わす概念図である。
【符号の説明】
1 シート状成形体
2 凹凸
Claims (12)
- セルロース繊維/吸熱分解性を有する無機化合物/合成高分子を含有する原料スラリーに凝集剤を添加し該原料スラリー中の粉体をセルロース繊維に強固に定着せしめてフロックを形成せしめた状態で湿式抄造して得た紙層が1層又は2層以上重ね合う抄造シートと抄造シートの間に、熱圧成形過程における被成形体表面の凹凸形状の形成に追従できる柔軟性と熱圧成形後にシート状成形体を容易に剥がせる離型性を有している柔軟性を有する離型シートを介して前記抄造シートを2枚以上重ねて熱圧成形した抄造シートの熱圧成形体であって、該熱圧成形体は、セルロース繊維を固形分で2〜40質量%と、吸熱分解性を有する無機化合物を固形分で50〜95質量%と、合成高分子を固形分で2〜40質量%とを含有し、かつ、少なくとも前記熱圧成形体の片面に、前記した抄造シートの局所の米坪、厚さ及び密度の大小による不均一な地合パターンに対応した凹凸の平均的な深さを0.3〜0.5mm、0.4〜0.7、mm、0.5〜0.8mm又は0.5〜1.0mmに形成したことを特徴とするシート状難燃成形体。
- 吸熱分解性を有する無機化合物は含水無機化合物及び炭酸塩の中から選ばれた少なくとも1種類からなることを特徴とする請求項1記載のシート状難燃成形体。
- 含水無機化合物は水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、二水和石こう及びアルミン酸化カルシウムの中から選ばれた少なくとも1種類からなることを特徴とする請求項1または2記載のシート状難燃成形体。
- 炭酸塩は炭酸カルシウムであることを特徴とする請求項1、2または3記載のシート状難燃成形体。
- 合成高分子は熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂及び合成ゴムの中から選ばれた少なくとも1種類からなることを特徴とする請求項1、2、3、または4記載のシート状難燃成形体。
- 原料スラリーが、無機繊維を固形分で20質量%以下含むことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のシート状難燃成形体。
- セルロース繊維/吸熱分解性を有する無機化合物/合成高分子を含有する原料スラリーに凝集剤を添加し該原料スラリー中の粉体をセルロース繊維に強固に定着せしめてフロックを形成せしめた状態で湿式抄造し、セルロース繊維を固形分で2〜40質量%と、吸熱分解性を有する無機化合物を固形分で50〜95質量%と、合成高分子を固形分で2〜40質量%とを含有する紙層が1層又は2層以上重ね合う抄造シートを得た後、該抄造シートと抄造シートの間に、熱圧成形過程における被成形体表面の凹凸形状の形成に追従できる柔軟性と熱圧成形後にシート状成形体を容易に剥がせる離型性を有している柔軟性を有する離型シートを介して該抄造シートを2枚以上重ねて熱圧成形して抄造シートの熱圧成形体を得、少なくとも該熱圧成形体の片面に、前記した抄造シートの局所の米坪、厚さ及び密度の大小による不均一な地合パターンに対応した凹凸の平均的な深さを0.3〜0.5mm、0.4〜0.7、mm、0.5〜0.8mm又は0.5〜1.0mmに形成せしめることを特徴とするシート状難燃成形体の製造方法。
- 吸熱分解性を有する無機化合物は含水無機化合物及び炭酸塩の中から選ばれた少なくとも1種類からなることを特徴とする請求項7記載のシート状難燃成形体の製造方法。
- 含水無機化合物は水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、二水和石こう及びアルミン酸化カルシウムの中から選ばれた少なくとも1種類からなることを特徴とする請求項7または8記載のシート状難燃成形体の製造方法。
- 炭酸塩は炭酸カルシウムであることを特徴とする請求項7、8または9記載のシート状難燃成形体の製造方法。
- 合成高分子は熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂及び合成ゴムの中から選ばれた少なくとも1種類からなることを特徴とする請求項7、8、9または10記載のシート状難燃成形体の製造方法。
- 原料スラリーが、無機繊維を固形分で20質量%以下含むことを特徴とする請求項7、8、9、10または11記載のシート状難燃成形体の製造方法。
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